JP5168751B2 - 気化装置、反応装置及び発電装置 - Google Patents
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Description
請求項3に記載の発明に係る気化装置は、請求項1又は請求項2に記載の気化装置において、前記界面保持手段は、前記空間部に設けられた柱であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明に係る気化装置は、請求項3に記載の気化装置において、前記柱は所定の間隔で複数設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明に係る気化装置は、請求項4に記載の気化装置において、前記柱は、等間隔に設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明に係る気化装置は、請求項3〜5の何れかに記載の気化装置において、前記柱は、前記液体との間でメニスカスを形成していることを特徴とする。
請求項7に記載の発明に係る気化装置は、請求項1〜6の何れかに記載の気化装置において、前記空間部内は前記加熱部材によって前記液体が気化する程度に加熱されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明に係る気化装置は、請求項1〜6の何れかに記載の気化装置において、前記空間部内では前記加熱部材によって前記液体に含まれる燃料が化学反応を引き起こさずに気化されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明に係る気化装置は、請求項1〜8の何れかに記載の気化装置において、前記加熱部材は、前記1対の基板に接合される薄膜ヒータであることを特徴とする。
請求項10に記載の発明に係る気化装置は、請求項1〜9の何れかに記載の気化装置において、前記加熱部材は、当該加熱部材の厚さより深い深さの凹部が形成されている前記一対の基板とは別の基板によって、内部空間を介するように囲繞されていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明に係る気化装置は、請求項10に記載の気化装置において、前記内部空間は、1Pa以下の低圧雰囲気になっていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明に係る気化装置は、請求項1〜11の何れかに記載の気化装置において、前記流出端より後ろ側に前記空間部と連結される蛇行した流路を更に備え、前記蛇行した流路は、前記一対の基板に前記空間部を構成する前記溝と一体に形成されている溝によって構成されていることを特徴とする。
請求項13に記載の発明に係る気化装置は、請求項12に記載の気化装置において、前記蛇行した流路は、前記空間部より幅狭であることを特徴とする。
請求項14に記載の発明に係る気化装置は、請求項1〜13の何れかに記載の気化装置において、前記流入端と前記流出端とを結ぶ線に直交する方向における前記左右の壁面に形成される気液界面間の最大距離が前記流入端の径より長くなるような幅を前記空間部が有することを特徴とする。
請求項15に記載の発明に係る気化装置は、請求項1〜14の何れかに記載の気化装置において、前記液体は、アルコール類またはガソリンといった組成に水素を含む化合物と、水の混合溶液であることを特徴とする。
請求項1〜15の何れかに記載の気化装置と、
前記気化装置から供給された気体から水素を改質する改質装置と、
を備えることを特徴とする。
請求項1〜15の何れかに記載の気化装置と、
前記気化装置から供給された気体から水素を改質する改質装置と、
前記改質装置から供給された水素の電気化学反応により電気エネルギーを生成する燃料電池と、
を備えることを特徴とする。
図2に示すように、本実施形態における発電装置1は、液体燃料を貯留する燃料容器2と、燃料容器2に貯留された液体燃料から電気エネルギーを生成するための発電モジュール3とを備えて構成されている。また、この発電装置1は、燃料容器2及び発電モジュール3の他に、燃料容器2を発電モジュール3に着脱自在に取り付けるための取り付け構造(図示せず)を有している。
発電モジュール3は、ポンプ4と、気化装置5、改質装置6及び一酸化炭素除去装置7からなる反応装置8と、燃料電池9とを備えて構成されている。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 … (1)
2CH3OH+H2O→5H2+CO+CO2 … (2)
さらに、改質装置6において生成された混合気は、その後から改質装置6で生成される混合気の圧力により押し出されて一酸化炭素除去装置7に供給されるようになっている。
2CO+O2→2CO2 … (3)
また、一酸化炭素除去装置7において生成された混合気は、後から一酸化炭素除去装置7で生成される混合気の圧力により押し出されて燃料電池9に供給されるようになっている。
3H2→6H++6e- … (4)
また、固体高分子電解質膜は、分離された水素イオンを透過させて、空気極に伝導させるようになっている。
6H++3/2O2+6e-→3H2O … (5)
断面図である。
発電装置1の電源が入れられると、薄膜ヒータ17が通電することにより発熱し、小型の反応装置8を構成する気化装置5、改質装置6及び一酸化炭素除去装置7が、それぞれ所定の温度になるように加熱される。この状態で、ポンプ4が作動して、燃料容器2に貯留されたメタノール及び水の混合液からなる液体燃料が気化装置5における流路に供給され、供給された液体燃料が流路を流動する際に、薄膜ヒータ17の熱により気化されることでメタノール及び水蒸気からなる混合気が生成される。このとき、気化装置5、改質装置6及び一酸化炭素除去装置7を加熱する加熱手段として薄膜ヒータ17のような電気抵抗体でなく、燃料を酸化燃焼することで発熱する燃焼器を用いても、また薄膜ヒータ17と燃焼器とを混在させてもよい。なお、薄膜ヒータ17を用いなければ、第二基板14は必要ない。また改質装置6も気化装置5の流路20と同様に微細な径の蛇行した溝が形成された基板からなり、流出口13からの流体が改質装置6の微細な溝で構成された流路を通る。この流路の幅は少なくとも流路21より幅狭であり、深さも流路の深さと同程度に設定されている。
この気化装置にメタノール及び水の混合溶液(モル比 メタノール:水=1:1.2)からなる液体燃料を、流速1.94ml/hの速度で供給し、薄膜ヒータの熱により液体内部に発生する気泡に起因する突発的な脈動が生じるか否かを観察した。
その結果、80〜102℃の範囲で、液体燃料の突発的な脈動が確認されず、流出口における気体の流れは安定していた。
気化装置に幅0.6mm、高さ0.43mmの寸法で流路を形成し、その流路の中途部であって流入口の近傍に、縦5.6mm、横7.0mmの寸法で空間部を設けた。
この気化装置にメタノール及び水の混合溶液(モル比 1:1.2)からなる液体燃料を、流速1.94ml/hの速度で供給し、薄膜ヒータ17の熱により液体内部に発生する気泡に起因する突発的な脈動が生じるか否かを観察した。
その結果、80〜92.3℃の範囲で、液体燃料の突発的な脈動が確認されず、流出口における気体の流れは安定していたが92.3℃を越えると不安定になった。
5 気化装置
6 改質装置
8 反応装置
9 燃料電池
10 第一基板
11、19 溝
12 流入口
13 流出口
16 第三基板
17 薄膜ヒータ
21 空間部
22 界面保持手段
Claims (17)
- マイクロリアクターを構成する気化装置であって、
溝が形成された平面状の一対の基板を、前記溝を対向するように上下に重ねて形成される気化装置であって、
燃料を含む液体が流入される流入端と、前記液体の気化によって発生した気体が流出される流出端と、に連結されるとともに、前記流入端の断面積より大きな断面積を持つ前記溝によって形成された空間部と、
前記空間部を加熱するための加熱部材と、
を有し、
流入した液体が表面張力によって左右の壁面に沿って移動する前記空間部において、前記流入端と前記流出端とを結ぶ線に対して対称となる位置に二つの円弧状の気液界面を形成する界面保持手段を設け、
前記空間部内を、前記加熱部材により気化される前の液体が充填される液体充填部と前記液体の気化によって発生した気体が流れる流路とを所定の位置で分離するようにしたことを特徴とする気化装置。 - 前記空間部は、平面的に略長方形状であることを特徴とする請求項1に記載の気化装置。
- 前記界面保持手段は、前記空間部に設けられた柱であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の気化装置。
- 前記柱は所定の間隔で複数設けられていることを特徴とする請求項3に記載の気化装置。
- 前記柱は、等間隔に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の気化装置。
- 前記柱は、前記液体との間でメニスカスを形成していることを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の気化装置。
- 前記空間部内は前記加熱部材によって前記液体が気化する程度に加熱されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の気化装置。
- 前記空間部内では前記加熱部材によって前記液体に含まれる燃料が化学反応を引き起こさずに気化されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の気化装置。
- 前記加熱部材は、前記1対の基板に接合される薄膜ヒータであることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の気化装置。
- 前記加熱部材は、当該加熱部材の厚さより深い深さの凹部が形成されている前記一対の基板とは別の基板によって、内部空間を介するように囲繞されていることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の気化装置。
- 前記内部空間は、1Pa以下の低圧雰囲気になっていることを特徴とする請求項10に記載の気化装置。
- 前記流出端より後ろ側に前記空間部と連結される蛇行した流路を更に備え、
前記蛇行した流路は、前記一対の基板に前記空間部を構成する前記溝と一体に形成されている溝によって構成されていることを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の気化装置。 - 前記蛇行した流路は、前記空間部より幅狭であることを特徴とする請求項12に記載の気化装置。
- 前記流入端と前記流出端とを結ぶ線に直交する方向における前記左右の壁面に形成される気液界面間の最大距離が前記流入端の径より長くなるような幅を前記空間部が有することを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載の気化装置。
- 前記液体は、アルコール類またはガソリンといった組成に水素を含む化合物と、水の混合溶液であることを特徴とする請求項1〜14の何れかに記載の気化装置。
- 請求項1〜15の何れかに記載の気化装置と、
前記気化装置から供給された気体から水素を改質する改質装置と、
を備えることを特徴とする反応装置。 - 請求項1〜15の何れかに記載の気化装置と、
前記気化装置から供給された気体から水素を改質する改質装置と、
前記改質装置から供給された水素の電気化学反応により電気エネルギーを生成する燃料電池と、
を備えて構成されることを特徴とする発電装置。
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