JP5191512B2 - 通気制御装置 - Google Patents

通気制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5191512B2
JP5191512B2 JP2010153282A JP2010153282A JP5191512B2 JP 5191512 B2 JP5191512 B2 JP 5191512B2 JP 2010153282 A JP2010153282 A JP 2010153282A JP 2010153282 A JP2010153282 A JP 2010153282A JP 5191512 B2 JP5191512 B2 JP 5191512B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
main body
screw
hole
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010153282A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012013400A (ja
Inventor
今朝成 寺島
Original Assignee
株式会社ウッドビルド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ウッドビルド filed Critical 株式会社ウッドビルド
Priority to JP2010153282A priority Critical patent/JP5191512B2/ja
Publication of JP2012013400A publication Critical patent/JP2012013400A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5191512B2 publication Critical patent/JP5191512B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、建築物に配設して用いられ、外気温に基づいてシャッタ部の開閉状態を自動的に切りえて用いる通気制御装置に関し、より詳細には、必要に応じて外気温の変化にかかわらずシャッタ部の開閉状態を任意の状態に切り替えすることを可能にした通気制御装置に関する。
本発明者は、外気を建築物内部の通気層に取り入れ、木材等の構造材の蒸れを防止し、建築物の耐久性を高めると共に、建築物内の居住環境を好適に維持する通気断熱構造を備えた建築物についていくつか提案をしている。この通気断熱構造は、夏場等の高気温時においては建築物内の空気を外部に排出し、冬場等の低気温時においては外部空気の建築物内への進入を防止し、四季を通じて快適な居住環境を有する建築物を提供可能にするものである(たとえば、特許文献1参照)。
特開2007−303220号公報
特許文献1にあるような外気温に応じて建築物内への空気の流入排出状態を自動的に切り替える通気制御装置を長期使用した場合、通気制御装置の可動部分に砂やゴミが溜まってしまい、これらの砂やゴミにより通気制御装置の可動部が適切に作動しなくなってしまうことがあるという課題の存在が明らかになった。
また、シャッタ部を含んだ可動部が適切に作動しているか否かを確認する場合には、夏場のシャッタ部の開閉状態と、冬場のシャッタ部の開閉状態と、をそれぞれ比較しなければならず、通気制御装置の動作状況を確認するには非常に手間がかかってしまうという課題もある。
本発明は、外気温の変化に応じて外気温に適した建築物内への空気の流入防止および排出可能な状態への自動切り替えを行なう建築物に取り付けた通気制御装置において、シャッタ部を含んだ可動部に異物が噛み込まれてしまった場合、その異物を即座に除去することが可能であると共に、外気温の状態にかかわらず、必要な時点でシャッタ部の開閉(可動部の動作)動作を確認することが可能な通気制御装置の提供を目的としている。
本発明者は、上述の課題を解決するために鋭意研究をおこなった結果、以下の構成に想到した。
すなわち、本発明は、空気が通流する筒状をなす本体部と、該本体部内に配設された回転軸と、該回転軸を中心に回転して前記本体部における空気の通流状態を開閉切替するシャッタ板とを有するシャッタ部と、熱感知形状記憶合金からなる第1の付勢部材と、通常のバネ材からなる第2の付勢部材と、前記第1の付勢部材による付勢力および前記第2の付勢部材による付勢力の外気温の変動により生じる差を駆動源として付勢方向にスライド移動するスライド体と、前記スライド体のスライド動作を前記回転軸の回転運動に動作変換するリンク部と、前記リンク部に一端部が固定され、他端部が前記リンク部の動作に連繋して前記本体部から突出入するように前記本体部に配設されたガイド部によりガイドされたレバーと、を具備し、前記本体部には、前記レバーの突出入動作を規制することが可能なレバー位置固定手段が配設されていて、当該レバー位置固定手段は、前記ガイド部の本体部外側に突出し、貫通孔が形成された突出片と、前記レバーの他端側に形成された固定孔と、前記貫通孔と前記固定孔とに挿通させる挿通体とを有していることを特徴とする通気制御装置である。
本発明に係る通気制御装置によれば、外気温の変化に応じて外気温に適した建築物内への空気の流入防止および排出可能な状態への自動切り替え機構を基本にしつつ、使用者の希望に応じて、外気温にかかわらず、建築物内への空気の流通状態を切り替えすることができる。
本実施の形態における通気制御装置の概略構造を示す側断面図である。 図1中のA−A線における要部断面図である。 レバー把持部の平面図(A)と、平面図中のB−B線における断面図である。 通気制御装置の基本状態におけるレバーとレバー把持部との装着状態を示す要部断面図である。 シャッタ部が連通部を開口状態に維持させる場合におけるレバーとレバー把持部との装着状態を示す要部断面図である。 図1に示す通気制御装置に調整部を配設した他の実施形態の一例を示す側断面図である。 図6に示す調整部を作動させた状態を示す側断面図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態における通気制御装置の概略構造を示す側断面図である。図2は、図1中のA−A線における要部断面図である。図3は、レバー把持部の平面図(A)と、平面図中のB−B線における断面図である。図4は、通気制御装置の基本状態におけるレバーとレバー把持部との装着状態を示す要部断面図である。図5は、シャッタ部が連通部を開口状態に維持させる場合におけるレバーとレバー把持部との装着状態を示す要部断面図である。
本実施の形態にかかる通気制御装置100は、建築物に装着され、建築物の内部空間と外部とを連通する連通部12を有する本体部10と、連通部12に配設され、連通部12を開閉するシャッタ部20と、外気温の状態に応じてシャッタ部20による連通部12の開口状態と閉塞状態を切り替えるシャッタ部駆動部30と、シャッタ部20による連通部12の開閉動作(リンク部35の動作)に連繋して本体部10の正面側(建築物の外表面側)における突出量が変化するレバー40と、レバー40に着脱自在に装着されるレバー把持部50と、を有している。
本実施形態における本体部10は、矩形断面をなす筒状体に形成されており、建築物の基礎(図示せず)に配設されて用いられる。本体部10の内部空間が建築物(基礎)の内部と外部とを連通させる連通部12をなしている。連通部12の建築物外部側の開口面には、空気の通流(以下、通気ということがある)は可能で、小動物等の侵入は防止することが可能に形成された蓋体14が配設されている。ここでは、連通部12と蓋体14とを合わせて本体部10としている。
蓋体14には後述するレバー40の自由端部側を挿通させ、レバー40の動作をガイドするためのガイド部であるレバー挿通部14Aと、レバー挿通部14Aの近傍位置に突出片14Bがそれぞれ配設されている。突出片14Bの先端部分には突出片14Bの部材厚さ方向に貫通する貫通孔16が形成されている。貫通孔16の配設位置は、連通部12が開口した際のレバー40の突出状態におけるネジ孔42の位置に一致させている。本実施形態においては、突出片14Bと貫通孔16とによりレバー位置固定手段としている。突出片14Bは、図2に示すように本体部10の内壁面側の位置に設けられている。
連通部12には、連通部12の開閉状態(建築物の内部と外部との間における空気の通流状態と非通流状態)をそれぞれ切り替えるシャッタ部20が連通部12の高さ方向に2組配設されている。
このシャッタ部20は、連通部12を水平方向に横断する回転軸22と、回転軸22と共に回転可能な2枚のシャッタ板24とを有している。シャッタ板24の幅寸法は連通部12の幅寸法と同幅寸法またはわずかに幅狭な寸法に形成されている。シャッタ板24は図1中の実線で示されている状態が連通部12を開口した状態であり、図1中の破線で示されている状態が連通部12を閉塞した状態となる。連通部12が閉塞された状態においては、互いのシャッタ板24の一部分が重複した状態になっている。
本実施形態におけるシャッタ部駆動部30は、シャッタ部20を回転させる際の駆動力源となる駆動源31と、駆動源31から供された駆動力により発生する直線往復運動(スライド運動)を、回転運動に動作変換をしてシャッタ部20を回転させるリンク部35とを有している。
駆動源31は、熱感知形状記憶合金により形成されたバネ材からなる第1の付勢部材32と、通常の鋼材(非熱検知記憶合金)に形成されたバネ材からなる第2の付勢部材34とにより構成されている。熱感知形状記憶合金からなる第1の付勢部材32の付勢力が温度変化により変化するのに対し、通常の鋼材からなる第2の付勢部材34の付勢力は温度変化に対してほぼ一定であることを利用し、外気温の温度変化に連動する両者の付勢力の差を駆動力としている。本体部10の内壁面に配設されたガイド体36によりスライド自在にガイドされたスライド体37は、駆動源31から付与される駆動力により連通部12内で上下にスライド移動するのである。
リンク部35は、駆動源31により付与された駆動力(第1および第2の付勢部材32,34の付勢力の差)により生じるスライド体37のスライド運動をシャッタ板24が取り付けられた回転軸22を回転させるための運動(シャッタ部20の回転運動)に動作変換するものである。本実施形態におけるリンク部35は、第1の付勢部材32および第2の付勢部材34を本体部10に係合するためのガイド体36およびスライド体37と、回転軸22の軸端部に固定され、回転軸22およびシャッタ板24と共に回転するリンク板38を有している。
ガイド体36は、本体部10の側壁の内面に上下方向に渡って本体部10と一体に固定されている。スライド体37は、ガイド体36上をスライド移動自在にガイドされた状態で配設されている。スライド体37には、連通部12の連通方向に沿って伸びるガイド溝37が上下のシャッタ部20の配設位置に対応する2箇所に形成されている。また、ガイド体36とスライド体37には、第1の付勢部材32と第2の付勢部材34の端部を係合させる係合部(36A,36B,37A,37B)が配設されている。
リンク板38は円形板に形成されていて、ガイド溝37Zに遊嵌する作動軸38Aと、レバー40の一端部を連結させるレバー連結部38Bが周方向に離反する状態で設けられている。このようにリンク板38とスライド体37は連繋しているのである。
第1の付勢部材32の一端部と他端部は、本体部10に一体に固定されたガイド体36の下方位置に設けられた第1係合部36Aと、スライド体37の上方位置に設けられた第1係合部37Aとにそれぞれ係合されている。第2の付勢部材34の一端部と他端部は、ガイド体36の上方位置に設けられた第2係合部36Bと、スライド体37の下方位置に設けられた第2係合部37Bにそれぞれ係合されている。
このように第1の付勢部材32と第2の付勢部材34は、互いに逆方向からガイド体36(本体部10)とスライド体37に固定されていて、互いの軸線どうしが平行となる配列で本体部10の側壁面内部に配設されている。第1の付勢部材32の一端部および他端部と、第2の付勢部材34の一端部および他端部をこれらの順に辿ると、略Z字を描く配列をなしている。
シャッタ部20とシャッタ部駆動部30の動作について具体的に説明する。
外気温が所定気温以上になると、第1の付勢部材32により得られる付勢力が、第2の付勢部材により得られる付勢力を上回る。これにより互いの付勢力間のバランスが崩れ、第1の付勢部材32が縮小し、第2の付勢部材32が伸張されることになる。これによりスライド体37は図1内の下側に向かって押し下げられることになる(図1中の実線で示す、連通部12を開口させた状態)。これとは逆に、外気温が所定温度以下になると、第1の付勢部材32により得られる付勢力が、第2の付勢部材34により得られる付勢力を下回る。これにより互いの付勢力間のバランスが崩れ、第1の付勢部材32が伸張し、第2の付勢部材34が縮小することになる。これによりスライド体37は図1内の上側に向かって押し上げられることになる(図1中の破線で示す、連通部12を閉塞させた状態)。
以上のようにして駆動源31により付与された駆動力によりスライド体37が連通部12内で上下方向にスライドすると、リンク部35の一部であるリンク板38に取り付けられた作動軸38Aがガイド溝37Zに沿って連通部12内で左右方向(水平方向)に移動する。作動軸38Aが水平方向に移動すると、リンク板38が回動軸22およびシャッタ板24と共に回転運動することになり、連通部12内の開閉状態がシャッタ板24により切り替えられることになる。
具体的にはスライド体37が上方に移動すると、リンク板38の作動軸38Aはガイド溝37Zに沿って建築物の外方側(図1中の左側)に向かって移動し、リンク板38は回転軸22と共にシャッタ板24を破線で示す状態となるように反時計回りに回動させることになる。これとは逆に、スライド体37が下方に移動すると、作動軸38Aはガイド溝37Zに沿って建築物の内部空間側(図1中の右側)に向かって移動し、リンク板38は回転軸22と共に反転し、シャッタ板24が実線で示す状態となるように時計回りに回動させることになる。
このように連通部12における空気の通流(開口)状態と非通流(閉塞)状態の切り替え手段に回転式のシャッタ板24を採用することで、本体部10の内部空間(連通部12)のような狭い空間内であっても、開口時における連通部12の流路断面積を大きくとることができる。これにより夏場等における建築物内外への空気の流通力を大幅に増加させることができる点において好都合である。
いずれか一方のシャッタ部20(本実施形態では上側に配設されたシャッタ部20)のリンク板38には回転軸22の中心軸から偏心した位置にレバー連結部38Bが配設されている。一端部がリンク板38に回転可能に連結されたレバー40にも、回転運動が伝達されることになるが、蓋体14に配設されたガイド部であるレバー挿通部14Aにレバー40の他端部が挿通されているので、レバー40は、リンク板38の回転動作に連繋して蓋体14からの突出入動作をすることになる。
図1中に示すようにスライド体37が上方に移動すると、シャッタ板24が破線で示されている状態になり、連通部12を閉塞する。このときレバー40は、図1中で左方向にスライドするので、蓋体14からのレバー40の突出量が増加することになる。
これに対してスライド体37が図1中で下方に移動すると、シャッタ板24が実線で示されている状態になり、連通部12を閉塞する。このときレバー40は、図1中で右方向にスライドするので、蓋体14からの突出量が減少することになる。
レバー40の自由端部側にはレバー把持部50を着脱自在に取り付けするために、レバー40の板厚方向に貫通するネジ孔42が形成されている。このレバー40は、使用者が駆動源31から付与される駆動力に抗して蓋体14からの突出入動作を行なうことにより、リンク板38(回転軸22およびシャッタ板24)を強制的に回動させることができる。このようなシャッタ板24の強制回転動作は、連通部12の内部に侵入した砂塵等の異物を除去する際や、第1の付勢部材32および第2の付勢部材34による付勢力の付与状態の確認を行う際においても好適に用いることができる。
図3に示すように、レバー40のネジ孔42に装着されるレバー把持部50は、レバー40のネジ孔42にネジ止めされる装着部52と装着部52の一方の端部に形成された径大部54とを有している。装着部52はレバー40を挟み込むようにしてレバー40に装着されるように、先端部が二股に分岐する形状をなしている。一方の分岐部52Aにはネジ孔56Aが形成され、他方の分岐部52Bにはネジ孔56Bが形成されている。具体的には、ネジ孔56Aの径寸法φ1は、レバー把持部50をレバー40のネジ孔42にネジ止めする際に挿通体として用いるネジ70のネジきり部72が螺着可能な径寸法に形成されていて、ネジ部56Bの径寸法φ2は、ネジ70のネジ頭74の径寸法よりも大径寸法に形成されている。また、レバー40にレバー把持部50を装着する際に用いられるネジ70におけるネジきり部72の長さ寸法は、装着部52の幅寸法T(ネジ70をねじ込む方向における長さ寸法)にレバー40の厚さ寸法tを加えた長さ寸法(T+t)と同じ長さ寸法のものが用いられている。なお、挿通体はネジ70に限定されるものではなく、所定長さを有する柱状体であってもよい。
図4に示すように、レバー40にレバー把持部50を装着する際に、装着部52の二股分岐部のうち、他方の分岐部52Bを突出片14B側に位置させた状態にすると、ネジ70のネジきり部72の先端部はレバー40のネジ孔42内(レバー40の厚さの中)に収められた状態になる。これにより、蓋体14からのレバー40の突出状態を切り替え可能な状態にすることができる。すなわち、外気温の変化によるシャッタ部駆動部30によりシャッタ部20による連通部12の開閉状態が自動制御される状態となる。
また、この状態は使用者が蓋体からのレバー40の突出量を操作(レバー40を本体部10に押したり引いたりする操作)することで、シャッタ部20により連通部12を開口させた状態と閉塞させた状態を任意に切り替えることができる状態でもある。
これに対して、レバー40にレバー把持部50を装着する際に、図5に示すように、装着部52の二股分岐部のうち一方の分岐部52Aを突出片14B側に位置させた状態にすると、ネジ70のネジ頭74部分が他方の分岐部52Bに埋没することになる。これによりネジきり部72の先端部が一方の分岐部52Aを貫通すると共に、突出片14Bに形成された貫通孔16に進入することになる。すなわち、レバー40がネジ70により突出片14B(蓋体14)に固定された状態となり、回転軸22(シャッタ板24)の回動動作が規制された状態になる。
また、蓋体16に配設された突出片14Bに形成された貫通孔16の配設位置は、シャッタ板24が連通部12を開口させた際のレバー40の突出状態におけるネジ孔42の位置に一致させている。すなわち、レバー40と突出片14Bとが固定された状態は、外気温の変化により駆動源31から付与される駆動力に抗して、シャッタ板24による連通部12の常時開口状態を維持させることになる。
これとは逆に、突出片14Bの貫通孔16の配設位置を変更することで、駆動源31からの駆動力に抗して、シャッタ板24による連通部12の常時閉塞状態を維持させることもできる。
以上の実施形態においては、シャッタ部20による連通部12の開口状態に応じてレバー40の本体部10正面側に配設された蓋体14からの突出量が変化する形態について説明したが、リンク板26の構造またはリンク板26へのレバー40の連結状態によっては、蓋体14からのレバー40の突出量が変化するだけではなく、蓋体14からのレバー40の突出位置を蓋体14の平面上でスライド変化させる形態を採用しても良いのはもちろんである。
以上の実施形態においては、本体部10の蓋体14に配設した突出片14Bはレバー40が連通部12を最大限開口させている状態においてレバー40を固定する形態について例示しているが、レバー40に形成するネジ孔42をレバー40の複数個所に形成する形態や、突出片14Bをレバー40の移動方向に沿って複数個所に配設する形態や、レバー40の移動方向に沿って延設した突出片14Bに延設方向に沿って複数の貫通孔16を配設する形態も採用することもできる。これらの形態によれば、シャッタ部20が連通部12を全開状態に開口させた状態だけでなく、全開状態に対して所要割合での開口状態を維持させることも選択可能になるため好都合である。この場合、複数配設されているネジ孔42、突出片14B、貫通孔16の各々に対して、シャッタ部20が連通部12をどの程度の割合で開口させるのかを示す数値(連通部12を全開状態で開口させた状態に対する連通部12の開口面積の割合を示す数値)を表示させておけばより好都合である。
また、以上に説明した実施形態にかかる通気制御装置100には、本体部10の外表面のうち、上下左右の外表面に、建築物に配設された図示しない通気制御装置用装着孔に通気制御装置100を装着した際に、通気制御装置用装着孔に対して通気制御装置100(本体部10)のガタつきを防止するための調整部60を配設することもできる。
ここでは、建築物である家屋の土台に形成した通気制御装置用装着孔に本実施形態にかかる通気制御装置100を装着する形態について説明する。図6は、図1に示す通気制御装置に調整部を配設した他の実施形態の一例を示す側断面図である。図7は、図6に示す調整部を作動させた状態を示す側断面図である。
この調整部60は、本体部10の外表面に配設された移動体62とネジ64と変位体66とにより構成されている。図6および図7に示すように、移動体62は平面視形状が薄板により直角三角形状に形成され、一方の底辺部62Aを本体部10の外表面に向かい合わせられ、本体部10正面側から建築物の内部側に向けて挿入されたネジ64によって貫通された状態で保持されている。また、移動体62は、薄板により細長平板状に形成され、一端部が本体部10の正面側に固定された変位体66により斜辺部62Bの外側から本体部10に押圧されている。このように変位体66の自由端部が移動体62を本体部10に押さえつけているため、使用者が本体部10の正面からネジ64を回転させれば、図7に示すように移動体62は本体部10の正面側に沿ってスライド移動することになる。変位体66の自由端部には曲折部66Aが形成されている。
移動体62が本体部10の正面側にスライド移動すると、移動体62の斜辺部62Bに沿って変位体66の自由端部が所要範囲にわたって湾曲状態に変形することになる。すなわち、変位体66の自由端部側が本体部10の装着面から離反する方向に変位(湾曲)する。このようにして本体部10の外表面の面外方向に変位体66が変位すると、曲折部66Aが土台に設けられた通気制御装置用装着孔の内表面を押圧することになる。さらにネジ64を回して移動体62を本体部10の正面側にスライド移動させると、曲折部66Aが土台のコンクリートに食い込み、通気制御装置100を通気制御装置用装着孔にガタつかせることなく装着することが可能になる。
このように、本実施形態で説明した調整部60を配設することにより、工場生産により高精度な外形寸法に製造された通気制御装置100を現場施工により形成した寸法精度の低い通気制御装置用装着孔に対して取り付け作業をする際において、両者の寸法誤差によるガタつきを確実にしかも容易に吸収させることができる点において好都合である。
また、以上に説明した調整部60は、本体部10の上下左右の外表面のそれぞれに単数または複数配設することが好ましいが、上表面または下表面と、左表面または右表面の2面に配設すれば、通気制御装置100を通気制御装置用装着孔に収まりよく装着することができ、調整部60配設個数の低減による通気制御装置100の製造コストを低減させる上においても好都合である。
このような場合には、移動体62の他方の底辺部62Cの高さ寸法を増加させて、調整部60としての調整可能範囲を広げておくと、調整部60の配設数が少なくても確実に調整処理をすることができるためさらに好適である。
以上に、本実施形態に基づいて、本願発明にかかる通気制御装置について詳細に説明をしたが、本願発明における技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲における各種の変更を行うことももちろん可能である。
例えば、本実施形態にかかる通気制御装置100においては本体部10の高さ方向に2組のシャッタ部20を配設した形態について説明を行っているが、シャッタ部20の配設数は単数または3組以上の複数体配設することももちろん可能である。
また、駆動源31を構成する第1の付勢部材32は、熱感知記憶合金によりバネ材に形成された形態を例示しているが、この形態に限定されるものではなく、外気温に応じて異なる付勢力を発する形態であれば他の形態であっても良い。さらには、熱感知記憶合金はその付勢力が温度変化に対して線形変化をするものであっても良いし、非線形変化やオンオフ変化するものを採用することもできる。
そして、駆動源31である第1の付勢部材32と第2の付勢部材の連結形態、および、リンク部35の構成もまた、本実施形態の構成に限定されるものではない。要は、外気温の変動により生じる第1の付勢部材32による付勢力と第2の付勢部材34による付勢力との差(付勢力の差分)によりスライド体37に直線スライド運動が生じ、スライド体37の直線スライド運動をシャッタ板24を回動させるための回動運動に動作変換する構成であれば、本願発明におけるリンク部35の技術的範囲に属するのである。
また、本実施形態においては、建築物に対する通気制御装置100の配設箇所は土台部分を例示しているが、土台以外にも建築物の外壁部分や下屋部分、屋根部分等にも取り付けすることは可能である。通気制御装置装着用孔の内側表面は必ずしもコンクリートで形成されていなくてもよい。
10 本体部
12 連通部
14 蓋体
14A レバー挿通部
14B 突出片
16 貫通孔
20 シャッタ部
22 回転軸
24 シャッタ板
30 シャッタ部駆動部
31 駆動源
32 第1の付勢部材
34 第2の付勢部材
35 リンク部
36 ガイド体
37 スライド体
37Z ガイド溝
38 リンク板
38A 作動軸
38B レバー連結部
40 レバー
42 ネジ孔
50 レバー把持部
52 装着部
52A 一方の分岐部
52B 他方の分岐部
54 径大部
56A,56B ネジ孔
60 調整部
62 移動体
62A 一方の底辺部
62B 斜辺部
62C 他方の底辺部
64 ネジ
66 変位体
66A 曲折部
70 ネジ
72 ネジきり部
74 ネジ頭
100 通気制御装置

Claims (2)

  1. 空気が通流する筒状をなす本体部と、
    該本体部内に配設された回転軸と、該回転軸を中心に回転して前記本体部における空気の通流状態を開閉切替するシャッタ板とを有するシャッタ部と、
    熱感知形状記憶合金からなる第1の付勢部材と、
    通常のバネ材からなる第2の付勢部材と、
    前記第1の付勢部材による付勢力および前記第2の付勢部材による付勢力の外気温の変動により生じる差を駆動源として付勢方向にスライド移動するスライド体と、
    前記スライド体のスライド動作を前記回転軸の回転運動に動作変換するリンク部と、
    前記リンク部に一端部が固定され、他端部が前記リンク部の動作に連繋して前記本体部から突出入するように前記本体部に配設されたガイド部によりガイドされたレバーと、を具備し、
    前記本体部には、前記レバーの突出入動作を規制することが可能なレバー位置固定手段が配設されていて、
    当該レバー位置固定手段は、
    前記ガイド部の本体部外側に突出し、貫通孔が形成された突出片と、
    前記レバーの他端側に形成された固定孔と、
    前記貫通孔と前記固定孔とに挿通させる挿通体とを有していることを特徴とする通気制御装置。
  2. 前記レバーの他端部側には、レバーを把持するためのレバー把持部が前記レバーの固定孔および前記突出片の貫通孔のうち少なくとも前記固定孔に前記挿通体としてネジを用いて着脱自在に装着されていて、
    前記レバー把持部に形成されたネジ孔は、深さ方向において異なる径寸法に形成されていて、
    前記ネジ孔のうち、一方の径寸法は、前記ネジのネジ部分のみが挿通可能な径寸法に形成されていて、当該一方の径寸法側から前記レバー把持部を前記レバーにネジ止めした際には、前記ネジは前記固定孔のみに装着され、
    他方の径寸法は、前記ネジのネジ頭部分が挿通可能な径寸法に形成されていて、当該他方の径寸法側から前記レバー把持部を前記レバーにネジ止めした際には、前記ネジは前記固定孔と前記貫通孔の両方に装着可能であることを特徴とする請求項記載の通気制御装置。
JP2010153282A 2010-07-05 2010-07-05 通気制御装置 Active JP5191512B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010153282A JP5191512B2 (ja) 2010-07-05 2010-07-05 通気制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010153282A JP5191512B2 (ja) 2010-07-05 2010-07-05 通気制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012013400A JP2012013400A (ja) 2012-01-19
JP5191512B2 true JP5191512B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=45600041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010153282A Active JP5191512B2 (ja) 2010-07-05 2010-07-05 通気制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5191512B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3113086B1 (fr) 2020-08-03 2022-08-12 Arcora Systeme d’orientation de lamelles d’occultation pour la protection d’une facade et procede de reglage de l’orientation des lamelles

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02582Y2 (ja) * 1985-01-30 1990-01-09
JP3031300U (ja) * 1996-05-16 1996-11-22 株式会社八木熊 換気装置
JPH10246503A (ja) * 1997-03-05 1998-09-14 Sahara Buresu Kogyo Kk 床下換気装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012013400A (ja) 2012-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ATE495484T1 (de) Temperaturregeleinrichtung für ein mischventil
ATE501387T1 (de) Stellantrieb für bidirektionales stellglied
JP2008053903A5 (ja)
DE602006005112D1 (de) Einstellvorrichtung einer Linse und Antriebsgerät
DE502006002443D1 (de) Mehrgruppengetriebe
ATE391866T1 (de) Getriebemotor für rollos
US20120248204A1 (en) Radiator thermostat
JP5191512B2 (ja) 通気制御装置
US7791796B2 (en) Motorized table apparatus and microscope stage
US20170125927A1 (en) Attachment structure for housing
US8061684B2 (en) Anti-twist device for an actuating motor
JP2003018923A (ja) ハウス開閉装置
DE60231690D1 (de) Kraftrückkopplungseingabegerät mit zwei Kipppositionserfassungseinrichtungen für das Betätigungsglied
JP4596395B2 (ja) 開閉機構付き地窓およびこれを用いた建築構造
JP2007280871A (ja) サーモスタット
KR101096107B1 (ko) 밸브 자동 구동장치
JP4919504B2 (ja) サーモエレメント付き蝶番
JP5757621B2 (ja) 水抜栓におけるマイクロスイッチを有する弁駆動装置
KR101417211B1 (ko) 루버 개폐장치
KR20080006219U (ko) 비닐하우스용 보온덮개 개폐장치
JP3182596U (ja) シート状物の巻取機
JPH0434343Y2 (ja)
JP6361137B2 (ja) 一軸アクチュエータ
JP5227750B2 (ja) レバー装置
FR2886757B1 (fr) Dispositif de commande a levier basculant, de debattement angulaire reduit

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5191512

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160208

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250