JP5183244B2 - 紙葉類断裁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙載台上に保持された紙葉類を断裁する断裁装置に係わり、例えば画像形成装置などで画像形成されたシートを束状に部揃えし、これを予め設定された切断線で断裁する断裁装置の改良に関する。
一般にこの種の断裁装置は、紙葉類を紙載台上にセットしてその所定個所を断裁する装置として広く使用されている。例えばプリンタ装置などから搬出されるシートを束状に部揃えして製本綴じし、この製本綴じされた紙葉束の周縁を断裁揃えするトリミング装置、或いは画像形成装置からのシートを1/2、1/4などに半裁するカッティング装置として知られている。
従来、このような断裁装置としては例えば特許文献1に開示されているようにテーブル上に1枚のシートをセットしてこれを切断する断裁装置と、特許文献2に開示されているように多数枚のシートを束状にセットして一度に断裁する断裁装置が知られている。そして切断の方法としては特許文献1のようにシートの一端から他端に移動する切断刃(回転刃)で切断する場合と、特許文献2のように束状のシートの上方から平板状の切断刃(ギロチン刃)が下降する際に断裁するものがそれぞれ知られている。
そこで上記特許文献1のようにシートの一端から他端に1枚の切断刃(回転刃)を走行させて切断する機構にあっては、これで多数枚のシート束を一度に断裁すると切断刃に及ぶ剪断力が大きくなり、これに勝る力で切断刃を走行させると蛇行する問題が知られている。このため従来は1枚或いは小数枚のシートを切断する場合にこのような回転刃切断機構を採用している。従ってこのような装置で多数枚のシート束を断裁することは不可能とされている。
また、上記特許文献2のように多数枚のシート束をその厚さ方向に上下動する切断刃(ギロチン刃)で一度に断裁する場合には、断裁に要する剪断エネルギーを大きくする必要がある。これは切断刃を高速で勢いよく下降させることによってシート束をその撃力で切断するためであり、この場合には装置を堅牢に構成し駆動装置を大型にしなければならない。
そこで、特許文献3及び4には板状の切断刃を上下動する為の駆動機構を小型化する工夫が提案されている。同文献には板状の切断刃を左右一対の揺動アームに軸支持して切断刃を揺動運動することが提案されている。このように上下動する断裁刃を一対のアーム部材でスイングさせて断裁することによって断裁刃が下死点(切断終了姿勢)に至った際に装置に及ぶ衝撃を小さくすることが出来る。従って装置を堅牢に構成する必要がなく、その小型軽量化が可能となる。更に特許文献4には左右一対の揺動アームのアーム長さを大小異ならせて紙葉面に対して断裁刃が傾斜して切断することによって切断力を小さくすることも提案されている。
特開平10−138194号公報 特開2003−71780号公報 実公昭47−8308号公報 実開昭52−103489号公報
上述のように複数枚の紙葉類を紙載台上に積載保持してこれを断裁する場合に前掲特許文献2のように平板形状の切断刃を上下動させて固定切断刃との間で紙葉束を断裁する装置が知られている。この場合に断裁刃を断裁方向上下に所定角度傾斜させて紙葉の一端から他端に徐々に切断することによって断裁負荷を軽減することも知られている。
このように紙葉類を固定切断刃と可動切断刃で紙葉類を挟んで一端から他端に徐々に切断する場合に、両刃の刃先ギャップが問題となる。つまり可動切断刃と固定切断刃の刃先間に間隙(ギャップ)が生ずると正確な切断が得られない。両刃先間に大きなギャップが生ずると断裁紙葉は切断線で折れて切断不能(断裁ジャム)となる。また小さなギャップであっても切断端面が不揃い或いはギザが生じて仕上げ精度が悪くなる。このため従来は所定の切断線に倣って固定切断刃を設置し、同様に可動切断刃をこの切断線に倣って上下動するように設置している。そして可動切断刃をスプリングなどで固定切断刃側に弾圧付勢して両刃が緊密に接するように構成している。
このように従来は可動切断刃を固定切断刃に対して紙葉断裁方向に上下動するのと同時に圧接方向(紙面方向に)弾圧付勢して両刃を緊密に摺接させている。この切断刃のいずれかが位置ズレすると切断不能を招き、切断面が不揃いとなる問題を抱えている。このため紙葉類の切断には可動切断刃を断裁直交方向の付勢力に抗して断裁方向に上下動する必要があり、大きな剪断力を要する問題がある。これと同時にスプリングなどで及ぼす断裁直交方向の付勢力も刃先の劣化に応じて背反的な力が作用するため安定して円滑な断裁を得ることは困難であった。
そこで本発明者は可動切断刃を断裁紙葉の一端から他端に向かって徐々に切断するように上下断裁方向に所定角度傾斜させ、このとき固定切断刃と可動切断刃を断裁線方向に所定角度傾斜して対向配置することによって両刃は交差する切断点で確実に摺接するとの着想に至った。これにより両刃を大きな付勢力で弾圧規制する必要が無く剪断力を軽減し、シャープな断裁面が得られることを究明するに至った。
本発明は、紙載台上にセットした紙葉を切断線に沿って切断する際に、これに要する切断負荷を軽減し、断裁品位に富んだ断裁が可能な紙葉類断裁装置の提供をその主な課題としている。
更に本発明は、紙葉類を所定の切断線に沿って正確に断裁することの可能な紙葉類断裁装置の提供をその課題としている。
上記課題を達成するため本発明は、固定切断刃と可動切断刃を、紙載台上の紙葉に対して一端から他端に向かって徐々に切断するように上下断裁方向に所定角度傾斜した状態で対向配置するのと同時に切断線方向で互いが交差するように一方が他方に対して断裁線方向に所定角度傾斜して対向配置する。そして固定切断刃を、断裁線と直交する断裁紙葉の紙面方向に位置移動可能に支持して、可動切断刃側に弾圧付勢する。これと共に紙載台に断裁紙葉を紙面方向前後に変位させるシフト手段を設けることを特徴としている。
紙葉類を所定の切断線に沿って断裁する装置であって、シートを支持する紙載台と、上記紙載台上にシートを押圧保持するプレス手段と、上記紙載台上のシートに対して上下断裁方向に移動可能な平板形状の可動切断刃と、上記紙載台側に配置され、上記可動切断刃と摺接する平板形状の固定切断刃とを備える。上記可動切断刃と上記固定切断刃とは、断裁紙葉を一端から他端に向かって徐々に切断するように上下断裁方向に所定角度傾斜すると共に、上記切断線方向で互いが交差するように一方が他方に対して所定角度傾斜して対向配置する。上記可動切断刃と固定切断刃は、少なくとも一方が断裁線と直交する紙面方向に位置移動可能に構成されると共に他方の切断刃に弾圧する付勢手段を設ける。
前記固定切断刃は前記紙載台に固定支持し、この紙載台は、前記切断線と直交する紙面方向に位置移動可能に構成する。上記紙載台には、上記可動切断刃で紙載台上の断裁紙葉をその一端から他端に徐々に断裁する際に上記紙載台上の断裁紙葉を紙面方向に変位させるシフト手段を備える。
前記シフト手段は、前記可動切断刃の断裁方向移動に従動して前記紙載台を断裁紙葉の紙面方向に平行移動又は回転移動するカム部材を備える。
前記固定切断刃は前記紙載台に固定支持し、この固定切断刃と紙載台は、前記切断線と直交する紙面方向に回動可能に構成する。前記シフト手段は、前記可動切断刃の断裁動作に連動して上記紙載台と固定切断刃を紙面方向に回動する。
前記プレス手段は、前記紙載台上のシートを押圧する加圧部材と、この加圧部材を付勢する加圧スプリングと、上記加圧部材を紙載台の上方に退避させる加圧解除手段とで構成する。上記加圧部材は断裁線と直交する断裁紙葉の紙面方向に位置移動可能で、前記シフト手段によって断裁紙葉の紙面方向に変位するように構成する。
本発明は、紙載台上の紙葉を一端から他端に向かって徐々に切断するように固定切断刃と可動切断刃を上下断裁方向に所定角度傾斜するのと同時に切断線方向で互いが交差するように断裁線方向に所定角度傾斜した状態で対向配置する。そして固定切断刃を断裁紙葉の紙面前後方向に位置移動可能に支持すると共に紙載台に断裁紙葉を紙面方向前後に変位させるシフト手段を設けたものであるから以下の効果を奏する。
紙葉類を一端から他端に徐々に切断する際に、可動切断刃と固定切断刃は互いに交差する切断点で確実に摺接した状態で紙葉を切断することとなる。このため切断によって両刃を引き離す背反力が作用しても刃間にギャップ(隙間)が発生することがなく、確実な切断が可能となる。従って、可動切断刃と固定切断刃を緊密に摺接させるための付勢手段(スプリングなど)を小さい付勢力で簡単に構成することができ、これによって剪断負荷を軽減することが出来る。
また、紙載台には断裁紙葉を紙面方向前後に変位させるシフト手段が設けられているから切断線方向に所定角度傾斜した切断刃で紙葉を切断しても、このシフト手段で紙葉を徐々に紙面方向前方又は後方に移動しながら切断することによって切断線が曲がることがなく、紙葉を正確な切断線に沿って切断することが出来る。
更に、本発明は固定切断刃を紙載台に固定して両者を一体化し、この紙載台を紙葉と共に紙葉面方向に前進又は後退するように構成することによって簡単な機構で安価に製造することが可能となる。
以下図示の好適な実施の態様に基づいて本発明を詳述する。図1は本発明に係わる紙葉束断裁装置(トリマーユニット)の全体構成を示す斜視図であり、図2はその正面図である。図3は図1の装置の背面図である。図4は断裁縁プレス手段の構成説明図であり、図5及び図6は図1の装置に於ける板状切断刃の断裁動作の説明図である。
図1に示す紙葉束断裁装置(トリマーユニット)Aは、紙葉類Pを積載支持する紙載台15と、この紙載台上に紙葉類Pを押圧保持するプレス手段20と、紙葉類Pを所定の切断線CLに沿って断裁する可動切断刃25と、上記紙載台15に一体的に備えられた固定切断刃28とから構成されている。これらの紙載台15とプレス手段20と可動切断刃25とは装置フレーム(後述のベースプレート)10に取り付けられている。以下各構成について説明する。
[装置フレーム]
上記装置フレーム10は紙載台15と可動切断刃25とプレス手段20とを搭載し、紙葉類Pの切断に応じた機械的強度に例えば適宜厚さの鋼板で構成される。図1に示す装置フレーム10は紙葉類Pの紙面と直交する方向(同図矢示Z方向;鉛直方向)に配置された平板形状のベースプレートで構成されている。この平板状のベースプレート(装置フレーム)10には紙葉類Pを給排送する断裁開口12が設けられ、この断裁開口12に後述する紙載台15が直交する方向(同図矢示Y方向)に配置される。またこのベースプレート10にはその正面側に可動切断刃25を支持する左右一対の駆動回転部材13d、13f(以下両者を総称するときには符号13を用いる)が、その背面側にはこの一対の駆動回転部材13を同期回転するための伝動チェーン29が配置される(詳細は後述する)。
[紙載台の構成]
上述のベースプレート10の断裁開口12には固定切断刃28を有する紙載台15が取り付けられている。この紙載台15は切断する紙葉(或いは紙葉束)を所定姿勢で保持するトレイなどの載置部材で構成される。その形状は紙葉類Pの全体を載置支持する形状であっても、図示のように紙葉類Pの断裁縁を部分的に支持する形状であっても、いずれの形状でも良い。図示の紙載台15は、図4に示すように切断線CLに沿って所定長さのビーム状部材で構成され、このビーム状部材には切断線CLに沿う切断縁に固定切断刃28が一体に取り付けられている。つまり図7に示すように紙載台15には切断縁CLに沿って段差部15wが設けられ、この段差部15wに板状の固定切断刃28が埋設されている。この固定切断刃28は炭素鋼、超硬合金、ステンレス鋼などの鋭靱な材料で構成されている。
上記紙載台15には切断線CLに沿って左右一対のガイド部材17R、17L(図4参照)がボルトなどで一体に取付けられている。この左右一対のガイド部材17R、17Lにはガイド溝17gが形成され後述する加圧プレート21を上下昇降自在に案内するように構成されている。
[固定切断刃の位置決め機構]
このように紙載台15に一体に取付けられた固定切断刃28はベースプレート10とは分離して構成されている。その構成を図7(断面図)と図8(分解図)に従って説明する。紙載台15には固定切断刃28と一対のガイド部材17R,17L(以下これらを「紙載台アセンブリー15」)という)が一体に設けられている。そしてこの紙載台アセンブリー15がベースプレート10の断裁開口12に断裁直交方向(図7矢示Y方向)に位置移動可能に嵌合支持されている。また、上記ベースプレート10に回転自在に軸承された駆動回転部材13d(駆動側)、13f(従動側)には、可動切断刃25が軸支持されている。この可動切断刃25は刃受ホルダ25hと刃先部材25cで構成され、駆動回転部材13の伝動ピン13pに軸受スリーブ13sを介して嵌合支持されている。
そこで上述のガイド部材17R,17Lと可動切断刃25とは、ベースプレート10と押さえ部材19との間に挟持されている。前述のベースプレート10には所定の間隔Ldを隔てて押さえ部材19(図示のものは左右一対のステー部材)がボルトなどで固定されている。このベースプレート10と押さえ部材19との間にガイド部材17R、17Lと可動切断刃25が挟持されている(図7参照)。このときベースプレート10とガイド部材17R,17Lとの間には圧縮バネで構成された付勢手段16がガイド部材17R,17Lを可動切断刃25に弾圧するように設けられている。従ってガイド部材17R,17Lと一体の固定切断刃28は常時可動切断刃25に弾圧付勢されることとなる。尚、この付勢手段16は図示のバネに限らずスポンジ、ゴムなどの弾性部材から成るスペーサで構成しても良い。
また、上記ベースプレート10と押さえ部材19との間で上下切断方向に摺動する可動切断刃25には図2に示すように潤滑性塗料25qが切断刃側に塗布してある。この潤滑性塗料25qによって可動切断刃25は押さえ部材19との間で円滑に摺動して上下動することとなる。
上述の構成において、上記ベースプレート10と可動切断刃25との間には加圧プレート21が配置されている。図10に示すようにベースプレート10と可動切断刃25との間には平板形状の加圧プレート21が挟持され、この加圧プレート21の下端面(後述の紙圧面)21pは紙載台上の紙葉面を押圧支持する位置に配置されている。前述のガイド部材17R、17Lに形成されているガイド溝17gは、この加圧プレート21を上下動可能に支持している。そしてベースプレート10には折曲片10rが形成され、この折曲片10rに加圧スプリング18が嵌合され加圧プレート21を図9(b)下方に押圧付勢している。従ってベースプレート10と可動切断刃25との間に配置された加圧プレート21は、その下端面21pが紙載台15上の紙葉面を押圧するように構成されている。
上記加圧プレート21の下端面21pは図7に示すようにL字状に折り曲げられ、紙葉を紙載台15との間で挟持するように紙圧面(下端面;以下同様)21pが形成されている。このように加圧プレート21は、その下端部に折曲げ形成された紙圧面21pで確実に紙葉を押圧保持する。このため紙圧面21pは摩擦塗料でコーティングしてある。この摩擦塗料によって紙葉は位置ズレすることなく紙載台15上に保持される。また、紙載台15に一体的に取付けた固定切断刃28にも上記加圧プレート21の紙圧面21pと対向する位置を摩擦塗料でコーティングしてある。
尚、上述の加圧プレート21は可動切断刃25の上下動で紙載台15の上方に紙葉面から離間した位置に退避する非作動位置(ホームポジション)と加圧スプリング18の作用を受けて紙載台15上の紙葉面を押圧する作動位置との間で上下動する。このため可動切断刃25の上端フランジ部25fと加圧プレート21の係合片21kとは互いに係合するように構成されている。従って可動切断刃25と、これを上下動する駆動回転部材13が加圧解除手段を構成している。
次に図9に示す動作状態説明図に従って固定切断刃28と可動切断刃25との関係を説明する。後述するように可動切断刃25は、左右一対の駆動回転部材13d、13fに支持され、その回転で紙載台15に対して上下動する。そこでこの可動切断刃25が紙載台上方に待機する同図(a)の状態では、この可動切断刃25に連動する加圧プレート21は非作動位置(待機位置)に待機している。この状態で紙載台15上に紙葉類Pを挿入セットする。このとき紙載台15と一体の固定切断刃28は付勢手段16のバネ力(弾性力)で可動切断刃25に弾圧されている。つまり固定切断刃28と一体のガイド部材17R,17Lは付勢手段16(図示のものは圧縮スプリング)で可動切断刃25の刃受ホルダ25hに弾圧され、可動切断刃25と固定切断刃28とは互いに緊密に摺接する位置に位置決めされる。
そこで紙載台15上に紙葉類Pを給送セットした後、駆動回転部材13を所定方向に回転すると可動切断刃25は上死点p1から下方に降下する。この可動切断刃25が所定量降下すると加圧プレート21も紙葉面に向かって降下し、可動切断刃25の上端フランジ部25fが加圧プレート21の係合片21kから離れる。すると加圧スプリング18の作用で加圧プレート21の下端面21pが紙葉面を押圧する。この状態を図9(b)に示すが、加圧プレート21は紙載台15を上方から加圧スプリング18の作用で押圧する。従って紙載台15に備えられた固定切断刃28は、付勢手段16で可動切断刃25に摺接する位置に位置決めされ、この状態で加圧プレート21によって位置保持されることとなる。そこで可動切断刃25で紙葉類Pを切断する際に、その剪断力で図示矢印方向の力が作用しても固定切断刃28が逃げることがない。これにより固定刃を切断刃側に付勢する付勢スプリングの付勢力を小さく設定することができ装置を小型化することが可能となる。
尚上述の加圧プレート21に作用する加圧スプリング18と、固定切断刃28に作用する付勢手段16のバネ力は加圧スプリング側が大きくなるように設定してある。つまり固定切断刃28は加圧プレート21が非作動位置のときには、付勢手段16のバネ力(弾性力)で可動切断刃25と当接する位置に移動するが、加圧プレート21が作動位置のときには加圧スプリング18の作用でその位置に保持され、容易に移動しないようにバネ力が設定されている。
[可動切断刃の構成]
上述した可動切断刃25の構成を図2、図3及び図4に従って説明する。前述しようにベースプレート10には切断線CLに沿って距離を隔てた位置に一対の駆動回転部材13d,13fが配置されている。この駆動回転部材13は図4に示すように切断線CL方向に距離Lを隔てた位置に一対の回転軸13x、13yがベースプレート10に軸受け支持されている。この左右一対の回転軸13x、13yにアーム部材、偏心カムなどの駆動回転部材13d、13fが固定されている。この各駆動回転部材13には回転軸13x、13yと異なる位置に伝動ピン(カムフォロアであっても良い)13pが設けられ、この伝動ピン13pに可動切断刃25が軸承されている。従ってこの左右一対の駆動回転部材13d、13fを、回転軸13x、13yを中心に回転すると可動切断刃25はベースプレート10に沿って円弧を描きながら上下動することとなる。
上記各駆動回転部材13d,13fの回転軸13x,13yには図3に示すように駆動モータMが連結されている。ベースプレート10の背面側には回転軸13x、13yと一体にスプロケット30が設けられ、左右のスプロケット30a,30bには伝動チェーン29が架け渡されている。そして駆動側に位置する駆動回転部材13dのスプロケット30aに減速ギア31を介して駆動モータMが連結されている。
[切断刃の構成]
可動切断刃25は図1に示すように平板形状の刃先部材25cと刃受ホルダ25hで構成されている。刃受ホルダ25hは紙葉束の断裁によって生ずる抗力に耐え得る機械的強度を有する部材で構成され、その下端縁には刃先部材25cを装着する凹陥溝25wが形成されている。図示25bは補強用のステーであり、切断線CLに沿って刃受ホルダ25hに一体に固定されている。上記凹陥溝25wには刃先部材25cが接着テープなどで添着されている。この刃先部材25cは紙葉類Pを一端から他端に徐々に切断するように切断線CL方向に所定角度傾斜させてある。図示の刃先部材25cは図5(a)に示す角度αを3度以上15度以下の範囲で傾斜させてある。
次に図5に示す駆動回転部材13d、13fと可動切断刃25との連結関係について説明する。上述のように左右一対の駆動回転部材13d、13fは駆動モータMの回転で両者が同期して同一角速度で回転することとなる。このとき図示の装置は駆動モータMに連結した駆動側の回転軸13xと、この回転軸13xに伝動チェーン29で連結した従動側の回転軸13yを相互に位相差θを形成するように連動させてある。つまり駆動側の回転軸13xの駆動回転部材13dに対して、従動側の回転軸13yの駆動回転部材13fを図5(a)に示す角度θだけ遅らせて回転するように構成してある。この位相差(角度θ)によって可動切断刃25と紙葉面との傾斜角度α(剪断角度)は、図5(a)の待機状態の角度α1と同図(b)の剪断開始状態の角度α2とでは、後者の角度が大きく(α1<α2)なる。従って可動切断刃25の上下ストロークを大きくすることなく(装置を大型化することなく)紙葉を切断する剪断角度を大きくすることが可能となる。そして紙葉切断の進行に伴って図6(a)の切断途中のときの角度α3と同図(b)の切断終了時のときの角度α4とは略々切断開始時の角度α1と同一となる(α1≒α2≒α3≒α4)。
上述のように駆動側の回転軸13xと従動側の回転軸13yを同一周速度で回転し、これに取付けた駆動側の駆動回転部材13dと従動側の駆動回転部材13fとの間に位相差θが形成されている。この関係で駆動側と従動側の少なくとも一方は可動切断刃25と駆動回転部材13とを上下断裁方向と直交する方向に遊動自在に連結する必要が生ずる(この遊動がないと2つの駆動回転部材は互いに緩衝してその運動がロックされる)。そこで図示のものは従動側の駆動回転部材13fと可動切断刃25とを長孔11(図2参照)で遊動可能に嵌合支持してある。
また上述の可動切断刃25は、紙葉類Pを切断するために上方から下方に下降するとき、この切断刃を切断線CL方向に移動しながら切断するように構成されている。この可動切断刃25は切断開始時と切断終了時とでは移動方向が反転するようになっている。つまり可動切断刃25は図5(a)に示すように駆動側の駆動回転部材13dが上死点に位置する図示p1点で待機し、反時計方向に所定角度回転した図示p2点で加圧プレート21が紙葉面を押圧する。そして図示p3点で切断を開始し、図示p5点(下死点)で断裁を終了するように構成されている。
従って、回転軸13x、13yを中心に旋回動する可動切断刃25は円弧軌跡の上死点p1と変曲点p4との間で紙葉束の切断を開始し、この変曲点p4を超えた下死点p5で切断が終了するように設定されている。このように許容最大紙葉束の切断開始点を上死点p1と変曲点p4の間に設定してあるから可動切断刃25は待機位置から切断位置に下降する際に切断線CL方向にまず左側に移動し、次いで(変曲点P2を超えた後)右側に移動することとなる。これによって可動切断刃25の刃先は切断開始時には紙載台15上の紙葉束を左側に移動しながら下降し、変曲点p4を超えた後は、刃先が右側に移動しながら下降して紙葉束を切断することとなる。
このように可動切断刃25は、切断開始時には前方(図4左側)に移動しながら紙葉束内に押しながら進入するので軟弱な紙葉束であっても切り込み深さを確保することが出来る。また、切断終了時には可動切断刃25は図4右側に移動しながら切り終るので切断面が乱れることがない。この可動切断刃25による紙葉類の切断は、例えば柔らかい軟弱な素材を平刃形状のナイフ刃で切断するとき、切断開始時には刃先を前方に押しながら切断すると深さ方向に切り込み易く、逆に切り終わるときには刃先を後方に引きながら切断すると切断面が整えられることから理解される。
[可動切断刃の位置保持機構]
上述のように可動切断刃25は図4に示す上死点をホームポジションに設定してあり、このホームポジションでは、加圧スプリング18の付勢力で可動切断刃25が切断方向に降下することがある。そこで図示の装置は駆動回転部材13d(駆動側)と13f(従動側)との一方にロック手段wが設けてある。このロック手段wは駆動回転部材13がホームポジション(上死点位置)から下方に移動しないように係止爪、ワンウェイクラツチなどで回転規制するように構成されている。図示の装置は従動側の駆動回転部材13fに図4時計方向の回転を禁止する係止爪w1が設けてある。この係止爪w1は付勢バネw2でストッパw3に位置規制され、駆動回転部材13fの反時計方向への回転は許容するが時計方向への回転は禁止するように配置されている。これによって図示位置(ホームポジション)に位置する可動切断刃25が加圧スプリング18の付勢力で切断方向に降下するのを禁止している。
以上のように構成された可動切断刃25の作用について図5、図6に従って説明する。図5(a)は可動切断刃25が上方待機位置に退避した状態(断裁待機状態)を示す。このとき駆動側に位置する駆動回転部材13dは上死点p1に位置し、可動切断刃25と加圧プレート21は紙載台15上の紙葉面から上方に退避している。この待機状態で紙葉束を紙載台15に給送セットする。次いで駆動モータMを起動して駆動回転部材13d、13fを反時計方向に回転すると、可動切断刃25は上死点p1から徐々に下方に移動し、これと係合している加圧プレート21も下降する。そして駆動回転部材13dが図示p2点に至ると加圧プレート21の下端面21pが紙葉面を押圧する。次いで更に駆動回転部材13d,13fが図示p3点に移動すると可動切断刃25は紙葉面の切断を開始する。
駆動回転部材13dが図5(b)の図示p3点からp4点に移動する間、可動切断刃25は同図左側に移動しながら下降し、刃先部材25cは紙葉束を押しながら内部に進入する。次いで駆動回転部材13d,13fが図6(a)のp4点(変曲点)を超えると可動切断刃25は同図右側に移動しながら紙葉束の内部に深く進入して切断することとなる。そして可動切断刃25が下死点p5(図6(b)の状態)に到達すると紙葉束の切断が終了する。
[可動切断刃の交換機構]
上述のように構成された可動切断刃25は、ベースプレート(装置フレーム)10に駆動回転部材13d、13fを介して支持(マウント)されている。このとき前述の駆動モータMは装置フロント側に面するように配置されている。これと同時に可動切断刃25は紙載台15上の紙葉面に対して刃先が傾斜するように配置され、この傾斜は紙葉面に対して装置フロント側が低くリア側に漸次高くなるように形成されている。これは可動切断刃25を交換する際に装置フロント側に引き出すようにするためであり、切断刃はフロント側が幅広で、リア側が幅狭に構成されているため、その交換が容易で、且つ安全である。
本発明は、前述の可動切断刃25と固定切断刃28を次のように構成したことを特徴としている。前述の構成において可動切断刃25は紙載台15上の紙葉類Pを一端から他端に向かって徐々に切断するように上下断裁方向(図1Z方向)に所定角度(α>0度)傾斜して配置してある。そこで可動切断刃25と固定定切断刃28を切断線方向で互いが交差するように一方が他方に対して断裁線方向に所定角度(β)傾斜して対向配置する。図11に示す可動切断刃25は切断線CLと一致するように配置した固定切断刃28に対して所定角度(β>0度)傾斜して配置されている。これと同時に断裁線CLと直交する断裁紙葉の紙面方向に可動切断刃又は固定切断刃を位置移動可能に構成する。
このように切断線CLに対して可動切断刃25と固定切断刃28の少なくとも一方を所定角度(β)傾斜して互いの刃先が交差するように構成し、固定切断刃25と可動切断刃28の一方を断裁紙葉の紙面方向に位置移動可能に構成する。これによって可動切断刃25で紙葉類Pを一端から他端に向かって徐々に切断する際に、紙葉類を切断する切断点op(図11参照)で可動切断刃25と固定切断刃28の刃先は確実に摺接(接合)することとなる。
紙葉類Pを一端から他端に向かって徐々に切断するときの可動切断刃25と固定切断刃28の関係を図11に従って説明する。可動切断刃25で紙葉類Pを切断点op1からop2に向かって徐々に切断するとき、紙葉類Pは切断長さLx1だけ切断される。このとき固定切断刃28を紙面方向に距離Ly1分移動する。この距離Ly1は式1(Ly1=Lx1×tanβ),式2(Ly2=Lx2×tanβ)で算出される。つまり紙葉類Pを一端Psから他端Peに向かって徐々に切断する際に固定切断刃28を図11(a)に示すLy1,Ly2分移動し、その移動量は上述の式1、式2で算出される量とする。すると紙載台15上の紙葉類Pは切断線CLに沿って直線的に切断されることとなる。
尚、図11では切断点opの移動に伴って固定切断刃28を紙面方向に位置移動する場合を示したが、可動切断刃25を紙面方向に位置移動するように構成しても良く、この場合には可動切断刃25を図示のものと反対方向に移動する。
次に可動切断刃25又は固定切断刃28を紙葉類Pの紙面方向に位置移動する構成について説明する。図12には固定切断刃28を移動する場合を示している。前述の図7、8で説明したように固定切断刃28は紙載台15に一体に取付けられ(以下この両者を総称して「紙載台ユニット15U」という)ている。この紙載台ユニット15Uはベースプレート(装置フレーム)10に断裁紙葉の紙面方向(図1に示すY方向)に位置移動可能に取り付けられている。そしてベースプレート10と紙載台ユニット15Uとの間には、紙載台ユニット15Uを可動切断刃25側に付勢する付勢手段(圧縮バネ)16が設けられ、固定切断刃28を可動切断刃25に摺接するように弾圧している。
そこで上述の可動切断刃25で紙葉類Pを切断線CLに沿って紙葉類の一端Psから他端Peに向かって徐々に切断する際に、切断点op移動に伴って上述の紙載台ユニット15Uを紙面方向に前進又は後退させる構成について説明する。図12は紙載台ユニット15Uをカム手段(傾斜カム面)151で平行移動する場合を示す。また図13は紙載台ユニット15Uをガイド溝152で平行移動する場合を示す。また図14は紙載台ユニット15Uをカム手段153で回動移動する場合を示す。順次その構成について説明する。
図11及び図12に示す紙載台ユニット15Uは、前述したようにベースプレート10の断裁開口12に紙葉面方向に位置移動可能に支持されている。この紙載台ユニット15Uは前述の左右一対のガイド部材17R、17Lを一体に備え、このガイド部材17R、17Lとベースプレート10との間には圧縮スプリングから構成される付勢手段16が設けられている。この付勢手段16によって紙載台ユニット15Uは常時可動切断刃25側に付勢されている。そこでこの紙載台ユニット15Uを、これに載置した紙葉類Pが平行移動するように紙載台ユニット15Uと可動切断刃25との間には傾斜カム面151が設けられている。この傾斜カム面151は可動切断刃25の切断開始位置側(図2における左端)に配置され、可動切断刃25の受刃ホルダ25hの下端部25zと摺接するように配置されている。
この傾斜カム面151は図2に示すように受刃ホルダ25hの下端部25zと摺接するように左ガイド部材17Lに設けてあり、右ガイド部材17Rには設けられていない。このように断裁方向に所定角度(α)で傾斜した可動切断刃25は図2左側が低く、右側が高くなるように傾斜し、この左側に位置する左ガイド部材17Lに傾斜カム面151が配置してある。そこで図11(a)に示すように切断点op1のときには紙載台ユニット15Uは図示Cy1に位置し、切断点op2のときにはCy2に、切断点op3のときにはCy3に位置するように傾斜カム面151が形成されている。
従って紙載台15上にセットされている紙葉類Pは紙載台ユニット15Uと共に後退移動する。このように傾斜カム面151は切断線CLに沿って切断点opが移動するのに連動して紙載台ユニット15Uを位置移動させる。尚この場合に紙載台ユニット15Uと紙葉類Pに作用する前述の加圧プレート21も紙面方向に同一量位置移動し、その運動は前述の加圧スプリング18との間のガタつき(クリアランス)によって得られる。つまり図11に示すようにベースプレート10と紙載台ユニット15Uとの間にはギャップGaが形成され、このギャップGaは紙葉切断初期(同図(a)の状態)にはGa1に形成され、紙葉切断終期(同図(b)の状態)にはGa2に形成され、このギャップはGa1>Ga2に設定されている。
次に図13に示す紙載台ユニット15Uを紙面方向に前進又は後退させるための構成について説明する。同図の紙載台ユニット15Uは装置フレーム(前述のベースプレート)10に形成したガイド溝152によって平行移動する構成を採用している。ベースプレート10には紙載台ユニット15Uを嵌合支持するガイド溝152が形成され、このガイド溝152は紙葉面と同一方向に配置されている。そしてガイド溝152にはスライドコロ152aが嵌合され、このスライドコロ152aは紙載台15の底壁に固定されている。
従って紙載台ユニット15Uはガイド溝152に沿って平行姿勢で位置移動可能に支持されることとなる。また、加圧プレート21は紙載台ユニット15Uのガイド部材17R、17Lに嵌合された状態で紙面方向(Y方向)に位置動する。このとき加圧プレート21とベースプレート10との間に配置されている前述の加圧スプリング18は、加圧プレート21の移動に追従して揺動するように構成されている。
次に図14に示す紙載台ユニット15Uを紙面方向に前進又は後退させるための構成について説明する。同図の紙載台ユニット15Uは装置フレーム(前述のベースプレート)10に回動可能に軸支持され、可動切断刃25によって切断点opが紙葉の一端Psから他端Peに移動するのに追従して回動する構成を採用している。同図の紙載台ユニット15Uは装置フレーム(前述のベースプレート)10に支軸153で回動するように構成されている。そして紙載台15には傾斜カム面155が設けてあり、可動切断刃25のホルダ25hと係合して支軸153を中心に紙載台15が図示のように回動するように構成してある。従って前述のものと同様に構成された可動切断刃25で紙載台15上の紙葉類Pをその一端Psから他端Peに移動しながら切断する際に、その切断点opに追随して紙載台15は支軸153を中心に回動する。これによって紙葉類Pは所定の切断線に沿って直線的に切断されることとなる。
尚本発明にあって、可動切断刃25と固定切断刃28を互いに交差するように一方を他方に対して所定角度(β)傾斜する際に、固定切断刃28を切断線CLと一致するように配置して可動切断刃25を角度(β)で傾斜させる場合について説明した。これと異なる方法として本発明は可動切断刃25を切断線CLと一致するように配置して固定切断刃28を角度(β)で傾斜させるように構成しても良い。
また、本発明にあって固定切断刃28と可動切断刃25とは、それぞれ刃先が直線を描く平板形状に形成したが、の固定切断刃と可動切断刃の一方を所定曲率でカーブを描くように湾曲して形成しても良い。
[可動切断刃の異なる構成]
なお、本発明にあって可動切断刃を以下のように構成することも可能である。前述の図2に示す可動切断刃25は、左右一対の駆動回転部材13d,13fで揺動しながら下降する場合を示したが、この可動切断刃25を図11に示すように紙葉類Pに対して垂直方向に上下動するように構成しても良い。図2と同一の構成については、同一符号を付してその説明を省略するが図11の装置は可動切断刃25を左右のガイド部材17R,17Lに形成したガイド溝17gに嵌合して垂直方向に上下動するように支持されている。そして、左右一対の駆動回転部材13d,13fは、伝動ピン13pを長孔軸受14R、14Lにそれぞれ嵌合してある。従って、この軸受構造で円弧運動する駆動回転部材13d,13fによって可動切断刃25は垂直方向にのみ上下動することとなる。その他の構成は図2と同一である。
[画像形成装置の構成]
次に上述の紙葉束断裁装置Aを備えた後処理装置及び画像形成装置の構成について図12に従って説明する。画像形成装置Bは複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものが採用可能であるが静電印刷装置を図示する。この画像形成装置Bはケーシング51内に給紙部52と、印字部53と、排紙部54と制御部とが内蔵されている。給紙部52にはシートサイズに応じた複数のカセット52aが準備され、制御部から指示されたサイズのシートが給紙経路55に繰り出される。この給紙経路55にはレジストローラ55aが設けられ、シートを先端揃えした後所定のタイミングで下流側の印字部53に給送する。
印字部53には静電ドラム53aが設けられ、この静電ドラム53aの周囲には印字ヘッド53b、現像器53c、転写チャージャ53dなどが配置されている。そして印字ヘッド53bは例えばレーザ発光器などで構成され、静電ドラム53a上に静電潜像を形成し、この潜像に現像器53cでトナーインクを付着し、転写チャージャ53dでシートに印刷する。この印刷シートは定着器56で定着され排紙経路54bに搬出される。排紙部54には上記ケーシング51に形成した排紙口58と排紙ローラ59が配置されている。このように画像形成された印刷シートは排紙口58から排紙ローラ59で搬出される。
尚図示45はスキャナユニットであり、上記印字ヘッド53bで印刷する原稿画像を光学的に読み取る。その構造は一般的に知られているように原稿シートを載置セットするプラテン46と、このプラテン46に沿って原稿画像をスキャンするキャリッジ47と、このキャリッジ47からの光学像を光電変換する光学読取手段(例えばCCDディバイス)48とから構成されている。また図示のものは原稿シートを自動的にプラテン46に給送する原稿送り装置49がプラテン46上に装備してある。
[製本装置(シート取扱い装置)の構成]
次に上述の画像形成装置Bの下流側には製本装置Cが連結され、画像形成されたシートを束状に部揃えし、この束状に部揃えした紙葉束をステープル、接着テープ、接着糊などで綴じ合わせて製本処理する。この製本処理後の紙葉束を前述の紙葉束断裁装置Aで断裁揃えして排紙スタッカに収納する。図12に示す製本装置Cは束状に部揃えした紙葉束の中央をステープル綴じして綴じ合わせ、この中綴じした紙葉束を折り畳んで冊子状に製本し、その後折り畳み先端を断裁して揃える装置を示す。
そこで画像形成装置Bの排紙口58に連なる搬入経路61が設けられ、この搬入経路61の経路排紙口61aの下流側に集積トレイ62が配置されている。このトレイにはシートを排紙方向前後に移送するスイッチバックローラ62aとシート後端を規制する後端規制部材62bが備えられている。上記スイッチバックローラ62aは径路排紙口61aからのシートを排紙方向にトレイ先端側に搬送し、シート後端がトレイ上に進入した後は排紙方向と逆方向にシートを移送して後端規制部材62bに突き当てて位置決めする。また上記後端規制部材62bはトレイ上に突出した位置とトレイから退避した位置との間で揺動自在に構成され、電磁ソレノイドなどのシフト手段(図示せず)に連結されている。そして上記集積トレイ62には集積したシート束を下流側に搬出する後端押し出し部材63が設けられている。尚集積トレイ62には図示しないサイド整合部材が配置され径路排紙口61aから進入するシートの搬送直交方向を位置決め整合するようになっている。従って径路排紙口61aからのシートはトレイ上に搬入され、そのシート後端を後端規制部材62bに規制された状態で束状に集積される。その後、このシート束は後端規制部材62bが集積トレイ62から退避した状態で後端押し出し部材63によって下流側に搬出されることとなる。
上記集積トレイ62の下流側には製本経路64が連設され、この製本経路64には中綴じステープラ65が配置されている。この中綴じステープラ65の構造は詳述しないがシート束にステープル針を刺入して先端を折り曲げるユニットで構成され、ステープル針を刺入する上部ユニットと先端を折曲げる下部ユニットがシート束を移送する製本経路64を挟んで上下に配置されている。製本経路64にはシート束の先端を係止する第1ストッパ64aと第2ストッパ64bが設けられている。第1ストッパ64aは製本経路64に出没自在の可動部材で構成され、シート束の先端を係止した状態で中綴じステープラ65がシート束の中央に位置するように配置されている。従って集積トレイ62に集積したシート束は後端押し出し部材63で製本経路64に移送され、その先端を第1ストッパ64aで係止された状態で中綴じステープラ65によって綴じられることとなる。
上述のように中綴じ製本されたシート束は上記第1ストッパ64aが製本経路64から退避した後、下流側の第2ストッパ64bに係止される。この状態でシート束の中央(ステープル綴じ位置)を折り曲げるように折ロール66aと中折ナイフ66bが配置されている。この中折ナイフ66bは矢視方向に上下動自在のブレードで構成され製本経路中のシート束を折ロール66aに案内する。また折ロール66aは一対のロールで構成されシート束中央を折曲げて下流側の排紙経路67に移送するようになっている。
上記折ロール66aの下流側に配置された排紙経路67はスイッチバック経路で構成され、シートを断裁経路68に案内する。図示67aはスイッチバックローラであり、67bは中間トレイである。このように構成された断裁経路68には断裁装置Aが配置されている。この断裁装置Aは図1で説明した装置であり、その作用は後述する。また、上記断裁経路68にはシート束を移送するベルト搬送手段69とグリップ回転手段70が配置されている。
以上の構成において、画像形成装置Bで画像形成されたシートは集積トレイ62に束状に集積され整合される。そこで製本装置Cに備えられた制御CPU(不図示)は画像形成装置Bからジョブ終了信号を受けると、後端規制部材62bをトレイ外に退避させて後端押し出し部材63でシート束を下流側の製本経路64に移送する。そしてこの製本経路中の第1ストッパ64aにシート束の先端を突き当てて停止させる。この状態で中綴じステープラ65を作動してシート束の中央(中折位置)をステープル綴じする。次いで制御CPUは第1ストッパ64aを経路外に退避させシート束を更に下流側の第2ストッパ64bに突き当てて停止させる。するとシート束の中央(ステープル綴じ位置)は折ロール66aに臨み、この状態で中折ナイフ66bを図示矢印方向に移動させる。するとシート束はその中央を折り曲げられながら折ロール66aに案内される。そこで折ロール66aを回転駆動するとシート束は中央を折り曲げられ下流側の排紙経路67に移送される。
このように排紙経路67に導かれたシート束は搬送方向を反転して断裁経路68に送られる。断裁経路68ではこのシート束をベルト搬送手段69でスイッチバックさせて先端位置決めする。この先端位置決めは可動切断刃25を待機位置に退避させた状態でシート束を図8右側に搬送してシート束全体を断裁経路68に進入させる。そこでベルト搬送手段69でシート束を同図左側にバックさせ所定の切断線CLが切断刃の位置に一致するようにシート束を位置決めする。次いで制御CPUはグリップ回転手段70でシート束をニップし、次いでプレス手段20でシート束を押圧保持する。そこで可動切断刃25を所定方向に移動させる。この断裁の状態は先に図5及び図6で説明した手順でシート束の端縁を断裁する。
次にシート束の小口部を断裁した後、制御CPUはプレス手段20を押圧解除してグリップ回転手段70を作動させて例えば90度シート束を回転させ天部を切断位置に臨ませる。このシート束の回転後シート束を切断線CLに所定量送る。このシート束の移送はグリップ回転手段70を図示右側に移動するか或いはベルト搬送手段69で送る。その後このシート束の天部を断裁した後、同様に小口部を断裁する。そしてシート束の3方向の断裁が終了すると制御CPUはベルト搬送手段69でシート束を排紙スタッカ71に搬出する。
なお、図示の製本装置Cは中綴じステープラ65で製本綴じする場合を示したが、これは束状に集積したシート束の端面に接着剤を塗布して表紙シートでくるみ綴じ(くるみ綴じ製本)、或いは表紙シートで表装することなく天糊製本しても良いことは勿論である。
本発明に係わる紙葉束断裁装置の全体構成を示す斜視図。 図1の装置の正面構成を示す説明図。 図1の装置の背面構成を示す説明図。 図1の装置に於ける断裁縁プレス手段の構成を示す説明図。 図1の装置における紙葉束の切断状態の説明図であり、(a)は切断刃が待機位置(上死点)の状態を、(b)は切断刃で紙葉を切断する初期状態をそれぞれ示す説明図。 図1の装置における紙葉束の切断状態の説明図であり、(c)は切断刃で紙葉を切断する途中の状態を示し、(d)は切断刃で紙葉の切断を終了した状態をそれぞれ示す。 図1の装置における縦断面構造の説明図。 図1の装置における固定切断刃と可動切断刃の位置決め構造を示す組み立て分解説明図。 図8の構成における固定切断刃と可動切断刃の位置決め状態の説明図であり、(a)はプレス部材が退避位置に待機した状態を、(b)はプレス部材が紙載台上の紙葉を押圧した状態を示す。 図1の装置における断裁縁プレス手段の構造説明図。 図1の装置における紙載台ユニットの構造を示し、(a)は紙葉の一端から他端に徐々に切断するときの紙載台の動きを示す説明図であり、(b)は切断点OP1における紙載台をシフトする状態を、(c)は切断点OP2における紙載台をシフトする状態を、(d)は切断点OP3における紙載台をシフトする状態をそれぞれ示す。 図11の装置における紙載台ユニットの断面構成を示す説明図であり、(a)は切断初期時の断面状態を、(b)は切断終了時の断面状態をそれぞれ示す。 図1の装置における紙載台ユニットの図11と異なる形態を示す説明図。 図1の装置における紙載台の図11及び図12と異なる形態を示す説明図であり、(a)は紙載台ユニットの平面構成を、(b)は紙載台ユニットの断面構成を示す。 図2の装置と異なる断裁装置の構成を示す説明図。 本発明に係わる紙葉類断裁装置を内蔵したフィニッシャ装置の構成説明図。
符号の説明
A 紙葉束断裁装置(トリマーユニット)
M 駆動モータ
CL 切断線
10 装置フレーム(ベースプレート)
10r 折曲片
11 長孔
12 断裁開口
13d 駆動回転部材(駆動側)
13f 駆動回転部材(従動側)
13s 軸受スリーブ
15 紙載台(紙載台アセンブリー)
16 付勢手段
17R ガイド部材
17L ガイド部材
17g ガイド溝
18 加圧スプリング
19 押さえ部材
20 プレス手段
21 加圧プレート
21k 係合片
21p 下端面(紙圧面)
25 可動切断刃
25q 潤滑性塗料
25w 凹陥溝
25x 上端縁
25z 下端部
28 固定切断刃
29 伝動チェーン
30 スプロケット(30a,30b)
45 スキャナユニット
49 原稿送り装置
62 集積トレイ
71 排紙スタッカ
151 傾斜カム面
152 ガイド溝
152a ガイドコロ
153 軸受ピン

Claims (4)

  1. シート束を切断線に沿って断裁する装置であって、
    上記シート束載置する紙載台と、
    上記シート束を紙載台に押圧する加圧部材を有するプレス手段と、
    上記シート束に対して断裁方向に上下動する可動切断刃と、
    上記紙載台に配置され、上記可動切断刃と接する固定切断刃と、
    を備え、
    上記可動切断刃と上記固定切断刃とは、
    上記シート束を一端から他端に向かって徐々に切断するように上下方に傾斜すると同時に切断線方向互いが交差するように配置され、
    上記紙載台と固定切断刃とは、上記シート束の紙面方向に移動可能なユニットで構成され、
    上記ユニットには、
    上記固定切断刃を上記可動切断刃側に圧接する付勢手段と、
    上記付勢手段に抗して紙載台と固定切断刃と上記加圧部材を紙面方向に移動させるシフト手段と、
    が配置され、
    このシフト手段は、上記可動切断刃で紙載台上のシート束を一端から他端に徐々に切断する際に、上記紙載台と固定切断刃と加圧部材とシート束を一体的に紙面方向に後退移動させることを特徴とする紙葉類断裁装置。
  2. 前記シフト手段は、前記可動切断刃の断裁方向移動に従動して前記紙載台をシート束の紙面方向に平行移動又は回転移動するカム部材を備えていることを特徴とする請求項に記載の紙葉類断裁装置。
  3. 前記固定切断刃は前記紙載台に固定支持され、
    この固定切断刃と紙載台は、前記切断線と直交する紙面方向に回動可能に構成され、
    前記シフト手段は、前記可動切断刃の断裁動作に連動して上記紙載台と固定切断刃を紙面方向に回動させることを特徴とする請求項に記載の紙葉類断裁装置。
  4. 前記プレス手段は、
    前記紙載台上のシート束を押圧する加圧部材と、
    この加圧部材を付勢する加圧スプリングと、
    上記加圧部材を紙載台の上方に退避させる加圧解除手段と、
    で構成され、
    上記加圧部材はシート束の紙面方向に位置移動可能で、前記シフト手段によってシート束の紙面方向に変位するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類断裁装置。
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