JP5180696B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5180696B2
JP5180696B2 JP2008160593A JP2008160593A JP5180696B2 JP 5180696 B2 JP5180696 B2 JP 5180696B2 JP 2008160593 A JP2008160593 A JP 2008160593A JP 2008160593 A JP2008160593 A JP 2008160593A JP 5180696 B2 JP5180696 B2 JP 5180696B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll
holder
chamber
scroll chamber
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008160593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010000865A (ja
Inventor
隆治 佃
哲光 竹下
安史 須永
正治 恩田
嗣崇 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Calsonic Kansei Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2008160593A priority Critical patent/JP5180696B2/ja
Publication of JP2010000865A publication Critical patent/JP2010000865A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5180696B2 publication Critical patent/JP5180696B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車両用空調装置に関し、特に、モータの両側に一対のファンを備えるとともに、これらのファンの回転によりユニットハウジング内に空気を取り入れる一対のスクロール室を有したスクロールケースを備えたものに関する。
従来、車両用空調装置において、モータの両側にモータと同軸に2個のファンを備えた一般にツインファンタイプと称されるものが、例えば、特許文献1などにより知られている。
このような従来技術では、熱交換器を収容するユニットハウジングと、このユニットハウジングに空気を取り入れるインテーク部に、モータおよび一対のファンを備えたブロワユニットが設置されている。
また、インテーク部には、第1のファンと第2のファンをそれぞれ収容し、軸方向の空気取入口と軸直交方向のユニットケースの開口とを結ぶ第1スクロール室と第2スクロール室とが設けられている。
特開2007−161038号公報
しかしながら、上述の従来技術では、第1スクロール室と第2スクロール室とが区画された構造となっていた。
このため、両ファンを回転させた時に、両スクロール室で送風時に圧力差が生じることがあった。すなわち、車両の仕様により、各スクロール室に接続されるインテークダクト取り回しが異なる場合、第1スクロール室側と第2スクロール室側とで送風抵抗が異なる場合があり、この場合、両スクロール室に圧力差が生じる。また、両スクロール室に連通された外気取入口の一方に異物などが付着した場合にも、送風抵抗に差が生じ、両スクロール室に圧力差が生じる。あるいは、両ファンの下流側の温調を独立して制御可能な構造である場合、車室左右の温調制御状態が異なると、送風抵抗に差が生じ、両スクロール室に圧力差が生じる。
そして、このように両スクロール室に圧力差が生じると、一体的に回転する一対のファンの負荷が異なり、これを原因として、音や振動が生じていた。さらに、車両用空調装置にこのような振動が生じた場合、車両用空調装置が支持されたステアリング支持メンバを介して、ステアリングまで伝達されることもあった。
本発明は、上述の従来の問題に着目して成されたもので、1つのモータで回転される一対のファンを備えた車両用空調装置において、音や振動の発生抑制を図ることを目的とする。
上述の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、ユニットハウジングに空気を取り入れるインテーク部と、このインテーク部に設置され、モータの軸方向両側に第1ファンと第2ファンとが設けられたブロワユニットと、前記第1ファンが収容され、送風を前記ユニットハウジングへ導く第1スクロール室、および、前記第2ファンが収容され、送風を前記ユニットハウジングへ導く第2スクロール室と、を備えた車両用空調装置であって、前記インテーク部に、前記第1スクロール室を形成する第1スクロール部と、前記第2スクロール室を形成する第2スクロール部と、前記第1スクロール部と前記第2スクロール部との間に連続して設けられ、前記モータの外周に装着されたホルダを保持可能な大きさの筒状に形成されているとともに、前記第1スクロール室と第2スクロール室とを連通する連通用筒部と、を備えたスクロールケースが設けられ、前記ホルダは前記モータの外周に装着された本体部と、前記本体部の軸方向両端部の外周に設けられた第1保持部及び第2保持部を備え、前記ホルダは、前記連通用筒部の内周に前記第1保持部及び第2保持部の外周を当接させて支持され、前記第1保持部及び第2保持部には前記ホルダの軸方向に貫通する連通用穴が形成され、前記ホルダには前記連通用穴を有し且つ前記第1スクロール室と前記第2スクロール室とを連通させる連通路が形成されていることを特徴とする車両用空調装置とした。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用空調装置において、前記インテーク部に、前記第1スクロール室を形成する第1スクロール部と、前記第2スクロール室を形成する第2スクロール部と、前記第1スクロール部と前記第2スクロール部との間に連続して設けられ、前記モータの外周に装着されたホルダを保持可能な大きさの筒状に形成されているとともに、前記第1スクロール室と第2スクロール室とを連通する連通用筒部と、を備えたスクロールケースが設けられ、前記連通用筒部と前記モータとの間に、前記連通路が形成されていることを特徴とする車両用空調装置とした。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置において、前記連通用筒部が、両ファンを挿通可能な大きさに形成されていることを特徴とする車両用空調装置とした。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の車両用空調装置において、前記インテーク部に、前記第1スクロール室を形成する第1スクロール部と、前記第2スクロール室を形成する第2スクロール部と、が独立して形成され、前記モータの外周に装着されたホルダに、前記第1スクロール室と前記第2スクロール室とを連通させる前記連通路が形成されていることを特徴とする車両用空調装置とした。
本発明の車両用空調装置では、モータを駆動させて第1ファンと第2ファンとを回転させたときに、両ファンの送風抵抗に差が生じたとしても、両スクロール室が連通路で連通されているため、両スクロール室は均等圧に保たれる。
したがって、両ファンの回転負荷の均等化を図ることができ、回転負荷の違いによる音や振動の発生を抑制することが可能となる。
さらに、請求項2に記載の発明では、モータの外周に装着されたホルダを保持する部分で筒状の連通用筒部を形成し、この連通用筒部により両スクロール室を連通させ、この連通用筒部とモータとの間に連通路を形成した。
このように、両スクロール室を連通する連通路を形成するのに、両スクロール部に連続して形成したホルダを保持する連通用筒部を利用するようにしたため、連通路を形成するための部品点数を抑えることが可能であり、これにより、コストダウンを図ることが可能である。
また、請求項3に記載の発明では、ブロワユニットの交換を容易にすることが可能である。
すなわち、スクロールケースの連通用筒部の内径は、ファンの外径よりも大きな寸法に形成しており、両ファンは、連通用筒部を軸方向に沿って移動させて通過させることが可能である。このため、ホルダの連通用筒部に対する固定を解除すれば、ブロワユニット自体を、スクロールケースに対して軸方向に移動させて、スクロールケースから取り外すことが可能であり、ブロワユニットの交換作業を容易とすることが可能となる。
また、請求項4に記載の発明では、モータの外周に装着したホルダを利用して連通路を形成したため、連通路を形成するための部品点数を抑えることが可能であり、これにより、コストダウンを図ることが可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の実施の形態の車両用空調装置は、ユニットハウジング(1)に空気を取り入れるインテーク部(2)と、このインテーク部(2)に設置され、モータ(43)の軸方向両側に第1ファン(41)と第2ファン(42)とが設けられたブロワユニット(40)と、前記第1ファン(41)が収容され、送風を前記ユニットハウジング(1)へ導く第1スクロール室(21a)、および、前記第2ファン(42)が収容され、送風を前記ユニットハウジング(1)へ導く第2スクロール室(22a)と、を備えた車両用空調装置であって、前記第1スクロール室(21a)と前記第2スクロール室(22a)とを連通させる連通路(60)を備えていることを特徴とする車両用空調装置である。
以下に、図1〜図4に基づいて、この発明の最良の実施の形態の実施例1の車両用空調装置Aについて説明する。
図2は車両用空調装置Aの構成の概略を示す全体概略図であって、この車両用空調装置Aは、ユニットハウジング1と、インテーク部2と、を備えている。
ユニットハウジング1は、樹脂などにより箱状に形成され、図示を省略した内部の送風通路に冷却器や加熱器を備え、デフ吹出口、フット吹出口、ベント吹出口などが形成されている。
インテーク部2は、スクロールケース20、第1インテークボックス31、第2インテークボックス32、ブロワユニット40を備えている。
ブロワユニット40は、第1ファン41および第2ファン42と、モータ43(図1,図3参照)と、ホルダ44と、を備えている。
すなわち、モータ43は、このモータ43の軸心位置でモータ43の両側に突出した駆動軸431を備え、この駆動軸431に、第1ファン41と第2ファン42とが取り付けられている。したがって、両ファン41,42は、モータ43の駆動により一体的に回転する。
第1ファン41および第2ファン42は、回転により軸方向から空気を吸い込んで、外径方向に吹き出すいわゆるシロッコタイプのファンであって、両者43,44は同径に形成されている。
ホルダ44は、モータ43をスクロールケース20に保持するもので、本実施例1では樹脂成形品が用いられ、略円筒状に形成されて、モータ43の外周に装着された本体部441と、本体部441の軸方向両端部の外周に一体に設けられた第1保持部442および第2保持部443を備えている。なお、モータ43は、本体部441の内周に圧入固定されている。
両保持部442,443は、それぞれ、一対の薄板環状の環状板442a,442a,443a,443aと、環状板442a,442aどうしおよび環状板443a,443aどうしを連結して軸方向に延在された補強板442b,443bと、環状板442a,443aから本体部441に向けて内径方向に延びて本体部441に連結された連結板442c,443cと、を備えている。
そして、連結板442c,443cは、周方向に略一定間隔で形成され、連結板442c,442cどうしの間および連結板443c,443cどうしの間には、軸方向に保持部442,443を貫通する連通用穴444,444が形成されている。この連通用穴444は、環状板442a,443aにおいて、周方向に略一定間隔で形成されている。
スクロールケース20は、樹脂成形品であり、第1スクロール部21、第2スクロール部22、連通用筒部23を備えている。
第1スクロール部21および第2スクロール部22は、それぞれ、第1ファン41、第2ファン42を収容し、かつ、各インテークボックス31,32からモータ軸方向(矢印Y方向)に吸入された送風を、ユニットハウジング1に開口された取入口(図示省略)に送風可能な第1スクロール室21aおよび第2スクロール室22aが形成されている。
連通用筒部23は、図1に示すように、両スクロール部21,22の間に、両スクロール部21,22に連続して設けられ、かつ、両スクロール室21a,22aを連通させる円形の連通用空間23aを形成する略円筒形状に形成されている。
このスクロールケース20は、図示を省略した係合ピンをユニットハウジング1に係合させるとともに、図示を省略したビスを締結して、ユニットハウジング1に固定されている。
なお、本実施例1の場合は、第1スクロール部21、第2スクロール部22、連通用筒部23を、上下2分割したものを、ねじで結合させているものとするが、全体に一体に形成してもよいし、あるいは、各部21,22,23を軸方向で複数に分割したものを結合させた構造としてもよい。
また、第1スクロール部21および第2スクロール部22において、連通用筒部23に連続する側の反対側には、それぞれ、略円形状の開口部21b,22bが形成されている。
連通用筒部23の内周には、ホルダ44が、両保持部442,443の外周を略全周に亘って当接させて、支持されている。
そして、ホルダ44と連通用筒部23との間には、ホルダ44の軸方向への移動を規制する図4に示す規制構造部50が設けられている。
この規制構造部50は、ホルダ44の第1保持部442に設けられた係合爪部51と、スクロールケース20に形成された係合溝52とを備えている。
すなわち、図3に示すように、ホルダ44の第1保持部442の環状板442aの外周の3箇所に、外径方向に突出した係合爪部51,51,51が形成されている。
一方、図4に示すように、連通用筒部23と第1スクロール部21との間に形成された段差部25に、第1スクロール室21aに開口されて、係合爪部51を軸方向に移動可能に軸方向へ凹状となった挿入用凹部53が形成されている。そして、この挿入用凹部53に連続して、挿入用凹部53の軸方向奥部から周方向に係合溝52が形成されている。
したがって、係合爪部51と挿入用凹部53とが、軸方向に重なるようにホルダ44を配置した状態で、ホルダ44を、第1スクロール室21aから連通用筒部23の連通用空間23aへ向けて挿入させ、係合爪部51を挿入用凹部53の奥まで挿入させ、この状態で、ホルダ44を周方向(図4の矢印S方向)へ回動させると、係合爪部51が係合溝52に進入し、両者51,52が軸方向へ係合した状態となり、ホルダ44は、連通用筒部23に組み付けられる。
このようにして、連通用筒部23に、モータ43およびホルダ44を設置させた状態において、第1スクロール室21aと第2スクロール室22aとは、図1に示すように、ホルダ44に形成された連通用穴444を含んで形成された連通路60により連通される。すなわち、モータ43およびホルダ44が、連通用空間23aを遮断して設置されるが、ホルダ44は、複数の連通用穴444を備えており、連通用空間23aを軸方向に連通させて、両スクロール室21a,22aを連通させる連通路60が形成されている。
なお、上述した逆の手順で、ホルダ44を、上記とは逆の周方向へ回動させ、係合爪部51を係合溝52から挿入用凹部53へ移動させると、係合爪部51と係合溝52との軸方向の係合が外れ、ホルダ44を連通用筒部23へ対して軸方向、すなわち、第1スクロール室21aへ移動させることが可能となる。
第1インテークボックス31および第2インテークボックス32は、それぞれ、図2に概略を示す、外気取入口31a,32aおよび内気取入口31b,32bを備え、外気および内気を取入可能に形成され、かつ、内部に内外気を切り換えるインテークドア(図示省略)が設置されている。
第1インテークボックス31は、軸方向一端の開口部31cを、第1スクロール部21の開口部21bに対面させて、第1スクロール部21に連続させた状態で、ユニットハウジング1に対して、図示を省略した係合ピンを係合させるとともに、図示を省略したビスを締結させて、ユニットハウジング1およびスクロールケース20に固定されている。
なお、第2インテークボックス32も、同様の構成によりユニットハウジング1およびスクロールケース20に固定されている。
次に、実施例1の作用を説明する。
(組付手順)
まず、インテーク部2のユニットハウジング1への組付手順を説明する。
組付時には、スクロールケース20に、あらかじめブロワユニット40を組み付けておく。この場合、ホルダ44の係合爪部51が、連通用筒部23の挿入用凹部53と軸方向で重なるように配置した上で、ブロワユニット40を、スクロールケース20に対し、第1スクロール部21の開口部21bから、軸方向に挿入させる。そして、係合爪部51が挿入用凹部53の奥壁53aに当接したら、ホルダ44を周方向に回動させ、係合爪部51を係合溝52に配置させ、軸方向に係合させる。これにより、ブロワユニット40は、スクロールケース20に組付状態となる。なお、この組付状態で、図1に示すように、第1スクロール室21aに第1ファン41が配置され、第2スクロール室22aに第2ファン42が配置される。
このようにブロワユニット40を組み付けたスクロールケース20を、ユニットハウジング1へ固定する。この固定は、スクロールケース20に一体に形成された図示を省略した複数の係合ピンをユニットハウジング1に係合させるとともに、スクロールケース20の複数個所(例えば、2箇所程度)を、ユニットハウジング1にビス止めする。
さらに、スクロールケース20の軸方向両端の開口部21b,22bに、第1インテークボックス31および第2インテークボックス32を装着し固定する。この固定も、各インテークボックス31,32に形成された図示を省略したフック部を、スクロールケース20に対して、軸方向に係合させ、かつ、この状態で、ユニットハウジング1に対して、ビス止めする。
以上で、インテーク部2を、ユニットハウジング1に組み付けることができる。
なお、以上のようにして組み付けられた車両用空調装置Aは、図示を省略した車体に搭載され、車体に設けられたステアリングメンバやダッシュパネルにボルト止めされる。そして、この車両用空調装置は、図示を省略したインストルメントパネルで覆われる。
(送風時)
次に、両ファン41,42を回転させた場合を説明する。
モータ43を駆動させると、第1ファン41および第2ファン42が回転し、スクロールケース20の両端に設けられた各インテークボックス31,32に、内気あるいは外気が吸入され、スクロールケース20を介してユニットハウジング1に送られる。
このとき、本実施例1では、第1スクロール室21aと第2スクロール室22aとが、連通路60で連通されている。したがって、両インテークボックス31,32の上流あるいは下流に送風の抵抗となるものが存在するなどして、両スクロール室21a,22aを流れる送風の負荷が異なっていても、両スクロール室21a,22aは、同圧となる。
したがって、各スクロール室21a,22aに設けられた各ファン41,42の負荷が均一化され、両ファン41,42の負荷が不均等であることを原因として音および振動が発生するのが抑制される。さらに、車両用空調装置Aの振動が、図外のステアリングメンバを介してステアリングに伝達されることも抑制される。
(ブロワユニット40の交換時)
ブロワユニット40に異常が生じた場合、本実施例1では、車両用空調装置Aを車体から取り外すことなく、ブロワユニット40を交換することができるもので、以下に、その手順を説明する。
ブロワユニット40をスクロールケース20から取り外す手順を説明する。
まず、第1インテークボックス31をユニットハウジング1から取り外す。この場合、第1インテークボックス31をユニットハウジング1に固定する図示を省略したビスを外し、かつ、第1インテークボックス31に形成されたフックとスクロールケース20との係合を外して、第1インテークボックス31を、スクロールケース20から軸方向に取り外す。
次に、ブロワユニット40を、スクロールケース20の第1スクロール部21の開口部21bから軸方向へ抜き出す。
この場合、まず、ホルダ44を、図4の矢印Sとは逆方向の周方向へ回動させ、係合爪部51を挿入用凹部53の位置まで移動させて係合溝52との係合を外し、その後、ブロワユニット40を第1スクロール部21の開口部21bから軸方向へ取り出す。
次に、交換する新規なブロワユニット40を、組付時と同じ手順で、第1スクロール部21の開口部21bから、スクロールケース20内へ挿入し、係合爪部51と係合溝52とを係合させて、組み付ける。
その後、取り外した第1インテークボックス31の図外のフックを、スクロールケース20に係合させた後に、ユニットハウジング1にビス止めし、交換作業を終える。
以上説明したように、本実施例1では、以下に列挙する効果が得られる。
a)第1スクロール室21aと第2スクロール室22aとを、連通路60を介して常時連通させたため、両スクロール室21a,22aが常時同圧に保たれ、両スクロール室21a,22aの圧力差による両ファン41,42に負荷の差が生じることを防止できる。これにより、両ファン41,42の負荷が異なることを原因とする音や振動の発生を抑制できる。さらに、この振動が図外のステアリングに伝達される不具合も抑制できる。
b)スクロールケース20では、モータ43の外周に装着されたホルダ44を保持する部分で、第1スクロール部21と第2スクロール部22とに一体の筒状の連通用筒部23を形成し、この連通用筒部23により両スクロール室21a,22aを連通させ、この連通用筒部23とモータ43との間に連通路60を形成した。
このように、両スクロール室21a,22aを連通する連通路60を形成するのに、スクロールケース20に、両スクロール部21,22に連続した連通用筒部23を形成し、これを利用するようにしたため、連通路60を形成するための部品点数を抑えることが可能であり、これにより、コストダウンを図ることが可能である。
c)連通路60を形成するための連通用筒部23を、両ファン41,42よりも大径に形成し、両ファン41,42が連通用筒部23を通過できるようにした。このため、ブロワユニット40は、スクロールケース20の一端に開口された開口部21bから出し入れ可能となった。これにより、スクロールケース20から第1インテークボックス31を取り外すだけで、ブロワユニット40の着脱が可能となり、高い交換作業性を得ることができる。
d)連通用空間23aにおいて、第1スクロール室21aと第2スクロール室22aとの連通性を確保するのにあたり、ホルダ44に連通用穴444を形成する構成としたため、管などの別部品を用いて連通性を確保するものや、複数の部材の間に、連通用の通路を形成するようにしたものと比較して、簡単な加工で連通状態の確保が可能であり、低コストで連通状態を可能である。
(他の実施例)
以下に、他の実施例について説明するが、これら他の実施例は、実施例1の変形例であるため、その相違点についてのみ説明し、実施例1あるいは他の実施例と共通する構成については同じ符号を付けることで説明を省略する。
実施例2は、ホルダ244で連通路260を形成した例である。
すなわち、図5〜図7に示すように、ホルダ244は、モータ43の外周に装着される内筒部244aと、ホルダ244の外周に沿って円弧状に設けられた外筒部244bとを備え、両筒部244a,244bの間に、軸方向に連通路260が形成されている。
なお、図5および図6に示すように、内筒部244aと外筒部244bとの間には、補強板244cが略放射状に介在されている。
また、外筒部244bの軸方向両端部の外周には、第1フランジ244dと第2フランジ244eとが外径方向に立設されている。
また、実施例2では、第1スクロール部221と第2スクロール部222とが、別体に形成されている。
そして、第1スクロール部221には、ホルダ244および第2ファン42を通過させることが可能な内径の第1開口部221kが開口され、第2スクロール部222には、第2ファン42を通過させることが可能な内径の第2開口部222kが開口されている。
さらに、第1開口部221kは、ホルダ244の第1フランジ244dで塞がれ、第2開口部222kは、ホルダ244の第2フランジ244eで塞がれている。
したがって、第1スクロール室21aと第2スクロール室22aとは、連通路260で連通されている。
よって、実施例1と同様に、両スクロール室21a,22aを常時同圧に保つことができる。
なお、実施例2にあっても、ブロワユニット40は、第1スクロール室21の開口部21bから出し入れすることができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例1について詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態および実施例1,2に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例1では、第1スクロール室と第2スクロール室とを連通する連通路を形成するのにあたり、第1スクロール部21と第2スクロール部22とを連通する連通用筒部23を一体に備えたスクロールケース20を用いた例を示したが、これに限定されない。すなわち、第1スクロール部と第2スクロール部とをそれぞれ独立して形成し、両スクロール室21a,22aを連通する管などの別部材を用いて連通させてもよい。
さらに、連通用筒部23にモータ43およびホルダ44を設置した状態で連通用空間23aの連通性を確保するのにあたり、本実施例1では、ホルダ44に連通用穴444を形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、連通路60を、ホルダ44を貫通するように形成する他にも、ホルダ44の外周と連通用筒部23の内周との少なくとも一方に軸方向に凹凸を形成し、両者44,23の間に連通路を形成するようにしてもよい。あるいは、ホルダ44の本体部441の内周と、モータ43の外周との少なくとも一方に軸方向に凹凸を形成し、両者44,23の間に、連通路を形成するようにしてもよい。
本発明の最良の実施の形態の実施例1の車両用空調装置Aの要部の概略を示す断面図である。 実施例1の車両用空調装置Aを示す分解斜視図である。 実施例1の車両用空調装置Aに適用したモータ43およびホルダ44を示す斜視図である。 実施例1の車両用空調装置Aの要部を示す一部を切り欠いた状態の斜視図である。 実施例2の車両用空調装置に用いたホルダ244を示す斜視図である。 実施例2の車両用空調装置に用いたホルダ244を示す側面図である。 実施例2の車両用空調装置の要部の概略を示す断面図である。
符号の説明
1 ユニットハウジング
2 インテーク部
20 スクロールケース
21 第1スクロール部
21a 第1スクロール室
22 第2スクロール部
22a 第2スクロール室
23 連通用筒部
40 ブロワユニット
41 第1ファン
42 第2ファン
43 モータ
44 ホルダ
60 連通路
444 連通用穴
A 車両用空調装置

Claims (4)

  1. ユニットハウジングに空気を取り入れるインテーク部と、
    このインテーク部に設置され、モータの軸方向両側に第1ファンと第2ファンとが設けられたブロワユニットと、
    前記第1ファンが収容され、送風を前記ユニットハウジングへ導く第1スクロール室、および、前記第2ファンが収容され、送風を前記ユニットハウジングへ導く第2スクロール室と、
    を備えた車両用空調装置であって、
    前記インテーク部に、前記第1スクロール室を形成する第1スクロール部と、前記第2スクロール室を形成する第2スクロール部と、前記第1スクロール部と前記第2スクロール部との間に連続して設けられ、
    前記モータの外周に装着されたホルダを保持可能な大きさの筒状に形成されているとともに、前記第1スクロール室と第2スクロール室とを連通する連通用筒部と、を備えたスクロールケースが設けられ、
    前記ホルダは前記モータの外周に装着された本体部と、前記本体部の軸方向両端部の外周に設けられた第1保持部及び第2保持部を備え、
    前記ホルダは、前記連通用筒部の内周に前記第1保持部及び第2保持部の外周を当接させて支持され、
    前記第1保持部及び第2保持部には前記ホルダの軸方向に貫通する連通用穴が形成され、
    前記ホルダには前記連通用穴を有し且つ前記第1スクロール室と前記第2スクロール室とを連通させる連通路が形成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記インテーク部に、前記第1スクロール室を形成する第1スクロール部と、
    前記第2スクロール室を形成する第2スクロール部と、
    前記第1スクロール部と前記第2スクロール部との間に連続して設けられ、
    前記モータの外周に装着されたホルダを保持可能な大きさの筒状に形成されているとともに、前記第1スクロール室と第2スクロール室とを連通する連通用筒部と、を備えたスクロールケースが設けられ、前記連通用筒部と前記モータとの間に、前記連通路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記連通用筒部が、前記ブロワユニットを挿通可能な大きさに形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記インテーク部に、前記第1スクロール室を形成する第1スクロール部と、前記第2スクロール室を形成する第2スクロール部と、が独立して形成され、
    前記モータの外周に装着されたホルダに、前記第1スクロール室と前記第2スクロール室とを連通させる前記連通路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
JP2008160593A 2008-06-19 2008-06-19 車両用空調装置 Expired - Fee Related JP5180696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008160593A JP5180696B2 (ja) 2008-06-19 2008-06-19 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008160593A JP5180696B2 (ja) 2008-06-19 2008-06-19 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010000865A JP2010000865A (ja) 2010-01-07
JP5180696B2 true JP5180696B2 (ja) 2013-04-10

Family

ID=41582947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008160593A Expired - Fee Related JP5180696B2 (ja) 2008-06-19 2008-06-19 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5180696B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3010660B1 (fr) * 2013-09-19 2016-12-30 Valeo Systemes Thermiques Installation de chauffage, ventilation et/ou climatisation pour habitacle de vehicule automobile

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4378869B2 (ja) * 2000-10-20 2009-12-09 株式会社デンソー 遠心式送風機
JP4950502B2 (ja) * 2006-02-10 2012-06-13 カルソニックカンセイ株式会社 送風ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010000865A (ja) 2010-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101230113B1 (ko) 차량용 이중 팬 환기 조립체
JP2009191759A (ja) 電動送風機
WO2015151499A1 (ja) 車両用空調装置
WO2017208657A1 (ja) ブロアユニット、およびブロアユニットの製造方法
JP4950502B2 (ja) 送風ユニット
JP5180696B2 (ja) 車両用空調装置
WO2013133068A1 (ja) 車両用空調装置
JPH07251627A (ja) 送風装置
US20070264122A1 (en) Blower
JP2006177289A (ja) ブロワユニット
JP4971628B2 (ja) 送風機取付構造
JP2009234473A (ja) ブロワ装置
JP2008121535A (ja) 送風装置
JP4862809B2 (ja) 遠心式送風機
JP2018114780A (ja) 車両用空調装置の送風機
JP4809047B2 (ja) ブロワモータ支持構造
JP2010006187A (ja) 車両用空調装置および作業方法
JP2023044157A (ja) 全閉型回転電機
KR101595326B1 (ko) 차량의 에어컨디셔닝 댐퍼용 액츄에이터
JP2018111333A (ja) 車両用空調ユニット
JP2018065434A (ja) 車両用空調ユニット
JP5191833B2 (ja) 車両用空調装置およびブロワユニット交換作業方法
JP2018131014A (ja) 空調装置用モータの取付構造
JP2020018040A (ja) 空調装置
JP2020018039A (ja) 空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120605

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5180696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees