JP5183992B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

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Description

本発明は、電磁コイルに近接する磁石が回転することで動力が生じるブラシレスモータに関する。
近年、自動車の内燃機関にブラシレスモータが設置されることが増加しつつある(例えば、特許文献1参照)。この種のブラシレスモータとして、ケーシングに電磁コイルが円筒状に位置決め固定される一方、この円筒状の電磁コイル内でマグネットが回転する構成のものが知られている。
電磁コイルからは導線が延在しており、この導線は、カプラーから線材を介して突出した複数個のコネクタの各々に接続される。コネクタは、外径及び内径の双方が互いに相違する3本のターミナルのいずれかに電気的に接続されており、これら3本のターミナルの各々から延在する端子部によってU相、V相、W相の3相接点が構成される。すなわち、コネクタは、U相、V相、W相のいずれかの電気接点である。
前記カプラーと前記ケーシングは、該ケーシング側から通されたネジを介して連結される。従って、図13に示すように、カプラー1には、ネジ2を螺合するためのネジ座3が設けられる。
特開2007−49774号公報
自動車の内燃機関は、周知のように、運転が開始されると振動する。この振動は、ブラシレスモータにも伝達される。このため、前記ネジが緩む懸念がある。仮にこのような事態が生じたとすると、ケーシング、ひいては電磁コイルが脱落し、ブラシレスモータが動作しなくなる。
また、図13から諒解されるように、カプラーにネジ座を設けることに伴い、該カプラーが大型化してしまう。換言すれば、従来技術に係るブラシレスモータには、小型化することが困難であるという不具合が顕在化している。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、長期にわたる動作信頼性が確保され、しかも、小型化されたブラシレスモータを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、シャフトに保持された磁石と、前記磁石に近接する電磁コイルとを有し、取付対象に取り付けられるブラシレスモータであって、
前記磁石及び前記電磁コイルを収容するケーシングと、前記電磁コイルから延在する導線を接合するコネクタが設けられたカプラーとを有し、
前記ケーシングと前記カプラーとが連結ネジを介して連結され、
前記連結ネジは、前記カプラー側から通されて前記ケーシングに螺合され、
前記カプラー側が前記取付対象への取付側端部であり、
前記取付側端部に、前記連結ネジの頭部を収容するネジ孔を設けるとともに、前記ネジ孔が前記取付対象によって閉塞されることを特徴とする。なお、本発明におけるネジには、ボルトも含まれるものとする。
すなわち、本発明においては、連結ネジの頭部を収容したカプラーのネジ孔が取付対象によって閉塞される。従って、仮に連結ネジが緩んだ場合であっても、該連結ネジが前記取付対象によって堰止されるので、ブラシレスモータから脱落することがない。このため、ケーシングがカプラーから脱落することが回避されるので、ブラシレスモータの動作信頼性が長期間にわたって確保される。
しかも、この場合、カプラー側にネジ座を設ける必要がない。このため、カプラーの幅方向寸法が小さくなるので、ブラシレスモータを小型化することもできる。
また、連結ネジの頭部からカプラーの端面までの距離が、ケーシングとカプラーとの間に介在されるシール部材の締め代よりも大きいことが好ましい。これにより連結ネジの頭部が取付対象から確実に離間するので、前記頭部が取付対象に干渉してブラシレスモータの取付状態が不安定になることが回避される。
なお、このブラシレスモータの取付対象の好適な例としては、自動車に搭載される内燃機関を挙げることができる。
本発明によれば、取付対象に臨むカプラー側から通した連結ネジで該カプラーとケーシングとを連結するようにしているので、ブラシレスモータが取付対象に取り付けられた際には、カプラーにおける連結ネジの頭部を収容したネジ孔が取付対象によって閉塞される。このため、仮に連結ネジが緩んだとしても、該連結ネジがネジ孔から脱落することはない。従って、ケーシングがカプラーから脱落することが回避され、これにより、ブラシレスモータの動作信頼性が長期間にわたって確保される。
しかも、この場合、カプラー側にネジ座を設ける必要がないので、ブラシレスモータの小型化を図ることも可能である。
以下、本発明に係るブラシレスモータにつき、自動車に搭載される内燃機関に取り付けられる場合を好適な実施の形態として例示し、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図3は、それぞれ、本実施の形態に係るブラシレスモータ10の概略全体斜視構成図、側面縦断面図、背面構成図である。このブラシレスモータ10は、図示しないシリンダヘッドに連結されるホルダベース12と、電磁コイル14(図2参照)に電気的に接続されたコネクタ16を有する第1カプラー18と、前記電磁コイル14及び主マグネット20を収容したケーシング22と、該ケーシング22の開口端部を閉塞して3個のホールIC24a〜24cが位置決め固定された第2カプラー26とを有する。そして、ホルダベース12からケーシング22の先端に至るまで、シャフト28が挿入されている。
ホルダベース12におけるシリンダヘッド側に臨む端面の略中央には、中空突出部30が形成されている。前記シャフト28はこの中空突出部30に挿入されており、シャフト28と中空突出部30の内壁との間には、オイルシール32及び第1ベアリング34がシリンダヘッド側からこの順序で介装されている。
また、ホルダベース12には3個のネジ孔36a〜36cが設けられており(図3参照)、一方、ケーシング22にも3個の螺合用穴38a〜38cが形成されている(図2参照)。ホルダベース12とケーシング22とは、ネジ孔36a〜36cの各々に通され且つ螺合用穴38a〜38cのネジ部に螺合されたネジ40を介して連結されている。なお、図2及び図3から諒解されるように、この場合、各ネジ40は、それぞれの頭部がシリンダヘッド側に臨むようにしてネジ孔36a〜36cに通されている。そして、各頭部は、ホルダベース12の端面から若干陥没した箇所に位置している。
ホルダベース12は、さらに、略三角形状の幅広部42を有し(図1及び図3参照)、この幅広部42における湾曲した頂部近傍の各々には、貫通孔44a〜44cがそれぞれ形成されている。
第1カプラー18は、図4に示すように、円環部46と、該円環部46の側周壁に一体化されたプラグ部48とを有するモールド材50を具備する。この中、円環部46の内周壁からは橋架部52が半径方向内方に突出しており、前記コネクタ16は、各橋架部52の先端に合計で24個設けられている。
すなわち、一般的なブラシレスモータでは、カプラーの外方に突出するようにコネクタが設けられているのに対し、本実施の形態に係るブラシレスモータ10における第1カプラー18のコネクタ16は、内方に突出するように設けられている。換言すれば、このブラシレスモータ10には、円環部46の外方に突出したコネクタ16が存在しない。従って、前記プラグ部48を円環部46の外方に設けることが可能となり、しかも、プラグ部48と円環部46とを同一高さに設置することができるので(図2参照)、コネクタが外方に突出しているためにプラグ部をコネクタに干渉しない高さ位置に配設しなければならない従来技術に係るカプラーに比して、第1カプラー18の高さ方向寸法を小さくすることができる。このため、ブラシレスモータ10を小型化することが可能となる。
なお、コネクタ16は、円環部46の端面に対し、高さ方向に若干突出している。図2から諒解されるように、第1カプラー18は、円環部46のコネクタ16がホルダベース12の開口端部に挿入されるように取り付けられる。
プラグ部48の内部には3本の端子部54a〜54cが延在しており(図2及び図5参照)、これら3本の端子部54a〜54cでU相、V相、W相の3相接点が構成されている。すなわち、端子部54a〜54cの各々には、後述するターミナル56a〜56c(図5参照)を介して前記コネクタ16が4個ずつ連結されている。なお、ターミナル56dには、コネクタ16が12個連結されている(図5参照)。
図6に示すように、橋架部52は略90°に屈曲されており、且つ屈曲点の近傍に爪部58が設けられている。この爪部58には、電磁コイル14(図2参照)から延在する導線60が引っ張られた状態で係止される。すなわち、導線60には張力が作用している。
コネクタ16は、橋架部52の先端に接合した部位を起点としており、その略中腹部が約300°程度湾曲されることで略V字型形状をなしている。図7に示すように、コネクタ16における導線60に臨む側の面では、隅部に面取りが施されている。換言すれば、コネクタ16における導線60に当接する部位は湾曲形成されており、このため、導線60に作用する応力が小さくなる。
導線60の先端は、コネクタ16近傍で略90°折り曲げられた後、コネクタ16に通されて爪部58に係止される(図6参照)。その後、コネクタ16が圧潰され(図7参照)、さらに、コネクタ16と導線60とが電着によって互いに接合される。
図4に示すように、橋架部52は、互いに隣接するもの同士で橋架部対62をなす。橋架部対62をなす2つの橋架部52、52同士は、互いに平行に延在するように円環部46の内壁から突出している。従って、コネクタ16と導線60とを接合する際には、1組の橋架部対62に対して電着を行った後、角度を変更して次の橋架部対62を接合すればよい。すなわち、電着を施すべき回数が24回であるにも関わらず、接合を行う際の角度変更は僅かに12回行うのみでよい。このように、本実施の形態によれば、角度変更の回数が少ないのでブラシレスモータ10の生産タクトを短縮することができる。
ここで、第1カプラー18は次のようにして作製される。すなわち、先ず、図5に示すように、端部に端子部54aが設けられ且つ延在方向の途中に橋架部52を介してコネクタ16が連結されたターミナル56aを多角形形状に折曲する。同様にして、端子部54b又は端子部54cが設けられたターミナル56b、56cを多角形形状に折曲し、さらに、端子部を具備しないターミナル56dを多角形形状に折曲した後、これらターミナル56a〜56dを、端子部54a〜54c同士が互いに隣接し且つ同一方向に指向して延在するように多角形状体を近接させる。
次に、互いに近接した多角形形状のターミナル56a〜56dをガイド部材64(図2参照)に収容し、この状態で、金型装置にセットする。そして、樹脂の溶融物を金型装置に供給し、該樹脂を冷却固化することで、円環部46とプラグ部48を有するモールド材50を設ける。これにより、図4に示す第1カプラー18が得られるに至る。
このようにして多角形状体(図5参照)を設けた場合、ターミナル56a〜56dを円形状とする場合に比してスプリングバックが小さくなる。このため、寸法精度が良好となるという利点がある。
しかも、多角形状体同士を近接させた場合、位置ズレが起こり難くなる。仮に位置ズレが生じた場合、頂点が隣接する多角形状体に干渉するからである。従って、ターミナル56a〜56dをガイド部材64に挿入することが著しく容易となる。その上、ターミナル56a〜56d(多角形状体)をモールド材50に封入するようにしているので、ブラシレスモータ10を搭載した自動車の運転に伴って振動が加わった場合においても、ターミナル56a〜56dが位置ズレを起こすことが著しく抑制される。
すなわち、ターミナル56a〜56dを多角形状体とし且つモールド材50に封入することにより、寸法精度に優れるとともにハンドリングが容易なターミナル56a〜56dを有し、しかも、耐震性が極めて良好でターミナル56a〜56dが位置ズレを起こし難い第1カプラー18を得ることができる。
ケーシング22には、内壁に沿うようにして電磁コイル14が収容されている(図2参照)。一方、前記シャフト28の側周壁にはマグネットホルダ66が外嵌されており、前記主マグネット20は、電磁コイル14に対向するようにしてマグネットホルダ66に保持されている。従って、マグネットホルダ66及び主マグネット20は、シャフト28の回転動作に伴って該シャフト28を中心軸として回動し、電磁コイル14に対して相対的な位置変更を繰り返す。なお、マグネットホルダ66は一端部が開口した中空体であり、その内壁は、シャフト28の側周壁から所定間隔で離間している。
シャフト28には環状段部68が設けられており、この環状段部68に当接するようにして楔部材70がシャフト28に嵌合されている。該楔部材70の円環状凸部がマグネットホルダ66の内壁とシャフト28の側周壁との間に圧入されることで、マグネットホルダ66の位置決め固定がなされている。
ケーシング22における第2カプラー26側の端部には、該ケーシング22の内径を狭小化する幅狭部74が半径方向内方に向かって突出形成されている。この幅狭部74には、第2ベアリング76が保持されている。
シャフト28におけるホルダベース12側の端部には、スプライン等の歯部78が形成されている。この歯部78は、前記シリンダヘッドを含む内燃機関に設けられた図示しない回転軸の歯部に噛合される。一方、第2カプラー26側の端部には有底ネジ穴80が設けられており、この有底ネジ穴80に螺合されたマグネット保持ネジ82を介して、副マグネット84がシャフト28の先端部に保持されている。図2から諒解されるように、この副マグネット84は、第2カプラー26内のホールIC24a〜24cに近接する。
ここで、主マグネット20と副マグネット84の極性を模式的に図8に示す。なお、図8は、第2カプラー26側から示す上方平面図である。
この図8に示すように、このブラシレスモータ10では、主マグネット20と副マグネット84の同一極性部位同士が互いに相似形をなし、しかも、その位相が一致している。従って、副マグネット84における極性変異点の位置をモニタするセンサ90の配置箇所を調整する必要がない。必然的に、図9に模式的に示すように、センサ90の配置箇所を外部から調整するための調整孔(長穴等)を設ける必要もない。
すなわち、本実施の形態によれば、調整孔を設ける工程、及びセンサ90の配置箇所を調整する工程の2工程が不要となる。これによりブラシレスモータ10の作製工程が簡素化されて生産効率が向上するとともに、製造コストの低廉化を図ることができる。
主マグネット20と副マグネット84の位相は、図10に示す着磁装置100を用いて一致させることができる。この着磁装置100は、脚部102が設けられた台座104と、前記脚部102と平行に延在するように設置された押出シリンダ106と、前記台座104上に位置決め固定された着磁用ヨーク108とを有する。そして、着磁用ヨーク108の近傍には端子ボックス110が配設されており、この中に設けられた図示しないスイッチのON/OFFに応じて着磁用ヨーク108が帯磁/消磁する。
着磁用ヨーク108には、貫通孔112が形成されている。前記押出シリンダ106を構成するロッド114は、この貫通孔112に通されるように台座104から突出している。そして、着磁用ヨーク108の内径は、図10における下方に半径方向内方に突出した突出狭小部116によって狭小化されている。その一方で、着磁用ヨーク108の上端部には、外径寸法を小さくすることで小径部118が形成されている。
マグネットホルダ66を介して主マグネット20を保持し、且つマグネット保持ネジ82を介して副マグネット84を保持したシャフト28には、さらに、第1カプラー18が取り付けられる。シャフト28は、この状態で、副マグネット84が下方となるようにして着磁用ヨーク108の貫通孔112に挿入される。
図10に示すように、第1カプラー18が小径部118の端面に着座すると、副マグネット84が突出狭小部116に囲繞されるとともに、主マグネット20が突出狭小部116の上方から小径部118の略直下に至るまでの部位に囲繞される。この際、主マグネット20と着磁用ヨーク108の内壁との離間距離、及び副マグネット84と着磁用ヨーク108(突出狭小部116)の内壁との離間距離は略同等である。
さらに、端子ボックス110のスイッチがONにされることに伴って着磁用ヨーク108が帯磁し、その結果、主マグネット20及び副マグネット84の双方に着磁が同時に施される。主マグネット20と着磁用ヨーク108の内壁との離間距離が、副マグネット84と着磁用ヨーク108(突出狭小部116)の内壁との離間距離と略同等であるので、主マグネット20及び副マグネット84は、略同等の磁力が発現するように着磁される。
さらに、この場合、着磁用ヨーク108は、突出狭小部116から小径部118に至るまで一体的に構成されている。従って、着磁用ヨーク108には、突出狭小部116から小径部118にわたって同一方向の磁界が形成される。このため、主マグネット20及び副マグネット84には、互いに同一位相の極性が生じる(図8参照)。
要するに、主マグネット20及び副マグネット84に対し、同一の着磁用ヨーク108を用いて同時に着磁を施すことにより、これら主マグネット20及び副マグネット84に同一位相の極性を設けることができる。これにより、上記したように、調整孔を設ける工程、及びセンサ90の配置箇所を調整する工程の2工程が不要となるので、ブラシレスモータ10の生産効率が向上する。併せて、製造コストの低廉化を図ることも可能である。
主マグネット20及び副マグネット84に対する着磁が終了した後、前記スイッチがOFFにされ、さらに、前記押出シリンダ106のロッド114が上方に向かって前進動作する。これに伴ってシャフト28が押圧され、該シャフト28が着磁用ヨーク108の貫通孔112から取り出される。
第2カプラー26は、図11に示すように、ケーシング22の開口端部を閉塞する円盤部130と、該円盤部130の側周壁に一体化されたプラグ部132とを有する。この中、円盤部130には円形状凹部134が形成されており、前記ホールIC24a〜24cは、樹脂に封入された状態で円形状凹部134の天井面に設けられている。
円盤部130の側周壁には、互いに略等間隔で離間した3個のネジ座136が突出形成されており、該ネジ座136の各貫通孔138に通されたネジ140(図1及び図2参照)がケーシング22の端面に設けられた螺合用穴142に螺合されることで、第2カプラー26がケーシング22に嵌着されている。
一方のプラグ部132内には、バスバー144(図12A参照)から一体的に延在してホールIC24a〜24cのいずれかと電気的に接続された6本の端子部146a〜146fが突出している。換言すれば、ホールIC24a〜24cのリード端子はバスバー144上に接合されている。
ここで、第2カプラー26は、図12A〜図12Cに示す過程を経て作製される。先ず、図12Aに示されるバスバー144を用意する。このバスバー144は、円弧状に湾曲した円弧部148と、該円弧部148の端部から直線的に延在する6本の直線部150a〜150fと、直線部150a〜150fの各々から延在する前記端子部146a〜146fとを有する。この中の円弧部148に、ホールIC24a〜24cないしコンデンサ152等を接合するマウント部154が設けられる。この場合、マウント部154同士を連結するように第1支持フレーム156が橋架されている。一方、直線部150a〜150f同士は、該直線部150a〜150fの延在方向に対して直交する方向に延在する第2支持フレーム158を介して一体的に連結されている。
そして、両端の直線部150a、150fにおける各側面には、タブ部160a、160bが外方に向かって突出形成されている。タブ部160a、160bの各々には、貫通孔162が設けられている。
次に、バスバー144におけるマウント部154の所定位置に、例えば、エポキシ樹脂等の封入樹脂材163に封止されたホールIC24a〜24cないしコンデンサ152等のリード端子を接合する。この場合、3個のホールIC24a〜24cがマウント部154に設置される。
次に、バスバー144を金型装置にセットする。この際には、図12Aに示すように、前記タブ部160a、160bの各貫通孔162に位置決めピン164a、164bがそれぞれ通される。これによりバスバー144が堅牢に位置決め固定される。
この状態で、溶融した樹脂(例えば、ポリプロピレンサルファイド樹脂)を前記金型装置に供給する。上記したように、バスバー144が堅牢に位置決め固定されているので、供給された溶融物の押圧力によってバスバー144が位置ズレを起こすことが回避される。従って、バスバー144の所定の位置にのみ溶融物を供給することが可能となる。
所定時間が経過して溶融物が冷却固化すると、図12Bに示すように、マウント部154同士、直線部150a〜150f同士の間に樹脂が介在する。次に、ホールIC24a〜24cないしコンデンサ152におけるリード端子の近傍の樹脂を除去するとともに、図12Cに示すように、第1支持フレーム156及び第2支持フレーム158等の不要部分をバスバー144から切断する。これにより、ホールIC24a〜24cが互いに絶縁される。
さらに、このバスバー144を前記金型装置とは別の金型装置にセットする。この際にも、図12Cに示すように、前記タブ部160a、160bの貫通孔162に位置決めピン166a、166bがそれぞれ通され、バスバー144が堅牢に位置決め固定される。
この状態で、樹脂(例えば、ポリプロピレンサルファイド樹脂)の溶融物を金型装置に供給する。勿論、この際にも、溶融物で押圧されたバスバー144が位置ズレを起こすことが回避される。上記したように、バスバー144が堅牢に位置決め固定されているからである。
そして、前記溶融物を冷却固化すれば、バスバー144が樹脂に封入された円盤部130や、前記端子部146a〜146fを囲繞するプラグ部132等を具備するハウジングが形成され、結局、図11に示す第2カプラー26が得られるに至る。
このように、ホールIC24a〜24c等の素子をバスバー144に先ず接合し、その後にバスバー144の孔部を閉塞する1次成形と、円盤部130やプラグ部132を設ける2次成形とを行うようにすることで、各素子が精度よく位置決め固定された第2カプラー26を作製することができる。本実施の形態では、1次成形及び2次成形の双方において位置決めピン164a、164b、166a、166bを用いてバスバー144の位置決め固定を行うようにしているので、素子の位置精度を一層向上させることができる。
第2カプラー26において、円盤部130のプラグ部132近傍には、凸部168が形成されている。この凸部168は、ケーシング22の端面に設けられた凹部(図示せず)に挿入され、これにより第2カプラー26がさらに堅牢に位置決め固定される。
なお、図2中の参照符号170、172、174は、シール材としてのOリングを示す。
上記のように構成された本実施の形態に係るブラシレスモータ10は、以下のように動作する。
このブラシレスモータ10は、ホルダベース12がシリンダヘッド側に臨むようにして内燃機関に取り付けられる。この際、ホルダベース12の幅広部42に設けられた貫通孔44a〜44c(図1参照)に図示しないネジが通され、前記ネジの各々がシリンダヘッドのネジ穴に螺合される。そして、内燃機関に設けられた図示しない回転軸の歯部に対し、シャフト28の歯部78(図2参照)が噛合される。
自動車が走行するに際して内燃機関が運転されると、該内燃機関が振動する。これに伴い、ブラシレスモータ10にも振動が加わる。
上記したように、ネジ40は、頭部がシリンダヘッド側に臨むようにして螺合されている。そして、ネジ孔36a〜36cは、シリンダヘッドによって閉塞されている。このため、長期間にわたる振動付加に伴ってたとえネジ40が緩んだとしても、ネジ40がホルダベース12から脱落することはない。
換言すれば、ホルダベース12とケーシング22との連結が長期間にわたって確実に維持される。すなわち、ブラシレスモータ10の長期間にわたる作動信頼性が確保される。
また、ネジ40の頭部がシリンダヘッド側に臨むようにしたので、ケーシング22側にネジ座を突出形成する必要がない。このため、ケーシング22の幅方向寸法が大型化することが回避される。
さらに、図6に示すように、電磁コイル14の導線60は、張力が作用した状態で第1カプラー18のコネクタ16近傍の爪部58に係止されている。このため、内燃機関が振動しても導線60がコネクタ16から離脱し難い。
その上、コネクタ16における導線60に臨む側の面の隅部に面取りが施されているので(図7参照)、導線60に作用する応力が小さい。このため、コネクタ16の隅部との当接箇所を起点として導線60が破断することが回避される。
そして、上記したように主マグネット20と副マグネット84の同一極性部位同士の位相が一致し、且つホールIC24a〜24cが第2カプラー26の所定の位置に精度よく設置されていることに加え、第2カプラー26におけるプラグ部132近傍の凸部がケーシング22の端面の凹部に挿入されることで第2カプラー26が堅牢に位置決め固定されているので、ブラシレスモータ10の動作信頼性が長期にわたって確保される。
以上のように、本実施の形態によれば、小型で信頼性に優れたブラシレスモータ10を構成することができる。また、ブラシレスモータ10が小型化されているので、内燃機関のレイアウトの自由度が拡大するという利点が得られる。
また、マグネットホルダ66が中空体であるため、シャフト28を回転させるための駆動力を小さくすることができる。このことにより、ブラシレスモータ10を作動させるための電力を省力化することができる。
その上、マグネットホルダ66が中空体であるために低重量であるので、停止状態にあるシャフト28を短時間で回転させることができる。その一方で、マグネットホルダ66が低重量であるためにシャフト28の回転を停止させる際の慣性、すなわち、いわゆるイナーシャが小さくなる。換言すれば、シャフト28を短時間で回転停止させることができる。
すなわち、本実施の形態によれば、消費電力が小さく、且つ応答速度が良好なブラシレスモータ10を構成することができる。
なお、上記した実施の形態は、自動車搭載用のブラシレスモータ10を例示して説明したが、ブラシレスモータ10の用途は特にこれに限定されるものではない。
本実施の形態に係るブラシレスモータの概略全体斜視構成図である。 図1のブラシレスモータの側面縦断面図である。 図1のブラシレスモータの背面構成図である。 図1のブラシレスモータを構成する第1カプラーの概略全体平面図である。 図4の第1カプラーを構成するターミナル及びコネクタを示す概略全体平面図である。 図4及び図5のコネクタ近傍を拡大して示す要部拡大構成説明図である。 図4及び図5のコネクタ近傍を別の視点から拡大して示す要部拡大構成説明図である。 図1のブラシレスモータを構成する主マグネットと副マグネットの極性位相を模式的に示す上方平面説明図である。 図1のブラシレスモータの模式的な上方平面説明図である。 主マグネット及び副マグネットに着磁を施すための着磁装置の全体概略一部断面正面図である。 図1のブラシレスモータを構成する第2カプラーの概略全体平面図である。 図12A〜図12Cは、第2カプラーの概略の作製過程を示すフロー説明図である。 従来技術に係るブラシレスモータの背面構成図である。
符号の説明
10…ブラシレスモータ 12…ホルダベース
14…電磁コイル 16…コネクタ
18…第1カプラー 20…主マグネット
22…ケーシング 24a〜24c…ホールIC
26…第2カプラー 28…シャフト
36a〜36c…ネジ孔 38a〜38c…螺合用穴
40…ネジ 46…円環部
48…プラグ部 50…モールド材
52…橋架部 54a〜54c…端子部
56a〜56d…ターミナル 58…爪部
60…導線 62…橋架部対
64…ガイド部材 66…マグネットホルダ
78…歯部 82…マグネット保持ネジ
84…副マグネット 90…センサ
130…円盤部 132…プラグ部
144…バスバー 146a〜146f…端子部
160a、160b…タブ部

Claims (3)

  1. シャフトに保持された磁石と、前記磁石に近接する電磁コイルとを有し、取付対象に取り付けられるブラシレスモータであって、
    前記磁石及び前記電磁コイルを収容するケーシングと、前記電磁コイルから延在する導線を接合するコネクタが設けられたカプラーとを有し、
    前記ケーシングと前記カプラーとが連結ネジを介して連結され、
    前記連結ネジは、前記カプラー側から通されて前記ケーシングに螺合され、
    前記カプラー側が前記取付対象への取付側端部であり、
    前記取付側端部に、前記連結ネジの頭部を収容するネジ孔を設けるとともに、前記ネジ孔が前記取付対象によって閉塞されることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 請求項1記載のブラシレスモータにおいて、前記連結ネジの頭部から前記カプラーの端面までの距離が、前記ケーシングと前記カプラーとの間に介在されるシール部材の締め代よりも大きいことを特徴とするブラシレスモータ。
  3. 請求項1又は2記載のブラシレスモータにおいて、自動車に搭載される内燃機関に取り付けられることを特徴とするブラシレスモータ。
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