JP5170004B2 - エアロゾル微粒子計測装置 - Google Patents
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Description
試料ガス流路2から吸入された試料ガスのエアロゾルは、スプリッタ6で分離され、その一部がエアロゾルフローキャピラリ4に導かれてエアロゾルフローとなり、残部はシースガス流路8に導かれてシースガスとなる。試料ガスがエアロゾルフローキャピラリ4の手前までは大きな流量で流されるのは、試料ガス中でのエアロゾルの拡散による微粒子の損失を防ぐためである。シースガス流路8にはフィルタ10とその下流の可変オリフィス12が設けられている。フィルタ10で試料ガス中の粒子が除去されてシースガスとなり、可変オリフィス12でシースガスの流量が調節される。シースガスは飽和器14で飽和蒸気状態のシースフローにされ、エアロゾルフローキャピラリ4から流出するエアロゾルフローと合流した後、冷却凝縮器16で冷却されることによりエアロゾルフロー中の微粒子がシースフローの蒸気により成長し、粒子計数器18で粒子数が計数される。試料ガス流路2から吸入される試料ガスの流量は粒子計数器18の下流に設けられた流量計20で測定され、その流量が所定流量になるように排気ポンプ22の駆動が制御される(非特許文献1参照。)。
計測時はエアロゾルフローキャピラリ4による圧力損失を圧力計24により検出し、その値が一定値を保っておればエアロゾルフローキャピラリ4を流れるエアロゾルフローの流量が校正された一定値で維持されているものとして扱われる。
Ultrafine Condensation Particle Counter[online]、2005年、TSI Incorporated、[平成20年7月25日検索]、インターネット、(URL:www.tsi.com/documents/3776.pdf)
図1は第1の実施例を表わす。
試料ガス流路2は、ナノメータサイズの微小粒子を含む大気圧状態のエアロゾルを試料ガスとして吸入する。試料ガス流路2には試料ガス流路2を流れる試料ガスの流量を測定する石鹸膜流量計などの流量計(第1流量計)28が着脱可能に設けられている。
校正時は三方弁26が外気を取り入れる方向に切り替える。これにより試料ガス流路2から吸入される試料ガスは全てエアロゾルフローキャピラリ4を通過するようになるので、このとき流量計28により測定される流量は、試料ガスがエアロゾルフローキャピラリ4を通過している流量となる。
計測時は、流量計28は不要であるので、試料ガス流路2から取り外す。計測時は三方弁26を試料ガス流路2側にして、試料ガス流路2から導入されスプリッタ6で分離された試料ガスがシースガス流路8を流れるようにする。ポンプ22は流量計20による測定流量が所定の一定流量となるように制御されている。可変オリフィス12は、圧力計24によるエアロゾルフローキャピラリ4での圧力損失が記憶装置32に記憶された値になるように、制御装置30により自動的に調節される。その結果エアロゾルフローキャピラリ4を目標とする流量のエアロゾルが流れる。
図2は第2の実施例を表わす。
図3は第3の実施例を表わす。
この実施例では、まず、可変オリフィス12を手動で適当なところに設定しておいて、第2流量計28により測定される流量がエアロゾルフローキャピラリ4を流れるエアロゾルフローの目的流量となるように排気ポンプ22を制御部30により自動的に又は手動で調節する。そして、そのときの圧力計24によるエアロゾルフローキャピラリ4での圧力損失が検出されて、その検出値が制御装置30の記憶装置32に記憶されるようにする。
6 スプリッタ
4 エアロゾルフローキャピラリ
8 シースガス流路
10 フィルタ
12 可変オリフィス
14 飽和器
16 冷却凝縮器
18 粒子計数器
20 流量計(第1流量計)
22 排気ポンプ
24 圧力計
26 三方弁(流路切替え機構)
28 流量計(第2流量計)
30 制御装置
32 記憶装置
Claims (6)
- ナノメータサイズの微小粒子を含む大気圧状態のエアロゾルを試料ガスとして吸入する試料ガス流路(2)と、
試料ガスの一部をエアロゾルフローとして流すエアロゾルフローキャピラリ(4)と、
前記試料ガス流路(2)の先端部に設けられ、試料ガスを前記エアロゾルフローキャピラリ(4)に流れるガスとその残部ガスとに分離するスプリッタ(6)と、
前記スプリッタ(6)の下流に配置され、試料ガス中の粒子を除去するフィルタ(10)及びその下流に設けられて流量を調節する可変オリフィス(12)を備えたシースガス流路(8)と、
前記シースガス流路(8)からのガスを飽和蒸気状態のシースフローにして前記エアロゾルフローキャピラリ(4)から流出するエアロゾルフローと合流させる飽和器(14)と、
前記エアロゾルフローキャピラリ(4)からのエアロゾルフローと飽和器(14)からのシースフローとの合流ガスを冷却してエアロゾルフロー中の微粒子をシースフローの蒸気により成長させる冷却凝縮器(16)と、
前記冷却凝縮器(16)を通過したガス中の粒子数を計数する粒子計数器(18)と、
前記粒子計数器(18)の下流に設けられ所定流量で排気するように駆動が制御される排気ポンプ(22)と、
前記エアロゾルフローキャピラリ(4)による圧力損失を検出する圧力計(24)と、
前記シースガス流路(8)で前記可変オリフィス(12)の上流側に設けられ、計測時は前記シースガス流路(8)に前記残部ガスを導入し、校正時は前記シースガス流路(8)に前記試料ガス流路(2)を経由しないガスを導入するように前記シースガス流路(8)に流れるガスを切り替える流路切替え機構(26)と、
校正時に前記試料ガス流路(2)を流れる試料ガスの流量を測定するための第1流量計(28)と、
校正時に前記第1流量計(28)により測定される流量が前記エアロゾルフローキャピラリ(4)を流れるエアロゾルフローの目的流量となるように調節したときの前記圧力計(24)により検出された前記エアロゾルフローキャピラリ(4)による圧力損失を記憶しておく記憶装置(32)を有する制御装置(30)と、を備え、
計測時に前記記憶装置(32)に記憶されている圧力損失が再現されるようにしたエアロゾル微粒子計測装置。 - 前記可変オリフィス(12)は前記制御装置(30)により流量が自動的に調節されるものであり、
前記制御装置(30)は、校正時に前記第1流量計(28)により測定される流量が前記エアロゾルフローキャピラリ(4)を流れるエアロゾルフローの目的流量となるように前記可変オリフィス(12)を調節し、計測時に前記圧力計(24)により検出される前記エアロゾルフローキャピラリ(4)による圧力損失が前記記憶装置(32)に記憶された値になるように前記可変オリフィス(12)を調節するものである請求項1に記載のエアロゾル微粒子計測装置。 - 前記可変オリフィス(12)は手動で調節されるものであり、
校正時に前記第1流量計(28)により測定される流量が前記エアロゾルフローキャピラリ(4)を流れるエアロゾルフローの目的流量となるように前記可変オリフィス(12)が調節され、計測時に前記圧力計(24)により検出される前記エアロゾルフローキャピラリ(4)による圧力損失が前記記憶装置(32)に記憶された値になるように前記可変オリフィス(12)が調節されるようにした請求項1に記載のエアロゾル微粒子計測装置。 - 前記粒子計数器(18)と前記排気ポンプ(22)との間に第2流量計(20)が設けられており、
前記排気ポンプ(22)は前記第2流量計(20)により測定される流量が所定流量になるように駆動が制御されるものである請求項1から3のいずれかに記載のエアロゾル微粒子計測装置。 - 前記第1流量計(28)は前記試料ガス流路(2)に着脱可能に取りつけられたものである請求項1から4のいずれかに記載のエアロゾル微粒子計測装置。
- 前記排気ポンプ(22)は前記制御部(30)により自動的に駆動が制御されるものであり、
前記可変オリフィス(12)は手動で調節されるものであり、
校正時に前記可変オリフィス(12)が適当な流量に設定された状態で前記第1流量計(28)により測定される流量が前記エアロゾルフローキャピラリ(4)を流れるエアロゾルフローの目的流量となるように前記排気ポンプ(22)が調節されたときの前記圧力計(24)による前記エアロゾルフローキャピラリ(4)での圧力損失が前記記憶装置(32)に記憶され、
計測時は前記圧力計(24)により検出されるエアロゾルフローキャピラリ(4)による圧力損失が前記記憶装置(32)に記憶された値になるように前記排気ポンプ(22)が前記制御部(30)により調節される請求項1に記載のエアロゾル微粒子計測装置。
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