JP5171793B2 - 事象検知装置及び事象検知方法 - Google Patents

事象検知装置及び事象検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、所定のエリアにおけるイベント行事の発生の有無を検知するイベント検知装置と、当該イベント検知装置が行なうイベント検知方法とに関する。
従来、タクシー等の車両の配車サービスの需要件数を予測するシステムが各種提案されている。例えば特許文献1には、予め定められた場合分けごとに決定された需要実績データと変動要因実績データとの関係を用いて配車の需要予測を行う車両需要予測システムが開示されている。
特開2001−84240号公報
特許文献1に記載の車両需要予測システムが需要予測を行う際に用いるのは、車両の空車、賃走、迎車、休憩の四状態の各状態間で車両状態が遷移した時刻を示す需要実績データであって、タクシー等の車両を必要とする人の数が多くなると推測されるイベント行事の有無を示すイベント有無データでないため、このイベント有無データに基づいて需要予測をより精度よく行なうことに関してはなんら考慮されていない。これは、需要予測の対象となる予測対象エリアに関して、より精度よくイベント行事の有無を検知することが困難であるという問題があるためと考えられる。
そこで本発明は、上記の問題点を解消する為になされたものであり、より精度よくイベント行事の有無を検知することが可能なイベント検知装置及びイベント検知方法を提供することを目的とする。
本発明に係るイベント検知装置は、所定のエリアにおけるイベント行事の発生の有無を検知するイベント検知装置であって、所定のエリアにおいて推定される人口を示す推定人口情報を推定取得手段と、通常時間帯において推定取得手段によって取得された推定人口情報が示す人口に基づく基準値と、イベント行事の有無を検知する対象となる予測対象時間帯において推定取得手段によって取得された推定人口情報とを比較する比較手段と、比較手段によって、通常時間帯における推定人口情報が示す人口に基づく基準値よりも、予測対象時間帯における推定人口情報が示す人口の方が大きいと判定された場合に、イベント行事が発生したと検知する検知手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るイベント検知装置では、まず、推定人口情報を取得し、通常時間帯において取得された推定人口情報が示す人口に基づく基準値と、予測対象時間帯において取得された推定人口情報とを比較する。ここで、通常時間帯における推定人口情報が示す人口に基づく基準値よりも、予測対象時間帯における推定人口情報が示す人口の方が大きいと判定された場合に、イベント行事が発生したと検知する。このように、通常時間帯における推定人口情報が示す人口に基づく基準値よりも、予測対象時間帯における推定人口情報が示す人口の方が大きいと判定された場合に、イベント行事が発生したと検知することにより、通常時間帯における推定人口に基づく基準値よりも人口が多くなるイベント行事の有無を、より精度よく検知することが可能になる。
また、推定取得手段は、所定のエリアにおいて所定時間内に携帯端末による位置登録処理が行われた処理件数に関する件数情報を、推定人口情報として取得するのも好ましい。ここで、推定取得手段によって取得された件数情報によって示される位置登録処理が行われた処理件数が多くなるほど、携帯端末の保有者が多いと推測されるため、サービスの提供を必要としていると推測される人数も多くなるという相関関係がある。このため、この構成により、人口の動的な変化を推定することができるようになるため、より精度良く需要予測を行なうことが可能になる。
また、比較手段は、通常時間帯において推定取得手段によって取得された推定人口情報が示す人口の平均値を基準値とするのも好ましい。この構成により、通常時間帯における推定人口の平均値よりも人口が多くなるイベント行事の有無を、より精度よく検知することが可能になる。
また、比較手段は、通常時間帯において推定取得手段によって取得された推定人口情報が示す人口から自己回帰移動平均モデルによって予測される予測値を基準値とするのも好ましい。この構成により、通常時間帯における推定人口から自己回帰移動平均モデルによって予測される予測値よりも人口が多くなるイベント行事の有無を、より精度よく検知することが可能になる。
また、比較手段は、通常時間帯において推定取得手段によって取得された推定人口情報が示す人口から外れ値検定モデルにおける所定の有意点によって規定される規定値を基準値とするのも好ましい。この構成により、通常時間帯における推定人口から外れ値検定モデルにおける所定の有意点によって規定される規定値よりも人口が多くなるイベント行事の有無を、より精度よく検知することが可能になる。
また、比較手段は、人口の変化状況に関して所定のエリアと相関関係を有する相関エリアの予測対象時間帯において推定される人口を基準値とし、検知手段は、相関エリアの予測対象時間帯において推定される人口と、予測対象時間帯における推定人口情報が示す人口との相関関係が無くなった場合に、イベント行事が発生したと検知するのも好ましい。この構成により、相関エリアの予測対象時間帯における推定人口と、所定のエリアの予測対象時間帯における推定人口との相関関係が無くなるほど人口が増加したイベント行事の有無を、より精度よく検知することが可能になる。
本発明に係るイベント検知方法は、所定のエリアにおけるイベント行事の発生の有無を検知するイベント検知装置が行なうイベント検知方法であって、所定のエリアにおいて推定される人口を示す推定人口情報をイベント検知装置が取得する推定取得ステップと、通常時間帯において推定取得ステップで取得された推定人口情報が示す人口に基づく基準値と、イベント行事の有無を検知する対象となる予測対象時間帯において推定取得ステップで取得された推定人口情報とをイベント検知装置が比較する比較ステップと、比較ステップで、通常時間帯における推定人口情報が示す人口に基づく基準値よりも、予測対象時間帯における推定人口情報が示す人口の方が大きいと判定された場合に、イベント行事が発生したとイベント検知装置が検知する検知ステップと、を有することを特徴とする。
本発明に係るイベント検知方法では、まず、推定人口情報を取得し、通常時間帯において取得された推定人口情報が示す人口に基づく基準値と、予測対象時間帯において取得された推定人口情報とを比較する。ここで、通常時間帯における推定人口情報が示す人口に基づく基準値よりも、予測対象時間帯における推定人口情報が示す人口の方が大きいと判定された場合に、イベント行事が発生したと検知する。このように、通常時間帯における推定人口情報が示す人口に基づく基準値よりも、予測対象時間帯における推定人口情報が示す人口の方が大きいと判定された場合に、イベント行事が発生したと検知することにより、通常時間帯における推定人口に基づく基準値よりも人口が多くなるイベント行事の有無を、より精度よく検知することが可能になる。
本発明によれば、より精度よくイベント行事の有無を検知することが可能なイベント検知装置及びイベント検知方法を提供することができる。
イベント検知装置の機能を説明するための機能説明図である。 予測対象エリアにおけるイベント数と需要件数との相関関係を示すためのグラフである。 イベント検知装置の機能別モジュール構成の概略を説明するための機能構成図である。 イベント検知装置の物理構成の概略を説明するための物理構成図である。 target部分情報とWindow部分情報の比較手法を説明するためのグラフである。 イベント検知装置が行なうイベント検知処理の流れを示すフロー図である。 イベント検知装置の機能別モジュール構成の概略を説明するための機能構成図である。 target部分情報とWindow部分情報の比較手法を説明するためのグラフである。 イベント検知装置が行なうイベント検知処理の流れを示すフロー図である。 イベント検知装置の機能別モジュール構成の概略を説明するための機能構成図である。 外れ値の検知手法を説明するためのグラフである。 イベント検知装置が行なうイベント検知処理の流れを示すフロー図である。 イベント検知装置の機能別モジュール構成の概略を説明するための機能構成図である。 相関関係の検知手法を説明するためのグラフである。 イベント検知装置が行なうイベント検知処理の流れを示すフロー図である。 イベント検知装置が行なうイベント検知処理の流れを示すフロー図である。 推定人口情報の一例を説明する説明図である。 第二実施形態における自己回帰移動平均モデルを用いた場合の推定人口情報の一例を説明する説明図である。 イベント検知装置による各イベント検知方法の評価方法の一例を説明する説明図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(1)イベント検知装置の機能
まず、本実施形態に係るイベント検知装置について、図1を用いて説明する。図1は、このイベント検知装置の機能を説明するための機能説明図である。イベント検知装置は、例えば、タクシー会社に配備され、図1に示されるように、タクシーの配車サービスの利用を望む利用客の需要件数を予測する対象となる所定の予測対象エリアAにおけるイベント行事E(いわゆる「いつもどおり」でない特別な事象)の発生の有無を検知する装置である。イベント行事Eの一例として、利用客からの需要としての呼び出しコールが比較的多くなるライブコンサートや集会や催し物や展覧会等が挙げられる。
また、イベント検知装置は、イベント行事Eの発生を検知すると、呼び出しコールの数や、予測対象エリアAの乗車数を需要件数として予測する。このように呼び出しコールの数や乗車数を予測することにより、コール対応に必要な数のオペレータの配備等の対策を行なうことが可能になり、タクシーの配車の手配を円滑に行なうことができるようになる。
(2)イベント数と需要件数との相関関係
引き続き、予測対象エリアAにおけるイベント数と需要件数との相関関係について、図2を用いて説明する。図2は、予測対象エリアAにおけるイベント数と需要件数との相関関係を示すためのグラフである。
予測対象エリアAにおけるイベント数と需要件数としてのコール数との間には、図2に示されるように、相関関係がある。同様に、予測対象エリアAにおけるイベント数とイベント規模(例えば集客数)とを掛け合わせた数値(即ち「イベント数×イベント規模」)であるイベント集客延べ人数と、需要件数としてのコール数との間にも、相関関係がある。このため、より精度よく需要件数を予測するには、より精度よくイベント行事Eの有無をイベント検知装置が検知することが必要となる。
(3)イベント検知装置の構成
(3−1−1)第一実施形態に係るイベント検知装置の構成
引き続き、第一実施形態に係るイベント検知装置の構成について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、このイベント検知装置10の機能別モジュール構成の概略を説明するための機能構成図であり、図4は、このイベント検知装置10(及び後述のイベント検知装置20,30,40)の物理構成の概略を説明するための物理構成図である。
イベント検知装置10は、図4に示されるように、物理的な構成要素としてCPU101、RAM102、ROM103、通信モジュール104、及び補助記憶装置105等のハードウェアにより構成されている。これらの構成要素が動作することにより、以下に説明する各機能が発揮される。
イベント検知装置10は、図3に示されるように、機能的な構成要素として、人口分布データ取得部11(推定取得手段)、Window抽出部12(比較手段)、target抽出部13(比較手段)、イベント判定部14(検知手段)、及び需要予測部15(予測手段)を備えている。人口分布データ取得部11は、予測対象エリアAにおいて推定される人口や人口分布を示す推定人口情報を取得する部分である。
例えば、人口分布データ取得部11は、予測対象エリアAにおいて所定時間内(例えば1時間以内)に、携帯電話端末といった携帯端末による通信事業者への位置登録処理が行われた処理件数に関する件数情報(いわゆるOPSデータ)を、時系列で取得して、この件数情報を推定人口情報として記憶してもよい。この場合、人口分布データ取得部11は、所定時間経過後毎(例えば、1時間毎、24時間毎、平日になる毎、休日になる毎)に、この推定人口情報を例えば通信事業者から受信することによって取得する。また、この件数情報の代わりに、静的な測位によるデータに基づく件数情報を推定人口情報として取得してもよく、昼夜別の統計に基づく人口に関する人口情報を推定人口情報として取得してもよい。この推定人口情報の一例については後述する。
Window抽出部12は、人口分布データ取得部11によって取得された推定人口情報から、予測対象エリアAにおいて認識可能なイベント行事Eが明らかに催されていない後述の通常時間帯wに対応する一部分の情報を、Window部分情報として通常時間帯wを移動させながら常時抽出して取得する部分である。
target抽出部13は、人口分布データ取得部11によって取得された推定人口情報から、イベント行事Eの有無を検知する対象となる後述の予測対象時間帯tに対応する一部分の情報を、target部分情報として予測対象時間帯tを移動させながら常時抽出して取得する部分である。
そして、target抽出部13は、抽出したtarget部分情報が示す人口の後述の平均値mtと、Window抽出部12によって取得されたWindow部分情報が示す人口に基づく基準値とを比較する。ここで、Window部分情報が示す人口に基づく基準値は、第一実施形態では、Window部分情報が示す人口の後述の平均値mwである。この比較結果は、イベント判定部14に出力される。
なお、Window部分情報内に異常値が存在する場合、この異常値の存在による影響によって通常時間帯についての推定が正しく行われないことが考えられる。このため、target抽出部13が平均値mwを算出する際に、単純な平均値を算出する方法以外に、異常値を除外するための以下の二種類のフィルタリング方法がある。即ち、Window部分情報に対して既知の外れ値検定を行なうことにより外れ値を異常値として特定して除外する方法と、Window部分情報のうち最高値から数えて10%に該当する部分と、最低値から数えて10%に該当する部分との合計20%の極端データを特定して除外する方法がある。
イベント判定部14は、target抽出部13によって、平均値mwよりも平均値mtの方が大きく、且つ平均値mwと平均値mtの標準残差が所定の閾値よりも大きいと判定された場合に、イベント行事Eが発生したと検知する部分である。より詳しくは、イベント判定部14は、target抽出部13によって、平均値mwよりも平均値mtの方が大きく且つ下記の数式(1)を満たしていると判定された場合に、イベント行事Eが発生したと検知する部分である。ここで、σはWindow部分情報が示す人口の標準偏差を表しており、aは所定の閾値を表している。
Figure 0005171793
需要予測部15は、イベント判定部14によって、イベント行事Eが発生したと検知された場合に、所定の数式を用いて上記の需要件数を予測する部分である。
(3−1−2)target部分情報とWindow部分情報の比較手法
引き続き、target部分情報とWindow部分情報の比較手法について、図5を用いて説明する。図5は、target部分情報とWindow部分情報の比較手法を説明するためのグラフである。ここで、縦軸は、人口分布データ取得部11によって取得された推定人口情報が示す人口を表しており、横軸は、経過時間を表している。
図5に示されるように、まず、Window抽出部12が、推定人口情報から、予測対象エリアAにおいて認識可能なイベント行事Eが明らかに催されていない通常時間帯wに対応する一部分の情報を、Window部分情報として取得する。また、target抽出部13が、推定人口情報から、イベント行事Eの有無を検知する対象となる予測対象時間帯tに対応する一部分の情報を、target部分情報として取得する。
次に、target抽出部13が、抽出したtarget部分情報が示す人口の平均値mtと、Window部分情報が示す人口の平均値mwとを比較する。ここでは、target抽出部13によって、平均値mwよりも平均値mtの方が大きく且つ上記の数式(1)を満たしていると判定される。このとき、イベント判定部14が、イベント行事Eが発生したと検知する。
(3−1−3)イベント検知装置が行なうイベント検知処理の流れ
引き続き、イベント検知装置10が行なうイベント検知処理の流れについて、図6を用いて説明する。図6は、イベント検知装置10が行なうイベント検知処理の流れを示すフロー図である。
まず、人口分布データ取得部11が、予測対象エリアAに存在する携帯端末による位置登録処理が所定時間内に行われた処理件数に関する件数情報を、人口分布データとして時系列(例えば、1時間毎、24時間毎、平日になる毎、休日になる毎)で取得して、データセットを作成する(ステップS01、推定取得ステップ)。
次に、Window抽出部12が、人口分布データ取得部11によって取得された推定人口情報から、通常時間帯wに対応する一部分の情報を、Window部分情報として抽出して取得する(ステップS02、比較ステップ)。そして、target抽出部13が、異常値を除外するためのフィルタリングを実施する(ステップS03、比較ステップ)。そして、target抽出部13が、Window部分情報が示す人口の平均値mwと、上記の標準偏差σを計算して取得する(ステップS04、比較ステップ)。
また、上記のステップS02の移行と同時に、target抽出部13が、人口分布データ取得部11によって取得された推定人口情報から、予測対象時間帯tに対応する一部分の情報を、target部分情報として抽出して取得する(ステップS05、比較ステップ)。そして、target抽出部13が、target部分情報が示す人口の平均値mtを計算して取得する(ステップS06、比較ステップ)。
そして、上記のステップS04及びステップS06の両方が完了すると、target抽出部13が、平均値mtと平均値mwとを比較し、この比較結果に基づいて、イベント判定部14が、イベント行事Eが発生したか否かを判定する(ステップS07、検知ステップ)。
(3−2−1)第二実施形態に係るイベント検知装置の構成
引き続き、第二実施形態に係るイベント検知装置の構成について、図7及び図4を用いて説明する。図7は、このイベント検知装置20の機能別モジュール構成の概略を説明するための機能構成図である。
イベント検知装置20は、図4に示されるように、上記のイベント検知装置10と同様のハードウェアにより構成されている。これらの構成要素が動作することにより、以下に説明する各機能が発揮される。
イベント検知装置20は、図7に示されるように、機能的な構成要素として、人口分布データ取得部21(推定取得手段)、Window抽出部22(比較手段)、target抽出部23(比較手段)、イベント判定部24(検知手段)、及び需要予測部25(予測手段)を備えている。
人口分布データ取得部21は、上記の人口分布データ取得部11と同様の機能を有する部分であり、説明は割愛する。
Window抽出部22は、人口分布データ取得部21によって取得された推定人口情報を用いて、イベント行事Eの有無を検知する対象となる後述の予測対象時間帯tにおける予測値を、重回帰モデルとして既知の自己回帰移動平均モデル(自己回帰ARと移動平均MAと階差Iを用いて回帰を行なう、いわゆるARMAモデル)によって算出してWindow部分情報として取得する部分である。Window抽出部22は、イベント行事Eが明らかに催されていない後述の通常時間帯wに対応する推定人口情報を用いて、上記の予測値を取得する。回帰の説明変数は、パラメータチューニングで予測精度の良いものが選ばれている。具体的には、数時間前、数日前、平日か休日かを示すフラグ等である。
target抽出部23は、人口分布データ取得部21によって取得された推定人口情報から、後述の予測対象時間帯tに対応する一部分の情報を、target部分情報として予測対象時間帯tを移動させながら常時抽出して取得する部分である。
そして、target抽出部23は、取得したtarget部分情報を構成する構成値ntのそれぞれと、Window抽出部22によって取得されたWindow部分情報が示す人口に基づくとともに構成値ntのそれぞれに対応する基準値とを、構成値ntと基準値とを対応させながら比較する。ここで、Window部分情報が示す人口に基づく基準値は、第二実施形態では、Window部分情報が示す予測値nwである。この比較結果は、イベント判定部24に出力される。
イベント判定部24は、target抽出部23によって、上記の予測値nwよりも対応する上記の構成値ntの方が大きく、且つ予測値nwと構成値ntの標準残差が所定の閾値よりも大きいと判定された場合に、イベント行事Eが発生したと検知する部分である。より詳しくは、イベント判定部24は、target抽出部23によって、予測値nwよりも構成値ntの方が大きく且つ下記の数式(2)を満たしていると判定された場合に、イベント行事Eが発生したと検知する部分である。ここで、σはWindow部分情報の標準偏差を表しており、bは所定の閾値を表している。
Figure 0005171793
需要予測部25は、イベント判定部24によって、イベント行事Eが発生したと検知された場合に、所定の数式を用いて上記の需要件数を予測する部分である。
(3−2−2)target部分情報とWindow部分情報の比較手法
引き続き、target部分情報とWindow部分情報の比較手法について、図8を用いて説明する。図8は、target部分情報とWindow部分情報の比較手法を説明するためのグラフである。ここで、縦軸は、人口分布データ取得部21によって取得された推定人口情報が示す人口を表しており、横軸は、経過時間を表している。
図8に示されるように、まず、Window抽出部22が、推定人口情報を用いて、イベント行事Eの有無を検知する対象となる予測対象時間帯tにおける予測値を、既知の自己回帰移動平均モデルによって算出してWindow部分情報(破線)として取得する。また、target抽出部23が、推定人口情報から、予測対象時間帯tに対応する一部分の情報を、target部分情報(実線)として取得する。
次に、target抽出部23が、取得したtarget部分情報を構成する構成値ntのそれぞれと、Window部分情報が示す予測値nwとを比較する。ここでは、target抽出部23によって、予測値nwよりも構成値ntの方が大きく且つ上記の数式(2)を満たしていると判定される。このとき、イベント判定部24が、イベント行事Eが発生したと検知する。
(3−2−3)イベント検知装置が行なうイベント検知処理の流れ
引き続き、イベント検知装置20が行なうイベント検知処理の流れについて、図9を用いて説明する。図9は、イベント検知装置20が行なうイベント検知処理の流れを示すフロー図である。
まず、人口分布データ取得部21が、予測対象エリアAに存在する携帯端末による位置登録処理が所定時間内に行われた処理件数に関する件数情報を、人口分布データとして時系列(例えば、1時間毎、24時間毎、平日になる毎、休日になる毎)で取得してデータセットを作成し、異常値を除外するためのフィルタリングを実施する(ステップS11、推定取得ステップ)。
次に、Window抽出部22が、人口分布データ取得部21によって取得された推定人口情報から、通常時間帯wに対応する一部分の情報を、Window部分情報として抽出して取得する(ステップS12、比較ステップ)。そして、Window抽出部22が、予測値を算出するために用いる既知の自己回帰移動平均モデルにおける説明変数セット(即ち図20に記載の数式中のa等)を決定することにより作成する(ステップS13、比較ステップ)。そして、Window抽出部22が、作成した説明変数セットを用いて、自己回帰移動平均モデルを作成する(ステップS14、比較ステップ)。
また、上記のステップS12の移行と同時に、target抽出部23が、人口分布データ取得部21によって取得された推定人口情報から、予測対象時間帯tに対応する一部分の情報を、target部分情報として抽出して取得する(ステップS15、比較ステップ)。そして、target抽出部23が、予測値を算出するために用いる既知の自己回帰移動平均モデルにおける説明変数セット(即ち図20に記載の数式中のa等)を決定することにより作成する(ステップS16、比較ステップ)。
次に、上記のステップS14及びステップS16の両方が完了すると、Window抽出部22が、作成された自己回帰移動平均モデルを用いて、予測対象時間帯t(ターゲット区間)における予測値を算出してWindow部分情報として取得する(ステップS17、比較ステップ)。そして、target抽出部23が、target部分情報が示す人口の平均値ntと、Window抽出部22によって取得されたWindow部分情報が示す予測値の平均値nwとを比較し、この比較結果に基づいて、イベント判定部24が、イベント行事Eが発生したか否かを判定する(ステップS18、検知ステップ)。
(3−3−1)第三実施形態に係るイベント検知装置の構成
引き続き、第三実施形態に係るイベント検知装置の構成について、図10及び図4を用いて説明する。図10は、このイベント検知装置30の機能別モジュール構成の概略を説明するための機能構成図である。
イベント検知装置30は、図4に示されるように、上記のイベント検知装置10と同様のハードウェアにより構成されている。これらの構成要素が動作することにより、以下に説明する各機能が発揮される。
イベント検知装置30は、図10に示されるように、機能的な構成要素として、人口分布データ取得部31(推定取得手段)、Window抽出部32(比較手段)、有意点計算部33(比較手段)、イベント判定部34(検知手段)、及び需要予測部25(予測手段)を備えている。
人口分布データ取得部31は、上記の人口分布データ取得部11,21と同様の機能を有する部分であり、説明は割愛する。
Window抽出部32は、人口分布データ取得部31によって取得された推定人口情報から、後述の通常時間帯w(即ち、予測対象時間帯)に対応する一部分の情報を、Window部分情報として通常時間帯wを移動させながら常時抽出して取得する部分である。
有意点計算部33は、Window抽出部32によって取得されたWindow部分情報が示す人口に基づいて、既知の外れ値検定モデル(即ち、スミルノフ・グラブス検定)における所定の有意点を計算して取得する部分である。この有意点は、下記の数式(3)に基づいて決定される。ここでは、近似的な上側100α%有意点は、tα/nを自由度n−2のt分布の上側100α%有意点としている。なお、αは所定の有意水準であり、nは、Window部分情報に含まれるデータの数から1を減算して得られる数値である。
Figure 0005171793
そして、有意点計算部33は、取得した有意点によって規定される基準値と、Window抽出部32によって取得されたWindow部分情報が示す人口とを比較する。この比較結果は、イベント判定部24に出力される。
イベント判定部34は、有意点計算部33によって、有意点によって規定される基準値よりもWindow部分情報が示す人口の方が大きいと判定された場合に、外れ値が生成されたことからイベント行事Eが発生したと検知する部分である。言い換えれば、Window部分情報を構成するデータを{X1,X2,…,Xi}とし、これらの不偏分散をVとしたときの下記の数式(4)によって得られる値が、有意点以上である場合に、外れ値が生成されたことからイベント行事Eが発生したと検知される。
Figure 0005171793
需要予測部35は、イベント判定部34によって、イベント行事Eが発生したと検知された場合に、所定の数式を用いて上記の需要件数を予測する部分である。
(3−3−2)外れ値の検知手法
引き続き、外れ値の検知手法について、図11を用いて説明する。図11は、外れ値の検知手法を説明するためのグラフである。ここで、縦軸は、人口分布データ取得部31によって取得された推定人口情報が示す人口に基づく値を表しており、横軸は、経過時間を表している。
図11に示されるように、まず、Window抽出部32が、人口分布データ取得部31によって取得された推定人口情報から、通常時間帯w(即ち、予測対象時間帯)に対応する一部分の情報を、Window部分情報として通常時間帯wを移動させながら常時抽出して取得する。
次に、有意点計算部33が、Window抽出部32によって取得されたWindow部分情報が示す人口に基づいて、既知の外れ値検定モデル(即ち、スミルノフ・グラブス検定)における所定の有意点を計算して取得する。この有意点は、図31において「99%」で示される値に対応している。
次に、有意点計算部33が、取得した有意点によって規定される基準値と、Window抽出部32によって取得されたWindow部分情報が示す人口とを比較する。ここでは、有意点計算部33によって、有意点によって規定される基準値よりもWindow部分情報が示す人口の方が大きいと判定されて、外れ値が生成されたと検知される。このとき、イベント判定部34が、イベント行事Eが発生したと検知する。
(3−3−3)イベント検知装置が行なうイベント検知処理の流れ
引き続き、イベント検知装置30が行なうイベント検知処理の流れについて、図12を用いて説明する。図12は、イベント検知装置30が行なうイベント検知処理の流れを示すフロー図である。
まず、人口分布データ取得部31が、件数情報を人口分布データとしてで取得し(推定取得ステップ)、Window抽出部32が、人口分布データ取得部31によって取得された推定人口情報から、通常時間帯wに対応する一部分の情報を、Window部分情報として抽出して取得する(ステップS21、比較ステップ)。
次に、有意点計算部33が、Window抽出部32によって取得されたWindow部分情報が示す人口に基づいて、既知の外れ値検定モデル(即ち、スミルノフ・グラブス検定)における所定の有意点を計算して取得する(ステップS22、比較ステップ)。
次に、有意点計算部33が、取得した有意点によって規定される基準値と、Window抽出部32によって取得されたWindow部分情報が示す人口とを比較し、この比較結果に基づいて、イベント判定部34が、イベント行事Eが発生したか否かを判定する(ステップS23、検知ステップ)。
(3−4−1)第四実施形態に係るイベント検知装置の構成
引き続き、第四実施形態に係るイベント検知装置の構成について、図13及び図4を用いて説明する。図13は、このイベント検知装置40の機能別モジュール構成の概略を説明するための機能構成図である。
イベント検知装置40は、図4に示されるように、上記のイベント検知装置10と同様のハードウェアにより構成されている。これらの構成要素が動作することにより、以下に説明する各機能が発揮される。
イベント検知装置40は、図13に示されるように、機能的な構成要素として、人口分布データ取得部41(推定取得手段)、エリア分割部42(比較手段)、第一相関取得部43(比較手段)、ペア決定部44(比較手段)、第二相関取得部45(比較手段)、イベント判定部46(検知手段)、及び需要予測部45(予測手段)を備えている。
人口分布データ取得部41は、上記の人口分布データ取得部11,21と同様の機能を有する部分であり、説明は割愛する。
エリア分割部42は、人口分布データ取得部41によって取得された推定人口情報を、エリア毎の情報に分割して複数の分割エリア情報を取得する部分である。このエリアは、例えば、同一沿線において互いに隣接する二つの駅のそれぞれの駅前エリアである。
第一相関取得部43は、予測対象エリアAにおいて認識可能なイベント行事Eが明らかに催されていない後述の通常時間帯w(例えば24時間)に対応する分割エリア情報と、人口の変化状況に関して相関関係を有する相関エリアを、他の分割エリア情報の中から、相関係数を算出しながら検索する部分である。
ペア決定部44は、通常時間帯wに対応する分割エリア情報と、人口の変化状況に関して所定値以上の相関係数を有する相関エリアBを選択することにより、予測対象エリアAと相関エリアBをペアとして決定する部分である。
第二相関取得部45は、相関エリアBにおける後述の通常時間帯wで推測される人口の変化状況と、予測対象エリアAにおける後述の通常時間帯w(予測対象時間帯)で推測される人口の変化状況との相関関係が無くなったか否かを判定する部分である。例えば、相関エリアBにおける人口よりも、予測対象エリアAにおける人口の方が圧倒的に多くなった場合等に、相関係数が所定値未満となって相関関係が無くなったと判定される。
イベント判定部46は、第二相関取得部45によって相関エリアBと予測対象エリアAとの間には人口の変化状況に関して相関関係が無くなったと判定された場合に、イベント行事Eが発生したと検知する部分である。
需要予測部47は、イベント判定部46によって、イベント行事Eが発生したと検知された場合に、所定の数式を用いて上記の需要件数を予測する部分である。
(3−4−2)相関関係の検知手法
引き続き、相関関係の検知手法について、図14を用いて説明する。図14は、相関関係の検知手法を説明するためのグラフである。ここで、縦軸は、人口分布データ取得部31によって取得された推定人口情報が示す人口を表しており、横軸は、経過時間を表している。
図14に示されるように、第一相関取得部43が、通常時間帯wに対応する分割エリア情報(図43の上段)と相関関係を有する相関エリアを、他の分割エリア情報の中から、相関係数を算出しながら検索する。図43の下段に、他の分割エリア情報のうち一つの分割エリア情報が示されている。この分割エリア情報は、通常時間帯wに対応する分割エリア情報(図14の上段)との相関係数が所定値以上であるため、ペアとして決定される。
(3−4−3)イベント検知装置が行なうイベント検知処理の流れ
引き続き、イベント検知装置40が行なうイベント検知処理の流れについて、図15及び図16を用いて説明する。図15及び図16は、イベント検知装置40が行なうイベント検知処理の流れを示すフロー図である。
まず、図15に示されるように、人口分布データ取得部41が、件数情報を人口分布データとしてで取得し(推定取得ステップ)、エリア分割部42が、人口分布データ取得部41によって取得された推定人口情報を、エリア毎の情報に分割して複数の分割エリア情報を取得する(ステップS31、比較ステップ)。
次に、第一相関取得部43が、通常時間帯wに対応する分割エリア情報と相関関係を有する相関エリアを、他の分割エリア情報の中から相関係数を算出しながら検索する(ステップS32、比較ステップ)。そして、ペア決定部44が、通常時間帯wに対応する分割エリア情報と、人口の変化状況に関して所定値以上の相関係数を有する相関エリアBを選択することにより、予測対象エリアAと相関エリアBをペアとして決定する(ステップS33、比較ステップ)。
次に、図16に示されるように、第二相関取得部45が、相関エリアB及び予測対象エリアAを監視対象として設定し(ステップS34、比較ステップ)、相関エリアBにおける通常時間帯wで推測される人口の変化状況と、予測対象エリアAにおける通常時間帯w(予測対象時間帯)で推測される人口の変化状況との相関係数を算出して常時監視する(ステップS35、比較ステップ)。
次に、第二相関取得部45が、相関エリアBと予測対象エリアAとの間の人口の変化状況に関する相関係数に基づいて相関関係が無くなったか否かを常時判定し、この判定結果に基づいて、イベント判定部46が、イベント行事Eが発生したか否かを判定する(ステップS36、検知ステップ)。
(4)各情報の一例
引き続き、各情報の一例について、図17及び図18を用いて説明する。図17は、推定人口情報の一例を説明する説明図であり、図18は、第二実施形態における自己回帰移動平均モデルを用いた場合の推定人口情報の一例を説明する説明図である。
推定人口情報は、図17に示されるように、上記の各エリアを特定するための識別用のエリアIDと、このエリアの形状を示すエリアポリゴンと、この推定人口情報が有効な時間帯を示す時間と、対応する時間において推測される人口とを含んで構成されている。
また、第二実施形態における自己回帰移動平均モデルを用いた場合の推定人口情報は、図18に示されるように、図17に示された情報に加えて、所定時間前(例えば数時間前、数日前)の人口を示す説明変数や、平日か休日かを示すフラグ情報としての説明変数を含んで構成されている。
(5)各イベント検知方法の評価方法の一例
引き続き、イベント検知装置による各イベント検知方法の評価方法の一例について、図19を用いて説明する。図19は、イベント検知装置による各イベント検知方法の評価方法の一例を説明する説明図である。
イベント行事Eの開催情報がイベント検知装置によって取得された場合は、イベント検出した全件数のうち開催情報により示されたものの割合や、開催情報により示された全件数のうちイベント検知装置により検出されたものの割合を、イベントの検出率として算出して評価することができる。
一方、上記の開催情報が取得できていない場合は、複数のイベント検知方法により検知されたものを実際に開催されたイベント行事Eとしてみなしてもよい。
また、図19に示されるように、正しくイベント行事Eを検知できた場合に1ポイントとして集計することにより評価してもよい。
(6)本発明による作用及び効果
上記のイベント検知装置では、まず、推定人口情報を取得し、通常時間帯において取得された推定人口情報が示す人口に基づく基準値と、予測対象時間帯において取得された推定人口情報とを比較する。ここで、通常時間帯における推定人口情報が示す人口に基づく基準値よりも、予測対象時間帯における推定人口情報が示す人口の方が大きいと判定された場合に、イベント行事Eが発生したと検知する。
このように、通常時間帯における推定人口情報が示す人口に基づく基準値よりも、予測対象時間帯における推定人口情報が示す人口の方が大きいと判定された場合に、イベント行事Eが発生したと検知することにより、通常時間帯における推定人口に基づく基準値よりも人口が多くなるイベント行事Eの有無を、より精度よく検知することが可能になる。また、予測対象エリアAにおけるイベント行事Eをまとめて検知しているため、イベント行事Eのそれぞれについて需要件数を予測して全てのイベント行事Eについて足し合わせるよりも、誤差の積み重ねが大きくならずに需要件数をより精度よく予測することが可能になる。
(7)変形例
上記の実施例では、イベント検知装置は、タクシー会社に配備され、タクシーの配車サービスの利用を望む利用客の需要件数を予測する対象となる予測対象エリアAにおけるイベント行事Eの発生の有無を検知する装置として説明したが、サービスの内容は特に限定されず、例えば、電車やバスや新交通システム等他の公共交通機関による輸送サービスにおける目的変数としての乗車数の予測であってもよく、物品販売サービスにおける目的変数としての売り上げの予測(商圏分析)であってもよい。
本発明によれば、より精度よくイベント行事の有無を検知することができる。
10,20,30,40…イベント検知装置、11,21,31,41…人口分布データ取得部、12,22,32…Window抽出部、13,23…target抽出部、14,24,34,46…イベント判定部、15,25,35…需要予測部、33…有意点計算部、42…エリア分割部、43…第一相関取得部、44…ペア決定部、45…第二相関取得部、47…需要予測部、101…CPU、102…RAM、103…ROM、104…通信モジュール、105…補助記憶装置、A…予測対象エリア、E…イベント行事。

Claims (4)

  1. 所定のエリアにおける特別な事象の発生の有無を検知する事象検知装置であって、
    前記所定のエリアにおいて推定される人口を示す推定人口情報を取得する推定取得手段と、
    人口の変化状況に関して前記所定のエリアと相関関係を有する相関エリアの、特別な事象の有無を検知する対象となる前記予測対象時間帯において推定される人口に基づく基準値と、前記予測対象時間帯において前記推定取得手段によって取得された前記推定人口情報とを比較する比較手段と、
    前記比較手段によって、前記相関エリアの前記予測対象時間帯において推定される人口と、前記予測対象時間帯における前記推定人口情報が示す人口との相関係数が所定値未満となった場合に、前記特別な事象が発生したと検知する検知手段と、
    を備えることを特徴とする事象検知装置。
  2. 前記推定取得手段は、前記所定のエリアにおいて所定時間内に携帯端末による位置登録処理が行われた処理件数に関する件数情報を、前記推定人口情報として取得することを特徴とする請求項1に記載の事象検知装置。
  3. 前記比較手段は、人口の変化状況に関して前記所定のエリアと相関関係を有する相関エリアを検索し、当該相関エリアの前記予測対象時間帯において推定される人口を前記基準値とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の事象検知装置。
  4. 所定のエリアにおける特別な事象の発生の有無を検知する事象検知装置が行なう事象検知方法であって、
    前記所定のエリアにおいて推定される人口を示す推定人口情報を前記事象検知装置が取得する推定取得ステップと、
    人口の変化状況に関して前記所定のエリアと相関関係を有する相関エリアの、特別な事象の有無を検知する対象となる前記予測対象時間帯において推定される人口に基づく基準値と、前記予測対象時間帯において前記推定取得ステップで取得された前記推定人口情報とを前記事象検知装置が比較する比較ステップと、
    前記比較ステップで、前記相関エリアの前記予測対象時間帯において推定される人口と、前記予測対象時間帯における前記推定人口情報が示す人口との相関係数が所定値未満となった場合に、前記特別な事象が発生したと前記事象検知装置が検知する検知ステップと、
    を有することを特徴とする事象検知方法。
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