JP5162311B2 - 無線基地局及び移動局 - Google Patents

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Description

本発明は、移動局に対して、1つの第1システム情報、及び、1つ又は複数の他システム情報を送信するように構成されている無線基地局、及び、無線基地局から、1つの第1システム情報、及び、1つ又は複数の他システム情報を受信するように構成されている移動局に関する。
LTE(Long Term Evolution)方式の移動通信システムでは、図1に示すように、無線基地局eNBが、移動局UEに対して、BCH(Broadcast Channel)によって、MIB(Master Information Block)を送信し、DL-SCH(Downlink Shared Channel)によって、複数のシステム情報(System Information)を送信するように構成されている。
ここで、システム情報SIには、複数のSIB(System Information Block)1-8がマッピングされている。
SIB1は、PLMN-IDやセルID等、移動局UEの待ち受け可否判定に必要な情報を含み、必ず第1システム情報SI(System Information)-1にマッピングされる。
一方、SIB2〜SIB8は、グループ化され、SI-2以降の他システム情報にマッピングされる。
SIBは、具体的な情報要素を含むメッセージであり、SIは、SIBを運ぶためのコンテナであると考えてよい。
また、第1システム情報SI-1にマッピングされているSIB1によって、SI-2以降の他システム情報のスケジューリング情報が報知されるように構成されており、各SIの送信周期Tが報知されるように構成されている。また、SIB1によって、SIBとSIとのマッピング情報が報知されるように構成されている。
また、第1システム情報SI-1の送信周期は、80msで固定されている。ただし、80ms以内で、第1システム情報SI-1を繰り返し送信することは可能である。
一方、SI-2以降の他システム情報の送信周期は、変更可能であり、例えば、80ms〜1.28s程度を想定している。
無線基地局eNBは、「SFN mod (T)=0」が成立するフレーム番号SFNの無線フレームで、各システム情報を送信するように構成されている。ここで、「T」は、各システム情報の送信周期であり、SI-1については、T=80msである。
また、無線基地局eNBは、第1システム情報SI-1を「SFN mod T=0」を満たす無線フレーム内の5番目のサブフレームでDL-SCHを用いて送信するように構成されている。
また、無線基地局eNBは、第1システム情報SI-1(SIB1)に含まれるスケジューリング情報に基づいて、SI-2以降の他システム情報の送信用無線フレーム(図3の例では、SFN=0の無線フレーム)内における送信用サブフレームを決定するように構成されている。
なお、無線基地局eNBは、システム情報SIの各々について、送信ウィンドウ内で繰り返し送信するように構成されていてもよい。
3GPP TS36.331 v8.1.0,2008年3月
ここで、従来のLTE方式の移動通信システムでは、各無線フレームにおける全てのサブフレームを下りデータの送信に使用することができず、各SI-n(n=2,3…)の送信ウィンドウ同士を重ねることができないという制約が存在する。また、複数のSIを同一サブフレームで送信できないという制約が存在する。
これは、SIの送信は、DL-SCHを用いて行われるため、PDCCH(Pysical Downlink Control Channel、L1/L2 control channel)を用いてSIデータの存在及びSIデータが送信されているリソースブロック位置等を通知する必要があり、PDCCHで通知するID(SI-RNTI、SI Radio Network Temporary Identity)がシステムで一つしか規定されないためである。
しかしながら、従来のLTE方式の移動通信システムでは、1つの無線フレームに対して複数のSI-nをマッピングした場合に、かかる複数のSI-nを、どのサブフレームを用いて送信するべきかについて規定していないため、無線基地局eNB及び移動局UEの双方において、複数のSI-nの送信に用いられるサブフレームを決定することができないという問題点があった。
移動局は、どのSIが具体的にどのタイミングで送信されるか確定できないため、必要とする特定のSIを受信するために、SIが送信される可能性のある全てのサブフレームにおいて、SIの受信を試みる必要があった。
また、従来のLTE方式の移動通信システムでは、VoIP等のトラフィックを想定して、「Semi-persistent resource allocation」を適用することができる。
通常、DL−SCHにてデータを送信する場合、PDCCHにてセル内移動局ID(C-RNTI、Cell specific RNTI)を通知し、更にリソースブロック位置やトランスポートブロックサイズを通知する必要がある。これを「Dynamic scheduling」と呼ぶ。
一方、「Semi-persistent resource allocation」を適用した場合、特定のリソースブロックを特定の周期で定期的に特定の移動局に割り当てることができる。このようにすることで、PDCCHのオーバヘッドを削減することができる。このような割当方法は、「Persistent scheduling」と呼ばれてもよい。
「Persistent scheduling」を適用する場合、周期的(例えば、VoIPパケットが発生する周期)に、特定のリソースブロックを確保できる必要がある。
しかし、システム情報SIが送信される場合に、リソースブロックがSIに占有されてしまい、周期的にリソースブロックが確保できなくなる問題がある。
特に、システム情報SIが特定の無線フレームで集中的に送信されると、「Persistent scheduling」を適用できるリソースブロック数が著しく制約されてしまう問題がある。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、LTE方式の移動通信システムにおいて、1つの無線フレームに対して複数のSI-nをマッピングした場合に、無線基地局eNB及び移動局UEの双方において、かかる複数のSI-nの送信に用いるサブフレームを決定することができる移動局及び無線基地局を提供することを目的とする。
また、本発明は、「Persistent scheduling」を適用できるリソースブロック数をなるべく多く確保することができる移動局及び無線基地局を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、移動局に対して、1つの第1システム情報、及び、1つ又は複数の他システム情報を送信するように構成されている無線基地局であって、1つの無線フレームに対して複数の他システム情報をマッピングした場合、所定間隔Yずつ、該他システム情報の送信ウィンドウの開始位置をずらすように構成されている送信タイミング決定部を具備することを要旨とする。
本発明の第1の特徴において、前記他システム情報の送信間隔をTとすると、前記送信タイミング決定部は、「SFN mod T=0」が成立するフレーム番号SFNの無線フレームに対して、該他システム情報をマッピングするように構成されていてもよい。
本発明の第2の特徴は、移動局に対して、1つの第1システム情報SI-1、及び、1つ又は複数の他システム情報SI-n(n=2,3…)を送信するように構成されている無線基地局であって、前記他システム情報の送信間隔をTとし、所定間隔をYとすると、「SFN mod T=(n−2)×Y」が成立するフレーム番号SFNの無線フレームに対して、該他システム情報をマッピングするように構成されている送信タイミング決定部を具備することを要旨とする。
本発明の第1及び第2の特徴において、前記所定間隔Yは、固定値、或いは、前記第1システム情報によって通知される値であってもよい。
本発明の第1及び第2の特徴において、前記所定間隔Yは、1つの無線フレームに含まれるサブフレーム数の整数倍のサブフレーム数に対応する時間間隔であり、かつ、前記送信ウィンドウのサイズに対応する下りデータの送信に使用可能なサブフレーム数に対応する時間間隔以上であってもよい。
本発明の第1及び第2の特徴において、前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、前記第1システム情報を送信するサブフレームを含まなくてもよい。
本発明の第1及び第2の特徴において、前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、TDD方式における上りデータの送信に使用されるサブフレームを含まなくてもよい。
本発明の第1及び第2の特徴において、前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、TDD方式における上りデータの送信に使用されるサブフレームと下りデータの送信に使用されるサブフレームとの間に設けられるスペシャルサブフレームを含まなくてもよい。
本発明の第1及び第2の特徴において、前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、MBMS用データの送信に用いられるサブフレーム(MBSFNサブフレーム)を含まなくてもよい。
本発明の第3の特徴は、無線基地局から、1つの第1システム情報、及び、1つ又は複数の他システム情報を受信するように構成されている移動局であって、前記第1システム情報に基づいて、前記他システム情報に対する受信用無線フレーム及び受信用サブフレームを決定するように構成されている受信タイミング決定部を具備し、前記受信タイミング決定部は、1つの無線フレームに対して複数の他システム情報がマッピングされた場合、所定間隔Yずつ、該他システム情報の送信ウィンドウの開始位置をずらすように構成されていることを要旨とする。
本発明の第3の特徴において、前記他システム情報の送信間隔をTとすると、前記受信タイミング決定部は、「SFN mod T=0」が成立するフレーム番号SFNの無線フレームに対して該他システム情報がマッピングされていると判断するように構成されていてもよい。
本発明の第4の特徴は、無線基地局から、1つの第1システム情報SI-1、及び、1つ又は複数の他システム情報SI-n(n=2,3…)を受信するように構成されている移動局であって、前記第1システム情報に基づいて、前記他システム情報に対する受信用無線フレーム及び受信用サブフレームを決定するように構成されている受信タイミング決定部を具備し、前記他システム情報の送信間隔をTとし、所定間隔をYとすると、前記受信タイミング決定部は、「SFN mod T=(n−2)×Y」が成立するフレーム番号SFNの無線フレームに対して該他システム情報がマッピングされていると判断するように構成されていることを要旨とする。
本発明の第3及び第4の特徴において、前記所定間隔Yは、固定値、或いは、前記第1システム情報によって通知される値であってもよい。
本発明の第3及び第4の特徴において、前記所定間隔Yは、1つの無線フレームに含まれるサブフレーム数の整数倍のサブフレーム数に対応する時間間隔であり、かつ、前記送信ウィンドウのサイズに対応する下りデータの送信に使用可能なサブフレーム数に対応する時間間隔以上であってもよい。
本発明の第3及び第4の特徴において、前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、前記第1システム情報を送信するサブフレームを含まなくてもよい。
本発明の第3及び第4の特徴において、前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、TDD方式における上りデータの送信に使用されるサブフレームを含まなくてもよい。
本発明の第3及び第4の特徴において、前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、TDD方式における上りデータの送信に使用されるサブフレームと下りデータの送信に使用されるスペシャルサブフレームとの間に設けられるスペシャルサブフレームを含まなくてもよい。
本発明の第3及び第4の特徴において、前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、MBMS用データの送信に用いられるサブフレーム(MBSFNサブフレーム)を含まなくてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、LTE方式の移動通信システムにおいて、1つの無線フレームに対して複数のSI-nをマッピングした場合に、無線基地局eNB及び移動局UEの双方において、かかる複数のSI-nの送信に用いるサブフレームを決定することができる移動局及び無線基地局を提供することができる。
また、本発明によれば、「Persistent scheduling」を適用できるリソースブロック数をなるべく多く確保することができる移動局及び無線基地局を提供することができる。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成)
図1乃至図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成について説明する。なお、本実施形態に係る移動通信システムでは、FDD方式が適用されているものとする(図3及び図4参照)。
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムは、LTE方式の移動通信システムであり、図1に示すように、無線基地局eNBが、移動局UEに対して、BCHによって、MIBを送信し、DL-SCHによって、複数のシステム情報を送信するように構成されている。
具体的には、本実施形態に係る無線基地局eNBは、移動局UEに対して、1つの第1システム情報SI-1(SIB1)、及び、1つ又は複数の他システム情報SI-2〜SI-5(SIB2〜SIB8)を送信するように構成されている。
ここでは、SI-2〜SI-5の4種類の他システム情報を仮定するが、SI-2以降のシステム情報SIを幾つ用いるかについては運用マターである。
また、SIB2〜SIB8を、SI-2以降の他システム情報に、どのようにマッピングするかも運用マターである。
さらに、SIB2〜SIB8のどのSIBを報知するかについても運用マターであり、必ずしも全てのSIBを報知する必要はない。運用者が、システムの運用形態に合わせて、必要なSIB及び他システム情報の個数を選択すればよい。
図1に示すように、本実施形態に係る無線基地局eNBは、送信タイミング決定部11と、SI送信部12とを具備している。
送信タイミング決定部11は、第1システム情報SI-1の送信タイミングに基づいて、他システム情報SI-2〜SI-5に対する送信用無線フレームを決定し、第1システム情報SI-1に含まれるスケジューリング情報に基づいて、決定された送信用無線フレーム内における送信用サブフレームを決定するように構成されている。
なお、送信タイミング決定部11は、他システム情報SI-2〜SI-5の送信間隔をTとすると、「SFN mod T=0」が成立するフレーム番号SFNの無線フレームに対して、他システム情報SI-2〜SI-5をマッピングするように構成されている。
具体的には、図3に示すように、送信タイミング決定部11は、1つの無線フレーム(SFN=0)に対して複数の他システム情報SI-2〜SI-5をマッピングした場合、所定間隔Yずつ、他システム情報SI-2〜SI-5の送信ウィンドウの開始位置をずらすように構成されている。
ここで、他システム情報SI-2〜SI-5の送信ウィンドウのサイズは、第1システム情報SI-1(SIB1)によって通知される値であってもよい。
すなわち、図3に示すように、送信タイミング決定部11は、他システム情報SI-2〜SI-5の送信間隔をTとし、所定間隔をYとすると、「SFN mod T=(n−2)×Y」が成立するフレーム番号SFNの無線フレームに対して、他システム情報SI-2〜SI-5をマッピングするように構成されている。
例えば、図3の例では、第1システム情報SI-1の送信周期Tは「80ms」であり、第2システム情報SI-2の送信周期Tは「160ms」であり、第3システム情報SI-3の送信周期Tは「320ms」であり、第4システム情報SI-4の送信周期Tは「640ms」であり、第5システム情報SI-5の送信周期Tは「1280ms」である。
ここで、所定間隔Yは、固定値、或いは、第1システム情報SI-1(SIB1)によって通知される値であってもよい。
また、図4に示すように、所定間隔Y(Windowスタートフレームインターバル)は、1つの無線フレームに含まれるサブフレーム数の整数倍のサブフレーム数に対応する時間間隔である。
例えば、図4に示すように、送信タイミング決定部11は、「所定間隔Y(Windowスタートフレームインターバル)=0」の場合には、他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウを隣接させるように構成されている。
また、図4に示すように、送信タイミング決定部11は、「所定間隔Y(Windowスタートフレームインターバル)=1」の場合には、1無線フレーム分だけ、他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウの開始位置をずらすように構成されている。
さらに、図4に示すように、送信タイミング決定部11は、「所定間隔Y(Windowスタートフレームインターバル)=2」の場合には、2無線フレーム分だけ、他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウの開始位置をずらすように構成されている。
SI送信部12は、送信タイミング決定部11によって決定された送信用サブフレームにおいて、他システム情報SI-2〜SI-5を送信するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動局UEは、無線基地局eNBから、1つの第1システム情報SI-1、及び、1つ又は複数の他システム情報SI-2〜SI-5を受信するように構成されている。
図5に示すように、本実施形態に係る移動局UEは、受信タイミング決定部21と、SI受信部22とを具備している。
受信タイミング決定部21は、第1システム情報SI-1に基づいて、他システム情報SI-2〜SI-5に対する受信用無線フレーム及び受信用サブフレームを決定するように構成されている。
ここで、受信タイミング決定部21は、他システム情報SI-2〜SI-5の送信間隔をTとすると、「SFN mod T=0」が成立するフレーム番号SFNの無線フレームに対して他システム情報SI-2〜SI-5がマッピングされていると判断するように構成されている。
具体的には、図3に示すように、受信タイミング決定部21は、1つの無線フレーム(SFN=0)に対して複数の他システム情報SI-2〜SI-5がマッピングされた場合、所定間隔Yずつ、他システム情報SI-2〜SI-5の送信ウィンドウの開始位置をずらすように構成されている。
すなわち、図3に示すように、受信タイミング決定部21は、他システム情報SI-2〜SI-5の送信間隔をTとし、所定間隔をYとすると、「SFN mod T=(n−2)×Y」が成立するフレーム番号SFNの無線フレームに対して他システム情報SI-2〜SI-5がマッピングされていると判断するように構成されている。
SI送信部22は、受信タイミング決定部11によって決定された受信用サブフレームにおいて、他システム情報SI-2〜SI-5を受信するように構成されている。
ここで、かかる所定間隔Yは、「Persistent scheduling」において、リソースブロックを割り当てる周期(例えば、VoIPパケットが到来する20ms周期)に合わせることができる。このようにすることで、「Persistent scheduling」を適用可能なリソースブロックをより多く確保することができる。
「Persistent scheduling」を行う場合、トラフィックに応じて、リソースブロックを割り当てたい周期が異なる場合がある。
例えば、典型的なVoIPトラフィックの場合、20msに一度パケットが到来するため、20msに一度周期的にリソースブロックを割り当てることが効率的である。この場合、かかる所定周期Yを、20ms、或いは、20msの整数倍とすればよい。
また、VoIPトラフィックによっては、30ms周期や40ms周期でパケットが到来する。例えば、パケットバンドリングを適用した場合等である。この場合、かかる所定周期Yを、40ms、或いは、40msの整数倍とすればよい。
一方、かかる所定周期Yを「0」に設定した場合、SIの送信ウィンドウが隣接することとなる。送信ウィンドウが隣接するため、移動局は、全SIを受信する際に、より短期間で集中的にSIを受信することができる。これは、バッテリセービング上望ましい。VoIPトラフィック量が少ない場合は、かかる所定周期Yを「0」に設定してバッテリセービングを優先することができる。
このように、かかる所定周期Yを設定可能とすることで、「Persistent scheduling」の効率化及びバッテリセービングのバランスを取ることができる。LTE方式では、所定周期Yの値をSI-1(SIB1)で報知することができる。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、1つの無線フレームに対して複数のSI-nをマッピングした場合であっても、各無線フレームにおける全てのサブフレームを下りデータの送信に使用することができず、各SI-n(n=2,3…)の送信ウィンドウ同士を重ねることができないという制約を考慮しつつ、無線基地局eNB及び移動局UEの双方において、かかる複数のSI-nの送信に用いるサブフレームを決定することができる。
また、「Persistent scheduling」を適用可能なリソースブロックをより多く確保することができ、「Persistent scheduling」の効率化及びバッテリセービングのバランスを取ることができる。
(本発明の第2の実施形態に係る移動通信システム)
図6を参照して、本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムと相違点に着目して説明する。
図6に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、所定間隔Y(Windowスタートフレームインターバル)は、1つの無線フレームに含まれるサブフレーム数の整数倍のサブフレーム数に対応する時間間隔であり、かつ、各他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウのサイズに対応する下りデータの送信に使用可能なサブフレーム数に対応する時間間隔以上である。
なお、本実施形態に係る移動通信システムでは、各他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウのサイズを「5」とする。かかる場合、各他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウ内には、下りデータの送信に使用可能なサブフレームが5つ含まれるものとする。
ここで、LTE方式の移動通信システムでは、各サブフレームにおいて、1つのシステム情報SI-1〜SI-5しか送信することができないという制約が存在するため、図6に示すように、第1システム情報SI-1が送信されるサブフレーム#5は、かかる下りデータの送信に使用可能なサブフレームから除外される。
また、かかる下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、MBMS用データの送信に用いられるサブフレーム(MBSFNサブフレーム)を含まなくてもよい。
これは、MBSFNサブフレームは、複数セルで同期を取りながら同一データを送信することで、受信電力を稼ぐMBSFN送信方法を適用するためのサブフレームであり、SIのように、セル固有の情報を送信できないためである。
例えば、図6に示すように、送信タイミング決定部11は、「所定間隔Y(Windowスタートフレームインターバル)=0」の場合には、SI送信ウィンドウ長に応じて、無線フレーム(SFN=0)における先頭の5サブフレームが、他システム情報SI-2の送信ウィンドウとして確保される。
また、無線フレーム(SFN=0)におけるサブフレーム#5が当該下りデータの送信に使用可能なサブフレームから除外されるため、5サブフレーム+1サブフレーム分だけ、他システム情報SI-3の送信ウィンドウの開始位置をずらすように構成されている。
また、図6に示すように、送信タイミング決定部11は、「所定間隔Y(Windowスタートフレームインターバル)=2」の場合には、2無線フレーム分だけ、他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウの開始位置をずらすように構成されている。
さらに、図6に示すように、送信タイミング決定部11は、「所定間隔Y(Windowスタートフレームインターバル)=3」の場合には、3無線フレーム分だけ、他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウの開始位置をずらすように構成されている。
(本発明の第3の実施形態に係る移動通信システム)
図7を参照して、本発明の第3の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムと相違点に着目して説明する。
なお、図7に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、TDD方式が適用されている点を除いて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムと同じである。
(本発明の第4の実施形態に係る移動通信システム)
図8を参照して、本発明の第4の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第2の実施形態に係る移動通信システムと相違点に着目して説明する。
なお、図8に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、TDD方式が適用されている。
図8に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、所定間隔Y(Windowスタートフレームインターバル)は、1つの無線フレームに含まれるサブフレーム数の整数倍のサブフレーム数に対応する時間間隔であり、かつ、各他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウのサイズに対応する下りデータの送信に使用可能なサブフレーム数に対応する時間間隔以上である。
なお、本実施形態に係る移動通信システムでは、各他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウのサイズを「5」とする。かかる場合、各他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウ内には、下りデータの送信に使用可能なサブフレームが5つ含まれるものとする。
ここで、かかる下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、上りデータの送信に使用されるサブフレーム(図8の例では、サブフレーム#2〜#4、#7〜#9)を含まなくてもよい。
また、かかる下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、TDD方式における上りデータの送信に使用されるサブフレームと下りデータの送信に使用されるサブフレームとの間に設けられるスペシャルサブフレーム(図8の例では、サブフレーム#1及び#6)を含まなくてもよい。
スペシャルサブフレームは、TDD方式における上りと下りのガードインターバルを設けたサブフレームであり、下り送信用ではあるものの、使用可能なシンボル数が著しく制約され、SIを送信するにはシンボル数が少な過ぎる場合があるためである。
また、かかる下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、第1システム情報SI-1が送信されるサブフレーム(図8の例では、サブフレーム#5)を含まなくてもよい。
さらに、かかる下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、MBMS用データの送信に用いられるサブフレーム(MBSFNサブフレーム)を含まなくてもよい。
(本発明の第5の実施形態に係る移動通信システム)
図9を参照して、本発明の第5の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムと相違点に着目して説明する。
なお、図9に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、FDD方式が適用されている。
本実施形態に係る移動通信システムでは、図9に示すように、送信タイミング決定部11は、1つの無線フレーム(SFN=0)に対して複数の他システム情報SI-2〜SI-5をマッピングした場合、SI送信ウィンドウ長に応じて、5サブフレーム分だけ、他システム情報SI-2〜SI-5の送信ウィンドウの開始位置をずらすように構成されている。
すなわち、本実施形態に係る移動通信システムでは、各他システム情報SI-2〜SI-5の送信ウィンドウ同士が隣接するように構成されている。
(本発明の第6の実施形態に係る移動通信システム)
図10を参照して、本発明の第6の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムと相違点に着目して説明する。
なお、図10に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、FDD方式が適用されている。
例えば、図10に示すように、送信タイミング決定部11は、「所定間隔Y(Windowスタートフレームインターバル)=0」の場合には、SI送信ウィンドウ長に応じて、無線フレーム(SFN=0)における先頭の5サブフレームが、他システム情報SI-2の送信ウィンドウとして確保される。
また、無線フレームSFN=0におけるサブフレーム#5が当該下りデータの送信に使用可能なサブフレームから除外されるため、5サブフレーム+1サブフレーム分だけ、他システム情報SI-3の送信ウィンドウの開始位置をずらすように構成されている。
すなわち、本実施形態に係る移動通信システムでは、図10に示すように、所定間隔Y(Windowスタートフレームインターバル)は、各他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウのサイズに対応する下りデータの送信に使用可能なサブフレーム数に対応する時間間隔である。
なお、本実施形態に係る移動通信システムでは、図10に示すように、所定間隔Y(Windowスタートフレームインターバル)は、1つの無線フレームに含まれるサブフレーム数の整数倍のサブフレーム数に対応する時間間隔でなくてもよい。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、各他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウ内には、各他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウのサイズに対応する数の下りデータの送信に使用可能なサブフレームが含まれていなくてもよい。
(本発明の第7の実施形態に係る移動通信システム)
図11を参照して、本発明の第6の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第1の実施形態に係る移動通信システムと相違点に着目して説明する。
なお、図11に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、FDD方式が適用されている。
例えば、図11に示すように、送信タイミング決定部11は、「所定間隔Y(Windowスタートフレームインターバル)=0」の場合には、SI送信ウィンドウ長に応じて、無線フレーム(SFN=0)における先頭の5サブフレームが、他システム情報SI-2の送信ウィンドウとして確保される。
また、無線フレームSFN=0におけるサブフレーム#5が当該下りデータの送信に使用可能なサブフレームから除外されるため、5サブフレーム+1サブフレーム分だけ、他システム情報SI-3の送信ウィンドウの開始位置をずらすように構成されている。
すなわち、本実施形態に係る移動通信システムでは、図11に示すように、所定間隔Y(Windowスタートフレームインターバル)は、各他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウのサイズに対応する下りデータの送信に使用可能なサブフレーム数に対応する時間間隔である。
なお、本実施形態に係る移動通信システムでは、図11に示すように、所定間隔Y(Windowスタートフレームインターバル)は、1つの無線フレームに含まれるサブフレーム数の整数倍のサブフレーム数に対応する時間間隔でなくてもよい。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、各他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウ内には、各他システム情報SI-2〜SI-4の送信ウィンドウのサイズに対応する数の下りデータの送信に使用可能なサブフレームが含まれている。
(本発明の第8の実施形態に係る移動通信システム)
図12を参照して、本発明の第8の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第5の実施形態に係る移動通信システムと相違点に着目して説明する。
なお、図12に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、TDD方式が適用されている点を除いて、上述の第5の実施形態に係る移動通信システムと同じである。
(本発明の第9の実施形態に係る移動通信システム)
図13を参照して、本発明の第9の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第6の実施形態に係る移動通信システムと相違点に着目して説明する。
なお、図13に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、TDD方式が適用されている点を除いて、上述の第6の実施形態に係る移動通信システムと同じである。
図13の例では、SFN=0の無線フレームにおいて、サブフレーム#5は、SI-1の送信に使用されており、他システム情報SIの送信に使用できない。よって、サブフレーム#5がスキップされ、サブフレーム#6からSI-3の送信ウィンドウが開始されている。
このようにすることで、必ず最低1サブフレームは、下りデータ送信が可能なサブフレームがSI送信ウィンドウに含まれる。
(本発明の第10の実施形態に係る移動通信システム)
図14を参照して、本発明の第10の実施形態に係る移動通信システムについて、上述の第7の実施形態に係る移動通信システムと相違点に着目して説明する。
なお、図14に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、TDD方式が適用されている点を除いて、上述の第7の実施形態に係る移動通信システムと同じである。
図14の例では、SI送信ウィンドウに必ず所定数(図14の例では、5個)の下りデータの送信が可能なサブフレームが含まれる。上り送信用サブフレーム、スペシャルサブフレーム、SI-1が送信されるサブフレームが下りデータの送信が可能なサブフレームに含まれないよう定義されている。
このようにすることで、必ず所定数のサブフレームがSIの送信に用いることができ、SIの送信ウィンドウ内で必要な回数だけ同一SIの再送を行うことができる。
(変更例)
なお、上述の移動局UEや無線基地局eNBの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動局UEや無線基地局eNB内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局UEや無線基地局eNB内に設けられていてもよい。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線基地局の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線基地局によって送信されるSystem Informationについて説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線基地局によって送信されるSystem Informationについて説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る移動局の機能ブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る無線基地局によって送信されるSystem Informationについて説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係る無線基地局によって送信されるSystem Informationについて説明するための図である。 本発明の第4の実施形態に係る無線基地局によって送信されるSystem Informationについて説明するための図である。 本発明の第5の実施形態に係る無線基地局によって送信されるSystem Informationについて説明するための図である。 本発明の第6の実施形態に係る無線基地局によって送信されるSystem Informationについて説明するための図である。 本発明の第7の実施形態に係る無線基地局によって送信されるSystem Informationについて説明するための図である。 本発明の第8の実施形態に係る無線基地局によって送信されるSystem Informationについて説明するための図である。 本発明の第9の実施形態に係る無線基地局によって送信されるSystem Informationについて説明するための図である。 本発明の第10の実施形態に係る無線基地局によって送信されるSystem Informationについて説明するための図である。
符号の説明
eNB…無線基地局
11…送信タイミング決定部
12…SI送信部
UE…移動局
21…受信タイミング決定部
22…SI受信部

Claims (14)

  1. 移動局に対して、1つの第1システム情報SI-1、及び、1つ又は複数の他システム情報SI-n(n=2,3…)を送信するように構成されている無線基地局であって、
    前記他システム情報の送信間隔をTとし、所定間隔をYとすると、「SFN mod T=(n−2)×Y」が成立するフレーム番号SFNの無線フレームに対して、該他システム情報をマッピングするように構成されている送信タイミング決定部を具備することを特徴とする無線基地局。
  2. 前記所定間隔Yは、固定値、或いは、前記第1システム情報によって通知される値であることを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記所定間隔Yは、1つの無線フレームに含まれるサブフレーム数の整数倍のサブフレーム数に対応する時間間隔であり、かつ、前記送信ウィンドウのサイズに対応する下りデータの送信に使用可能なサブフレーム数に対応する時間間隔以上であることを特徴とする請求項1に記載の無線基地局。
  4. 前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、前記第1システム情報を送信するサブフレームを含まないことを特徴とする請求項に記載の無線基地局。
  5. 前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、TDD方式における上りデータの送信に使用されるサブフレームを含まないことを特徴とする請求項に記載の無線基地局。
  6. 前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、TDD方式における上りデータの送信に使用されるサブフレームと下りデータの送信に使用されるサブフレームとの間に設けられるスペシャルサブフレームを含まないことを特徴とする請求項に記載の無線基地局。
  7. 前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、MBMS用データの送信に用いられるサブフレーム(MBSFNサブフレーム)を含まないことを特徴とする請求項に記載の無線基地局。
  8. 無線基地局から、1つの第1システム情報SI-1、及び、1つ又は複数の他システム情報SI-n(n=2,3…)を受信するように構成されている移動局であって、
    前記第1システム情報に基づいて、前記他システム情報に対する受信用無線フレーム及び受信用サブフレームを決定するように構成されている受信タイミング決定部を具備し、
    前記他システム情報の送信間隔をTとし、所定間隔をYとすると、前記受信タイミング決定部は、「SFN mod T=(n−2)×Y」が成立するフレーム番号SFNの無線フレームに対して該他システム情報がマッピングされていると判断するように構成されていることを特徴とする移動局。
  9. 前記所定間隔Yは、固定値、或いは、前記第1システム情報によって通知される値であることを特徴とする請求項に記載の移動局。
  10. 前記所定間隔Yは、1つの無線フレームに含まれるサブフレーム数の整数倍のサブフレーム数に対応する時間間隔であり、かつ、前記送信ウィンドウのサイズに対応する下りデータの送信に使用可能なサブフレーム数に対応する時間間隔以上であることを特徴とする請求項に記載の移動局。
  11. 前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、前記第1システム情報を送信するサブフレームを含まないことを特徴とする請求項1に記載の移動局。
  12. 前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、TDD方式における上りデータの送信に使用されるサブフレームを含まないことを特徴とする請求項1に記載の移動局。
  13. 前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、TDD方式における上りデータの送信に使用されるサブフレームと下りデータの送信に使用されるサブフレームとの間に設けられるスペシャルサブフレームを含まないことを特徴とする請求項1に記載の移動局。
  14. 前記下りデータの送信に使用可能なサブフレームは、MBMS用データの送信に用いられるサブフレーム(MBSFNサブフレーム)を含まないことを特徴とする請求項1に記載の移動局。
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