JP5169875B2 - コンクリートのひび割れ指数推定方法及びコンクリートの設計方法 - Google Patents
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Description
Icr=ft/σt …(1)
但し、ft:コンクリートの引張強度
σt:コンクリートの最大主引張応力度
で定義される。
Icr=ft/σt …(1)
但し、ft:コンクリートの引張強度
σt:コンクリートの最大主引張応力度
で定義し、式(1)中の引張強度ft、最大主引張応力度σtを3次元有限要素法により求めてひび割れ指数Icrを求めるに際して、引張強度ftと最大主引張応力度σtを決定する施工条件であるパラメータとしての単位セメント量、外気温、型枠条件、セメント種類の基準条件を設定し、設定した基準条件での基準パラメータを基にひび割れ指数Icr0を求めておき、次に、これら基準パラメータを実際の施工条件に合わせて、1つずつ施工パラメータに変化させて、各々3次元有限要素法によりひび割れ指数を求め、その変化させた施工パラメータにおいて求めたひび割れ指数と前記基準条件でのひび割れ指数Icr0との比をとって、その比から基準パラメータに対する施工パラメータの単位セメント量、外気温、型枠条件、セメント種類の補正係数k1〜k4を複数設定しておき、実際の施工条件のひび割れ指数Icrxを下式(2)
Icrx=Icr0×k1×k2×k3×k4 …(2)
但し、Icr0:基準条件でのひび割れ指数
k1:単位セメント量による補正係数
k2:外気温による補正係数
k3:型枠条件による補正係数
k4:セメント種類による補正係数
で仮定し、実際の施工条件における単位セメント量、外気温、型枠条件、セメント種類の各パラメータから各補正係数k1〜k4を決定し、これを基に、式(2)を用いて、実際の施工条件におけるひび割れ指数Icrxを推定するコンクリートのひび割れ指数推定方法である。
Icr=ft/σt …(1)
但し、ft:コンクリートの引張強度
σt:コンクリートの最大主引張応力度
で定義される。式(1)中の引張強度ft、最大主引張応力度σtを3次元有限要素法(3次元FEM解析)により求めることで、ひび割れ指数Icrを求めることができる。
ステップS2:基準条件でのひび割れ指数Icr0を求める
ステップS3:各施工パラメータにおける補正係数k1〜k4を求める
ステップS4:実際の施工条件における補正係数k1〜k4を求める
ステップS5:実際の施工条件でのひび割れ指数Icrxを推定する
以下、各ステップS1〜S5を具体的に説明する。
まず、基準条件の基準パラメータのうち単位セメント量のみを450kg/m3、350kg/m3の施工パラメータにそれぞれ変化させて、3次元有限要素法により各施工パラメータに変化させたときのひび割れ指数Icrをそれぞれ求める。
まず、基準条件の基準パラメータのうち外気温のみを25℃、5℃の施工パラメータにそれぞれ変化させて、3次元有限要素法により各施工パラメータに変化させたときのひび割れ指数Icrをそれぞれ求める。
まず、基準条件の基準パラメータのうち型枠条件のみを鋼枠、全面マットの施工パラメータにそれぞれ変化させて、3次元有限要素法により各施工パラメータに変化させたときのひび割れ指数Icrをそれぞれ求める。
まず、基準条件の基準パラメータのうちセメント種類のみを早強セメント、高炉セメントの施工パラメータにそれぞれ変化させて、3次元有限要素法により各施工パラメータに変化させたときのひび割れ指数Icrをそれぞれ求める。
Icrx=Icr0×k1×k2×k3×k4 …(2)
但し、Icr0:基準条件でのひび割れ指数
k1:単位セメント量による補正係数
k2:外気温による補正係数
k3:型枠条件による補正係数
k4:セメント種類による補正係数
により実際の施工条件におけるひび割れ指数Icrxを推定する(ステップS5)。
Icrx=1.106×0.892×0.963×0.873×0.827
=0.686
となる。
Icrx=1.233×0.895×0.975×0.914×0.885
=0.870
となる。
Icrx=Icr0×k1×k2×k3×k4 …(2)
但し、Icr0:基準条件でのひび割れ指数
k1:単位セメント量による補正係数
k2:外気温による補正係数
k3:型枠条件による補正係数
k4:セメント種類による補正係数
により、設定した施工条件でのひび割れ指数Icrxを推定する(ステップS93)。
Icrx=Icr0×k1×k2×k3×k4 …(2)
但し、Icr0:基準条件でのひび割れ指数
k1:単位セメント量による補正係数
k2:外気温による補正係数
k3:型枠条件による補正係数
k4:セメント種類による補正係数
により実際の施工条件におけるひび割れ指数Icrxを推定している。
Claims (7)
- コンクリートの若材齢時におけるひび割れ指数を推定する方法であって、
ひび割れ指数Icrを下式(1)
Icr=ft/σt …(1)
但し、ft:コンクリートの引張強度
σt:コンクリートの最大主引張応力度
で定義し、式(1)中の引張強度ft、最大主引張応力度σtを3次元有限要素法により求めてひび割れ指数Icrを求めるに際して、引張強度ftと最大主引張応力度σtを決定する施工条件であるパラメータとしての単位セメント量、外気温、型枠条件、セメント種類の基準条件を設定し、設定した基準条件での基準パラメータを基にひび割れ指数Icr0を求めておき、
次に、これら基準パラメータを実際の施工条件に合わせて、1つずつ施工パラメータに変化させて、各々3次元有限要素法によりひび割れ指数を求め、その変化させた施工パラメータにおいて求めたひび割れ指数と前記基準条件でのひび割れ指数Icr0との比をとって、その比から基準パラメータに対する施工パラメータの単位セメント量、外気温、型枠条件、セメント種類の補正係数k1〜k4を複数設定しておき、
実際の施工条件のひび割れ指数Icrxを下式(2)
Icrx=Icr0×k1×k2×k3×k4 …(2)
但し、Icr0:基準条件でのひび割れ指数
k1:単位セメント量による補正係数
k2:外気温による補正係数
k3:型枠条件による補正係数
k4:セメント種類による補正係数
で仮定し、
実際の施工条件における単位セメント量、外気温、型枠条件、セメント種類の各パラメータから各補正係数k1〜k4を決定し、これを基に、式(2)を用いて、実際の施工条件におけるひび割れ指数Icrxを推定することを特徴とするコンクリートのひび割れ指数推定方法。 - 前記基準条件の各基準パラメータを、単位セメント量400kg/m3、外気温15℃、型枠条件が木枠、セメント種類が普通セメントにそれぞれ設定し、設定した各基準パラメータを基に、3次元有限要素法により前記基準条件でのひび割れ指数Icr0を求める請求項1記載のコンクリートのひび割れ指数推定方法。
- 前記各基準パラメータに対して、実際の施工でひび割れが増減する条件の各々の施工パラメータを設定しておき、前記基準パラメータのうち1つを前記施工パラメータに変化させて、各々3次元有限要素法によりひび割れ指数を求め、各施工パラメータにおいて求めたひび割れ指数と前記基準条件でのひび割れ指数Icr0との比をとることで、各基準パラメータにおける補正係数k1〜k4を1としたときの比率である各施工パラメータにおける補正係数k1〜k4を求める請求項1または2記載のコンクリートのひび割れ指数推定方法。
- 単位セメント量の施工パラメータが450kg/m3以下、外気温の施工パラメータが5〜25℃の範囲で設定され、型枠条件の施工パラメータが鋼枠、全面マット、セメント種類の施工パラメータが早強セメント、高炉セメントに設定される請求項1〜3いずれかに記載のコンクリートのひび割れ指数推定方法。
- 実際の施工条件のパラメータが、基準パラメータ、施工パラメータと相違するときは、基準パラメータ、施工パラメータにおける補正係数k1〜k4の値を基に、線形補間により、実際の施工条件での補正係数k1〜k4を決定する請求項1〜4いずれかに記載のコンクリートのひび割れ指数推定方法。
- 3次元有限要素法によりひび割れ指数を求める際は、コンクリート打設後の材齢ごとにひび割れ指数を求め、その材齢ごとのひび割れ指数を基にひび割れ指数履歴を作成し、そのひび割れ指数履歴における最小値を、3次元有限要素法により求めるひび割れ指数とする請求項1〜5いずれかに記載のコンクリートのひび割れ指数推定方法。
- 実際の施工条件の単位セメント量、外気温、型枠条件、セメント種類の各パラメータを設定し、請求項1〜6いずれかに記載のコンクリートのひび割れ指数推定方法により、実際の施工条件での各補正係数k1〜k4を求めてひび割れ指数Icrxを推定した後、推定したひび割れ指数Icrxが要求される安全係数γcrよりも大きいか否かを照査し、ひび割れ指数Icrxが安全係数γcrより大きい場合は、設定した各パラメータを実際の施工条件として採用可能と判断し、ひび割れ指数Icrxが安全係数γcr以下である場合は、設定した単位セメント量、外気温、型枠条件、セメント種類のうちいずれかのパラメータを変更して、ひび割れ指数Icrxが安全係数γcrより大きくなるようにすることを特徴とするコンクリートの設計方法。
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JP2009014469A JP5169875B2 (ja) | 2009-01-26 | 2009-01-26 | コンクリートのひび割れ指数推定方法及びコンクリートの設計方法 |
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