JP5190337B2 - 画像記録装置、及び画像記録装置のインク温度制御方法 - Google Patents

画像記録装置、及び画像記録装置のインク温度制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、紙やフィルム等の記録媒体にインクを吐出して画像を記録する画像記録装置、及び画像記録装置のインク温度制御方法に関する。
画像記録装置として、例えばインクジェット方式の画像記録装置は、今日ファクシミリや複写機等の出力装置として広く使用されている。このような装置の記録方式は、記録ヘッドに形成された複数のインク吐出口であるノズルから、記録データに基づいてインクを吐出し、そのインク滴を記録媒体に付着させて記録を行うものである。
このインクジェット方式の画像記録装置に使用されるインクは、一般的に温度により粘性が変化し、このインクの粘性の変化は、ノズルから吐出されたインク滴の形状や大きさのばらつきの原因となる。このインク滴の形状等のばらつきは、インクの粘性変化が小さい場合には殆ど問題にならないが、インクの粘性変化が大きい湯合には、記録媒体上に記録された画像に濃度ムラや色差が発生する。
また、インクジェット方式の画像記録装置では、インクが所定の温度範囲を外れるとノズルからのインク吐出が不安定になる。例えば、インク温度が所定温度範囲以外になると、ノズルから吐出される主インク滴の他に、小さなインク滴であるサテライトやインクが噴霧状に吐出されるインクミストが発生し、機内を汚す原因となる。
このため、インクジェット方式の画像記録装置では、上記サテライトやインクミストの発生を防止し、かつインクの粘性を一定に保持するためインク温度を所定の温度範囲に保つ必要がある。
このような画像記録装置として、例えば特許文献1に記載されたインクジェットプリンタの発明は、記録ヘッドのインク室にインクを常時補給し、印刷量を直接又は間接的に検出し、検出した印刷量に基づいてインク室内のインク温度を調整する技術を開示する。この場合、インク室内に設けられたインク温度センサとインク温度調整手段により、インク室内のインク温度を一定に調整し、ノズルから吐出されるインクの粘性が一定になるように制御している。
特開平11−179938号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたインクジェットプリンタでは、印刷処理を行いながらインク温度を検出するため、検出結果に応じて温度調整手段を制御しても、直ちにインク温度が変化しない。また、特許文献1のインクジェットプリンタでは、インクの加温を開始してから印刷可能になるまでの時間を短縮することについては考慮されていない。
さらに、消費電力を考慮していないため、温度調整手段を最大限に有効活用できない。ここで、従来技術における印刷開始時の消費電力と時間との関係を、図7(a)及び(b)を用いて説明する。なお、図7(a)、(b)に記載されたWphはインクの使用量が大きい印刷処理の場合に記録ヘッドで消費する電力量を示し、Wplはインクの使用量が小さい印刷処理の場合に記録ヘッドで消費する電力量を示し、Wph>Wplの関係が成立しているものとする。また、Whはインク温度調整手段で消費する電力量を示し、Wmaxは画像記録装
置で許容される電力消費量を示す。
なお、記録ヘッドで消費する電力量、及びインク温度調整手段で消費する電力量以外の電力量は割愛して説明するものとする。
図7(a)に示す時刻Tlは、例えば上位装置からジョブ情報を受信した時刻であり、この時インク温度が印刷可能最低温度を下回っていれば、インク温度調整手段を制御してインクを加温する。このとき、インク温度調整手段で消費する電力量Whが、画像記録装置で許容される電力消費量Wmaxを超えないように、つまりWh=Wmax−Wphであるように、予め電力量Whを設定してインク温度調整手段を駆動する。そして、インク温度が印刷可能温度に達すると(例えば、時刻T2)、記録ヘッドを駆動して印刷処理を開始する。
しかし、上記従来例の場合、予め電力量Whを設定してインクを加温するため、図7(b)に示すように、インクの使用量が小さい印刷ジョブを受信した場合であっても、インク温度調整手段における電力量はWhである。したがって、時刻T2以降、Wmaxまでの電力消費量に余裕があるにも関わらず、Wmaxまでの消費電力が使用されず、効率的にインク温度調整手段を活用することができなかった。この結果、例えば従来の画像記録装置を非常に温度の低い場所で使用する場合、印刷処理中にインク温度が印刷可能最低温度を下回り、一時的に印刷処理が停止し、印刷効率が低下するおそれもあった。
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、上位装置より通知されるジョブ情報の解析結果に基づいて、記録処理の開始に先だって最適なインク温度制御条件を決定し、インク温度の制御を行うことによって、記録処理開始までの時間を短縮すると共に、インク温度調整手段を最大限に活用できる画像記録装置、及び画像記録装置のインク温度制御方法を提供するものである。
本発明の態様のひとつである画像記録装置は、複数のノズルより形成されるノズル列を少なくとも1つ有してなる記録ユニットを少なくとも1つ配設し、上位装置より通知される記録データを含むジョブ情報に基づいて前記ノズルよりインクを吐出して記録媒体に対し記録処理を行う画像記録装置において、複数のノズルに連通する各インク室との間で、少なくとも前記インクの循環を行う少なくとも1つのインク循環ユニットと、インクの温度を検出するインク温度検出部と、インクの温度を調整するインク温度制御部と、前記ジョブ情報を解析して得られる印字率と、該印字率における前記記録ユニットの電力消費量と、該記録ユニットの電力消費量を最大許容電力量から減算したインク温度調整器に割り当てられる電力量とを記憶する記憶部と、を備え、前記インク温度制御部は、前記上位装置より通知される前記ジョブ情報を解析して前記印字率を取得し、該印字率から前記記憶部を検索し、対応する割り当て電力量で前記インク温度調整器を駆動することを特徴とする。
また、本発明の別の態様のひとつである画像記録装置の温度制御方法は、複数のノズルより形成されるノズル列を少なくとも1つ有してなる記録ユニットを少なくとも1つ配設し、上位装置より通知される記録データを含むジョブ情報に基づいて前記ノズルよりインクを吐出して記録媒体に対し記録処理を行う画像記録装置のインク温度制御方法であって、前記複数のノズルに連通する各インク室との間で、少なくとも前記インクの循環を行うインク循環処理と、インクの温度を検出するインク温度検出処理と、インクの温度を調整するインク温度制御処理と、前記ジョブ情報を解析して得られる印字率と、該印字率における前記記録ユニットの電力消費量と、該記録ユニットの電力消費量を最大許容電力量から減算したインク温度調整器の割り当て電力量とを記憶部に記憶する処理と、を行い、前記インク温度制御処理は、前記上位装置より通知される前記ジョブ情報を解析して前記印字率を取得し、該印字率から前記記憶部を検索し、対応する割り当て電力量で前記インク温度調整器を駆動することを特徴とする。
本発明によれば、上位装置より通知されるジョブ情報の解析結果に基づいて、記録処理の開始に先だって最適なインク温度制御条件を決定し、インクの温度制御を行うことによって、記録処理開始までの時間を短縮すると共に、インク温度調整手段を最大限活用できる画像記録装置、及び画像記録装置のインク温度制御方法を提供するものである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る画像記録装置の構成図であり、図2は本実施形態に係る画像記録装置の配置図である。
図1に示すように、画像記録装置1は、給送機構2と、搬送機構3と、制御部4と、インク循環ユニット5−1乃至5−nと、記録ユニット6−1乃至6−n等で構成されている。尚、本実施形態の画像記録装置1は、例えばK(ブラック)と、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)の各色のインクによって記録媒体に記録を行うカラーの画像記録装置であり、上記4色のインクを使用するため、4個のインク循環ユニット5−1乃至5−4と、4個の記録ユニット6−1乃至6−4で構成されている。
給送機構2は、図2に示すように記録媒体10を収容する収納トレイ11と、記録媒体10を収納トレイ11から搬出する給送ローラ13と、記録媒体10を搬送機構3に送るレジストローラ対12と、記録媒体10を検出するための、例えば光学式の透過センサや反射型センサ、静電容量型センサ等で構成される記録媒体端部検出部14で構成されている。
制御部4は所定のタイミングで給送ローラ13を駆動し、収納トレイ11から記録媒体10を1枚ずつ搬出し、レジストローラ対12に搬送する。また、レジストローラ対12において、記録媒体10の斜行を補正した後、制御部4はレジストローラ対12を回転駆動し、記録媒体10を搬送機構3に搬送する。
搬送機構3は、搬送方向に離間して配置された駆動ローラ16aと従動ローラ16b、及びこれらのローラ16a、16bに回転可能に架設された無端の搬送ベルト17と、駆動ローラ16aを回転させる搬送駆動部18と、従動ローラ16bに設けられ、記録媒体10の搬送量における搬送情報を制御部4に通知する搬送情報生成部19で構成されている。
制御部4は、搬送駆動部18により駆動ローラ16aを回転駆動させると共に、不図示の吸引ファンにより負圧を発生させ、搬送ベルト17上を搬送される記録媒体10を搬送ベルト17上に吸着させて搬送し、不図示の排紙機構に送る。
なお、記録媒体端部位置検出部14は、搬送される記録媒体10の先端部を検出し、この検出結果は、不図示の記録処理部に通知される構成であり、制御部4はこの検出結果と搬送ベルト17の移動に応じて搬送情報生成部19から通知される搬送タイミング等の搬送情報をもとに、ノズル列8−1−1乃至8−n−mの記録処理の開始タイミングを制御する。
制御部4は、例えば制御機能及び演算機能を有するMPU(Micro Processer Unit:演算処理装置)等からなり、インク温度制御部20と、装置の制御に関する設定値等を保存する記憶部21とで構成されている。上位装置22から受信するジョブ情報には、画像データの他に、使用するインク色情報や原稿枚数の情報等が含まれている。
インク温度制御部20は、上位装置22から受信したジョブ情報を解析し、当該ジョブ処理において使用する色を特定し、使用する色毎の印字率(例えば、記録媒体1頁当たりのインク滴吐出数)を計算する。
また、インク温度制御部20は、後述するインク温度検出部9−1−1乃至9−n−mから取得したインク温度情報をもとに、ノズル列8−1−1乃至8−n−mのインク室内
のインク温度を制御する。尚、上記ノズル列8−1−1乃至8−n−m、及びインク温度検出部9−1−1乃至9−n−mについても、本実施形態の画像記録装置1は、例えばK(ブラック)と、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)の各色のインクによって記録媒体に記録を行うカラーの画像記録装置であり、4色のノズル列8−1−1乃至8−4−m、及び4色のインク温度検出部9−1−1乃至9−4−mで構成されている。
4個の記録ユニット6−1乃至6−4は、キャリッジ24に搬送ベルト17と対向するように、搬送方向に順次配設されており、記録ユニット6−1は、例えばピエゾ素子(PZT)から成るノズル列8−1−1乃至8−1−mと、ノズル列駆動部7−1と、インク温度検出部9−1−1乃至9−1−mで構成されている。そして、ノズル列8−1−1乃至8−1−mには、例えばK(ブラック)のインクが供給される。
また、他の記録ユニット6−2乃至6−4についても同様な構成であり、ノズル列8−2−1乃至8−4−mと、ノズル列駆動部7−2乃至7−4と、インク温度検出部9−2−1乃至9−4−mで構成され、ノズル列8−2−1乃至8−4−mには、例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の対応するインクが供給される。
制御部4は、記録媒体端部位置検出部14による記録媒体端部検出タイミングと、搬送情報生成部19で検出される搬送量情報をもとに、最初のノズル列駆動部7−1を駆動し、ノズル列8−1−1乃至8−1−mから記録媒体10に対してK(ブラック)のインク滴を吐出する。
以後、制御部4は記録ユニット6−2乃至6−4を駆動し、記録ユニット6−1から離間した距離に応じたタイミングだけ遅延させ、記録媒体10に対して、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のインク滴を順次吐出させ、記録媒体10にカラーの画像記録を行う。
循環ユニット5−1乃至5−4は、図2に示すように、循環部26−1乃至26−4と、インク温度調整器27−1乃至27−4と、インクタンク28−1乃至28−4で構成されている。
循環部26−1乃至26−4は、例えば押圧ローラを有するローラポンプから成る循環ボンプ26a−1乃至26a−4と、インク経路26b−1乃至26b−4で構成されており、インク経路26b−1乃至26b−4によって、インクタンク28−1乃至28−4と、対応するノズル列8−1−1乃至8−4−mが連結されている。
また、制御部4は、インク温度検出部9−1−m乃至9−4−mから読み取ったインク温度に応じて、インク温度調整器27−1乃至27−4を駆動し、インクタンク28−1乃至28−4内のインクを加温し、加温されたインクを循環ポンプ26a−1乃至26a−4を駆動することにより、ノズル列8−1−1乃至8−4−mに供給している。なお、このインク循環により、ノズル8−1−1乃至8−4−mによって吐出されなかったインクは、インクタンク28−1乃至28−4に戻される。
次に、本実施形態に係る画像記録装置によるインク温度制御方法について説明する。
図3及び図4は、本実施形態における記録処理開始時の消費電力と時間の関係を示す図である。ただし、図3及び図4において、記録処理中に記録ユニット6−1乃至6−4で消費する電力の合計をWpで示し、インク温度調整器27−1乃至27−4で消費する電力の合計をWhで示す。
また、図5は1色の記録ユニット(n=1)が1個のノズル列(m=1)で構成されている場合において、記録ユニットとインク循環ユニットとの接続状態を示す図である。
図5に示す例の場合、ノズル列8−1−1のインク室8b−1−1には所定量のインクが貯留されており、インクタンク28−1は所定量のインクで満たされ、前述のインク補給経路26−1を経由してインクタンク28−1からインク室8b−1−1にインクが補給される。
例えば、1つのジョブで使用するインク量が少なければ(印字率が低ければ)、記録ユニット6−1による電力消費量も小さいため、その分インク温度調整における電力消費に割り当てることができる。
先ず、図3の時刻Tlにおいて、制御部4が上位装置22からジョブ情報を受信すると、制御部4はこのジョブ情報を解析し、当該ジョブの印字率を算出する。記憶部21には、前述の許容電力Wmaxと、印字率と、記録ユニット6−1乃至6−4における電力消費量Wp、及びインク温度調整器に割り当てられる電力量Whの対応テーブルが、記録ユニット毎に予め記憶されており、制御部4は算出した印字率と記憶部21に記憶されている上記テーブルを参照し、インク温度調整器27−1で消費する電力量Whを決定する。
制御部4は、インク循環ポンプ26a−1の駆動を開始すると共に、電力消費量がWh(=Wmax−Wp)となるようにインク温度調整器27−1の駆動を開始する。このインク温度調整器27−1の駆動によって、インクタンク28−1内のインク温度が徐々に上昇する。また、インク循環ポンプ26a−1の駆動によって加温されたインクタンク28−1内のインクは、インク補給経路26−1を経由してインク室8b−1−1に送られる。
この間、インク温度制御部20では、インク温度検出部9−1−1で検出したインク温度が記録可能最低温度を超えるか判断しており、インク温度検出部9−1−1で検出したインク温度が記録可能最低温度を超えると(時刻T3)、インク温度調整器27−1の駆動を継続したまま画像データの記録処理を開始する。
その後、図3に示すように画像データの記録処理中、インク温度調整器27−1の加温処理が継続し、インク温度を所定の範囲内に保持しつつ、記録媒体への記録処理を行う。
このように処理することによって、画像データの記録処理を開始する時刻T3は従来の開始時刻T2より早くなり、記録処理開始までの時間を短縮することができる。
また、上記のように、ジョブ情報に応じて記録処理中にインク温度調整器27−1で消費する電力を制御するため、記録処理中に効率的にインク温度を制御することができる。したがって、印字率が小さく、記録処理に大きな電力を使用しない場合においても、最適なインク温度制御を実現することができる。
さらに、ジョブの印字率に拘わらず、記録開始まではインク温度調整での電力消費量が最大となるようにインク温度を制御することもできる。
例えば、図4はこのことを説明する図であり、時刻Tlのタイミングで制御部4が上位装置22からジョブ情報を受信すると、当該ジョブ情報を解析し、当該ジョブの印字率を計算する。制御部4は、算出した印字率と記憶部21に記憶されている前述のテーブルとを参照することにより、インク温度調整器27−1で消費する電力Whを決定する。
制御部4は、インク循環ポンプ26a−1の駆動を開始し、インク温度検出部9−1−1で検出したインク温度が記録可能最低温度を上回るまで(時刻T4)、電力消費量がWmaxとなるようにインク温度調整器27−1の駆動を開始する。
制御部4は、インク温度検出部9−1−1で検出したインク温度が記録可能最低温度を上回ったら(時刻T4)、電力消費量がWh(=Wmax−Wp)となるようにインク温度調整器27−1の駆動条件を変更し、記録処理を開始する。
したがって、記録処理を開始するまで、インク温度調整器27−1で消費する電力を、当該装置で許容される最大電力消費量Wmaxとなるように制御することにより、より短時間で記録処理可能温度に達するため、記録処理開始までの待ち時間を短縮できる。また、記録処理を開始する際、インク温度調整器27−1における電力消費量を、ジョブ情報の解析結果から算出したWhとなるように変更するため、記録処理中においても、効率的にインク温度制御が可能となる。
なお、本実施例においては、印字率としては記録媒体1頁当たりのインク滴吐出数としたが、例えば記録媒体1頁当たりのインク滴の容積の総和であってもよい。また、上記印字率は、上記上位装置22から送信されたジョブ情報に含まれる画像データの階調値によって決まり、インク温度制御部20によって対応するインク滴吐出数、又はインク滴の容積の総和として算出される。
図6は本実施形態における、記録処理開始時のインク温度の制御処理を説明するフローチャートである。なお、ここでの説明では、記録ユニット6−1、インク循環ユニット7−1だけを配設した構成とする。また、インク室8b−1−1のインク温度は、記録処理可能温度より低いものとする。また、この処理は、制御部4の制御プログラムを実行することにより実現する。
同図において、先ず制御部4は上位装置22からジョブ情報を受信したか判断する(ステップ(以下、Sで示す)1)。前述のように上位装置22からは、画像データや使用するインク色情報や原稿枚数の情報を含むジョブ情報が供給され、制御部4は上記ジョブ情報の受信を待ち(S1がNO)、ジョブ情報を受信すると(S1がYES)、インク温度調整器27−1の電力消費量Whを決定する(S2)。
この処理は、上記のようにジョブ情報を解析し、画像データの印字率と記憶部21を参照して、記録処理中のインク温度調整器27−1の電力消費量Whを決定する。
次に、インク温度制御部20はインク温度検出部9−1−1から取得したインク温度の情報に基づいて、インク室8b−1−1のインク温度が記録処理可能な最低のインク温度を超えたか判断する(S3)。ここで、インク温度が未だ記録処理可能な最低のインク温度を超えていない場合(S3がNO)、インク温度調整器27−1の駆動を開始し(S4)、インク温度が記録処理可能な最低インク温度を超えるまで上記処理(S3、S4)を繰り返す。
一方、インク温度が記録処理可能な最低インク温度を超えた場合(S3がYES)、記録処理を開始する(S5)。この処理は、前述の図3の時刻T3、又は図4の時刻T4のタイミングであり、以後インク温度調整器27−1によるインクの加温処理を実行しつつ、記録ヘッドからの記録処理を実行する。
次に、インク温度検出部9−1−1から取得したインク温度が、インク温度調整器27−1で加温可能な最高インク温度を超えているか判断する(S6)。ここで、インク温度がインク温度調整器27−1で加温可態な最高インク温度を超えていないと判断する場合(S6がNO)、インク温度調整器27−1の電力消費量がWhになるまでインク温度調整器27−1の駆動を行う(S7)。
その後、インク温度がインク温度調整器27−1で加温可態な最高インク温度を超える
と(S6がYES)、インク温度制御部20はインク温度調整器27−1の駆動を停止する(S8)。
以後、記録処理が終了するまで上記処理を繰り返し(S9がNO、S6〜S9)、記録処理が終了すると(S9がYES)、インク温度調整器27−1の駆動を停止する(S10)。
以上説明したように、本発明によれば、上位装置22から受信したジョブ情報を解析し、ジョブ情報にもとづいて印字率を計算し、この印字率に応じてインク温度調整器の電力消費量を変更するので、記録処理までの待ち時間を短縮できると共に、記録処理中においても確実にインク温度の制御を行うことができる。したがって、確実にインク温度を所定の温度範囲内に制御できるので、インクの粘性変化による画像劣化を防止することができる。
なお、本実施形態で使用するインク温度調整器27−1は、例えばヒータを使用したが、ヒータの使用に限ったものではなく、例えばペルチェ素子を使用する構成でもよい。
また、本実施形態の説明では、1色の記録ユニット(n=1)が1個のノズル列(m=1)で構成されている場合で説明したが、n≧2、m≧2の構成の画像形成装置の場合でも実施することができる。この場合、ジョブ情報の解析結果により、記録ユニット6−1乃至6−n毎の電力消費量Wpに応じて、インク温度調整器27−1乃至27−nで消費する電力量Whを決定することになる。
本実施形態に係る画像記録装置の構成図である。 本実施形態に係る画像記録装置の概略断面図である。 本実施形態における記録処理開始時の消費電力と時間の関係を示す図である。 本実施形態における記録処理開始時の消費電力と時間の関係を示す図である。 本実施形態のインク循環に係わる配置の一例を示す図である。 本実施形態の処理を説明するフローチャートである。 (a)及び(b)は、従来技術を説明する図である。量の概念図である。
符号の説明
1 画像記録装置
2 給送機構
3 搬送機構
4 制御部
5−1〜5−n インク循環ユニット
6−1〜6−n 記録ユニット
7−1〜7−n ノズル列駆動部
8−1−1〜8−n−m ノズル列
9−1−1〜9−n−m インク温度検出部
10 記録媒体
11 収納トレイ
12 レジストローラ対
13 給送ローラ
14 記録媒体端部検出部
16a 駆動ローラ
16b 従動ローラ
17 搬送部材
18 搬送駆動部
19 搬送情報生成部
20 インク温度制御部
21 記憶部
22 上位装置
24 キヤリッジ
26−1〜26−n 循環部
26a−1〜26a−n 循環ボンプ
26b−1〜26b−n インク経路
27−1〜27−n インク温度調整器
28−1〜28−n インクタンク

Claims (4)

  1. 複数のノズルより形成されるノズル列を少なくとも1つ有してなる記録ユニットを少なくとも1つ配設し、上位装置より通知される記録データを含むジョブ情報に基づいて前記ノズルよりインクを吐出して記録媒体に対し記録処理を行う画像記録装置において、
    前記複数のノズルに連通する各インク室との間で、少なくとも前記インクの循環を行う少なくとも1つのインク循環ユニットと、
    前記インクの温度を検出するインク温度検出部と、
    前記インクの温度を調整するインク温度制御部と、
    前記ジョブ情報を解析して得られる印字率と、該印字率における前記記録ユニットの電力消費量と、該記録ユニットの電力消費量を最大許容電力量から減算したインク温度調整器に割り当てられる電力量とを記憶する記憶部と、を備え、
    前記インク温度制御部は、前記上位装置より通知される前記ジョブ情報を解析して前記印字率を取得し、該印字率から前記記憶部を検索し、対応する割り当て電力量で前記インク温度調整器を駆動することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記インク温度検出部が検出する前記インク温度が記録可能最低温度を超えると、前記インク温度調整器の駆動を継続したまま前記記憶部に記憶された電力消費量で前記記録ユニットの駆動を開始し、前記記録媒体への記録処理を行なうことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記インク温度検出部が検出する前記インク温度が記録可能最低温度に達するまで前記最大許容電力量で前記インク温度調整器を駆動し、前記インク温度が記録可能最低温度を超えると、前記インク温度調整器を前記割り当て電力量で駆動すると共に、前記記憶部に記憶された電力消費量で前記記録ユニットの駆動を開始し、前記記録媒体への記録処理を行なうことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 複数のノズルより形成されるノズル列を少なくとも1つ有してなる記録ユニットを少なくとも1つ配設し、上位装置より通知される記録データを含むジョブ情報に基づいて前記ノズルよりインクを吐出して記録媒体に対し記録処理を行う画像記録装置のインク温度制御方法において、
    前記複数のノズルに連通する各インク室との間で、少なくとも前記インクの循環を行うインク循環処理と、
    前記インクの温度を検出するインク温度検出処理と、
    前記インク温度を調整するインク温度制御処理と、
    前記ジョブ情報を解析して得られる印字率と、該印字率における前記記録ユニットの電力消費量と、該記録ユニットの電力消費量を最大許容電力量から減算したインク温度調整器の割り当て電力量とを記憶部に記憶する処理と、を行い、
    前記インク温度制御処理は、前記上位装置より通知される前記ジョブ情報を解析して前記印字率を取得し、該印字率から前記記憶部を検索し、対応する割り当て電力量で前記インク温度調整器を駆動することを特徴とする画像記録装置のインク温度制御方法。
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