JP5168216B2 - 酸化反応器および芳香族ポリカルボン酸の製造法 - Google Patents

酸化反応器および芳香族ポリカルボン酸の製造法 Download PDF

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Description

本発明は、酸化反応器と、この酸化反応器を用いてポリメチルベンズアルデヒドの液相空気酸化により芳香族ポリカルボン酸を製造する方法に関するものである。
従来、臭化物イオンおよび重金属(例えばマンガン)イオンを触媒、水を溶媒にして分子状酸素を用いて液相酸化して2,4-ジメチルベンズアルデヒドや2,4,5-トリメチルベンズアルデヒドから芳香族ポリカルボン酸を製造する技術、また、2,4-ジメチルベンズアルデヒド、2,5-ジメチルベンズアルデヒド、3,4-ジメチルベンズアルデヒド、2,4-ジメチル安息香酸、2,5-ジメチル安息香酸、3,4-ジメチル安息香酸からトリメリット酸を製造する技術は多数知られていた(例えば、特許文献1と2参照)。
一方、ポリアルキルベンズアルデヒドを分子状酸素により液相酸化する際、分子状酸素の吹き込み手段としてロータリーアトマイザーを用いてポリアルキル安息香酸を製造する技術も開示されている(特許文献3参照。)。しかし、それらの反応器の構造は一般的な完全混合式あり、反応器に供給した原料が反応器内ですばやく均一に混合され、反応器内の組成と抜き出し流体の組成が等しくなるという欠点があった。
また、従来技術の完全混合式では、ポリメチルベンズアルデヒドを原料に用いて高純度の芳香族ポリカルボン酸を製造する際、初期の酸化反応における高沸点化合物の副生を抑制し、中間体の生成を抑制させ、目的物の収率を向上させる具体的な手段は示されていない。
特公昭58−2222号公報 特開2002−3440号公報 特公昭56−8816号公報
本発明の目的は、ポリメチルベンズアルデヒドを原料として液相空気酸化した場合に、従来技術において、原料のすばやい均一混合の抑制、該抑制による高沸点化合物の副生や中間体の生成を抑制し、高収率で高品質の芳香族ポリカルボン酸を工業的に製造できる酸化反応器および該反応器を用いた芳香族ポリカルボン酸の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、ポリメチルベンズアルデヒドを原料とした分子状酸素を用いる水溶媒
中での液相空気酸化について、従来の完全混合式でポリメチルベンズアルデヒドを酸化する場合、一番酸化されやすい官能基であるホルミル基は、選択性良くポリメチル安息香酸にすることは難しく、高沸点化合物が生成する等の不具合が生じ、最終的に芳香族ポリカルボン酸を効率良く製造できない問題点に注目し鋭意研究を重ねた結果、2枚の仕切り円板(1)により反応器内部空間を区画(A)、区画(B)、および区画(C)に分画し、区画(A)には触媒と溶媒の仕込み口(5)を備え、区画(B)には原料の仕込み口(6)を備え、区画(C)には分子状酸素の仕込み口(7)と反応液抜き出し口(8)を備えていることを特徴とする液相酸化用の反応器である。
すなわち本発明は、
[A]反応器本体と、
該反応器本体の周囲にジャケット(18)を有し、該反応器本体の内部に、中心攪拌式の撹拌軸(4)を有し、該撹拌軸(4)に2個の攪拌翼(2)が連結されてあり、かつ、該撹拌軸(4)の底部にロータリーアトマイザー(3)が連結されており、該反応器の内部空間を2枚の仕切り円板(1)により、区画(A)、区画(B)および区画(C)の3区画に分画し、区画(A)には触媒と溶媒の仕込み口(5)を備え、区画(B)には原料の仕込み口(6)を備え、区画(C)には分子状酸素の仕込み口(7)と反応液抜き出し口(8)を備えていることを特徴とする液相酸化用の反応器。
[B]仕切り円板(1)の下面と酸化反応器の最底面との縦方向の距離が、0.9×D〜1.5×D(mm)(Dは酸化反応器の内径(mm))、仕切り円板(1)の下面と酸化反応器の最底面との縦方向の距離が2.1×D〜2.8×D(mm)(Dは前記と同じ)である[A]に記載の反応器。
[C]前記撹拌軸(4)と2枚の仕切り円板(1)との横方向距離(クリアランス)が、共に0.01×D〜0.04×D(mm)(Dは前記と同じ)である[A]に記載の反応器。
[D]前記反応器の内面と2枚の仕切り円板(1)との横方向距離(クリアランス)が、共に0.01×D〜0.04×D(mm)(Dは前記と同じ)である[A]に記載の反応器。
[E]前記ロータリーアトマイザー(3)は、中心攪拌式の攪拌軸(4)との連結により回転し、かつ、分子状酸素の仕込み口(7)の上方に位置している[A]に記載の反応器。
[F]前記ジャケット(18)が、反応器の加温手段の機能を有する請求項1に記載の反応器。
[G]ポリメチルベンズアルデヒドを液相酸化反応により、芳香族ポリカルボン酸を製造する製造方法において、反応器が[A]〜[F]のいずれか1項に記載の液相酸化用の反応器であることを特徴とする芳香族ポリカルボン酸の製造法。
[H]芳香族ポリカルボン酸がトリメリット酸またはピロメリット酸である[G]に記載の高純度芳香族ポリカルボン酸の製造法。
従来の完全混合式の酸化反応器構造に比べ、本発明による3個の区画を有する分画酸化式の酸化反応器を用いることにより、初期の段階でのホルミル基の酸化が適正に行われることにより、その後、残りの官能基の酸化反応を選択性よく酸化させることが可能となり高収率で、芳香族ポリカルボン酸を得ることができる。
ポリメチルベンズアルデヒドを原料として水溶媒中、臭化物イオンと重金属(例えばマンガン)イオンを触媒(以下、触媒と略すこともある)に用い、液相にて空気酸化をする際に、本発明の3個の区画を有する分画酸化式の酸化反応器を用いることにより、逐次酸化反応と、触媒および溶媒を反応器上部から導入し、反応液を反応器下部から抜き出すことで押し出し式酸化反応が可能となる。また、ロータリーアトマイザーを用いることで高度に分散された分子状酸素の吹き込みを可能とし、且つ、空気導入位置、原料導入位置、触媒と溶媒導入位置を適正化することで工業的に高収率の芳香族ポリカルボン酸を製造することができる。
以下に、本発明について詳しく説明する。
従来の完全混合式酸化反応器に比べ、3個の区画を有する酸化反応器を用いた場合、分画式酸化反応と、触媒および溶媒を反応器上部から導入し、反応液を反応器下部から抜き出すことで押し出し式酸化反応が可能となり、原料のホルミル基が最適に酸化する事と目的物への選択的反応が最適に進むことで、高沸点物質および中間体の生成が減少し、その結果、高収率かつ、副生成物の少ない高品質の高純度芳香族ポリカルボン酸を工業的に製造できる酸化反応器を見いだし本発明に到達した。
従来の完全混合式では、ポリメチルベンズアルデヒドを酸化する場合、一番酸化されやすい官能基はホルミル基であるが、選択性良くポリメチル安息香酸にすることは難しく、高沸点化合物が副生する等の不具合が生じ、最終的に芳香族ポリカルボン酸を効率良く得ることはできない。また、原料のポリメチルベンズアルデヒドと空気を同じ高さ位置から供給すると、酸化反応が選択的に進行せず、且つ高沸点化合物が多く生成し、目的物の芳香族ポリカルボン酸の収率が低下する。
本発明の仕切り円板を設けることにより分画式酸化反応と、触媒および溶媒を反応器上部から導入し、反応液を反応器下部から抜き出すことで押し出し式酸化反応が可能となり、分子状酸素の吹き込み口付近のポリメチルベンズアルデヒド濃度を低めに制御することによりホルミル基の酸化が選択的に進行し、初期の段階であるポリメチル安息香酸を選択性良く生成させつつ更なる酸化を進行させることで、高純度芳香族ポリカルボン酸を製造することが出来る。
酸化反応器最低面(0D)について、図1により説明する。
酸化反応器下部の構造が、簡単であるが内圧に弱い平鏡板構造と若干複雑ではあるが内圧に強い半だ円体形鏡構造の2タイプを基準とする。すなわち、酸化反応器最低面の0Dは、平鏡板構造の場合は反応器低板の内面、半だ円体形鏡構造は下部タンジェンシャルライン(TL)の位置とする。下部タンジェンシャルラインとは、反応器の直胴部と下部半だ円体形鏡部の境界線のことを言う。
酸化反応器の構造を図2により説明する。
本発明の酸化反応器は、反応器本体と、該反応器本体の周囲にジャケット(18)を有し、該反応器本体の内部に、中心攪拌式の撹拌軸(4)を有し、該撹拌軸(4)に2個の攪拌翼(2)が連結されてあり、かつ、該撹拌軸(4)の底部にロータリーアトマイザー(3)が連結されてあり、該反応器の内部空間を2枚の仕切り円板(1)により、区画(A)、区画(B)および区画(C)の3区画に分け、区画(A)には触媒と溶媒の仕込み口(5)を備え、区画(B)には原料の仕込み口(6)を備え、区画(C)には分子状酸素の仕込み口(7)と反応液抜き出し口(8)を備えている液相酸化用の反応器である。
酸化反応器の寸法を図3により説明する。[1]〜[5]に、各パーツの詳細寸法を記載する。
[1]反応器の最底面(0D)から上側の距離に、仕切り円板P−1(但し、P−1=0.9×D〜1.5×D、Dは酸化反応器の内径(mm)。)及び、仕切り円板P−2(但し、P−2=2.1×D〜2.8×D、Dは前記と同じ。)を設ける。仕切り円板は、攪拌軸との間にクリアランスα1(α1=0.01×D〜0.04×D、Dは前記と同じ。)を持たせ、反応器胴側との間にクリアランスα2(α2=0.01×D〜0.04×D、Dは前記と同じ。)を持たせる分画式酸化反応器の構造とする。
[2]反応器の最底面(0D)から上側の距離に、分子状酸素の吹き込み手段としてロータリーアトマイザーを特定範囲位置R−1(但し、R−1=0.3×D〜0.8×D、Dは前記と同じ。)を設けた分割式酸化反応器の構造とする。
[3]酸化反応器の最底面(0D)から上側の距離に、攪拌翼を特定範囲位置C−1と
C−2(但し、C−1=1.4×D〜3.0×D、C−2=2.7×D〜3.3×D、Dは前記と同じ。)を設けた中心攪拌式の酸化反応器である。
[4]酸化反応器の最底面(0D)から上側の距離に、特定範囲位置N−1からローターアトマイザーの下部に空気を導入し、特定範囲位置N−2から原料のポリメチルベンズアルデヒドを導入し、特定範囲位置N−3から触媒と溶媒を導入する。(但し、N−1=0.3×D〜0.8×D、N−2=1.4×D〜3.0×D、N−3=2.7×D〜3.3×D、Dは前記と同じ。)生成した酸化反応液は酸化反応器の最底部(0D)より抜き出す。
[5]仕切り円板を設けて分画酸化及び適度な押し出し流れ酸化反応を可能とし、ロー
タリーアトマイザーを用いて高度に分散された分子状酸素の吹き込みを可能とし、空気導入位置、原料導入位置、触媒と溶媒の導入位置の最適化を図ることで、高収率の芳香族ポリカルボン酸の製造法を特徴とする。
例えば本発明における酸化反応器の一例を図4に示すが、縦型反応器であり内部には空間を3分割に仕切る仕切り円板(1)を有し、上から1番目の空間部に触媒と溶媒の仕込み口(5)、上から2番目の空間部に原料仕込み口(6)が水平方向に口を付けた格好で附属している。また反応器の底部には空気吹き込み口(7)が後述するロータリーアトマイザー(3)の下面近くに口を付けた格好で、反応液抜き出し口(8)が底面の面に合わせた格好で附属している。反応器外側には加熱用ジャケット(18)が附属している。また反応器を上面から見て中心に、垂直方向に攪拌軸(4)を有しその攪拌軸の最下部にロータリーアトマイザー(3)、その上垂直方向に、それぞれの空間部に収まる格好で攪拌翼(2)を有している。
攪拌翼は剪断型、吐出型の何れでも良い。具体的にはタービン翼(図5)、傾斜パドル翼(図6)、パドル翼(図7)の何れも用いることが可能であるが好ましくはタービン翼を用いると効果が大きい。また羽根の枚数については特に制約はない。
前記ロータリーアトマイザーは特公昭43−13121号公報に開示されている如きものである。すなわち、側壁に気体送出口を穿たない密実、中空または有底の円筒体を回転しえるようにしたローターを反応器底部に設置し、ローターの下方付近に気体送入口を設置してなる接触装置であり、ローター付近に送入された気体を捕捉、回転の剪断力によって微細化して液体中に放出させる。
本発明におけるローターの側面、上面および分解図を図8〜図11に示す。
例えば、下部より入った空気を集め水平方向に出す空気収集、吹き出し駒(図11)とその空気を噴霧させる空気拡散筒(図10)を組み合わせたものが図8となる。更に詳細には、空気収集、吹き出し駒は円錐台形の上面垂直方向に円柱を付けた様な格好で、例えるなら三角フラスコの様な形状をしている。その中は空洞部になっており、円柱部の空洞(図11)の(20)の攪拌軸の差し込み口は攪拌軸の直径と合っている。また駒の垂直方向中央付近には、空気が抜ける吹き出し口(図11)の(15)を有している。従って下部の空気収集口(図11)の(16)から入った空気はその空洞部を経由して水平方向に抜け、垂直方向上部には抜けない。抜き出た空気は空気拡散筒へ送られるが、空気拡散筒の上面は円周方向から中心に向かいある幅を有する上板(図8)の(11)を有する。従ってすぐには垂直方向には抜けず、回転の遠心力によりスリットを経由して噴霧状となって抜ける。
原料の仕込み口は反応器の最底面から上側に距離d(mm)(但しd=1.2×D〜2.5×D)だけ離れた位置に開口していることが好ましい。反応器の最底面つまり反応器下方にある気体送入口に近い部分に開口しているとホルミル基の酸化がうまく進行せず、高沸点化合物が副生するなどの不具合が生じる。また、開口位置が液面高さと同等の高さにある場合、つまり気液界面付近であると気相部にあると酸化剤である空気と原料が直接接触することがあるため、ホルミル基の酸化が選択的に進行しない。
仕切り円板については2枚以上であれば、枚数や形状を特に制約するものではないが、段間隔が塔型反応器の直径の2倍を超えない様にすることが好ましく、また最上板の設置位置は反応器の最底面から上側に距離β(mm)(但し、βは原料のポリメチルベンズアルデヒド、触媒、溶媒を含む全液量の、静置時における反応液液面(9)の高さ)を超えないことが好ましい。また形状についても特に制約はないが、攪拌軸の端面との間及び反応器内面との間が、空間部であるドーナツ状の円盤であることが好ましく、攪拌軸の端面との間に0.01×D〜0.04×D(mm)、反応器内面との間に0.01×D〜0.04×D(mm)の横方向距離(クリアランス)を持たせることが好ましい。
但し、反応器の上方にある原料供給口から供給されるポリメチルベンズアルデヒドが反応器の下方にある気体送入口から出た空気により酸化される際、2個以上の仕切り板を設けることにより空気濃度勾配を持たせることで徐々に酸化を進行させ、ホルミル基を選択的に酸化させることが目的のため、枚数や形状については、上述した仕様に特に制約されない。
本発明では、工業的に充分な収率の芳香族ポリカルボン酸を製造することができる。
例えば2,4-ジメチルベンズアルデヒドを水溶媒で連続式に液相空気酸化する際に、仕切り円板を設けた分画酸化式反応および、空気送入口をロータリーアトマイザーとしない従来の完全混合式の酸化反応器を用いると高沸点化合物の収率が10%程度になる。しかし、仕切り円板を設け分画式酸化反応および、空気送入手段としてロータリーアトマイザー設けて分子状酸素の吹き込みおよび、原料供給口を反応器最底面から上側に距離d(mm)(但しd=1.2×D〜2.5×D(mm))だけ離れた位置に開口させた塔型反応器を用いることにより高沸点化合物の収率が5%以下の収率に減少する。
原料にポリメチルベンズアルデヒドを用いる場合、3個の区画を有する分画酸化式および、触媒と溶媒を反応器上部から導入し、反応液を反応器下部からに抜き出すことでの押し出し式の酸化反応器をもちいることにより、原料のホルミル基が最適に酸化する事と目的物への選択的反応が最適に進むことで、高沸点物質および中間体の生成が減少し、高収率かつ、副生成物の少ない高品質の高純度芳香族ポリカルボン酸の工業的な製造が達成される。
酸化原料のポリメチルベンズアルデヒドには2-メチルベンズアルデヒド、3-メチルベンズアルデヒド、4-メチルベンズアルデヒド、2,4-ジメチルベンズアルデヒド、2,5-ジメチルベンズアルデヒド、2,4,5-トリメチルベンズアルデヒド、2,4,6-トリメチルベンズアルデヒド等が挙げられる。
触媒に用いる金属はコバルト、マンガン、セリウムのうち少なくとも1つの金属を含み、各々単独でも混合物でも使用できる。また、これらの金属はどの様な形態で使用しても構わず、有機塩・無機塩でも構わないが水溶媒中にイオンとして存在することが望ましく、より好ましくは臭化物塩、具体的には、臭化コバルト、臭化マンガン、臭化セリウムである。触媒に用いる臭素は臭化物塩からの臭素に追加して、臭化水素酸を用いることが好ましい。
触媒の金属量は、水溶媒に対して0.05〜1重量%の範囲で行われるが、より好ましくは0.1〜0.5重量%である。臭素は水溶媒に対して1〜5重量%の範囲で行われるが、1.5〜4重量%がより好ましい。
酸化方式は連続式が好ましいが、多段連続方式が好ましく、2段連続方式がより好ましい。その際、臭素添加は2段階に分け、第2段階に添加する臭素量を全臭素量の5〜50重量%とすることが好ましい。この範囲での臭化物イオンの追加供給により、酸化反応速度が向上すると共に系内にある有機臭素化合物が分解されて減少し、酸化中間体の生成量が減少する。また1段階目には図2の反応器を用いることが好ましい。1段階目に図2の反応器を用いることによりポリメチルベンズアルデヒドからポリメチル安息香酸への酸化が選択的に進行し、芳香族ポリカルボン酸が高収率で得られる。
溶媒に用いる水は、蒸留水、イオン交換水、膜ろ過した水など純水であれば特に限定されないが、より好ましくはポリッシャー付純水製造装置で得られる水である。また重量は、原料のポリメチルベンズアルデヒドの重量に対し、重量比で1〜8倍の範囲で使用することが好ましく、ポリジメチルベンズアルデヒドに対して、重量比で1〜6倍の範囲で使用することがより好ましい。
2段階の酸化反応の場合、第1段階、第2段階の各々の反応温度は200〜250℃であり、好ましくは210〜230℃である。
ポリメチルベンズアルデヒドを原料として水溶媒中、臭化物イオンおよび重金属(例えばマンガン)イオンを触媒に用い、液相にて、空気酸化で芳香族ポリカルボン酸を製造する場合、酸化されやすさから、初期の段階でホルミル基が酸化されポリメチル安息香酸が生成する。しかしこの際、反応条件を適切に制御しないと、空気中の酸素を適正に吸収されず、高沸点化合物が生成するなどポリカルボン酸への酸化が選択的に進行しない。つまり、ポリメチルベンズアルデヒドを原料として芳香族ポリカルボン酸を製造するにはポリメチル安息香酸を生成させる初期の酸化反応の段階が重要である。
本発明は、初期の段階でのホルミル基の酸化を選択よく進める手段として3個の区画を有する分画酸化式の酸化反応器の発明である。また、本発明は該酸化反応器を使用し、コバルト、マンガン、セリウムのうち少なくとも1つの金属と臭素から成る触媒、分子状酸素を使用し、水を溶媒としてポリメチルベンズアルデヒドから芳香族ポリカルボン酸製造する方法の発明である。具体的には、仕切り円板を用いた分画酸化反応および触媒と溶媒を反応器上部から導入し、反応液を反応器下部からに抜き出す押し出し酸化反応、分子状酸素の吹き込み手段としてのロータリーアトマイザーとその位置、特定の位置に開口している原料供給口及び触媒と溶媒の供給口を設けている反応器を用いる連続式の液相空気酸化の酸化反応器の発明である。
次に実施例によって、本発明を具体的に説明する。なお、本発明は、これらの実施例により制限されるものではない。実施例及び比較例においては以下に記載した3種類の反応器を使用し、反応生成物を以下の条件にてガスクロマトグラフィー装置(GC装置)を用いて分析を行った。
反応に用いた反応器
<反応器A(図12)>
内径(D)80mm、高さ(H)450mmのジルコニウム製耐圧円筒容器で、反応器の最底面から上側に98mmと196mmの位置に、攪拌軸側と側面側に各々2mmのクリアランスを持たせた仕切り円板(直径76mm、軸廻りの空間部が直径16mmであるドーナツ状の円盤)を設け、中心攪拌式の攪拌軸に反応器の最底面から49mm上の位置に外径35mm、高さ20mmのローターを有するロータリーアトマイザーと開口している空気供給ノズル、反応器の最底面から147mmと245mmの位置にタービン翼、反応器の最底面から上側に147mmだけ離れた位置に開口している原料供給ノズル、反応器の最底面から上側に245mmの位置に開口している触媒と溶媒の供給ノズルを備えた分画酸化式反応器。
<反応器B(図13)>
内径80mm、高さ450mmのジルコニウム製耐圧円筒容器で、反応器の最底面から上側に98mmと196mmの位置に、攪拌軸側と側面側に各々2mmのクリアランスを持たせた仕切り円板(直径76mm、軸廻りの空間部が直径16mmであるドーナツ状の円盤)を設け、中心攪拌式の攪拌軸に反応器の最底面から49mm上の位置に外径35mm、高さ20mmのローターを有するロータリーアトマイザーと開口している空気供給口、反応器の最底面から147mmの位置にタービン翼と245mmの位置にパドル翼、反応器の最底面から上側に147mmだけ離れた位置に開口している原料供給口、反応器の最底面から上側に245mmの位置に開口している触媒と溶媒の供給口を備えた分画酸化式反応器。
<反応器C(図14)>
内径80mm、高さ450mmのジルコニウム製耐圧円筒容器で、反応器の最底面から上に49mmの位置に開口した空気供給ノズルとタービン翼、反応器最底面から147mmと245mmの位置にタービン翼、反応器の最底面から上側に147mmだけ離れた位置に開口している原料供給口と触媒と溶媒の供給口を備えた塔型完全混合式反応器。
反応生成物の分析
機種:Agilent 6890N(Agilent Technologies社製)
使用カラム:DB−1(Agilent Technologies社製)
分析条件:Injection Temp 300℃
Detector Temp 300℃
カラム温度:100℃、3分保持→5℃/分で280℃まで昇温→280℃、35分保持
検出器:水素炎イオン化検出器(FID)
分析方法:耐熱ガラス試験管に反応液1gを採取し(精評する)、メタノール3gを加えて希釈し、更に塩酸トリエチルアミン3gとリン酸トリメチル10mlを加える。その混合液を180℃で、40分間加熱することによりメチルエステル化処理する。処理液を冷却して室温としたのち、その液にクロロホルム20mlを加え、更にGC分析の内部標準物質であるトリフェニルメタン0.1gを加えて(精評する)均一に溶解させる。このクロロホルム溶液に水200mlを加えて液−液分配処理を行い(2回)、静置して得られたクロロホルム層をGC装置にて分析する。
<実施例1>反応器Aによるトリメリット酸の製造
反応器Aに還流冷却器、攪拌装置、加熱装置及び原料送入口、触媒液送入口、底部空気吹き込み口、反応物排出口を備えた内容積2Lのジルコニウム製酸化反応器を接続した連続2段式反応器を用いて2,4-ジメチルベンズアルデヒドの液相空気酸化を行った。
ポリッシャー付純水製造装置で得られた水1422質量部、臭化水素酸水溶液(試薬:和光純薬工業株式会社製、HBr47.0〜49.0質量%)37.4質量部、MnBr・4HO(試薬:三津和薬品株式会社製)30.5質量部をこの比率で混合し、触媒液Aを調製した(臭化物イオン濃度2.3重量%、マンガンイオン濃度0.39重量%)。また、水55.7質量部および臭化水素酸水溶液(試薬:和光純薬工業株式会社製、HBr47.0〜49.0質量%)4.3質量部をこの比率で混合し、触媒液Bを調製した(臭化物イオン濃度3.4重量%)。
1段目の反応器に触媒液Aを1490g仕込み、2段目の反応器に触媒液Aを1000g仕込んだ。各反応器のガス導入口から窒素を圧入し、1MPaに昇圧した。また、加熱装置でそれぞれ220℃まで昇温し、反応中は該温度を維持した。
ついで1段目反応器に2,4-ジメチルベンズアルデヒドを200g/hの割合で、触媒液A(反応器仕込み液と同一組成)を750g/hの割合で別々に供給した。2,4-ジメチルベンズアルデヒドの供給と同時にロータリーアトマイザーのローターを回転させ底部ガス吹き込み口から空気の送入を開始し反応器よりの排ガス中の酸素を2.5%に保つように流量を制御した。ついで1段目反応器中の液面を一定に保ちつつ、1段目反応器より2段目反応器への液移送を開始し、同時に2段目反応器に触媒液Bを60g/hの割合で供給し、ガス導入口から空気の送入を開始し反応器よりの排ガス中の酸素濃度を4.5容量%に保つように流量を制御した。2段目反応器中の液面を一定に保つように2段目反応器より反応生成物を抜き出した。この間、反応器の圧力は1段目が3.2MPa、2段目が2.9MPaに保った。水溶媒の量は2,4-ジメチルベンズアルデヒドに対し重量比で3.9倍であり、第2段階への臭化物イオン供給量は臭化物イオン全供給量の10.5%であった。反応器中の組成が定常になった後、得られた反応生成液をメチルエステル化した後、GC分析を行った。その結果、モル比でトリメリット酸の収率は91.6%、高沸点化合物の収率は4.8%であった。結果を表1に示す。
Figure 0005168216
<実施例2>反応器Aによるピロメリット酸の製造
反応器Aに還流冷却器、攪拌装置、加熱装置及び原料送入口、触媒液送入口、底部空気吹き込み口、反応物排出口を備えた内容積2Lのジルコニウム製酸化反応器を接続した連続2段式反応器を用いて2,4,5-トリメチルベンズアルデヒドの液相空気酸化を行った。
ポリッシャー付純水製造装置で得られた水1433質量部、臭化水素酸水溶液(試薬:和光純薬工業株式会社製、HBr47.0〜49.0質量%)32.7質量部、MnBr・4HO(試薬:三津和薬品株式会社製)34.5質量部および50質量%FeBr水溶液(試薬:三津和薬品株式会社製、Fe含有量として9.4質量%)0.21質量部をこの比率で混合し、触媒液Aを調製した(臭化物イオン濃度2.3重量%、マンガンイオン濃度0.44重量%、鉄イオン濃度13ppm)。また、水55.7質量部および臭化水素酸水溶液(試薬:和光純薬工業株式会社製、HBr47.0〜49.0質量%)4.3質量部をこの比率で混合し、触媒液Bを調製した(臭化物イオン濃度3.4重量%)。
1段目の反応器に触媒液Aを1500g仕込み、2段目の反応器に触媒液Aを1000g仕込んだ。各反応器のガス導入口から窒素を圧入し、1MPaに昇圧した。また、加熱装置でそれぞれ220℃まで昇温し、反応中は該温度を維持した。
ついで1段目反応器に2,4,5−トリメチルベンズアルデヒドを145g/hの割合で、触媒液A(反応器仕込み液と同一組成)を800g/hの割合で別々に供給した以外は実施例1と同様に反応を行った。水溶媒の量は2,4,5−トリメチルベンズアルデヒドに対し重量比で5.8倍であり、第2段階への臭化物イオン供給量は臭化物イオン全供給量の10.0%であった。反応器中の組成が定常になった後、得られた反応生成液をメチルエステル化した後、GC分析を行った。その結果、モル比でピロメリット酸の収率は81.8%、高沸点化合物の収率は4.2%であった。結果を表2に示す。
<実施例3>反応器Bによるトリメリット酸の製造
反応器Aの代わりに反応器Bを用いた以外は実施例1と同様に反応を行い、反応生成物をGC分析した。その結果、モル比でトリメリット酸は90.2%、高沸点化合物は5.9%の収率で得られた。結果を表1に示す。
<実施例4>反応器Bによるピロメリット酸の製造
反応器Aの代わりに反応器Bを用いた以外は実施例2と同様に反応を行い、反応生成物をGC分析した。その結果、モル比でピロメリット酸は81.2%、高沸点化合物は4.8%の収率で得られた。結果を表2に示す。
<比較例1>反応器Cによるトリメリット酸の製造
反応器Aの代わりに反応器Cを用いた以外は実施例1と同様に反応を行い、反応生成物をGC分析した。その結果、モル比でトリメリット酸は85.3%、高沸点化合物は9.6%の収率で得られた。結果を表1に示す。
<比較例2>反応器Cによるピロメリット酸の製造
反応器Aの代わりに反応器Cを用いた以外は実施例2と同様に反応を行い、反応生成物をGC分析した。その結果、モル比でピロメリット酸は74.1%、高沸点化合物は9.7%の収率で得られた。結果を表2に示す。
何れの比較例1〜2も実施例1〜4に比べてトリメリット酸及びピロメリット酸の収率が低いことが分かる。
Figure 0005168216
本発明のポリメチルベンズアルデヒドを原料にした場合、中心攪拌式の攪拌羽根と、酸化反応を分割する手段の仕切り円板、分子状酸素の吹き込み手段として反応器底部にロータリーアトマイザーを設け、反応器の最底面から上側にd(但し、d=1.2×D〜2.5×D)だけ離れた位置に開口している原料供給口と反応器最底面から上側にe(但し、e=2.5×D〜3.7×D)の位置に開口している触媒と溶媒の供給口を設けている分画式反応器を用いないと芳香族ポリカルボン酸を満足な収率で得ることが出来ず、高沸点化合物の収率も10%程度に上昇する。一方、本発明の塔型分画酸化式反応器を使用した場合、芳香族ポリカルボン酸の収率が良く、高沸点化合物の収率も低くなることが分かる。
酸化反応器の基準寸法及び記号名称 塔型酸化反応器の構造 本発明における芳香族ポリカルボン酸の酸化反応器の一例 本発明における芳香族ポリカルボン酸の酸化反応器の一例 タービン翼 傾斜パドル翼 パドル翼 1 ローター側面図 図8の上面図 ローター分解図(空気拡散筒) ローター分解図(空気収集、吹き出し駒) 反応器構造の一例 反応器構造の一例 反応器構造の一例
A…… 区画(A)(反応液面とP−2の間)
B…… 区画(B)(P−1とP−2の間)
C…… 区画(C)(反応器最底面とP−1の間)
1…… 仕切り円板(下がP−1、上がP−2)
2…… 攪拌翼
3…… ロータリーアトマイザー
4…… 中心攪拌式の攪拌軸
5…… 触媒と溶媒の仕込み口
6…… 原料仕込み口
7…… 空気吹き込み口
8…… 反応液抜き出し口
9…… 反応液液面
10…… 空気収集、吹き出し駒
11…… 上板
12…… 下板
13…… 空気拡散筒
14…… スリット
15…… 空気噴出し口
16…… 空気収集口
17…… タービン翼
18…… ジャケット
19…… パドル翼
20……回転差し込み口

Claims (8)

  1. 反応器本体と、
    該反応器本体の周囲にジャケット(18)を有し、該反応器本体の内部に、中心攪拌式の撹拌軸(4)を有し、該撹拌軸(4)に2個の攪拌翼(2)が連結されてあり、かつ、該撹拌軸(4)の底部にロータリーアトマイザー(3)が連結されており、該反応器の内部空間を2枚の仕切り円板(1)により、区画(A)、区画(B)および区画(C)の3区画に分画し、区画(A)には触媒と溶媒の仕込み口(5)を備え、区画(B)には原料の仕込み口(6)を備え、区画(C)には分子状酸素の仕込み口(7)と反応液抜き出し口(8)を備えていることを特徴とする液相酸化用の反応器。
  2. 仕切り円板(1)の下面と反応器の最底面との縦方向の距離が、0.9×D〜1.5×D(mm)(Dは反応器の内径(mm))、仕切り円板(1)の下面と酸化反応器の最底面との縦方向の距離が2.1×D〜2.8×D(mm)(Dは前記と同じ)である請求項1に記載の反応器。
  3. 前記撹拌軸(4)の端面と2枚の仕切り円板(1)の端面との横方向の距離(クリアランス)が、共に0.01×D〜0.04×D(mm)(Dは前記と同じ)である請求項1に記載の反応器。
  4. 前記反応器の内面の端面と2枚の仕切り円板(1)の端面との横方向の距離(クリアランス)が、共に0.01×D〜0.04×D(mm)(Dは前記と同じ)である請求項1に記載の反応器。
  5. 前記ロータリーアトマイザー(3)は、中心攪拌式の撹拌軸(4)との連結により回転し、かつ、分子状酸素の仕込み口(7)の上方に位置している請求項1に記載の反応器。
  6. 前記ジャケット(18)が、反応器の加温または保温の手段の機能を有する請求項1に記載の反応器。
  7. ポリメチルベンズアルデヒドを原料とする液相酸化反応により、芳香族ポリカルボン酸を製造する製造方法において、請求項1〜6のいずれか1項に記載の液相酸化用の反応器を使用することを特徴とする芳香族ポリカルボン酸の製造法。
  8. 芳香族ポリカルボン酸がトリメリット酸またはピロメリット酸である請求項7に記載の芳香族ポリカルボン酸の製造法。










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