JP5185564B2 - 成形物およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、流動性素材を型枠により成形した成形物およびその製造方法に関する。
コンクリートの注型時に、コンクリートが巻き込む空気量を抑制できる注形方法として、管などの無機質コンクリート成形体を成形するための型枠を垂直配置して、遠心注型する方法がある(例えば、特許文献1、2参照)。
また、上記注形方法として、型枠の下部位置からコンクリートを強制注入して上方へ強制移動させることでコンクリート成形体を得る方法がある(例えば、特許文献3、4、5参照)。
さらに、上記注形方法として、立設した型枠の上部から注入導管を下方部位まで垂下し、コンクリートを充填しながら、注入導管を上昇させる方法が提案されている(例えば、特許文献6参照)。
特開平6−193776号公報(第3頁、図1) 特開平8−39534号公報(第3頁、図2) 特開平5−52041号公報(第2頁、図2) 特開平5−293815号公報(第3頁、図1) 特開平5−293817号公報(第3頁、図1) 特開2005−200849号公報(第5頁、図4−6)
上記技術にあっては、空気の混入の抑制効果はある程度期待できるが、注入コンクリートに急激に直接外力が作用することから、空気混入の防止には、限界があり、成形物の表面に空気残存の気泡痕跡の所謂「まめ」が生じ、品質に課題がある。
さらに、型枠の下部一側から型枠内にコンクリートを強制挿入する従来技術にあっては、型枠一側から型枠内に供給されたコンクリートは、型枠内で2分され、2方向のコンクリートが型枠一側から型枠内周面に沿って移動した後、型枠他側内にて合流するので、その合流部分でコンクリート同士が接触することによって空洞や界面が形成され、界面直下ではコンクリートの連続性が失われ、硬化後の強度的な弱点となる問題がある。
型枠内にコンクリートを挿入するためのポンプなどのコンクリート圧送装置も必要となる。
また、コンクリートの強度向上のためにコンクリート材料として繊維(特に質量のある金属繊維)を含有する場合は、繊維混入のコンクリートを急激に型枠内に注入したり、遠心力を加えた場合には、繊維の偏積が発生し、品質低下となる。
前記型枠の下部位置からコンクリートを強制注入して上方へ強制移動させることで成形物を得る方法にあっては、移動中において、コンクリート材料の繊維類は、重力の作用により、コンクリート内における位置制御が行われ、成形物内に安定して分散する可能性が期待できるが、コンクリートの注入に伴ない、注入圧力を高く保持する必要があることから、型枠の剛性を高くしなければならないとともに、連続してコンクリートを注入する必要があるため、管理が難しいなどの問題がある。また、高圧での連続注入を可能とする高価なポンプを必要とする問題がある。
一方、連続注入ができない場合は、成形物の品質低下の一要因になり、また、型枠の剛性を高めることは、高価な型枠を必要とし経済的に劣るので、型枠の剛性を高めないまま高圧注入をすると、型枠の変形による成形物の品質低下が生じる問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、空気混入防止効果が高く、流動性素材を均一に分散できる成形物およびその製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載された発明は、一方の型枠内に、流動性と流動時にコンクリート材料の分離を起こさない粘性とを有する超高強度繊維補強コンクリートを投入し、上記一方の型枠に対し他方の型枠を沈降させて上記超高強度繊維補強コンクリートに上記他方の型枠より荷重を付加することで、上記一方の型枠と上記他方の型枠との間で上記超高強度繊維補強コンクリートを移動させるとともに上記超高強度繊維補強コンクリート中の繊維を分散させて成形した成形体を具備する成形物であって、上記成形体は、上記一方の型枠に対する上記他方の型枠の沈降速度を0.01〜5.0cm/秒に制御することで上記超高強度繊維補強コンクリートの移動速度を制御して成形された成形物である。
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の成形物において、成形体に一体化された既成形層を具備したものである。
請求項3に記載された発明は、請求項2記載の成形物における既成形層が、一方の型枠および他方の型枠の少なくとも一方により形成されたものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1乃至3のいずれか記載の成形物において、一方の型枠により形成された一方の既成形層と、中空の他方の型枠により形成された他方の既成形層と、両方の既成形層の間に超高強度繊維補強コンクリートで形成された成形体とを具備したものである。
請求項5に記載された発明は、一方の型枠内に、流動性と流動時にコンクリート材料の分離を起こさない粘性とを有する超高強度繊維補強コンクリートを投入し、上記一方の型枠に対し他方の型枠を沈降させて上記超高強度繊維補強コンクリートに上記他方の型枠より荷重を付加することで、上記一方の型枠と上記他方の型枠との間で上記超高強度繊維補強コンクリートを移動させるとともに上記超高強度繊維補強コンクリート中の繊維を分散させて成形した成形体を成形する成形物の製造方法であって、上記一方の型枠に対する上記他方の型枠の沈降速度を0.01〜5.0cm/秒に制御することで上記超高強度繊維補強コンクリートの移動速度を制御する成形物の製造方法である。
請求項6に記載された発明は、請求項5記載の成形物の製造方法において、一方の型枠内に超高強度繊維補強コンクリートを予め投入し、一方の型枠内の超高強度繊維補強コンクリート中に他方の型枠を沈降させる際に、他方の型枠の沈降速度を制御することで、予め一方の型枠に投入されている超高強度繊維補強コンクリートのコンクリート面の移動速度を制御する製造方法である。
請求項7に記載された発明は、請求項6記載の成形物の製造方法において、中空に形成された他方の型枠に投入される重量物の荷重を調整することで他方の型枠の沈降速度を制御する製造方法である。
請求項8に記載された発明は、請求項5乃至7のいずれか記載の成形物の製造方法において、一方の型枠および他方の型枠が、垂直に立設配置され、他方の型枠を重力方向に挿入し、超高強度繊維補強コンクリートを反重力方向に加圧移動させる製造方法である。
請求項9に記載された発明は、請求項5乃至8のいずれか記載の成形物の製造方法において、他方の型枠が、一方の型枠の中心部に同心状に配置された製造方法である。
請求項10に記載された発明は、請求項5乃至9のいずれか記載の成形物の製造方法において、中空に形成された他方の型枠の内部に超高強度繊維補強コンクリートより比重が大きく取出可能な充填物が充填された製造方法である。
請求項11に記載された発明は、請求項5乃至7のいずれか記載の成形物の製造方法における一方の型枠を、横倒状円筒を水平切断した外形であって上面が4角形に開口された容器状型枠とし、他方の型枠を、一方の型枠より小径の横倒状円筒を水平切断した外形であって上面が一方の型枠より小さな相似形に開口された容器状型枠としたものである。
請求項12に記載された発明は、請求項6または8記載の成形物の製造方法における一方の型枠が、上面開口の縦長容器状に形成され、他方の型枠は、板状に形成され一方の型枠内に挿入されるものである。
請求項13に記載された発明は、請求項12記載の成形物の製造方法における他方の型枠が、一方の型枠内の厚みを複数に分割する仕切板状に形成されたものである。
請求項14に記載された発明は、請求項11乃至13のいずれか記載の成形物の製造方法における他方の型枠が、超高強度繊維補強コンクリートと接触する面に凹凸を有するものである。
請求項1に記載された発明によれば、一方の型枠に対し他方の型枠を相対的に制御された沈降速度で移動して流動性を有する超高強度繊維補強コンクリートに他方の型枠より荷重を付加することで超高強度繊維補強コンクリートを一方の型枠と他方の型枠との間で制御された移動速度で移動させて成形体を成形したので、付加する荷重を加減することで超高強度繊維補強コンクリート面の移動速度を緩やかにして、超高強度繊維補強コンクリートの均一な分散性すなわち配向性を確保できるとともに、超高強度繊維補強コンクリートの急速移動により発生する空気混入を防止する効果が高く、真空箇所や空気の巻込みを防止して空洞の形成を防止でき、さらに、超高強度繊維補強コンクリート面を均一レベルに維持しながら移動させて界面の発生を防止でき、空洞や界面の不連続性による強度的な問題を解決した成形物を提供できる。特に、一方の型枠内に投入された流動性および流動時にコンクリート材料の分離を起さない粘性を有する超高強度繊維補強コンクリートに対し他方の型枠を相対的に0.01〜5.0cm/秒に制御された沈降速度で移動することによって、3次元配置の分散状態にある混合繊維を沈降速度に応じた速さで2次元配置に再分散させるため、混合繊維の均一な分散が確保できる成形物を提供できる。
請求項2に記載された発明によれば、成形体と既成形層とにより形成された複合管、複合柱などの複合体を提供できる。
請求項3に記載された発明によれば、一方の型枠や他方の型枠を製品の一部である既成形層とする複合体を提供できるとともに、脱型の手間を省くことができる。
請求項4に記載された発明によれば、一方の型枠により形成された一方の既成形層と、中空の他方の型枠により形成された他方の既成形層との間に、超高強度繊維補強コンクリートで成形体が形成された成形物によって、産業廃棄物などの格納容器として用いることが適する複合容器を提供できる。
請求項5に記載された発明によれば、一方の型枠に対し他方の型枠を相対的に制御された沈降速度で移動し、他方の型枠より流動性を有する超高強度繊維補強コンクリートに荷重を付加し、超高強度繊維補強コンクリートを一方の型枠と他方の型枠との間隙に制御された移動速度で移動させ、一方の型枠と他方の型枠との間に成形体を成形したので、一方の型枠に対する他方の型枠の相対的な移動速度を制御することで、超高強度繊維補強コンクリート面の移動を低速で徐々に行うことができ、超高強度繊維補強コンクリートの材料の均一な分散性すなわち均一な配向性を確保できるとともに、超高強度繊維補強コンクリートの落下などの急速移動により発生する空気混入を防止する効果が高く、真空箇所や空気の巻込みによる空洞の発生を防止でき、また、超高強度繊維補強コンクリート面を均一レベルの状態で移動させることによって界面の発生を防止できるので、空洞や界面直下での材料の不連続性による強度的な問題を解決できる。さらに、超高強度繊維補強コンクリートを高圧で連続注入するためのポンプおよび高剛性の型枠などの高価な製造設備や正確な連続注入管理を必要とすることなく、高品質の成形物を安価にかつ容易に成形できる製造方法を提供できる。特に、一方の型枠内に投入された流動性および流動時にコンクリート材料の分離を起さない粘性を有する超高強度繊維補強コンクリートに対し他方の型枠を相対的に0.01〜5.0cm/秒に制御された沈降速度で移動することによって、3次元配置の分散状態にある混合繊維を沈降速度に応じた速さで2次元配置に再分散させるため、混合繊維の均一な分散が確保できる成形物の製造方法を提供できる。
請求項6に記載された発明によれば、一方の型枠内への他方の型枠の沈降速度を制御することで、予め一方の型枠内に投入されている超高強度繊維補強コンクリートの移動速度を制御して、超高強度繊維補強コンクリート面の移動を低速で徐々に行うことができ、超高強度繊維補強コンクリートの材料の均一な分散性、均一な配向性を確保できるとともに、超高強度繊維補強コンクリートの急速移動による真空発生、空気巻込みによる空洞の発生を防止できる。
請求項7に記載された発明によれば、中空に形成された他方の型枠に投入される重量物の荷重を調整することで他方の型枠の沈降速度を制御するので、その沈降動作の安定性が高く、適切な沈降速度を容易に確保できるとともに、他方の型枠を押圧するための大掛かりな製造設備を不要にできる。
請求項8に記載された発明によれば、一方の型枠および他方の型枠が垂直に立設配置され、他方の型枠を重力方向に挿入することで、超高強度繊維補強コンクリート面を水平レベルに保ったまま、さらに超高強度繊維補強コンクリートの圧密状態を保持したまま、反重力方向に徐々に加圧移動させることができ、超高強度繊維補強コンクリートの材料の均一分散性を確保できる。
請求項9に記載された発明によれば、3次元ランダムに分散している超高強度繊維補強コンクリートの材料を、他方の型枠の周囲に360°均一に分散配置できる。
請求項10に記載された発明によれば、充填物の質量により他方の型枠を超高強度繊維補強コンクリート内に沈降させることができるので、その沈降動作の安定性が高く、充填物の質量調整により適切な沈降速度を容易に確保できるとともに位置決め精度を容易に確保でき、また、養生後に充填物のみを取出すことで型枠・成形体一体型の複合容器を製造できる。
請求項11に記載された発明によれば、横倒状円筒を水平切断した外形であって上面が4角形に開口された容器状の一方の型枠内に流動性を有する超高強度繊維補強コンクリートを予め投入し、この一方の型枠内の超高強度繊維補強コンクリート中に、一方の型枠より小径の横倒状円筒を水平切断した外形であって上面が一方の型枠より小さな相似形に開口された容器状の他方の型枠を沈降させ、超高強度繊維補強コンクリートを一方の型枠と他方の型枠との間隙に移動させ、成形体を成形するので、半円筒形の隙間を有する型枠内に超高強度繊維補強コンクリートを流込む場合と比較して、高品質の半円筒形の成形物を安価にかつ容易に成形できる。
請求項12に記載された発明によれば、上面開口の縦長容器状に形成された一方の型枠内に超高強度繊維補強コンクリートを予め投入し、この一方の型枠内の超高強度繊維補強コンクリート中に、板状に形成された他方の型枠を沈降させ、超高強度繊維補強コンクリートを一方の型枠と他方の型枠との間隙に移動させ、成形体を成形するので、他方の型枠を先にセットした一方の型枠の上面開口より超高強度繊維補強コンクリートを投入する場合と比較して、超高強度繊維補強コンクリートの投入を容易にできるとともに、超高強度繊維補強コンクリート投入時に空洞や界面が生じても、狭い一方の型枠内で他方の型枠を沈降させることで、投入済みの超高強度繊維補強コンクリートが攪拌されて空洞や界面を解消でき、高品質の平板形の成形物を安価にかつ容易に成形できる。
請求項13に記載された発明によれば、仕切板状に形成された他方の型枠により一方の型枠内の厚みを複数に分割することで、高品質の平板形の成形物を効率良く成形できる。
請求項14に記載された発明によれば、他方の型枠の超高強度繊維補強コンクリートと接触する面に凹凸を有するので、一方の型枠内の超高強度繊維補強コンクリート中に他方の型枠を沈降させることで、超高強度繊維補強コンクリートを一方の型枠と他方の型枠との間隙に加圧移動させる製造方法により、成形体に高品質の凹凸を成形できる。
以下、本発明を、図1に示された第1実施の形態、図2に示された第2実施の形態、図3に示された第3実施の形態、図4に示された第4実施の形態、図5乃至図8に示された第5実施の形態、図9乃至図12に示された第6実施の形態、図13に示された第7実施の形態、図14に示された第8実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
図1に示される第1実施の形態は、図1(a)に示されるように、一方の型枠としての外型枠10が、筒状の枠本体部11と、この枠本体部11の下端開口部に嵌着された底板部12と、枠本体部11の上端開口部に嵌着された蓋板部13とにより形成され、この外型枠10の底板部12上にスペーサ14が挿入され、外型枠10の内部に蓋板部13の穴15から中実の他方の型枠としての内型枠16が挿入されている。この内型枠16は、蓋板部13の穴15の案内作用により外型枠10の中心部に同心状の間隙17を介して配置されている。
そして、図1(a)に示されるように、外型枠10内に金属繊維および非金属繊維の少なくとも一方を含有する流動性を有する流動性素材としての超高強度繊維補強コンクリート18を予め投入し、内型枠16の自重、内型枠16上に載せられた図示されない重り(図示せず)などの重量物、または油圧シリンダなどの外部からの押圧手段を、単体または複合的に用いて内型枠16に荷重Wを作用させ、超高強度繊維補強コンクリート18に内型枠16より荷重を付加することで、図1(a)から(b)に示されるように、外型枠10内の超高強度繊維補強コンクリート18中に内型枠16を沈降させる。これにより、内型枠16の沈降容積分の超高強度繊維補強コンクリート18を外型枠10と内型枠16との間で上方へ加圧移動させて、外型枠10と内型枠16との間隙17に超高強度繊維補強コンクリート18を充填し、図1(b)に示される状態で養生させて十分な強度が得られるまで固化することで、図1(c)または(d)に示されるように成形体としてのコンクリート成形体19aを成形する成形物19の製造方法である。
超高強度繊維補強コンクリート18の詳細な説明は、実施例1に示す。
外型枠10および内型枠16は、垂直に立設配置され、内型枠16を重力方向に挿入して超高強度繊維補強コンクリート18内に沈降させることで、超高強度繊維補強コンクリート18を反重力方向に加圧移動させるので、内型枠16に作用する荷重Wを調整してこの内型枠16の沈降速度を制御することにより、予め外型枠10に投入されている超高強度繊維補強コンクリート18の移動速度を制御する。図1(b)に示された養生時は、図示されない固定手段を用いて、内型枠16の上面を定位置に押圧固定することで内型枠16の位置ずれを確実に防止する。
図1(c)に示された成形物19は、外型枠10内に予め投入された超高強度繊維補強コンクリート18に中実の内型枠16を沈降させることで超高強度繊維補強コンクリート18を反重力方向に加圧移動させて成形したコンクリート成形体19aと、このコンクリート成形体19aの外周面側に外型枠10により形成された既成形層としての異種材料層19bとを具備した複合管状の中空構造体である。
異種材料層19bは、金属管、合成樹脂管またはプレキャストコンクリート管などを用いて構成し、その内周面に突出されたインサートまたは鉄筋などの埋設物により、コンクリート成形体19aとの一体化を図る。
図1(d)に示された成形物19は、外型枠10内に予め投入された超高強度繊維補強コンクリート18に内型枠16を沈降させることで超高強度繊維補強コンクリート18を反重力方向に加圧移動させてコンクリート成形体19aを成形した単管状の中空構造体である。
次に、図2に示される第2実施の形態は、図2(a)に示されるように、筒状の枠本体部11、この枠本体部11の下端開口部に嵌着された底板部12、枠本体部11の上端開口部に嵌着された蓋板部13により形成された外型枠10と、この外型枠10の内部に蓋板部13の穴15から同心状の間隙17を介して挿入される有底中空状の内型枠16とを備えている。この内型枠16は、蓋板部13の穴15の案内作用により外型枠10の中心部に同心状に配置されている。
そして、図2(a)に示されるように、外型枠10内に、金属繊維および非金属繊維の少なくとも一方を含有する流動性を有するコンクリート、例えば超高強度繊維補強コンクリート18を予め投入し、中空に形成された内型枠16内に投入される、例えば鉄鉱石や鉄屑などのコンクリートより比重が大きく追加投入および取出が可能な重量物(図示せず)、または油圧シリンダなどの外部からの図示されない押圧手段を、単体または複合的に用いて、内型枠16に荷重Wを作用させ、内型枠16の底部を押圧することで、図2(a)から(b)に示されるように、外型枠10内の超高強度繊維補強コンクリート18中に内型枠16を沈降させて超高強度繊維補強コンクリート18を上方へ加圧移動させ、外型枠10と内型枠16との間隙17に超高強度繊維補強コンクリート18を充填するように移動させる。
このとき、外型枠10および内型枠16は、垂直に立設配置され、内型枠16を重力方向に挿入して超高強度繊維補強コンクリート18内に沈降させることで、内型枠16の沈降容積分の超高強度繊維補強コンクリート18を反重力方向に加圧移動させるので、有底中空状に形成された内型枠16内に投入された重量物(図示せず)の投入量を調整して内型枠16に作用する荷重Wを調整し、内型枠16の沈降速度を制御することで、予め外型枠10に投入されている超高強度繊維補強コンクリート18の移動速度を制御できる。
図2(b)は養生状態を示し、この養生時は、図示されない固定手段を用いて、内型枠16の上面を定位置で押圧固定することで内型枠16の位置ずれを確実に防止する。
内型枠16は、有底中空状に形成されているので、この内型枠16内に、コンクリートより比重が大きく取出可能な、例えば砂鉄や鉄鉱石粉末などの充填物(図示せず)を充填し、その充填量(質量)を調整することで内型枠16の沈降速度を制御できるので、内型枠16を沈降させる設備、内型枠16の沈降速度を制御する装置を簡単なものにできる。
さらに、図2(c)に示されるように、養生後、外型枠10の一部を脱型し、図2(d)または(e)に示されるように、上端部および下端部をカットして、成形された成形物19を得る。
図2(d)に示された成形物19は、外型枠10内に予め投入されたコンクリートに有底中空状の内型枠16を沈降させることで超高強度繊維補強コンクリート18を外型枠10と内型枠16との間で反重力方向に加圧移動させて成形したコンクリート成形体19aと、コンクリート成形体19aの外周面側に外型枠10により一体化形成された一方の既成形層としての異種材料層19bと、コンクリート成形体19aの内周面側に内型枠16により一体化形成された他方の既成形層としての異種材料層19cとを具備した複合管状の中空構造体である。
外型枠10および内型枠16すなわち異種材料層19b,19cは、金属管、合成樹脂管またはプレキャストコンクリート管などを用いて構成し、異種材料層19bの内周面および異種材料層19cの外周面に突出されたインサートまたは鉄筋などの埋設物により、コンクリート成形体19aとの一体化を図る。
図2(e)に示された成形物19は、外型枠10内に予め投入された超高強度繊維補強コンクリート18に有底中空状の内型枠16を沈降させることで超高強度繊維補強コンクリート18を外型枠10と内型枠16との間で加圧移動させて成形したコンクリート成形体19aと、コンクリート成形体19aの内周面側に内型枠16により一体化形成された異種材料層19cとを具備した複合管状の中空構造体である。
次に、図3に示される第3実施の形態は、外型枠10内に予め投入された超高強度繊維補強コンクリートに中実の内型枠を沈降させることで超高強度繊維補強コンクリートを反重力方向に加圧移動させて成形したコンクリート成形体19aと、このコンクリート成形体19aの内周面側に中実の内型枠により形成された既成形層としての中実の異種材料層19cとを具備した成形物19である。中実の異種材料層19cの底部にはスペーサ14が一体化されている。中実の異種材料層19cは、鉄筋などの補強筋を配筋したプレキャストコンクリート製品を用いて構成し、その外周面に突出されたインサートまたは鉄筋などの埋設物により、コンクリート成形体19aとの一体化を図ると良い。
次に、図4に示される第4実施の形態は、容器状の外型枠10の内部に間隙17を介して容器状の内型枠16を挿入することで成形物19を製造する方法を示し、内型枠16の内部には、コンクリートより比重が大きく取出可能な例えば砂鉄、鉄鉱石粉末などの充填物21が充填されており、この内型枠16を、内型枠16の外周面に放射状に取付けられた複数の羽根状のスペーサ22により外型枠10の中心部に同心状に配置する。
図4(a)に示されるように、外型枠10内に底部スペーサ14を予め設置するとともに、金属繊維および非金属繊維の少なくとも一方を含有する流動性を有するコンクリート、例えば超高強度繊維補強コンクリート18を予め投入し、図4(b)および(c)に示されるように、外型枠10内の超高強度繊維補強コンクリート18内に蓋23の付いた容器状の内型枠16を沈降させて超高強度繊維補強コンクリート18を上方へ加圧移動させることで、超高強度繊維補強コンクリート18を外型枠10と内型枠16との間隙17に充填する。
このとき、外型枠10および内型枠16は、垂直に立設配置され、内型枠16を重力方向に挿入して超高強度繊維補強コンクリート18内に沈降させることで、内型枠16の沈降容積分の超高強度繊維補強コンクリート18を反重力方向に加圧移動させるので、充填物21の充填量を調整して荷重を調整することで内型枠16の沈降速度を制御することにより、予め外型枠10に投入されている超高強度繊維補強コンクリート18の移動速度を制御する。
図4(c)は養生状態を示し、この養生時は、図示されない固定手段を用いて、蓋23の上面を定位置で押圧固定することで内型枠16の位置ずれを確実に防止する。
養生により、図4(d)に示されるようにコンクリート成形体19aが、一方の既成形層としての異種材料層19bと、一方の既成形層としての異種材料層19cとの間に成形されたら、充填物21を取出して、中空部24を有する成形物19を形成する。そして、図4(e)に示されるように中空部24に例えば産業廃棄物などの内容物25を収納して蓋23をし、超高強度繊維補強コンクリートをコンクリート成形体19aの上部に流し込むことで、内容物25を密封する。
図4(d)に示された成形物19は、外型枠10内に予め投入された超高強度繊維補強コンクリート18に内型枠16を沈降させることで超高強度繊維補強コンクリート18を上方へ加圧移動させて成形したコンクリート成形体19aと、外型枠10により形成された異種材料層19bと、中空の内型枠16により形成された異種材料層19cとを具備した複合容器である。
すなわち、コンクリート成形体19aの外周面側および内周面側の両方に一体化された異種材料層19b,19cは、外型枠10および内型枠16の両方により形成された複合容器である。異種材料層19b,19cは、金属容器、合成樹脂容器などを用いて構成する。
次に、図5乃至図8は、第5実施の形態を示し、図5(a)に示されるように、外型枠10は、横倒状円筒を水平切断した外形であって上面が4角形に開口された容器状型枠であり、内型枠16は、外型枠10より小径の横倒状円筒を水平切断した外形であって上面が外型枠10より小さな相似形に開口された容器状型枠である。
すなわち、半円断面を有する平面視矩形の半円筒形に形成された外型枠10内に、金属繊維および非金属繊維の少なくとも一方を含有する流動性を有するコンクリート、例えば超高強度繊維補強コンクリート18を予め投入し、外型枠10内に内型枠16を挿入する。この内型枠16は、外型枠10より小径の半円断面を有する平面視矩形の船形容器状に形成されている。
図5(b)から(c)に示されるように、中空に形成された内型枠16内に投入される重量物(図示せず)、または油圧シリンダなどの外部からの図示されない押圧手段を、単体または複合的に用いて内型枠16に荷重Wを作用させることで、外型枠10内の超高強度繊維補強コンクリート18中に内型枠16を沈降させる。
これにより、内型枠16の沈降容積分の超高強度繊維補強コンクリート18を上方へ加圧移動させて、外型枠10と内型枠16との間隙17に超高強度繊維補強コンクリート18を充填させ、図5(c)に示される状態で養生させると、図5(d)に示されるコンクリート成形体19aが成形される。
内型枠16の沈降速度を制御することにより、予め外型枠10に投入されている超高強度繊維補強コンクリート18の移動速度を制御する。図5(c)に示された養生時は、図示されない固定手段を用いて、内型枠16の上面を定位置に押圧固定することで内型枠16の位置ずれを確実に防止する。
内型枠16は、中空状に形成されているので、この内型枠16内に、コンクリートより比重が大きく取出可能な、例えば鉄鉱石や鉄屑などの重量物(図示せず)を投入し、その投入量を調整することで内型枠16に作用する重量物の荷重Wを調整して、内型枠16の沈降速度を制御し、これにより、超高強度繊維補強コンクリート18の移動速度を制御する。
さらに、図5(d)に示されるように、養生後、外型枠10および内型枠16から成形された成形物19を脱型する。
図5(d)に示された成形物19は、外型枠10内に予め投入された超高強度繊維補強コンクリート18に内型枠16を沈降させることで超高強度繊維補強コンクリート18を加圧移動させて成形した半円筒形のコンクリート成形体19aである。
図6に示されるように、図5に示された内型枠16は、鋼板製の型枠本体16aの下面に樹脂成形板16bが一体的に貼付けられたもので、樹脂成形板16bの下面には多数の凸部16cが規則正しく配列されている。
すなわち、内型枠16は、コンクリートと接触する面に凹凸を有する。このため、コンクリート成形体19aの上面すなわち彎曲内面には、多数の凹溝19dが規則正しく配列成形される。
このように多数の凹溝19dが成形された成形物19は、図7に示されるように、橋脚などの既設構造物31を補修する際の補修板として用いられ、既設構造物31の周囲に成形物19,19を円筒状に配置し、これらの成形物19,19と既設構造物31との間にコンクリート、例えば無収縮性を有する高流動モルタル32を充填することで、既設構造物31に成形物19,19を凹溝19dを介し一体化し、既設構造物31の損傷箇所を補修するとともに、外装板として外観を向上させる。
また、図8は、前記成形物19が新設構造物33の型枠として用いられた例であり、鉄筋34の周囲に成形物19,19を円筒状に配置し、これらの成形物19,19の内部に普通コンクリート35を充填することで、成形物19,19がそれらの凹溝19dを介し一体化されたものである。
次に、図9乃至図12は、第6実施の形態を示し、図9(a)に示されるように、外型枠10は、上面開口の縦長容器状に形成され、図9(b)に示されるように、内型枠16は、外型枠10内の厚みを複数に分割する仕切板状に形成されたものである。
すなわち、図9(d)に示されるようなL形断面を有する一対の分割型枠10a,10bを突き合わせて図9(a)に示されるように縦長箱形に形成された外型枠10内に、金属繊維および非金属繊維の少なくとも一方を含有する流動性を有するコンクリート、例えば超高強度繊維補強コンクリート18を予め投入し、分割型枠10a,10bの突合せ面に沿って形成された案内溝10cに沿って、図9(b)に示されるように外型枠10内を2分するように内型枠16を外型枠10内に挿入する。案内溝10cを複数条形成して、複数の内型枠16を外型枠10内に挿入するようにしても良い。
この内型枠16は、図10に示されるように、鋼板製の型枠本体16aの左右両側面に樹脂成形板16b1,16b2がそれぞれ一体的に貼付けられたもので、各樹脂成形板16b1,16b2の表面には多数の凸部16cがそれぞれ規則正しく配列されている。すなわち、内型枠16は、コンクリートと接触する両面に凹凸を有する。
図9(b)から(c)に示されるように、作業者の人手により、または油圧シリンダなどの外部からの押圧手段を用いて、内型枠16に荷重Wを作用させることで、外型枠10内の超高強度繊維補強コンクリート18中に内型枠16を沈降させる。
これにより、内型枠16の沈降容積分の超高強度繊維補強コンクリート18を上方へ加圧移動させて、外型枠10と内型枠16との間隙17に超高強度繊維補強コンクリート18を充填させる。このとき、内型枠16の沈降速度を制御することにより、予め外型枠10に投入されている超高強度繊維補強コンクリート18の移動速度を制御する。
図9(c)に示される状態で養生させた後は、図9(d)に示されるように外型枠10の分割型枠10a,10bを開き、図9(e)に示されるように内型枠16から2つのコンクリート成形体19aを脱型させる。
このようにして成形された成形物19は、外型枠10内に予め投入された超高強度繊維補強コンクリート18に仕切板形の内型枠16を沈降させることで超高強度繊維補強コンクリート18を加圧移動させて成形した平板形のコンクリート成形体19aである。
これらのコンクリート成形体19aの片面には、図10に示されるように樹脂成形板16b1,16b2の多数の凸部16cにより成形された多数の凹溝19dが規則正しく形成されている。
図11は、前記平板状の成形物19が柱体構造物33aの型枠として用いられた例であり、複数の成形物19を鉄筋34の周囲に角筒状に配置し、これらの成形物19の内部に普通コンクリート35を充填することで、各成形物19がそれらの凹溝19dを介し普通コンクリート35と一体化されたものである。
図12は、前記平板状の成形物19が壁体構造物33bの型枠として用いられた例であり、成形物19の内部に配筋された鉄筋34を介して、一方の壁面を構成する複数の成形物19と他方の壁面を構成する複数の成形物19とを所定の間隔を介し平行に配置し、これらの成形物19,19の内部に普通コンクリート35を充填することで、各成形物19がそれらの凹溝19dを介し普通コンクリート35と一体化されたものである。
次に、第1〜第6実施の形態の製造方法の効果を説明する。
第1〜第6実施の形態によれば、外型枠10内に予め投入された超高強度繊維補強コンクリート18に内型枠16を沈降させる際の内型枠16の沈降速度を制御することで、予め外型枠10に投入されている超高強度繊維補強コンクリート18のコンクリート面の移動速度を制御して、コンクリート面の加圧移動を重力に抗して低速で徐々に行うことができ、コンクリート材料の均一な分散性すなわち均一な配向性を確保できるとともに、コンクリートの落下、コンクリートの急速上昇などの急速移動により発生する空気混入を防止する効果が高く、真空箇所や空気の巻込みによる空洞の発生を防止でき、また、コンクリート面を360°均一レベルの状態で移動させることによって界面の発生を防止できるので、空洞や界面直下での材料の不連続性による強度的な問題を解決できる。
さらに、超高強度繊維補強コンクリート18を高圧で連続注入するためのポンプおよび高剛性の型枠などの高価な製造設備や正確な連続注入管理を必要とすることなく、高品質の成形物19を安価にかつ容易に成形できる製造方法を提供できる。
超高強度繊維補強コンクリート18中に3次元ランダムに分散配置されている金属繊維または非金属繊維を、内型枠16の沈降速度に応じた速さで2次元配置に再分散させるため、これらの繊維の均一な分散性、均一な配向性を確保でき、繊維拘束の発生を抑制できる。
特に、超高強度繊維補強コンクリート18内における繊維の均一な分散性および配向性を図れ、成形物19の表面に繊維が露出するなどの繊維の偏積が発生することを効果的に抑制できる。
内型枠16の沈降速度を制御することで、予め外型枠10に投入されている超高強度繊維補強コンクリート18の移動速度を制御して、超高強度繊維補強コンクリート18の加圧移動を重力に抗して低速で徐々に行うことができ、コンクリート材料の均一な分散性、均一な配向性を確保できるとともに、超高強度繊維補強コンクリート18の急速移動による真空発生、空気巻込みによる空洞の発生を防止できる。
図2、図4および図5に示された実施の形態によれば、中空に形成された内型枠16に投入される重量物の荷重Wを調整することで内型枠16の沈降速度を制御するので、その沈降動作の安定性が高く、適切な沈降速度を容易に確保できるとともに、内型枠16を押圧するための大掛かりな製造設備を不要にできる。
図1〜図4に示された実施の形態によれば、外型枠10および内型枠16が垂直に立設配置され、内型枠16を重力方向に挿入することで、コンクリート面を水平レベルに保ったまま、さらに超高強度繊維補強コンクリート18の圧密状態を保持したまま、反重力方向に徐々に加圧移動させることができ、コンクリート材料の均一な分散性を確保できる。すなわち、3次元ランダムに分散しているコンクリート材料を、内型枠16の周囲に360°均一に分散配置できる。
図4に示された実施の形態によれば、充填物21の質量により内型枠16を超高強度繊維補強コンクリート18内に沈降させることができるので、その沈降動作の安定性が高く、充填物21の質量調整により適切な沈降速度を容易に確保できるとともに位置決め精度を容易に確保でき、また、養生後に充填物21のみを取出すことで型枠・コンクリート一体型の複合容器を製造できる。
図5に示された実施の形態によれば、横倒状円筒を水平切断した外形であって上面が4角形に開口された容器状の外型枠10内に流動性を有する超高強度繊維補強コンクリート18を予め投入し、この外型枠10内の超高強度繊維補強コンクリート18中に、外型枠10より小径の横倒状円筒を水平切断した外形であって上面が外型枠10より小さな相似形に開口された容器状の内型枠16を沈降させ、超高強度繊維補強コンクリート18を外型枠10と内型枠16との間隙17に移動させ、コンクリート成形体19aを成形するので、一般的な半円筒形の隙間を有する型枠内に超高強度繊維補強コンクリートを流込む場合と比較して、高品質の半円筒形の成形物19を安価にかつ容易に成形できる。
図9に示された実施の形態によれば、上面開口の縦長容器状に形成された外型枠10内に流動性を有する超高強度繊維補強コンクリート18を予め投入し、この外型枠10内の超高強度繊維補強コンクリート18中に、板状に形成された内型枠16を沈降させ、超高強度繊維補強コンクリート18を外型枠10と内型枠16との間隙17に移動させ、コンクリート成形体19aを成形するので、内型枠を先にセットした外型枠の上面開口より超高強度繊維補強コンクリートを投入する一般的な場合と比較して、超高強度繊維補強コンクリート18の投入を容易にできるとともに、コンクリート投入時に空洞や界面が生じても、狭い外型枠10内で内型枠16を沈降させることで、投入済みの超高強度繊維補強コンクリート18が攪拌されて空洞や界面を解消でき、高品質の平板形の成形物を安価にかつ容易に成形できる。
さらに、仕切板状に形成された内型枠16により外型枠10内の厚みを複数に分割することで、高品質の平板形の成形物19を効率良く成形できる。
図6および図10に示されるように、内型枠16の超高強度繊維補強コンクリート18と接触する面に凹凸を有するので、外型枠10内の超高強度繊維補強コンクリート18中に内型枠16を沈降させることで、超高強度繊維補強コンクリート18を外型枠10と内型枠16との間隙に加圧移動させる製造方法により、コンクリート成形体19aに高品質の凹凸を成形できる。
次に、第1〜第6実施の形態の成形物の効果を説明する。
外型枠10内に予め投入された超高強度繊維補強コンクリート18に内型枠16を沈降させる際の沈降速度を加減することで、外型枠10内で加圧移動される超高強度繊維補強コンクリート18のコンクリート面の移動速度を緩やかにして、コンクリート材料の均一な分散性すなわち配向性を確保できるとともに、コンクリートの急速移動により発生する空気混入を防止する効果が高く、真空箇所や空気の巻込みを防止して空洞の形成を防止でき、また、予め投入したコンクリート層の一部を重力に抗して加圧移動させることも、空気の巻き込み防止につながり、空気巻き込みによる空洞の形成に起因する品質低下を防止できる。さらに、コンクリート面を均一レベルに維持しながら加圧移動させて界面の発生を防止でき、空洞や界面の不連続性による強度的な問題を解決した成形物19を提供できる。
超高強度繊維補強コンクリート18により、強度、防水性、耐久性、耐蝕性に優れた構造物または容器などの成形物19を提供できる。
コンクリート成形体19aと、外型枠10や内型枠16を製品の一部とした異種材料層19b,19cとにより形成された複合管、複合柱などの複合構造物または複合容器などの、強度および耐久性に優れた複合体を提供できるとともに、脱型の手間を省くことができる。
外型枠10により形成された異種材料層19bと、中空の内型枠16により形成された異種材料層19cとの間に、超高強度繊維補強コンクリート18で形成されたコンクリート成形体19aが形成された成形物19によって、産業廃棄物の格納容器として用いることが適する複合容器を提供できる。
このようにして、成形物19の品質の安定性の向上を図れ、強度および耐久性に富む成形物19を提供できる。
次に、図13は、第7実施の形態を示し、ガイド部材36の中心部に一方の型枠としての固定内型枠37が一体的に設置され、この固定内型枠37に対し他方の型枠としての可動外型枠38が上下方向移動可能に嵌合され、この可動外型枠38を下方へ移動させることにより流動性を有する流動性素材としての超高強度繊維補強コンクリート18に荷重を付加し、この超高強度繊維補強コンクリート18を固定内型枠37と可動外型枠38との間隙で上昇移動させ、固定内型枠37と可動外型枠38との間にコンクリート成形体を成形するものである。
この第7実施の形態は、内型枠を固定側とするとともに外型枠を移動側としたものであるが、得られる作用効果は、第1〜第6実施の形態のものと同様であるから、その説明は、省略する。なお、ガイド部材36により可動外型枠38の移動制御が容易になる。
次に、図14は、第8実施の形態を示し、一方の型枠としての固定枠39が、上面開口の縦長容器状に形成され、他方の型枠としての可動枠40が板状に形成され、この可動枠40が固定枠39の一側内壁面に沿ってこの固定枠39内に挿入され、固定枠39と可動枠40との間にコンクリート成形体を成形する。
この第8実施の形態は、必ずしも内型枠および外型枠の概念にとらわれないものであるが、得られる作用効果は、第1〜第6実施の形態のものと同様であるから、その説明は、省略する。
次に、以上の各実施の形態では、一方の型枠を固定型枠とし、他方の型枠を可動型枠としたが、固定型枠であったもの(10,37,39)を上昇させるようにして可動型枠とするとともに、可動型枠であったもの(16,38,40)を定位置に保持して固定型枠としても良い。さらには、可動型枠(16,38,40)を下降させると同時に、固定型枠であったもの(10,37,39)を上昇させるようにして、両方可動型枠としても良い。この両方可動型枠は、長尺物を成形する場合に適する。
また、既成形層としては、前記実施の形態では異種材料層19b,19cを例示しているが、流動性素材としての超高強度繊維補強コンクリート18などと同種の素材で成形した定形物でも良い。
さらに、流動性素材としては、超高強度繊維補強コンクリート(UFC)に準拠した材料が望ましいが、その他の高粘性で流動性のある素材、例えば、高靭性繊維補強セメント複合材料(ECC)、アスファルト、高分子樹脂、レジンコンクリートなどにも適用できる。
次に、本発明の実施に用いる超高強度繊維補強コンクリート18の物性を説明する。
(1) 成分
超高強度繊維補強コンクリート18の成分は、原則として土木学会が示すUFCに準拠し、実用的には鋼繊維を混合分散させたモルタル組成体で、使用材料の標準配合は、UFCの場合、低熱ポルトランドセメント33〜45%、シリカフューム7〜22%、中間粒子10〜24%、骨材28〜42%である。
(2) 流動特性
自己充填性によって部材が成形できるフロー値を原則とする。フロー値の範囲は、230〜300mmとする。また、流動時にコンクリート材料の分離を起こさない粘性を有するものとする。
フロー値を230mm以下とした場合は、流動性が低下し、自己充填性に劣る。充填性を確保するには、補助振動(棒バイブやテーブルパイプなどによる)を必要とする。
フロー値を300mm以上とした場合は、コンクリート材料の分離を起こす。特に、鋼繊維混入の場合、鋼繊維の分離が顕著となる。
(3) 繊維の物性、長さ、径
超高強度繊維補強コンクリート18に適用する補強用繊維の直径は、0.1〜0.25mmとし、繊維長さは、4〜20mmとし、繊維引張強度は、103N/mm2以上とする。
ただし、圧縮強度を150N/mm2以下とする場合は、補強用繊維の種類は、鋼繊維、有機繊維または鉱物繊維とし、繊維径は、0.01〜2mmとし、繊維長さは、アスペクト比30〜100とし、繊維引張強度は規定せず、繊維混入率(容積比)は、0.05〜4.0%とする。
(4) 硬化時間
土木学会が示す「超高強度繊維補強コンクリート」に準拠した場合、打設後、20℃室内に置いた試料の硬化時間は、高性能減水剤の種類と添加量に影響を受けるが、6〜12時間の範囲である。一般的には、2〜3時間程度の前置きを行った後、硬化を促進するために蒸気養生(20〜40℃、20時間程度)を施す。
次に、繊維が均一に分散する原理を説明する。
(1) 超高強度繊維補強コンクリート18を重力に抗して加圧移動させることによって、そのコンクリート材料の分離を低減し、結果として繊維の均一分散(配向性)が確保される。すなわち、従来のように、コンクリートを型枠天端の投入口から流れるように打設投入する場合は、コンクリートの一部は充填空間を自由落下し、落下に伴いコンクリート材料の分離が発生する。これに対し、超高強度繊維補強コンクリート18を徐々に加圧移動させる本方法は、超高強度繊維補強コンクリート18の圧密状態が保持されたまま移動するため、コンクリート材料の分離の要因が少ない。
(2) 超高強度繊維補強コンクリート18のコンクリート面を水平レベルに保ったまま加圧移動させることによって、界面が発生しない。すなわち、超高強度繊維補強コンクリート18のように粘性の強い素材は、素材同士が接触することによって界面ができる。例えば、2方向から投入した場合では、界面が形成される。また、1方向からの投入でも、円形管などでは界面が形成され、また、打重ねた場合も同様である。そして、界面直下では繊維混合体としての連続性が失われ、硬化後、強度的な弱点となる。通常、界面ができた場合、突き棒などを用いて界面を攪拌するなどの繊維分散対策を行うが、界面の発生箇所が深い場合は攪拌行為ができない。
(3) 空気と接触する面積をできるだけ少なくすることによって、巻き込む空気量を最小限にできる。従来は、コンクリートが型枠天端の投入口から流れるように打設投入されるが、一部は重力の作用方向と同じ方向に落下するので、落下に伴いコンクリート材料の分離だけでなく空気を巻き込むため、構造的な弱点になりやすい。
(4) 3次元ランダムに分散している繊維を、2次元の配置に分散させることが容易である。すなわち、繊維長さが壁厚よりも長い場合、混合繊維は3次元に配置されることはない。逆に、繊維長さよりも薄い部分に超高強度繊維補強コンクリート18を投入する場合、繊維が投入口で拘束され打設できない事例がある。例えば、繊維が拘束されるとファイバーボールができコンクリート材料の分離が促進される。
一方、本発明による製造方法では、内型枠16の沈降速度を制御することによって、3次元配置の分散状態にある混合繊維を沈降速度に応じた速さで2次元配置に再分散させるため、均一な分散が確保できる。実験では、繊維長20mmの1/3弱の壁厚(約8mm)で試験し、均一な配向性を確認できた。また、薄い壁内に補強用の鉄筋籠を設ける場合、繊維拘束は顕著に発生するが、それも改善されている。
(5) 沈降速度を自由に設定できる。すなわち、内型枠16の沈降速度は、0.01〜5.0cm/秒を目安とする。内型枠16の沈降を急速に行った場合(沈降速度5.0cm/秒を超える場合)、真空箇所が発生してコンクリート材料の分離や空気の巻き込みを誘発する。真空箇所はコンクリート成形体19aに空洞として残る。
本発明の成形物19は、柱または梁などの構造物、容器、管、管などの保護体に利用可能である。
本発明に係る成形物の製造方法の第1実施の形態を示す工程図であり、(a)は、外型枠内のコンクリート中への内型枠の沈降を開始するときの断面図、(b)は、この内型枠の沈降を終了したときの断面図、(c)は、得られた複合管状の成形物の断面図、(d)は、得られた単管状の成形物の断面図である。 本発明に係る成形物の製造方法の第2実施の形態を示す工程図であり、(a)は、外型枠内のコンクリート中への内型枠の沈降を開始するときの断面図、(b)は、この内型枠の沈降を終了したときの断面図、(c)は、脱型時の断面図、(d)は、得られた複合管状の成形物の断面図、(e)は、得られた複合管状の他の成形物の断面図である。 本発明に係る成形物の第3実施の形態を示す断面図である。 本発明に係る成形物の製造方法の第4実施の形態を示す工程図であり、(a)は、外型枠内への内型枠の挿入を開始するときの断面図、(b)は、外型枠内のコンクリート中への内型枠の沈降を開始するときの断面図、(c)は、この内型枠の沈降を終了したときの断面図、(d)は、充填物取出し状態を示す成形物の断面図、(e)は、成形物を容器として使用する例を示す断面図である。 本発明に係る成形物の製造方法の第5実施の形態を示す工程図であり、(a)は、外型枠内への内型枠の挿入を開始するときの斜視的断面図、(b)は、外型枠内のコンクリート中への内型枠の沈降を開始するときの断面図、(c)は、この内型枠の沈降を終了したときの断面図、(d)は、脱型時の成形物を示す断面図である。 同上成形物の脱型状態を拡大した断面図である。 同上成形物を既設構造物の補修板として用いる使用例を示す断面図である。 同上成形物を新設構造物の型枠として用いる使用例を示す断面図である。 本発明に係る成形物の製造方法の第6実施の形態を示す工程図であり、(a)は、外型枠内へコンクリートを投入した状態を示す斜視的断面図、(b)は、外型枠内への内型枠の挿入を示す断面図、(c)は、外型枠内のコンクリート中への内型枠の沈降を終了したときの断面図、(d)は、脱型時の断面図、(e)は、分割された成形物を示す断面図である。 同上成形物の分割状態を拡大した断面図である。 同上成形物を柱体構造物の型枠として用いる使用例を示す断面図である。 同上成形物を壁体構造物の型枠として用いる使用例を示す断面図である。 本発明に係る成形物の製造方法の第7実施の形態を示す断面図である。 本発明に係る成形物の製造方法の第8実施の形態を示す断面図である。
10 一方の型枠としての外型枠
16 他方の型枠としての内型枠
17 間隙
18 流動性素材としての超高強度繊維補強コンクリート
19 成形物
19a 成形体としてのコンクリート成形体
19b,19c 既成形層としての異種材料層
21 充填物
37 一方の型枠としての固定内型枠
38 他方の型枠としての可動外型枠
39 一方の型枠としての固定枠
40 他方の型枠としての可動枠

Claims (14)

  1. 一方の型枠内に、流動性と流動時にコンクリート材料の分離を起こさない粘性とを有する超高強度繊維補強コンクリートを投入し、上記一方の型枠に対し他方の型枠を沈降させて上記超高強度繊維補強コンクリートに上記他方の型枠より荷重を付加することで、上記一方の型枠と上記他方の型枠との間で上記超高強度繊維補強コンクリートを移動させるとともに上記超高強度繊維補強コンクリート中の繊維を分散させて成形した成形体を具備する成形物であって、
    上記成形体は、上記一方の型枠に対する上記他方の型枠の沈降速度を0.01〜5.0cm/秒に制御することで上記超高強度繊維補強コンクリートの移動速度を制御して成形された
    ことを特徴とする成形物。
  2. 成形体に一体化された既成形層
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の成形物。
  3. 既成形層は、一方の型枠および他方の型枠の少なくとも一方により形成された
    ことを特徴とする請求項2記載の成形物。
  4. 一方の型枠により形成された一方の既成形層と、
    中空の他方の型枠により形成された他方の既成形層と、
    両方の既成形層の間に超高強度繊維補強コンクリートで形成された成形体と
    を具備したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の成形物。
  5. 一方の型枠内に、流動性と流動時にコンクリート材料の分離を起こさない粘性とを有する超高強度繊維補強コンクリートを投入し、
    上記一方の型枠に対し他方の型枠を沈降させて上記超高強度繊維補強コンクリートに上記他方の型枠より荷重を付加することで、上記一方の型枠と上記他方の型枠との間で上記超高強度繊維補強コンクリートを移動させるとともに上記超高強度繊維補強コンクリート中の繊維を分散させて成形した成形体を成形する成形物の製造方法であって、
    上記一方の型枠に対する上記他方の型枠の沈降速度を0.01〜5.0cm/秒に制御することで上記超高強度繊維補強コンクリートの移動速度を制御する
    ことを特徴とする成形物の製造方法。
  6. 一方の型枠内に超高強度繊維補強コンクリートを予め投入し、
    一方の型枠内の超高強度繊維補強コンクリート中に他方の型枠を沈降させる際に、
    他方の型枠の沈降速度を制御することで、予め一方の型枠に投入されている超高強度繊維補強コンクリート面の移動速度を制御する
    ことを特徴とする請求項5記載の成形物の製造方法。
  7. 中空に形成された他方の型枠に投入される重量物の荷重を調整することで他方の型枠の沈降速度を制御する
    ことを特徴とする請求項6記載の成形物の製造方法。
  8. 一方の型枠および他方の型枠は、垂直に立設配置され、
    他方の型枠を重力方向に挿入し、
    超高強度繊維補強コンクリートを反重力方向に加圧移動させる
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか記載の成形物の製造方法。
  9. 他方の型枠は、一方の型枠の中心部に同心状に配置された
    ことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか記載の成形物の製造方法。
  10. 中空に形成された他方の型枠の内部に超高強度繊維補強コンクリートより比重が大きく取出可能な充填物が充填された
    ことを特徴とする請求項5乃至9のいずれか記載の成形物の製造方法。
  11. 一方の型枠は、横倒状円筒を水平切断した外形であって上面が4角形に開口された容器状型枠であり、
    他方の型枠は、一方の型枠より小径の横倒状円筒を水平切断した外形であって上面が一方の型枠より小さな相似形に開口された容器状型枠である
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか記載の成形物の製造方法。
  12. 一方の型枠は、上面開口の縦長容器状に形成され、
    他方の型枠は、板状に形成され一方の型枠内に挿入される
    ことを特徴とする請求項6または8記載の成形物の製造方法。
  13. 他方の型枠は、一方の型枠内の厚みを複数に分割する仕切板状に形成された
    ことを特徴とする請求項12記載の成形物の製造方法。
  14. 他方の型枠は、超高強度繊維補強コンクリートと接触する面に凹凸を有する
    ことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか記載の成形物の製造方法。
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