JP5172636B2 - 自動販売機照明用のｌｅｄラインランプ - Google Patents

Description

本発明は、清涼飲料や茶、コーヒー、タバコ等の自動販売機（以下自販機という）に陳列する商品見本の照明用として内装する直管蛍光灯型の自販機用のＬＥＤラインランプに関する。

清涼飲料等の缶類やペットボトル等の商品見本を陳列する自販機は、タバコ等の自販機を含めるとその台数は全国で数百万台に及ぶといわれている。そしてこの基台内には陳列する商品見本を表示するために、基台内に数段の棚を設けて見本の缶やペットボトル等を列べて陳列し、この棚毎に１本の蛍光灯を取付けて照明用として使用している。正確には棚の上方からの光と、棚板を通しての下方からの光が必要なため、大部分の自販機では１台当り棚段数プラス１本の蛍光灯を要している。

したがって日本全国の自販機に使用されている蛍光灯の数は極めて多く、これに伴って消費される電力も莫大であり、ＣＯ_２の排出量も多く、また蛍光灯には微量ではあるが水銀の含有が必然的に存在していて環境の汚染や地球温暖化防止の対象として考えられる。
特開２００８−２１１９２号公報 特願２００７−２８０７３９号公報

照明用光源として消費電力が蛍光灯の１／４、寿命が７倍といわれているＬＥＤ発光素子は年々光力も増し、十分実用化に供されるまでに到達している。
このためこのＬＥＤ発光体を自販機の照光用の光源として蛍光灯管と同形の口金を採用して既設の蛍光灯との置換を可能として使用することによって、電力の消費量が少くなり、発生するＣＯ_２ガスの放出も少く、水銀の排出が全くないという理想の省エネ、環境の良化が図れる自販機が創出される。

出願人は、永年に亘り照明業界に係り、ＬＥＤ照明についても、この実用化について研究を重ねた結果、図１に示すように長尺の２枚のアルミ製基台（１）に多数のＬＥＤチップＰを実装したことによって放熱性を兼備させ、口金（５）内に基台（１）の回動機能を設けて上下から発する光の向を調整できるようにして自販機内、特に陳列商品の位置に適した光を当てて商品をきわ立たせて表現することができる。

本発明の自販機用のＬＥＤラインランプは、自販機に用いられている既設の蛍光灯と同型の口金を用いることにより取換え交換を容易にし、このＬＥＤ照明を用いることで自販機に使用している電力の消費を少くし、ＣＯ_２の発生を減少させることによって省エネ、及び地球温暖化防止、環境の良化に貢献できるため、本発明の利用上の効果はきわめて顕著である。

添付図面により本発明の直管蛍光灯型の自販機専用のＬＥＤラインランプを説明する。

図１は本発明のＬＥＤラインランプの全体図であって、イ図は正面図、ロ図は側面図を示している。本図のラインランプは全長１ｍの長さのラインランプを使用しているので作図上一部を省略して縮小している。
図中の符号（１）はアルミ製の細長い平板で上下２枚によって構成され、両端はコ字状に結合されていて、この上に口金（５）が冠着している。
図中のＰは光源のチップＬＥＤを示していて上下２枚の基板に設けた回路基板上に装着されていて、この実施例にあっては、ランプの全長１ｍとして、上下の基板（１）上に合計１３６個のチップＰが実装されている。
このアルミ板２枚によって形成される基台（１）は補強のために適所に補強板（１１）を設けて結束している。図中の符号（２）は電源接続用のリード線であり、（３）は自販機に内蔵してあるＬＥＤ用電源（コンバーター）接続用のリード線を示している。

図２はＬＥＤラインランプの電源接続用のリード線口金付近の拡大図である。また図３は同様にＬＥＤ電源接続用のリード線付近の拡大図を示している。

図４は口金（５）内部の分解説明図である。図においてイ図は上下２枚のアルミ製の基台（１）の端面を示していて、コ字状に連結していて、このコ字状端部にロ図に示す合成樹脂製の円板を当て、外方から２本の固定ネジ（５２）によって基台（１）に締めつけて固定する。この合成樹脂製の固定接着板（５１）の周面には溝（５１１）が設けてあり、後述する基台の角度調整に使用する。ニ図はソケットピン（５３）を示していて、ホ図で示す口金（５）を貫通してネジとし、この貫通したネジ先がソケットピンとなって自販機に既設されていた蛍光灯のソケットに装着される。口金（５）はホ図に示してあるように断面コ字状で基台（１）の端部を冠着している。図中の符号（８１）は後述するボルト穴を示す。

図５のイ図は合成樹脂製の固定接着板（５１）の平面図を示し、円形で口金（５）に内接している。そしてこの周面には後述する止めネジ（８）挿入用の溝（５１１）を設ける。ロ図は口金（５）の正面図であって、２本のソケットピン（５３）が突出していてこの外周は本体の転がりを防ぐために８角に形成する。

図６は口金部分の構造を示す半裁断面図であり、前記図４で示している各部分が示されていて、更に止めネジ（８）によって口金（５）を通して固定接着板（５１）の周面の溝（５１１）圧着されて固定し、口金（５）の抜けを防止している。
またこの止めネジ（８）は自販機内に放光するＬＥＤからの放射角を変えて基台（１）を固定する際の角度固定ネジとしても用いられる。

図７は図１に示す長尺のラインランプ本体のイ図はＡ−Ａ断面図、ロ図はＢ−Ｂ断面図を示している。前述するように本発明の自販機照明用のラインランプは、上下２枚のアルミ製の板体により構成されているため処どころに補強板（１１）が必要であり、イ図は補強板（１１）で囲われた部分のＡ−Ａ断面図であり、ロ図は２枚の上下に配されたアルミ板の部分Ｂ−Ｂ断面図を示している。

図８は基台（１）のＬＥＤチップＰからの放光角Ｗを示す図を示し、イ図は上下方向に基台（１）があるときの上下の放光角Ｗを表わし、ロ図は基台（１）を傾けた際の放光角Ｗの状態を示している。
このように本発明のラインランプは、前記口金（５）内の接着板（５１）を回動して基台（１）の向を僅かに変えることで、自販機の棚上の商品見本に当る上からの光、下からの光の方向を考え、イ図の上下の放光Ｗをロ図の放光Ｗに変えることができ、商品見本を最適の表現とし、購入する客の気を引くことにつながる。そして、この操作は止めネジ（８）の着脱によって行う。

一般に自販機は路端や店頭に設置されていることが多く、自販機自体完全密封されているとはいえ、暴風の日や雨の日などでの機内の点検の際には、本発明のランプはカバーがないため、雨水が当ることなどを考慮して、全体に防水塗布して保護することが好ましい。

上述のように本発明の直管蛍光灯型自販機用のＬＥＤラインランプは既設されている自販機の蛍光灯ランプをそのまま直にＬＥＤランプに置換することが出来るもので、このように日本全国の自販機の蛍光灯をすべてＬＥＤランプに置換できれば消費電力は１／４となり、ランプの寿命も長くなり、これによってもたらされる地球温暖化防止効果及び環境の良化はきわめて大きく、このため本発明の利用可能性は大いに期待できる。

イ図は本発明のラインランプの全体を表わす正面図 ロ図はイ図の側面図を示す リード線側口金付近の拡大図 コネクター側口金付近の拡大図 口金内部の組立構造図、イ図は基台端部、ロ図は基台装着固定板、ハ図は固着ネジ、ニ図はソケットピン、ホ図は口金、 イ図は基台装着板の正面図 ロ図は口金の正面図 口金内部の１部断面とした構造図 基台拡大断面図 イ図は図１のＡ−Ａ断面図、ロ図は図１のＢ−Ｂ断面図 基台上のチップＬＥＤから発する光の放光図で、イ図は基台を上下面に向けたときの光の放光図、ロ図は基台を傾けたときの光の放光図

符号の説明

（１）…アルミ製の基台
（２）…ＬＥＤ電源接続用リード線
（３）…電源接続用のリード線
（５）…口金
（５１）…基台装着固定板
（５２）…基台固定ネジ
（５３）…ソケットピン
（８）…角度固定兼口金脱落防止ネジ
Ｐ…チップＬＥＤ
Ｗ…指光角度

Claims (3)

1. １．長尺で上下２枚のアルミ製板体よりなる基台（１）の上下面に多数のチップＬＥＤを並列して実装し、該基台の両端に蛍光灯用口金（５）を装着すること、
   ２．該基台（１）の一端に電源接続用のリード線（３）を設け、他端に自動販売機に設けたＬＥＤ電源に接続するリード線（２）を設けること、
   ３．口金（５）内に該口金（５）に内接して回動する合成樹脂製の板体で、この周面に一条の溝（５１１）を形成した基台接着板（５１）を設けて止めネジ（８）を介して口金（５）の外周から前記装着板の溝（５１１）に押圧して固定すること、
   上記１〜３の構成よりなることを特徴とした自動販売機照明用のＬＥＤラインランプ。
2. 基台（１）の全面に防水塗料を塗布したことを特徴とした請求項１に記載の自動販売機用のＬＥＤラインランプ。
3. 口金（５）の外周形状をほぼ８角形状にしたことを特徴とした請求項１に記載の自動販売機用のＬＥＤラインランプ。

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