JP5189621B2 - ボトルネックバー - Google Patents

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この発明は、ギターの演奏に用いるボトルネックバーの形状に関する。
従来のギターの演奏に用いるボトルネックバーの形状は、図2に示すように、ガラス製の筒や金属製の筒などをギターの弦を押弦する手の親指と人差し指以外のいずれかの指に装着し、他の指で軽く押さえて固定するなどして使用するものである。
金属製、ガラス製以外にもアクリルなどのプラスティック製、牛骨や鉛管、さらには小さな薬ビンなど、いずれも円筒形の内側の空胴に指を差込み、使用する形状となっている。素材が異なれば音色も異なる為に、演奏者は好みや楽曲の構成、扱いやすさによって使い分けている。
これらは共に指による押弦によって得られる正確な音程とは異なる独特の音程による奏法を実現するものである。指による押弦が、位置が固定されたフレットに弦を押し付けて音程を決定するのに対し、ボトルネックバーはバー外周の円弧の一点を弦に軽く触れさせることによって、固定されたフレットによらない、自由な音程を実現する。
また、ボトルネックバーをスライドさせることによって、バイオリンなどの弦楽器によるポルタメント奏法のように連続して音程を上下することができ、またビブラートも容易である。
従来技術では、円筒形状の外周のいずれかの1点が弦に接弦して音程を決定する。そのため、外面は凹凸のない曲面であることが求められる。また、鋼鉄製のスティール弦に擦り付けるため、ボトルネックバーには印刷や、シール及びステッカーなどを貼り付けることは出来ない。
しかしながら、以上の技術によれば、通常ボトルネックバーを装着する指の他に、ボトルネックバーが弦に触れている音程よりも低い音程の側の指で軽く弦に触れて、雑音となる音を消音しなければならない。その理由は、左右に張られた弦の振動は、物理的にボトルネックバーを境に左右両側で振動が発生し、ボトルネックバーの左側の振動は雑音となる為である。
この課題は主にアコースティック・ギターにおいて発生する。この左右両側の振動の発生は、打弦によって物理的に自然発生するために避けようが無い。一般的に右利きのギタリストが演奏を行う場合は、ボトルネックバーが接する弦の左右の振動のうち、右側の振動による音が演奏上求められる音である。反対の左側の振動によって発生する音は、不快な雑音となる。アコースティック・ギターは、弦の振動をギター本体とネックの双方により弦の振動を増幅するため、演奏中は常に消音の作業を行わなければならない。
エレクトリック・ギターでのボトルネックバーの使用時も同様に左右の振動が発生するが、エレクトリック・ギターのマイクは常にボトルネックバーの右側の位置にあり、左右の振動のうち右側の振動のみを磁界変調の原理で電気信号に変えるため、マイクは左側の振動には反応せず雑音としては発生しない。しかしながらアコースティック・ギターに於いては、ギター本体とネックの楽器全体で弦の振動を増幅するため、消音を行わなければ聞き苦しい雑音となる。電気的増幅のためのマイクによる集音、例えば小型の集音用マイクなどを表板に装着した場合などは、この雑音まで集音してしまうことになる。
そのため演奏者は、右利きであればボトルネックバーは左手の中指・薬指・小指のいずれかの指に装着し、仮に左手中指に装着して演奏するのであれば、左手の人差し指で上記の消音の動作を行わなければならない。
消音の為の人差し指の動作は、微妙なタッチを要し、高度なテクニックが要求される。演奏者は、この奏法を習得する為に、多大な練習を重ねなければならない。人差し指以外の指で消音を行う際も同様である。
従来技術のボトルネックバーが人差し指に装着されることが無い理由は、消音が不可能となることによる。また親指にはボトルネックバーは装着されることはない。どの指にボトルネックバーを装着するかは、演奏者の好みや、楽曲の構成などによって様々であるが、多くは薬指又は小指に装着される。また消音には、人差し指を用いることが多い。
このことは、演奏においてボトルネックバーの保持と、消音のために2本の指を用いなければならないことになり、ボトルネックバーを用いた奏法において、同時にフレット間を指で押さえて得る音を用いて演奏しようとする際の制約となる。実際はフレット間を押弦することによる演奏を交えることはすこぶる困難である。これら二種類の異なる音を同時に得ることは高度な演奏テクニックを要する。
例としては、ボトルネックバーの音にフレットによる低音を加えるために、親指を用いてネックを回り込んで6弦を押弦してベース音にすることが行われている。しかし、逆にボトルネックバーの位置の音よりも高い音を加えるためには、仮に小指にボトルネックバーを装着していれば、不可能となる。
薬指又は中指に装着すれば、それぞれ小指1本又は薬指と小指の2本で押弦できる可能性があるが、実際にはボトルネックバーを装着した指はその形状によりまっすぐに伸ばしていなければならないため、この影響を受けて薬指と小指は上手く動かせない。この問題を解決する為に薬指と小指の動きを訓練することは、手指の筋肉や腱に負担が大きい為、非現実的である。
また、演奏中に円筒形のボトルネックバーを瞬時に着脱することは不可能な為、演奏中にボトルネックバーによらない奏法への切り替えも困難である。例えば、楽曲の主題部分においてボトルネックバーを用いて演奏し、間奏部分においてはボトルネックバーを使用せず、通常のフレットを押弦して演奏することは演奏上の制約が大きい。その理由は、通常押弦に用いる4本の指のうち、人差し指以外の1本の指にボトルネックバーがあるため、押弦できる指は3本となる。
実際には、仮に薬指にボトルネックバーを装着すると残りの指は人差し指・中指・小指となり、ボトルネックバーを弦に触れさせないように薬指を伸ばした状態を保ちつつ、3本の指で押弦すること、および簡単で単純な旋律でさえ、これを弾く動きを行うことはすこぶる困難である。
この奏法を実現する為に、演奏者の中には小指にボトルネックバーを装着する者もある。しかし、この場合は、前述の2つの異なる音を同時に得ることが、不可能となる。いずれにしても大変高度な演奏技術を要し、習得は難しい。練習の為には手指の筋肉や腱に大きな負担をかけるため、危険であると考える。
従来技術では、多くは円筒形のボトルネックバーを、指にはめて操作を行う。このため弦に接して音程を決定する部分は、円筒形外周の最低部の1点となる。この部分は操作をする薬指または小指の真下となる。従来技術では演奏者から見て、この1点を視認することが出来ない。その理由は、最低部の1点が円筒形の外周に隠れてしまうためである。
このことが、ボトルネック奏法習得の難しさの原因の1つとなっている。通常の指による押弦による奏法に於いて、音程を決定するために指で押さえるのは、フレットとフレットの間の指板の部分であり、フレットの真上を押さえるものではない。ギターにおいて音程を決定するのはフレットであり、押弦する指の動きはフレットに弦を強く押さえつけるために行うのである。言い換えると、ギターの音程は指によって決定されるのではなくフレットによって決定されるということである。
しかしながら従来技術のボトルネック奏法においては、このフレットの代わりを前述の円筒形外周部の最底部の1点が行う。そしてその位置は、正しい音程を得るためには、フレットの真上にこの最低部の1点を位置させなければならない。
このことは演奏者にとって、通常の指による押弦の演奏感覚とは異なる技術の習得を求められる。つまり、従来技術の円筒形ボトルネックバーに差し入れた指の位置も、円筒形ボトルネックバー内周の最低部にあり、そして円筒形のボトルネックバーの厚みを挟んでこの内周の最低部の1点をフレットの真上に位置させなければならない。
通常の指による押弦による演奏とは異なるこの位置感覚を習得するまでに、演奏者は多大な時間を練習に費やさなければならない。
ボトルネック奏法は、不安定な音程やビブラート、ポルタメントなどが特徴の奏法であるが、楽曲の演奏である以上、歌唱と同様にまず正確な音程を得ることが出来て初めて、意図的で不安定な音程などのテクニックが効果的であると考える。従来技術では習得が困難である正確な音程を得る技術が必要である。
従来技術では、素材としてガラス製、金属製、プラスティック製、牛骨によるもの(骨髄を取り除き、外周面を磨いたもの)、鉛管その他あらゆる円筒形の素材が用いられる。
これらの中で一般的に多く使用されるのは、ガラス製および金属製のものである。第二次大戦前にアメリカで活躍した演奏家の録音では、牛骨を用いた者がおり、現在でも好事家の間ではこの素材は人気がある。しかし現在においては、前述の円筒形状の牛骨は一般では入手は困難であり、さらに表面の研磨に時間がかかる。
一般的なボトルネックバーは円筒形であるため、特にガラス製のものは使用しない時にテーブルの上などに置くと、転がって床に落ちて割れてしまうことがある。あるいは持ち運びの際鞄の中で割れて、取り出そうとした演奏家が割れた破片で指に怪我を負うことがある。危険であるだけでなく、演奏者にとって指を怪我することは演奏が出来なくなることを意味する。これをさせない為に、特にテーブルの上では円筒形の形状を立てて置くことが行われるが、実際は安定感に欠けるため、少しの振動で倒れ、転がることが多い。このような破損にいたる危険がある形状も問題である。
従来技術では、円筒形の外周面のいずれかの1点が接弦することで音程が決定される。そのため円筒形の外周面は、どの部分で接弦しても音を出せるように全面に渡って凹凸のない曲面にしなければならない。このことは、外周面に凹凸を伴う彫刻や印刷などが不可能であることを意味する。実際従来技術のファッション性は皆無に等しい。せいぜいガラス製のボトルネックバーに若干の色を着ける程度である。しかしながらギター演奏家はステージ演奏において照明を受け、録画をされる際には演奏者の手元がアップで捉えられることも多い。また、演奏家は他の演奏家との差別化や自己主張のために装飾やファッション性を重視する。カラフルな装飾や独自のデザインによる細工などが可能になるようにすることも課題である。
そこで課題は以下のとおりとする
1 ボトルネックバーを指に装着し、自動的に消音を行うこと。
2 ボトルネックバーを装着した指以外の指で、動きに負担の少ない指による押弦を行うことを可能とすること。
3 正確な音程を得るための外周部の1点を演奏者が容易に視認できる形状とすること。
4 ガラス製、金属製、牛骨性など、異なる素材のバーを1つのボトルネックバーに複数貼り付け、音色を使い分けること。
5 テーブルの上などに横向きに置いても、転がらない形状とすること。
6 本体に彫金細工や貼付細工、印刷などの細工や、小型電池とLEDを仕込むことによる発光など、ファッション性のあるデザインやステージ効果を高める工夫を盛り込めるようにすること。
以上の課題を解決するために、第一発明は、従来技術のボトルネックバーの外周に、弦に接する部分の突起部と、この突起部から数ミリ間隔の空間を設けて、消音を行う為に弦に接する突起部の2点を設けたものである。
第二発明は、この2点が常に弦に接する為にボトルネックバーの形状を円筒形ではなく三角筒形とし、外周の辺に緩やかなカーブを施し、2つの突起の距離を円筒形に設けるよりも大きくしたものである。同時に三角筒形の形状により、弦に接する突起部をボトルネックバーの最低部から三角筒の角、演奏者から見てボトルネックバー底部の演奏者側、角近くに位置させることで、音程を決定する接弦している1点を容易に視認できるようにしたものである。
第三発明は、異なる音色を使い分ける為に、三角形の外周各辺に、弦に接する突起部を目的別に金属製・ガラス製・その他の素材を別々に接着させたものである。同時に三角筒のそれぞれの辺に2つの突起を設けることで、横にして置いても転がらず、多少の振動でも安定する形状にしたものである。
第四発明は、前記突起を設けたことで、使用しない際に横向きに置いても、転がって破損する危険のない形状にしたものである。また、本体はアルミニュウムやアクリルなどの素材を用いることで、破損による怪我の危険を軽減したものである。
第五発明は、前記突起を設けたことで、本体に彫金細工その他の装飾を施すことや、ステージ効果を高める発光装置などを盛り込める形状とし、ファッション性のある外見を可能としたものである。
第一発明によれば、弦に接する部分の突起と、この突起から数ミリ間隔の空間を設けて消音を行う為に接する突起の2点を設けたことで、従来人差し指を用いて行っていた消音の動作が不要となる。このことで、従来技術では2本の指しか演奏に使えなかったのに対し、本発明の使用により、3本となる。
仮に人差し指に発明品を装着すれば、これら3本は中指、薬指、小指であり、特に小指は長く伸ばした人差し指の影響を受けずに楽に動かすことができ、従来技術では困難であった小指による押弦や2つ目のボトルネックバーを装着するなど、演奏の幅が広がる。
発明品を従来技術と同様に薬指や小指にはめて使用する場合も、他の指を消音に用いる必要がないため同じ効果を得ることが出来る。
第二発明によれば、従来技術では正確な音程を得るための位置に操作する際、ボトルネックバー本体に隠れて視認できなかった最低部の1点は、この発明によりその位置が演奏者から見て発明品をはめた指のすぐ右下に位置している。これにより、従来は視認できなかった接弦の位置を容易に視認できる。
さらに、このときの発明品をはめた指の位置は、正確な音程を決定するフレットよりもやや左側に位置している。この位置は、通常の指による押弦によって行う演奏の感覚とほぼ同じ位置である。従来技術では、通常の演奏とは異なるフレット上に指を操作させ、視認できない状態で音程を探るという練習が必要であり、この奏法で正確な音程を得るための練習は困難であった。発明品を使用すれば、この練習は必要なくなり、通常の感覚に近い動きの操作で正確な音程を得ることが出来、かつこれを常に視認できる。
また第二発明によれば、弦に接する部分を、発明品の外周に貼り付けた2点の突起を、安定して弦に接するために、従来技術の円筒の本体形状を三角筒とし、外周の辺に緩やかなカーブを施した。この形状にすることで円周に突起を取り付けるよりも、2点間の空間を広く取ることができ、これによって安定した接弦を行うことができる。
第三発明によれば、三角筒形状であることを利用し、外周の緩やかなカーブを持つ三辺にそれぞれ違う素材の突起と消音の突起を貼り付けることで、異なる3種類の音色を得る事ができる。演奏者は、指のサイズよりも若干大きい空洞のボトルネックバーを使用するので、必要であれば簡単に本体を回転させ、好みの素材を貼り付けた辺に切り替えることができる。
このことは、従来技術の3つの素材によるボトルネックバーを必要とした演奏家はこれ1つで済むことになり、製品購入に必要としたコストを低減し、かつ収納や持ち運びが楽になる。
第四発明によれば、使用しない時は接弦と消音の二つの突起部分を下にして置くことで転がらず安定した状態を保つことが出来る。
また第四発明によれば、接弦と消音の二つの突起部分以外の本体部分は弦に接する必要が無いため、従来技術のガラス製のボトルネックバーによる音を求める場合も、全体がガラス製である必要が無い。このことにより破損による怪我の危険を軽減できる。
また、本体にガラス製の突起を取り付ける場合も、弦に接するのは突起の部分だけであるので、本体は従来技術のようにガラス製である必要は無い。アルミニュウムなどの軽金属やアクリル素材などの衝撃に強い素材を用いることが出来る。
第五発明によれば、接弦と消音の二つの突起部分以外の本体部分は弦に接する必要が無いため、従来では不可能だった様々な装飾を本体に施すことが出来る。ファッション性のある細工や印刷、ステージ効果のある発光装置などを盛り込むことが可能である。円筒形本体の場合、本体の外周の約4分の3の面積に様々な装飾を施すことが可能となる。
この発明の一実施形態の1つを、図1に示す。本体−1のアクリル製の三角筒は外周に緩やかにカーブが施されており、3つの辺にそれぞれガラス製、金属製、牛骨製の異なる素材によるバーと消音の為の素材によるバーを貼り付け、弦に接する突起を構成する。
演奏者は左手人差し指を空洞に差込み、弦に対して直角に2つの突起を接し、演奏を行う。
「実施形態の効果」
従来技術では、ボトルネックバーを用いて演奏を行う際には、人差し指で消音を行う為に多大な練習を要したが、自動的に消音が行われれば、このような苦労は不要となる。
また、発明品を操作する人差し指以外の3本の指によってフレット間に押弦する音を交えることが可能となる。従来技術よりも押弦できる指が1本増える上、発明品を人差し指に装着して使用することで、中指、薬指、小指の押弦による音を最大3つ加えることができる。
また、発明品による音を得ると同時に他の3本の指で旋律を得ることも容易となる。あるいは、人差し指に発明品を装着し、かつ他の指、例えば小指に従来技術のボトルネックバーを同時に装着することで、これまでは不可能であった奏法が可能となる。このことにより、奏法の幅が広がるだけでなく、作曲や編曲においても、従来になかった楽曲が出現する可能性もある。
発明品を人差し指に装着し、人差し指を伸ばした状態でも、他の指のうち、中指の動きは人差し指の影響を受けて動きに若干の負担を感じるものの、中指と小指の動きは、比較的負担が少ない。特に小指は楽に動かせる。
これは、手指の医学的組織上、薬指と小指、特に小指は人差し指との距離があるために、このような動きを行う際に、人差し指の筋肉と腱の影響を受けることが少ない為と思料する。
また、ギター演奏に於いては左手のポジションにバレーと呼ばれるポジションがある。これは、人差し指を長く伸ばして、任意のフレットで1弦から6弦までを同時に押弦するテクニックであるが、ギターの演奏では頻繁に用いられる。
上記のように人差し指にボトルネックバーを装着し、これによって人差し指を長く伸ばした状態で発明品を任意のフレットで1弦から6弦に渡ってフレットに平行して同時に接し、かつ他の指で押弦を行うポジションは、バレーを行うポジションに近い。
そのため、演奏者は楽に他の指を動かすことができる。このことにより、例え小指一本の動きでも、従来技術では不可能だった小指の動きが実現する。
発明品は音程を決定する接弦する1点を容易に視認できるため、安定した正確な音程を得ることが出来る。これにより、ボトルネック奏法の特徴である意図的な不安定な音程、ビブラート、ポルタメントなどのテクニックがより平易にかつ効果的に行うことが出来る。
従来技術のボトルネックバーは、ガラス製や金属製、牛骨性などの円筒形であったが、実際に弦に接するのは、外周の1点、あるいは全弦に対して直角方向の一線方向の6点の部分だけが接するものである。
発明品は、消音の為のバーを同時に接弦するので、2つの突起部分は、本体に貼り付けた形態となっている。そのため、従来技術のボトルネックバーのように、全体が同じ素材で作られる必要がない。
本体に求められる役割は、突起部分を接着して、安定して接弦できるようにできればよいので、本体は生産・加工しやすい素材を用いることができる。ガラス筒のように割れやすく怪我につながる素材を用いる必要がない。軽金属製やアクリル製によるものが推定される。
バーに用いる素材のうち、牛骨は従来技術の形態では入手が難しいことは前述した。これは、円筒形の牛骨の大きさが一定ではないことと、表面の研磨に手間がかかることが理由である。
一方で、牛骨はギター本体の構成部品として現在でも多数加工・利用されている。表板ブリッジに於いてサドルと呼ばれている部分がそれであり、またネックのヘッド手前の0フレットに相当する部分には、ナットと呼ばれるパーツにおいて同素材が用いられる。
これらは厚さ2〜3mm、長さ70〜100mm、高さ10mmほどの細長い形状に切り出されており、この技術の応用により、今回の発明品である三角形状の外周に貼り付けるパーツを作ることは容易であると思料する。これによりこれまで入手が難しかった牛骨によるボトルネックバーも提供できる。
「他の実施形態」
図2の実施形態では、本体の三角筒の部分はアクリル製を想定しているが、アルミニュウム他の軽金属素材を用いたものでも良い。
図2の実施形態では、本体を三角筒とし、接弦する突起を目的別に3つの異なる素材を貼り付けることを想定しているが、1つの素材しか必要ない場合は、従来技術の円筒形に接弦する突起と消音のための突起の2つを貼り付けるだけでも良い。この場合も2つの突起により安定して置くことが出来、転がって破損する危険は無く、また、本体もガラス製である必要は無い。
本体に細工を施す場合は、円筒形状の本体と接弦する突起を1つとし、この突起と消音のための突起を貼り付ける以外の外周面に細工を施すことが出来る。面積の割合は外周面全体の約4分の3になる。
本体に発光装置を盛り込む場合は、本体空洞の指を差し込む反対側、指先側の空洞口などにボタン電池やスイッチを仕込み、外周に配線してLEDを発光させると良い。
本書面で述べた実施形態は右利きの演奏者を想定し、左手人差し指に装着する場合のものである。ギター演奏者によっては、少数ではあるが利き手が逆で、実施の為には右手人差し指に装着しなければならない場合もある。その場合は、本体の上下方向を逆向きとし、反対の口から人差し指を差し込めばよい。
本書面で解説し図示した実施形態は、演奏するギターの種類に関して、スティール製の弦を張ったものを想定しているが、演奏者によってはナイロン製の弦を張ったギターを使用する場合もある。その場合もスティール製の弦と変わりなく効果が得られる。
この発明の一実施形態を示す斜視図である。 従来技術ボトルネックバーを示す図である。 1 本体 2 接弦部
A 本体 B ガラス製バー
C 金属製バー D 牛骨バー
E 消音バー F 空洞

Claims (6)

  1. ギター演奏の際のボトルネック奏法に於いて、本体の形状を三角筒とし、左手の人差し指に装着し、本体に音程を決定して演奏する接弦の為の突起と、雑音を消音する為に弦に接 する突起の2つを設けたことにより、ボトルネック奏法を行う際に必要となる雑音の消音を自動的に行い、消音の技術を習得する負担を無くすことを特徴とするボトルネックバー。
  2. 前記突起を設けたことで、消音に必要であった指の動作を不要とし、演奏に用いる指の本数を増やし、従来では不可能であった奏法を可能とすることを特徴とする請求項1記載のボトルネックバー。
  3. 本体の形状を三角筒とし、接弦のための突起を設けたことで従来は不可能だった正確な音程位置の視認が可能になり、従来技術では困難を要した演奏技術習得の練習が軽減され、かつ正確な音程を得ることが容易になることを特徴とする請求項1記載のボトルネックバー。
  4. 本体の形状を三角筒とし、三角筒外周の三辺にそれぞれ別々の素材による音程を決定して 演奏する接弦の為の突起を貼り付け、前記三辺にそれぞれ雑音を消音する為に弦に接する 突起を設け、一つの本体で異なる3つの音色を出せるようにしたことを特徴とする請求項1記載のボトルネックバー。
  5. 前記突起を設けたことで、使用しない際に横向きに置いても、転がって破損する危険のないことを特徴とする請求項1記載のボトルネックバー。
  6. 前記突起を設けたことで、本体に彫金細工その他の装飾を施し、これまでに無かったファッション性のあるデザインを持つことを可能とする請求項1記載のボトルネックバー。
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