JP5183258B2 - 自動販売機の冷却加温装置 - Google Patents

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Description

本発明は自動販売機の冷却加温装置、特に、自動販売機の商品収納部に設けられた熱交換器のフィン構造に関するものである。
商品を冷却状態(COLDと称す)と加温状態(HOTと称す)とで販売する、缶飲料やPETボトル飲料などの自動販売機は広く知られている。この種の自動販売機においては、商品が、個別に断熱構造とされた商品収納室内に収納されて、適温(所定温度範囲の冷却状態または加温状態)になるまで調温される。
この種の自動販売機において、ヒートポンプ(ヒートポンプサイクルや冷凍サイクルとも呼ばれる)を、商品収納室内を冷却する手段として採用しているだけでなく、商品収納室内を加温する手段としても設けたものが特許文献1、2等において提案されている。つまり、従来の一般的な自動販売機においては、ヒートポンプが、商品収納室内を冷却する手段としてのみ用いられており、商品収納室内を加温する手段としては、一般にシーズヒータを用いている。しかし、加温手段としてのシーズヒータは、加温する熱量(出力エネルギー)に対する消費電力(入力エネルギー)が極めて大きいため、自動販売機の省エネルギー化を促進させ難い欠点がある。これに対して、ヒートポンプは冷却用のものだけでなく、加温用のものも出力エネルギーに対する消費電力(入力エネルギー)が小さいため、加温用のヒートポンプを稼動させて商品収納室を加温することで、シーズヒータで加温する場合と比較して、消費電力を抑えることができる。
このように加温用ヒートポンプを備えた自動販売機の冷却加温装置の1例として、特許文献1等には、図4に示すように、冷却用ヒートポンプ50と加温用ヒートポンプ60とを設け、冷却用ヒートポンプ50において蒸発器として機能する冷却用熱交換器51と、加温用ヒートポンプ60(特許文献1においては、加温用ヒートポンプ60が、冷却用ヒートポンプ50とは別の冷却用ヒートポンプとしても切換可能に構成されている)において凝縮器として機能する加温用熱交換器61とを、所定の商品収納室62において、送風される空気の流れ方向に対して並列に並べて配置したものが開示されている。
また、加温用のヒートポンプを備えた自動販売機の冷却加温装置として、特許文献2等に、図5に示すように、冷却用ヒートポンプ70において蒸発器として機能する冷却用熱交換器71と、加温用ヒートポンプ80において凝縮器として機能する加温用熱交換器81とを、所定の商品収納室82において、送風される空気の流れ方向に対して直列に並べて配置したものが開示されている。
しかし、図4に示す並列配置構造の冷却加温装置では、これらの冷却用熱交換器51と加温用熱交換器61とを収納する商品収納室62として、冷却用熱交換器51と加温用熱交換器61とを横並びに配置できるだけの幅寸法を有する自動販売機にしか適用できず、自動販売機の機種が限定されてしまう欠点がある。また、図4においては、商品収納室62に1台の送風ファン55しか設けられていない場合が示されているが、熱交換を良好に行わせようとすると、送風ファン55を、冷却用熱交換器51と加温用熱交換器61とのそれぞれに対応して2台設けなければならない場合があり、この場合には送風ファン55の増設に伴う設備費が増えてしまう欠点もある。
これに対して、図5に示す直列配置構造の冷却加温装置では、冷却用熱交換器71および加温用熱交換器81を収納する商品収納室82として、冷却用熱交換器71(または加温用熱交換器81)の幅寸法を有するものであれば適用でき、殆どの自動販売機に対して採用することができる。また、送風ファン75も1台で済み、設備費の増加も招かない利点もある。
ところで、商品収納室82内で蒸発器として機能させる冷却用熱交換器71においては冷媒の温度が氷点以下である場合が多いので、フィンの間の間隔(フィン間隔という)が狭い(例えば、2mm間隔)と、表面張力等によって結露水が落下せずにフィンに付着して留まった状態で残り、冷却運転に入ると、結露水が氷に成長して空気の流れを妨げる場合があり、この場合には、熱交換ができなくなる。したがって、冷却用熱交換器71においては、発生した結露水がフィンに沿って落下して排水され易いように、フィン間隔を広め(例えば、4mm間隔)に設定している。これに対して、商品収納室82内で凝縮器として機能させる加温用熱交換器81においては、結露水が発生することはないので、熱効率を向上させるべく、フィン間隔を狭め(例えば、2mm間隔)に設定している。
特開2007−102680公報(図1、図2) 特開2006−138519公報(図2、図6)
しかしながら、図5に示す直列配置構造の冷却加温装置においては、商品収納室82において、冷却用熱交換器71と加温用熱交換器81とを空気の流れ方向に対して直列となるように個別に並べて配設しただけの構造であるので、加温用熱交換器81(または冷却用熱交換器71)のフィンの間を通過した空気が、冷却用熱交換器71(または加温用熱交換器81)の各フィンの先端部に衝突して、流れが乱されて(通風抵抗が大きくて)流速が低下してしまい、熱交換効率が低下し、商品収納室82内を均一に加温できなかったり、加温温度が変動したりする恐れがあった。
流速の低下を抑える方法としては、加温用熱交換器81のフィンの間隔を冷却用熱交換器71のフィンの間隔と同じになるように広げて(例えば、何れも4mm間隔として)、加温用熱交換器81のフィンと冷却用熱交換器71のフィンとを一体化することが考えられる。この場合には、下流側に配置した熱交換器のフィンの先端部に空気が衝突すること自体がなくなるので、流速の低下を抑えることが可能となる。しかしながら、加温用熱交換器81のフィンの間隔を広げているので、その分だけ、熱交換効率が低下する。
本発明は上記課題を解決するもので、商品収納部において冷却用熱交換器と加温用熱交換器とを空気の流れ方向に対して直列となるように配設しながら、熱交換効率を良好に維持できる自動販売機の加温冷却装置を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明は、少なくとも一部の商品収納室に、フィン部を有する冷却用熱交換器とフィン部を有する加温用熱交換器とが配設されてなる自動販売機の冷却加温装置であって、広いピッチ間隔で配設されたフィン部を有する冷却用熱交換器と、狭いピッチ間隔で配設されたフィン部を有する加温用熱交換器とが、各フィン部が空気流れ方向に沿うとともに空気流れ方向に沿って直列となる向きに並べられ、かつ、前記冷却用熱交換器のフィン部と前記加温用熱交換器のフィン部の一部とが一体化された姿勢で配設され、冷却用熱交換器が設けられている領域においては、冷却用熱交換器のフィン部と加温用熱交換器のフィン部の一部とを一体化させてなる冷却・加温兼用フィンが配設され、加温用熱交換器が設けられている領域においては、前記冷却・加温兼用フィンの間に加温専用フィンが配設されていることを特徴とする。
上記構成により、冷却用熱交換器のフィン部と加温用熱交換器のフィン部の一部とが冷却・加温兼用フィンとして一体化されているので、冷却用フィンと加温用フィンとが別個に設けられている場合と比較して、冷却用熱交換器が設けられている領域と加温用熱交換器が設けられている領域との境界部における空気流の乱れをなくしたり、低くしたりすることができ、その結果、流速の低下が抑えられ、熱交換効率の低下を抑制できる。また、加温用熱交換器が設けられている領域においては、冷却・加温兼用フィンの間に加温専用フィンが配設されているので、熱交換効率が良好な状態に維持される。また、冷却用熱交換器のフィン部と加温用熱交換器のフィン部の一部とが冷却・加温兼用フィンとして一体化されているので、冷却用フィンと加温用フィンとが別個に設けられている場合と比較して、熱が伝達するフィンの面積が広がることとなり、これによっても、熱交換効率が向上する。
また、本発明の自動販売機の冷却加温装置は、空気の流れ方向に対して、加温用熱交換器の下流側に冷却用熱交換器が配設されていることを特徴とする。
また、本発明の自動販売機の冷却加温装置は、空気の流れ方向に対して、冷却用熱交換器の下流側に加温用熱交換器が配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、冷却用熱交換器と加温用熱交換器とが、各フィン部が空気流れ方向に沿うとともに空気流れ方向に沿って直列となる向きに並び、かつ、前記冷却用熱交換器のフィン部と前記加温用熱交換器のフィン部の一部とが一体化された姿勢で配設されているので、冷却用熱交換器の配設領域と加温用熱交換器の配設領域との境界部での空気の流れが乱れる度合いが低くなり、その結果、流速の低下が抑えられて、熱交換効率が低下することを抑えることができる。また、加温用熱交換器が設けられている領域においては、冷却・加温兼用フィンの間に加温専用フィンが配設されているので、熱交換効率が良好な状態に維持される。また、冷却用熱交換器のフィンと加温用熱交換器のフィンの一部とが冷却・加温兼用フィンとして一体化されているので、冷却用フィンと加温用フィンとが別個に設けられている場合と比較して、熱が伝達するフィンの面積が広がることとなり、これによっても、熱交換効率が向上する。この結果、熱交換効率が向上し、ひいては消費電力を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る自動販売機の冷却加温装置を、図面に基づき説明する。なお、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。
この自動販売機では、図1に示すように、冷媒流路に沿ってそれぞれ蒸発器として機能する複数の冷却用熱交換器4(例えば冷却用熱交換器4A、4B、4C)が並列に接続された1組の冷却用のヒートポンプ(ヒートポンプサイクルや冷凍サイクルと呼ばれる場合もある)5が備えられており、各商品収納室3(3A〜3C)に1台ずつ冷却用熱交換器4が配設され、冷却対象となる商品収納室3の冷却用熱交換器4に冷媒が供給されて冷却される。なお、図1における7は庫内送風ファン、8は膨張機構としてのキャピラリチューブ、9は圧縮機、10は凝縮器として機能する庫外冷却用熱交換器、11は庫外ファン、13a〜13iは冷媒流路(冷却用冷媒流路)、14a〜14cは電磁弁などからなる冷媒の開閉弁であり、庫内送風ファン7、キャピラリチューブ8は、庫内の各商品収納室3(3A〜3C)にそれぞれ配設され、圧縮機9、庫外冷却用熱交換器10、庫外ファン11は、自動販売機における外部と空気の流通がある庫外に1つずつ配設される。また、図示しないが、各商品収納室3には各商品収納室3内の温度を検知する温度センサが内蔵されている。
また、この自動販売機では、加温用として、庫外で吸熱して庫内で発熱するいわゆる逆サイクル式(冷媒を一般とは逆方向に流す方式)の加温用のヒートポンプ(ヒートポンプサイクルや冷凍サイクルと呼ばれる場合もある)15も設けられている。そして、図1に示すように、圧縮機16、蒸発器17、膨張機構としてのキャピラリチューブ18、庫外ファン11(図1に示す場合においては、冷却用のヒートポンプ5の庫外ファン11を、加温用のヒートポンプ15の庫外ファン11としても兼用している)をそれぞれ庫外に配設するとともに、1つの商品収納室3(3A)に加温用のヒートポンプ15の凝縮器として機能する加温用熱交換器19を配設し、加温用熱交換器19で発散した熱により商品収納室3(3A)を加温するよう構成している。ここで、図1における26a〜26cは冷媒流路(加温用冷媒流路)である。
この実施の形態に係る自動販売機では、庫内の各商品収納室3A〜3Cを冷却可能に構成している一方、加温は2つの商品収納室3A、3Bのみ可能となっており、商品収納量の大きな第1の商品収納室3A(例えば、左側の商品収納室)を、加温用のヒートポンプ15の加温用熱交換器19により加温可能に構成されている。つまり、加温用のヒートポンプ15は出力エネルギーに対する消費電力(入力エネルギー)が小さいため、前記加温用のヒートポンプ15を稼動させて、商品収納室3(3A)を加温することで、シーズヒータ6のみで加熱する場合と比較して、消費電力を抑えるよう図られている。なお、商品収納量の小さな第2の商品収納室3B(例えば、中央の商品収納室)には、加温用のシーズヒータ6が設けられ、このシーズヒータ6により加温可能に構成しているが、この商品収納室3Bにも加温用熱交換器19を配設して加温可能に構成してもよい。
ここで、特に、本発明の自動販売機では、図2(a)に示すように、商品収納室3Aに設けられている冷却用ヒートポンプ5の冷却用熱交換器4Aのフィン部と、加温用ヒートポンプ15の加温用熱交換器19のフィン部の一部とが一体化されて配設されている。つまり、これらのフィン部が一体化されているものの、冷却用熱交換器4のフィン部のピッチ間隔が、加温用熱交換器19のフィン部のピッチ間隔の数倍(2以上の自然数)となるように広めに設定されて、冷却用熱交換器4のフィン部では発生した結露水がフィン部に沿って落下して排水され易いよう図られており、この実施の形態では、冷却用熱交換器4のフィン部のピッチ間隔は4mm、加温用熱交換器19のフィン部のピッチ間隔は2mmとされている。そして、このように広いピッチ間隔で配設されたフィン部を有する冷却用熱交換器4と、狭いピッチ間隔で配設されたフィン部を有する加温用熱交換器19とが、各フィン部が空気流れ方向に沿うとともに空気流れ方向に沿って直列となる向きに並び、かつ、冷却用熱交換器4Aのフィン部と加温用熱交換器19のフィン部の一部とが一体化された姿勢で配設されている。したがって、冷却用熱交換器4Aが設けられている領域においては、冷却用熱交換器4Aのフィン部と加温用熱交換器19のフィン部の一部とを一体化させてなる冷却・加温兼用フィン27が配設され、加温用熱交換器19が設けられている領域においては、前記冷却・加温兼用フィン27の間に、加温専用フィン28が配設されて、前記冷却・加温兼用フィン27と、加温専用フィン28とが、フィンの積層方向に対して交互となった状態で配設されている。
なお、この実施の形態では、図2(a)において、庫内送風ファン7により矢印方向に空気が送られるようになっており、空気の流れ方向に対して、加温用熱交換器19の下流側に冷却用熱交換器4Aが配設されている。また、加温用熱交換器19が設けられている領域において、冷却・加温兼用フィン27と加温専用フィン28とが、1枚ずつ交互となる状態で配設されている。なお、上記の場合は、各冷却・加温兼用フィン27の間に、加温専用フィン28が1枚配設される場合を述べたが、これに限るものではなく、上記したように、冷却・加温兼用フィン27の間に、加温専用フィン28が2枚またはそれよりも多くの枚数、挟まれる姿勢で配置してもよく、冷却・加温兼用フィン27のピッチ間隔が、加温専用フィン28のピッチ間隔の倍数分だけ広い設定とされている。
上記構成において、例えば、全ての商品収納室3A〜3Cを冷却する場合には、全ての開閉弁14a〜14cを開けた状態で、冷却用のヒートポンプ5だけが駆動される。これにより、各商品収納室3A〜3Cの冷却用熱交換器4A〜4Cが作動して、各商品収納室3A〜3C内が冷却される。なお、この際、加温用のヒートポンプ15は停止している。
一方、商品収納室3A(または商品収納室3A、3B)を加温し、商品収納室3B、3C(または商品収納室3C)を冷却する場合には、開閉弁14a(または開閉弁14a、14b)は閉じ、開閉弁14b、14c(または開閉弁14c)を開けた状態で、冷却用のヒートポンプ5が駆動される。これにより、商品収納室3B、3C(または商品収納室3C)の冷却用熱交換器4B、4C(または冷却用熱交換器4C)が作動して、商品収納室3B、3C(または商品収納室3C)内が冷却される。また、これと並行して、加温用のヒートポンプ15が駆動され、加温用熱交換器19により、商品収納室3A内が加温される(または、さらに、第2の商品収納室3Bのシーズヒータ6により加温される)。
このように、商品収納室3Aでは、加温させる際は、加温用のヒートポンプ15が駆動されて加温用熱交換器19により加温され、冷却させる際には、冷却用のヒートポンプ5が駆動されて冷却用熱交換器4Aにより冷却される。なお、商品収納室3Aでは、加温用熱交換器19または冷却用熱交換器4Aが駆動されるタイミングに同期させて庫内送風ファン7が駆動される。
上記構成により、冷却用熱交換器4Aのフィン部と加温用熱交換器19のフィン部の一部とが一体化されて冷却・加温兼用フィン27が配設されているので、冷却用フィンと加温用フィンとが別個に設けられている場合と比較して、冷却用熱交換器4Aのフィン部に空気が流れ込む際に、冷却・加温兼用フィン27および加温専用フィン28の先端部に衝突して若干流れが若干乱される点は同じだが、この後、冷却用熱交換器4Aが設けられている箇所に空気が流れ込む際には、一体化された冷却・加温兼用フィン27に沿って流れるだけであり、冷却用フィンの先端部に衝突しない分だけ、通風抵抗の減少を抑えることができる。したがって、流速の低下ならびに、熱交換効率の低下も最小限に抑えることができる。
また、加温用熱交換器19が設けられている領域においては、冷却・加温兼用フィン27と加温専用フィン28とが、フィンの積層方向に対して交互に配設されているので、冷却・加温兼用フィン27しか設けられていない場合と比較して、熱交換効率が良好な状態に維持される。また、冷却用熱交換器4Aのフィンと加温用熱交換器19のフィンの一部とが冷却・加温兼用フィン27として一体化されているので、冷却用フィンと加温用フィンとが別個に設けられている場合と比較して、熱が伝達するフィンの面積が広がることとなり、これによっても、熱交換効率が向上し、ひいては消費電力を抑えることができる。
なお、上記実施の形態では、商品収納室3Bについてはシーズヒータ6を設けた場合を述べたが、このシーズヒータ6に代えて、加温用熱交換器19を配設するとともに、同様に加温用熱交換器19のフィン部と冷却用熱交換器4Bのフィン部とを一体化した構造を採用してもよい。
また、図3に示すように、商品収納室3Bに、凝縮器として用いる加温用熱交換器31を設けるとともに、この加温用熱交換器31に加温用の冷媒を送るべく、第2の商品収納室3Bの加温用熱交換器31を加温用の凝縮器として用いる際の加温用の冷媒流路32a、32bと、流路の流れ方向を切り換える流路切換手段としての電磁弁などからなる開閉弁33a、33bとを設けてもよい。そして、このヒートポンプ30において、これらの冷媒流路13a〜13i、32a、32bを、開閉弁33a、33b等を用いて切り換えることで、ヒートポンプ30を冷却専用として用いる場合と、冷却および加温用として用いる場合とに切換可能に構成する(いわゆる排熱型のヒートポンプとして用いる)。なお、第2の商品収納室3Bに、加温手段として補助的に使用するシーズヒータなどからなる補助ヒータ34を設けてもよく、この補助ヒータ34は、加熱容量の小さいもので差し支えない。また、この実施の形態においても、商品収納室3Aにおける、冷却用熱交換器4Aのフィン部と加温用熱交換器19のフィン部の一部とを一体化させてもよい。
この構成によっても、商品収納室3Bに配設されている加温用熱交換器31と、冷却用熱交換器4Bとを、上記実施の形態と同様に、図2(a)に示すようなフィンを一体化した構造とすることで、加温用熱交換器31および冷却用熱交換器4Bの通風抵抗を減少させることができて、流速の低下ならびに、熱交換効率の低下も最小限に抑えることができる。また、加温用熱交換器31が設けられている領域においては、冷却・加温兼用フィン27と加温専用フィン28とが、フィンの積層方向に対して交互に配設されているので、冷却・加温兼用フィン27しか設けられていない場合と比較して、熱交換効率が良好な状態に維持されるとともに、冷却用熱交換器4Bのフィンと加温用熱交換器31のフィンの一部とが冷却・加温兼用フィン27として一体化されているので、冷却用フィンと加温用フィンとが別個に設けられている場合と比較して、熱が伝達するフィンの面積が広がり、これによっても、熱交換効率が向上し、ひいては消費電力を抑えることができる。
なお、上記実施の形態では、何れの場合も、図2(a)に示すように、空気の流れ方向に対して、加温用熱交換器19(31)の下流側に冷却用熱交換器4A(4B)が配設されており、この場合には、加温用熱交換器19(31)に空気が比較的高速であたり、加温用熱交換器19(31)の熱交換効率が高めになる利点がある。しかし、これに限るものではなく、図2(b)に示すように、空気の流れ方向に対して、冷却用熱交換器4A(4B)の下流側に加温用熱交換器19(31)を配設してもよい。この場合には、冷却用熱交換器4Aのピッチ間隔が広いフィン部が設けられている箇所で、ある程度、空気の流れが整えられた状態で、ピッチ間隔が狭い加温用熱交換器19(31)の加温専用フィン28の先端部に当接することとなるが、この際の横方向には一体化した冷却・加温兼用フィン27が配設されているので、この際の空気が横方向に逃げることが規制され、これにより、加温用熱交換器19(31)と冷却用熱交換器4A(4B)とのフィン部が別体である場合と比較して、通風抵抗の減少をより抑えることができる。
本発明の実施の形態に係る自動販売機の冷却加温装置の冷媒回路図である。 (a)および(b)は、それぞれ同自動販売機の冷却加温装置におけるフィン部が一体化された加温用熱交換器および冷却用熱交換器と、庫内送風ファンとの簡略的な平面図である。 本発明の他の実施の形態に係る自動販売機の冷却加温装置の冷媒回路図である。 従来の自動販売機の冷却加温装置の冷媒回路図である。 他の従来の自動販売機の冷却加温装置の冷媒回路図である。
符号の説明
3、(3A〜3C) 商品収納室
4、(4A〜4C) 冷却用熱交換器(蒸発器)
5 冷却用ヒートポンプ
6 シーズヒータ
7 庫内送風ファン
8 キャピラリチューブ(膨張機構)
9 圧縮機
10 庫外冷却用熱交換器(凝縮器)
15 加温用ヒートポンプ
16 圧縮機
17 蒸発器
18 キャピラリチューブ(膨張機構)
19、31 加温用熱交換器(凝縮器)
27 冷却・加温兼用フィン
28 加温専用フィン

Claims (3)

  1. 少なくとも一部の商品収納室に、フィン部を有する冷却用熱交換器とフィン部を有する加温用熱交換器とが配設されてなる自動販売機の冷却加温装置であって、
    広いピッチ間隔で配設されたフィン部を有する冷却用熱交換器と、狭いピッチ間隔で配設されたフィン部を有する加温用熱交換器とが、各フィン部が空気流れ方向に沿うとともに空気流れ方向に沿って直列となる向きに並べられ、かつ、前記冷却用熱交換器のフィン部と前記加温用熱交換器のフィン部の一部とが一体化された姿勢で配設され、
    冷却用熱交換器が設けられている領域においては、冷却用熱交換器のフィン部と加温用熱交換器のフィン部の一部とを一体化させてなる冷却・加温兼用フィンが配設され、
    加温用熱交換器が設けられている領域においては、前記冷却・加温兼用フィンの間に加温専用フィンが配設されていることを特徴とする自動販売機の冷却加温装置。
  2. 空気の流れ方向に対して、加温用熱交換器の下流側に冷却用熱交換器が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の冷却加温装置。
  3. 空気の流れ方向に対して、冷却用熱交換器の下流側に加温用熱交換器が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の冷却加温装置。
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