JP5162330B2 - 単結晶の製造装置及び製造方法 - Google Patents

単結晶の製造装置及び製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5162330B2
JP5162330B2 JP2008129197A JP2008129197A JP5162330B2 JP 5162330 B2 JP5162330 B2 JP 5162330B2 JP 2008129197 A JP2008129197 A JP 2008129197A JP 2008129197 A JP2008129197 A JP 2008129197A JP 5162330 B2 JP5162330 B2 JP 5162330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
single crystal
silicon carbide
raw material
shield member
growth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008129197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009274931A (ja
Inventor
剛 元山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2008129197A priority Critical patent/JP5162330B2/ja
Publication of JP2009274931A publication Critical patent/JP2009274931A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5162330B2 publication Critical patent/JP5162330B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Description

本発明は、単結晶の製造装置及び製造方法に関する。
特許文献1に、単コイル炉を用いた炭化珪素単結晶の製造装置が記載され、特許文献2に、複コイル炉を用いた炭化珪素単結晶の製造装置が記載されている。
特開平8−208380号公報 特開平10−101495号公報
しかし、単コイル炉を用いた製造方法は、炭化珪素原料の全体を加熱してしまうため、炭化珪素単結晶の成長の初期と末期とで炭化珪素原料の昇華ガスの濃度にばらつきが生じてしまう。具体的には、成長の初期の方が後期よりも昇華ガスの濃度が大きくなる。このため、成長した炭化珪素単結晶の品質が不安定となると言う問題があった。さらに、成長の末期には、昇華ガスの珪素成分が炭素成分に対し少なくなり、成長した炭化珪素単結晶の表面が炭化しやすくなり、炭化珪素単結晶の成長を維持できなくなり、長尺な単結晶を製造することができないという問題があった。さらに、単コイル炉を用いた製造方法は、炭化珪素単結晶の全体を加熱してしまうので、炭化珪素単結晶のうち、加熱が不要な部分、すなわち成長が終了した部分も加熱され、この部分に多結晶が付着してしまうと言う問題があった。
一方、複コイル炉を用いた製造方法は、コイル同士が干渉してしまう(一方のコイルで発生した磁界が他方のコイルに影響を与える)ので、温度制御が難しく、結果として、炭化珪素単結晶の品質が不安定となるという問題があった。さらに、複コイル炉を用いた製造方法も、炭化珪素単結晶の全体を加熱してしまうので、炭化珪素単結晶に多結晶が付着してしまうという問題もあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、従来よりも単結晶の品質を安定させ、長尺な単結晶を製造することができる単結晶の製造装置及び製造方法を提供することにある。
本発明に係る単結晶の製造装置は、単結晶の成長に必要な複数の構成物を、互いに対向する位置に収納可能な坩堝と、坩堝の側方に所定の空間を隔てて設けられ、坩堝全体を加熱する加熱手段と、所定の空間に設けられ、単結晶の成長中に、一の構成物のうち、一の構成物以外の他の構成物に対向する面から所定の距離以上離れた後方部分を覆い、加熱手段による加熱により発熱するシールド部材とを備えることを特徴とする。
本発明に係る炭化珪素単結晶の製造方法は、単結晶の成長に必要な複数の構成物を、坩堝内部の互いに対向する位置に収納する第1工程と、坩堝の側方に所定の空間を隔てて設けられた加熱手段により、坩堝全体を加熱することで、単結晶を成長させる第2工程と、単結晶の成長中に、所定の空間に設けられたシールド部材により、一の構成物のうち、一の構成物以外の他の構成物に対向する面から所定の距離以上離れた後方部分を覆う第3工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る単結晶の製造装置及び製造方法は、後方部分の温度を、表層部分(他の構造物に対向する面からの距離が所定の距離未満となる部分)の温度よりも低くすることができる。したがって、一の構造物が単結晶成長用原料(たとえば、炭化珪素原料)となる場合には、後方部分からの昇華ガスの発生が抑えられる。したがって、成長の初期における昇華ガスの濃度と、成長の末期における昇華ガスの濃度との差が、単コイル炉を用いた従来技術よりも縮まるので、単結晶の品質が安定する。さらに、単コイル炉を用いた従来技術よりも、成長の末期における昇華ガスの珪素成分と炭素成分との濃度差が縮まるので、単結晶の表面が炭化しにくくなり、成長を長時間維持でき、長尺な単結晶を製造することができる。一方、一の構造物が単結晶となる場合、単結晶に付着する多結晶が低減される。さらに、本発明に係る単結晶の製造装置及び製造方法は、加熱手段が坩堝全体を加熱するので、加熱手段を複数設置する必要がない。したがって、複コイル炉による問題は生じない。以上により、本発明に係る単結晶の製造装置及び製造方法は、従来よりも単結晶の品質を安定させ、長尺な単結晶を製造することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態となる炭化珪素単結晶の製造装置及びその製造方法について説明する。
第1の実施の形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置1は、図1に示すように、坩堝2と、断熱材7、9と、シールド部材8と、支持棒10と、石英管11と、加熱コイル12とを備える。炭化珪素単結晶の製造装置1は、いわゆる単コイル炉である。
坩堝2は、坩堝本体3と、蓋体5とを備える。坩堝本体3は、黒鉛で構成された円筒型の容器である。坩堝本体3は、開口部を有し、開口部を介して内部に炭化珪素粉末からなる炭化珪素原料4を収納可能となっている。
蓋体5は、黒鉛で構成され、円盤形状となっている。蓋体5の一方の側面は凸形状となっている。蓋体5の凸部には、炭化珪素単結晶6が取り付けられる。なお、蓋体5に取り付けられる炭化珪素単結晶は、一般的に種結晶と呼ばれる。蓋体5は、炭化珪素単結晶6が炭化珪素原料4に対向した状態で、坩堝本体3の開口部を塞ぐ。断熱材7は、円筒の上下の開口を塞いだ形状となっており、坩堝2を覆う。
シールド部材8は、小シールド部材8−1と、支持棒8−2とを備える。小シールド部材8−1は、誘導加熱(すなわち、加熱コイル12による加熱)により発熱する部材(第1の実施の形態及び以下の実施の形態では黒鉛となるが、誘導加熱により発熱し、さらされる環境で安定な物質であれば黒鉛に限定されない)で構成され、円筒形状となっており、断熱材7の外側に配置される。小シールド部材8−1の上端面8−1aは、炭化珪素原料4の上端面(炭化珪素単結晶6に対向する面)4aよりもL1だけ下方に配置される。ここで、L1は、たとえば30(mm)となる。したがって、炭化珪素原料4は、上端面4aからの距離がL1未満となる表層部分4−1と、上端面4aからの距離がL1以上となる後方部分4−2とに区分される。小シールド部材8−1は、後方部分4−2を覆う。
支持棒8−2は、小シールド部材8−1と、図示しない油圧シリンダとを連結し、この油圧シリンダにより、上下に移動する。小シールド部材8−1は、支持棒8−2と一体となって上下に移動する。
断熱材9は、円筒形状となっており、小シールド部材8−1を覆う。支持棒10は、断熱材7に囲まれた坩堝2を、石英管11内に固定する。
石英管11は、その内部に坩堝2、断熱材7、9、シールド部材8を収納する。石英管11の内部は、坩堝2が導入された後、アルゴンガス雰囲気とされる。加熱コイル12は、坩堝2全体を加熱する。
次に、第1の実施の形態に係る製造方法について図2に示すフローチャートに沿って説明する。
ステップS1において、坩堝本体3の内部での炭化珪素原料4の高さが初期高さとなるまで、坩堝本体3の内部に炭化珪素原料4を供給する。次いで、蓋体5により、炭化珪素単結晶6と炭化珪素原料4とが対向した状態で、坩堝本体3の開口部を塞ぐ。次いで、坩堝2を断熱材7で覆い、石英管11内に設置する。次いで、油圧シリンダを駆動し、小シールド部材8−1を初期位置に移動させる。次いで、石英管11内部の圧力を10Torrとし、アルゴンガス雰囲気とする。ここで、初期高さ及び初期位置は、ステップS1の終了時に小シールド部材8−1の上端面8−1aが炭化珪素原料4の上端面4aよりL1だけ下方に配置され、かつ、ステップS2の終了時における炭化珪素原料4の高さがL1以上となるように設定される。
ステップS2において、加熱コイル12に電流を流し、表層部分4−1の温度を炭化珪素原料4が昇華する温度(たとえば、2300度)とし、表層部分4−1の温度をこの温度に50時間維持する。これにより、炭化珪素単結晶6が成長する。その後、処理を終了する。なお、時間の経過に応じて、炭化珪素原料4の上端面4aが下がってくるが、これに応じて、小シールド部材8−1を下降させ、炭化珪素原料4の上端面4aと小シールド部材8−1の上端面8−1aとの距離をL1に維持する。このときの様子を図3〜図4に示す。したがって、表層部分4−1の温度は、炭化珪素原料4が昇華する温度に維持される一方で、後方部分4−2の温度は、表層部分4−1の温度よりも低い温度に維持される。さらに、表層部分4−1は一定の大きさに維持されるので、表層部分4−1から発生する昇華ガスの量は一定である。
一方、後方部分4−2は、表層部分4−1をどの程度の温度に加熱するかに応じて、炭化珪素原料4が昇華する温度または昇華しない温度に維持される。後方部分4−2が炭化珪素原料4が昇華する温度に維持される場合、後方部分4−2からも昇華ガスが発生する。さらに、後方部分4−2は、炭化珪素単結晶6の成長に応じて小さくなる。したがって、後方部分4−2から発生する昇華ガスの量は炭化珪素単結晶6の成長に応じて減少する。しかし、後方部分4−2から発生する昇華ガスの量は、単コイル炉を用いた従来技術において後方部分から発生する昇華ガスの量よりも少ない。さらに、後方部分4−2から発生する昇華ガスの量は、単コイル炉を用いた従来技術において後方部分から発生する昇華ガスの量よりもゆるやかに減少する。後方部分4−2は、表層部分4−1の温度よりも低い温度に維持されるからである。一方、後方部分4−2が炭化珪素原料4が昇華しない温度に維持される場合、後方部分4−2から昇華ガスはほとんど発生しないので、昇華ガスはもっぱら表層部分4−1から発生する。したがって、昇華ガスの濃度は一定に維持される。
したがって、製造装置1は、単コイル炉を用いた従来技術よりも、成長の初期(たとえばステップS2の処理を開始してから5時間以内)における昇華ガスの濃度と、成長の末期(たとえばステップS2の処理を開始してから45時間経過後)における昇華ガスの濃度との差を、単コイル炉を用いた従来技術よりも縮めることができる。
小シールド部材8−1の移動速度は、以下のように求められる。すなわち、ステップS2の終了後の炭化珪素原料4の高さを測定し、炭化珪素原料4の初期高さから当該測定した高さを減算し、これを50時間で除算することで、炭化珪素原料4の上端面8−1aの移動速度が求められる。そして、この移動速度がそのまま小シールド部材8−1の移動速度となる。なお、第1の実施の形態及び後述する各実施の形態では、下方向を正方向とする。
以上により、第1の実施の形態に係る製造装置1は、単コイル炉を用いた従来技術よりも、成長の初期における昇華ガスの濃度と、成長の末期における昇華ガスの濃度との差を、単コイル炉を用いた従来技術よりも縮めることができるので、炭化珪素単結晶6の品質が安定する。さらに、製造装置1は、後方部分4−2からの昇華ガスの発生を抑えることができるので、単コイル炉を用いた従来技術よりも、成長の末期に炭化珪素原料4を多く残しておくことができる。したがって、製造装置1は、単コイル炉を用いた従来技術よりも、成長の末期における昇華ガスの珪素成分と炭素成分との濃度差を縮めることができるので、炭化珪素単結晶6の表面を炭化しにくくすることができる。すなわち、製造装置1は、単コイル炉を用いた従来技術よりも、炭化珪素単結晶6を長尺に成長させることができる。さらに、製造装置1は、単コイル炉であるので、複コイル炉による問題は生じない。したがって、製造装置1は、従来よりも炭化珪素単結晶の品質を安定させ、長尺な炭化珪素単結晶を製造することができる。
(第2の実施の形態)
図5は、第2の実施の形態に係る製造装置1を示す。以下、第2の実施の形態に係る製造装置1が第1の実施の形態に係る製造装置1と異なる部分を説明する。
断熱材7は、坩堝2の上端面、下端面を覆うほか、坩堝2の側面の上側を覆う。小シールド部材8−1は、坩堝2の側面に直接設けられる。断熱材9は、坩堝2の上方まで伸びている。製造方法は第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。第2の実施の形態も、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
(第3の実施の形態)
図6は、第3の実施の形態に係る製造装置1を示す。以下、第3の実施の形態に係る製造装置1が第1の実施の形態に係る製造装置1と異なる部分を説明する。
シールド部材8は、小シールド部材8−1、8−3と、支持棒8−2、8−4とを備える。小シールド部材8−1及び支持棒8−2は、第1の実施の形態と同様のものである。小シールド部材8−3は、誘導加熱(すなわち、加熱コイル12による加熱)により発熱する部材(すなわち、黒鉛。ただし、上述したように、誘導加熱により発熱し、さらされる環境で安定な物質であれば、黒鉛に限定されない)で構成され、円筒形状となっており、断熱材7の外側に配置されている。小シールド部材8−3の下端面8−3aは、炭化珪素単結晶6の下端面(炭化珪素原料4に対向する面)6aよりもL2だけ上方に配置される。ここで、L2は、たとえば5(mm)となる。したがって、炭化珪素単結晶6は、下端面6aからの距離がL2未満となる表層部分6−1と、下端面6aからの距離がL2以上となる後方部分6−2とに区分される。
支持棒8−4は、断熱材7と、図示しない油圧シリンダとを連結し、この油圧シリンダにより、上下に移動する。断熱材7及び坩堝2は、支持棒8−4と一体となって上下に移動する。断熱材9は、円筒形状となっており、小シールド部材8−1、8−3を覆う。
次に、第3の実施の形態に係る製造方法について図2に示すフローチャートに沿って説明する。
ステップS1において、坩堝本体3の内部での炭化珪素原料4の高さが後述する初期高さとなるまで、坩堝本体3の内部に炭化珪素原料4を供給する。次いで、蓋体5により、炭化珪素単結晶6と炭化珪素原料4とが対向した状態で、坩堝本体3の開口部を塞ぐ。ここで、炭化珪素単結晶6の高さは、後述する初期高さとなっている。次いで、坩堝2を断熱材7で覆い、石英管11内に設置する。次いで、油圧シリンダを駆動し、小シールド部材8−1及び坩堝2を初期位置に移動させる。次いで、石英管11内部の圧力を10Torrとし、アルゴンガス雰囲気とする。ここで、炭化珪素原料4及び炭化珪素単結晶6の初期高さと、小シールド部材8−1及び坩堝2の初期位置とは、ステップS1の終了時に小シールド部材8−1の上端面8−1aが炭化珪素原料4の上端面4aよりもL1だけ下方に配置され、小シールド部材8−3の下端面8−3aが炭化珪素単結晶6の下端面6aよりもL2だけ下方に配置され、ステップS2の終了時における炭化珪素原料4の高さがL1以上となるように設定される。
ステップS2において、加熱コイル12に電流を流し、表層部分4−1の温度を炭化珪素原料4が昇華する温度(たとえば、2300度)とし、表層部分4−1の温度をこの温度に50時間維持する。これにより、炭化珪素単結晶6が成長する。その後、処理を終了する。なお、時間の経過に応じて、炭化珪素原料4の上端面4aが下がってくるが、これに応じて、小シールド部材8−1を下降させ、炭化珪素原料4の上端面4aと小シールド部材8−1の上端面8−1aとの距離をL1に維持する。この点は第1の実施の形態と同様である。一方、時間の経過に応じて、炭化珪素単結晶6の下端面6aが下がってくるが、これに応じて、坩堝2を上昇させ、炭化珪素単結晶6の下端面6aと小シールド部材8−3の下端面8−3aとの距離をL2に維持する。具体的には、炭化珪素単結晶6のうち、もっとも下方に位置する部分と、小シールド部材8−3の下端面8−3aとの距離をL2に維持する。このときの様子を図7〜図8に示す。
したがって、後方部分6−2の温度は、表層部分6−1の温度よりも低い温度に維持されるので、表層部分6−1にて従来と同様に炭化珪素単結晶6を成長させることができる一方、後方部分6−2に多結晶が付着することを防止することができる。
なお、小シールド部材8−1、及び坩堝2の移動速度は、以下のように求められる。すなわち、ステップS2の終了後の炭化珪素単結晶6の高さ(すなわち、蓋部4に接触する面から、もっとも下方に位置する部分までの距離)を測定し、当該測定した高さから炭化珪素単結晶6の初期高さを減算し、これを50時間で除算する。この値は、炭化珪素単結晶6の成長速度となる。したがって、この成長速度の符号を逆転させることで、坩堝2の移動速度が求まる。さらに、ステップS2の終了後の炭化珪素原料4の高さを測定し、炭化珪素原料4の初期高さから計測した高さを減算し、これを50時間で除算する。この値に坩堝2の移動速度を加えることで、坩堝2の外部から見た炭化珪素原料4の上端面8−1aの移動速度が求められる。したがって、この移動速度がそのまま小シールド部材8−1の移動速度となる。
以上により、第3の実施の形態に係る製造装置1は、第1の実施の形態と同様の効果が得られる他、炭化珪素単結晶6の多結晶を第1の実施の形態よりも低減することができる。
(第4の実施の形態)
図9は、第4の実施の形態に係る製造装置1を示す。以下、第4の実施の形態に係る製造装置1が第3の実施の形態に係る製造装置1と異なる部分を説明する。
支持棒8−4は、小シールド部材8−3と、図示しない油圧シリンダとを連結し、この油圧シリンダにより、上下に移動する。小シールド部材8−3は、支持棒8−4と一体となって上下に移動する。第4の実施の形態では、坩堝2は制止したままである。
ステップS2において、小シールド部材8−3が下方に移動することで、炭化珪素単結晶6のうち、もっとも下方に位置する部分と、小シールド部材8−3の下端面8−3aとの距離をL2に維持する。
小シールド部材8−1、8−3の移動速度は、以下のように求められる。すなわち、ステップS2の終了後の炭化珪素単結晶6の高さを測定し、当該測定した高さから炭化珪素単結晶6の初期高さを減算し、これを50時間で除算する。この値は、炭化珪素単結晶6の成長速度となる。この成長速度がそのまま小シールド部材8−3の移動速度となる。小シールド部材8−1の移動速度は、第1の実施の形態と同じである。第4の実施の形態による製造装置1も、第3の実施の形態と同様の効果が得られる。
(第5の実施の形態)
図10は、第5の実施の形態に係る製造装置1を示す。以下、第5の実施の形態に係る製造装置1が第4の実施の形態に係る製造装置1と異なる部分を説明する。
小シールド部材8−1、8−3は、坩堝2の側面に直接設けられる。断熱材7は、坩堝2の上端面及び下端面を覆う。第5の実施の形態に係る製造装置1も、第3の実施の形態と同様の効果が得られる。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態は、上述した各実施の形態において、炭化珪素原料4を、GaNまたはAlNの粉末に変更し、炭化珪素単結晶6をGaNまたはAlNの単結晶に変更したものである。第6の実施の形態によれば、上述した各実施の形態の効果を得るとともに、GaNまたはAlNの単結晶を成長させることができる。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、上記実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。たとえば、上記の各実施の形態は、炭化珪素原料4のみをシールド部材8により覆う形態、炭化珪素原料4及び炭化珪素単結晶6をシールド部材8により覆う形態を示したが、炭化珪素単結晶6のみをシールド部材8により覆うようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係る炭化珪素単結晶の製造方法を示すフローチャートである。 炭化珪素原料と小シールド部材との位置関係を示す模式図である。 炭化珪素原料と小シールド部材との位置関係を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置を示す模式図である。 本発明の第3の実施の形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置を示す模式図である。 炭化珪素単結晶と小シールド部材との位置関係を示す模式図である。 炭化珪素単結晶と小シールド部材との位置関係を示す模式図である。 本発明の第4の実施の形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置を示す模式図である。 本発明の第5の実施の形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置を示す模式図である。
符号の説明
1:炭化珪素単結晶の製造装置
2:坩堝
3:坩堝本体
4:炭化珪素原料
5:蓋体
6:炭化珪素単結晶
7:断熱材
8:シールド部材
9:11
10:支持棒
11:石英管
12:加熱コイル

Claims (6)

  1. 開口部を有し、前記開口部を介して内部に炭化珪素原料を収納する坩堝本体と、
    前記炭化珪素原料と対向する位置に炭化珪素単結晶が取り付けられている蓋体と、
    前記坩堝本体の側方に所定の空間を隔てて設けられ、前記坩堝本体全体を加熱する加熱手段と、
    前記所定の空間に設けられ、単結晶の成長中に、前記炭化珪素原料のうち、前記炭化珪素単結晶に対向する面から所定の距離以上離れた後方部分を覆い、前記加熱手段による加熱により発熱するシールド部材とを備え、
    前記炭化珪素原料を昇華させて、前記炭化珪素単結晶の表面上に前記単結晶を成長させることを特徴とする単結晶の製造装置。
  2. 前記シールド部材は、単結晶の成長中に、前記炭化珪素単結晶のうち、前記炭化珪素原料に対向する面から所定の距離以上離れた後方部分を覆うことを特徴とする請求項1記載の単結晶の製造装置。
  3. 前記シールド部材は、単結晶の成長中に、前記炭化珪素原料の後方部分を覆う第1小シールド部材と、単結晶の成長中に、前記炭化珪素単結晶の後方部分を覆う第2小シールド部材とを備えることを特徴とする請求項2記載の単結晶の製造装置。
  4. 開口部を介して、坩堝本体内部に炭化珪素原料を収納する第1工程と、
    前記炭化珪素原料と対向する位置にある蓋体に炭化珪素単結晶を取り付ける第2工程と、
    前記坩堝本体の側方に所定の空間を隔てて設けられた加熱手段により、前記坩堝本体全体を加熱することで、単結晶を成長させる第3工程と、
    前記単結晶の成長中に、前記所定の空間に設けられたシールド部材により、前記炭化珪素原料のうち、前記炭化珪素単結晶に対向する面から所定の距離以上離れた後方部分を覆う第4工程とを含み、
    前記炭化珪素原料を昇華させて、前記炭化珪素単結晶の表面上に前記単結晶を成長させることを特徴とする単結晶の製造方法。
  5. 前記第4工程は、単結晶の成長中に、前記シールド部材により、前記炭化珪素単結晶のうち、前記炭化珪素原料に対向する面から所定の距離以上離れた後方部分を覆う工程を含むことを特徴とする請求項記載の単結晶の製造方法。
  6. 前記シールド部材は、第1小シールド部材と、第2小シールド部材とを備え、
    前記第4工程は、単結晶の成長中に、前記第1小シールド部材により、前記炭化珪素原料の後方部分を覆い、前記第2小シールド部材により、前記炭化珪素単結晶の後方部分を覆う工程を含むことを特徴とする請求項記載の単結晶の製造方法。
JP2008129197A 2008-05-16 2008-05-16 単結晶の製造装置及び製造方法 Expired - Fee Related JP5162330B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008129197A JP5162330B2 (ja) 2008-05-16 2008-05-16 単結晶の製造装置及び製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008129197A JP5162330B2 (ja) 2008-05-16 2008-05-16 単結晶の製造装置及び製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009274931A JP2009274931A (ja) 2009-11-26
JP5162330B2 true JP5162330B2 (ja) 2013-03-13

Family

ID=41440694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008129197A Expired - Fee Related JP5162330B2 (ja) 2008-05-16 2008-05-16 単結晶の製造装置及び製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5162330B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5402798B2 (ja) * 2010-04-06 2014-01-29 新日鐵住金株式会社 炭化珪素単結晶インゴットの製造方法
JP6033650B2 (ja) * 2012-11-19 2016-11-30 株式会社豊田中央研究所 単結晶製造装置、および単結晶の製造方法
JP6111873B2 (ja) * 2013-06-04 2017-04-12 新日鐵住金株式会社 炭化珪素単結晶インゴットの製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004277267A (ja) * 2003-03-19 2004-10-07 Hitachi Cable Ltd 化合物半導体単結晶の製造装置
JP2005213114A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Kyocera Kinseki Corp 酸化物単結晶の育成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009274931A (ja) 2009-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6606638B2 (ja) Fe−Ga基合金単結晶の育成方法及び育成装置
JP4748067B2 (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法および製造装置
JP5271601B2 (ja) 単結晶の製造装置及び製造方法
WO2017022536A1 (ja) SiC坩堝およびSiC焼結体ならびにSiC単結晶の製造方法
JP6302192B2 (ja) 単結晶の育成装置及び育成方法
JP2007230846A (ja) 単結晶製造装置用坩堝
CN107955969A (zh) 一种持续供料的SiC单晶生长系统
JP2007076928A (ja) 単結晶の製造装置及び製造方法
JP2018140884A (ja) 単結晶製造装置及び単結晶製造方法
JP5327259B2 (ja) 炭化珪素単結晶の製造装置
JP4389574B2 (ja) SiC単結晶の製造方法および製造装置
JP5162330B2 (ja) 単結晶の製造装置及び製造方法
JP2009274933A (ja) 単結晶成長装置および単結晶の製造方法
JP5069657B2 (ja) 炭化珪素単結晶の製造装置及び炭化珪素単結晶の製造方法
JP6033650B2 (ja) 単結晶製造装置、および単結晶の製造方法
JP4830496B2 (ja) SiC単結晶の製造方法
JP6910168B2 (ja) 炭化珪素単結晶インゴットの製造装置及び製造方法
KR101842487B1 (ko) 도가니 및 단결정 육성 장치 및 단결정 육성 방법
JP4833780B2 (ja) 蓋付き黒鉛坩堝及び炭化珪素単結晶成長装置
JP2018145081A (ja) 高性能Fe−Ga基合金単結晶製造方法
KR101983491B1 (ko) SiC 단결정의 제조 방법
JP2009051700A (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
KR101333791B1 (ko) 단결정 성장장치
US8691013B2 (en) Feed tool for shielding a portion of a crystal puller
CN107532328A (zh) SiC单晶的制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121217

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees