JP5163014B2 - 鉛蓄電池 - Google Patents

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Description

本発明は鉛蓄電池に関するものである。
一般的に鉛蓄電池は、長期間にわたり充放電されて使用される中で、その使用の形態により様々な劣化現象が発生する。特に、異常使用や誤使用により鉛蓄電池端子間が短絡等で、想定された範囲を超える大電流で放電されるとジュール熱により異常発熱する。
鉛蓄電池では、その内部接続部材は、鉛もしくは鉛合金であり、他の電池系で用いられるような他の金属に比較して、その融点は極めて低い。その結果、大電流での放電により、極柱やストラップあるいは極板耳部といった各接続部で溶断を生じる可能性がある。
ちなみに、液式鉛蓄電池のように、ストラップ部や極板耳部といった、電解液に浸漬した状態にある部位では、大電流放電時に各接続部で発生するジュール熱が電解液によって放熱されるため、溶断が発生しにくい状況にある。しかしながら、ストラップから電池端子間を接続する極柱は、その鉛蓄電池の構造上、その一部が電解液面上に露出した位置に配されることが大部分である。このように電解液から露出した極柱部分では溶断が発生しやすい。
このような極柱の溶断によって、鉛蓄電池が充放電不能になることは勿論のこと、溶断によって発生したスパークが鉛蓄電池内に滞留した水素ガスに引火することによって、電池内部で水素ガスが燃焼し、この燃焼エネルギーによって、電槽や蓋を破壊する場合があった。
例えば、特許文献1や特許文献2には、極柱や棚の表面に合成樹脂塗料やガラス繊維で被覆する構成が示されている。このような構成は、極柱や棚の腐食防止を目的とするものであるが、極柱が溶断した際のスパークと電池内部の水素ガスとが隔離できるため、水素ガスの燃焼抑制といった面で有効であるとの考えから、本発明者らは、これらの構成の、電池破裂防止といった観点で検討を行ってきた。
特開昭58−164145号公報 特開昭61−126768号公報
しかしながら、極柱表面を合成樹脂塗料やガラス繊維で覆った場合、電池端子間を短絡させた等により大電流放電によって、極柱が溶融しても、溶融鉛が被覆によって保持されるため極柱が溶断せずに短絡電流が流れ続け、結果的に極柱以外の他の部分が溶断する場合があることがわかった。
このような極柱以外の溶断した部分でスパークが発生した場合には、電池内部に滞留した水素ガスに引火し、電槽や蓋が破損する場合があった。さらに、被覆の強度を意図的に低下させた場合には、被覆の破損箇所から溶融鉛があふれ出し、この部分で電気的導通が切断されるため電池本体の発熱によって、特に、樹脂電槽や蓋が熱変形する場合があった。
本発明は、鉛蓄電池において、前記したような、短絡等によって、電池に大電流が流れた際、極柱で溶断を確実に発生させて大電流を遮断し、かつ、極柱の溶断によっても、電
池内部に滞留した水素ガスへの引火を抑制することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明の請求項1に係る発明は、同極性の極板耳を集合溶接するストラップと、蓋にインサート成型された端子ブッシングとの間に極柱を有する鉛蓄電池であり、前記極柱の外周面を覆う筒状の被覆体が配され、前記被覆体の上端は、前記極柱と密着すると共に、前記被覆体の下端は、前記ストラップ上面に接し、かつ電解液面の下限は、少なくとも前記ストラップ上面より上方に配置しており、前記極柱の外周面と、前記被覆体の内周面との間に、寸法dが0.5〜1.5mmの範囲となるように間隙を設けて配置したことを特徴とする鉛蓄電池を示すものである。
また、本発明の請求項に係る発明は、鉛蓄電池の大電流放電時に溶断する溶断部を前記極柱に設け、少なくとも前記溶断部を前記被覆体で覆うことを特徴とする請求項に記載の鉛蓄電池である。
また、本発明の請求項に係る発明は、前記被覆体は、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の鉛蓄電池である。
そして、本発明の請求項に係る発明は、前記被覆体は、発泡樹脂または合成ゴムという弾性を有した素材であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の鉛蓄電池である。
さらに、本発明の請求項に係る発明は、前記被覆体は、ガラス繊維マットもしくは、ガラス繊維を編み込んだチューブであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の鉛蓄電池である。
本発明の鉛蓄電池は、誤って短絡する等、異常な大電流放電を行った場合において、極柱からの溶融鉛が下部に落下することによって、極柱が確実に溶断して、短絡を停止させることができる。また、溶断によってスパークが発生しても、被覆体によって、電池内部に滞留した水素ガスへの引火が抑制されるため、電槽や蓋の破損を生じることなく、鉛蓄電池の安全性を確保できる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態による鉛蓄電池の構成を説明する。
蓄電池1は、図1に示したように、正極板2と負極板3とセパレータ20とを組み合わせ、それぞれ同極性極板同士を、それぞれの極板に設けた集電用の極板耳2a、3aを介してストラップ4a,4bで集合溶接した極板群5を備える。
極板群5は、電槽6内に電解液7とともに収納され、電槽6の開口部には蓋8が装着されている。蓋8には必要に応じ、電解液注液用あるいは、補水用の液口8aが形成され、
この液口8aには、液口8aからの電解液の流出を防止するための液口栓8bが装着されている。
図1に示した例では、蓋8にインサート成型された端子ブッシング9を有しており、この端子ブッシング9が電池端子として機能する。本発明の鉛蓄電池1は、極板群5と端子ブッシング9間を接続する極柱10を有する。
評価に用いた鉛蓄電池1は要部を示した図2〜図6のように、それぞれ極柱10の外周面を覆う筒状の被覆体11、13、13’、14、15を備える。本発明では、極柱10の外周面10aと被覆体の内周面11aとが密着しない、隙間12を設けることが必要である。
なお、図1および図2には示していないが、被覆体11の下部にストラップ4aと勘合する装着部を形成し、極柱10と被覆体11とを位置決めする構造としてもよい。
本発明の鉛蓄電池1の端子間を短絡させることによって、鉛蓄電池1が大電流によって放電した場合、特に、極柱10の電解液7より露出した部分で極柱10を構成する鉛合金がジュール熱により溶融する。この溶融した鉛合金は、それ自身の質量により間隙12の中を通って落下するため、極柱10の溶断が確実に起こり、その結果として短絡電流が遮断される。
前記した特許文献1および2のように、極柱に密着する被覆を形成した場合、極柱が溶融して発生した溶融鉛が被覆によって、保持され、下方に流動落下しないために、極柱の接続が維持され、鉛蓄電池は連続して短絡状態となる。その結果、継続して短絡状態になるため鉛蓄電池の発熱量は莫大なものとなり、一般的に用いるポリプロピレン樹脂やABS樹脂等の熱可塑性樹脂で成型された電槽や蓋は変形し、内部の電解液が漏出する危険性がある。
また、極柱が溶断しないために、ストラップや極板耳といった極柱以外の他の接続部分で溶断して、この部分で発生したスパークが電池内部に滞留した水素ガスに引火して電槽や蓋が破損し、これらの破損に伴って、電池内部の電解液が飛散する場合がある。
図1および2の構成では、極柱で生じた溶融鉛が間隙を通して落下するために、極柱の導通がすみやかに切断され、その結果として短絡を強制的に終了させることができる。なお、極柱が溶断した部位でスパークが発生するものの、被覆体によって、スパークの水素ガスへの引火が抑制されるために、このような水素ガスへの引火によってもたらされる電槽や蓋の破損、電解液の飛散といった、安全上の問題を回避することができる。なお、このような本発明の効果を得るためには、被覆体の上端を蓋8の内面に接するようにすることが好ましい。
なお、極柱10の外周面10aと、被覆体の内周面11aとの間の間隙寸法dは、溶融鉛合金の落下を妨げない程度に設定する。間隙寸法dを長くするほど溶融鉛合金の落下はよりスムーズに行われ、極柱10の溶断がより早く行われる。一方で、この間隙寸法dをより長く設定すると。間隙12内で発生したスパークが水素ガスへ引火しやすくなる。
図1および2の構成では、電池短絡によって溶断する部位を極柱10となるように、極柱10、ストラップ4a、4bおよび極柱耳2a,3aの断面積の相対関係より、短絡時の発熱によって極柱10が最も早く高温となり、この部分で溶断するよう設定する。このような設定は、様々な極柱径の鉛蓄電池を試作して、実際の短絡試験を行うことによる他、CAE解析等の解析ツールを用いることによって行うことができる。
また、短絡時の極柱10の溶断位置は、端子ブッシング9やストラップ4aおよび極板耳2a等の接続部の熱容量や、電解液面位置との相対関係を有する。本発明では、極柱10で溶断を発生させるため、短絡時の端子ブッシング9とストラップ4aの温度は極柱10の温度以下であり、極柱10で発生した熱は、端子ブッシング9とストラップ4aへ放熱されるため、極柱10の温度はこの端子ブッシング9とストラップ4aとの中間近傍の位置で最も高くなる。これに電解液7による放熱効果を加味すると、極柱10の溶断部は、端子ブッシング9との接合近傍を除き、電解液面よりも上方の位置となる。
したがって、極柱10の溶断位置は、それぞれの電池設計要素において決定付けられるため、予めその溶断部を特定し、この溶断部は被覆体で覆うことが必要である。
被覆体は、電池組み立て時に別部品として準備した被覆体を極柱10に装着すればよい。また、それ以外の方法としては、電槽6と蓋8とを溶着もしくは接着による接合をする前の段階で、極柱10に金型を配し、インジェクション成形を行う方法によってもよい。
被覆体は、溶融鉛や希硫酸の電解液7と接触するために、耐酸性と、ある程度の耐熱性を有したものが好ましい。ただ、耐熱性に関しては、溶融鉛が下方に落下し、途中で凝固するために、ある限定された時間内に、被覆体の機能を保持しうる程度の耐熱性を有していればよく、溶融鉛と長時間接触するに必要な耐熱性を有していなくてもよい。この観点から、被覆体の材質としては、比較的様々なものを用いることができる。
被覆体の材質の例としては、ガラス繊維マットもしくは、ガラス繊維を編み込んだチューブ、ポリプロピレンやポリエチレン等の熱可塑性樹脂、エポキシやポリエステル、ウレタン等の熱硬化性樹脂、エチレンプロピレンやクロロプレン等の発泡樹脂や同じくエチレンやクロロピレン等のゴムを用いることが可能である。
図1および図2に示した例では、被覆体11の上下にわたって一定の間隙寸法dで間隙12を設けた構成を示しているが、以下に、本発明の効果を得る好ましい構成について述べる。
図3に示したように、下端が開かれ、上端が閉じられた被覆体13を用いることができる。被覆体13は、下端がストラップ4aの上面と接しており、電解液面の下限位置をストラップ4aの上面よりも上方に設定することによって、電解液面が所定範囲内にある場合は、被覆体13と極柱10との間隙12は、実質上、電槽内の水素が滞留した空間より隔離されるため、極柱10が溶断した場合に発生するスパークにより水素ガスへの引火、およびこれによる電槽・蓋の破損をより効果的に抑制できる。なお、この被覆体13を用いる場合においても、短絡時における極柱10の溶断部を予め特定しておき、この溶断部が被覆体13で覆うようにすることは、被覆体11を用いる場合と変わるところはない。
参考形態として、図4に示したように、下端が閉じられ、上端が開かれた被覆体13’を用いることができる。被覆体13’を用いた場合、電解液面が異常低下して、ストラップ4aの上面より低い位置となっても、被覆体13’と極柱10との間の間隙12が、被覆体13’の下端で閉じている一方で、上端で端子ブッシング9の下端に接しているため、極柱10の溶断時のスパークによる水素ガスへの引火が抑制される。
なお、被覆体13の上端を、図4に示したように、端子ブッシング9の下端で接する以外に、蓋8の電池内側面と接する形状とすることでも間隙12を閉じられるため、極柱溶断によるスパークを水素ガスから隔離でき、好ましい。
被覆体13’の上端と端子ブッシング9もしくは蓋8とが密に接するためには、例えば、ゴム等の弾性を有した材料で被覆体13’を形成し、被覆体13’自体の弾性力で、被覆体13’の上端が、端子ブッシング9もしくは蓋8に隙間なく圧接された構成とすることができる。このような構成は、製造工程も簡略化でき、好ましい。
また、被覆体13’の上端と端子ブッシング9もしくは蓋8とが密に接するための他の構成としては、被覆体13’を電槽6や蓋8と同質の熱可塑性樹脂、一般的には、ポリプロピレン系樹脂で形成し、電槽6と蓋8との熱溶着と同時に、被覆体13’の上端を、端子ブッシング9の周囲で蓋8と熱溶着することができる。このような構成にすれば、既存の工程をそのまま利用して製造が可能となるため、好ましい。
なお、間隙12の下端が閉じられた場合、極柱10が溶融による溶融鉛は、間隙12の下部に滞留することになる。特に間隙寸法dが十分でないと、滞留した溶融鉛の上面が溶けた極柱の下面と接触して極柱10が溶断しない。したがって、この間隙寸法、溶融鉛を収納した状態で、極柱10が確実に断線するに十分な寸法となるよう設定する。
また、図5に示したように、上端と下端の両方が閉じられた被覆体14を装着する参考形態もある。被覆体14においても、その下端が閉じられているため、被覆体13’を用いる場合と同様、間隙12の間隙寸法dは、極柱の溶融によって生じた溶融鉛が間隙12の下部で滞留した状態で、極柱10が確実に断線するよう設定する。さらに、極柱10に他の部分よりもその径を小さくした小径部10bを設け、かつ小径部10bに対応してその上端および下端で閉じられた間隙12を形成する被覆体14を装着することもできる。
前述したように、極柱10が溶断する位置は、ある程度の範囲内で特定できるものの、溶断する範囲の上下で余裕をもって被覆体で覆うことが好ましい。このため、図1〜図4に示したように、極柱10の大部分を被覆体で覆うことになる。特に、小径部10bは溶断部として確実に溶断するように設定すれば、溶断する位置小径部10bを被覆体で覆えばよくなるため、被覆体の使用材料削減の面で、好ましい。なお、この小径部10bは、被覆体14の組み合わせにおいてのみ、有効なのではなく、前記した被覆体11、13、13’に適用できる。
なお、短絡時に溶断部として作用する小径部10bは、極柱10の小径部10bを除く部分や、ストラップ4a、4bおよび極板耳2a、2bよりも優先して溶断するよう、その径を予め設定しておけばよく、極柱10を正負両極で同一サイズとした場合は、正負両極で被覆体を極柱10に装着すればよい。また、正負のいずれか一方の極柱の径を、他方の極柱の径よりも小径として、小径とした極柱優先的に溶断させることを意図した場合には、この小径とした方の極柱10に前記した被覆体を装着すればよい。
なお、下端を閉じていない被覆体において、電解液面が異常低下して、ストラップ4aの上面より低い位置となった場合は、溶断時に発生したスパークが水素ガスに引火して破裂する恐れがある。
そこで間隙寸法dを調整することにより、溶断して流れ出した溶融鉛によって間隙を埋めつくすことにより、溶断時に発生するスパークを水素ガスと遮断することができる。
前述したように、間隙寸法dは、まず溶融鉛合金の落下を妨げない程度に設定する必要があり、間隙寸法dを長くするほど、溶融鉛合金の落下はスムーズに行われ、極柱10の溶断がより早く行われる。しかし間隙寸法dをあまり長くすると溶断して流れだした溶融鉛によって間隙を埋めつくすことができなくなる。間隙寸法dは0.5〜1.5mmとすることで以上の双方を満足できる。
さらに、下端を極柱に密着させた被覆体においては、間隙寸法dを0.5〜1.5mmとすることで、水素ガスへの引火を遮断したのに加えて、溶融鉛によって間隙をうめるため、2重の遮断ができ、より安全に対する信頼性が向上する。
上記の如く、本発明によれば、鉛蓄電池の端子間を短絡させた場合において極柱の溶断が発生しても、溶断時に発生するスパークの電池内に滞留した水素ガスへの引火と、これによる電槽や蓋の破損を抑制することができる。また、極柱が溶融した際に、溶融鉛が被覆体と極柱間の間隙をすみやかに落下するため、短絡電流が遮断でき、安全な鉛蓄電池を提供することができる。
以下、実施例によって、本発明の作用効果を説明する。
参考例の電池A)
参考例の電池Aは、図要部を示した鉛蓄電池1である。鉛蓄電池1において、電槽6と蓋8はいずれもポリポロピレン樹脂製であり、外形サイズが高さ200mm、幅185mm、奥行き125mmで、12V35Ahの液式の始動用鉛蓄電池である。
電池Aに用いた被覆体11は、概略円筒形状のガラス繊維の編み組みチューブである。被覆体11の内周面11aは、その断面が円形であり、その内径は、上端から下端にかけて9.00mmで一定とした。極柱10の外周面10aは、その断面が円形であり、極柱10の外径は、被覆体11に対応する部分で8.00mmの一定寸法とした。したがって、被覆体11と極柱10との間隙12の間隙寸法dは、被覆体11の上端にかけて片側0.50mm、両側で合計1.00mmの間隙が存在することになる。
なお、以降、間隙寸法dおよび後述する間隙寸法d’は、特に明記しない限り、片側の寸法である。例えば、被覆体11の内径と極柱10の外径との差が1.00mmの場合、被覆体11の中心と極柱10の中心が一致した場合として、間隔寸法dを0.50mmとして示す。なお、被覆体11に替えて、様々な被覆体の構成を後述するが、この場合においても間隔寸法dの表記は同様とする。
被覆体11の極柱10に対応した部分の厚みは0.3mmで一定としており、その下部はストラップ4aの上面に接している。被覆体11の上端は、蓋8の内側面、参考の電池Aにおいては、蓋8の内側面の一部である端子ブッシング9の下面に接して設けた。
なお、ストラップ4aの端より極柱10が突出していることから、被覆体11の下端において、間隙12は、電槽内の空間に開かれている。なお、被覆体11は正負両極の極柱に装着される。なお、極柱10の各部の寸法は、正極と負極で同一である。
(本発明例の電池B)
本発明の電池Bは、参考例の電池Aにおいて、被覆体11に替えて、図3で示した被覆体13を用いた電池である。被覆体13の上端は、端子ブッシング9の下面より下方に10.0mmの位置とし、この部分で間隙12は閉じられている。また、電解液を考慮しな場合、被覆体13の下端は、ストラップ4aの上面よりに接しているが、参考例の電池Aと同様、下端の一部において、間隙12が開かれた状態となっている。
なお、被覆体13の内周断面も円形であり、その上端の閉じられた部分を除き、参考例の電池Aと同様、片側0.50mmの間隙寸法dを有している。なお、被覆体13も、被覆体11と同様、厚み5.0mmのポリプロピレン樹脂の成型体である。なお、被覆体13は正負両極の極柱に装着される。なお、極柱10の各部の寸法は、正極と負極で同一である。
参考例の電池C)
参考例の電池Cは、参考例の電池Aにおいて、被覆体11を図4に示した被覆体14としたものである。ゴム製で弾性を有した被覆体13’が極柱10に装着され、間隙12を有しているものの、被覆体13’の下端が閉じられたものである。なお、被覆体13’の上端は、端子ブッシング9の周囲の蓋8に、被覆体13’自身の弾性により、圧接した構成としている。
被覆体13’の内径は上端および下端で8.0mmとし、それ以外の間隙12に対応した部分で9.0mmとした。したがって、間隙寸法dは0.50mmである。また、間隙12に対応した部分の被覆体の厚みは5.0mmである。なお、被覆体13’は正負両極の極柱に装着される。なお、極柱10の各部の寸法は、正極、負極で同一である。
参考例の電池D)
参考例の電池Dは、参考例の電池Aにおいて、被覆体11を図5に示した被覆体14とし、かつ、極柱10の一部に小径部10bを10.0mmの長さにわたって設けたものである。この小径部10bを覆うようにポリプロピレン樹脂製の、筒状の被覆体14を装着したものである。なお、被覆体14は正負両極の極柱に装着される。なお、極柱10の各部の寸法は、正極、負極で同一である。
なお、小径部10bの外径は7.0mmとしたので、極柱10の外径寸法である8.0mmよりも径にして1.0mm小さいことになる。なお、被覆体14の内径は、極柱10と接する部分を除き、9.0mmとした。小径部10bに対応した間隙寸法でゃ1.0mm、小径部10bを除く部分に対応した間隙寸法d’は0.5mmとなる。なお、被覆体14の厚みは5.0mmとした。
(比較例の電池E)
比較例の電池Eは、参考例の電池Aより、被覆体11を除去した電池である。なお、極柱10の各部の寸法は、正極、負極で同一である。
(比較例の電池F)
比較例の電池Fは、図5に示したように、極柱10の外周面10aに密着するポリプロピレン樹脂製の被覆体15を極柱10の上端から下端にかけて装着した電池である。被覆体15と極柱10の間には、被覆体15および極柱10に不可避的に存在する微小な凹凸に起因するものを除き、間隙は存在しない。なお、その他の電池の構成部品は、参考例の電池Aと変わらない。また、被覆体15は正負両極の極柱に装着される。極柱10の各部の寸法は、正極と負極で同一である。
(本発明例の電池G〜I、比較例の電池J)
本発明例の電池G〜I、および比較例の電池Jは、電池Bの構成を元に、被覆体13の外形を変化させることにより、間隙寸法dを変化させている。電池Gの間隙寸法dは0.
5mm(電池Bと同じ)、電池Hの間隙寸法dは1.0mm、電池Iの間隙寸法dは1.5mm、電池Jの間隙寸法dは2.0mm、とした。
上記した各電池のそれぞれ10個を完全充電状態とした後、電解液面レベルが低下した状態を想定して、電池A〜Fは電解液面を下限線に合わせ、電池G〜Jは電解液面を正極板の肩部(極板耳の基部)に合わせた。この状態で、ストラップや極板耳部は露出した状態になっている。なお、この状態において、極柱の断面積が、他のストラップや極板耳部の断面積に比較して小さく、基本的に極柱で溶断する構成となっている。
電解液面レベルを合わせた後、各電池を3.5Aで1時間、定電流による過充電を行った。この過充電は、電池内部に水素ガスと酸素ガスが滞留した状態にするためのものである。
この過充電終了直後に各電池の端子間を強制的に短絡し、電池の状態を確認した。なお、端子間の電圧を計測することによって、電池内部で溶断が発生する時間を計測した。また、試験の間、電池の様子を音声とともにビデオ撮影し、電槽や蓋が破損した場合には、その発生時間も計測した。これらの結果を表1に示す。
Figure 0005163014
表1に示した結果を説明すると、本発明例の電池Bおよび参考例A、Cについては、いずれも短絡開始後5.0秒で極柱で溶断が起こっていた。溶断した部分から発生した溶融鉛は下方に落下し、凝固していた。極柱が溶断する瞬間に溶断した部分でスパークが発生していると想定されるが、電池Bおよび電池Cについては、水素ガスへの引火はなく、これによる電槽・蓋の破損も一切見られなかった。電池Aについては、微小な水素ガスへの引火による微小な音響が電池より発したが、電槽・蓋破損にはいたらなかった。
参考例の電池Dに関しては、それぞれの短絡開始後2.5秒および2.0秒で極柱に設けた小径部で溶断していた。本発明例の電池Bおよび参考例A、Cと比較して、小径部を設けた分だけより早期に溶断した。溶断時間の差は、小径部の溶融した溶融鉛が被覆体と極柱との間隙を落下し、小径部で極柱の導通が断たれていた。
なお、参考例の電池Dも、極柱の溶断が発生するものの、スパークによる水素ガスへの引火はなく、電槽・蓋の破損も全く見られなかった。
比較例の電池Eに関しては、短絡開始後5.0秒で極柱が溶断した。また、この溶断時
のスパークが電池内部の水素ガスに引火し、破裂音とともに、蓋に亀裂が生じた。水素ガスへの引火が、電池Aのような、単なる水素ガス燃焼領域には止まらず、爆轟領域に達し、破裂が発生し、蓋の破壊に至ったものである。
比較例の電池Fに関しては、短絡開始後12.0秒でストラップが溶断した。ストラップの溶断に伴って発生したスパークが電池内部の水素ガスに引火し、破裂音とともに、電槽と蓋の両方に亀裂が発生していた。この電池Fの破損の程度は、電池Fに比較して大きい状態であった。
電池Fでは、極柱の溶断は生じず、極柱以外の部位である、ストラップで溶断が発生した。電池Fでは、極柱の一部が溶融するものの、溶融鉛が被覆体によってその場に保持されるため、溶融鉛によって極柱の導通が維持され、短絡が長引いたと想定された。また、短絡時間内で発生する熱は、他の電池に比較しても短絡時間が長くなるほど大きくなり、電槽・蓋破損の程度が甚大になったことに関連すると考えられる。
本発明例の電池G〜Iは、電解液面が被覆体13の下端開口部よりも低くなっているのにもかかわらず、極柱の溶断が発生するものの、スパークによる水素ガスへの引火はなく、電槽・蓋の破損も全く見られなかった。
比較例の電池Jでは、短絡開始後5.0秒で極柱が溶断した。また、この溶断時のスパークが電池内部の水素ガスに引火し、破裂音とともに、蓋に亀裂が生じた。電池G〜Iでは、溶断した鉛が被覆体と極柱の隙間を埋めており、スパークを遮断していた。電池Jでは、溶断した鉛は被覆体と極柱の隙間を完全には埋めきれておらず、残った隙間を通じて、スパークが水素ガスへ引火したため破裂に至った。
以上、説明してきたように、本発明によれば、短絡時において極柱が優先的に溶断するよう、その形状寸法を規定しておき、この極柱外周に間隔を有して被覆体を配置することにより、溶断を確実に発生させて、短絡時間をより短くすることができる。また、溶断部でスパークが発生するものの、このスパークの水素ガスへの引火が顕著に抑制され、これによる電槽・蓋の破損を抑制することができる。
なお、本発明例の電池においては、様々な被覆体を用いたものを作成したが、製造上の容易さの観点からは、参考例の電池Aが他の電池B〜Eに比較して生産性に優れる。これは、極柱への被覆体の装着作業性に起因するものであり、参考例の電池Aでは、被覆体を極柱に装着するにあたり、被覆体の自重で極柱の装着が完了するからである。
発明例の電池Bおよび参考例の電池Dについては、被覆体に押し荷重を加えて極柱へ装着することになるため、この押し込み装着用の別途の設備を要する。特に、電池Dにおける被覆体14は、上下で極柱に接した状態で極柱10にするため、装着時の摩擦抵抗が他のものに比較して大きく、装着時に極柱変形等に留意する必要がある。また、小径部10bに対応した位置に正しく被覆体14の位置あわせを行う必要があるため。この点でも他の場合に比較して製造上留意する必要がある。
一方、電池Bおよび電池Cは、被覆体13、13’の下端をストラップ4aに付き合わせることによって、容易に位置決めが完了するため、製造上も有利であるという利点がある。
電池Aについては、製造上の容易さという利点を有するが、電池B〜Eより、スパークと水素ガスとの隔離効果が若干低下するため、前述の効果をより顕著に得るためには、電池B〜Dの構成を採用することが特に好ましい。また、製造の容易さと本発明の作用効果をバランスよく得る上では、本発明例の電池Bおよび参考例のCの構成が適切と考えられる。
さらに、極柱10には、その速度の大小はあるものの、鉛蓄電池を使用する間に腐食され、その径が細くなる。このような場合、電池Dでは、被覆体14が下方ずれ、溶断が発生する小径部10bが水素ガス雰囲気に暴露される場合があるため、被覆体14の下端からストラップ4aの上面にまで達する突起(図示せず)を設けることも好ましいことである。
さらに、参考例の電池Aや本発明の電池Bのように、間隙12が下端に開口している電池では、電解液面が被覆体の下端開口部より低下した場合、スパークと水素ガスとの隔離効果が低下する。そこで間隙寸法dを調整することにより、溶断して流れだす溶融鉛によって間隙を埋めつくすことにより、溶断時に発生するスパークを水素ガスと遮断することができる。
間隙寸法dは、まず溶融鉛合金の落下を妨げない程度に設定する必要があり、間隙寸法dを長くするほど、溶融鉛合金の落下は、よりスムーズに行われるので、極柱10の溶断がより早く行われる。しかし間隙寸法dをあまり長くすると溶断して流れだした溶融鉛によって間隙を埋めつくすことができなくなる。間隙寸法dとして0.5〜1.5mmとすることで以上の双方を満足する。
なお、被覆体の材質に関しては、前記したように、短絡時間の間、溶融鉛の温度条件下で、溶融鉛と極柱と被覆体との間隙に保持しうる程度の耐熱性と強度と有しているものであって、希硫酸電解液に接触しても、この耐熱性と強度が劣化せず、かつ、電解液中に電池性能を劣化させるような溶出成分を含まない材料から選択すればよい。このような観点から、もともと優れた耐熱性、耐酸性を有したガラス繊維が好適であるほか、熱可塑性樹脂の代表格である、ポリプロピレンやポリエチレン樹脂であっても、その厚みを確保し、短絡中その形状が保持しうる程度の熱容量を有した設計であれば、差し支えない。
上記の如く、本発明は、短絡等の大電流が電池に負荷される際における鉛蓄電池の信頼性を顕著に向上するものであり、本発明の実施形態で例示した液式鉛蓄電池のみならず、制御弁式の鉛蓄電池にも適用できるものである。
本発明は、大電流による鉛蓄電池の信頼性を顕著に改善するものであり、大電流放電が想定されている始動用鉛蓄電池やハイレート放電でのバックアップ用の産業用鉛蓄電池の他、様々な用途の鉛蓄電池に適用することができその工業的価値は高い。
鉛蓄電池の構成を示す図 参考例の電池Aの鉛蓄電池要部を示す図 本発明の電池Bの鉛蓄電池要部を示す図 参考例の電池Cの鉛蓄電池要部を示す図 参考例の電池Dの鉛蓄電池要部を示す図 比較例の鉛蓄電池要部を示す図
符号の説明
1 鉛蓄電池
2 正極板
2a 極板耳
3 負極板
3a 極板耳
4a,4b ストラップ
5 極板群
6 電槽
7 電解液
8 蓋
8a 液口
8b 液口栓
9 端子ブッシング
10 極柱
10a 外周面
10b 小径部
11 被覆体
11a 内周面
12 間隙
13 被覆体
13’ 被覆体
14 被覆体
15 被覆体
20 セパレータ

Claims (5)

  1. 同極性の極板耳を集合溶接するストラップと、蓋にインサート成型された端子ブッシングとの間に極柱を有する鉛蓄電池であり、前記極柱の外周面を覆う筒状の被覆体が配され、前記被覆体の上端は、前記極柱と密着すると共に、前記被覆体の下端は、前記ストラップ上面に接し、かつ電解液面の下限は、少なくとも前記ストラップ上面より上方に配置しており、前記極柱の外周面と、前記被覆体の内周面との間に、寸法dが0.5〜1.5mmの範囲となるように間隙を設けて配置したことを特徴とする鉛蓄電池。
  2. 鉛蓄電池の大電流放電時に溶断する溶断部を前記極柱に設け、少なくとも前記溶断部を前記被覆体で覆うことを特徴とする請求項に記載の鉛蓄電池。
  3. 前記被覆体は、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の鉛蓄電池。
  4. 前記被覆体は、発泡樹脂または合成ゴムという弾性を有した素材であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の鉛蓄電池。
  5. 前記被覆体は、ガラス繊維マットもしくは、ガラス繊維を編み込んだチューブであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の鉛蓄電池。
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