JP5178600B2 - シリンダボアのシール構造及び方法 - Google Patents

シリンダボアのシール構造及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5178600B2
JP5178600B2 JP2009076559A JP2009076559A JP5178600B2 JP 5178600 B2 JP5178600 B2 JP 5178600B2 JP 2009076559 A JP2009076559 A JP 2009076559A JP 2009076559 A JP2009076559 A JP 2009076559A JP 5178600 B2 JP5178600 B2 JP 5178600B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder bore
cylinder
base member
sealing material
cylinder head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009076559A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010229849A (ja
Inventor
幸司 小林
裕行 成瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009076559A priority Critical patent/JP5178600B2/ja
Publication of JP2010229849A publication Critical patent/JP2010229849A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5178600B2 publication Critical patent/JP5178600B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

本発明は、シリンダブロックに形成される穴(シリンダボアという)のシール構造及び方法に関する。
従来、ウォータジャケットの底部に対応する部位に、シリンダライナに張り出し部が設けられていると共にシリンダブロックに段部が設けられており、張り出し部の段部による支持部位でシール剤によりウォータジャケット底部がシールされているものが知られている(特許文献1参照)。
特開2004−162539号公報
しかしながら、上記の従来技術では、ウォータジャケット底部が熱硬化性樹脂等のシール剤でシールされているが、シール剤によりシールすることは煩雑であると共にシールの信頼性が低下するという問題がある。
ところで、シリンダボアの内面は、ピストンが往復運動するため摩擦低減、耐磨耗性向上、及び耐焼付け性向上が必要となる。そのため、シリンダボアの内面に真空プロセスにて例えばDLC(ダイヤモンドライクカーボン)膜、TiN、TiCN、TiAlN、CrN等が形成される。この場合、コーティングを行う際のスループットを向上するためには、真空にする空間を最小限にする必要がある。即ち、コーティング対象であるシリンダボアの内面だけを真空にする。このとき、シリンダブロックにおけるシリンダヘッド側は機械加工により平滑化されており、この平面上でOリングを圧縮する方法により容易にシールすることができるのに対して、クランクシャフト側は次のような問題によりクランクシャフト側をシールするのにシリンダヘッド側と同様の方法を採用することができないという問題がある。
クランクシャフト側をシールするためには、以下の方法が考えられるが、それぞれ問題を有している。
第1に、ロアーブロック締結面は機械加工されておりOリングによりシールするための平滑面があるが、ロアーブロック締結面でシールした場合には、シリンダボアの内面以外の場所にもコーティングがされていまい材料の歩留まりやスループットが悪化してしまうという問題がある。
第2に、シリンダボアから下方にロアーブロック締結面まで延びる下端穴にOリングによりシールすることが考えられるが、下端穴の内面は機械加工されておらず鋳肌であるためOリングによりシールすることができない問題がある。
第3に、Oリングによりシールする場合、Oリングは一定以上の力で圧縮されシールする部品の機械加工面に密着する必要がある。シリンダボアの内面をシールするためには、シール材を上下のハウジングで挟んでOリングを拡張した状態でシリンダボアに挿入することが考えられるが、下端穴の径がシリンダボアの径に対して小さいためロアーブロック締結面側からシリンダボアにOリングを挿入できないという問題がある。
第4に、シリンダブロック締結面側からハウジングで挟んでOリングを拡張した状態にしたものを挿入することが考えられるが、Oリングはシリンダボアの内面を摺動して表面の清浄性が損なわれコーティング膜密着性が低下する或いは表面が傷つく可能性があるという問題がある。
本発明は、シリンダボアの内面を使用して高信頼性でシールすることができるシリンダボアのシール構造及び方法を提供することを目的とする。
本発明は、シリンダヘッドが締結されるシリンダヘッド締結面が上端に形成され、シリンダボアがシリンダヘッド締結面から所定の距離鉛直下方に形成され、下端部には、前記シリンダボアの径と比較して小さな径で前記シリンダボアとの境目で段差を有するように前記シリンダボアと連通して前記段差から鉛直下方に前記シリンダヘッド締結面とは反対側の端面まで延びる下端穴が形成されるシリンダブロックと、前記シリンダボアと連通して前記シリンダヘッド締結面とは反対側の端面に固定される第1ベース部材と、前記下端穴の内面を覆うと共に前記シリンダボアの内面に隣接しリング状に形成され前記第1ベース部材に固定される第2ベース部材と、前記第2ベース部材の上面に載置されると共に前記シリンダボアの内面に接するリング状のシール材と、前記シール材の上端に接すると共に前記シリンダボアの内面に隣接する上部と、前記シール材の内側に接する下部とを有し、前記第2ベース部材に固定される第3ベース部材とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第2ベース部材の上面に載置されると共にシリンダボアの内面に接するリング状のシール材と、シール材の上端に接すると共にシリンダボアの内面に隣接する上部と、シール材の内側に接する下部とを有し、第2ベース部材に固定される第3ベース部材とを備えるため、シリンダボアの内面を使用してシリンダボアを高信頼性でシールすることができる。
本発明において、前記シール材は、径方向断面が下方に向けて開口を有する凹状に形成されていることが好ましい。
この好ましい形態によれば、シリンダボア内を真空にする場合に、シール材内部の空気がシリンダボア内の空気に対して高圧となりシール材が膨張するのでシリンダボアを高気密状態でシールすることができる。
また、本発明は、シリンダヘッドが締結されるシリンダヘッド締結面が上端に形成され、シリンダボアがシリンダヘッド締結面から所定の距離鉛直下方に形成され、下端部には、前記シリンダボアの径と比較して小さな径で前記シリンダボアとの境目で段差を有するように前記シリンダボアと連通して前記段差から鉛直下方に前記シリンダヘッド締結面とは反対側の端面まで延びる下端穴が形成されるシリンダブロックに、前記シリンダボアと連通して前記シリンダヘッド締結面とは反対側の端面に固定される第1ベース部材を固定する工程と、前記下端穴の内面を覆うと共に前記シリンダボアの内面に隣接しリング状に形成され前記第1ベース部材に固定される第2ベース部材をシリンダヘッド側から挿入して固定する工程と、前記第2ベース部材の上面に載置されると共に前記シリンダボアの内面に接するリング状のシール材をシリンダヘッド側から挿入して載置する工程と、前記シール材の上端に接すると共に前記シリンダボアの内面に隣接する上部と、前記シール材の内側に接する下部とを有し、前記第2ベース部材に固定される第3ベース部材をシリンダヘッド側から挿入して固定する工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第2ベース部材の上面に載置されると共にシリンダボアの内面に接するリング状のシール材をシリンダヘッド側から挿入して載置する工程と、シール材の上端に接すると共にシリンダボアの内面に隣接する上部と、シール材の内側に接する下部とを有し、第2ベース部材に固定される第3ベース部材をシリンダヘッド側から挿入して固定する工程とを備えるため、シリンダボアの内面を使用してシリンダボアを高信頼性でシールすることができる。
本発明において、前記シール材は、径方向断面が下方に向けて開口を有する凹状に形成されていることが好ましい。
この好ましい形態によれば、シリンダボア内を真空にする場合に、シール材内部の空気が膨張してシリンダボアを高気密状態でシールすることができる。
本発明が適用されるシリンダブロックを示す上面図である。 本発明に係るシリンダボアのシール構造が作成される手順を示す図である。 図2のA部拡大図である。
図1に示すように、本発明が適用されるシリンダブロック10は、シリンダヘッドが締結されるシリンダヘッド締結面12が上端に形成されると共にロアーブロックが締結されるロアーブロック締結面14が下端に形成され、シリンダボア16がシリンダヘッド締結面12から所定の距離鉛直下方に形成され、下端部には、シリンダボア16の径と比較して小さな径でシリンダボア16との境目で段差18aを有するようにシリンダボア16と連通して段差18aから鉛直下方にロアーブロック締結面14まで延びる下端穴18が形成されている。
次に、図2を参照して、本発明に係るシリンダボア16のシール構造が作成される手順について説明する。
図2(a)は、シリンダブロック10の横断面図である。図2(a)を参照して、シリンダブロック10には、4個のシリンダボア16が形成されている。シリンダボア16及び下端穴18は円筒状に形成されている。
まず、図2(b)を参照して、シリンダボア16と連通してロアーブロック締結面14に固定される第1ベース部材20を固定する。
次いで、図2(c)を参照して、下端穴18の内面を覆うと共にシリンダボア16の内面に隣接しリング状に形成され第1ベース部材20に固定される第2ベース部材22をシリンダヘッド側から挿入して固定する。
そして、図2(d)を参照して、第2ベース部材22の上面に載置されると共にシリンダボア16の内面に接するリング状のシール材24をシリンダヘッド側から挿入して載置する。
その後、図2(e)を参照して、シール材24の上端に接すると共にシリンダボア16の内面に隣接する上部26と、及びシール材24の内側に接する下部28とを有し、第2ベース部材22に固定される第3ベース部材30をシリンダヘッド側から挿入して固定する。
次に、図3を参照して、シール材24の作用について説明する。シール材24は、シリンダボア16、第2ベース部材22、及び第3ベース部材30に囲まれている。シール材は24、径方向断面が下方に向けて開口を有する凹状に形成されている。
以上のように構成された本実施形態によれば、第2ベース部材22の上面に載置されると共にシリンダボア16の内面に接するリング状のシール材24と、シール材24の上端に接すると共にシリンダボア16の内面に隣接する上部26と、シール材24の内側に接する下部28とを有し、第2ベース部材22に固定される第3ベース部材30とを備えるため、シリンダボア16の内面を使用してシリンダボア16を高信頼性でシールすることができる。
また、シリンダボア16内を真空にする場合に、シール材24内部の空気がシリンダボア16内の空気に対して高圧となりシール材24が膨張するのでシリンダボア16を高気密状態でシールすることができる。
尚、本実施形態のシリンダブロック10では、ロアーブロックが締結されるロアーブロック締結面14が下端に形成されているが、本発明はこのシリンダブロック10に限られず、シリンダブロックにロアーブロックが一体に形成されている等のシリンダブロックに適用することができる。
10…シリンダブロック、12…シリンダヘッド締結面、14…ロアーブロック締結面、16…シリンダボア、18…下端穴、18a…段差、20…第1ベース部材、22…第2ベース部材、24…シール材、26…上部、28…下部、30…第3ベース部材。

Claims (4)

  1. シリンダヘッドが締結されるシリンダヘッド締結面が上端に形成され、シリンダボアがシリンダヘッド締結面から所定の距離鉛直下方に形成され、下端部には、前記シリンダボアの径と比較して小さな径で前記シリンダボアとの境目で段差を有するように前記シリンダボアと連通して前記段差から鉛直下方に前記シリンダヘッド締結面とは反対側の端面まで延びる下端穴が形成されるシリンダブロックと、
    前記シリンダボアと連通して前記シリンダヘッド締結面とは反対側の端面に固定される第1ベース部材と、
    前記下端穴の内面を覆うと共に前記シリンダボアの内面に隣接しリング状に形成され前記第1ベース部材に固定される第2ベース部材と、
    前記第2ベース部材の上面に載置されると共に前記シリンダボアの内面に接するリング状のシール材と、
    前記シール材の上端に接すると共に前記シリンダボアの内面に隣接する上部と、前記シール材の内側に接する下部とを有し、前記第2ベース部材に固定される第3ベース部材とを備えることを特徴とするシリンダボアのシール構造。
  2. 請求項1記載のシリンダボアのシール構造において、
    前記シール材は、径方向断面が下方に向けて開口を有する凹状に形成されていることを特徴とするシリンダボアのシール構造。
  3. シリンダヘッドが締結されるシリンダヘッド締結面が上端に形成され、シリンダボアがシリンダヘッド締結面から所定の距離鉛直下方に形成され、下端部には、前記シリンダボアの径と比較して小さな径で前記シリンダボアとの境目で段差を有するように前記シリンダボアと連通して前記段差から鉛直下方に前記シリンダヘッド締結面とは反対側の端面まで延びる下端穴が形成されるシリンダブロックに、前記シリンダボアと連通して前記シリンダヘッド締結面とは反対側の端面に固定される第1ベース部材を固定する工程と、
    前記下端穴の内面を覆うと共に前記シリンダボアの内面に隣接しリング状に形成され前記第1ベース部材に固定される第2ベース部材をシリンダヘッド側から挿入して固定する工程と、
    前記第2ベース部材の上面に載置されると共に前記シリンダボアの内面に接するリング状のシール材をシリンダヘッド側から挿入して載置する工程と、
    前記シール材の上端に接すると共に前記シリンダボアの内面に隣接する上部と、前記シール材の内側に接する下部とを有し、前記第2ベース部材に固定される第3ベース部材をシリンダヘッド側から挿入して固定する工程とを備えることを特徴とするシリンダボアのシール方法。
  4. 請求項3記載のシリンダボアのシール方法において、
    前記シール材は、径方向断面が下方に向けて開口を有する凹状に形成されていることを特徴とするシリンダボアのシール方法。
JP2009076559A 2009-03-26 2009-03-26 シリンダボアのシール構造及び方法 Expired - Fee Related JP5178600B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009076559A JP5178600B2 (ja) 2009-03-26 2009-03-26 シリンダボアのシール構造及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009076559A JP5178600B2 (ja) 2009-03-26 2009-03-26 シリンダボアのシール構造及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010229849A JP2010229849A (ja) 2010-10-14
JP5178600B2 true JP5178600B2 (ja) 2013-04-10

Family

ID=43045908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009076559A Expired - Fee Related JP5178600B2 (ja) 2009-03-26 2009-03-26 シリンダボアのシール構造及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5178600B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3558233B2 (ja) * 1994-03-18 2004-08-25 ヤマハ発動機株式会社 スリーブレスシリンダブロック
JP3601864B2 (ja) * 1994-12-28 2004-12-15 ヤマハ発動機株式会社 メッキシリンダブロック
JP3502689B2 (ja) * 1995-03-23 2004-03-02 ヤマハ発動機株式会社 メッキシリンダブロック及びそのメッキ方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010229849A (ja) 2010-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101052195B1 (ko) 유체압기기의 시일구조
US9903415B2 (en) Motor
CA2939179C (en) Differential pressure measuring pickup
US20110206547A1 (en) Sludge suction apparatus for offshore structure
KR101423410B1 (ko) 유체압 실린더
KR102052979B1 (ko) 유체압 실린더
US9388830B2 (en) Accumulator
KR20190021192A (ko) 왕복동 기계용 크랭크케이스 조립체
JP5178600B2 (ja) シリンダボアのシール構造及び方法
JP2007107550A (ja) 往復動軸用密封装置
JP6162531B2 (ja) シール構造、容器、及びポンプのケーシング構造
US20200277883A1 (en) Method and Apparatus for Rotating Sleeve Engine Hydrodynamic Seal
JP2008025743A (ja) 油圧式ロック装置
CN100443724C (zh)
JP5403220B2 (ja) シリンダ装置及びシリンダ装置の製造方法
US20070278747A1 (en) Sealing Device
JP6672843B2 (ja) 油圧センサモジュール
JP2009085274A (ja) 自動変速機用ピストンシール
KR102136502B1 (ko) 열 액추에이터 및 밀봉 요소 조립 방법
KR200228106Y1 (ko) 유압 실린더의 씰링 장착 구조
JP4928915B2 (ja) 圧力容器の接合構造
KR102390604B1 (ko) 유압실린더용 실링부재 및 결합 방법
CN103711901B (zh) 多部件活塞
JP5932213B2 (ja) シリンダヘッドガスケットの製造方法
JP3118492U (ja) アキュムレータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5178600

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees