JP5189887B2 - 強誘電体メモリ装置およびその動作方法 - Google Patents

強誘電体メモリ装置およびその動作方法 Download PDF

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Description

本発明は、強誘電体メモリ装置およびその動作方法に関し、特に、メモリセルが接続されるビット線の容量を調整する強誘電体メモリ装置において、リフレッシュ動作の遅延なく(リフレッシュペナルティーなく)各メモリサイクルの間にメモリセルへのランダムなアクセスが可能な強誘電体メモリ装置およびその動作方法に関する。
強誘電体メモリ(FRAM:Ferroelectric Random Access Memory(FRAM:登録商標))は、強誘電体キャパシタが有するヒステリシス特性を用いることで、記憶データの不揮発性(例えば、約10年程度の保持性能)と、例えば、数10ns程度の高速データ書込み性能という優れた特性を実現している。
一方、強誘電体キャパシタのヒステリシス特性の制御には、比較的大きい容量を駆動する必要があるため、そのままでは、例えば、数ns程度のアクセスタイムを有するスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static Random Access Memory)レベルの高速動作を実現することは難しい。また、分極反転を繰り返す毎に徐々に強誘電体キャパシタの特性が劣化するため、データ書き換え回数が1キャパシタあたり1014回程度に制限されてしまうという問題点があった。
これを解決するために、通常動作時は、強誘電体キャパシタを単なる容量素子として使用し、充電電荷によってデータを保持するダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic Random Access Memory)モード動作を行い、電源遮断時のみ、ヒステリシス特性を利用してデータを不揮発化するFRAMモード動作を行うという方法がある(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
この方法では、通常動作時はヒステリシス特性を利用せず、駆動する容量を低減することで動作の高速化を図ることができ、また、分極反転も生じないため、デバイスの特性劣化を抑制できるという効果がある。
DRAMモードでは、メモリセルが接続されるビット線(BL:Bit Line)の容量が小さいほど高速動作に有利となるが、一方で、FRAMモードでは、残留分極電荷を読み出すために大きなBL容量が必要となる。このトレードオフによりFRAMモードが動作可能な範囲でしかBL容量を小さくすることができないため、高速化に限界がある。
電源オフ期間中もデータを保持する場合は、電源遮断時、DRAMモードで動作しているメモリセルに対してFRAMモードでデータ書込みを行い、データを不揮発化する必要がある。このため、メモリ容量が大きくなるにつれて、電源遮断時に必要なFRAMモード動作時間が長くなってしまう。
さらに、リフレッシュサイクル中は外部からアクセスができないという制約(リフレッシュペナルティー)により、SRAMと同様には取り扱うことができず互換性がないため、データ転送レートが劣化するという問題点がある。
メモリを複数のバンクに分けて構成し、外部アクセス要求対象のバンク以外をリフレッシュするという方法を用いると、ある程度リフレッシュペナルティーは軽減できるが、ある特定バンクAに集中してアクセス要求が発生した場合は、その特定バンクAをリフレッシュする際に外部アクセスが拒否されるため、リフレッシュペナルティーが発生してしまう。
これを解決する方法として、メモリ内部にキャッシュメモリを用意し、外部からのアクセス要求に対してキャッシュがヒットした(メモリセルアレイはアクセスされない)時にリフレッシュ動作を行うことで、リフレッシュサイクルを完全に隠蔽する技術が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。特許文献3においては、半導体メモリのリフレッシュの影響を受けないようにする読出し/書込みバッファ及びその動作方法が開示されている。
特開平06−125056号公報 特開平08−203266号公報 特表2002−526882号公報
BL容量が不変な場合、DRAMモードおよびFRAMモード両方で動作可能な範囲内
で容量値を設定する必要がある。このため、BL容量低減によって、高速化を図るには限度があった。混載メモリ用途におけるFRAMの課題は、アクセス速度の向上にあるが、容量負荷が大きい不揮発(FRAM)動作では高速化が困難である。
また、上記特許文献3の技術は、リフレッシュサイクルタイムが、メモリアクセスタイムよりも短くなければ適用できないという制約がある。これは、キャッシュによって確保できるリフレッシュ可能期間(メモリアレイが非アクセス状態の期間)は、1メモリアクセスタイム分のみのためである。
本発明の目的は、BL上に負荷容量調整セルを設け、DRAMモードとFRAMモードとでBL上の容量を別個に設定することで、DRAMモードでのBL容量軽減化による高速化と、FRAMモードでのBL容量確保を両立することができ、外部アクセス要求に影響を与えず、かつメモリアクセスタイムとは無関係にリフレッシュ可能期間を設定することが可能な強誘電体メモリ装置およびその動作方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の一態様によれば、強誘電体メモリからなるメモリセルアレイを備える複数のメモリバンクと、前記メモリバンクとバス接続され、前記メモリバンクのデータをコピーするためのキャッシュバンクと、前記メモリバンクおよび前記キャッシュバンクのアクセス及びリフレッシュをするためのメモリバンク/キャッシュ制御シーケンサとを備え、リフレッシュ動作の遅延なく各メモリサイクルの間に前記強誘電体メモリへのランダムなアクセス制御が可能であり、前記強誘電体メモリは、少なくとも1つの強誘電体薄膜を備える強誘電体キャパシタを含み、前記強誘電体メモリセル内のデータは、前記強誘電体キャパシタに充電される電荷、あるいは、前記強誘電体薄膜内部の残留分極電荷によって保持され、前記強誘電体キャパシタに充電される充電電荷で保持される場合、リフレッシュ動作時に、前記強誘電体薄膜内部の残留分極電荷としてもデータを保持することを特徴とする強誘電体メモリ装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、強誘電体メモリからなるメモリセルアレイを備える複数のメモリバンクと、前記メモリバンクとバス接続され、前記メモリバンクのデータをコピーするためのキャッシュバンクと、前記メモリバンクおよび前記キャッシュバンクのアクセス及びリフレッシュをするためのメモリバンク/キャッシュ制御シーケンサとを備え、前記強誘電体メモリは、少なくとも1つの強誘電体薄膜を備える強誘電体キャパシタを含む強誘電体メモリ装置の動作方法において、リフレッシュを行う際は、リフレッシュ対象メモリセルもしくはメモリブロックに保持されているデータを予め前記キャッシュバンクにコピーするステップと、リフレッシュ処理中に当該メモリブロックに外部アクセス要求があった場合は、前記キャッシュバンク内のデータを使用し、リフレッシュ処理を継続するステップと、リフレッシュ終了後は、前記キャッシュバンクのデータを当該メモリブロックに書き戻すステップとを有し、前記強誘電体メモリセル内のデータは、前記強誘電体キャパシタに充電される電荷、あるいは、前記強誘電体薄膜内部の残留分極電荷によって保持され、前記強誘電体キャパシタに充電される充電電荷で保持される場合、リフレッシュ動作時に、前記強誘電体薄膜内部の残留分極電荷としてもデータを保持する強誘電体メモリ装置の動作方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、強誘電体メモリからなるメモリセルアレイを備える複数のメモリバンクと、前記メモリバンクとバス接続され、前記メモリバンクのデータをコピーするためのキャッシュバンクと、前記メモリバンクおよび前記キャッシュバンクのアクセス及びリフレッシュをするためのメモリバンク/キャッシュ制御シーケンサとを備え、リフレッシュ動作の遅延なく各メモリサイクルの間に前記強誘電体メモリへのランダムなアクセス制御が可能であり、前記強誘電体メモリは、列方向に配置された複数のビット線と、前記ビット線に直交し、行方向に配置された複数のワード線と、前記ビット線に直交し、行方向に配置された複数のプレート線と、前記ビット線に直交し、行方向に配置されたビット線制御線と、前記複数のビット線と前記複数のワード線および前記プレート線の交差部に配置され、一方の電極を前記プレート線に接続された強誘電体キャパシタと、前記強誘電体キャパシタの他方の電極にソースまたはドレインの一方,前記ビット線にソースまたはドレインの他方,前記ワード線にゲートを接続されたメモリセルトランジスタからなる強誘電体メモリセルと、前記複数のビット線と前記ビット線制御線の交差部に配置され、一方の電極を接地電位に接続された負荷容量と、前記負荷容量の他方の電極にソースまたはドレインの一方,前記ビット線にソースまたはドレインの他方,前記ビット線制御線にゲートを接続された負荷容量調整トランジスタからなる負荷容量調整セルとを備え、前記強誘電体キャパシタは、少なくとも1つの強誘電体薄膜を備え、前記負荷容量調整セルは、前記強誘電体メモリセル内のデータを読み出す際、前記強誘電体キャパシタに充電される充電電荷で保持される場合と、前記強誘電体薄膜内部の残留分極電荷によって保持される場合とで、前記ビット線の容量を切り換える強誘電体メモリ装置が提供される。
本発明によれば、BL上に負荷容量調整セルを設け、DRAMモードとFRAMモードとでBL上の容量を別個に設定することで、DRAMモードでのBL容量軽減化による高速化と、FRAMモードでのBL容量確保を両立することができる。
また、本発明によれば、通常動作時には、高速動作のため容量負荷が小さいDRAM動作モードで動作させ、電源オン/オフ時には、電源オフ期間のデータ保持のためFRAM動作モードで動作させ、電源遮断時のデータ退避処理の高速化が可能であり、かつ外部アクセス要求に影響を与えず、かつメモリアクセスタイムとは無関係にリフレッシュ可能期間を設定可能な強誘電体メモリ装置を提供することができる。
本発明によれば、リフレッシュサイクルタイムがメモリアクセスタイムより長い場合でも、リフレッシュ処理を完全に隠蔽することができる強誘電体メモリ装置の動作方法を提供することができる。また、外部アクセス要求に影響を与えず、かつメモリアクセスタイムとは無関係にリフレッシュ可能期間を設定可能な強誘電体メモリ装置を提供することができる。
本発明によれば、分極反転回数低減による、強誘電体デバイスの特性劣化を抑制することができ、かつリフレッシュ動作を完全に隠蔽することができる強誘電体メモリ装置の動作方法を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下において、同じブロックまたは要素には同じ符号を付して説明の重複を避け、説明を簡略にする。図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施の形態は、各構成部品の配置などを下記のものに特定するものでない。この発明の実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1の実施の形態]
(強誘電体メモリ装置)
本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置10は、図1に示すように、複数のメモリバンク180,181,…,1862,1863と、キャッシュメモリAで構成されるキャッシュバンク20と、バス切替部22と、入出力制御部24と、キャッシュメモリB26と、バッファ制御回路28とを備える。
複数のメモリバンク180,181,…,1862,1863は、それぞれが独立した強誘電体メモリを構成し、各メモリバンク単位でデータの書込み、読出し、保持を実施する。
複数のメモリバンク180,181,…,1862,1863およびキャッシュバンク20は、バンクメモリデータバスを介してバス切替部22に接続されている。
同様に、キャッシュメモリB26とバス切替部22は、互いに接続されて、キャッシュデータを送受信する。
バス切替部22は、入出力制御部24に接続され、複数のメモリバンク180,181,…,1862,1863およびキャッシュバンク20からのバンクメモリデータと、キャッシュメモリB26からのキャッシュデータを切り替える。
入出力制御部24は、複数のメモリバンク180,181,…,1862,1863を外部と接続する際に、外部に対してSRAM互換のインタフェースを提供するものであり、外部データを送受信する。
バッファ制御回路28は、外部アクセス要求信号およびメモリアドレス信号を受信し、キャッシュ制御信号をキャッシュメモリB26に送信する。またヒット/ミスヒット信号をキャッシュメモリB26から受信し、バンク制御信号BCSを複数のメモリバンク180,181,…,1862,1863およびキャッシュバンク20に送信する。
1MビットのFRAMを構成する場合、複数のメモリバンク180,181,…,1862,1863はそれぞれ、例えば、16kビットのメモリ容量を備える。キャッシュバンク20も、例えば、16kビットのメモリ容量を備える。
強誘電体メモリ装置10がアクセスされた場合には、対象となるメモリアドレスを有するメモリバンクにアクセスするのではなく、まずキャッシュメモリB26に対象となるデータがあるか否かがチェックされる。キャッシュメモリB26は、対象となるデータがあるか否かを判定する判定回路27を有している。キャッシュメモリB26に対象データがある場合(キャッシュヒット)には、高速アクセス可能なキャッシュメモリB26にアクセスされる。キャッシュメモリB26に対象データがない場合(キャッシュミス)は、読み出しの場合には対象のメモリバンクへとアクセスする。また、書込みの場合、キャッシュミスでキャッシュメモリB26のデータを書き直す場合もある。この場合、今までキャッシュメモリB26に記憶されていたデータを元のメモリバンクに書き戻す作業をライトバックと呼ぶ。
キャッシュバンク20は、メモリバンクのリフレッシュの際に、メモリバンクのデータを退避するために用いる。強誘電体メモリ装置10は、メモリバンク0−63と同じサイズのキャッシュバンク20を有しているので、データの退避が容易である。キャッシュバンク20は、各メモリバンクと同じ構成を有しているので、動作タイミングを合わせるのが容易である。また、バス配線して信号を共用するのも容易である。強誘電体メモリ装置10は、メモリバンク0−63とキャッシュバンク20との間でデータコピー等に用いるための専用のバス配線キャッシュ読出し信号ラインCRDL、キャッシュ書込み信号ラインCWDLを有している。
(バンクの構成例)
本実施の形態に係る強誘電体メモリ装置10の1つのメモリバンク18の詳細な模式的ブロック構成例は、例えば、図5に示すように表される。すなわち、FRAMセルアレイ部44a・44bと、FRAMセルアレイ部44a・44bに列方向に隣接して配置された共通のセンスアンプおよび列デコーダ50と、FRAMセルアレイ部44aに対して行方向に隣接して配置されたWL/PLドライバ42aと、FRAMセルアレイ部44bに対して行方向に隣接して配置されたWL/PLドライバ42cと、WL/PLドライバ42aに隣接して列方向に配置された行デコーダ40aと、WL/PLドライバ42cに隣接して列方向に配置された行デコーダ40cとを備える。
さらに、行デコーダ40a・40cおよびセンスアンプおよび列デコーダ50に隣接して配置されるプリデコーダ48を備える。
さらに、FRAMセルアレイ部44a・44b、行デコーダ40a・40cおよびセンスアンプおよび列デコーダ50およびプリデコーダ48の周辺には、例えば、マルチプレクサ46と、メモリバンク制御シーケンサ33、マルチプレクサ52・デマルチプレクサ54、およびI/Oドライバ25が配置される。
なお、より詳細には、本実施形態のメモリバンク18には、さらにBLC(負荷容量調整アレイ部)66a・66bと、行デコーダ40b・40dおよびWL/PLドライバ42b・42dを備えているが、図5には示していない。後で別途図2を参照して説明する。
センスアンプおよび列デコーダ50は、I/Oドライバ25に接続されている。
メモリバンク制御シーケンサ33には、クロック信号CLK、メモリバンク読出し要求信号BRDn[i]、メモリバンク書込み要求信号BWRn[i]、およびメモリバンクリフレッシュ要求信号BREFnが供給される。
メモリバンク制御シーケンサ33からは、出力制御信号OE、入力制御信号WE、センスアンプ制御信号SAE、ワード線制御信号WLC、およびプレート線制御信号PLCが出力される。
センスアンプ制御信号SAEは、センスアンプおよび列デコーダ50に供給される。
プリデコーダ48には、アドレス信号A[9:0]およびリフレッシュ/コピー選択アドレス信号REFAが、マルチプレクサ46を介して、供給される。
I/Oドライバ25には、マルチプレクサ52・デマルチプレクサ54が接続されている。
マルチプレクサ52の入力には、キャッシュ書込み信号ラインCWDL[15:0]およびデータ書込み信号ラインDWDL[15:0]が接続され、マルチプレクサ52の出力からは書込みデータ信号WDLがI/Oドライバ25に供給される。
I/Oドライバ25には、出力制御信号OE、入力制御信号WEが供給される。
I/Oドライバ25からの読出しデータ信号RDLは、デマルチプレクサ54に供給され、デマルチプレクサ54の出力は、キャッシュ読出し信号ラインCRDL[15:0]およびデータ読出し信号ラインDRDL[15:0]に接続される。
また、マルチプレクサ52およびデマルチプレクサ54には、バスセレクト信号BBUS[i]が供給される。
WL/PLドライバ42aからFRAMセルアレイ部44aに対しては、複数のワード線WL0[127:0]、複数のプレート線PL0[127:0]およびビット線容量制御線BLC[2:0](図示は省略)が行方向に延伸されている。ここで、図示は省略されているが、ビット線容量制御線BLC[2:0]は、FRAMセルアレイ部44a内の負荷容量調整アレイ部66aに接続される。
同様に、WL/PLドライバ42cからFRAMセルアレイ部44bに対しては、複数のワード線WL1[127:0]、複数のプレート線PL1[127:0]およびビット線容量制御線BLC[2:0](図示は省略)が行方向に延伸されている。ここで、図示は省略されているが、ビット線容量制御線BLC[2:0]は、FRAMセルアレイ部44b内の負荷容量調整アレイ部66bに接続される。
FRAMセルアレイ部44a内の複数のビット線BL0[63:0]およびBL0n[63:0]は、列方向に延伸され、センスアンプおよび列デコーダ50内のセンスアンプ62に接続されている。
同様に、FRAMセルアレイ部44b内の複数のビット線BL1[63:0]およびBL1n[63:0]は、列方向に延伸され、センスアンプおよび列デコーダ50のセンスアンプ62に接続されている。
FRAMセルアレイ部44a・44b内には、強誘電体メモリセル60がマトリックス状に配置され、それぞれFRAMセルアレイ部44a・44b内の負荷容量調整アレイ部66a・66b(図示は省略)内には、負荷容量調整セル64が配置されている。
行デコーダ40a・40cには、プレート線制御信号PLC、ワード線制御信号WLCおよびビット線容量制御信号BLCC[2:0](図示は省略)が入力される。
プリデコーダ48から行デコーダ40a・40cには、行アドレス信号AR[7:0] (図示は省略)が入力される。
図5のメモリバンク18の構成例においても、ビット線BLに沿う強誘電体メモリセル60と負荷容量調整セル64の模式的回路構成は、図3と同様に表される。強誘電体メモリセル60に対して、負荷容量切替部66を配置して、ビット線BLの容量値を調整している。
負荷容量調整セル64は、データ保持用の強誘電体メモリセル60と同じ構造で構成され、メモリセルトランジスタQMと強誘電体キャパシタCFからなる強誘電体メモリセル60を複数個並列接続することによって、負荷容量CLを得ている。
ここでは、図示を省略しているが、図2の回路構成と同様に、負荷容量調整セル64をデータ保持用の強誘電体メモリセル60と同じ構造で構成することによって、FRAMセルアレイ部44a・44bは、負荷容量調整アレイ部66a・66bを内部に含む構成を容易に実現している。また、負荷容量調整セル64を強誘電体メモリセル60と同じ構造にすることで、作製時のプロセスばらつきを低減することができる。ただし、これに限るものではなく、負荷容量調整セル64を強誘電体メモリセル60と別の構成としてもよい。
1MビットFRAMを構成する場合、FRAMセルアレイ部44a・44bのメモリ容量は、例えば、それぞれ、64bit×128wordのメモリ容量となる。
次に、図5では省略したBLC(負荷容量調整アレイ部)66a・66bと、行デコーダ40b・40dおよびWL/PLドライバ42b・42dを含めて、メモリバンク18について説明をする。
メモリバンク18は、例えば、図2に示すように、FRAMセルアレイ部44a・44bと、FRAMセルアレイ部44a・44bに列方向に隣接してそれぞれ配置された負荷容量調整アレイ部66a・66bと、負荷容量調整アレイ部66a・66bに列方向に隣接して共通に配置されたセンスアンプおよび列デコーダ50と、FRAMセルアレイ部44a、44bに行方向に隣接して配置されたワード線/プレート線(WL/PL)ドライバ42a・42b、42c・42dと、ワード線/プレート線(WL/PL)ドライバ42a・42b、42c・42dにそれぞれ列方向に隣接して配置された行デコーダ40a・40b、40c・40dと、行デコーダ40a・40cおよびセンスアンプおよび列デコーダ50に隣接して配置され、アドレス信号ADを受信するプリデコーダ48とを備える。センスアンプおよび列デコーダ50は、データ信号DSを出力する。
ワード線/プレート線(WL/PL)ドライバ42a・42bからFRAMセルアレイ部44aに対しては、複数のワード線WLおよび複数のプレート線PLが行方向に延伸されている。同様に、ワード線/プレート線(WL/PL)ドライバ42c・42dからFRAMセルアレイ部44bに対しては、複数のワード線WLおよび複数のプレート線PLが行方向に延伸されている。
また、ワード線/プレート線(WL/PL)ドライバ42a・42bから負荷容量調整アレイ部66aに対しては、ビット線容量制御線BLCが行方向に延伸されている。同様に、ワード線/プレート線(WL/PL)ドライバ42c・42dから負荷容量調整アレイ部66bに対しては、ビット線容量制御線BLCが行方向に延伸されている。
FRAMセルアレイ部44a・44b内の複数のビット線BLは、列方向に延伸され、共通のセンスアンプおよび列デコーダ50内のセンスアンプ62に接続されている。
FRAMセルアレイ部44a・44b内には、強誘電体メモリセル60がマトリックス状に配置され、負荷容量調整アレイ部66a・66b内には、負荷容量調整セル64が配置されている。
図2に示す例では、FRAMセルアレイ部が2つに分割された例を示したが、1つであってもよい。また、図2に示す例では、1つのFRAMセルアレイ部に対して、行方向に配置される行デコーダ、WL/PLドライバは2個ずつ配置された例を示したが、1つずつであってもよい。
本実施の形態に係る強誘電体メモリ装置において、ビット線BLに沿う強誘電体メモリセル60と負荷容量調整セル64の模式的回路構成は、図3に示すように、列方向に配置された複数のビット線BLと、ビット線BLに直交し、行方向に配置された複数のワード線WLと、ビット線BLに直交し、行方向に配置された複数のプレート線PLと、ビット線BLに直交し、行方向に配置されたビット線容量制御線BLCと、複数のビット線BLと複数のワード線WLおよびプレート線PLの交差部に配置され、強誘電体キャパシタCFとメモリセルトランジスタQMからなる強誘電体メモリセル60と、複数のビット線BLとビット線容量制御線BLCの交差部に配置され、負荷容量CLと負荷容量調整トランジスタQLからなる負荷容量調整セル64とを備える。
強誘電体キャパシタCFの一方の電極は、プレート線PLに接続される。強誘電体キャパシタCFの他方の電極は、メモリセルトランジスタQMのソースまたはドレインの一方に接続される。メモリセルトランジスタQMのソースまたはドレインの他方は、ビット線BLに接続される。メモリセルトランジスタQMのゲートは、ワード線WLに接続される。
負荷容量CLの一方の電極は、接地電位に接続される。負荷容量CLの他方の電極は、負荷容量調整トランジスタQLのソースまたはドレインの一方にに接続される。負荷容量調整トランジスタQLのソースまたはドレインの他方は、ビット線BLに接続される。負荷容量調整トランジスタQLのゲートは、ビット線容量制御線BLCに接続される。
強誘電体キャパシタCFは、少なくとも1つの強誘電体薄膜を備える。
強誘電体メモリセル60内のデータは、強誘電体キャパシタCFに充電される電荷、あるいは、強誘電体薄膜内部の残留分極電荷によって保持される。
本実施の形態に係る強誘電体メモリ装置においては、図3に示すように、強誘電体メモリセル60に対して、負荷容量切替部66を配置して、ビット線BLの容量値を調整している。
負荷容量切替部66は、図3に示すように、ビット線容量制御線BLCと、負荷容量CLと負荷容量調整トランジスタQLからなる負荷容量調整セル64と、ビット線BLに接続されるセンスアンプ62と、ビット線容量CBとから構成される。
ビット線容量制御線BLCをハイレベルにすることで、負荷容量調整トランジスタQLが導通状態となり、ビット線BLの容量値はCB+CLの大容量に増加される。一方、ビット線容量制御線BLCをローレベルにすることで、負荷容量調整トランジスタQLがオフ状態となり、ビット線BLの容量値はCBの小容量の状態が維持される。
負荷容量調整セル64は、データ保持用の強誘電体メモリセル60と同じ構造で構成可能である。例えば、メモリセルトランジスタQMと強誘電体キャパシタCFからなる強誘電体メモリセル60と同じ構造を一つ又は複数個並列接続することによって、負荷容量CLを得ることもできる。したがって、負荷容量調整セル64は、FRAMモード時のみ負荷容量調整トランジスタQLを介してBLに接続されるため、構成を簡単化することができる。
(1MビットFRAMの構成例)
本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置の具体的構成例として、1MビットFRAMの模式的ブロック構成は、図4に示すように、複数のメモリバンク180,181,…,1862,1863、およびキャッシュバンク20と、アドレスバッファ30と、メモリバンク/キャッシュ制御シーケンサ32と、対象となるデータがあるか否かを判定する判定回路27を有するキャッシュメモリB26と、バスバッファ&レジスタ34・36と、マルチプレクサ38・40・42と、入出力制御部(I/Oドライバ)24とを備える。クロック信号CLKは、各モジュールに供給される。
複数のメモリバンク180,181,…,1862,1863、およびキャッシュバンク20は、キャッシュ読出し信号ラインCRDL[15:0]、キャッシュ書込み信号ラインCWDL[15:0]、データ読出し信号ラインDRDL[15:0]、およびデータ書込み信号ラインDWDL[15:0]に接続されている。
バスバッファ&レジスタ34は、データ書込み信号ラインDWDL[15:0]に接続され、バスバッファ&レジスタ36は、データ読出し信号ラインDRDL[15:0]に接続される。
アドレスバッファ30およびメモリバンク/キャッシュ制御シーケンサ32にアドレス信号ADDR[15:0]およびアドレスイネーブル信号AEnが入力される。
また、メモリバンク/キャッシュ制御シーケンサ32には、出力制御信号OEn、入力制御信号WEn、メモリ有効信号CEn、およびキャッシュメモリB26から送信されるキャッシュヒット信号HITが入力される。
また、複数のメモリバンク180,181,…,1862,1863、およびキャッシュバンク20には、アドレスバッファ30よりアドレス信号A[9:0]が入力される。
また、複数のメモリバンク180,181,…,1862,1863、およびキャッシュバンク20には、メモリバンク/キャッシュ制御シーケンサ32より、メモリバンク読出し要求信号BRDn[64:0]、メモリバンク書込み要求信号BWRn[64:0]、バスセレクト信号BBUS[64:0]、およびリフレッシュ/コピー選択アドレス信号REFAが入力される。
また、複数のメモリバンク180,181,…,1862,1863には、メモリバンク/キャッシュ制御シーケンサ32より、メモリバンクリフレッシュ要求信号BREFnが供給される。
さらに、例えば、SRAM等で構成されるキャッシュメモリB26には、アドレスバッファ30よりアドレス信号A[15:0]が入力され、メモリバンク/キャッシュ制御シーケンサ32より、キャッシュ読出し要求信号CRDnおよびキャッシュ書込み要求信号CWDnが入力される。
バスバッファ&レジスタ36には、マルチプレクサ38・42が接続され、バスバッファ&レジスタ34には、マルチプレクサ38・40が接続される。
マルチプレクサ42には、バスバッファ&レジスタ36からの出力信号およびキャッシュメモリB26からの出力信号が供給される。マルチプレクサ42からの出力信号は、I/Oドライバ24に供給される。I/Oドライバ24は、外部回路と入出力データ信号IOを送受信している。
マルチプレクサ40には、I/Oドライバ24からの出力信号およびキャッシュメモリB26からの出力信号が供給される。マルチプレクサ40からの出力信号は、マルチプレクサ38およびバスバッファ&レジスタ36に供給される。
マルチプレクサ38には、バスバッファ&レジスタ34・36からの出力信号およびマルチプレクサ40からの出力信号が供給され、マルチプレクサ38からの出力信号は、キャッシュメモリB26に供給される。
各マルチプレクサ38・40・42には、メモリバンク/キャッシュ制御シーケンサ32より、制御信号IOS[2:0]が供給される。
なお、図4に示すアドレスバッファ30およびメモリバンク/キャッシュ制御シーケンサ32が、図1に示すバッファ制御回路28に対応する。また、図4に示すバスバッファ&レジスタ34・36およびマルチプレクサ38・40・42が図1に示すバス切替部22に対応する。
ここで、各信号の意味を説明すると以下のようになる。なお、各信号の名前の最後にnがつくものは、負論理(ローイネーブル)の信号である。
メモリ有効信号CEnは、ハイからローへの立下りのタイミングで、強誘電体メモリ装置10へのデータ書込み、読み出しを行うための信号である。
アドレス信号Aは、アドレスを指定するための信号である。本実施形態においては、例えば16ビットのアドレス信号ADDRを用いて、6ビットをバンク指定に、1ビットをブロック指定に、7ビットをワード指定に、2ビットを64ビット/ワードからバスの16ビットを選択するために用いる。
アドレスイネーブル信号AEnは、アドレス信号ADDRを、有効な信号として扱うか否かを決める信号である。
入力制御信号WEnは、強誘電体メモリ装置10への書き込みを行うか否かを決める信号である。
出力制御信号OEnは、強誘電体メモリ装置10からの出力を行うか否かを決める信号である。
強誘電体メモリ装置10の外部より入力されるアドレス信号A、アドレスイネーブル信号AEn、入力制御信号WEn、出力制御信号OEnは、メモリ有効信号CEnの立下りタイミングにてメモリバンク/キャッシュ制御シーケンサ32に取り込みされる。
キャッシュヒット信号HITは、キャッシュヒットのときにハイ、キャッシュミスのときにローとなる。
キャッシュ読出し要求信号CRDnは、キャッシュメモリB26からの読み出しを行うか否かを決める信号である。
キャッシュ書込み要求信号CWRnは、キャッシュメモリB26への書込みを行うか否かを決める信号である。
メモリバンク読出し要求信号BRDnは、メモリバンクからの読み出しを行うか否かを決める信号である。
メモリバンク書込み要求信号BWRnは、メモリバンクへの書き込みを行うか否かを決める信号である。
バスセレクト信号BBUSは、バスの切換えを行うための信号であり、より詳細には、メモリバンクがどちらのバスを用いるかを選択するためのものである。本実施形態では、ハイレベルの場合にキャッシュ読出し信号ラインCRDLおよびキャッシュ書込み信号ラインCWDLを用い、ローレベルの場合にデータ読出し信号ラインDRDLおよびデータ書込み信号ラインDWDLを用いる。
メモリバンクリフレッシュ要求信号BREFnは、対象とするメモリバンクへのリフレッシュ要求信号であり、これをトリガとして各メモリバンクはリフレッシュを行う。
これら強誘電体メモリ装置10の内部で用いられる信号は、クロック信号CLKに応じて処理される。
入出力データ信号IOは、強誘電体メモリ装置10への入出力データ信号である。
(動作タイミングチャート)
本実施の形態に係る強誘電体メモリ装置の動作の概略を図6に示すタイミングチャートを用いて説明する。
(a)まず、タイミングt0〜t1の期間T1は、通常動作状態にある。強誘電体メモリセルは、分極反転は生じず、小容量駆動のため、ランダムアクセス時の電荷量の変化ΔQも小さい。したがって、DRAM動作モードによる高速の動作が可能である。データ“1”とデータ“0”の保持状態のDRAM書込み、読出し時のランダムアクセス動作は、高速に実行可能である。
(b)次に、タイミングt1において電源オフの制御信号を受信する。
(c)次に、タイミングt1〜t2の期間T2は、FRAM書込み状態にある。強誘電体メモリセルは、分極反転が生じ、大容量駆動のため、FRAM書込み時の電荷量の変化ΔQも大きい。したがって、FRAM書込み動作モードによる中速の動作が可能である。
(d)次に、タイミングt2〜t3の期間T3は、電源オフ期間である。強誘電体メモリセルには、FRAM書込み動作モードにより、残留分極電荷として書き込まれたデータ“1”あるいは“0”が保持される。
(e)次に、タイミングt3〜t4の期間T4は、FRAM読出し状態にある。分極反転によって書き込まれたデータがFRAM読出し動作モードによって読み出される。このFRAM読出し動作モードによる読出しの場合、分極反転状態から大容量駆動により読み出される。FRAM読出し時の電荷量の変化ΔQも大きい。したがって、タイミングt3〜t4の期間T4は、FRAM動作モードによる中速の動作が可能である。
(f)次に、タイミングt4以降の期間T5は、通常動作状態にある。強誘電体メモリセルは、分極反転は生じず、小容量駆動のため、電荷量の変化ΔQも小さい。したがって、DRAM動作モードによる高速の動作が可能である。一方、強誘電体メモリセルは、充電電荷のみならず、残留分極電荷としてもデータを保持している状態とすることも可能である。この場合、データは不揮発化されており、かつ、DRAM動作モードによる読出しも可能である。
なお、図6を参照して説明した上述の動作は、T1の通常動作に続いて、電源オフの制御信号を受信後にFRAM書込みを行う構成について説明しているが、本発明はこれに限るものではない。電源オフの制御信号受信の代わりに、例えばリフレッシュの際にFRAM書込みを行うようにしてもよい。このようにすれば、電源オフの制御信号受信後にFRAM書込みを行う必要を少なくでき、または必要を無くすることができる。これに限るものではなく、その他任意のタイミングでFRAM書込みを行うことができる。
(DRAM読出し動作)
本実施の形態に係る強誘電体メモリ装置において、通常動作時(DRAM動作モード)の強誘電体メモリセルの読出し動作を、図7に示す回路構成を参照して説明する。
同一のビット線BL上に接続される強誘電体メモリセル60は、それぞれメモリセルトランジスタQMと強誘電体キャパシタCF1,CF2,CF3…を備える。強誘電体キャパシタCF1,CF2,CF3…の値は、分極反転状態を生じていない場合には小さく、分極反転状態を生じている場合には大きい。すなわち、強誘電体キャパシタのヒステリシス特性上の動作点に応じて、分極反転状態を生じている場合に電荷の変化量の大きい動作点間で動作させると読出し動作に時間を要する(FRAM読出しモード)が、電荷の変化量の小さい動作点間で動作させると高速に読出し動作が行われる(DRAM読出しモード)。
DRAM読出し動作においては、強誘電体キャパシタのヒステリシス特性上の動作点において、強誘電体キャパシタの容量が小さい部分を使用する。
プレート線PLを接地レベル(GND)にした状態で、ワード線WLをハイレベルにすると、強誘電体キャパシタCF1に蓄積されていた電荷Qは、ビット線BL上に掃き出される。負荷容量切替部66内の負荷容量調整セル64は、DRAM読出し動作時においては、ビット線容量制御線BLCがローレベルにされているため働かない。
ビット線BL上に掃き出された電荷Qは、ビット線容量CBを充電し、その電位変化がセンスアンプ62を介して増幅される。
例えば、0.35μmCMOS技術により製造した本実施の形態に係る強誘電体メモリ装置において、電源電圧を3.3Vで動作させた結果、通常動作時のアクセス時間は、約9.8nsec程度である。従来のFRAMにおける通常動作時のアクセス時間は、約75nsec程度であることから、本実施の形態に係る強誘電体メモリ装置においては、SRAMと同程度のアクセス時間が得られている。
DRAM読出し動作を、図7に示す模式的回路構成図および図8に示すヒステリシス特性上の動作説明図を用いて説明する。
DRAM動作モードにおいては、ビット線容量制御線BLCをローレベルにすることで、負荷容量調整セル64の負荷容量調整トランジスタQLがオフ状態となり、ビット線BLの容量値はCBの小容量の状態が維持される。この場合、図8に示すように、強誘電体メモリセル60の強誘電体キャパシタは、ヒステリシス特性上の動作点AとBの状態にある。すなわち、“1”が蓄積されている場合には、動作点Aにある。一方、“0”が蓄積されている場合には、動作点Bにある。動作点Aと動作点Bの間の電荷の変化量ΔQは小さい。
DRAM動作モードにおける強誘電体キャパシタCFの値をCSとし、強誘電体キャパシタCFに蓄積される電圧をVSとすると、ΔQ=CS・VSの電荷量保存の法則により、ビット線BLの電圧VB=ΔQ/(CS+CB)=CS・VS/(CS+CB)で表される
ビット線BLの電圧VBは、CSとCBの大きさで決まる。CBが小さい方が信号振幅が大きくなり、高速動作に適する。
(FRAM読出し動作)
本実施の形態に係る強誘電体メモリ装置において、FRAM動作モードの強誘電体メモリセルの読出し動作を、図9に示す回路構成を参照して説明する。
FRAM読出し動作においては、強誘電体キャパシタのヒステリシス特性上の動作点において、強誘電体キャパシタの容量変化が大きい部分を使用する。
ワード線WLをハイレベルにした状態で、プレート線PLをハイレベルにすると、強誘電体キャパシタCF1に蓄積されていた電荷Qは、ビット線BL上に掃き出される。負荷容量切替部66内の負荷容量調整セル64は、FRAM読出しモードにおいては、ビット線容量制御線BLCがハイレベルにされるため、ビット線BL上に掃き出された電荷Qは、増加されたビット線容量(CB+CL)を充電し、その電位変化がセンスアンプ62を通じて増幅される。
FRAM読出しモードの読出し電圧Voutと負荷容量CLとの関係のシミュレーション結果によれば、ビット線容量がCBのみの場合には、読出し電圧Voutは、約0.40V程度である(DRAM読出しモード)。一方、負荷容量調整セル64を動作させて負荷容量CLを加え、ビット線容量を(CB+CL)に増加した場合には、読出し電圧Voutは、約0.63V程度となり、信号量は約1.5倍に上昇する(FRAM読出しモード)。
FRAM動作モードにおいては、負荷容量CLを調整することによって、読出し電圧Voutの信号量を確保することができる。
FRAM読出し動作を、図9に示す模式的回路構成図および図10に示すヒステリシス特性上の動作説明図を用いて説明する。
FRAM読出し動作においては、ビット線容量制御線BLCをハイレベルにすることで、負荷容量調整セル64の負荷容量調整トランジスタQLがオン状態となり、ビット線BLの容量値は(CB+CL)の大容量の状態に調整される。この場合、図10に示すように、強誘電体メモリセル60の強誘電体キャパシタは、ヒステリシス特性上の動作点BとDの状態にある。すなわち、“1”が蓄積されている場合には、動作点Bにある。一方、“0”が蓄積されている場合には、動作点Dにある。データ“1”のFRAM読出し動作における電荷の変化量をΔQLで表し、データ“0”のFRAM読出し動作における電荷の変化量をΔQSで表すと、動作点Bと動作点Dの間の電荷の変化量(ΔQL−ΔQS)は大きい。
FRAM読出し動作モードにおける強誘電体キャパシタCFの値をCSとし、強誘電体キャパシタCFに蓄積される電圧をVSとすると、ΔQ=CS・VSの電荷量保存の法則により、
プレート線PLの電圧が接地電位(GND)からVDDまで上昇することにより、ΔQ=CS・VS=CB・(VDD−VS)が成立する。したがって、強誘電体キャパシタCFに蓄積される電圧VS=CB・VDD/(CS+CB)が成立する。ここで、負荷容量調整トランジスタQLがオン状態となり、ビット線BLの容量値は(CB+CL)の大容量の状態に調整されることによって、VS=(CB+CL)・VDD/(CS+CB+CL)が成立する。
FRAM読出し動作モードにおいては、強誘電体キャパシタCFに電圧を印加して、出力電荷の差を見ることによって、読出し動作が実施される。強誘電体キャパシタCFに十分な電圧を印加するには、大きなビット線容量CBが必要であり、負荷容量調整トランジスタQLがオン状態となり、ビット線BLの容量値を(CB+CL)の大容量の状態に調整することによって、大きなビット線容量を確保することができる。
(リフレッシュ動作)
本実施の形態に係る強誘電体メモリ装置において、強誘電体メモリセルのリフレッシュ動作を図11に示す回路構成および図12(a)に示す動作波形を用いて説明する。また、充電電荷でのみデータを保持する強誘電体メモリセルのヒステリシス特性上の動作は、図12(b)に示すように表され、データ書込み動作時(FRAM動作モード)のヒステリシス特性上の動作は、図12(c)および図12(d)に示すように表され、充電電荷および残留分極電荷の両方でデータを保持するヒステリシス特性上の動作は、図12(e)に示すように表される。
(a)まず、タイミングt0〜t1の期間T1は、データ保持状態を示す。データ“1”の蓄積状態は、ヒステリシス特性上、VDDが印加された動作点Aにある。一方、データ“0”の蓄積状態は、ヒステリシス特性上、接地電位GNDが印加された動作点Bにある。
(b)次に、タイミングt1〜t2の期間T2は、DRAM読出し動作を示す。プレート線PLの電位を接地レベルの状態で、ワード線WLにハイレベルの電圧を印加すると、ヒステリシス特性上、動作点Aにあるデータ“1”の蓄積状態および動作点Bにあるデータ“0”の蓄積状態に応じて、タイミングt1〜t2の期間T1に示すように、ビット線BL上に微小な電位変化が発生する。
(c)次に、タイミングt2〜t3の期間T3は、FRAM動作モードのデータ書込み動作を示す。図11に示すように、ワード線WLにハイレベルの電圧を印加した状態で、プレート線PLにハイレベルの電圧VDDを印加すると、データ“1”の状態は、電圧VDDが印加された動作点Aから、GNDレベルの動作点Bにシフトする。一方、データ“0”の状態は、GNDレベルの動作点Bから、負電圧−VDDが印加された動作点Cにシフトする。動作点Aから動作点Bへのシフトの場合には、DRAM書込みモードに相当し強誘電体メモリセルのキャパシタは小さいため、電位変化は小さく、電荷の変化量も小さく、高速動作が可能である。一方、動作点Bから動作点Cへのシフトの場合には、FRAM書込みモードに相当し強誘電体メモリセルのキャパシタは大きいため、電位変化は大きく、電荷の変化量も大きく、データ書込みに時間を要する。
(d)次に、タイミングt3〜t4の期間T4も、FRAM動作モードのデータ書込み動作状態を示す。図12(a)に示すように、ワード線WLにハイレベルの電圧を印加した状態で、プレート線PLに印加されたハイレベルの電圧VDDをGNDに戻すと、図12(d)に示すように、データ“1”の状態は、GNDレベルの動作点Bから、電圧VDDが印加された動作点Aにシフトする。一方、データ“0”の状態は、負電圧−VDDが印加された動作点Cから、GNDレベルの動作点Dにシフトする。動作点Bから動作点Aへのシフトの場合には、強誘電体メモリセルのキャパシタは小さいため、電位変化は小さく、電荷の変化量も小さく、高速動作が可能である。一方、動作点Cから動作点Dへのシフトの場合も、強誘電体メモリセルのキャパシタは小さいため、電位変化は小さく、電荷の変化量も小さく、高速動作が可能である。
(e)次に、タイミングt4〜t5の期間T5は、データ保持状態を示す。データ“1”の蓄積状態は、強誘電体メモリセルのヒステリシス特性上、VDDが印加された動作点Aにある。一方、データ“0”の蓄積状態は、強誘電体メモリセルのヒステリシス特性上、接地電位GNDが印加された動作点Dにある。
このように、タイミングt0〜t1の期間T1は、充電電荷でのみデータ保持を可能としていたのに対して、タイミングt4〜t5の期間T5は、充電電荷および残留分極電荷の両方でデータ保持を可能としている。充電電荷として保持しているデータのリフレッシュを行いつつ、残留分極としてもデータを保持している状態にしている。
(強誘電体メモリ装置の1バンクの動作タイミングチャート)
本実施の形態に係る強誘電体メモリ装置の1つのメモリバンクとして、図5に示されたメモリバンクの構成例の動作タイミングチャートは、図13に示すように表される。
―データ保持―
(a)まず、タイミングt0〜t1の期間は、通常動作時のデータ保持状態を示す。図12(b)に示したように、データ“1”の蓄積状態は、ヒステリシス特性上、VDDが印加された動作点Aにある。一方、データ“0”の蓄積状態は、強誘電体メモリセルのヒステリシス特性上、接地電位GNDが印加された動作点Bにある。
―DRAM読出し動作―
タイミングt1〜t5の期間において、DRAM動作モードのデータ読出し動作を実線で示す。
(b)タイミングt1において、アドレス信号Aが投入され、メモリバンク読出し要求信号BRDnがローレベルとなる。ここで、BRDnは負論理(ローイネーブル)で表示される。
(c)次に、タイミングt2において、ワード線制御信号WLCがオンになり、ワード線WLの電位がハイレベルとなる。ここで、プレート線PLの電位は接地レベルであり、ワード線WLにハイレベルの電圧を印加することで、ヒステリシス特性上、VDDが印加された動作点Aにあるデータ“1”の蓄積状態および接地電位GNDが印加された動作点Bにあるデータ“0”の蓄積状態に応じて、タイミングt2〜t3の期間の実線で示すように、ビット線BL,BLnに微小な電位変化が発生する。
(d)次に、タイミングt3において、センスアンプ制御信号SAEがオンになると、センスアンプのセンシング動作によって、ビット線BL,BLnの電位は、電圧レベルが確定する。ビット線BLn上に現れる電圧は、参照電圧である。
(e)次に、タイミングt4において、出力制御信号OEがオンになると、読出しデータ信号RDLが、図5の入出力制御部24から出力される。
―DRAM書込み動作―
タイミングt1〜t5の期間において、DRAM動作モードのデータ書込み動作を点線で示す。
(f)タイミングt1において、アドレス信号Aが投入され、同時にメモリバンク書込み要求信号BWRnがローレベルとなる。ここで、BWRnは負論理(ローイネーブル)で表示される。
(g)次に、タイミングt2において、入力制御信号WEがオンになり、ワード線制御信号WLCがオンになり、ワード線WLの電位がハイレベルとなる。ここで、プレート線PLの電位は接地レベルであり、ワード線WLにハイレベルの電圧を印加することで、タイミングt2〜t3の期間に点線で示すように、DRAM書込み動作として、外部からの入力信号に応じてビット線BL,BLn上に発生させた電位で書込みを行なう。
(h)次に、タイミングt3において、センスアンプ制御信号SAEがオンになると、センスアンプのセンシング動作によって、ビット線BL,BLnの電位が安定化される。
―FRAM動作モードのデータリフレッシュ動作―
タイミングt6〜t13の期間U3は、FRAM動作モードのデータリフレッシュ動作を示す。
(i)タイミングt6において、メモリバンクリフレッシュ要求信号BREFnがオンになる。ここで、BREFnは負論理(ローイネーブル)で表示される。
(j)次に、タイミングt7において、ワード線制御信号WLCがオンになり、ワード線WLの電位がハイレベルとなる。ここで、プレート線PLの電位は接地レベルであり、ワード線WLにハイレベルの電圧を印加することで、タイミングt7〜t8の期間に示すように、ビット線BL,BLn上に微小な電位変化が発生する。
(k)次に、タイミングt8において、センスアンプ制御信号SAEがオンになると、センスアンプのラッチアップ動作によって、ビット線BL,BLnの電位は、電圧レベルが確定する。ビット線BLn上に現れる電圧は、参照電圧である。
(l)タイミングt9〜t11の期間は、FRAM動作モードのデータ書込み動作を示す。図12(c)に示したように、ワード線WLにハイレベルの電圧を印加した状態で、プレート線PLにハイレベルの電圧VDDを印加すると、データ“1”の状態は、電圧VDDが印加された動作点Aから、GNDレベルの動作点Bにシフトする。一方、データ“0”の状態は、GNDレベルの動作点Bから、負電圧−VDDが印加された動作点Cにシフトする。
(m)次に、タイミングt11〜t13の期間も、FRAM動作モードのデータ書込み動作を示す。図12(d)に示したように、ワード線WLにハイレベルの電圧を印加した状態で、プレート線PLに印加されたハイレベルの電圧VDDをGNDに戻すと、データ“1”の状態は、GNDレベルの動作点Bから、電圧VDDが印加された動作点Aにシフトする。一方、データ“0”の状態は、負電圧−VDDが印加された動作点Cから、GNDレベルの動作点Dにシフトする。
―データ保持および電源遮断期間―
タイミングt13〜t15の期間は、データ保持状態を示す。図12(e)に示したように、データ“1”の蓄積状態は、ヒステリシス特性上、VDDが印加された動作点Aにある。一方、データ“0”の蓄積状態は、ヒステリシス特性上、接地電位GNDが印加された動作点Dにある。タイミングt13〜t15のうち電源投入している期間は、充電電荷および残留分極電荷の両方でデータ保持を可能としている。データをリフレッシュしつつ、残留分極としてデータ書込み動作を行っている。尚、タイミングt14〜t15の間の期間U4は、電源遮断期間に相当する。
―FRAM動作モードのデータ読出し動作―
タイミングt15〜t21の間の期間U5は、FRAM動作モードのデータ読出し動作を示す。
(n)タイミングt15において、メモリバンク読出し要求信号BRDnがローレベルとなる。
(o)次に、タイミングt16において、ワード線制御信号WLCがオンになり、プレート線制御信号PLCがオンになり、ワード線WLの電位がハイレベルとなる。同時に、ビット線容量制御信号BLCC(図示省略)がオンになり、ビット線容量制御線BLCの電位がハイレベルとなる。ワード線WLにハイレベルの電圧を印加した状態で、ビット線容量制御線BLCにハイレベルの電圧を印加することで、負荷容量調整トランジスタQLがオンされ、ビット線BLの容量は、CB+CLになる。
(p)次に、タイミングt17において、ワード線WLにハイレベルの電圧を印加した状態で、プレート線PLの電位をハイレベルにすると、タイミングt17〜t18の期間に示すように、ビット線BL,BLn上に微小な電位変化が発生する。
(q)次に、タイミングt18において、センスアンプ制御信号SAEがオンになると、センスアンプのラッチアップ動作によって、ビット線BL,BLnの電位は、電圧レベルが確定する。ビット線BLn上に現れる電圧は、参照電圧である。
―データ保持―
(r)タイミングt21以降の期間は、通常動作時のデータ保持状態を示す。タイミングt0〜t1の期間と同様に、データ“1”の蓄積状態は、ヒステリシス特性上、VDDが印加された動作点Aにある。一方、データ“0”の蓄積状態は、強誘電体メモリセルのヒステリシス特性上、接地電位GNDが印加された動作点Bにある。
本発実施の形態によれば、BL上に負荷容量調整セルを設け、DRAMモードとFRAMモードとでBL上の容量を別個に設定することで、DRAMモードでのBL容量軽減化による高速化と、FRAMモードでのBL容量確保を両立することができる。
本発実施の形態によれば、通常動作時には、高速動作のため容量負荷が小さいDRAM動作モードで動作させ、電源オン/オフ時には、電源オフ期間のデータ保持のためFRAM動作モードで動作させることができる。
本発実施の形態によれば、負荷容量調整セルはデータ保持用の強誘電体メモリセルと同じ構造で構成可能であり、FRAMモード時のみアクセストランジスタを介してBLに接続するため、構成を簡単化することができる。
また、本発実施の形態によれば、電源遮断時に発生するデータ退避(FRAMモード書込み)時間短縮のため、通常動作(DRAMモード)時のリフレッシュサイクルにおいて、対象となる強誘電体メモリセルを、充電電荷のみならず、残留分極電荷としてもデータを保持している状態とするため、データは不揮発化されており、かつ、DRAMモードでの読出しも可能である。この場合、例えばリフレッシュサイクルを10m秒とすると、1秒間の分極反転の回数は、102回となる。したがって、3年間が約108秒であるので、リフレッシュ時に分極反転を行っても、耐久性に問題はない。
また、本発実施の形態によれば、リフレッシュサイクル後の強誘電体メモリセルに対して、DRAMモード読出し/書込みが行われると、その強誘電体メモリセルは充電電荷でのみデータを保持している状態となるが、強誘電体メモリ装置内へのデータアクセス箇所は、局所部分に集中する傾向があり、リフレッシュサイクル後にDRAMモード読出しがかかる確率は低いため、実際に電源遮断時にデータ退避を行う強誘電体メモリセルは局所部分のみに限定でき、全強誘電体メモリセルデータ退避と比較して、大幅な高速化を図ることができる。
したがって、本発実施の形態によれば、SRAMと同程度の動作速度の高速化が図ることができる。
また、本発実施の形態によれば、電源遮断時のデータ退避処理の高速化を図ることができる。
また、本発実施の形態によれば、毎回分極反転行うFRAMと比較して、分極反転回数を低減して、強誘電体デバイスの特性劣化を抑制することができる。
(複数のバンクの動作タイミングチャート)
第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置の通常動作時の複数のバンクの動作タイミングチャートは、図14に示すように表される。図14では、まずキャッシュバンク20を用いない通常動作について説明する。
―通常動作時―
図14においては、期間T1で待機状態、期間T2で読出しキャッシュヒット状態、期間T3で書込みキャッシュヒット状態、期間T4で読出しキャッシュミス・ライトバックなしの状態、期間T5で書込みキャッシュミス・ライトバックなしの状態、期間T6で読出しキャッシュミス・ライトバックありの状態、期間T7で書込みキャッシュミス・ライトバックありの状態が示されている。T1〜T7の各期間は、メモリサイクルの1サイクル期間に相当する。なお、図4などに示すクロック信号CLKは、立上り・立下りの周期が非常に短く、図14のスケールでは表示し難いため、示していない。
(a)まず、タイミング0〜t1の期間T1は、待機状態を示す。メモリ有効信号CEnのハイレベルからローレベルへの移行時(立下りタイミング)から次の立下りタイミングまでが、期間T1に対応する。アドレス信号ADDR[15:0]は図示の通り与えられる。アドレスイネーブル信号AEnは、ハイレベルからローレベルに移行する。ここで、アドレスイネーブル信号AEnは負論理で構成されているため、ローレベルのときにアドレス信号ADDRが有効な信号として取り扱われる。入力制御信号WEnは、ハイレベル状態にある。すなわち、タイミング0では、負論理であるアドレスイネーブル信号AEnおよび入力制御信号WEnはハイレベルである。キャッシュヒット信号HITは、ローレベルである。キャッシュ読出し要求信号CRDn、キャッシュ書込み要求信号CWRn、メモリバンク読出し要求信号BRDn[0],BRDn[1],BRDn[64]、バスセレクト信号BBUS[1]、メモリバンクリフレッシュ要求信号BREFn[1]、メモリバンク書込み要求信号BWRn[31],BWRn[64]いずれもハイレベルにある。
(b)タイミングt1〜t2の期間T2は、読出しキャッシュヒット状態を示す。タイミングt1において入力制御信号WEnはハイレベルであるため、期間T2において強誘電体メモリ装置10への書き込みは行われない。タイミングt1において、図14の「キャッシュ」欄に「C」で示すように、キャッシュヒット有無が判別され、キャッシュヒット信号HITがローレベルからハイレベルに遷移する。その後キャッシュ読出し要求信号CRDnがハイレベルからローレベルに移行すると、矢印Aで示すように、キャッシュメモリB26からデータが読み出され、出力データ信号がI/Oドライバ24から出力される(Read)。所定のパルス期間後、キャッシュ読出し要求信号CRDnはローレベルからハイレベルに移行する。
(c)タイミングt2〜t3の期間T3は、書込みキャッシュヒット状態を示す。タイミングt2において入力制御信号WEnはローレベルであるため、期間T3において強誘電体メモリ装置10への書き込みが行われる。期間T3内において、キャッシュ書込み要求信号CWRnがハイレベルからローレベルに遷移すると、矢印Bで示すように、I/Oドライバ24から入力データ信号がキャッシュメモリB26に書き込まれる(Write)。所定のパルス期間後キャッシュ書込み要求信号CWRnはローレベルからハイレベルに遷移する。
(d)タイミングt3〜t4の期間T4は、読出しキャッシュミス・ライトバックなしの状態を示す。ここでは、所望のデータがメモリバンク1に記憶されていた場合の例を示す。タイミングt3において入力制御信号WEnはハイレベルであるため、期間T4において強誘電体メモリ装置10への書込みは行われない。タイミングt3において、キャッシュヒット信号HITがハイレベルからローレベルに遷移し、その後メモリバンク読出し要求信号BRDn[1]がハイレベルからローレベルに移行すると、矢印Dで示すように、メモリバンク1のデータが読み出され、バスバッファ&レジスタ36およびマルチプレクサ42を介して、出力データ信号がI/Oドライバ24から出力される(Read)。また、キャッシュ書込み要求信号CWRnがハイレベルからローレベルに移行するので、矢印Cで示すように、メモリバンク1のデータが読み出され、バスバッファ&レジスタ36、マルチプレクサ38を介して、キャッシュメモリB26に書き込まれる(Write)。
(e)タイミングt4〜t5の期間T5は、書込みキャッシュミス・ライトバックなしの状態を示す。キャッシュヒット信号HITは、ローレベルにある。タイミングt4において入力制御信号WEnはローレベルであるため、期間T5において強誘電体メモリ装置10への書き込みが行われる。期間T5内において、キャッシュ書込み要求信号CWRnがハイレベルからローレベルに移行するので、矢印Eで示すように、I/Oドライバ24から入力データ信号がキャッシュメモリB26に書き込まれる(Write)。書込みキャッシュミスでもライトバックをしない期間T5の場合には、各信号の経過は、書込みキャッシュヒットをした期間T3と同様のタイミング経過となる。
(f)タイミングt5〜t6の期間T6は、読出しキャッシュミス・ライトバックありの状態を示す。キャッシュヒット信号HITは、ローレベルにある。期間T6内において、キャッシュ読出し要求信号CRDnがハイレベルからローレベルに移行し、メモリバンク書込み要求信号BWRn[31]がハイレベルからローレベルに移行して、矢印Fで示すように、キャッシュメモリB26のデータは読み出され(Read)、マルチプレクサ40およびバスバッファ&レジスタ34を経由してメモリバンク31に書き戻される(Write)。所定のパルス期間後キャッシュ読出し要求信号CRDnはローレベルからハイレベルに遷移し、メモリバンク書込み要求信号BWRn[31]がローレベルからハイレベルに移行する。メモリバンク読出し要求信号BRDn[0]がハイレベルからローレベルに移行し、矢印Hで示すように、メモリバンク0のデータは読み出され、バスバッファ&レジスタ36およびマルチプレクサ42を介して、出力データ信号がI/Oドライバ24から出力される(Read)。また、キャッシュ書込み要求信号CWRnがハイレベルからローレベルに遷移し、矢印Gで示すように、メモリバンク0のデータは読み出され(Read)、バスバッファ&レジスタ36およびマルチプレクサ38を介して、キャッシュメモリB26に書き込まれる(Write)。キャッシュ書込み要求信号CWRnは、所定のパルス期間後ローレベルからハイレベルに遷移する。
以上のように、まずライトバックするため、キャッシュメモリB26のデータは読み出されてバスバッファ&レジスタ34にバッファされ、メモリバンク31に書込みされる。また、メモリバンク0から読み出しするデータは、バスバッファ&レジスタ36を介して、キャッシュメモリB26に書込みされる。このように、異なるバスバッファ&レジスタ34・36を使い分けるので、メモリバンク31へのライトバックが終わる前に、メモリバンク0からキャッシュメモリB26への書込みを開始することが可能である。
(g)タイミングt6〜t7の期間T7は、書込みキャッシュミス・ライトバックありの状態を示す。キャッシュヒット信号HITは、ローレベルにある。タイミングt6において入力制御信号WEnはローレベルであるため、期間T7において強誘電体メモリ装置10への書き込みが行われる。期間T7内において、キャッシュ読出し要求信号CRDnがハイレベルからローレベルに移行し、メモリバンク書込み要求信号BWRn[31]がハイレベルからローレベルに移行すると、矢印Iで示すように、キャッシュメモリB26のデータは読み出され(Read)、マルチプレクサ40およびバスバッファ&レジスタ34を介して、メモリバンク31に書き戻される(Write)。所定のパルス期間後キャッシュ読出し要求信号CRDnはローレベルからハイレベルに遷移する。また、矢印Jで示すように、I/Oドライバ24から入力データ信号がキャッシュメモリB26に書き込まれる(Write)。
第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置のキャッシュバンクへのデータコピー動作時の複数のバンクの動作タイミングチャートは、図15に示すように表される。より具体的には、一例としてメモリバンク1においてリフレッシュを行うために、事前にメモリバンク1のデータをキャッシュバンク20へとコピーしている際の動作を示すものである。
―キャッシュバンクへのデータコピー動作時―
図15においても図14と同様に、期間T1で待機状態、期間T2で読出しキャッシュヒット状態、期間T3で書込みキャッシュヒット状態、期間T4で読出しキャッシュミス・ライトバックなしの状態、期間T5で書込みキャッシュミス・ライトバックなしの状態、期間T6で読出しキャッシュミス・ライトバックありの状態、期間T7で書込みキャッシュミス・ライトバックありの状態が示されている。
(a)まず、タイミング0〜t1の期間T1は、待機状態を示す。メモリ有効信号CEnの立下りタイミング0から次の立下りタイミングt1までが期間T1に対応する。アドレス信号ADDR[15:0]は図示の通り与えられる。キャッシュヒット信号HITは、ローレベル状態にある。入力制御信号WEn、キャッシュ読出し要求信号CRDn、キャッシュ書込み要求信号CWRn、メモリバンク読出し要求信号BRDn[0],BRDn[64]、バスセレクト信号BBUS[1]、メモリバンクリフレッシュ要求信号BREFn[1]、メモリバンク書込み要求信号BWRn[31]、メモリバンク読出し要求信号BRDn[64]は、いずれもハイレベルにある。
ここで、メモリバンク読出し要求信号BRDn[1]がハイレベルからローレベルに移行し、メモリバンク書込み要求信号BWRn[64]がハイレベルからローレベルに移行すると、メモリバンク1内のデータは読み出され(Read)、キャッシュ読出し信号ラインCRDL[15:0]を介してキャッシュメモリAで構成されるキャッシュバンク20へ書き込まれる。この結果、矢印Aで示すように、キャッシュバンク20へのデータコピーが実行される。
(b)タイミングt1〜t2の期間T2は、読出しキャッシュヒット状態を示す。タイミングt1において、図15の「キャッシュ」欄に「C」で示すように、キャッシュヒット有無が判別され、キャッシュヒット信号HITがローレベルからハイレベルに遷移し、キャッシュ読出し要求信号CRDnがハイレベルからローレベルに移行すると、矢印Aで示すように、キャッシュメモリB26からデータが読み出され、マルチプレクサ42を介して出力データ信号がI/Oドライバ24から出力される(Read)。キャッシュ読出し要求信号CRDnは、所定のパルス期間の経過後、ローレベルからハイレベルへと移行する。ここで、期間T2において、メモリバンク読出し要求信号BRDn[1]がハイレベルからローレベルに遷移し、また、メモリバンク書込み要求信号BWRn[64]がハイレベルからローレベルに移行すると、メモリバンク1内のデータは読み出され(Read)、キャッシュ読出し信号ラインCRDL[15:0]を介してキャッシュメモリAで構成されるキャッシュバンク20へ書き込まれる。この結果、矢印Cで示すように、キャッシュバンク20へのデータコピーが実行される。メモリバンク読出し要求信号BRDn[1]およびメモリバンク書込み要求信号BWRn[64]は、所定のパルス期間の経過後、ローレベルからハイレベルに遷移する。
(c)タイミングt2〜t3の期間T3は、書込みキャッシュヒット状態を示す。キャッシュヒット信号HITは、ハイレベルにある。タイミングt2よりも後に、キャッシュ書込み要求信号CWRnがハイレベルからローレベルに遷移すると、矢印Dで示すように、I/Oドライバ24から入力データ信号がキャッシュメモリB26に書き込まれる(Write)。
また、タイミングt2よりも後に、メモリバンク読出し要求信号BRDn[1]がハイレベルからローレベルに遷移し、また、メモリバンク書込み要求信号BWRn[64]がハイレベルからローレベルに移行すると、メモリバンク1内のデータは読み出され(Read)、キャッシュ読出し信号ラインCRDL[15:0]を介してキャッシュメモリAで構成されるキャッシュバンク20へ書き込まれる。この結果、矢印Eで示すように、キャッシュバンク20へのデータコピーが実行される。
(d)タイミングt3〜t4の期間T4は、読出しキャッシュミス・ライトバックなしの状態を示す。タイミングt3において、キャッシュヒット信号HITがハイレベルからローレベルに遷移する。期間T4において、メモリバンク読出し要求信号BRDn[1]がハイレベルからローレベルに遷移すると、矢印Fで示すように、メモリバンク1のデータが読み出され、出力データ信号がI/Oドライバ24から出力される(Read)。なお、バスセレクト信号BBUS[1]がハイレベルからローレベルに移行していることから、メモリバンク1から、バスラインをデータ読出し信号ラインDRDLに切り替えて、バスバッファ&レジスタ36およびマルチプレクサ42を介してI/Oドライバ24へとデータが出力される。また、キャッシュ書込み要求信号CWRnがハイレベルからローレベルに遷移すると、矢印Gで示すように、メモリバンク1のデータが読み出され、バスバッファ&レジスタ36およびマルチプレクサ38を介して、キャッシュメモリB26に書き込まれる(Write)。
(e)タイミングt4〜t5の期間T5は、書込みキャッシュミス・ライトバックなしの状態を示す。キャッシュヒット信号HITは、ローレベルにある。キャッシュ書込み要求信号CWRnがハイレベルからローレベルに遷移すると、矢印Hで示すように、I/Oドライバ24から入力データ信号がキャッシュメモリB26に書き込まれる(Write)。また、メモリバンク読出し要求信号BRDn[1]がハイレベルからローレベルに移行すると、キャッシュ読出し信号ラインCRDL[15:0]を介してメモリバンク1のデータが読み出され、キャッシュメモリAで構成されるキャッシュバンク20へ書き込まれる(Write)。この結果、矢印Iで示すように、キャッシュバンク20へのデータコピーが実行される。所定の期間経過後、メモリバンク読出し要求信号BRDn[1]はローレベルからハイレベルに移行する。
(f)タイミングt5〜t6の期間T6は、読出しキャッシュミス・ライトバックありの状態を示す。キャッシュヒット信号HITは、ローレベルにある。期間T6内において、キャッシュ読出し要求信号CRDnがハイレベルからローレベルに移行し、メモリバンク書込み要求信号BWRn[31]は、ハイレベルからローレベルに移行すると、矢印Jで示すように、キャッシュメモリB26のデータは読み出され(Read)、ライトバックするために、マルチプレクサ40およびバスバッファ&レジスタ34を介して、メモリバンク31に書き戻される(Write)。
また、メモリバンク読出し要求信号BRDn[0]がハイレベルからローレベルに移行し、キャッシュ書込み要求信号CWRnがハイレベルからローレベルに遷移すると、矢印Lで示すように、メモリバンク0のデータは読み出され(Read)、バスバッファ&レジスタ36およびマルチプレクサ38を介して、キャッシュメモリB26に書き込まれる(Write)。同時に、矢印Kで示すように、メモリバンク0のデータは読み出され、バスバッファ&レジスタ36およびマルチプレクサ42を介して、出力データ信号がI/Oドライバ24から出力される(Read)。
一方、メモリバンク読出し要求信号BRDn[1]がハイレベルからローレベルに遷移し、メモリバンク書込み要求信号BWRn[64]は、ハイレベルからローレベルに移行すると、メモリバンク1のデータが読み出され、キャッシュ読出し信号ラインCRDL[15:0]を介してキャッシュメモリAで構成されるキャッシュバンク20へ書き込まれる(Write)。この結果、矢印Mで示すように、キャッシュバンク20へのデータコピーが実行される。
(g)タイミングt6〜t7の期間T7は、書込みキャッシュミス・ライトバックありの状態を示す。キャッシュヒット信号HITは、ローレベルにある。
期間T7内において、キャッシュ読出し要求信号CRDnがハイレベルからローレベルに移行し、メモリバンク書込み要求信号BWRn[31]がハイレベルからローレベルに移行すると、矢印Nで示すように、キャッシュメモリB26のデータは読み出され(Read)、ライトバックするために、マルチプレクサ40およびバスバッファ&レジスタ34を介して、メモリバンク31に書き戻される(Write)。
また、矢印Oで示すように、キャッシュ書込み要求信号CWRnがハイレベルからローレベルに遷移すると、I/Oドライバ24から入力データ信号がキャッシュメモリB26に書き込まれる(Write)。
一方、メモリバンク読出し要求信号BRDn[1]がハイレベルからローレベルに遷移し、メモリバンク書込み要求信号BWRn[64]が、ハイレベルからローレベルに移行すると、メモリバンク1のデータが読み出され、キャッシュ読出し信号ラインCRDL[15:0]を介してキャッシュメモリAで構成されるキャッシュバンク20へ書き込まれる(Write)。この結果、矢印Pで示すように、キャッシュバンク20へのデータコピーが実行される。
(h)タイミングt7〜t8の期間T8およびタイミングt8〜t9の期間T9の動作は、期間T1における動作と同様に、メモリバンク読出し要求信号BRDn[1]がハイレベルからローレベルに遷移し、メモリバンク書込み要求信号BWRn[64]が、ハイレベルからローレベルに移行すると、メモリバンク1内のデータは読み出され(Read)、キャッシュ読出し信号ラインCRDL[15:0]を介してキャッシュメモリAで構成されるキャッシュバンク20へ書き込まれる。この結果、矢印QおよびRで示すように、キャッシュバンク20へのデータコピーが実行される。
第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置のリフレッシュ動作時の複数のメモリバンクの動作タイミングチャートは、図16に示すように表される。より具体的には、図15を参照して説明した、メモリバンク1からキャッシュバンク20へのコピーが完了した後に、実際にメモリバンク1でリフレッシュを行なっている際の動作を説明する。
―リフレッシュ動作時―
図16においても、期間T1で待機状態、期間T2で読出しキャッシュヒット状態、期間T3で書込みキャッシュヒット状態、期間T4で読出しキャッシュミス・ライトバックなしの状態、期間T5で書込みキャッシュミス・ライトバックなしの状態、期間T6で読出しキャッシュミス・ライトバックありの状態、期間T7で書込みキャッシュミス・ライトバックありの状態が示されている。
ここで、図14において説明した通常動作と、図16におけるリフレッシュ時の動作との違いを簡単に説明すると、以下のようである。すなわち、メモリバンク1においては、メモリバンクリフレッシュ要求信号BREFn[1]に応じて、リフレッシュ動作が実行される。その間に、もしキャッシュミスやライトバックのために、リフレッシュ中のメモリバンク1へのアクセスが必要となった場合には、データをコピー済みのキャッシュバンク20へと代わりにアクセスがされる。強誘電体メモリ装置10においては、その他の動作は図14に説明したものと同じであり、リフレッシュペナルティー無しの通常動作が可能である。
以下、図16の動作について説明する。
第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置のリフレッシュ動作は、図16に示すように、期間T1と期間T2の2サイクル、期間T3とTの2サイクル、期間T5とT6の2サイクル、および期間T7とT8の2サイクルにわたって実行される。
(a)まず、タイミング0〜t1の期間T1は、待機状態を示す。メモリ有効信号CEnのハイレベルからローレベルへの移行時(立下りタイミング)から次の立下りタイミングまでが、期間T1に対応する。アドレス信号ADDR[15:0]は図示の通り与えられる。アドレスイネーブル信号AEnは、ハイレベルからローレベルに移行する。入力制御信号WEnは、ハイレベル状態にある。すなわち、タイミング0では、負論理であるアドレスイネーブル信号AEnおよび入力制御信号WEnはハイレベルである。キャッシュヒット信号HITは、ローレベルである。キャッシュ読出し要求信号CRDn、キャッシュ書込み要求信号CWRn、メモリバンク読出し要求信号BRDn[0],BRDn[1],BRDn[64]、バスセレクト信号BBUS[1]、メモリバンクリフレッシュ要求信号BREFn[1]、メモリバンク書込み要求信号BWRn[31],BWRn[64]いずれもハイレベルにある。メモリバンクリフレッシュ要求信号BREFn[1]は、ハイレベルからローレベルに移行すると、メモリバンク1内のリフレッシュが実行される(Refresh)。
(b)タイミングt1〜t2の期間T2は、読出しキャッシュヒット状態を示す。タイミングt1において入力制御信号WEnはハイレベルであるため、期間T2において強誘電体メモリ装置10への書込みは行われない。タイミングt1において、図14の「キャッシュ」欄に「C」で示すように、キャッシュヒット有無が判別され、キャッシュヒット信号HITがローレベルからハイレベルに遷移する。その後キャッシュ読出し要求信号CRDnがハイレベルからローレベルに移行すると、矢印Aで示すように、キャッシュメモリB26からデータが読み出され、出力データ信号がI/Oドライバ24から出力される(Read)。所定のパルス期間後、キャッシュ読出し要求信号CRDnはローレベルからハイレベルに移行する。メモリバンクリフレッシュ要求信号BREFn[1]は、ローレベルが維持されるため、メモリバンク1内のリフレッシュが継続的に実行される(Refresh)。
(c)タイミングt2〜t3の期間T3は、書込みキャッシュヒット状態を示す。タイミングt2において入力制御信号WEnはローレベルであるため、期間T3において強誘電体メモリ装置10への書込みが行われる。期間T3内において、キャッシュ書込み要求信号CWRnがハイレベルからローレベルに遷移すると、矢印Bで示すように、I/Oドライバ24から入力データ信号がキャッシュメモリB26に書き込まれる(Write)。所定のパルス期間後キャッシュ書込み要求信号CWRnはローレベルからハイレベルに遷移する。メモリバンクリフレッシュ要求信号BREFn[1]は、タイミングt2の近傍において、所定の期間ハイレベルに遷移した後、再びローレベルに移行するため、メモリバンク1内のリフレッシュが実行される(Refresh)。
(d)タイミングt3〜t4の期間T4は、読出しキャッシュミス・ライトバックなしの状態を示す。ここでは、所望のデータがキャッシュバンク20に記憶されていた場合の例を示す。タイミングt3において入力制御信号WEnはハイレベルであるため、期間T4において強誘電体メモリ装置10への書込みは行われない。タイミングt3において、キャッシュヒット信号HITがハイレベルからローレベルに遷移し、その後メモリバンク読出し要求信号BRDn[64]がハイレベルからローレベルに移行すると、矢印Dで示すように、キャッシュバンク20のデータが読み出され、バスバッファ&レジスタ36およびマルチプレクサ42を介して、出力データ信号がI/Oドライバ24から出力される(Read)。また、キャッシュ書込み要求信号CWRnがハイレベルからローレベルに移行するので、矢印Cで示すように、キャッシュバンク20のデータが読み出され、バスバッファ&レジスタ36、マルチプレクサ38を介して、キャッシュメモリB26に書き込まれる(Write)。メモリバンクリフレッシュ要求信号BREFn[1]は、ローレベルが維持されるため、メモリバンク1内のリフレッシュが継続的に実行される(Refresh)。
(e)タイミングt4〜t5の期間T5は、書込みキャッシュミス・ライトバックなしの状態を示す。キャッシュヒット信号HITは、ローレベルにある。タイミングt4において入力制御信号WEnはローレベルであるため、期間T5において強誘電体メモリ装置10への書込みが行われる。期間T5内において、キャッシュ書込み要求信号CWRnがハイレベルからローレベルに移行するので、矢印Eで示すように、I/Oドライバ24から入力データ信号がキャッシュメモリB26に書き込まれる(Write)。書込みキャッシュミスでもライトバックをしない期間T5の場合には、各信号の経過は、書込みキャッシュヒットをした期間T3と同様のタイミング経過となる。メモリバンクリフレッシュ要求信号BREFn[1]は、タイミングt4の近傍において、所定の期間ハイレベルに遷移した後、再びローレベルに移行するため、メモリバンク1内のリフレッシュが実行される(Refresh)。
(f)タイミングt5〜t6の期間T6は、読出しキャッシュミス・ライトバックありの状態を示す。キャッシュヒット信号HITは、ローレベルにある。期間T6内において、キャッシュ読出し要求信号CRDnがハイレベルからローレベルに移行し、メモリバンク書込み要求信号BWRn[31]がハイレベルからローレベルに移行して、矢印Fで示すように、キャッシュメモリB26のデータは読み出され(Read)、マルチプレクサ40およびバスバッファ&レジスタ34を経由してメモリバンク31に書き戻される(Write)。所定のパルス期間後キャッシュ読出し要求信号CRDnはローレベルからハイレベルに遷移し、メモリバンク書込み要求信号BWRn[31]がローレベルからハイレベルに移行する。メモリバンク読出し要求信号BRDn[0]がハイレベルからローレベルに移行し、矢印Hで示すように、メモリバンク0のデータは読み出され、バスバッファ&レジスタ36およびマルチプレクサ42を介して、出力データ信号がI/Oドライバ24から出力される(Read)。また、キャッシュ書込み要求信号CWRnがハイレベルからローレベルに遷移し、矢印Gで示すように、メモリバンク0のデータは読み出され(Read)、バスバッファ&レジスタ36およびマルチプレクサ38を介して、キャッシュメモリB26に書き込まれる(Write)。キャッシュ書込み要求信号CWRnは、所定のパルス期間後ローレベルからハイレベルに遷移する。
以上のように、まずライトバックするため、キャッシュメモリB26のデータは読み出されてバスバッファ&レジスタ34にバッファされ、メモリバンク31に書き込みされる。また、メモリバンク0から読み出しするデータは、バスバッファ&レジスタ36を介して、キャッシュメモリB26に書き込みされる。このように、異なるバスバッファ&レジスタ34・36を使い分けるので、メモリバンク31へのライトバックが終わる前に、メモリバンク0からキャッシュメモリB26への書込みを開始することが可能である。
メモリバンクリフレッシュ要求信号BREFn[1]は、ローレベルが維持されるため、メモリバンク1内のリフレッシュが継続的に実行される(Refresh)。
(g)タイミングt6〜t7の期間T7は、書込みキャッシュミス・ライトバックありの状態を示す。キャッシュヒット信号HITは、ローレベルにある。タイミングt6において入力制御信号WEnはローレベルであるため、期間T7において強誘電体メモリ装置10への書込みが行われる。期間T7内において、キャッシュ読出し要求信号CRDnがハイレベルからローレベルに移行し、メモリバンク書込み要求信号BWRn[31]がハイレベルからローレベルに移行すると、矢印Iで示すように、キャッシュメモリB26のデータは読み出され(Read)、マルチプレクサ40およびバスバッファ&レジスタ34を介して、メモリバンク31に書き戻される(Write)。所定のパルス期間後キャッシュ読出し要求信号CRDnはローレベルからハイレベルに遷移する。また、矢印Jで示すように、I/Oドライバ24から入力データ信号がキャッシュメモリB26に書き込まれる(Write)。メモリバンクリフレッシュ要求信号BREFn[1]は、タイミングt6の近傍において、所定の期間ハイレベルに遷移した後、再びローレベルに移行するため、メモリバンク1内のリフレッシュが実行される(Refresh)。
(h)メモリバンクリフレッシュ要求信号BREFn[1]は、タイミングt8の近傍において、所定の期間ハイレベルに遷移した後、再びローレベルに移行するため、タイミングt7〜t8の期間T8およびタイミングt8〜t9の期間T9の動作は、期間T1の動作と同様に、メモリバンク1内のリフレッシュが実行される(Refresh)。
以上で説明した強誘電体メモリ装置10のリフレッシュ動作は、図16で例えば期間T1・期間T2の2サイクルにわたった場合について示しているが、これに限るものではなく、リフレッシュ動作がより長いサイクルにわたる場合でも本発明を適用できる。
以上で説明した図14〜図16は、強誘電体メモリ装置10の動作タイミングの単なる一例を示したものであり、各図面にて説明したT1−T9の区間を任意に組み合わせた動作タイミングも、本発明に含まれることはもちろんである。
DRAMモード動作時に行われるリフレッシュサイクルにおいて、リフレッシュ対象セルに予めFRAMモードでデータを書き込むことで、電源遮断時に発生するデータ退避(全メモリセルへのFRAMモードでのデータ書込み)処理を高速化、低消費電力化することができる。この手法では、通常時はヒステリシス特性を利用せず、駆動する容量を低減することで動作の高速化を図ることができ、また、通常時は分極反転も生じないため、デバイスの特性劣化を抑制できるという効果がある。
しかるに、この方法を用いる場合、メモリアクセスは高速なDRAMモード動作で行い、リフレッシュはDRAMモードより低速なFRAMモードで行うことになるため、リフレッシュサイクルタイムがメモリアクセスタイムより長くなる。
第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置によれば、メモリ内部にキャッシュメモリAを設けると共に、リフレッシュを行う際は、対象メモリセル(もしくはメモリブロック)に保持されているデータを予めキャッシュメモリAにコピーする。リフレッシュ処理中に当該ブロックに外部アクセス要求があった場合は、キャッシュメモリA内のデータを使用し、リフレッシュ処理を継続する。リフレッシュ終了後は、キャッシュメモリAのデータを当該ブロックに書き戻す。この場合、リフレッシュ対象メモリセル(もしくはメモリブロック)は外部アクセス要求から完全に独立しており、メモリアクセスタイムとは無関係にリフレッシュ可能期間を設定することができる。
また、リフレッシュ対象メモリセル(もしくはメモリブロック)のデータをキャッシュメモリAにコピーする際は、リフレッシュ対象メモリセル(もしくはメモリブロック)がアクセスされていない期間を使用し、データコピーのためのアクセスにより外部アクセス要求が拒否されることがないようにする(データコピーの隠蔽)ことができる。
このため、キャッシュメモリBを設け、一度アクセスされたデータはキャッシュに保持させるようにして、特定のリフレッシュ対象メモリセル(もしくはメモリブロック)が集中的に外部からアクセスされていても、キャッシュメモリBがヒットすることで、データコピーのための期間を設けることができる。
この場合、キャッシュメモリBがどのようにヒットするかによらずに、必ずコピーができるようにするには、データコピーのためのアクセスタイムは、外部アクセス要求時に用いられるDRAMモード時のメモリアクセスタイムより短くなければならない。しかるに、データコピーのためのアクセスはDRAMモードで行うため、上記の制約は問題とならない。
以上の方法を用いることで、リフレッシュサイクルタイムがメモリアクセスタイムより長い場合でも、リフレッシュ処理を完全に隠蔽することができる。
本発明によれば、BL上に負荷容量調整セルを設け、DRAMモードとFRAMモードとでBL上の容量を別個に設定することで、DRAMモードでのBL容量軽減化による高速化と、FRAMモードでのBL容量確保を両立することができ、かつ外部アクセス要求に影響を与えず、かつメモリアクセスタイムとは無関係にリフレッシュ可能期間を設定可能な強誘電体メモリ装置を提供することができる。
また、本発明によれば、通常動作時には、高速動作のため容量負荷が小さいDRAM動作モードで動作させ、電源オン/オフ時には、電源オフ期間のデータ保持のためFRAM動作モードで動作させ、電源遮断時のデータ退避処理の高速化が可能であり、かつ外部アクセス要求に影響を与えず、かつメモリアクセスタイムとは無関係にリフレッシュ可能期間を設定可能な強誘電体メモリ装置を提供することができる。
本発明によれば、リフレッシュサイクルタイムがメモリアクセスタイムより長い場合でも、リフレッシュ処理を完全に隠蔽することができる強誘電体メモリ装置の動作方法を提供することができる。
本発明によれば、分極反転回数低減による、強誘電体デバイスの特性劣化を抑制することができ、かつリフレッシュ動作を完全に隠蔽することができる強誘電体メモリ装置の動作方法を提供することができる。
本発明によれば、SRAMと同程度の動作速度の高速化が図ることができる。
また、本発明によれば、電源遮断時のデータ退避処理の高速化を図ることができる。
また、本発明によれば、分極反転回数低減による、強誘電体デバイスの特性劣化を抑制することができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、本発明は第1の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
本発明の強誘電体メモリ装置は、不揮発性メモリ、LSI混載(エンベデッド)メモリなど幅広い分野に適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置の模式的ブロック構成図。 本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置の1つのメモリバンクの模式的ブロック構成図。 本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置のビット線BLに沿う強誘電体メモリセルと負荷容量調整セルの模式的回路構成図。 本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置の具体的構成例として、1MビットFRAMの模式的ブロック構成図。 本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置の1つのメモリバンクの構成例の模式的ブロック構成図。 本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置の動作の概略を説明するタイミングチャート図。 本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置において、通常動作時(DRAM動作モード)の強誘電体メモリセルの読出し動作を説明するための回路構成図。 本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置の通常動作時(DRAM動作モード)の強誘電体メモリセルのDRAM読出し動作を説明するためのヒステリシス特性上の動作説明図。 本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置のの動作例であって、電源オン動作時(FRAM動作モード)の強誘電体メモリセルの動作説明のための回路構成図。 本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置のFRAM動作モードの強誘電体メモリセルのFRAM読出し動作を説明するためのヒステリシス特性上の動作説明図。 本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置の動作例であって、リフレッシュ動作時の強誘電体メモリセルの動作説明のための回路構成図。 本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置の動作例であって、(a)リフレッシュ動作時の強誘電体メモリセルの動作波形図、(b)充電電荷でのみデータを保持する通常動作時(DRAM動作モード)のヒステリシス特性上の動作説明図、(c)データ書込み動作時(FRAM動作モード)のヒステリシス特性上の動作説明図、(d)データ書込み動作時(FRAM動作モード)のヒステリシス特性上の動作説明図、(e)充電電荷および残留分極電荷の両方でデータを保持する通常動作時(DRAM動作モード)のヒステリシス特性上の動作説明図。 本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置の1つのメモリバンクの動作タイミングチャート図。 本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置の通常動作時の複数のメモリバンクの動作タイミングチャート図。 本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置のキャッシュバンクへのデータコピー動作時の複数のメモリバンクの動作タイミングチャート図。 本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置のリフレッシュ動作時の複数のメモリバンクの動作タイミングチャート図。
符号の説明
10…強誘電体メモリ装置
18,180,181,…,1862,1863…メモリバンク(Bank)
20…キャッシュバンク(キャッシュメモリA)
22…バス切替部
24,25…入出力制御部(I/Oドライバ)
26…キャッシュメモリB
27…判定回路
28…バッファ制御回路
30…アドレスバッファ
32…メモリバンク/キャッシュ制御シーケンサ
33…メモリバンク制御シーケンサ
34,36…バスバッファ&レジスタ
38,40,42,52,54…マルチプレクサ
40a,40b,40c,40d…行デコーダ
42,42a,42b,42c,42d…WL/PLドライバ
44a,44b…FRAMセルアレイ部
48…プリデコーダ
50…センスアンプおよび列デコーダ
60…強誘電体メモリセル
62…センスアンプ(SA)
64…負荷容量調整セル
66…負荷容量切替部
66a,66b…負荷容量調整アレイ部
BLC…ビット線容量制御線
F,CF1,CF2,CF3…強誘電体キャパシタ
S…強誘電体キャパシタCFの値
B…ビット線容量
L…負荷容量
S…強誘電体キャパシタCFに蓄積される電圧
B…ビット線BLの電圧
BL,BLn,BL0,BL0n,BL1,BL1n…ビット線
WL,WL0,WL1…ワード線
PL,PL0,PL1…プレート線
A,AD,ADDR…アドレス信号
AEn…アドレスイネーブル信号
DS…データ信号
RDL…読出しデータ信号
WDL…書込みデータ信号
WLC…ワード線制御信号
PLC…プレート線制御信号
BLCC…ビット線容量制御信号
SAE…センスアンプ制御信号
OE,OEn…出力制御信号
WE,WEn…入力制御信号
CEn…メモリ有効信号
CLK…クロック信号
HIT…キャッシュヒット信号
CRDn…キャッシュ読出し要求信号
CWRn…キャッシュ書込み要求信号
BRDn…メモリバンク読出し要求信号
BWRn…メモリバンク書込み要求信号
BBUS…バスセレクト信号
REFA…リフレッシュ/コピー選択アドレス信号
BREFn…メモリバンクリフレッシュ要求信号
IO…入出力データ信号
CRDL…キャッシュ読出し信号ライン
CWDL…キャッシュ書込み信号ライン
DRDL…データ読出し信号ライン
DWDL…データ書込み信号ライン

Claims (15)

  1. 強誘電体メモリからなるメモリセルアレイを備える複数のメモリバンクと、
    前記メモリバンクとバス接続され、前記メモリバンクのデータをコピーするためのキャッシュバンクと、
    前記メモリバンクおよび前記キャッシュバンクのアクセス及びリフレッシュをするためのメモリバンク/キャッシュ制御シーケンサと
    を備え、リフレッシュ動作の遅延なく各メモリサイクルの間に前記強誘電体メモリへのランダムなアクセス制御が可能であり、
    前記強誘電体メモリは、少なくとも1つの強誘電体薄膜を備える強誘電体キャパシタを含み、前記強誘電体メモリセル内のデータは、前記強誘電体キャパシタに充電される電荷、あるいは、前記強誘電体薄膜内部の残留分極電荷によって保持され、前記強誘電体キャパシタに充電される充電電荷で保持される場合、リフレッシュ動作時に、前記強誘電体薄膜内部の残留分極電荷としてもデータを保持することを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  2. 前記強誘電体メモリは、列方向に配置された複数のビット線と、前記ビット線に直交し、行方向に配置された複数のワード線と、前記ビット線に直交し、行方向に配置された複数のプレート線と、前記ビット線に直交し、行方向に配置されたビット線制御線と、前記複数のビット線と前記複数のワード線および前記プレート線の交差部に配置され、一方の電極を前記プレート線に接続された前記強誘電体キャパシタと、前記強誘電体キャパシタの他方の電極にソースまたはドレインの一方,前記ビット線にソースまたはドレインの他方,前記ワード線にゲートを接続されたメモリセルトランジスタからなる強誘電体メモリセルと、前記複数のビット線と前記ビット線制御線の交差部に配置され、一方の電極を接地電位に接続された負荷容量と、前記負荷容量の他方の電極にソースまたはドレインの一方,前記ビット線にソースまたはドレインの他方,前記ビット線制御線にゲートを接続された負荷容量調整トランジスタからなる負荷容量調整セルとを備えることを特徴とする請求項1に記載の強誘電体メモリ装置。
  3. 前記強誘電体メモリセルが接続される前記ビット線の容量を調整することを特徴とする請求項2に記載の強誘電体メモリ装置。
  4. 前記負荷容量調整セルは、前記強誘電体メモリセル内のデータを読み出す際、前記強誘電体キャパシタに充電される充電電荷で保持される場合と、前記強誘電体薄膜内部の残留分極電荷によって保持される場合とで、前記ビット線の容量を切り換えることを特徴とする請求項2に記載の強誘電体メモリ装置。
  5. 強誘電体メモリからなるメモリセルアレイを備える複数のメモリバンクと、
    前記メモリバンクとバス接続され、前記メモリバンクのデータをコピーするためのキャッシュバンクと、
    前記メモリバンクおよび前記キャッシュバンクのアクセス及びリフレッシュをするためのメモリバンク/キャッシュ制御シーケンサと
    を備え、リフレッシュ動作の遅延なく各メモリサイクルの間に前記強誘電体メモリへのランダムなアクセス制御が可能であり、
    前記強誘電体メモリは、列方向に配置された複数のビット線と、前記ビット線に直交し、行方向に配置された複数のワード線と、前記ビット線に直交し、行方向に配置された複数のプレート線と、前記ビット線に直交し、行方向に配置されたビット線制御線と、前記複数のビット線と前記複数のワード線および前記プレート線の交差部に配置され、一方の電極を前記プレート線に接続された強誘電体キャパシタと、前記強誘電体キャパシタの他方の電極にソースまたはドレインの一方,前記ビット線にソースまたはドレインの他方,前記ワード線にゲートを接続されたメモリセルトランジスタからなる強誘電体メモリセルと、前記複数のビット線と前記ビット線制御線の交差部に配置され、一方の電極を接地電位に接続された負荷容量と、前記負荷容量の他方の電極にソースまたはドレインの一方,前記ビット線にソースまたはドレインの他方,前記ビット線制御線にゲートを接続された負荷容量調整トランジスタからなる負荷容量調整セルとを備え、
    前記強誘電体キャパシタは、少なくとも1つの強誘電体薄膜を備え、
    前記負荷容量調整セルは、前記強誘電体メモリセル内のデータを読み出す際、前記強誘電体キャパシタに充電される充電電荷で保持される場合と、前記強誘電体薄膜内部の残留分極電荷によって保持される場合とで、前記ビット線の容量を切り換えることを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  6. 前記強誘電体キャパシタに充電される充電電荷で保持される場合、リフレッシュ動作時に、前記強誘電体薄膜内部の残留分極電荷としてもデータを保持することを特徴とする請求項5に記載の強誘電体メモリ装置。
  7. 電源遮断後に、前記強誘電体薄膜内部の残留分極電荷としてデータを保持していないメモリセルに対して、前記強誘電体薄膜内部の残留分極電荷としてデータを保持することを特徴とする請求項4または5に記載の強誘電体メモリ装置。
  8. 電源投入後に、前記強誘電体薄膜内部の残留分極電荷としてデータを保持しているメモリセルに対し、前記強誘電体キャパシタに充電される充電電荷としてデータを保持することを特徴とする請求項4または5に記載の強誘電体メモリ装置。
  9. リフレッシュ動作は前記メモリバンク単位で行うことを特徴とする請求項1または5に記載の強誘電体メモリ装置。
  10. 前記強誘電体メモリ装置は、アクセスされた場合に、対象となるデータがあるか否かを判定する判定回路を有するキャッシュメモリを備えることを特徴とする請求項1または5に記載の強誘電体メモリ装置。
  11. 前記強誘電体メモリ装置がアクセスされた場合に、前記キャッシュメモリに対象データがありキャッシュヒットの場合には、当該キャッシュメモリにアクセスされ、対象データがなくキャッシュミスの場合には、読み出しの場合には対象のメモリバンクへアクセスし、書込みの場合には、前記キャッシュメモリに記憶されていたデータを元のメモリバンクに書き戻すことを特徴とする請求項11に記載の強誘電体メモリ装置。
  12. 強誘電体メモリからなるメモリセルアレイを備える複数のメモリバンクと、前記メモリバンクとバス接続され、前記メモリバンクのデータをコピーするためのキャッシュバンクと、前記メモリバンクおよび前記キャッシュバンクのアクセス及びリフレッシュをするためのメモリバンク/キャッシュ制御シーケンサとを備え、前記強誘電体メモリは、少なくとも1つの強誘電体薄膜を備える強誘電体キャパシタを含む強誘電体メモリ装置の動作方法において、
    リフレッシュを行う際は、リフレッシュ対象メモリセルもしくはメモリブロックに保持されているデータを予め前記キャッシュバンクにコピーするステップと、
    リフレッシュ処理中に当該メモリブロックに外部アクセス要求があった場合は、前記キャッシュバンク内のデータを使用し、リフレッシュ処理を継続するステップと、
    リフレッシュ終了後は、前記キャッシュバンクのデータを当該メモリブロックに書き戻すステップと
    を有し、
    前記強誘電体メモリセル内のデータは、前記強誘電体キャパシタに充電される電荷、あるいは、前記強誘電体薄膜内部の残留分極電荷によって保持され、前記強誘電体キャパシタに充電される充電電荷で保持される場合、リフレッシュ動作時に、前記強誘電体薄膜内部の残留分極電荷としてもデータを保持することを特徴とする強誘電体メモリ装置の動作方法。
  13. 前記リフレッシュ対象メモリセルもしくはメモリブロックは外部アクセス要求から完全に独立しており、メモリアクセスタイムとは無関係にリフレッシュ可能期間を設定可能であることを特徴とする請求項12に記載の強誘電体メモリ装置の動作方法。
  14. 前記リフレッシュ対象メモリセルもしくはメモリブロックのデータを前記キャッシュバンクにコピーする際は、前記リフレッシュ対象メモリセルもしくはメモリブロックがアクセスされていない期間を使用し、データコピーのためのアクセスにより外部アクセス要求が拒否されることがないようにデータコピーを隠蔽することを特徴とする請求項12に記載の強誘電体メモリ装置の動作方法。
  15. 前記強誘電体メモリ装置は、さらにキャッシュメモリを備え、一度アクセスされたデータは前記キャッシュメモリに保持させて、特定のリフレッシュ対象メモリセルもしくはメモリブロックが集中的に外部からアクセスされていても、前記キャッシュメモリがヒットすることで、データコピーのための期間を設定可能であることを特徴とする請求項12に記載の強誘電体メモリ装置の動作方法。
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