JP5181609B2 - ピラゾリノン誘導体の製造方法 - Google Patents

ピラゾリノン誘導体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5181609B2
JP5181609B2 JP2007261763A JP2007261763A JP5181609B2 JP 5181609 B2 JP5181609 B2 JP 5181609B2 JP 2007261763 A JP2007261763 A JP 2007261763A JP 2007261763 A JP2007261763 A JP 2007261763A JP 5181609 B2 JP5181609 B2 JP 5181609B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
group
liquid phase
atom
aqueous liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007261763A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009091275A (ja
Inventor
史 米原
太郎 広瀬
芳伴 遠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2007261763A priority Critical patent/JP5181609B2/ja
Priority to CN200880110644A priority patent/CN101815705A/zh
Priority to PCT/JP2008/068408 priority patent/WO2009044937A1/ja
Publication of JP2009091275A publication Critical patent/JP2009091275A/ja
Priority to IL204792A priority patent/IL204792A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5181609B2 publication Critical patent/JP5181609B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D231/00Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings
    • C07D231/02Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings not condensed with other rings
    • C07D231/10Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D231/14Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D231/44Oxygen and nitrogen or sulfur and nitrogen atoms
    • C07D231/52Oxygen atom in position 3 and nitrogen atom in position 5, or vice versa

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

本発明は、水及び有機溶媒中、式(1)
Figure 0005181609
(式中、R1、R2、R3、R4及びR5はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子で置換されていてもよいメチル基を表す。R6は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を表す。)
で示される化合物〔以下、ピラゾリノン化合物(1)ということがある。〕と、式(2)
Figure 0005181609
(式中、Xは塩素原子又は臭素原子を表し、Yは酸素原子又は硫黄原子を表す。R7は炭素数1〜5のアルキル基、炭素数3〜5のアルケニル基又は炭素数3〜5のアルキニル基を表す。)
で示される化合物〔以下、酸ハロゲン化物(2)ということがある。〕とを、塩基存在下で反応させ、式(3)
Figure 0005181609
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びYはそれぞれ前記と同じ意味を表す。)
で示される化合物〔以下、ピラゾリノン誘導体(3)ということがある。〕を製造する方法に関する。ピラゾリノン誘導体(3)は、例えば、農薬の原料として有用である。
ピラゾリノン誘導体(3)の製造方法として、例えば、特開2000−226374号公報(特許文献1)には、有機溶媒、ピラゾリノン化合物(1)及び塩基の混合物に酸ハロゲン化物(2)を滴下する方法や、有機溶媒、ピラゾリノン化合物(1)及び酸ハロゲン化物(2)の混合物に塩基の水溶液を滴下する方法が記載されている。
特開2000−226374号公報
しかしながら、上記従来の方法では、反応の選択率や収率が低下してしまうことがあり、これらの点で必ずしも満足のいくものではなかった。
そこで、本発明の目的は、良好な反応選択率や収率でピラゾリノン誘導体(3)を製造しうる方法を提供することにある。
本発明者らは鋭意研究を行った結果、ピラゾリノン化合物(1)と酸ハロゲン化物(2)とを、塩基存在下で反応させて、ピラゾリノン誘導体(3)を製造するにおいて、まず、水、有機溶媒、ピラゾリノン化合物(1)及び塩基を、水性液相のpHが11.5より高く、かつ12.5より低くなるように混合して、水性液相を含む混合液を得、次に、この混合液に、水性液相のpHが11.5以下になるまで酸ハロゲン化物(2)を添加した後、水性液相のpHが10.0〜11.5を保持するように、酸ハロゲン化物(2)及び塩基を添加することにより、上記目的を達成しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、水及び有機溶媒中、式(1)
Figure 0005181609
(式中、R1、R2、R3、R4及びR5はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子で置換されていてもよいメチル基を表す。R6は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を表す。)
で示される化合物と、式(2)
Figure 0005181609
(式中、Xは塩素原子又は臭素原子を表し、Yは酸素原子又は硫黄原子を表す。R7は炭素数1〜5のアルキル基、炭素数3〜5のアルケニル基又は炭素数3〜5のアルキニル基を表す。)
で示される化合物とを、塩基存在下で反応させることにより、式(3)
Figure 0005181609
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びYはそれぞれ前記と同じ意味を表す。)
で示される化合物を製造する方法であって、下記の工程A、工程B及び工程Cを含むことを特徴とする式(3)で示される化合物の製造方法を提供するものである。
工程A:水、有機溶媒、式(1)で示される化合物及び塩基を、水性液相のpHが11.5より高く、かつ12.5より低くなるように混合して、水性液相を含む混合液を得る工程
工程B:工程Aで得られた混合液に、水性液相のpHが11.5以下になるまで、式(2)で示される化合物を添加して、反応混合液を得る工程
工程C:工程Bで得られた反応混合液に、水性液相のpHが10.0〜11.5を保持するように、式(2)で示される化合物及び塩基を添加する工程
本発明によれば、良好な反応選択率や収率でピラゾリノン誘導体(3)を製造することができる。
以下に本発明について詳細に説明する。本発明では、まず、水、有機溶媒、ピラゾリノン化合物(1)及び塩基を、水性液相のpHが11.5より高く、かつ12.5より低くなるように混合して、水性液相を含む混合液を得る〔工程A〕。ここでいう有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノールのようなアルコール、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼンのような芳香族炭化水素、n−へキサン、n−へプタンのような脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサンのような脂環式炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロピランのようなエーテル等が挙げられ、必要によりそれらの2種以上からなる混合溶媒を用いることもできる。中でも、芳香族炭化水素及びアルコールの混合溶媒が、副反応抑制の点から好ましい。
また、水と有機溶媒とを混合した際、これらは均一に混じりあったものであってもよいし、不均一な油水2相系になっていてもよい。尚、水と有機溶媒とが均一に混じりあった場合、かかる均一の混合液が水性液相となり、該液相のpHが11.5より高く、かつ12.5より低くなればよい。また、水と有機溶媒との混合液が不均一な油水2相系である場合、かかる水相が水性液相となり、該液相のpHが11.5より高く、かつ12.5より低くなればよい。
工程Aでは、式(1)
Figure 0005181609
(式中、R1、R2、R3、R4及びR5はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子で置換されていてもよいメチル基を表す。R6は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を表す。)
で示される化合物〔ピラゾリノン化合物(1)〕を使用する。
式(1)において、R1、R2、R3、R4及びR5の少なくとも1つがハロゲン原子又はハロゲン原子で置換されたメチル基である場合、このハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であることができる。また、ハロゲン原子で置換されたメチル基は、モノフルオロメチル基やモノクロロメチル基の如きモノハロメチル基であってもよいし、ジフルオロメチル基やジクロロメチル基の如きジハロメチル基であってもよいし、トリフルオロメチル基やトリクロロメチル基の如きトリハロメチル基であってもよい。R6が炭素数1〜5のアルキル基である場合、このアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基等が挙げられる。
工程Aで使用する塩基としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムのようなアルカリ土類金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属重炭酸塩等の無機塩基や、ピリジン、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基が挙げられる。上記無機塩基を使用する場合、水溶液として使用することもできる。中でも、アルカリ金属水酸化物が好ましく、水酸化ナトリウムがより好ましい。
工程Aにおける水の使用量は、ピラゾリノン化合物(1)1重量部に対し、通常0.5〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部であり、工程Aにおける有機溶媒の使用量は、ピラゾリノン化合物(1)1重量部に対し、通常1〜20重量部、好ましくは1〜10重量部である。
工程Aにおける塩基の使用量は、水性液相のpHが11.5より高く、12.5より低くなるように適宜調整すればよいが、ピラゾリノン化合物(1)1モルに対し、通常0.8〜1.2モル、好ましくは0.9〜1.1モルである。尚、水性液相のpHが11.5以下である場合は、塩基を追加して該液相のpHが11.5より高くなるようにすればよく、水性の液相pHが12.5以上である場合は、塩酸(塩化水素の水溶液)や硫酸水溶液等の酸性水溶液を加えて、該液相のpHが12.5より低くなるようにすればよい。
工程Aにおける混合温度は、特に制限はないが、通常0〜50℃、好ましくは5〜40℃である。
次に、工程Aで得られた混合液に、水性液相pHが11.5以下になるまで、酸ハロゲン化物(2)を添加して、反応混合液を得る〔工程B〕。このように酸ハロゲン化物(2)を添加して、ピラゾリノン化合物(1)と酸ハロゲン化物(2)との反応を進行させると、それに伴って、水性液相のpHが徐々に低下していく。すなわち工程Bは、水性液相のpHが11.5以下になるまで、酸ハロゲン化物(2)を添加する工程である。
工程Bでは、式(2)
Figure 0005181609
(式中、Xは塩素原子又は臭素原子を表し、Yは酸素原子又は硫黄原子を表す。R7は炭素数1〜5のアルキル基、炭素数3〜5のアルケニル基又は炭素数3〜5のアルキニル基を表す。)
で示される化合物〔酸ハロゲン化物(2)〕を使用する。
式(2)において、R7が炭素数1〜5のアルキル基である場合、このアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基等が挙げられる。R7が炭素数3〜5のアルケニル基である場合、このアルケニル基としては、例えば、アリル基(2−プロペニル基)、メタリル基(2−メチル−2−プロペニル基)、クロチル基(2−ブテニル基)等が挙げられる。R7が炭素数3〜5のアルキニル基である場合、このアルキニル基としては、例えば、2−プロピニル基、2−ブチニル基又は3−ブチニル基等が挙げられる。
工程Bにおける酸ハロゲン化物(2)の使用量は、水性液相のpHが11.5以下になるように適宜調整すればよいが、ピラゾリノン化合物(1)1モルに対し、通常0.05〜0.5モル、好ましくは0.05〜0.3モルである。
工程Bにおける酸ハロゲン化物(2)の添加方式については、特に制限はないが、水性液相のpHや副反応を抑制する点から、徐々に添加したり、滴下したりするのが好ましい。
工程Bにおいて、酸ハロゲン化物(2)を添加する際の温度は、特に制限はないが、通常0〜50℃、好ましくは5〜40℃である。
かくして得られた反応混合液に、水性液相のpHが10.0〜11.5を保持するように、酸ハロゲン化物(2)及び塩基を添加する〔工程C〕。このように、水性液相のpHが上記範囲内で保持されるように、酸ハロゲン化物(2)及び塩基を添加することにより、副生物の生成や酸ハロゲン化物(2)の分解を抑え、良好な反応選択率や収率でピラゾリノン誘導体(3)を製造することができる。
工程Cにおける酸ハロゲン化物(2)の使用量は、ピラゾリノン化合物(1)1モルに対し、通常0.5〜1.5モル、好ましくは0.8〜1.2モルである。尚、工程B及び工程Cにおける酸ハロゲン化物(2)の合計使用量が、0.9〜1.2モルであるとより好ましい。
工程Cにおける塩基の使用量は、水性液相のpHが10.0〜11.5を保持するように適宜調整すればよいが、ピラゾリノン化合物(1)1モルに対し、通常0.5〜1.5モル、好ましくは0.8〜1.2モルである。
工程Cにおける酸ハロゲン化物(2)及び塩基の添加方式については、特に制限はないが、水性液相のpHや副反応を抑制する点から、これらを徐々に添加したり、滴下したりするのが好ましい。
工程Cにおいて、酸ハロゲン化物(2)及び塩基を添加する際の温度は、特に制限はないが、通常0〜50℃、好ましくは5〜40℃である。
かくして式(3)
Figure 0005181609
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びYはそれぞれ前記と同じ意味を表す。)
で示される化合物〔ピラゾリノン誘導体(3)〕を含む反応混合液を得ることができ、かかるピラゾリノン誘導体(3)を良好な反応選択率や収率で製造することができる。
上記反応混合液に酸を加えることにより、固体としてピラゾリノン誘導体(3)を析出させることができる。かかる酸としては、例えば、塩化水素や硫酸等が挙げられ、その水溶液が好ましく用いられる。酸の使用量は、ピラゾリノン化合物(1)1モルに対し、通常0.5〜5モル、好ましくは0.7〜1.5モルである。品質面、操作面から酸を加えた後の水性液相のpHは5以上であるのが好ましく、また、ピラゾリノン誘導体(3)を十分に析出させるため、酸を加えた後の水性液相のpHは9以下であるのが好ましい。pHの調整は、酸の使用量を調整することで行うことができる。尚、酸を加える前の反応混合液は、品質面からピラゾリノン誘導体(3)が溶媒に溶解したものであるのが好ましい。
反応混合液に酸を加える時間は、品質面、操作面から、通常3時間以上である。一方、上限は特に限定されないが、生産性の観点から通常20時間以下である。
反応終了後の反応混合液に酸を加え、ピラゾリノン誘導体(3)を析出させた後、該析出物を含む混合物をろ過し、ろ上物を水や有機溶媒によって洗浄することにより、目的物であるピラゾリノン誘導体(3)を固体として、良好な品質で得ることができる。また、更に、必要に応じて、再結晶やカラムクロマトグラフィー等の手段により精製することも可能である。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれによって限定されるものではない。
実施例1
還流冷却器、温度計、攪拌器、滴下ロートを備えたガラス製反応器に、3−アミノ−4−(2−メチルフェニル)−ピラゾリン−5−オン〔式(1)においてRがメチル基、R、R、R、R及びRが水素原子である化合物〕15.00g(0.079モル)、メタノール30.00g、水5.39g、キシレン45.00g及び25%水酸化ナトリウム水溶液13.32gを入れ、15℃で攪拌した。このときの水相pHは13.8であった。この混合液に10%塩酸を2.32g加えて水相pHを12.0に調整した後、15℃で、アリルクロロチオホルメート〔式(2)においてXが塩素原子、Yが硫黄原子、Rがアリル基である化合物〕1.43g(0.011モル)とキシレン1.23gとの混合溶液を15分かけて滴下した。このときの水相pHは11.3であった。その後、該反応混合液に、水相pHが10.0〜11.5の範囲内に保持されるように、アリルチオクロロホルメート10.05g(0.074モル)とキシレン8.61gとの混合液及び10%水酸化ナトリウム溶液33.88g(0.085モル)をそれぞれ1時間45分かけて滴下した後、同温度で2時間攪拌した。次いで、該反応混合液を約25℃にした後、これに10%塩酸28.34gを0.5時間かけて滴下し、1−〔(2−プロペニルチオ)カルボニル〕−4−(2−メチルフェニル)−5−アミノ−1H−ピラゾール−3−オン〔式(3)においてRがメチル基、R、R、R、R、R及びRが水素原子、Yが硫黄原子、Rがアリル基である化合物〕を析出させた。このときの水相pHは6.5であった。これにn−へキサン30.00gを加え1時間攪拌後、ろ過した。ろ上物をn−へキサン、次いでメタノール水で洗浄し、1−〔(2−プロペニルチオ)カルボニル〕−4−(2−メチルフェニル)−5−アミノ−1H−ピラゾール−3−オンを19.05g得た。これを高速液体クロマトグラフィーにより分析し、含量を絶対検量線法により算出し、3−アミノ−4−(2−メチルフェニル)−ピラゾリン−5−オンに対する収率を求めた。その結果、収率84.7%であった。尚、副生物であるジアシル体〔ピラゾリノン化合物(1)に2分子の酸ハロゲン化物(2)が反応して生じる化合物〕の収率は1.39%であった。
比較例1
実施例1と同様の反応器に、3−アミノ−4−(2−メチルフェニル)−ピラゾリン−5−オン15.00g(0.079モル)、メタノール30.00g、水5.39g、キシレン45.00g及び25%水酸化ナトリウム水溶液13.32gを入れ、15℃で攪拌した。このときの水相pHは13.8であった。この混合液に15℃にてアリルクロロチオホルメート11.48g(0.084モル)とキシレン9.84gの混合溶液を2時間かけて滴下し、次いで同温度で2時間攪拌した。このときの水相pHは7.8であった。その後、該反応混合液を約25℃にした後、10%塩酸0.41gを0.5時間かけて滴下し、1−〔(2−プロペニルチオ)カルボニル〕−4−(2−メチルフェニル)−5−アミノ−1H−ピラゾール−3−オンを析出させた。このときのpHは6.5であった。これにn−へキサン30.00gを加え1時間攪拌後、ろ過した。ろ上物をn−へキサン、次いでメタノール水で洗浄し、1−〔(2−プロペニルチオ)カルボニル〕−4−(2−メチルフェニル)−5−アミノ−1H−ピラゾール−3−オンを17.90g得た。実施例1と同様に分析したところ、収率78.0%であった。上記ジアシル体の収率は3.0%であった。

Claims (3)

  1. 水及び有機溶媒中、式(1)
    Figure 0005181609
    (式中、R1、R2、R3、R4及びR5はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子で置換されていてもよいメチル基を表す。R6は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を表す。)
    で示される化合物と、式(2)
    Figure 0005181609
    (式中、Xは塩素原子又は臭素原子を表し、Yは酸素原子又は硫黄原子を表す。R7は炭素数1〜5のアルキル基、炭素数3〜5のアルケニル基又は炭素数3〜5のアルキニル基を表す。)
    で示される化合物とを、塩基存在下で反応させることにより、式(3)
    Figure 0005181609
    (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びYはそれぞれ前記と同じ意味を表す。)
    で示される化合物を製造する方法であって、下記の工程A、工程B及び工程Cを含むことを特徴とする式(3)で示される化合物の製造方法。
    工程A:水、有機溶媒、式(1)で示される化合物及び塩基を、水性液相のpHが11.5より高く、かつ12.5より低くなるように混合して、水性液相を含む混合液を得る工程
    工程B:工程Aで得られた混合液に、水性液相のpHが11.5以下になるまで、式(2)で示される化合物を添加して、反応混合液を得る工程
    工程C:工程Bで得られた反応混合液に、水性液相のpHが10.0〜11.5を保持するように、式(2)で示される化合物及び塩基を添加する工程
  2. 塩基が、アルカリ金属水酸化物である請求項1に記載の方法。
  3. 有機溶媒が、芳香族炭化水素及びアルコールである請求項1又は2に記載の方法。
JP2007261763A 2007-10-05 2007-10-05 ピラゾリノン誘導体の製造方法 Active JP5181609B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007261763A JP5181609B2 (ja) 2007-10-05 2007-10-05 ピラゾリノン誘導体の製造方法
CN200880110644A CN101815705A (zh) 2007-10-05 2008-10-03 吡唑啉酮衍生物的制备方法
PCT/JP2008/068408 WO2009044937A1 (ja) 2007-10-05 2008-10-03 ピラゾリノン誘導体の製造方法
IL204792A IL204792A (en) 2007-10-05 2010-03-28 METHOD FOR PREPARING ASTERIOS AND THIOSHTERS OF ACID 3-AMINO-4 - (OPTIONAL CONCENTRATED PENYL) -5-OXO-PYRAZOLINE-2-CARBOXYLIC

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007261763A JP5181609B2 (ja) 2007-10-05 2007-10-05 ピラゾリノン誘導体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009091275A JP2009091275A (ja) 2009-04-30
JP5181609B2 true JP5181609B2 (ja) 2013-04-10

Family

ID=40526343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007261763A Active JP5181609B2 (ja) 2007-10-05 2007-10-05 ピラゾリノン誘導体の製造方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP5181609B2 (ja)
CN (1) CN101815705A (ja)
IL (1) IL204792A (ja)
WO (1) WO2009044937A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8583877B2 (en) 1997-05-29 2013-11-12 Hitachi, Ltd. Fiber channel connection storage controller
US8700587B2 (en) 2000-01-14 2014-04-15 Hitachi, Ltd. Security method and system for storage subsystem

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112375072B (zh) * 2020-09-28 2021-05-28 上海长征富民金山制药有限公司 吡唑啉酮衍生物、注射剂及其用途

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4395912B2 (ja) * 1998-04-23 2010-01-13 住友化学株式会社 ピラゾリノン誘導体
JP5034142B2 (ja) * 2001-04-20 2012-09-26 住友化学株式会社 植物病害防除剤組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8583877B2 (en) 1997-05-29 2013-11-12 Hitachi, Ltd. Fiber channel connection storage controller
US8700587B2 (en) 2000-01-14 2014-04-15 Hitachi, Ltd. Security method and system for storage subsystem

Also Published As

Publication number Publication date
IL204792A (en) 2015-03-31
CN101815705A (zh) 2010-08-25
JP2009091275A (ja) 2009-04-30
IL204792A0 (en) 2010-11-30
WO2009044937A1 (ja) 2009-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20070101716A (ko) 1,3-프로펜설톤의 제조방법
JP5181609B2 (ja) ピラゾリノン誘導体の製造方法
EP1829872B1 (en) Processes for production of indole compounds
KR101653025B1 (ko) 2-아미노-4-트리플루오로메틸피리딘류의 제조 방법
JP4862481B2 (ja) ピラゾリノン誘導体の製造法
JP2009143850A (ja) ピラゾリノン誘導体の製造法
KR101471047B1 (ko) 고순도 보센탄의 개선된 제조방법
JP6459709B2 (ja) 3,3−ジフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸の実用的な製造方法
JP5009306B2 (ja) 2−イソプロペニル−5−メチル−4−ヘキセン−1−イル3−メチル−2−ブテノアートの製造方法
JP5417860B2 (ja) α−ヒドロキシエステル類の製造方法
JP4968066B2 (ja) 4−アミノ−2−アルキルチオ−5−ピリミジンカルバルデヒドの製法
JP2009298709A (ja) ピラゾリノン誘導体の製造方法
KR100701743B1 (ko) 밤부테롤의 신규한 제조 방법
JP5205971B2 (ja) テトラヒドロピラン化合物の製造方法
JP2008007503A (ja) 4−メチルピラゾール−5−カルボン酸エステルの製造方法
JP2007055958A (ja) 含窒素化合物の製造方法
JP4896476B2 (ja) メチルオキシメチルアミノピリジン誘導体及びその製造方法
JP3959178B2 (ja) ヒドラジン誘導体の製造方法、その中間体および中間体の製造方法
KR100976749B1 (ko) 글리시딜 에테르의 제조 방법
JP6695235B2 (ja) (4−ヒドロキシ)−1−ピペリジノアルキルカルボン酸エステルの製造方法、及び該製造方法で得られる(4−ヒドロキシ)−1−ピペリジノブタン酸エチルエステルを用いた4−[4−[(4−クロロフェニル)(2−ピリジル)メトキシ]ピペリジノ]ブタン酸の製造方法。
JP6409868B2 (ja) ニトロ化合物の製造方法
EP2956438A2 (fr) Procédé de synthèse de 4-piperidin-4-yl-benzène-1,3-diol et de ses sels et nouveau composé 4-(2,4-dihydroxy-phényl)-4-hydroxy-piperidine-1-carboxylate de tert-butyle
JP2003113153A (ja) β−オキソニトリル誘導体又はそのアルカリ金属塩の製法
JP2006124283A (ja) トリフルオロメチル基含有エナミンおよびその誘導体の製造方法
JP5003072B2 (ja) 3,3,3−トリフルオロプロピオンアルデヒドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121231

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5181609

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350