JP2018131014A - 空調装置用モータの取付構造 - Google Patents

空調装置用モータの取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2018131014A
JP2018131014A JP2017024843A JP2017024843A JP2018131014A JP 2018131014 A JP2018131014 A JP 2018131014A JP 2017024843 A JP2017024843 A JP 2017024843A JP 2017024843 A JP2017024843 A JP 2017024843A JP 2018131014 A JP2018131014 A JP 2018131014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
casing
side engaging
center line
engaging portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017024843A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6898747B2 (ja
Inventor
和俊 百田
Kazutoshi Momota
和俊 百田
保田 秀明
Hideaki Yasuda
秀明 保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Climate Systems Corp
Original Assignee
Japan Climate Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Climate Systems Corp filed Critical Japan Climate Systems Corp
Priority to JP2017024843A priority Critical patent/JP6898747B2/ja
Publication of JP2018131014A publication Critical patent/JP2018131014A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6898747B2 publication Critical patent/JP6898747B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】モータをケーシングに対して回動させることによって取り付ける場合にモータの誤組付を防止する。
【解決手段】複数のケーシング側係合部16〜18は、モータ取付孔14の中心線方向の位置が互いに異なるように配置されている。複数のモータ側係合部は、ケーシング側係合部16〜18の中心線方向の位置に対応するように配置されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば車両に搭載される空調装置用モータをケーシングに取り付けるモータの取付構造に関し、特に、モータをケーシングに対して回動させることによって取り付ける構造の技術分野に属する。
一般に、車両用空調装置は、熱交換器や各種ダンパ、送風ファン、ファン駆動用モータ等を備えており、モータによって駆動された送風ファンによって空調用空気を送風して熱交換器等で温度調節した後、車室に各部に供給するように構成されている。
この種の車両用空調装置では、送風ファンがケーシングに収容されており、このケーシングに対してモータが取り付けられるようになっている。例えば特許文献1〜3では、モータをケーシングに対して回動させることによって取り付けることができるように構成されており、このような構造はモータを回動させて取り付けることからツイストロック構造とも呼ばれている。
すなわち、ツイストロック構造では、ケーシングにモータ取付孔が形成されていて、このモータ取付孔の内面には複数のケーシング側溝部やケーシング側突起が周方向に互いに間隔をあけて形成されている。一方、モータには、モータ取付孔に挿入される取付部材が設けられており、この取付部材には、モータ取付孔の内面に形成されている溝や突起に係合する複数のモータ側突起が周方向に互いに間隔をあけて形成されている。モータ側突起と、ケーシング側溝部やケーシング側突起とは、周方向の位置関係が一致するように配置されている。そして、モータをケーシングに取り付ける際には、モータ側突起と、ケーシング側溝部やケーシング側突起とが周方向に一致しないように配置してからモータの取付部材をモータ取付孔に挿入し、その後、モータをケーシングに対して回動させる。これにより、モータ側突起を、ケーシング側溝部やケーシング側突起に係合させてモータをケーシングに取り付けることができる。
特開平7−251627号公報 特開2003−80922号公報 特開2006−151034号公報
上述したようなツイストロック構造は、メンテナンス時や修理時にモータをケーシングから容易に取り外すことができるので、モータの取付構造として適している。ところが、特許文献1〜3では、ケーシングのモータ取付孔の内面に設けられている複数のケーシング側溝部やケーシング側突起が、周方向に等しい間隔で配置されるとともに、モータ取付孔の中心線方向について同じ位置に配置されている。これに対応するように、モータの取付部材に形成されている複数のモータ側突起も、周方向に等しい間隔で配置されるとともに、モータ取付孔の中心線方向について同じ位置に配置されている。
ここで、例えばケーシングのモータ取付孔の内面に第1〜第3ケーシング側突起が設けられている場合には、第1〜第3ケーシング側突起が120°間隔で配置されることになり、また、モータの取付部材にも第1〜第3モータ側突起が設けられ、第1〜第3モータ側突起が120°間隔で配置されることになる。そして、空調装置の構造等により、モータの周方向の取付角度が規定されている場合があり、例えば、第1ケーシング側突起と第1モータ側突起とを係合させることによってモータの周方向の取付角度を規定角度にすることができる構造とすることがある。
ところが、第1〜第3ケーシング側突起及び第1〜第3モータ側突起がともに120°間隔で配置されていて、各突起の中心線方向の位置が一致しているので、モータ取付作業時に、第1ケーシング側突起と、第2または第3モータ側突起とを係合させることも可能な構造となっている。従って、モータの取付作業者が誤って第1ケーシング側突起と、第2または第3モータ側突起とを係合させてしまい、誤組付の原因となる恐れがある。誤組付するとモータをケーシングから取り外して再度取付作業を行わなければならず、無駄な工数が発生してしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、モータをケーシングに対して回動させることによって取り付ける場合に、モータの周方向の取付角度が規定角度になるように取り付けることができるようにしてモータの誤組付を防止することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、複数の係合部の位置を中心線方向に変えるようにした。
第1の発明は、空調装置の送風ファンを収容するケーシングに該送風ファンを駆動するモータを取り付ける空調装置用モータの取付構造において、上記ケーシングには、該ケーシングの内部に連通する円形のモータ取付孔が形成され、該モータ取付孔の内面には、該内面から突出する複数のケーシング側係合部が周方向に互いに間隔をあけて形成され、上記モータには、取付部材が設けられ、該取付部材における上記モータ取付孔の内面と対向する対向面には、上記ケーシング側係合部に対して上記モータ取付孔の中心線方向から係合するモータ側係合部が該対向面から突出し、かつ、該ケーシング側係合部の間隔に対応するように形成され、複数の上記ケーシング側係合部は、上記モータ取付孔の中心線方向の位置が互いに異なるように配置され、複数の上記モータ側係合部は、上記ケーシング側係合部の中心線方向の位置に対応するように配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、ケーシング側係合部とモータ側係合部とが重ならないように、モータとケーシングとの周方向の位置を調整した状態で、モータの取付部材をケーシングのモータ取付孔に挿入し、モータをケーシングに対してモータ取付孔の中心線周りに回動させると、モータ側係合部がケーシング側係合部に対して中心線方向から係合する。このとき、複数のケーシング側係合部の中心線方向の位置が互いに異なっていて、これらケーシング側係合部の中心線方向の位置に対応するように、複数のモータ側係合部も中心線方向の位置が互いに異なるように配置されているので、複数のケーシング側係合部と複数のモータ側係合部とのうち、中心線方向の位置が合うもの同士は係合するが、中心線方向の位置がずれていると係合しない。従って、複数のケーシング側係合部と複数のモータ側係合部とが係合するということは、モータの周方向の取付角度が規定角度になっているということであり、取付作業者は複数のケーシング側係合部と複数のモータ側係合部とが係合するように取付作業を行うだけで、モータの誤組付が防止される。
第2の発明は、第1の発明において、上記モータ取付孔の中心線と、上記送風ファンの中心線とが一致していることを特徴とする。
この構成によれば、モータ取付孔の中心線と送風ファンの中心線とが一致しているので、各係合部に作用する荷重が均一化する。
第3の発明は、第1または2の発明において、上記ケーシングにおける上記モータ取付孔の周縁部には、中心線方向に突出するとともに環状に延びる環状突出部が形成され、上記取付部材には、上記環状突出部が嵌合する嵌合溝部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ケーシングの環状突出部が取付部材の嵌合溝部に嵌合することでケーシングとモータとの間のシール性が高まる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、上記モータ取付孔の内面には、第1〜第3ケーシング側係合部が形成され、該第1〜第3ケーシング側係合部の上記モータ取付孔の中心線方向の位置は、全て異なるように配置され、上記取付部材の上記対向面には、第1〜第3モータ側係合部が上記第1〜第3ケーシング側係合部の中心線方向の位置に対応するように配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1〜第3ケーシング側係合部と、第1〜第3モータ側係合部とがそれぞれ係合することによってモータがケーシングに取り付けられるので、モータの荷重が複数箇所に分散する。そして、第1〜第3モータ側係合部の中心線方向の位置が全て異なっているので、モータの誤組付が未然に防止される。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、上記モータ側係合部における上記ケーシング側係合部との係合面と、上記ケーシング側係合部における上記モータ側係合部との係合面とは、上記モータ取付孔の周方向に延びていることを特徴とする。
この構成によれば、モータ側係合部の係合面と、ケーシング側係合部の係合面とが略平行に延びることになるので、係合したときに面圧を低減することが可能になる。
第1の発明によれば、複数のケーシング側係合部を中心線方向の位置が互いに異なるように配置し、複数のモータ側係合部をケーシング側係合部の位置に対応するように配置したので、取付作業者が複数のケーシング側係合部と複数のモータ側係合部とが係合するように取付作業を行うだけでモータの周方向の取付角度を規定角度にすることができ、これにより、誤組付を防止できる。
第2の発明によれば、モータ取付孔の中心線と送風ファンの中心線とを一致させたので、各係合部に作用する荷重を均一化することができ、経年劣化による緩みを抑制することができる。
第3の発明によれば、ケーシングの環状突出部を取付部材の嵌合溝部に嵌合させることでケーシングとモータとの間のシール性を高めることができる。
第4の発明によれば、モータの荷重を第1〜第3モータ側係合部及び第1〜第3ケーシング側係合部によって分散させながら、モータの誤組付を未然に防止することができる。
第5の発明によれば、モータ側係合部の係合面と、ケーシング側係合部の係合面とが略平行に延びることになるので、係合したときに面圧を低減することができ、経年劣化による緩みを抑制することができる。
実施形態に係る車両用空調装置の送風ユニットを車両後側から見た図である。 実施形態に係る車両用空調装置の送風ユニットの底面図である。 図3におけるIII−III線断面図である。 送風ケーシングのモータ取付孔周りを上方から見た図である。 図4におけるV−V線断面図である。 モータの取付部材を上方から見た図である。 図6におけるVII−VII線断面図である。 実施形態の変形例1に係る図4相当図である。 実施形態の変形例1に係る図6相当図である。 実施形態の変形例2に係る図4相当図である。 実施形態の変形例2に係る図6相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係る車両用空調装置1の送風ユニット2を示すものであり、図1は車両後側から見た図であり、図2は底面図である。図3は、図2におけるIII−III線断面図であり、この図3では内部の概略構造を示しているが、その一部は省略している。
この車両用空調装置1は、送風ユニット2の他に空調ユニット3(図1に一部のみ仮想線で示す)を備えている。送風ユニット2及び空調ユニット3は、車室の前端部に設けられているインストルメントパネル(図示せず)の内部に配設されている。送風ユニット2は、インストルメントパネルの内部において車幅方向中央部よりも右側に配置されている。空調ユニット3は、インストルメントパネルの内部において車幅方向中央部に配置されている。送風ユニット2は、空調ユニット3に空調用の空気を送風するためのユニットである。空調ユニット3は、図示しないが、冷却用熱交換器、加熱用熱交換器、エアミッスダンパ、吹出方向切替ダンパ等を備えており、送風ユニット2から送風された空調用空気を温度調節して所望温度の調和空気とした後、車室の各部に供給することができるように構成されている。
尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両右側を単に「右」といい、車両左側を単に「左」というものとする。
(送風ユニット2の構成)
図3に示すように、送風ユニット2は、送風ケーシング10と、送風ファン20と、ファン駆動用モータ30とを備えている。送風ケーシング10の上部には内外気切替部11が設けられている。内外気切替部11は、車室内の空気と車室外の空気とのうち、一方を選択して導入することが可能に構成されている。内外気切替部11には、車室内に開口して車室内の空気を導入する内気導入口11a(図1にも示す)と、車室外と連通して車室外の空気を導入する外気導入口(図示せず)とが形成されている。そして、内外気切替部11の内部には、図示しないが、内気導入口11aと外気導入口との一方を閉じ、他方を開く内外気切替ダンパが回動可能に設けられている。この内外気切替ダンパの回動によって内気のみを導入する内気循環モードと、外気のみを導入する外気導入モードとに切り替えられるようになっている。
送風ケーシング10における内外気切替部11の下側には、送風ケーシング10の内部に導入した空調用空気を濾過するためのフィルタ(図示せず)を収容するフィルタ収容部12が設けられている。
送風ケーシング10におけるフィルタ収容部12の下側には、スクロール部13が設けられている。スクロール部13の内部には、送風ファン20が収容されている。図3に示すように、送風ファン20の回転中心線C1は上下方向に延びている。スクロール部13の内部には送風ファン20から吹き出した空気が流通する空気通路Rが形成されている。空気通路Rは、送風ファン20の周囲を取り囲むように、該送風ファン20の左側から後側、右側、前側へまわった後、左側へ延びるように形成されている。スクロール部13の下流部には、図1に示す接続ダクト部13aが左側へ突出するように形成されている。この接続ダクト部13aに空調ユニット3が接続されている。
図3に示すように、送風ファン20は遠心式ファン(シロッコファン)であり、上下方向に延びる多数のブレード20aと、ブレード20aの下端部が連結される基板部20bと、基板部20bの内方に設けられて上方へ膨出するように形成されたコーン形状部20cと、コーン形状部20cの中心部に設けられる筒部20dとを有している。筒部20dは送風ファン20の回転中心線C1と同心上に位置している。筒部20dにファン駆動用モータ30の出力軸31が嵌合することによって筒部20dと出力軸31とが一体化している。
したがって、ファン駆動用モータ30の出力軸31が回転すると送風ファン20が回転し、送風ファン20の回転によって内気導入口11aまたは外気導入口から空調用空気が吸い込まれる。吸い込まれた空調用空気はフィルタによって濾過された後、空気通路Rに吹き出して空調ユニット3に送られるようになっている。
(送風ケーシング10の下部の構造)
送風ケーシング10の下壁部10bには、送風ケーシング10の内部に連通する円形のモータ取付孔14が形成されている。送風ケーシング10の下壁部10bはスクロール部13の下壁部になる部分である。送風ファン20をモータ取付孔14からスクロール部13の内部に挿入することができるようになっているので、モータ取付孔14はファン挿入孔でもある。
すなわち、図5にも示すように、送風ケーシング10の下壁部10bには、送風ケーシング10の内部に連通する円筒状部15が下方へ突出するように一体に形成されている。この円筒状部15の中心線C2は、送風ファン20の回転中心線C1と略一致している。円筒状部15の内側にモータ取付孔14が形成されている。円筒状部15の内面はモータ取付孔14の内面となっている。円筒状部15の上部は、下側に比べて小径な小径部15aとされている。また、モータ取付孔14の内面には、該内面から突出する第1ケーシング側係合部16、第2ケーシング側係合部17及び第3ケーシング側係合部18が周方向に互いに間隔をあけて形成されている。この実施形態では、図4に示すように、第1ケーシング側係合部16、第2ケーシング側係合部17及び第3ケーシング側係合部18は、円筒状部15の中心線C2の周方向に120゜置きに等間隔に配置されている。また、図5に示すように、第1ケーシング側係合部16が最も下に位置し、第3ケーシング側係合部18が最も上に位置し、第2ケーシング側係合部17が第1ケーシング側係合部16と第3ケーシング側係合部18との中間高さに位置している。つまり、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18のモータ取付孔14の中心線方向の位置は、全て異なるように配置されている。
第1ケーシング側係合部16の下面には、第1傾斜面16aが形成されている。第1傾斜面16aは、モータ取付孔14の周方向に延びるとともに、モータ取付孔14の径方向内側へ行くほど上に位置するように傾斜している。第1ケーシング側係合部16の上面には、第1係合面16bが形成されている。第1係合面16bは、モータ取付孔14の周方向に延びるとともに、モータ取付孔14の中心線と直交する方向にも延びている。
第2ケーシング側係合部17の下面には、第2傾斜面17aが形成されている。第2傾斜面17aは、モータ取付孔14の周方向に延びるとともに、モータ取付孔14の径方向内側へ行くほど上に位置するように傾斜している。第2ケーシング側係合部17の上面には、第2係合面17bが形成されている。第2係合面17bは、モータ取付孔14の周方向に延びるとともに、モータ取付孔14の中心線と直交する方向にも延びている。
第3ケーシング側係合部18の下面には、第3傾斜面18aが形成されている。第3傾斜面18aは、モータ取付孔14の周方向に延びるとともに、モータ取付孔14の径方向内側へ行くほど上に位置するように傾斜している。第3ケーシング側係合部18の上面には、第3係合面18bが形成されている。第3係合面18bは、モータ取付孔14の周方向に延びるとともに、モータ取付孔14の中心線と直交する方向にも延びている。
送風ケーシング10におけるモータ取付孔14の周縁部には、下方(モータ取付孔14の中心線方向)に突出するとともに環状に延びる環状突出部19が形成されている。この環状突出部19の下端部は、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18のうち、最も下に位置する第1ケーシング側係合部16よりも下方に位置している。
尚、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18は、モータ取付孔14の周方向の長さを同一にすることもできるし、互いに変えることもできる。
(ファン駆動用モータ30の構成)
図3に示すように、ファン駆動用モータ30は、出力軸31の他、モータ本体32と、該モータ本体32に設けられた取付部材33とを備えている。出力軸31に送風ファン20を取り付けた状態でファン駆動用モータ30を送風ケーシング10に固定すると、モータ取付孔14の中心線と、送風ファンの中心線C1とが一致する。
モータ本体32は、上下方向に長い円筒状をなすモータケース32aを備えている。このモータケース32aには、図示しないがコイル等が内蔵されている。モータ本体32は、出力軸31に対して回転力を付与するように構成されている。モータ本体32には、外部から電力が供給されるようになっている。
取付部材33は、モータケース32aを外部から覆う筒状カバー部33aと、筒状カバー部33aから出力軸31の径方向に延出するフランジ部33bとを備えており、モータ本体32と一体化されている。フランジ部33bには、送風ケーシング10のモータ取付孔14に挿入される略円筒状の挿入筒部34が形成されている。図6及び図7にも示すように、挿入筒部34におけるモータ取付孔14の内面と対向する対向面34aには、第1モータ側係合部36、第2モータ側係合部37及び第3モータ側係合部38が対向面34aから突出するように形成されている。
第1モータ側係合部36は、第1ケーシング側係合部16に対して上方(モータ取付孔14の中心線方向)から係合する部分である。第2モータ側係合部37は、第2ケーシング側係合部17に対して上方から係合する部分である。第3モータ側係合部38は、第3ケーシング側係合部18に対して上方から係合する部分である。第1〜第3ケーシング側係合部16〜18と、第1〜第3モータ側係合部36〜38とは、ファン駆動用モータ30のモータ取付孔14に対する回動角度が所定の角度範囲になったら同時に係合するように配置され、この係合する角度範囲を超えたら、同時に離脱するように配置されている。
従って、第1〜第3モータ側係合部36〜38の周方向の間隔は、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18の周方向の間隔に対応するように、120゜置きとなるように設定しているとともに、第1〜第3モータ側係合部36〜38の高さ(モータ取付孔14の中心線方向の位置)は、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18の高さに対応するように配置されている。
第1モータ側係合部36の下面には、第1係合面36aが形成されている。第1係合面36aは、挿入筒部34の周方向に延びるとともに、挿入筒部34の中心線と直交する方向にも延びている。第1モータ側係合部36の上面には、第1傾斜面36bが形成されている。第1傾斜面36bは、挿入筒部34の周方向に延びるとともに、挿入筒部34の径方向外側へ行くほど下に位置するように傾斜している。
第2モータ側係合部37の下面には、第2係合面37aが形成されている。第2係合面37aは、挿入筒部34の周方向に延びるとともに、挿入筒部34の中心線と直交する方向にも延びている。第2モータ側係合部37の上面には、第2傾斜面37bが形成されている。第2傾斜面37bは、挿入筒部34の周方向に延びるとともに、挿入筒部34の径方向外側へ行くほど下に位置するように傾斜している。
第3モータ側係合部38の下面には、第3係合面38aが形成されている。第3係合面38aは、挿入筒部34の周方向に延びるとともに、挿入筒部34の中心線と直交する方向にも延びている。第3モータ側係合部38の上面には、第3傾斜面38bが形成されている。第3傾斜面38bは、挿入筒部34の周方向に延びるとともに、挿入筒部34の径方向外側へ行くほど下に位置するように傾斜している。
第1モータ側係合部36が第1ケーシング側係合部16に係合した状態では、第1モータ側係合部36の第1係合面36aが、第1ケーシング側係合部16の第1係合面16bに対して上方から接触した状態になる。また、第2モータ側係合部37が第2ケーシング側係合部17に係合した状態では、第2モータ側係合部37の第1係合面37aが、第2ケーシング側係合部17の第1係合面17bに対して上方から接触した状態になる。さらに、第3モータ側係合部38が第3ケーシング側係合部18に係合した状態では、第3モータ側係合部38の第3係合面38aが、第3ケーシング側係合部18の第3係合面18bに対して上方から接触した状態になる。
また、取付部材33のフランジ部33bには、送風ケーシング10の環状突出部19が嵌合する嵌合溝部39が形成されている。嵌合溝部39は、挿入筒部34の周方向に全周に亘って形成されている。
(ファン駆動用モータ30の取付方法)
次に、ファン駆動用モータ30を送風ケーシング10に取り付ける方法について説明する。まず、ファン駆動用モータ30を送風ケーシング10のモータ取付孔14の下方に配置する。そして、ファン駆動用モータ30の挿入筒部34を送風ケーシング10のモータ取付孔14に挿入していく。このとき、中心線方向から見て、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18と、第1〜第3モータ側係合部36〜38とが重ならないように、ファン駆動用モータ30と送風ケーシング10との周方向の位置を調整しておく。これにより、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18と、第1〜第3モータ側係合部36〜38とが当たることなく、挿入筒部34をモータ取付孔14に挿入することが可能になる。
ファン駆動用モータ30の挿入筒部34をモータ取付孔14に挿入してから、ファン駆動用モータ30を送風ケーシング10に対してモータ取付孔14の中心線周りに回動させると、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18と、第1〜第3モータ側係合部36〜38とが接近していき、第1モータ側係合部36の第1係合面36aが、第1ケーシング側係合部16の第1係合面16bに対して上方から接触し、また、第2モータ側係合部37の第1係合面37aが、第2ケーシング側係合部17の第1係合面17bに対して上方から接触し、さらに、第3モータ側係合部38の第3係合面38aが、第3ケーシング側係合部18の第3係合面18bに対して上方から接触した状態になる。これにより、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18と、第1〜第3モータ側係合部36〜38とがそれぞれ係合する。
このとき、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18の中心線方向の位置が互いに異なっていて、これらケーシング側係合部16〜18の中心線方向の位置に対応するように、第1〜第3モータ側係合部36〜38も中心線方向の位置が互いに異なるように配置されているので、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18と、第1〜第3モータ側係合部36〜38との周方向における相対的な位置関係が正規の状態にあるときには、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18と第1〜第3モータ側係合部36〜38とがそれぞれ係合するが、正規の状態に無い場合には係合しない。
つまり、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18と、第1〜第3モータ側係合部36〜38との周方向における相対的な位置関係が正規の状態に無かった場合、例えば、第1ケーシング側係合部16と、第3モータ側係合部38とは、高さが対応した関係に無いので、中心線方向の位置がずれることになり、互いに係合しない。第1ケーシング側係合部16と第2モータ側係合部37、第2ケーシング側係合部17と第1モータ側係合部36、第3ケーシング側係合部18と第2モータ側係合部37等の場合も同様に係合しない。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態に係る空調装置用モータの取付構造によれば、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18と、第1〜第3モータ側係合部36〜38とがそれぞれ係合するようにファン駆動用モータ30を送風ケーシング10に取り付けるだけで、ファン駆動用モータ30の周方向の取付角度を規定角度にすることができ、ファン駆動用モータ30の誤組付を防止できる。
また、モータ取付孔14の中心線と送風ファン20の中心線とを一致させたので、各係合部16〜18、36〜38に作用する荷重を均一化することができ、経年劣化による緩みを抑制することができる。
また、ファン駆動用モータ30を送風ケーシング10に取り付けると、送風ケーシング10の環状突出部19を取付部材33の嵌合溝部39に嵌合させることができる。これにより、送風ケーシング10とファン駆動用モータ30との間のシール性を高めることができる。
また、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18の係合面16b〜18bと、第1〜第3モータ側係合部36〜38の係合面36a〜38aとが略平行に延びているので、係合したときに面圧を低減することができ、このことによっても経年劣化による緩みを抑制することができる。
また、図8及び図9に示す実施形態の変形例1のように、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18を周方向に不等間隔に設けてもよい。この場合、第1〜第3モータ側係合部36〜38の周方向の間隔は、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18の周方向の間隔と一致させればよい。
また、図10及び図11に示す実施形態の変形例2のように、ケーシング側係合部を4つ以上設けてもよく、例えば、第1〜第3ケーシング側係合部16〜18と第4ケーシング側係合部41とを設けることができる。また、この場合、第1〜第3モータ側係合部36〜38と第4モータ側係合部42とを設けることができる。第1〜第3ケーシング側係合部16〜18と第4ケーシング側係合部41の周方向の間隔は等間隔であってもよいし、不等間隔であってもよい。また、第1〜第3モータ側係合部36〜38と第4モータ側係合部42の周方向の間隔も等間隔であってもよいし、不等間隔であってもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る空調装置用モータの取付構造は、例えば車両用空調装置のモータをケーシングに取り付ける場合に使用することができる。
1 車両用空調装置
10 送風ケーシング
14 モータ取付孔
16〜18 第1〜第3ケーシング側係合部
16b〜18b 第1〜第3係合面
19 環状突出部
20 送風ファン
30 ファン駆動用モータ
34a 対向面
36〜38 第1〜第3モータ側係合部
36a〜38a 第1〜第3係合面
39 嵌合溝部

Claims (5)

  1. 空調装置の送風ファンを収容するケーシングに該送風ファンを駆動するモータを取り付ける空調装置用モータの取付構造において、
    上記ケーシングには、該ケーシングの内部に連通する円形のモータ取付孔が形成され、該モータ取付孔の内面には、該内面から突出する複数のケーシング側係合部が周方向に互いに間隔をあけて形成され、
    上記モータには、取付部材が設けられ、該取付部材における上記モータ取付孔の内面と対向する対向面には、上記ケーシング側係合部に対して上記モータ取付孔の中心線方向から係合するモータ側係合部が該対向面から突出し、かつ、該ケーシング側係合部の間隔に対応するように形成され、
    複数の上記ケーシング側係合部は、上記モータ取付孔の中心線方向の位置が互いに異なるように配置され、
    複数の上記モータ側係合部は、上記ケーシング側係合部の中心線方向の位置に対応するように配置されていることを特徴とする空調装置用モータの取付構造。
  2. 請求項1に記載の空調装置用モータの取付構造において、
    上記モータ取付孔の中心線と、上記送風ファンの中心線とが一致していることを特徴とする空調装置用モータの取付構造。
  3. 請求項1または2に記載の空調装置用モータの取付構造において、
    上記ケーシングにおける上記モータ取付孔の周縁部には、中心線方向に突出するとともに環状に延びる環状突出部が形成され、
    上記取付部材には、上記環状突出部が嵌合する嵌合溝部が形成されていることを特徴とする空調装置用モータの取付構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の空調装置用モータの取付構造において、
    上記モータ取付孔の内面には、第1〜第3ケーシング側係合部が形成され、該第1〜第3ケーシング側係合部の上記モータ取付孔の中心線方向の位置は、全て異なるように配置され、
    上記取付部材の上記対向面には、第1〜第3モータ側係合部が上記第1〜第3ケーシング側係合部の中心線方向の位置に対応するように配置されていることを特徴とする空調装置用モータの取付構造。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の空調装置用モータの取付構造において、
    上記モータ側係合部における上記ケーシング側係合部との係合面と、上記ケーシング側係合部における上記モータ側係合部との係合面とは、上記モータ取付孔の周方向に延びていることを特徴とする空調装置用モータの取付構造。
JP2017024843A 2017-02-14 2017-02-14 空調装置用モータの取付構造 Active JP6898747B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017024843A JP6898747B2 (ja) 2017-02-14 2017-02-14 空調装置用モータの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017024843A JP6898747B2 (ja) 2017-02-14 2017-02-14 空調装置用モータの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018131014A true JP2018131014A (ja) 2018-08-23
JP6898747B2 JP6898747B2 (ja) 2021-07-07

Family

ID=63249342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017024843A Active JP6898747B2 (ja) 2017-02-14 2017-02-14 空調装置用モータの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6898747B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP6898747B2 (ja) 2021-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10792973B2 (en) Blower device for air-conditioning of vehicle
JP4488075B2 (ja) 電動送風機
JP3498347B2 (ja) 送風装置
WO2014109286A1 (ja) 空調装置用送風機
CN106739939B (zh) 电机支撑单元和相应机动车辆加热、通风和/或空调装置
US10823042B2 (en) Air blowing fan device
JP2016035349A (ja) 室内機ユニット及び空気調和機
JP2018131014A (ja) 空調装置用モータの取付構造
EP3657025B1 (en) Cross-flow impeller device and cooling fan
US20070264122A1 (en) Blower
US11605992B2 (en) Motor, motor assembly, and air conditioner
CN203476757U (zh) 送风风机及具有其的空调
WO2021241566A1 (ja) 空調装置
US20180320698A1 (en) Local ventilation equipment and blower therein
JP2006522263A (ja) 通風装置
JP6369724B2 (ja) 室内機ユニット及び空気調和機
WO2019188367A1 (ja) 車両空調用送風装置
JP2010019078A (ja) 送風機
JP4858090B2 (ja) 送風装置
CN217462664U (zh) 一种具有导流装置的车载空调
JP2020002803A (ja) カバー固定構造の製造方法、およびカバー固定構造
KR20180103201A (ko) 차량용 공조장치
JP2018165594A (ja) 空気調和機の室内機
CN215982906U (zh) 空调及其风机组件
CN217099609U (zh) 一种车用空调装置及车辆

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6898747

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250