JP5161185B2 - ケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具及びガス漏洩抑止工法 - Google Patents

ケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具及びガス漏洩抑止工法 Download PDF

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本発明は、ガス保守されたケーブルの接続部にガスダムを形成する既設のケーブル接続用クロージャにおけるガス漏洩抑止治具及びガス漏洩抑止工法に関するものである。
通信ケーブルは、ケーブル内への浸水を防ぐためにケーブル内部にガスを充填するガス保守を行って浸水に伴う信号伝達特性の劣化を防いでいる。このようなケーブルの接続部は、ケーブル端部から心線を引き出して、この心線同士を接続するので、ケーブル端部に対してガスダム(ガス遮断構造)を形成してケーブル内部のガスを封止することが必要になる。
ケーブル接続部の保護を目的に敷設されるクロージャは、その内部にガスダムを形成するために各種構造が採用されている。その一例として、接続されたケーブル双方のシース端末を含めた接続部及びその周囲を樹脂でモールドすることによってガスダムを形成するものがある(下記特許文献1参照)。
図1は、このようなケーブル接続用クロージャの構造を示す説明図である(同図(a)が外観側面図、同図(b)がケーブル端末部断面図)。ケーブル接続用クロージャJ1は、ケーブルJ2,J2の接続部に敷設するものであり、ケーブルJ2,J2の端末部J2A,J2Aを含む接続部の周囲を囲むカバーJ3(上カバーJ3Aと下カバーJ3Bの結合体)とケーブルJ2,J2のシース端末J2A,J2Aに装着される弾性パッキンJ4とカバーJ3内の空間に充填される樹脂材J5によって構成され、樹脂材J5によって、ケーブルJ2,J2のシース端末J2AとケーブルJ2,J2から引き出される心線J2Bと心線同士の接続部(図示省略)がモールドされてガスダムが形成されている。
実開昭63−14209号公報
このような構造を有するケーブル接続用クロージャJ1は、ガスダムにおけるガス漏洩が問題になっている。ガス漏洩の原因を追及した結果、ケーブルJ2の端末部J2Aの材料と充填される樹脂材J5との接着性が悪い場合に、端末部J2Aを覆う樹脂材J5と端末部J2Aの表面との間にガスの通り道ができやすくなり、そこからガスが漏洩することが一つの原因であることを見出した。
このようなガス漏洩を抑止するには、端末部J2Aを覆う樹脂材J5と端末部J2Aの表面との間に形成されるガスの通り道をシール材で埋めること等が考えられるが、ガス漏洩が既に生じている既設のケーブル接続用クロージャに対して前述したガスの通り道にシール材を充填しても、シール材が硬化するまでの間にシール材内にガスの通り道ができてしまうので、効果的にガス漏洩を抑止することができない問題があった。
また、新たな気密性の高いケーブル接続用クロージャに交換することも考えられるが、これによると、交換工事に時間と労力がかかり、現在既に存在する多くの既設クロージャに対して早期に対処することができない問題があった。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、既設のケーブル接続用クロージャに対して、早期に且つ多大な労力を要することなく、ガスダムにおけるガス漏洩を抑止することができること、が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明によるケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具及びガス漏洩抑止工法は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
ガス保守されたケーブルの接続部にガスダムを形成する既設のケーブル接続用クロージャにおけるガス漏洩抑止治具であって、ケーブル接続用クロージャの両端部に設けられた弾性パッキンを貫通して引き出されたケーブルの周囲に装着可能な分割体であって、前記弾性パッキンにおける前記ケーブルの引き出し部周囲を押圧する押圧リングと、前記弾性パッキンを貫通して引き出されたケーブルの周囲に装着可能な分割体を一体結合してなり、前記ケーブル接続用クロージャの両端側に装着される前記押圧リングに当接する押圧補助具と、前記ケーブル接続用クロージャの両端側にそれぞれ配置された前記押圧補助具を連結して互いに引き付けることで、前記押圧補助具を介して前記押圧リングを前記弾性パッキンに押圧させる連結引き付け具とを備えることを特徴とするケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具。
ガス保守されたケーブルのシース端末を含む接続部周辺を樹脂材でモールドした既設のケーブル接続用クロージャにおけるガス漏洩抑止工法であって、前記ケーブル接続用クロージャの両端部に設けられた弾性パッキンを貫通して引き出されたケーブルの周囲に分割体からなる押圧リングを装着し、前記弾性パッキンを貫通して引き出されたケーブルの周囲に分割体からなる押圧補助具を装着して一体に結合し、前記押圧リングに当該押圧補助具を当接させ、前記ケーブル接続用クロージャの両端側にそれぞれ配置された前記押圧補助具を連結引き付け具で連結して互いに引き付けることで、前記押圧補助具を介して前記押圧リングを前記弾性パッキンにおける前記ケーブルの引き出し部周囲に押圧させることを特徴とするケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止工法。
このような特徴を有するケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具及びガス漏洩抑止工法によると、既設のケーブル接続用クロージャに対して、クロージャの交換を行うことなく、治具を簡単に装着するだけで、ガスダムのガス漏洩を実用的な範囲で継続的に抑止することが可能になる。一本のケーブルから多数のケーブルに分岐する場合や、ケーブルがケーブル接続用クロージャから偏心して引き出される場合であっても、治具を安定して装着することができ、ケーブル接続用クロージャの弾性パッキンを破損することなく、継続的にガス漏洩を抑止することができる。
従来技術の説明図である。 本発明の一実施形態に係るケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具を説明する説明図(全体平面図)である。 本発明の一実施形態に係るケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具における押圧リングを説明する説明図(同図(a)は分割した状態、同図(b)は一体化した状態)である。 本発明の一実施形態に係るケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具における押圧補助具の一例を説明する説明図(同図(a)は分割した状態、同図(b)は一体結合した状態)である。 本発明の一実施形態に係るケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具の作用を説明する説明図(ケーブル端部断面図)である。 本発明の他の実施形態に係るケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具を説明する説明図(全体平面図)である。 本発明の他の実施形態に係るケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具における押圧リングを説明する説明図(同図(a)は分割した状態、同図(b)は一体化した状態)である。 本発明の他の実施形態に係るケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具における押圧補助具を説明する説明図である。 本発明の他の実施形態に係るケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具の作用を説明する説明図(ケーブル端部断面図)である。 本発明の実施形態におけるケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止工法(前処理工程)を説明する説明図である。 本発明の実施形態におけるケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止工法(前処理工程)を説明する説明図である。 本発明の実施形態におけるケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止工法(前処理工程)を説明する説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具を説明する説明図(全体平面図)である。図3は、本発明の一実施形態に係るケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具における押圧リングを説明する説明図(同図(a)は分割した状態、同図(b)は一体化した状態)である。図4は、本発明の一実施形態に係るケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具における押圧補助具の一例を説明する説明図(同図(a)は分割した状態、同図(b)は一体結合した状態)である。図5は、本発明の一実施形態に係るケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具の作用を説明する説明図(ケーブル端部断面図)である。
本発明の実施形態に係るガス漏洩抑止治具10は、ガス保守されたケーブル2の接続部にガスダムを形成する既設のケーブル接続用クロージャ1におけるガス漏洩を抑止するためのものであって、押圧リング11(111,112,113)、押圧補助具12(12a,12b)、連結引き付け具13を備えている。対象となるケーブル接続用クロージャ1は、ケーブル2,2のシース端末2A,2Aを含む接続部の周囲を囲むカバー1A(上カバー1A1と下カバー1A2の結合体)とケーブル2,2のシース端末2A,2Aに装着される弾性パッキン1Bとカバー1A内の空間に充填される樹脂材1Cによって構成され、樹脂材1Cによって、ケーブル2,2のシース端末2Aとケーブル2,2から引き出される心線2Bと心線同士の接続部(図示省略)がモールドされてガスダムが形成されている。
押圧リング11は、ケーブル接続用クロージャ1の両端部に設けられた弾性パッキン1Bを貫通して引き出されたケーブル2の周囲に装着可能な分割体11a,11bであって、弾性パッキン1Bにおけるケーブル2の引き出し部周囲を押圧するものである。既設のケーブル2に対して押圧リング11を装着するには、押圧リング11(111,112)が分割体11a,11bによって形成されることが必要になる。また、ケーブル2が偏心位置に引き出されている場合には、押圧リング113のようにケーブル2の引き出されていない位置にダミーの押圧リング11を配置して押圧バランスを整える。このようなダミーの押圧リング113は分割体で形成する必要がないので、一体の円柱体で形成される。
ケーブル接続用クロージャ1の両端側にそれぞれ装着される押圧リング11は、その装着数が一端側と他端側で異なる場合には、弾性パッキン1Bを押圧する押圧面の面積をその総和が一端側と他端側で等しくなるように設定する。すなわち、図2に示すように1個の押圧リング111をケーブル接続用クロージャ1の一端側に設け、2個の押圧リング112,113を同じケーブル接続用クロージャ1の他端側に設ける場合には、1個の押圧リング111の押圧面の面積と2個の押圧リング112,113の押圧面の面積の和が等しくなるようにする。これによって、弾性パッキンに対する単位面積当たりの押圧力が等しくなるようにして、局部的に過剰な押圧力が作用することを防いでいる。
押圧補助具12は、弾性パッキン1Bを貫通して引き出されたケーブル2の周囲に装着可能な分割体12a,12bを一体結合してなり、ケーブル接続用クロージャ1の両端側に装着される押圧リング11に当接するものである。図4の例では、ケーブル挿通孔12cが割れるように分割体12a,12bが形成されており、連結部12a1,12a2と連結部12b1,12b2をボルト12dとナット12eで結合する構造になっている。
前述した押圧リング11をケーブル接続用クロージャ1の両端部に設けられた弾性パッキン1Bを貫通して引き出されたケーブル2の周囲に装着し、この押圧リング11に当接するように前述した押圧補助具12を配置し、ケーブル接続用クロージャ1の両端側にそれぞれ配置された押圧補助具12を連結するように、連結引き付け具13を装着する。図示の例では連結引き付け具13にはネジ部が形成されており、この連結引き付け具13の両端を押圧補助具12の孔に挿通し、その連結引き付け具13の先端にナット14を螺合している。そして、連結引き付け具13の両端に螺合したナット14を共に締め付けることによって、ケーブル接続用クロージャ1の両側の押圧補助具12を互いに引き付けることで、押圧補助具12を介して押圧リング11を弾性パッキン1Bに押圧させる。
図6は、本発明の他の実施形態に係るケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具を説明する説明図(全体平面図)である。図7は、本発明の他の実施形態に係るケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具における押圧リングを説明する説明図(同図(a)は分割した状態、同図(b)は一体化した状態)である。図9は、本発明の他の実施形態に係るケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具の作用を説明する説明図(ケーブル端部断面図)である。
このガス漏洩抑止治具20は、前述した実施形態と同様に、既設のケーブル接続用クロージャ1におけるガス漏洩を抑止するためのものであって、押圧リング21(211,212,213)、押圧補助具22(22a,22b)、連結引き付け具23を備えている。
押圧リング21は、ケーブル接続用クロージャ1の両端部に設けられた弾性パッキン1Bを貫通して引き出されたケーブル2の周囲に装着可能な分割体21a,21bであって、弾性パッキン1Bにおけるケーブル2の引き出し部周囲を押圧するものである。既設のケーブル2に対して押圧リング21を装着するには、押圧リング21(211,212)が分割体21a,21bによって形成されることが必要になる。前述したように、ケーブル2が偏心位置に引き出されている場合には、ケーブル2の引き出されていない位置にダミーの押圧リング213を配置して押圧バランスを整える。ダミーの押圧リング213は分割体で形成する必要がないので、一体の円柱体で形成される。また、図示の例では、押圧リング21は、外周に平面状の当接面を形成する切り欠き部21cを有している。
押圧補助具22は、弾性パッキンを貫通して引き出されたケーブル2の周囲に装着可能な分割体22a,22bを一体結合してなり、ケーブル接続用クロージャ1の両端側に装着される押圧リング21に当接するものである。図示の例では、分割体22a,22bが押圧リング21の切り欠き部21cを挟むように一体結合され、切り欠き部21cの当接面に当接している。分割体22a,22bは押圧リング21の左右両側でボルト22dとナット22eで結合されている。押圧補助具22は、その両端に分割体22a,22bを合わせることで係止部22fを形成している。この係止部22fには連結引き付け具23の端部が係止される。
ケーブル接続用クロージャ1の両端側にそれぞれ装着される押圧リング21は、その装着数が一端側と他端側で異なる場合には、弾性パッキン1Bを押圧する押圧面の面積をその総和が一端側と他端側で等しくなるように設定する。すなわち、図8(a)に示すように1個の押圧リング211をケーブル接続用クロージャ1の一端側に設け、図8(b)に示すように2個の押圧リング212,213を同じケーブル接続用クロージャ1の他端側に設ける場合には、1個の押圧リング211の押圧面の面積と2個の押圧リング212,213の押圧面の面積の和が等しくなるようにする。図示の例では、押圧リング211の厚さが押圧リング212,213個々の厚さの2倍になっている。これによって、弾性パッキンに対する単位面積当たりの押圧力が等しくなるようにして、局部的に過剰な押圧力が作用することを防いでいる。
前述した押圧リング21をケーブル接続用クロージャ1の両端部に設けられた弾性パッキン1Bを貫通して引き出されたケーブル2の周囲に装着し、この押圧リング21に当接するように前述した押圧補助具22を配置し、ケーブル接続用クロージャ1の両端側にそれぞれ配置された押圧補助具22を連結するように、連結引き付け具23を装着する。連結引き付け具23にはネジ部が形成されており、この連結引き付け具23の両端を押圧補助具22の係止部22fに挿通し、その連結引き付け具23の先端にナット24を螺合している。そして、連結引き付け具23の両端に螺合したナット24を共に締め付けることによって、ケーブル接続用クロージャ1の両側の押圧補助具22を互いに引き付けることで、押圧補助具22を介して押圧リング21を弾性パッキン1Bに押圧させる。
このようなガス漏洩抑止治具10,20を装着する前には、ケーブル接続用クロージャ1におけるケーブル2のシース端末2A及び心線2Bを覆う樹脂材1Cと弾性パッキン1Bの間、更には、弾性パッキン1Bの貫通孔とシース端末2Aの間にシール材1Dを充填しておく。そして、前述したように押圧リング11,21で弾性パッキン1Bを押圧することで、弾性パッキン1Bの貫通孔が縮径してケーブル2のシース端末2Aに密着する。これによって、樹脂材1Cとシース端末2Aとの間に形成される漏洩経路が塞がれ、ガスダムのガス漏洩を効果的に抑止することが可能になる。
また、図2及び図6に示すように、ケーブル接続用クロージャ1の一端側で弾性パッキン1Bの中心位置をケーブル2が貫通し、他端側で弾性パッキン1Bの偏心位置をケーブル2が貫通している場合には、他端側にはケーブル2の周囲に押圧リング112,212を装着すると共に、押圧リング112,212と略同形状の押圧リング113,213(前述したダミーの押圧リング113,213)を並べて配置する。これによって、偏心位置をケーブル2が貫通している場合であっても押圧リング11,21による押圧のバランスを保つことができる。そして、前述したように、ケーブル接続用クロージャ1の両端側にそれぞれ装着される押圧リング11,21は、その装着数が一端側と他端側で異なる場合には、弾性パッキン1Bを押圧する押圧面の面積をその総和が一端側と他端側で等しくなるように設定する。
このようなガス漏洩抑止治具10(20)を用いた既設のケーブル接続用クロージャ1におけるガス漏洩抑止工法を説明すると、ケーブル接続用クロージャ1の両端部に設けられた弾性パッキン1Bを貫通して引き出されたケーブル2の周囲に分割体11a,11b(21a,21b)からなる押圧リング11(21)を装着し、弾性パッキン1Bを貫通して引き出されたケーブル2の周囲に分割体12a,12b(22a,22b)からなる押圧補助具12(22)を装着して一体に結合し、押圧リング11(21)に押圧補助具12(22)を当接させ、ケーブル接続用クロージャ1の両端側にそれぞれ配置された押圧補助具12(22)を連結引き付け具13(23)で連結して互いに引き付けることで、押圧補助具12(22)を介して押圧リング11(21)を弾性パッキン1Bにおけるケーブル2の引き出し部周囲に押圧させる。
このような工法を実行するに際しては、ケーブル接続用クロージャ1における樹脂材1Cの側面からガス漏洩がないことを確認する必要があり、樹脂材1Cの側面からのガス漏洩がある場合にはこれを補修する前処理工程が必要になる。樹脂材1Cの側面からのガス漏洩を抑止するには、樹脂材1Cの側面に開口するガスの通り道をシール材で埋めること等が考えられるが、ガス漏洩が既に生じている既設のケーブル接続用クロージャ1に対して前述したガスの通り道にシール材を充填しても、シール材が硬化するまでの間にシール材内にガスの通り道ができてしまうので、効果的にガス漏洩を抑止することができない問題がある。
これに対しては、図10〜図12に示すような前処理工程でガス漏洩を抑止することができる。すなわち、図10(a),(b)に示すように、樹脂材1Cのガス漏洩箇所Dを特定し、特定されたガス漏洩箇所Dの周囲をシールリング50で囲む。そして、図11に示すように、シールリング50の中にシール材52を充填する。その後、図12に示すように、カバー1Aにおけるガス漏洩箇所Dの付近にチューブ51を立て、このカバー1Aで樹脂材1Cを覆い、シール材52の硬化後にチューブ51の放出口を栓51Aで封止する。
この際、樹脂材1Cのガス漏洩箇所Dを特定する工程は、ケーブル接続用クロージャ1のカバー1Aを取り外して行い、カバー1Aには、ガス漏洩箇所Dに対応してチューブ51を装着する。そして、チューブ51を装着した状態で樹脂材1Cに対してカバー1Aを被せる。
これによると、シールリング50の中にシール材52を充填し、シールリング50の中に漏洩ガス放出用のチューブ51を立てた状態でシール材52を硬化させ、シール材52の硬化後にチューブ51の放出口を封止するので、ガス漏洩箇所Dを封止するために充填されるシール材52が硬化するまでの間は、シールリング50内に立てられたチューブ51から漏洩ガスを放出させることになって、チューブ15に繋がるガスの通り道以外にはシール材52にガスの通り道ができない。そして、シール材52の硬化後にチューブ51の放出口を封止することで、ガス漏洩箇所Dを確実に封止することが可能になる。
1:ケーブル接続用クロージャ,
1A:カバー,1B:弾性パッキン,1C:樹脂材,1D:シール材,
2:ケーブル,2A:シース端末,2B:心線,
10,20:ガス漏洩封止治具,
11,21:押圧リング,
12,22:押圧補助具,
13,23:連結引き付け具,
50:シールリング,51:チューブ,51A:栓,52:シール材

Claims (7)

  1. ガス保守されたケーブルの接続部にガスダムを形成する既設のケーブル接続用クロージャにおけるガス漏洩抑止治具であって、
    ケーブル接続用クロージャの両端部に設けられた弾性パッキンを貫通して引き出されたケーブルの周囲に装着可能な分割体であって、前記弾性パッキンにおける前記ケーブルの引き出し部周囲を押圧する押圧リングと、
    前記弾性パッキンを貫通して引き出されたケーブルの周囲に装着可能な分割体を一体結合してなり、前記ケーブル接続用クロージャの両端側に装着される前記押圧リングに当接する押圧補助具と、
    前記ケーブル接続用クロージャの両端側にそれぞれ配置された前記押圧補助具を連結して互いに引き付けることで、前記押圧補助具を介して前記押圧リングを前記弾性パッキンに押圧させる連結引き付け具とを備えることを特徴とするケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具。
  2. 前記押圧リングは、外周に平面状の当接面を形成する切り欠き部を有し、
    前記押圧補助具は、前記押圧リングの切り欠き部を挟むように一体結合され、前記当接面に当接することを特徴とする請求項1に記載されたケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具。
  3. 前記ケーブル接続用クロージャの両端側にそれぞれ装着される前記押圧リングは、その装着数が一端側と他端側で異なる場合には、前記弾性パッキンを押圧する押圧面の面積をその総和が一端側と他端側で等しくなるように設定することを特徴とする請求項1又は2記載されたケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具。
  4. 前記ケーブル接続用クロージャの一端側で前記弾性パッキンの中心位置をケーブルが貫通し、他端側で前記弾性パッキンの偏心位置をケーブルが貫通している場合には、前記他端側にはケーブルの周囲に前記押圧リングを装着すると共に、該押圧リングと略同形状の押圧リングを並べて配置することを特徴とする請求項3に記載されたケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止治具。
  5. ガス保守されたケーブルのシース端末を含む接続部周辺を樹脂材でモールドした既設のケーブル接続用クロージャにおけるガス漏洩抑止工法であって、
    前記ケーブル接続用クロージャの両端部に設けられた弾性パッキンを貫通して引き出されたケーブルの周囲に分割体からなる押圧リングを装着し、
    前記弾性パッキンを貫通して引き出されたケーブルの周囲に分割体からなる押圧補助具を装着して一体に結合し、前記押圧リングに当該押圧補助具を当接させ、
    前記ケーブル接続用クロージャの両端側にそれぞれ配置された前記押圧補助具を連結引き付け具で連結して互いに引き付けることで、前記押圧補助具を介して前記押圧リングを前記弾性パッキンにおける前記ケーブルの引き出し部周囲に押圧させることを特徴とするケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止工法。
  6. 前記押圧リングを装着するに先立って行われる前処理工程を有し、
    前記前処理工程は、
    前記樹脂材のガス漏洩箇所を特定し、特定された前記ガス漏洩箇所の周囲をシールリングで囲み、前記シールリングの中にシール材を充填し、前記シールリングの中に漏洩ガス放出用のチューブを立てた状態で前記シール材を硬化させ、該シール材の硬化後に前記チューブの放出口を封止することを特徴とする請求項5に記載されたケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止工法。
  7. 前記樹脂材のガス漏洩箇所を特定する工程は、前記ケーブル接続用クロージャのカバーを取り外して行い、
    当該カバーには、前記ガス漏洩箇所に対応して前記チューブを装着し、
    前記チューブを装着した状態で前記樹脂材に対して前記カバーを被せることを特徴とする請求項6に記載されたケーブル接続用クロージャのガス漏洩抑止工法。
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