JP5175001B2 - 合体型積みブロック、合体型積みブロックの連結構造および合体型積みブロックの製造方法 - Google Patents

合体型積みブロック、合体型積みブロックの連結構造および合体型積みブロックの製造方法 Download PDF

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この発明は、擁壁等の構造物や敷設構造物(以下適宜「擁壁」と略称する)を構築することのできる合体型積みブロック及び合体型積みブロックの製造装置の技術分野に属し、さらにいえば、相互に強固な咬み合い性保持機能を有し、間知ブロックにおける胴込みコンクリートによる打設工事、擁壁のコーナーでのコンクリート打設工事、及び目地詰め作業等をすることなく堅固で且つ多種多様な形態の擁壁を短期構築することができ、また、不要になった場合でも、移設させる場合には簡単に咬み合い状態を組み外して再利用したり、そのまま自然に還元することができる、合体型積みブロック、合体型積みブロックの連結構造および合体型積みブロックの製造方法に関する。
この発明はさらに、木造建築用ブロックとしても使用することが可能な合体型積みブロックに関する。
この発明はまた、多数を組み付けて造形して遊ぶことが可能な玩具用の合体型積みブロックに関する。
従来の積みブロックや間知ブロックにおいては、当接位置に嵌合するための凹部や凸部が形成される場合でも、それは単なる位置決め程度のものであり、コンクリート製積みブロックや間知ブロックで擁壁を構築する場合には鉄筋工事や前記胴込みコンクリートによる打設工事を必要とし、かつ、モルタルセメントによる目地詰めを必要とした。また、法勾配付のコーナーにおいても現場でのコンクリート打設工事に頼らざるをえなかった。
特に、従来の間知ブロックによる擁壁の施工にあっては、前記したようなコンクリート打設工事等による現場施工比率が非常に高いので、工期も長く、また組積みのための専門職人を必要とし、労賃もかかるので、コストが嵩む問題があった。そして、施工後数年経過すると間知ブロックと打設コンクリートとが自然剥離する場合もあり、基礎ベースが災害により流失した場合、ブロック相互間に相互咬合保持性機能がないことから、擁壁が部分崩壊を起こすという問題もあった。
また、擁壁が不要となったり、他の場所へ移設させる必要が生じても、相互のブロックが胴込みコンクリートによる打設工事等により一体化されているので、再利用は困難であり破砕して産業廃棄物として処分する以外にはなかった。
そこで本発明者は、特許第3430410号公報(特許文献1参照)記載の発明のように、擁壁の基礎ベースさえ施工すれば、熟練者でなくても組積みするだけで簡単に擁壁を短期構築でき、前記したようなコンクリート打設工事や目地詰め作業等の現場工事や専門職人を必要とせず、また擁壁が不要になったときは、ブロックを組み外して再利用可能な咬合型積みブロックと勾配対応型の咬合型積みブロックの製造装置を提案した。
特許第3430410号公報
しかしながら、前記発明においては、間知ブロックにおける胴込みコンクリートによる打設工事、擁壁のコーナーでのコンクリート打設工事、及び目地詰め作業等をすることなく堅固で且つ多種多様な形態の擁壁を短期構築することができ、また、不要になった場合でも、移設させる場合には簡単に咬み合い状態を組み外して再利用したり、そのまま自然に還元することができるものではなかった。
そこで本発明は、不要になった場合や移設させる場合には簡単に咬み合い状態を組み外して再利用可能な合体型積みブロックを提供することを目的とする。
またこの発明は、木造建築用ブロックや多数を組み付けて造形して遊ぶことが可能な玩具用の合体型積みブロックを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成したことを特徴とするものである。
請求項2に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを構築用ブロック体と同質素材からなる板状部材とで構成し、該板状部材を構築用ブロック体の上下面に合体固定させて前記咬合用突起部を形成したことを特徴とするものである。
請求項3に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックで構成したことを特徴とするものである。
請求項4に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、前記合体型積みブロックを長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックを、連結手段を介在させて連結することにより完成形とすることを特徴とするものである。
請求項5に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、前記連結手段が、中空状の合体型積みブロック用型枠内に打設した硬化材からなり、中空状合体型積みブロック用型枠の該中空部位に硬化材を打設して合体型積みブロックを長さ方向に一体化したことを特徴とするものである。
請求項6に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、前記連結手段が、左右の中空状の合体型積みブロック用型枠と簡易成形素材を用いた中空状の曲折用型枠内に打設した硬化材からなり、簡易成形素材を用いた中空状の曲折用型枠によりL字形または円弧状等の所定形状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項7に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、前記連結手段が角度変更用ブロックからなり、該角度変更用ブロックがエルボ形等の角度変更用ブロックからなることを特徴とするものである。
請求項8に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、エルボ形等の角度変更用ブロックが、該角度変更用ブロックの端面に取り付けた一対の1/2ブロックをその軸方向に回転可能とした面角度変更用ブロックからなることを特徴とするものである。
請求項9に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを幅方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックで構成し、片方の1/2ブロックの中間前後軸を中心に180度回転させて、該一対の1/2ブロックを連結して完成形とすることを特徴とするものである。
請求項10に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、前記合体型積みブロックを幅方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックを、平板状もしくは円弧状断面としたほぼ同一形状の一対の1/2ブロックで構成し、片方の1/2ブロックの中間前後軸を中心に180度回転させて、該一対の1/2ブロックを連結して完成形とすることを特徴とするものである。
請求項11に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、前記各1/2ブロックを連結するに当たり、その連結面に端部に空気孔を形成した連通孔をそれぞれ形成し、片方の1/2ブロックの連通孔に固定棒を挿通しておき、固定棒を自重で双方の1/2ブロックの連通孔にまたがるよう移動させて連結固定したことを特徴とするものである。
請求項12に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、前記一対の平板状もしくは円弧状断面としたほぼ同一形状の1/2ブロックを、平板状もしくは円弧状断面の受圧盤上に、一対の集層材を中間部位に離型手段を介して搭載し、その上から平板状もしくは円弧状断面の押圧盤を用いて押圧固定することによって作製したことを特徴とするものである。
請求項13に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、前記一対の集層材を、所定寸法の複数の木質片を、接着剤を添付しながら所望の長さ寸法と厚さまで積層させて集成した第1および第2の集層材とするとともに、各集層材の中間部位に剥離剤の塗布層、剥離紙もしくは剥離フィルム等の剥離材等からなる離型手段を介在させて押圧固定することにより作製したことを特徴とするものである。
請求項14に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該構築用ブロック体の真上に同形状の中間構築用ブロック体を積上げて全体として逆T字形となるようにし、中間構築用ブロック体の上面およびその反対側の下面にも咬合用突起部と咬合用凹部を形成したことを特徴とするものである。
請求項15に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを多数の木製棒状体で構成するものとし、構築用ブロック体部位を多数の木製棒状体で箱状に形成するとともに、前記咬合用突起部を構築用ブロック体部位の上下に長さの異なる木製棒状体を搭載固定し、前後面のいずれかの面に開口部を形成することにより、箱状内部に充填した植生が開口部から密生するようにしたことを特徴とするものである。
請求項16に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、前記木製棒状体を、間伐材としたことを特徴とするものである。
請求項17に記載した本発明に係る合体型積みブロックの連結構造は、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成した合体型積みブロックであり、前記合体型積みブロックの連結側の端部にそれぞれ柱状の軸着部を設け、該柱状の軸着部の一方には筒状凹部を形成し、他方の側に筒状凹部とかみ合う柱状突起を設けるか、柱状の軸着部に連結棒を挿通する貫通孔を設け、筒状凹部と柱状突起とのかみ合い、もしくは貫通孔への連結棒の挿通によって角度可変に連結するようにしたことを特徴とするものである。
請求項18に記載した本発明に係る合体型積みブロックの連結構造は、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成した合体型積みブロックであり、複数段積上げた合体型積みブロック構築物を所定間隔で少なくとも一対配置し、合体型積みブロック本体に厚さ方向に貫通する斜孔を形成して、この斜孔に連結棒をはめ込んで所定間隔に配置した合体型積みブロック構築物を連結固定したことを特徴とするものである。
請求項19に記載した本発明に係る合体型積みブロックの連結構造は、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成した合体型積みブロックであり、該合体型積みブロック本体の側面に水平方向に沿って凹溝を形成するとともに、この凹溝に連結金具をはめ込んで左右の合体型積みブロック本体を連結固定したことを特徴とするものである。
請求項20に記載した本発明に係る合体型積みブロックの連結構造は、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成した合体型積みブロックであり、該合体型積みブロック本体の長さ方向の端面に垂直方向に沿って凹溝を形成するとともに、この凹溝に連結板をはめ込んで左右の合体型積みブロック本体を連結固定したことを特徴とするものである。
請求項21に記載した本発明に係る合体型積みブロックの連結構造は、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成した合体型積みブロックであり、該合体型積みブロックはその側面に上下方向に沿って凹溝が形成されており、側面に前記凹溝にはめ込まれるレールを形成した他材質基盤の該レールを凹溝にはめ込んで、前記他材質基盤を連結固定したことを特徴とするものである。
請求項22に記載した本発明に係る合体型積みブロックの連結構造は、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成した合体型積みブロックであり、基盤上に前記合体型積みブロックの咬合用突起部および咬合用凹部に係合する係合体を取り付け、係合体に合体型積みブロックを咬合用突起部および咬合用凹部を介して連結することを特徴とするものである。
請求項23に記載した本発明に係る合体型積みブロックの連結構造は、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成した合体型積みブロックであり、合体型積みブロックの下面に設けた周溝内に転動体を内蔵させて、円形をなす構築用コンクリート基礎上に取り付けたガイドレール上に周溝をはめ込むことにより、回転可能な筒状ハウス構造とすることができるようにしたことを特徴とするものである。
請求項24に記載した本発明に係る合体型積みブロックの製造方法は、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックを形成するに際し、該合体型積みブロックを回転基盤上に配置し、回転中の前記合体型積みブロックに向けて相対的に進退する切削刃により、前記合体型積みブロックの側面を円弧状に切削加工するようにしたことを特徴とするものである。
請求項25に記載した本発明に係る合体型積みブロックの製造方法は、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックを形成するに際し、該合体型積みブロックの少なくとも咬合用突起部の円弧状側面を、一対の外周用および内周用切削刃を備え、かつ円弧状もしくは波形とした合体型積みブロックの側面に沿って円周上を周回するカッタを用いて切削加工するようにしたことを特徴とするものである。
請求項26に記載した本発明に係る合体型積みブロックの製造方法は、前記合体型積みブロックの少なくとも咬合用突起部の端面を、切削刃を備え、かつ咬合用突起部の端面に沿って円周上を周回するカッタを用いて切削加工することを特徴とするものである。
請求項27に記載した本発明に係る合体型積みブロックの製造方法は、
少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックを形成するに際し、
上下一対の固定台座と、各固定台座に加圧機構を介して連結した上下一対の押圧基盤とを有するとともに、
前記加圧機構を、固定台座の両側に設けた空間部に加圧方向に沿って平行にそれぞれ遊挿固定した一対のスクリューネジと、該一対のスクリューネジ間に張設され、前記押圧基盤を連結した橋脚状アームと、該橋脚状アームを前記スクリューネジ上を昇降させるために回転駆動するモータで構成し、
そして、前記上下一対の押圧基盤間に布積み橋層状の板状物を挟み、該板状物を上下から前記一対の押圧基盤にて同時押圧し、R面やS字状面などの所望アール面に固化集成させ、これを所望のブロックサイズに切断加工して合体型積みブロックに加工製造することを特徴とするものである。
請求項28に記載した本発明に係る合体型積みブロックの製造方法は、前記押圧基盤が、布積み橋層状の板状物の挟着面に多数の押圧ピンを植設したものからなり、
かつこの押圧ピンの外周に雄ネジ部を設けるとともに、前記押圧基盤に取り付けた雌ネジ部に螺着して押圧ピンを進退可能とし、各押圧ピンの進退を調節して布積み橋層状の板状物を挟み、該板状物を上下から前記一対の押圧基盤にて同時押圧し、R面やS字状面などの所望アール面に固化集成させるようにしたことを特徴とするものである。
この発明の合体型積みブロックによれば、相互に強固な咬合性保持機能を有しているので、間知ブロックにおける胴込みコンクリートによる打設工事、擁壁のコーナーでのコンクリート打設工事、及び目地詰め作業等をすることなく堅固で且つ多種多様な形態の擁壁を短期構築することができ、また、不要になった場合でも、移設させる場合には簡単に咬み合い状態を組み外して再利用したり、そのまま自然に還元することができる、合体型積みブロック及び勾配対応型の合体型積みブロックを提供することが可能である。
また、構築用ブロック体に咬合用突起部を組み付けて完成形とするり、合体型積みブロックを長さ方向もしくは幅方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックで構成し、該一対の1/2ブロックを連結して完成形とするので、合体型積みブロックの製作を極めて迅速かつ簡単に行なうことができ、それに伴って大幅なコストダウンを行なうことができるようになった。
この発明はさらに、木造建築用ブロックや、多数を組み付けて造形して遊ぶことが可能な玩具として利用することが可能で、しかも相互に強固な咬合性保持機能を有する合体型積みブロックを提供することが可能となった。
以下、添付の図面に基いて、本発明の合体型積みブロックの実施の形態をより詳細に説明する。
図1は、請求項2に係る合体型積みブロックの構築用ブロック体形状の1例を示し、図1aは直方形断面の構築用ブロック体の斜視図、図1bは六角形断面の構築用ブロック体の斜視図である。
図2において、図2aは構築用ブロック体に組み付ける咬合用突起部用の凸状をなす板状部材の斜視図、図2bは凹状をなす板状部材の斜視図である。
図3は、請求項2に係る合体型積みブロックの実施例を示す斜視図である。
図4は、請求項3に係る合体型積みブロックの実施例を示し、図4a,b,cはそれぞれ合体型積みブロックを長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックの分解状態の斜視図である。
図5は、前記合体型積みブロックの結合状態を示し、図5aは図4cの合体型積みブロックの結合状態の斜視図、図5bは図5aの合体型積みブロックを反転させた状態の斜視図、図5cは構築用ブロック体をR状とした場合の斜視図である。
図6は別の実施例を示し、図6aは、合体型積みブロックを長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックを水平面に所定の角度を有するように連結固定した状態の斜視図であり、図6bは図6aの合体型積みブロックを反転させた状態の斜視図、図6cは図6aの平面図である。
図7は、合体型積みブロックを長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックを垂直面に所定の角度を有するように連結固定した状態の斜視図である。
図8は、合体型積みブロックを長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックを連結部分において所定の段差を有するよう連結固定した状態の斜視図である。
図9は、前記合体型積みブロックを左右に積み重ねることによって斜め方向に連続した状態で組み付けられることを示す説明図である。
図10は、請求項5に係る合体型積みブロックの実施例を示し、図10a,図10bはそれぞれ中空状の合体型積みブロック用型枠の例を示す斜視図である。
図11は、請求項6に係る合体型積みブロックを示した要部切断平面図、図12は、別の実施例を示す平面図である。
図13は、請求項7に係る合体型積みブロックの実施例を示し、エルボ形等のように構築方向を可変とする角度変更用ブロックを、長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックの間に介在させた状態の斜視図である。
図14は、請求項8に係る合体型積みブロックの実施例を示し、咬合用突起部もしくは咬合用凹部部分を回転可能とした面角度変更用ブロックを、長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックの間に介在させた状態の斜視図である。
図15、図16は、請求項11に係る合体型積みブロックの他の例を示し、図15は幅方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックの組付け段階の概略断面図、図16は組付け状態の概略断面図である。
図17は合体型積みブロックを連結するための固定棒の取り扱い方を示す概略断面図、図18はその場合の固定棒による結合状態を示す概略断面図である。
図19は、請求項14に係る合体型積みブロックの1例を示し、合体型積みブロックを前記咬合用突起部と咬合用突起部との中間部位に構築用ブロック体を連結する前の段階の斜視図、図20は合体型積みブロックを前記咬合用突起部と咬合用突起部との中間部位に構築用ブロック体を連結して全体として逆T字形となるようにした状態の斜視図、図21は逆T字形合体型積みブロックの使用状態を示す概略図である。
図22、図23および図24は、請求項15に係る合体型積みブロックの実施例を示し、図22は合体型積みブロックを多数の木製棒状体で構成した場合の斜視図、図23はその概略断面図、図24a,bは木製棒状体の連結構造を示す斜視図である。
図25は、請求項17の合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、図25aは合体型積みブロックの連結側の端部にそれぞれ柱状の軸着部および柱状の軸着部を受け入れる円弧状切欠き部を設けるとともに、柱状の軸着部に筒状凹部を設けた場合の斜視図、図25bは柱状の軸着部に柱状突起を設けた場合の斜視図である。
図26は図25の組付け状態の平面図である。
図27は請求項18の合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、一対の合体型積みブロック構築物を所定間隔で配置して連結固定した例を示す説明図である。
図28、図29は、請求項19に係る合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、図28は合体型積みブロックを合体型積みブロック本体と連結金具とで構成した場合の1例を示す平面図、図29は、その要部拡大斜視図である。
図30、図31は、請求項20に係る合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、図30は合体型積みブロックの連結構造を合体型積みブロック本体と連結板とで構成した場合の1例を示す斜視図、図31は、他の例を示す斜視図である。
図32は合体型積みブロック本体に連結板を斜めに挿入するようにした場合の1例を示す平面図、図33は一方の合体型積みブロック本体の端面にR状縦溝を設けるとともに、他方の合体型積みブロック本体の端面に棒状突起を設けてこれらを組み付けるようにした場合の1例を示す斜視図である。
図34は、請求項21に係る合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、図34aは合体型積みブロックに他材質基盤を連結した状態の平面図、図34bはその側面図である。
図35は、請求項22に係る合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、図35aはその平面図、図35bは斜めに連結可能とした係合体の拡大側面図、図35cは他の連結可能な係合体の拡大側面図、図35dはその側面図である。
図36は前記斜めに連結可能とした係合体を用いて合体型積みブロックをアーチ状に組付けた状態の側面図である。
図37は合体型積みブロックを玩具に適用した実施例を示す斜視図、図38は玩具用の合体型積みブロックどうしを連結固定した状態の概略図、図39は各ブロックを連結するための連結具の斜視図である。
図40は合体型積みブロックを玩具に適用した別の実施例を示す斜視図、図41は玩具用の合体型積みブロックどうしを連結固定した状態の概略斜視図である。
図42(a),(b),(c)は抽象的なモチーフの玩具を組み立てた状態を示すそれぞれ概略図、図43(a),(b),(c),(d),(e),(f)は昆虫や動物、あるいは植物を模した玩具を組み立てた状態を示すそれぞれ概略図である。
図44、図45はそれぞれ合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、図44は合体型積みブロックを菱形として連結した場合の側面図、図45は合体型積みブロックを波形として連結した場合の側面図である。
図46は、請求項24に係る合体型積みブロックの製造方法の1実施例を示し、図46aは回転基盤上に搭載固定した合体型積みブロックの円弧状側面を、バイス刃を用いて切削加工する場合について説明するための斜視図、図46bはその概略側面図である。
図47は図46の加工装置を用いて合体型積みブロックおよび咬合用突起部を構成する板状部材を加工する場合について説明するもので、それぞれ図47aは合体型積みブロックの概略平面図、図47bは咬合用突起部を構成する板状部材の概略平面図である。
図48は、請求項25に係る合体型積みブロックの製造方法の実施例を示し、合体型積みブロックの少なくとも咬合用突起部の円弧状側面を、カッタを用いて切削加工する場合について説明するための概略図、図49は加工した咬合用突起部を示す平面図である。
図50は、請求項26に係る合体型積みブロックの製造方法の実施例を示し、構築用ブロック体を加工するための機構を示す説明図である。
図51、図52は、請求項12に係る合体型積みブロックの1例を示し、図51は合体型積みブロックを集成材で構成する場合の製造装置を示す斜視図、図52はその使用状態を示す立面図である。
図53は、請求項13に係る合体型積みブロックの1例を示し、該合体型積みブロックを集成材で構成した場合の平面図、図54は集成材を切り出して小さく切断して連結した状態の斜視図である。
図55は、請求項27に係る合体型積みブロックの製造方法の実施例を示し、構築用ブロック体を加工するための機構を示す説明図である。
図56はスクリュー式加圧手段の別の実施例を説明するための概略図、図57は大型の集成材製曲面板の製造装置装置の概要を示す説明図、図58は大型の集成材製曲面板の製造装置装置の別の例の概要を示す説明図である。
図59は得た大型の集成材の曲面板を示す斜視図、図60は大型の集成材の曲面板の要部拡大図である。
図61は、請求項9に係る合体型積みブロックの1例を示し、図61aは幅方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックの分解状態の斜視図、図61bはその組付け状態の斜視図である。
図62は、請求項10に係る合体型積みブロックの他の例を示し、図62aは合体型積みブロックを円弧状とした場合の分解状態の斜視図、図62bはその組付け状態の斜視図である。
図63は、得た合体型積みブロックの実施例を示す斜視図である。
図64は、請求項23に係る合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、図64aは円形とした合体型積みブロック構築物の斜視図、図64bは合体型積みブロックの概略断面図、図64cはその連結部分の拡大断面図である。
図65は間伐材を用いた合体型積みブロックの実施例を示し、(a)はその平面図、(b)は側面図、(c)はその正面図、(d)はその底面図で、図66は構築した合体型積みブロックからなる構造物の正面図である。
図67は間伐材を用いた合体型積みブロックの別の実施例を示す斜視図、図68はその組み付け状態を示す斜視図である。
また図69はコーナー用ガーデンブロックの構築過程を示す斜視図、図70はコーナー用ガーデンブロックの構築状態を示す概略図である。
図71は合体型積みブロックを曲面形状の壁体に適用した実施例を示す斜視図、図72は合体型積みブロックを曲面形状の壁体に適用した他の実施例を示す斜視図である。
本発明に係る合体型積みブロックは基本的に、少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに,該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成したことを特徴とするものである。
先ず、請求項2に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、図1ないし図3に示すように、合体型積みブロック11を構築用ブロック体12と同質素材からなる板状部材13とで構成している。該構築用ブロック体12の例としては、図1aの直方体断面であったり、図1bの六角形断面であることができる。
その上で、一対の板状部材13を構築用ブロック体12の上下面の両側端部に合体固定させて前記咬合用突起部13aを形成することにより、図3に示す合体型積みブロック11が完成する。図2aは対向面に凸部を形成した雄型の板状部材13を、また図2bは対向面に凹部を形成した雌型の板状部材13を示している。
このように、構築用ブロック体12の上下面に対称に咬合用突起部13aを形成し、それ以外の部分を咬合用凹部13bとした合体型積みブロック11を、前記咬合用突起部13aと咬合用凹部13bを咬み合せるように複数段積上げることにより、合体型積みブロック11からなる構造物を構築するのである。
より詳しく説明すると、構築用ブロック体12の上面の両端部に、内側端部を雄型とした咬合用突起部13aを対向させて段状に高く形成し、左右の咬合用突起部13aの間に咬合用凹部13bを形成してあり、下面の両端部には前記雄型の咬合用突起部13aの反転型形状の雌型の咬合用突起部13aを対向させて段状に高く形成し、左右の雌型の咬合用突起部13aの間に咬合用凹部13bを形成した合体型積みブロック11である。
そして、複数段に積んで擁壁等の構造物を構築するに際しては、下段の合体型積みブロック11と上段の合体型積みブロック11とは左右方向に1/2長さずらした配置に積み、上段の合体型積みブロック11における下面の咬合用凹部13bを、下段の左右方向に隣接する2個の合体型積みブロック11,11における上面の雄型の咬合用突起部13aへ密接に咬み合わせて積み上げ構築するのである。
上記構成の合体型積みブロック11を使用して構築した構造物は、特に、前後左右方向からの外力に対して優れた咬合性保持機能を保持することができる。また、擁壁等の構造物の表面が装飾的幾何学模様となるので、美観的要素が高い構造物を提供できる。
請求項3に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、図4a,b,cに示すように合体型積みブロック21を長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロック21a,21bで構成し、該一対の1/2ブロック21a,21bを連結して完成形とするものである。
図4aは咬合用突起部22として一対の雄型突起部22aどうしを対向させた場合を示し、図4bは咬合用突起部22として一対の雌型突起部22bどうしを対向させた場合を示し、図4cは咬合用突起部22として雄型突起部22aと雌型突起部22bとを対向させた場合を示している。
図5aは雄型突起部22aと雌型突起部22bとを対向させた場合を示し、図5bはそれを表裏反転させた場合を示している。
図5cは前記1/2ブロック21a,21bをそれぞれR状とした場合を示し、咬合用突起部22は雄型突起部22aどうしを対向させた場合を例示している。
図6は、合成合体型積みブロック31を長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロック31a,31bを連結部分において所定の段差を有するよう連結したものである。すなわち、連結部分の端面を所定の高さ分ずらして合体固定したものである。
したがって図6の合成合体型積みブロック31は、図7に示すように左右に積み重ねることによって斜め方向に連続した状態となる。すなわち、この実施例の合成合体型積みブロック31を円弧状として組み付ければ、らせん状の合成合体型積みブロック構造物を得ることができる。
請求項5に記載した本発明に係る合体型積みブロックは連結手段で連結固定するものであり、図8に示すように合成合体型積みブロック41を中空状の合体型積みブロック用型枠42と硬化材43とで構成し、合体型積みブロック用型枠42の該中空部位に硬化材43を打設して合成合体型積みブロック41を長さ方向に一体化するものである。
ここで合成合体型積みブロック41は、長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロック41a,41bで構成したものであり、咬合用突起部44として図8aに示すように一対の雄型突起部44aどうしを対向させたものでも、図8bに示すように一対の雌型突起部44bどうしを対向させたものでも、また雄型突起部44aと雌型突起部44bとを組み合わせたものであってもよい。
中空状の合体型積みブロック用型枠42の素材としては、金属類、プラスチック類、ワックス類、木材当から適宜選択することができる。
請求項5に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、合体型積みブロック用型枠42の該中空部位に打設される硬化材43を、コンクリートや粘土等の凝固性素材としたものである。もちろん他の流動して充填され、その後固化するものであれば適宜選択することができる。
請求項6に記載した本発明に係る合体型積みブロック51は、図9に示すように、連結手段として中空の曲折用型枠を用いた例を示し、該曲折用型枠52をワックス状素材等からなる簡易成形素材を用いて円弧状かつ中空形状に形成したものであり、その端面に一対の1/2ブロック51a,51bを取り付けたものである。
図10の中空の曲折用型枠53は、ワックス状素材等からなる簡易成形素材を用いてL字形かつ中空形状に形成したものであり、その端面に一対の1/2ブロック51a,51bを取り付けたものである。ワックス状素材等からなる簡易成形素材を用いることによって簡単に所定角度の曲折用型枠53を得ることができる。
上記いずれの曲折用型枠52,53も、合体型積みブロックを水平方向に所定の角度の曲面に形成したり、合体型積みブロックを垂直方向に所定の角度の曲面に形成したり、合体型積みブロックを直角に曲折させて形成するために使用することできる。そのようにして得た合体型積みブロック51の例を以下に示す。
図11a,bに示す合体型積みブロックは、合成合体型積みブロック51を長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロック51a,51bを角度変更用ブロック機能を備えたものとしている。すなわち、連結部分の端面を所定の角度に形成した一対の1/2ブロック51a,51bを、水平面に所定の角度を有するように合体固定したものとすることができる。
図11bは図11aの合成合体型積みブロック51を反転させた状態の斜視図であり、図11cは図11aの平面図である。
また図12は、合成合体型積みブロック51を長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロック51a,51bを垂直面に所定の角度を有するように合体固定した状態を示すものである。
請求項7に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、図13に示すようにコーナー用合体型積みブロック61を長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロック61a,61bの間に角度変更用ブロックを介在して連結固定したものである。
請求項8に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、図14に示すように角度変更用ブロックを、エルボ形等の自在角度用合体型積みブロック63とし、かつ面角度変更用ブロックとしている。
すなわち、エルボ形の自在角度用合体型積みブロック63の端面に一対の1/2ブロック61a,61bを取り付け、しかも自在角度用合体型積みブロック63の端部に設けた回転部64を介して一対の1/2ブロック61a,61bを回転可能に取り付けたものである。
上記図13および図14の実施例においては一対の1/2ブロック61a,61bを自在角度用合体型積みブロック63に90°の角度で取り付けた場合について例示したが、それ以外の角度で自在角度用合体型積みブロック63に取り付けても良いことはもちろんである。
また、上記においてはエルボ形の自在角度用合体型積みブロック63について説明したが、3以上の分岐部を設けたものとすることも可能である。
請求項11に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、図15,図16に示すように前記各1/2ブロック71a,71bを合体型積みブロック71を構成するよう対向させて連結するに当たり、その連結面に対称形状に傾斜する一対の連通孔73をそれぞれ形成し、対向する各1/2ブロック71a,71bの連通孔73に固定棒74を挿通して連結固定したものである。
ずなわち、図15のように一方の1/2ブロック71aの連通孔73に固定棒74を挿通しておき、1/2ブロック71aおよび1/2ブロック71bをつき合わせた時に、一方の1/2ブロック71aの連通孔73に挿通されている固定棒74が、図16に示すように自重で他方の1/2ブロック71bの連通孔73に移動させた後、それぞれ1/2ブロック71a,71bを連結した状態で接着剤等を用いて固着することにより、各1/2ブロック71a,71bを連結固定するのである。
その場合、連通孔73に挿通されている固定棒74には接着剤等が塗布されており、固定棒74が自重で連通孔73内を移動しないことが考えられる。したがって、1/2ブロック71aおよび1/2ブロック71bをつき合わせた位置の端面に図17、図18のように溝もしくはパイプ80aを形成するか、連通孔73の先端に空気孔80bを取り付けて1/2ブロック71a,71bの外部に開放するようにしておけば、固定棒74を移動させる際に一方から送気し、他方から吸気することにより固定棒74をスムーズに移動させることが可能となる。
請求項14に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、図19,図20に示すように合体型積みブロック81を前記咬合用突起部82と咬合用突起部82との中間部位にT字用合体型積みブロック83を積上げて連結することにより全体として逆T字形となるようにし、T字用合体型積みブロック83の上面には雄型突起部どうしを連結した形状の咬合用突起部84を、反対側の面には雌型突起部どうしを連結した形状の前記咬合用突起部84と咬み合う咬合用凹部85を形成したものである。
図において86は、合体型積みブロック81およびT字用合体型積みブロック83の長さ方向の側端に形成した、突条86aおよび凹溝86bからなる係合手段である。
図21は逆T字形合体型積みブロックの使用状態を示す概略図であり、咬合用突起部82,84と咬合用突起部82,85による咬合せ部分の詳細は省略してある。
請求項15に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、図22,図23に示すように合体型積みブロック91を多数の木製棒状体92で構成するものとし、合体型積みブロック93の部位を多数の木製棒状体92で箱状に形成するとともに、咬合用突起部94を合体型積みブロック93部位の上下に長さの異なる木製棒状体92を搭載固定して形成したものである。各木製棒状体92a,92bは、図24a,bのように適所に切欠き95を形成して、直交する木製棒状体92a,92bどうしを確実に連結固定することができるようにしておくことが望ましい。
この合体型積みブロック91は、前記木製棒状体92として間伐材を用いれば、資源の有効活用を図ることができる。
なお、箱状の合体型積みブロック91の前後面のいずれかの面に開口部96を形成することにより、箱状内部に充填した植生97が開口部96から密生するようようになり、合体型積みブロック91自体も長年の間に風化するので、環境にやさしい構築物とすることができる。
請求項17に記載した本発明に係る合体型積みブロックの連結構造は、図25aに示すように合体型積みブロック101の連結側の端部に柱状の軸着部102を設け、該柱状の軸着部102の上下面の一方には柱状突起103を、また他方には上記柱状突起103を受け入れる筒状凹部104を形成して、両者を軸方向に回転できるようにして角度可変として連結固定するものである。
また図25bに示すように合体型積みブロック101の他方の端部に柱状の軸着部102を受け入れる円弧状切欠き部105を端部に形成することにより、該円弧状切欠き部105に合体型積みブロック101の端部に形成した柱状の軸着部102をはめ込んで角度可変として連結することもできる。
なお図25aは咬合用突起部106を雄型突起部106aどうしを対向させた形状とし、図25bは咬合用突起部106として雌型突起部106bどうしを連結した形状としたものである。
なお図26は合体型積みブロック101を柱状の軸着部102を介して連結した状態を示すものである。
前記実施例の説明では柱状突起103と筒状凹部104の組み合わせについて例示したが、筒状凹部104に代えて貫通孔とし、柱状突起103に代えて棒鋼等からなる連結棒を貫通孔に挿通するようにしてもよい。
請求項18に記載した本発明に係る合体型積みブロックの連結構造は、図27に示すように合体型積みブロック111を合体型積みブロック本体112と連結棒113とで構成するとともに、複数段積上げた合体型積みブロック構築物を所定間隔で一対配置し、合体型積みブロック本体112に厚さ方向に貫通する斜孔114を形成して、この斜孔114に前記連結棒113をはめ込むことにより、所定間隔に配置した合体型積みブロック構築物を連結固定したものである。
もちろん、所定間隔で一対配置した合体型積みブロック構築物の間にコンクリートを打設して強固な構築物とすることができる。
ちなみに、図27に示した擁壁はいわゆるダブル擁壁であり、前後の擁壁が強く咬み合って背面からの耐圧力が付加される効果を奏する。
請求項19に記載した本発明に係る合体型積みブロックの連結構造は、図28,図29に示すように合体型積みブロック121を合体型積みブロック本体122と連結金具123とで構成するとともに、合体型積みブロック本体122の側面に端部を開放したほぼ円形の凹溝124を形成し、水平方向に対向する合体型積みブロック本体122の各円形凹溝124にまたがって∞形状の弾性を有する連結金具123をはめ込み、左右の合体型積みブロック本体122を連結固定するものである。
請求項20に記載した本発明に係る合体型積みブロックの連結構造は、図30,図31に示すように合体型積みブロック121を合体型積みブロック本体122と連結板125とで構成するとともに、該合体型積みブロック本体122の長さ方向の端面に垂直方向に沿って縦溝126を形成するとともに、この水平方向に対向する合体型積みブロック本体122の各縦溝126にまたがって連結板125をはめ込み、左右の合体型積みブロック本体122を連結固定するものである。
また前記合体型積みブロック本体122の長さ方向の端面に垂直方向に沿って形成した縦溝126を、図32に示すように前記端面に垂直の角度から斜めに傾けることもでき、このようにすることによってより確実な連結構造を得ることができる。
さらに、前記合体型積みブロック本体122の長さ方向の端面に垂直方向に沿って形成した縦溝126を、図33に示すように前記端面にR状に設けることもでき、該端面とは反対側の端面に設けた棒状突起127をR状縦溝126にはめ込むものとすることもできる。128は下部のストッパである。
この場合においては、合体型積みブロック本体どうしを連結する際に、一方の端面に設けたR状縦溝126内に対向する端面に設けた棒状突起127をはめ込み、棒状突起127をR状の凹溝126に沿ってスライドさせることが必要となる。したがって、より確実な連結構造を得ることができる。
請求項21に記載した本発明に係る合体型積みブロックの連結構造は、図34a,bに示すように合体型積みブロック131の側面に上下方向に沿って凹溝132を形成し、この凹溝132に他材質基盤133、例えば植生盤の背面に形成した連結用峰状突起134をはめ込んで、合体型積みブロック131に他材質基盤133を連結固定したものである。図では合体型積みブロック131の側面に左右一対の凹溝132が形成してある。なお、図34bでは咬合用突起部と咬合用凹部とは省略してある。
請求項22に記載した本発明に係る合体型積みブロックの連結構造は、図35a〜dに示すように基盤141上に合体型積みブロック143の咬合用突起部および咬合用凹部に係合する係合体142を取り付け、係合体142に合体型積みブロック143を咬合用突起部および咬合用凹部を介して連結するものである。こうすることによって、しっかりした基盤141の上で合体型積みブロック143を効果的に組み上げていくことができ、造形の幅を拡げやすく、かつ効率的な組立が可能となるのである。144は蝶番で、基盤141上に係合体142を首振り自在に取り付けている。
上記において、図35bは斜めに連結可能とした係合体142の拡大側面図、図35cは他の連結可能な係合体142の拡大側面図、図35dはその側面図である。
また、図36は前記斜めに連結可能とした係合体142を用いて合体型積みブロック143をアーチ状に組付けた状態を横から見た側面図である。
前記各係合体142を蝶番144を用いて折畳み自在に基盤141に取り付けることにより、部材の収納性を向上させている。
図37および図38は合体型積みブロックを玩具に適用した実施例を示すもので、合体型積みブロック本体241の側面に長さ方向に沿って縦溝242を形成するとともに、この縦溝242を奥に向かって拡がるテーパ状断面とし、別の合体型積みブロック本体243を連結固定するものである。この連結固定には、別の合体型積みブロック本体243に前記縦溝242にはまり合う突条(図示せず)を形成しても、図39のように各ブロックとは別体の連結具244を用意し、この連結具244を用いて連結固定しても良い。
前記連結具244は、その両側に各合体型積みブロック本体241,243の対向する面に形成されたテーパ状断面の各縦溝242に係合するテーパ状の係合突条245を形成され、かつ各合体型積みブロック本体241,243の曲率に応じてその側面を円弧状に加工してある。
図40および図41の実施例では、図41に示すように合体型積みブロック本体241の側面に長さ方向に沿って1つないし複数の貫通孔246を形成し、その側面に他の合体型積みブロック本体(図示せず)を連結することができるよう構成してある。図42は合体型積みブロック本体241の両端にそれぞれ同一形状の合体型積みブロック本体241を連結した状態を示すものである。
このような合体型積みブロック本体241,243と連結具244とを組み合わせることにより、図42(a),(b),(c)のような抽象的なモチーフの玩具を組み立てたり、図43(a),(b),(c),(d),(e),(f)のような昆虫や動物、あるいは植物を模した玩具を組み立てたりすることができる。
図44に示す合体型積みブロックの連結構造においては、端面を斜めに形成した合体型積みブロック160aを順次組み付けてあり、各合体型積みブロック160aが菱形をなすよう配置されている。
図45に示す合体型積みブロックの連結構造においては、R状の合体型積みブロック160bの端面を所定の角度とし、その角度が交互にくるよう連結することにより、R状の合体型積みブロック160bで波形形状をなすよう組み付けたものである。
以上の円形断面の構築物や菱形配置の構築物、波形配置の構築物等は、その表面(側壁)に所望の図柄もしくは字体等を印刷や描画、打刻することにより、構築物の美観を向上させることが可能である。
請求項24に記載した本発明に係る合体型積みブロックの製造方法は、図46a,bに示すように合体型積みブロックを円弧状とした場合、板状部材からなる咬合用突起部を効率よく加工する機構について説明するためのものである。
加工装置は、合体型積みブロック161を固定用凸部162を介して搭載固定する回転基盤163と、回転中の前記合体型積みブロック161に向けて相対的に進退するバイス刃等の切削刃164とで構成されている。
したがって、合体型積みブロック161を固定用凸部162を介して回転基盤163に搭載固定した上、原動機等の駆動手段によって回転軸165を回転駆動し、回転基盤163とともに合体型積みブロック161を回転させながら切削刃164をその外周面および/または内周面に沿って進退させることにより、合体型積みブロック161の側面を切削加工するものである。
図47は、図46の加工装置を用いて合体型積みブロックおよび咬合用突起部を構成する板状部材を加工する場合について説明するもので、それぞれ図47aは台形の素材板から切削加工する場合の合体型積みブロック161の概略平面図、図47bは咬合用突起部を構成する板状部材166の概略平面図であり、破線によって加工する切削面を示している。
請求項25および27に記載した本発明に係る合体型積みブロックの製造方法は、図48に示すように、合体型積みブロックを円弧状とした場合に板状部材からなる咬合用突起部を効率よく加工する機構について説明するためのものである。
加工装置は、咬合用突起部を設けた構築用ブロック体を挟んでその幅方向に対向する一対の外周用および内周用加工部171,172を備え、外周用および内周用加工部171,172はそれぞれ回転基盤173,174と、その外周面に取り付けた切削刃175,176を備えている。そして、構築用ブロック体の側面に沿って回転する切削刃175と切削刃176を用いて構築用ブロック体の側面を切削加工するものである。177は回転基盤173に取り付けられた回転軸、178は回転基盤174に取り付けられた回転軸であり、それぞれモータ179,180で駆動するようになっている。
構築用ブロック体を挟んでその長さ方向にも対向して一対の咬合用突起部用加工部181,182が設けられ、咬合用突起部用加工部181,182もそれぞれ回転基盤183,184と、その外周面に取り付けた切削刃185,186を備えている。そして、構築用ブロック体の端面に沿って回転する切削刃185と切削刃186を用いて構築用ブロック体の端面を切削加工するものである。187は回転基盤183に取り付けられた回転軸、188は回転基盤184に取り付けられた回転軸であり、それぞれモータ189,190で駆動するようになっている。
図49は上記加工装置によって外周側および内周側、端面を円弧状に加工された咬合用突起部160cの平面図である。
また図50は構築用ブロック体を加工するための機構を示すもので、加工用棒状体191を所定の方向に搬送するとともに、上下の面をモータ駆動で垂直方向に回転する上下回転刃192,193で切削加工し、ついでその端面をモータ駆動で水平方向に回転する水平回転刃194で加工すればよい。195は水平回転刃の回転軸、196はその駆動モータである。
上記実施例において使用される構築用ブロック体や咬合用突起部を構成する素材としては、コンクリートや木材(間伐材を含む)のみならず、石材やアルミその他の金属材料、発泡スチロールやポリウレタンその他の合成樹脂材料、シラスその他の骨材を原料とするもの等が使用可能である。もちろん、これらはあくまで例示であってこれ等に限定されるものではない。
請求項12に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、図51,図52に示すように所定の曲率にカーブさせた円弧状断面の受圧盤75上に、一対の集層材76a,76bを中間部位に離型紙77を介して搭載し、その上から平板状もしくは円弧状断面の押圧盤78を用いて押圧固定することによって作製したものである。
すなわち、図51に示すように前記一対の集層材76a,76bを、所定寸法の複数の木質片79を、接着剤を添付しながら所望の長さ寸法と厚さまで積層させて集成した第1および第2の集層材76a,76bとし、各集層材の中間部位に離型紙77を介して図52のように押圧固定して作製した状態を示すものである。
得た合体型積みブロックを図53に示す。
請求項13に記載した本発明に係る合体型積みブロックにおいては、前記一対の集層材の中間部位に配置する離型手段を、下面にのみ接着剤を添付しないか、または剥離剤の塗布、図53のように剥離紙もしくは剥離フィルム等の剥離材を介在させることとすることができる。
図54は、集成材を切り出して小さく切断して連結した状態の斜視図である。
図55は、請求項27に係る合体型積みブロックの製造方法の実施例において、構築用ブロック体を加工するための機構を示すものである。
該加工機構は、上下一対の固定台座211,212と、各固定台座211,212に加圧機構213を介して連結した上下一対の押圧基盤214.215とを備えている。
前記加圧機構213は、固定台座211の両側に設けた空間部に加圧方向に沿って平行にそれぞれ遊挿固定した一対のスクリューネジ216,217と、該一対のスクリューネジ216,217間に張設され、前記押圧基盤214を連結した橋脚状アーム218と、該橋脚状アーム218を前記スクリューネジ216,217上を昇降させるために回転駆動するモータ219で構成されている。この加工機構213は、固定台座212および押圧基盤215の場合においても同様の構造を有している。
前記モータ219は、前記スクリューネジ216,217に係合する傘歯車等を回転させ、それによって橋脚状アーム218を昇降させるものであっても、前記スクリューネジ216,217を回転させて橋脚状アーム218を昇降させるものであってもよい。
そして、前記上下一対の押圧基盤214,215間に布積み橋層状の板状物220を挟み、該板状物220を上下から前記一対の押圧基盤214,215にて同時押圧し、R面やS字状面などの所望アール面に固化集成させ、これを所望のブロックサイズに切断加工して合体型積みブロックに加工製造するようにしたものである。
図56は構築用ブロック体を加工するためのスクリュー式加圧手段283を具体的に説明するためのもので、集成材273に接する加圧部282はステンレス等の半円形断面の金属棒で形成され、その平面部分には絶縁体284を介して所定の間隔で一対の加圧棒281が連結されている。
この加圧棒281は外面にスクリューネジ285が形成され、それぞれ軸受部286を介して連結棒287に保持されている。288は軸受部286に付設した加圧モータで、この加圧モータ288の駆動ギア(図示せず)は加圧棒281外面のスクリューネジ285に係合している。すなわち、このように構成したスクリュー式加圧手段283において、加圧モータ288を駆動させると駆動ギアが作動して加圧棒281が進退し、先端の加圧部282が集成材273を加圧するようになっている。
289は前記連結棒287の端部に取り付けた軸受部でやはりモータ290が付設してあり、この移動モータ290を駆動すると、スクリュー式加圧手段283は軸受部289にはめ込んだ、外面にスクリューネジ292を備えた横送り棒291に沿って移動するようになっている。
なお、金属棒からなる加圧部282は高周波加熱機構を備えることにより、所定温度に加熱することができるようにしておくことが望ましい。
前記押圧基盤214,215をより詳しく説明すると、図57に示したように、押圧基盤214,215の押圧面には、布積み橋層状の板状物220の挟着面に多数の押圧ピン221を植設してあり、
かつこの押圧ピン221の外周には雄ネジ部222を設けるとともに、前記押圧基盤214,215に取り付けた雌ネジ部223に螺着して押圧ピン221を進退可能とし、各押圧ピン221の進退を調節してR面やS字状面などの所望アール面の空間を形成し、その上で前記押圧基盤214,215間に布積み橋層状の板状物220を挟み、該板状物220を上下から前記一対の前記押圧基盤214,215にて同時押圧し、R面やS字状面などの所望アール面に固化集成させるようにしたものである。
図58は大型の集成材製曲面板の製造装置の概要を示すもので、一対の加圧部材271,272間に集成材273を介在させ、各加圧部材271,272を稼動して曲面形状に成形するものである。
そして、各加圧部材271,272は、先端に加圧部282を形成した加圧棒281を備え、各加圧棒281は前後一対のスクリュー式加圧手段283によって進退するようになっている。
このような合体型積みブロックや板体は、集成材で大型に成形し、それを所望サイズのブロックや板体に加工生産することが望ましい。そのような大型の集成材の曲面板を図59に示す。
その際、図60に示すように個々の縦積層材261間に適宜の数の横積層材262を組合せておくことにより、強度面等で何ら問題のない集成材製曲面板を得ることができる。
請求項9に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、合体型積みブロックを幅方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックで構成し、該一対の1/2ブロックを連結して完成形とするものである。
すなわち、請求項10に記載した本発明に係る合体型積みブロックは、図61に示すように合体型積みブロック71を幅方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロック71a,71bで構成し、該一対の1/2ブロック71a,71bを連結して完成形とするものである。
すなわち、図61a,bに示すように前記合体型積みブロックを幅方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロック71a,71bを平板状断面として、ほぼ同一形状の1/2ブロック71a,71bを一対形成するとともに、片方の1/2ブロック71bの中間前後軸を中心に180度回転させた上、それぞれ1/2ブロック71a,71bを合体型積みブロック71を構成するよう対向させて連結固定することにより完成形とするものである。
また図62a,bに示す例では、前記合体型積みブロックを幅方向の中間位置で分割した形状の一対のR状1/2ブロック71c,71dを円弧状断面として、ほぼ同一形状で内側の1/2ブロック71dを相似的に縮小したR状1/2ブロック71c,71dを一対形成するとともに、片方の1/2ブロック71dの中間前後軸を中心に180度回転させた上、それぞれR状1/2ブロック71c,71dを合体型積みブロック71を構成するよう対向させて連結固定することにより完成形とするものである。
図53に得た合体型積みブロック200を示す。すなわち合体型積みブロック200は、上下面に対称に咬合用突起部202および咬合用凹部203を形成した複数の構築用ブロック体201を位置をずらして連結したものであり、前記咬合用突起部202と咬合用凹部203を咬み合せるように複数段積上げれば、構造物を構築することができるようにしたものである。
請求項23に記載した本発明に係る合体型積みブロックの連結構造は、図64aに示すように組み付けられて回転可能な円形状ハウス構造をなすものであり、図64bはその概略断面を示している。
すなわち、図64cに示すようにR状の合体型積みブロック151の下面には、それぞれ周溝152が設けてあり、該周溝152内にはコロまたはパイプ体等からなる転動体153を内蔵させるとともに、円形をなす構築用コンクリート基礎154上に取り付けたT字状もしくはパイプ状のガイドレール155上に前記周溝152をはめ込むことによって自在に回転することができ、適宜回転させて使用するものである。
前記R状の合体型積みブロック151は、幅方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロック151a,151bを組付けて構成したものである。
図65(a),(b),(c),(d)に示す合体型積みブロックの実施例においては、構築用ブロック体301の上下面に対称に咬合用突起部301aを形成し、それ以外の部分を咬合用凹部301bとした合体型積みブロック311を、前記咬合用突起部301aと咬合用凹部301bを咬み合せるように複数段積上げることにより、図66に示すような合体型積みブロック311からなる構造物を構築できるのである。
この実施例の合体型積みブロックによれば、間伐材等を用いて構成することができ、非常に安価に擁壁等の構造物や敷設構造物を構築することができるようになる。
図67は間伐材を用いた合体型積みブロックの他の実施例を示すもので、構築用ブロック体301は側面部材の木皮を残して自然の風合いを持たせたものであり、加工時間を短くするという利点がある。図68は合体型積みブロック301の組付け状態を示すものである。
図69はコーナー用ガーデンブロックの構築過程を示す斜視図、図61はコーナー用ガーデンブロックの構築状態を示す概略図である。
この実施例では、短い一対の合体型積みブロックの組合せと、長い一対の合体型積みブロックの組合せとをさらに組み合わせた構造であり、短い合体型積みブロック401は片面に雄型突起部402aどうしを対向させた咬合用突起部402を形成し、他面に雌型突起部403aどうしを対向させた咬合用突起部403を形成し、それぞれの連結端部404を所定の段差405を形成して組み付けることにより、後述の長い合体型積みブロックと同じスパンを有するようになっており、組付け部分には軸を挿通する貫通孔406が開けられている。
長い合体型積みブロック407は片面に雄型突起部408aどうしを対向させた咬合用突起部408を形成し、他面に雌型突起部409aどうしを対向させた咬合用突起部409を形成し、それぞれの外端に所定の段差411を有する連結端部410を形成して組み付けるようになっており、組付け部分には軸を挿通する貫通孔412が開けられている。
これらの短い合体型積みブロック401と長い合体型積みブロック407とを組付けた状態を図70に示す。
図71および図72は合体型積みブロックを曲面形状の壁体に適用した実施例を示すもので、合体型積みブロック251として所定の曲率の板体252の両側の対称位置に咬合用突起部253および咬合用凹部254を配置した構築用ブロック体250を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数列連結固定したものである。
図71では、前記板体252の水平方向の両側に合体型積みブロック251が取り付けられ、図72では前記板体252の垂直方向の両側に合体型積みブロック251が取り付けられている。なお、図71では板体252として集成材を、図72では板体252として中空のステンレス製板体を用いている。
この発明によれば、擁壁等の構造物や敷設構造物(以下適宜「擁壁」と略称する)を構築することのできる合体型積みブロックを提供することができ、相互に強固な咬み合い性保持機能を有し、間知ブロックにおける胴込みコンクリートによる打設工事、擁壁のコーナーでのコンクリート打設工事、及び目地詰め作業等をすることなく堅固で且つ多種多様な形態の擁壁を短期構築することができ、また、不要になった場合でも、移設させる場合には簡単に咬み合い状態を組み外して再利用したり、そのまま自然に還元することが可能な合体型積みブロックとして利用することができる。
この発明は、木造建築用ブロックとしても使用することも可能な合体型積みブロックを提供することができる。
この発明はさらに、墓地用の外柵用ブロックとしても使用することも可能な合体型積みブロックを提供することができる。
この発明はまた、多数を組み付けて造形して遊ぶことが可能な、ウレタン等の弾性素材で形成した玩具用の合体型積みブロックを提供することができる。
請求項2に係る合体型積みブロックの構築用ブロック体形状の1例を示し、図1aは直方形断面の構築用ブロック体の斜視図、図1bは六角形断面の構築用ブロック体の斜視図である。 図2aは構築用ブロック体に組み付ける咬合用突起部用の凸状をなす板状部材の斜視図、図2bは凹状をなす板状部材の斜視図である。 請求項2に係る合体型積みブロックの実施例を示す斜視図である。 請求項3に係る合体型積みブロックの実施例を示し、図4a,b,cはそれぞれ合体型積みブロックを長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックの分解状態の斜視図である。 前記合体型積みブロックの結合状態を示し、図5aは図4cの合体型積みブロックの結合状態の斜視図、図5bは図5aの合体型積みブロックを反転させた状態の斜視図、図5cは構築用ブロック体をR状とした場合の斜視図である。 別の実施例を示し、図6aは、合体型積みブロックを長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックを水平面に所定の角度を有するように連結固定した状態の斜視図であり、図6bは図6aの合体型積みブロックを反転させた状態の斜視図、図6cは図6aの平面図である。 合体型積みブロックを長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックを垂直面に所定の角度を有するように連結固定した状態の斜視図である。 合体型積みブロックを長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックを連結部分において所定の段差を有するよう連結固定した状態の斜視図である。 前記合体型積みブロックを左右に積み重ねることによって斜め方向に連続した状態で組み付けられることを示す説明図である。 請求項5に係る合体型積みブロックの実施例を示し、図10a,図10bはそれぞれ中空状の合体型積みブロック用型枠の例を示す斜視図である。 請求項6に係る合体型積みブロックを示した要部切断平面図である。 別の実施例を示す平面図である。 請求項7に係る合体型積みブロックの実施例を示し、エルボ形等のように構築方向を可変とする角度変更用ブロックを、長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックの間に介在させた状態の斜視図である。 請求項8に係る合体型積みブロックの実施例を示し、咬合用突起部もしくは咬合用凹部部分を回転可能とした面角度変更用ブロックを、長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックの間に介在させた状態の斜視図である。 請求項11に係る合体型積みブロックの他の例を示し、図15は対称形状に傾斜する一対の連通孔73を形成した合体型積みブロックを、幅方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックの組付け段階の概略断面図である。 組付け状態の概略断面図である。 合体型積みブロックを連結するための固定棒の取り扱い方を示す概略断面図である。 その場合の固定棒による結合状態を示す概略断面図である。 請求項14に係る合体型積みブロックの1例を示し、合体型積みブロックを前記咬合用突起部と咬合用突起部との中間部位に構築用ブロック体を連結する前の段階の斜視図である。 合体型積みブロックを前記咬合用突起部と咬合用突起部との中間部位に構築用ブロック体を連結して全体として逆T字形となるようにした状態の斜視図である。 逆T字形合体型積みブロックの使用状態を示す概略図である。 請求項15に係る合体型積みブロックの実施例を示し、図22は合体型積みブロックを多数の木製棒状体で構成した場合の斜視図である。 その概略断面図である。 a,bはそれぞれ木製棒状体の連結構造を示す斜視図である。 請求項17の合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、図25aは合体型積みブロックの連結側の端部にそれぞれ柱状の軸着部および柱状の軸着部を受け入れる円弧状切欠き部を設けるとともに、柱状の軸着部に筒状凹部を設けた場合の斜視図、図25bは柱状の軸着部に柱状突起を設けた場合の斜視図である。 図25の組付け状態の平面図である。 請求項18の合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、一対の合体型積みブロック構築物を所定間隔で配置して連結固定した例を示す説明図である。 請求項19に係る合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、図28は合体型積みブロックを合体型積みブロック本体と連結金具とで構成した場合の1例を示す平面図である。 その要部拡大斜視図である。 請求項20に係る合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、図30は合体型積みブロックの連結構造を合体型積みブロック本体と連結板とで構成した場合の1例を示す斜視図である。 他の例を示す斜視図である。 合体型積みブロック本体に連結板を斜めに挿入するようにした場合の1例を示す平面図である。 一方の合体型積みブロック本体の端面にR状縦溝を設けるとともに、他方の合体型積みブロック本体の端面に棒状突起を設けてこれらを組み付けるようにした場合の1例を示す斜視図である。 請求項21に係る合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、図34aは合体型積みブロックに他材質基盤を連結した状態の平面図、図34bはその側面図である。 請求項22に係る合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、図35aはその平面図、図35bは斜めに連結可能とした係合体の拡大側面図、図35cは他の連結可能な係合体の拡大側面図、図35dはその側面図である。 前記斜めに連結可能とした係合体を用いて合体型積みブロックをアーチ状に組付けた状態の側面図である。 合体型積みブロックを玩具に適用した実施例を示す斜視図である。 玩具用の合体型積みブロックどうしを連結固定した状態の概略図である。 各ブロックを連結するための連結具の斜視図である。 合体型積みブロックを玩具に適用した別の実施例を示す斜視図である。 玩具用の合体型積みブロックどうしを連結固定した状態の概略斜視図である。 (a),(b),(c)は抽象的なモチーフの玩具を組み立てた状態を示すそれぞれ概略図である。 (a),(b),(c),(d),(e),(f)は昆虫や動物、あるいは植物を模した玩具を組み立てた状態を示すそれぞれ概略図である。 合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、合体型積みブロックを菱形として連結した場合の側面図である。 合体型積みブロックを波形として連結した場合の側面図である。 請求項24に係る合体型積みブロックの製造方法の1実施例を示し、図46aは回転基盤上に搭載固定した合体型積みブロックの円弧状側面を、バイス刃を用いて切削加工する場合について説明するための斜視図、図46bはその概略側面図である。 図46の加工装置を用いて合体型積みブロックおよび咬合用突起部を構成する板状部材を加工する場合について説明するもので、それぞれ図47aは合体型積みブロックの概略平面図、図47bは咬合用突起部を構成する板状部材の概略平面図である。 請求項25に係る合体型積みブロックの製造方法の実施例を示し、合体型積みブロックの少なくとも咬合用突起部の円弧状側面を、カッタを用いて切削加工する場合について説明するための概略図である。 加工した咬合用突起部を示す平面図である。 請求項26に係る合体型積みブロックの製造方法の実施例を示し、構築用ブロック体を加工するための機構を示す説明図である。 請求項12に係る合体型積みブロックの1例を示し、合体型積みブロックを集成材で構成する場合の製造装置を示す斜視図である。 その使用状態を示す立面図である。 請求項13に係る合体型積みブロックの1例を示し、該合体型積みブロックを集成材で構成した場合の平面図である。 集成材を切り出して小さく切断して連結した状態の斜視図である。 請求項27に係る合体型積みブロックの製造方法の実施例を示し、構築用ブロック体を加工するための機構を示す説明図である。 スクリュー式加圧手段の別の実施例を説明するための概略図である。 大型の集成材製曲面板の製造装置装置の概要を示す説明図である。 大型の集成材製曲面板の製造装置装置の別の例の概要を示す説明図である。 得た大型の集成材の曲面板を示す斜視図である。 大型の集成材の曲面板の要部拡大図である。 請求項9に係る合体型積みブロックの1例を示し、図61aは幅方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックの分解状態の斜視図、図61bはその組付け状態の斜視図である。 請求項10に係る合体型積みブロックの他の例を示し、図62aは合体型積みブロックを円弧状とした場合の分解状態の斜視図、図62bはその組付け状態の斜視図である。 得た合体型積みブロックの実施例を示す斜視図である。 請求項23に係る合体型積みブロックの連結構造の実施例を示し、図64aは円形とした合体型積みブロック構築物の斜視図、図64bは合体型積みブロックの概略断面図、図64cはその連結部分の拡大断面図である。 間伐材を用いた合体型積みブロックの実施例を示し、(a)はその平面図、(b)は側面図、(c)はその正面図、(d)はその底面図である。 構築した合体型積みブロックからなる構造物の正面図である。 間伐材を用いた合体型積みブロックの別の実施例を示す斜視図である。 その組み付け状態を示す斜視図である。 コーナー用ガーデンブロックの構築過程を示す斜視図である。 コーナー用ガーデンブロックの構築状態を示す概略図である。 合体型積みブロックを曲面形状の壁体に適用した実施例を示す斜視図である。 合体型積みブロックを曲面形状の壁体に適用した他の実施例を示す斜視図である。
符号の説明
11 合体型積みブロック
12 構築用ブロック体
13 板状部材
13a 咬合用突起部
13b 咬合用凹部
21 合体型積みブロック
21a,21b 1/2ブロック
22 咬合用突起部
22a 雄型突起部
22b 雌型突起部
31 合成合体型積みブロック
31a,31b 1/2ブロック
33 咬合用凹部
41 合成合体型積みブロック
41a,41b 1/2ブロック
42 合体型積みブロック用型枠
43 硬化材
44 咬合用突起部
44a 雄型突起部
44b 雌型突起部
51 合体型積みブロック
51a,51b 1/2ブロック
52 曲折用型枠
53 曲折用型枠
61 コーナー用合体型積みブロック
61a,61b 1/2ブロック
63 自在角度用合体型積みブロック
64 回転部
71 合体型積みブロック
71a,71b 1/2ブロック
71c,71d R状1/2ブロック
73 連通孔
74 固定棒
75 受圧盤
76a,76b 集層材
77 離型紙
78 押圧盤
79 木質片
80a 溝もしくはパイプ
80b 空気孔
81 合体型積みブロック
82 咬合用突起部
83 T字状合体型積みブロック
84 咬合用突起部
85 咬合用凹部
86a 突条
86b 凹溝
91 合体型積みブロック
92a,92b 木製棒状体
93 合体型積みブロック
94 咬合用突起部
95 切欠き
96 開口部
97 植生
101 合体型積みブロック
102 柱状の軸着部
103 柱状突起
104 筒状凹部
105 円弧状切欠き部
106 柱状の軸着部
106a 雄型突起部
106b 雌型突起部
111 合体型積みブロック
112 合体型積みブロック本体
113 連結棒
114 斜孔
121 合体型積みブロック
122 合体型積みブロック本体
123 連結金具
124 円形凹溝
125 連結板
126 縦溝、R状縦溝
127 棒状突起
128 ストッパ
131 合体型積みブロック
132 凹溝
133 他材質基盤
134 連結用峰状突起
141 基盤
142 係合体
143 合体型積みブロック
144 蝶番
151 R状合体型積みブロック
151a,151b R状1/2ブロック
152 周溝
153 転動体
154 構築用コンクリート基礎
155 T字状もしくはパイプ状のガイドレール
160a 合体型積みブロック
160b R状合体型積みブロック
160c 咬合用突起部
161 合体型積みブロック
162 固定用凸部
163 回転基盤
164 切削刃
165 回転軸
166 板状部材
171 合体型積みブロック
172 固定用凸部
173 回転基盤
174 切削刃
175,176 切削刃
177,178 回転軸
179,180 モータ
181,182 咬合用突起部用加工部
183,184 回転基盤
185,186 切削刃
187,188 回転軸
189,190 モータ
191 被加工用棒状体
192 上回転刃
193 下回転刃
194 水平回転刃
195 回転軸
196 駆動モータ
200
201 構築用ブロック体
202 咬合用突起部
203 咬合用凹部
211,212 固定台座
213 加圧機構
214,215 押圧基盤
216,217 スクリューネジ
218 橋脚状アーム
219 モータ
220 板状物
221 押圧ピン
222 雄ネジ部
223 雌ネジ部
231 合体型積みブロック
241 合体型積みブロック本体
242 縦溝
243 合体型積みブロック本体
244 連結具
245 係合突条
250 構築用ブロック体
251 合体型積みブロック
252 板体
253 咬合用突起部
254 咬合用凹部
261 縦積層材
262 横積層材
271,272 加圧部材
273 集成材
281 加圧棒
282 加圧部
283 スクリュー式加圧手段
284 絶縁体
285 スクリューネジ
286 軸受部
287 連結棒
288 加圧モータ
289 軸受部
290 移動モータ
291 横送り棒
292 スクリューネジ
301 構築用ブロック体
301a 咬合用突起部
301b 咬合用凹部
311 合体型積みブロック
401 短い合体型積みブロック
401 咬合用突起部
402a 雄型突起部
403 咬合用突起部
403a 雌型突起部
404 連結端部
405 段差
406 貫通孔
407 長い合体型積みブロック
408 咬合用突起部
408a 雄型突起部
409 咬合用突起部
409a 雌型突起部
410 連結端部
411 段差
412 貫通孔

Claims (28)

  1. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成したことを特徴とする合体型積みブロック。
  2. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを構築用ブロック体と同質素材からなる板状部材とで構成し、該板状部材を構築用ブロック体の上下面に合体固定させて前記咬合用突起部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の合体型積みブロック。
  3. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックで構成したことを特徴とする請求項1に記載の合体型積みブロック。
  4. 合体型積みブロックを長さ方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックを、連結手段を介在させて連結することにより完成形とすることを特徴とする請求項3に記載の合体型積みブロック。
  5. 連結手段が、中空状の合体型積みブロック用型枠内に打設した硬化材からなり、中空状合体型積みブロック用型枠の該中空部位に硬化材を打設して合体型積みブロックを長さ方向に一体化したことを特徴とする請求項4に記載の合体型積みブロック。
  6. 連結手段が、左右の中空状の合体型積みブロック用型枠と簡易成形素材を用いた中空状の曲折用型枠内に打設した硬化材からなり、簡易成形素材を用いた中空状の曲折用型枠によりL字形または円弧状等の所定形状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の合体型積みブロック。
  7. 連結手段が角度変更用ブロックからなり、該角度変更用ブロックがエルボ形等の角度変更用ブロックからなることを特徴とする請求項4に記載の合体型積みブロック。
  8. エルボ形等の角度変更用ブロックが、該角度変更用ブロックの端面に取り付けた一対の1/2ブロックをその軸方向に回転可能とした面角度変更用ブロックからなることを特徴とする請求項7に記載の合体型積みブロック。
  9. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを幅方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックで構成し、片方の1/2ブロックの中間前後軸を中心に180度回転させて、該一対の1/2ブロックどうしを段差状に連結して完成形とすることを特徴とする請求項1に記載の合体型積みブロック。
  10. 合体型積みブロックを幅方向の中間位置で分割した形状の一対の1/2ブロックを、平板状もしくは円弧状断面としたほぼ同一形状の一対の1/2ブロックで構成し、片方の1/2ブロックの中間前後軸を中心に180度回転させて、該一対の1/2ブロックを段差状に連結して完成形とすることを特徴とする請求項9に記載の合体型積みブロック。
  11. 各1/2ブロックを連結するに当たり、その連結面に端部に空気孔を形成した連通孔をそれぞれ対称かつ傾斜させて形成し、片方の1/2ブロックの連通孔に固定棒を挿通しておき、固定棒を自重で双方の1/2ブロックの連通孔にまたがるよう移動させて連結固定したことを特徴とする請求項9に記載の合体型積みブロック。
  12. 一対の平板状もしくは円弧状断面としたほぼ同一形状の1/2ブロックを、平板状もしくは円弧状断面の受圧盤上に、一対の集層材を中間部位に離型手段を介して搭載し、その上から平板状もしくは円弧状断面の押圧盤を用いて押圧固定することによって作製したことを特徴とする請求項9または11に記載の合体型積みブロック。
  13. 一対の集層材を、所定寸法の複数の木質片を、接着剤を添付しながら所望の長さ寸法と厚さまで積層させて集成した第1および第2の集層材とするとともに、各集層材の中間部位に剥離剤の塗布層、剥離紙もしくは剥離フィルム等の剥離材等からなる離型手段を介在させて押圧固定することにより作製したことを特徴とする請求項12に記載の合体型積みブロック。
  14. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該構築用ブロック体の真上に同形状の中間構築用ブロック体を積上げて全体として逆T字形となるようにし、中間構築用ブロック体の上面およびその反対側の下面にも咬合用突起部と咬合用凹部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の合体型積みブロック。
  15. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを多数の木製棒状体で構成するものとし、構築用ブロック体部位を多数の木製棒状体で箱状に形成するとともに、前記咬合用突起部を構築用ブロック体部位の上下に長さの異なる木製棒状体を搭載固定し、前後面のいずれかの面に開口部を形成することにより、箱状内部に充填した植生が開口部から密生するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の合体型積みブロック。
  16. 木製棒状体を、間伐材としたことを特徴とする請求項15に記載の合体型積みブロック。
  17. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成した合体型積みブロックであり、前記合体型積みブロックの連結側の端部にそれぞれ柱状の軸着部を設け、該柱状の軸着部の一方には筒状凹部を形成し、他方の側に筒状凹部とかみ合う柱状突起を設けるか、柱状の軸着部に連結棒を挿通する貫通孔を設け、筒状凹部と柱状突起とのかみ合い、もしくは貫通孔への連結棒の挿通によって角度可変に連結するようにしたことを特徴とする請求項1ないし16のいずれかに記載の合体型積みブロックの連結構造。
  18. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成した合体型積みブロックであり、複数段積上げた合体型積みブロック構築物を所定間隔で少なくとも一対配置し、合体型積みブロック本体に厚さ方向に貫通する斜孔を形成して、この斜孔に連結棒をはめ込んで所定間隔に配置した合体型積みブロック構築物を連結固定したことを特徴とする請求項1ないし17のいずれかに記載の合体型積みブロックの連結構造。
  19. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成した合体型積みブロックであり、該合体型積みブロック本体の側面に水平方向に沿って凹溝を形成するとともに、この凹溝に連結金具をはめ込んで左右の合体型積みブロック本体を連結固定したことを特徴とする請求項1ないし18のいずれかに記載の合体型積みブロックの連結構造。
  20. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成した合体型積みブロックであり、該合体型積みブロック本体の長さ方向の端面に垂直方向に沿って凹溝を形成するとともに、この凹溝に連結板をはめ込んで左右の合体型積みブロック本体を連結固定したことを特徴とする請求項1ないし19のいずれかに記載の合体型積みブロックの連結構造。
  21. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成した合体型積みブロックであり、該合体型積みブロックはその側面に上下方向に沿って凹溝が形成されており、側面に前記凹溝にはめ込まれるレールを形成した他材質基盤の該レールを凹溝にはめ込んで、前記他材質基盤を連結固定したことを特徴とする請求項1ないし20のいずれかに記載の合体型積みブロックの連結構造。
  22. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成した合体型積みブロックであり、基盤上に前記合体型積みブロックの咬合用突起部および咬合用凹部に係合する係合体を取り付け、係合体に合体型積みブロックを咬合用突起部および咬合用凹部を介して連結することを特徴とする請求項1ないし21のいずれかに記載の合体型積みブロックの連結構造。
  23. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックであって、該合体型積みブロックを所定位置で分解した複数のパーツから構成するとともに、該複数のパーツを合体固定させて前記合体型積みブロックを形成した合体型積みブロックであり、合体型積みブロックの下面に設けた周溝内に転動体を内蔵させて、円形をなす構築用コンクリート基礎上に取り付けたガイドレール上に周溝をはめ込むことにより、回転可能な筒状ハウス構造とすることができるようにしたことを特徴とする請求項1ないし22のいずれかに記載の合体型積みブロックの連結構造。
  24. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックを形成するに際し、該合体型積みブロックを回転基盤上に配置し、回転中の前記合体型積みブロックに向けて相対的に進退する切削刃により、前記合体型積みブロックの側面を円弧状に切削加工するようにしたことを特徴とする合体型積みブロックの製造方法。
  25. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックを形成するに際し、該合体型積みブロックの少なくとも咬合用突起部の円弧状側面を、一対の外周用および内周用切削刃を備え、かつ円弧状もしくは波形とした合体型積みブロックの側面に沿って円周上を周回するカッタを用いて切削加工するようにしたことを特徴とする合体型積みブロックの製造方法。
  26. 合体型積みブロックの少なくとも咬合用突起部の端面を、切削刃を備え、かつ咬合用突起部の端面に沿って円周上を周回するカッタを用いて切削加工することを特徴とする請求項25に記載の合体型積みブロックの製造方法。
  27. 少なくとも上下面に対称に咬合用突起部および咬合用凹部を形成した構築用ブロック体を、前記咬合用突起部と咬合用凹部を咬み合せるように複数段積上げて構造物を構築する合体型積みブロックを形成するに際し、
    上下一対の固定台座と、各固定台座に加圧機構を介して連結した上下一対の押圧基盤とを有するとともに、
    前記加圧機構を、固定台座の両側に設けた空間部に加圧方向に沿って平行にそれぞれ遊挿固定した一対のスクリューネジと、該一対のスクリューネジ間に張設され、前記押圧基盤を連結した橋脚状アームと、該橋脚状アームを前記スクリューネジ上を昇降させるために回転駆動するモータで構成し、
    そして、前記上下一対の押圧基盤間に布積み橋層状の板状物を挟み、該板状物を上下から前記一対の押圧基盤にて同時押圧し、R面やS字状面などの所望アール面に固化集成させ、これを所望のブロックサイズに切断加工して合体型積みブロックに加工製造することを特徴とする合体型積みブロックの製造方法。
  28. 前記押圧基盤が、布積み橋層状の板状物の挟着面に多数の押圧ピンを植設したものからなり、
    かつこの押圧ピンの外周に雄ネジ部を設けるとともに、前記押圧基盤に取り付けた雌ネジ部に螺着して押圧ピンを進退可能とし、各押圧ピンの進退を調節して布積み橋層状の板状物を挟み、該板状物を上下から前記一対の押圧基盤にて同時押圧し、R面やS字状面などの所望アール面に固化集成させるようにした請求項27に記載の合体型積みブロックの製造方法。
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