JP5171485B2 - 燃料タンクの固定構造 - Google Patents
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Description
また、従来のパッチ100は、溶接により帯状バンド200に固定されている。これにより、パッチ100と帯状バンド200とが一体化して、パッチ100を帯状バンド200に手で押さえつけた状態で車体に取り付ける必要がないため、パッチ100及び帯状バンド200を車体に取り付ける際の作業効率が向上している。
また、このような固定方法では、多大な手間を要する溶接作業が必要になるため、製造コストが高くなるという問題があった。
また、リベットで帯状バンドとパッチとが一体化して、パッチを帯状バンドに手で押さえつけた状態で車体に取り付ける必要がないため、帯状バンド及びパッチを車体に取り付ける際の作業効率が良い。
また、リベットでパッチ及び帯状バンドの供回りを阻止することができるため、パッチを加工してパッチに回り止め用の爪部を形成する必要がない。従って、爪部を形成するために製造コストがかかる金型や製造工程が必要な従来構造に比べ、製造コストを低減することができる。
また、リベットでパッチを帯状バンドに固定するため、従来の溶接による固定方法に比べ、製造コストを低減することができる。
従って、従来回り止め形成工程と溶接工程の2工程が必要であった製造工程を、1工程に減らすことができるため製造コストを低減することができる。
さらに、溶接でパッチをアルミニウム製の帯状バンドに固定する場合には、溶接時の熱により帯状バンドの強度が低下するが、本発明ではリベットでパッチを帯状バンドに固定するため、アルミニウム製の帯状バンドの強度が低下しない。
帯状バンドの屈曲部とボルト孔との間にリベットを配置すると、帯状バンドの屈曲部とボルト孔との間が長くなるため、帯状バンドの屈曲部が変形しやすくなるが、本発明ではリベットをボルト孔に対して屈曲部と反対側に配置することにより、帯状バンドの屈曲部とボルト孔との間が短くなるため、帯状バンドの屈曲部が変形しにくくなる。
また、リベットをボルト寄りに配置することが可能となるため、帯状バンド及びパッチの長さを短くすることが可能となり、ひいては帯状バンド及びパッチの小型化にも貢献することができる。
また、段付凹部12には、踊場部分12aが形成されるとともに、踊場部分12aを挟んで幅狭部分12bと幅広部分12cとが形成されている。
尚、幅狭部分12bには、タンクカバー6を介してプロペラシャフト7が挿通されるとともに、幅広部分12cには、タンクカバー6を介して排気管8が挿通されている。
段部15には、ジョイントパイプ9が取り付けられている。また、ジョイントパイプ9には、燃料供給パイプ10が連結されている。
パイプステイ2は、図3に示すように、横断部21と、一対の立ち上がり部22,22と、一対の車体取付用舌片23,23とから主に構成されている。
ブラケットBKの先端は、パイプステイ2の横断部21の側方に延出している。また、ブラケットBKの先端と立ち上がり部22との間には、補強材50が介設されている。
車体取付用舌片23は、ボルトBでフロアパネル5に固定されている。
帯状バンド3は、図3に示すように、主室13及び副室14側の底壁11及び側壁16に沿って配置されており、段付凹部12を挟んでハ字状に対向している。すなわち、帯状バンド3は、車両前方側が窄むように車両前後方向に対して傾斜させて配置されている。
延出部33と屈曲部34には、その下側から(サイドフレームF又はブラケットBKの反対側から)パッチ4が重ね合わされている。
尚、本実施形態の帯状バンド3は、アルミニウム合金で形成されている。
尚、前方側の延出部33は、ボルトBでパイプステイ2に固設されたブラケットBKに固定されており、後方側の延出部33は、ボルトBでサイドフレームFに固定されている(図3及び図5参照)。
ボルト孔41aは、延出部33のボルト孔33aに対応する位置に形成されるとともに、リベット孔41bは、延出部33のリベット孔33bに対応する位置に形成されている。
リベットRは、ボルト孔33aに対して屈曲部34と反対側に配置されるとともに、そのかしめられた先端部Raが延出部33の上面から突出している。また、リベットRの先端部Raの長さ(突出長さ)は、取付孔Fbの深さよりも小さくなるように形成されている(図6参照)。
すなわち、帯状バンド3及びパッチ4は、ボルト孔33a及びボルト孔41aがサイドフレームFのボルト孔Fa及びナットNの孔部に連通するように設置されるとともに、ボルトBでサイドフレームFに固定されている。
また、リベットRの先端面は、帯状バンド3及びパッチ4がサイドフレームFに固定された状態において、取付孔Fbの上側開口面より下側に位置している。
従って、従来回り止め形成工程と溶接工程の2工程が必要であった製造工程を、1工程に減らすことができるため製造コストを低減することができる。
また、リベットRの先端部Raの長さが、取付孔Fbの深さよりも小さく形成されることにより、リベットRをさらにボルトB寄りに配置することが可能となるため、帯状バンド3の延出部33及びパッチ4の本体部41の長さを短くすることができる。従って、帯状バンド3及びパッチ4の小型化にも貢献することができる。
本実施形態の帯状バンド3は、アルミニウム合金で形成されているが、これに限定されることなく、例えばその他の軽合金や繊維強化樹脂などで形成してもよい。
11 底壁
16 側壁
2 パイプステイ
21 横断部
22 立ち上がり部
23 車体取付用舌片
3 帯状バンド
31 横部
32 縦部
33 延出部
34 屈曲部
33a ボルト孔
33b リベット孔
4 パッチ
41 本体部
42 補強部
41a ボルト孔
41b リベット孔
5 フロアパネル(車体)
F サイドフレーム(車体)
Fa ボルト孔
Fb 取付孔
BK ブラケット(車体)
B ボルト
N ナット
R リベット
Claims (6)
- 燃料タンクの底壁と側壁に沿って延設され、前記燃料タンクを車体に固定する帯状バンドと、
前記帯状バンドに前記車体と反対側から重ね合わされるパッチと、
前記パッチを前記帯状バンドに固定するとともに、前記帯状バンドの車体側に突出し、前記車体に形成された取付孔に挿入されて前記車体に対する前記帯状バンド及び前記パッチの相対的な回転を規制するリベットと、
前記帯状バンド及び前記パッチを前記車体に固定するボルトと、を備えることを特徴とする燃料タンクの固定構造。 - 前記帯状バンドは、前記燃料タンクの底壁に沿って延在する横部と、前記横部の両端から前記燃料タンクの側壁に沿って立ち上がる縦部と、前記縦部の上端から前記燃料タンクと反対側に向かって延出する延出部と、前記縦部と前記延出部との間に形成された屈曲部とを備え、
前記延出部は、ボルトを挿通するためのボルト孔を有し、
前記リベットは、前記ボルト孔に対して、前記屈曲部と反対側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンクの固定構造。 - 前記パッチは、前記帯状バンドの前記延出部及び前記屈曲部に重ね合わされており、前記屈曲部を補強していることを特徴とする請求項2に記載の燃料タンクの固定構造。
- 前記リベットの先端部は、前記帯状バンド及び前記パッチが前記車体に取り付けられた状態において、前記取付孔に挿入されており、
前記リベットの前記帯状バンドから前記車体側に突出した部分の長さは、前記取付孔の深さよりも小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の燃料タンクの固定構造。 - 燃料タンクの底壁と側壁に沿って延設され、前記燃料タンクを車体に固定する帯状バンドと、
前記帯状バンドに前記車体と反対側から重ね合わされるパッチと、
前記パッチを前記帯状バンドに固定するとともに、前記帯状バンドの車体側に突出し、前記車体に係合するリベットと、を備えた燃料タンクの固定構造であって、
前記帯状バンドは、前記燃料タンクの底壁に沿って延在する横部と、前記横部の両端から前記燃料タンクの側壁に沿って立ち上がる縦部と、前記縦部の上端から前記燃料タンクと反対側に向かって延出する延出部と、前記縦部と前記延出部との間に形成された屈曲部と、を備え、
前記延出部は、ボルトを挿通するためのボルト孔を有し、
前記リベットは、前記ボルト孔に対して、前記屈曲部と反対側に配置されていることを特徴とする燃料タンクの固定構造。 - 燃料タンクの底壁と側壁に沿って延設され、前記燃料タンクを車体に固定する帯状バンドと、
前記帯状バンドに前記車体と反対側から重ね合わされるパッチと、
前記パッチを前記帯状バンドに固定するとともに、前記帯状バンドの車体側に突出し、前記車体に係合するリベットと、を備えた燃料タンクの固定構造であって、
前記リベットの先端部は、前記帯状バンド及び前記パッチが前記車体に取り付けられた状態において、前記車体に形成された取付孔に挿入されており、
前記リベットの前記帯状バンドから前記車体側に突出した部分の長さは、前記取付孔の深さよりも小さいことを特徴とする燃料タンクの固定構造。
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