JP5159686B2 - 電力使用平準化促進システムおよび促進方法 - Google Patents

電力使用平準化促進システムおよび促進方法 Download PDF

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この発明は、電力使用(電力負荷)のピークを下げ平準化を図るための電力使用平準化促進システムおよび促進方法に関する。
電力使用のピークが高くなると、このピーク値に合わせて電力設備の容量を大きくする必要があるが、ピーク時以外には電力設備の容量を満たす電力使用がないため、設備が過剰な状態となり非経済的である。このため、非ピーク時である夜間の電力料金を、ピーク時である昼間の電力料金よりも低く設定することで、非ピーク時の電力使用を促進し、ピーク時の電力使用を下げる施策が採られている。また、電力需要に基づく削減すべき電力削減量とインセンティブとを需要家に提示し、電力使用量について需要家と交渉することで電力消費を適正化する、というシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−135976号公報
ところで、特許文献1に記載のシステムでは、電力使用量について個々の需要家と交渉するため、需要家に負担がかかるとともに、交渉ができない場合や交渉が成立しない場合には、電力使用量を削減できないことになる。さらに、電力を多く使用する時間帯は、需要家の生活リズム、パターンや使用電気機器などによって異なり、電力需要に基づく削減すべき電力削減量を需要家に提示しても、需要家によってはその削減を実行できない場合もある。このように、特許文献1に記載のシステムでは、電力使用の平準化を促進することが困難である。
そこでこの発明は、電力使用の平準化をより促進することが可能な電力使用平準化促進システムおよび促進方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、1日を複数の時間帯に分割し、各時間帯における基準単位電力料金に対する加減料金を、予め記憶した発電設備や送電・配電設備などに最も適合した最適使用量に近似する電力需要の時間帯を基準時間とし、前記基準時間の電力需要と前記最適使用量との差および、前記各時間帯の電力需要の変動に基づいて設定する第1の料金設定手段と、複数の時間帯における対象需要家の全電力使用量に対する、電力需要が少ない時間帯における前記対象需要家の電力使用量の割合を示す非ピーク時使用率を算出する使用率算出手段と、前記非ピーク時使用率が所定率以上の場合に、電力需要が多い時間帯の単位電力料金を低く、または、電力需要が少ない時間帯の単位電力料金を低く設定するように非ピーク時使用率に応じた追加加減料金を設定し、前記第1の料金設定手段で設定された各時間帯の加減料金と、前記使用率算出手段で算出された非ピーク時使用率と、前記追加加減料金とに基づいて前記対象需要家の各時間帯における単位電力料金を設定する第2の料金設定手段と、を備えることを特徴とする電力使用平準化促進システムである。
この発明によれば、第1の料金設定手段によって、予め記憶した発電設備や送電・配電設備などに最も適合した最適使用量に近似する電力需要の時間帯を基準時間とし、基準時間の電力需要と最適使用量との差および、各時間帯の電力需要の変動に基づいて1日の各時間帯における基準単位電力料金に対する加減料金が設定され、使用率算出手段によって対象需要家の非ピーク時の電力使用率が算出される。そして、非ピーク時使用率が所定率以上の場合に、電力需要が多い時間帯の単位電力料金を低く、または、電力需要が少ない時間帯の単位電力料金を低く設定するように非ピーク時使用率に応じた追加加減料金を設定し、各時間帯の加減料金と非ピーク時使用率と追加加減料金とに基づいて第2の料金設定手段によって、対象需要家の各時間帯における単位電力料金が設定される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電力使用平準化促進システムにおいて、前記第1の料金設定手段は、1日を1時間ごとの時間帯に分割し、各時間帯における前記加減料金を設定する、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電力使用平準化促進システムにおいて、前記第1の料金設定手段は、1日を連続した時間からなる時間グループに分割し、さらに各時間グループを複数の時間帯に分割して、各時間帯における前記加減料金を設定する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、1日を複数の時間帯に分割し、各時間帯における基準単位電力料金に対する加減料金を、予め記憶した発電設備や送電・配電設備などに最も適合した最適使用量に近似する電力需要の時間帯を基準時間とし、前記基準時間の電力需要と前記最適使用量との差および、前記各時間帯の電力需要の変動に基づいて設定する第1のステップと、複数の時間帯における対象需要家の全電力使用量に対する、電力需要が少ない時間帯における前記対象需要家の電力使用量の割合を示す非ピーク時使用率を算出する第2のステップと、前記非ピーク時使用率が所定率以上の場合に、電力需要が多い時間帯の単位電力料金を低く、または、電力需要が少ない時間帯の単位電力料金を低く設定するように非ピーク時使用率に応じた追加加減料金を設定し、前記第1のステップで設定された各時間帯の加減料金と、前記第2のステップで算出された非ピーク時使用率と、前記追加加減料金とに基づいて前記対象需要家の各時間帯における単位電力料金を設定する第3のステップと、を備えることを特徴とする電力使用平準化促進方法である。
請求項1および4に記載の発明によれば、第1の料金設定手段(第1のステップ)による加減料金と第2の料金設定手段(第3のステップ)による単位電力料金の調整、設定により、電力使用の平準化を柔軟にかつ強く促進することが可能となる。例えば、第1の料金設定手段によって非ピーク時の料金を減額設定し、さらに、第2の料金設定手段によって非ピーク時使用率が高い需要家に対して料金を低く設定する。このように料金面で二重のメリットを設定することで、需要家に非ピーク時の電力使用を喚起し、電力使用の平準化を促進することが可能となる。
また、非ピーク時使用率が所定率以上の場合に、ピーク時の単位電力料金を低く設定することで、非ピーク時の電力使用をより促進することが可能となる。さらに、非ピーク時使用率が所定率以上の場合に、非ピーク時の単位電力料金を低く設定することで、非ピーク時の電力使用をより促進することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、1日における1時間ごとの加減料金を設定するため、電力需要に適合した柔軟かつ緻密な料金設定が可能となり、この結果、電力需要に適合した電力使用の平準化を促進することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、昼間や夜間などの時間グループ内における時間帯で加減料金を設定するため、時間グループ内での電力需要に適合した料金設定が可能となり、この結果、電力需要に適合した電力使用の平準化を促進することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る電力使用平準化促進システムを示す概略構成図である。 図1のシステムの第1のタスクのフローチャートである。 図2の第1のタスクで設定される各時間の加減料金および、第3のタスクで設定される夜間使用率が50%以上の場合の加減料金の例を示す図である。 図2の第1のタスクで設定される各時間の加減料金および、第3のタスクで設定される夜間使用率が50%以上の場合の追加割引の例を示す図である。 図1のシステムによる促進方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る電力使用平準化促進システムにおける加減料金の対象時間の一例を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る電力使用平準化促進システムにおける加減料金の対象時間の他例を示す図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態に係る電力使用平準化促進システム1を示す概略構成図である。このシステム1は、電力使用(電力負荷)のピークを下げ平準化を図るためのシステムであり、主として、各需要家宅C1〜Cnに設置された電力量計21〜2nと、データ集計装置3と、料金設定コンピュータ4とを備えている。また、各電力量計21〜2nとデータ集計装置3とは、通信網NWを介して通信可能に接続され、データ集計装置3と料金設定コンピュータ4も通信可能に接続されている。
電力量計21〜2nは、需要家宅C1〜Cnにおける単位時間(例えば、30分)ごとの電力使用量を測定する計器であり、測定結果をリアルタイムまたは定期的に、通信網NWを介してデータ集計装置3に送信するようになっている。データ集計装置3は、各電力量計21〜2nから受信した測定結果を集計、記憶する装置である。具体的には、各需要家宅C1〜Cnの1日の各時間における月間平均電力使用量や、発電設備あるいは送電・配電設備単位などでの1日の各時間における月間平均総電力使用量(全需要家による電力使用量)などを集計、記憶する。そして、このような集計データは、料金設定コンピュータ4から読取可能となっている。
料金設定コンピュータ4は、記憶部41と、出力部42と、第1のタスク(第1の料金設定手段)43と、第2のタスク(使用率算出手段)44と、第3のタスク(第2の料金設定手段)45と、これらを制御などする中央処理部46とを備えている。
記憶部41は、データ集計装置3から取得した集計データや、第1のタスク43による設定結果、第2のタスクによる算出結果などを記憶するメモリである。出力部42は、第3のタスク45での設定結果などを表示、印刷あるいは外部に送信などする装置である。
第1のタスク43は、1日を複数の時間帯に分割し、各時間帯における基準単位電力料金に対する加減料金を、各時間帯の電力需要に基づいて設定するプログラムである。すなわち、1日を1時間ごとの時間帯に24分割し、電力需要が多い時間帯(ピーク時)の単位電力料金(例えば、10kwhあたりの料金)を基準単位電力料金よりも高くし、電力需要が少ない時間帯(非ピーク時)の単位電力料金を基準単位電力料金よりも低く(割り引いて)設定する。ここで、一般に、昼間がピーク時、夜間が非ピーク時に該当する。
具体的には、図2のフローチャートに示すように、まず、対象月(例えば、前月あるいは前年同月)の1日の各時間における平均総電力使用量、つまり電力需要(電力負荷)をデータ集計装置3から取得する(ステップS1)。次に、図3または図4に示すように、電力使用量が多い順にデータ(時間とその平均総電力使用量)を順位付けする(ステップS2)。続いて、各時間帯の電力需要に基づいて、基準時間と基準単位電力料金とを決定する(ステップS3)。すなわち、発電設備や送電・配電設備などに最も適合した最適使用量と、その最適単位電力料金とが予め記憶され、この最適使用量に近似する平均総電力使用量の時間帯を基準時間とする。また、この基準時間の平均総電力使用量と最適使用量との差および、各時間の平均総電力使用量の変動に基づいて、最適単位電力料金を調整して基準単位電力料金を算出、決定する。その結果、図3または図4に示すように、例えば、順位8番の時間が基準時間とされる。
次に、各時間における基準単位電力料金に対する加算額または割引額を算出、設定する(ステップS4)。すなわち、ステップS3で決定した基準時間の平均総電力使用量と他の各時間における平均総電力使用量との差、およびステップS3で決定した基準単位電力料金とに基づき、電力需要が多いほどより高く、電力需要が少ないほどより低くなり、かつシステムの運用が可能なように設定する。具体的には、例えば図3に示すように、基準時間から上位の順位の時間に対して、順次0.5円または1円ずつ加算額が増し、基準時間から下位の順位の時間に対して、順次0.5円ずつ割引額が増すように設定する。あるいは図4に示すように、基準時間から上位の順位の時間に対して、順次略0.5円ずつ加算額が増し、基準時間から下位の順位の時間に対して、順次略0.25円ずつ割引額が増すように設定する。換言すると、このような加算額または割引額としても、料金的にシステム運用が成り立つように、基準時間と基準単位電力料金とが決定される。そして、設定した加算額または割引額などを記憶部41に記憶する(ステップS5)ものである。このような第1のタスク43では、起動のたびに、対象月(前月、前年同月など)の電力需要などによって各時間の加減料金が変動するようになっている。
第2のタスク44は、複数の時間帯における対象需要家の全電力使用量に対する、非ピーク時における対象需要家の電力使用量の割合を示す非ピーク時使用率を算出するプログラムである。具体的には、まず、算出対象の需要家の対象月(例えば前月)の1日の各時間における平均電力使用量をデータ集計装置3から取得するとともに、第1のタスク43のステップS2で順位付けされた時間を記憶部41から取得する。そして、次の式に基づいて、非ピーク時使用率(夜間使用率)を算出する。
非ピーク時使用率=順位17番〜24番時の電力使用量÷
順位1番〜8番時+順位17番〜24番時の電力使用量)×100
ここで、式中の順位は、記憶部41に記憶された順位であり、例えば、「順位1番時の電力使用量」とは、平均総電力使用量が1番多い(電力需要が1番の)時間における対象需要家の電力使用量を意味し、同様に、「順位24番時の電力使用量」とは、平均総電力使用量が1番少ない(電力需要が24番の)時間における対象需要家の電力使用量を意味する。
このように、ピーク時を順位1番〜8番時、非ピーク時を順位17番〜24番時とし、ピーク時と非ピーク時の総電力使用量に対する非ピーク時の電力使用量の割合を非ピーク時使用率としているが、その他の式に基づく割合を非ピーク時使用率としてもよい。例えば、1日の総電力使用量に対する非ピーク時の電力使用量の割合を非ピーク時使用率とし、次の式によって非ピーク時使用率を算出してもよい。
非ピーク時使用率=順位17番〜24番時までの電力使用量÷
順位1番〜24番時までの電力使用量×100
第3のタスク45は、第1のタスク43で設定された各時間の加減料金と、第2のタスク44で算出された非ピーク時使用率とに基づいて対象需要家の各時間帯における単位電力料金を設定するプログラムである。この実施の形態では、非ピーク時使用率が所定率以上の場合に、ピーク時の単位電力料金などを低く設定する。具体的には、まず、非ピーク時使用率(夜間使用率)が50%以上の場合に、図3に示すように、ピーク時つまり順位1番〜8番の時間における加減料金をゼロとし、ピーク時以外の時間での加減料金は、第1のタスク43で設定された額とする。つまり、第1のタスク43で設定されたピーク時の加算額のみを割り引くものである。これを第1の割引方法とする。
この他、非ピーク時使用率が所定率以上の場合に、ピーク時および非ピーク時の単位電力料金を低く設定してもよい。具体的には、図4に示すように、非ピーク時使用率(夜間使用率)が50%以上の場合には、第1のタスク43で設定された加減料金を非ピーク時使用率に応じて割り引く。例えば、非ピーク時使用率が80%以上90%未満の場合、順位5番以降の時間では、第1のタスク43で設定された加減料金から図中の割引額(例えば、順位5番の時間では「−0.25」)を割り引く。これを第2の割引方法とする。ここで、具体的な割引額や割引基準の非ピーク時使用率は、システム全体における電力使用量や電力料金などに基づいて、システムの運用な可能なように設定される。
次に、この加算額または割引額に基づいて、各時間における単位電力料金を設定する。すなわち、対象需要家の非ピーク時使用率が所定率未満の場合には、基準単位電力料金に第1のタスク43で設定された加減料金を加減して、単位電力料金を算出、設定する。また、対象需要家の非ピーク時使用率が所定率以上の場合、第1の割引方法では、上記のような加減料金(図3中の「夜間使用率が50%以上の場合の単価加算・割引額」)を基準単位電力料金に加減して、単位電力料金を算出、設定する。さらに、第2の割引方法では、第1のタスク43で設定された加減料金(図4中の「単価加算・割引額」)から上記の割引額(図4中の「追加割引」)を割り引いた額を最終加減料金とし、この最終加減料金を基準単位電力料金に加減して、単位電力料金を算出、設定するものである。このような第3のタスク45では、起動のたびに、電力需要や対象需要家の非ピーク時使用率などによって、対象需要家の各時間の単位電力料金が変動するようになっている。
次に、このような構成の電力使用平準化促進システム1の作用および、このシステム1による電力使用平準化促進方法について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
まず、各需要家宅C1〜Cnの電力量計21〜2nからデータ集計装置3に、順次測定結果が送信されると、データ集計装置3において測定結果が、上記のようにして集計、記憶される(ステップS11)。次に、電力料金を設定する時期(例えば、月末)になると(ステップS12で「Y」の場合)、第1のタスク43が起動され(ステップS13)、第1のステップとして上記のようにして、1日の各時間における基準単位電力料金に対する加減料金が設定される。続いて、第2のタスク44が起動され(ステップS14)、第2のステップとして上記のようにして、対象需要家の非ピーク時使用率が算出される。さらに、第3のタスク45が起動され(ステップS15)、第3のステップとして上記のようにして、対象需要家の各時間における単位電力料金が設定される。
ここで、ステップS14とステップS15とは、対象となるすべての需要家に対して行われる。そして、設定された単位電力料金や非ピーク時使用率などが、電子メールなどによってすべての対象需要家に通知され(ステップS16)、さらに、ステップS13で設定された各時間の加減料金など(図3、4)が、インターネットなどを介して開示される(ステップS17)。これにより、対象需要家は、設定された単位電力料金などを知り、他の需要家などは、電力を使用する時刻による加算額や割引額などを知ることができる。このような処理が、システム1が継続中(ステップS18で「Y」の間中)繰り返して行われるものである。
以上のように、この電力使用平準化促進システム1および促進方法によれば、第1のタスク43によってピーク時の単位電力料金が高く、かつ非ピーク時の単位電力料金が低く設定され、さらに、非ピーク時使用率が高い場合には、第3のタスク45によってピーク時などの単位電力料金がさらに低く設定される。すなわち、第1の促進手段として、非ピーク時の料金が低く設定され、第2の促進手段として、非ピーク時の電力使用率を高めることでさらに料金が低くなる、という二重のメリットが設定されている。この結果、需要家に非ピーク時での電力使用を強く喚起し、電力使用の平準化を促進することが可能となる。しかも、第1のタスク43において、1時間ごとの加減料金が設定されるため、電力需要の変動に適合した柔軟かつ緻密な料金設定が可能となり、この結果、電力需要に適合した電力使用の平準化を促進することが可能となる。
(実施の形態2)
この実施の形態では、1日を連続した時間からなる複数の時間グループに分割し、さらに各時間グループを複数の時間帯に分割して、各時間帯における加減料金を設定する点で、実施の形態1と構成が異なる。
具体的には、第1のタスク43において、1日を4つの時間グループに分割する。すなわち、図6に示すように、8時〜10時のファミリータイムAと、10時〜17時のデイタイムと、17時〜23時のファミリータイムBと、23時〜翌8時のナイトタイムとに分割する。また、各時間グループにおける基準単位電力料金が予め設定され、第1のタスク43によって、基準単位電力料金よりも加算または減算されるべき時間帯とその金額とが設定される。すなわち、同一時間グループ内において、電力需要が多い時間帯(ブラックタイム)では料金が割増され、電力需要が少ない時間帯(ゴールデンタイム)では料金が割り引かれる。
例えば、ファミリータイムBでは、19時〜20時がブラックタイムとされ、ファミリータイムBの基準単位電力料金よりも1円加算され、22時〜23時がゴールデンタイムとされ、基準単位電力料金よりも2円減算される。また、ブラックタイムとゴールデンタイム以外の時間では、加減料金をゼロとする。ここで、具体的な加算額および減算額は、実施の形態1と同様に、基準単位電力料金などに基づいて料金的にシステム運用が成り立つように、設定される。また、電力需要の変動によっては、時間グループごとにブラックタイムとゴールデンタイムとを設ける必要はない。つまり、ピークカットしたい(負荷を減らしたい)時間帯のみをブラックタイムとし、ピークシフトをさせたい(負荷を増やしたい)時間帯のみをゴールデンタイムとすればよい。例えば、図7に示すように、ブラックタイムをデイタイム中のみに設け、ゴールデンタイムをナイトタイ中のみに設けてもよい。
このような実施の形態2によれば、時間グループごとに基準単位電力料金が異なり、さらに時間グループ内における時間帯で加減料金を設定するため、電力料金をより柔軟かつ多様に設定することができる。この結果、電力需要の変動などにより適合した電力料金を設定し、電力使用の平準化をより促進することが可能となる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、各電力量計21〜2nからデータ集計装置3に、通信網NWを介して測定結果を送信しているが、検針員がハンディターミナルによって電力量計21〜2nから測定結果を読み取り、ハンディターミナルからデータ集計装置3に測定結果を送信、アップロードするようにしてもよい。また、季節や特別の社会事情などによって、ある時間帯の電力使用率を上げたり下げたりしたい場合には、データ集計装置3においてその時間帯の電力需要(平均総電力使用量)を調整することで、本システム1を適用することができる。
1 電力使用平準化促進システム
21〜2n 電力量計
3 データ集計装置
4 料金設定コンピュータ
43 第1のタスク(第1の料金設定手段)
44 第2のタスク(使用率算出手段)
45 第3のタスク(第2の料金設定手段)
C1〜Cn 需要家宅
NW 通信網

Claims (4)

  1. 1日を複数の時間帯に分割し、各時間帯における基準単位電力料金に対する加減料金を、予め記憶した発電設備や送電・配電設備などに最も適合した最適使用量に近似する電力需要の時間帯を基準時間とし、前記基準時間の電力需要と前記最適使用量との差および、前記各時間帯の電力需要の変動に基づいて設定する第1の料金設定手段と、
    複数の時間帯における対象需要家の全電力使用量に対する、電力需要が少ない時間帯における前記対象需要家の電力使用量の割合を示す非ピーク時使用率を算出する使用率算出手段と、
    前記非ピーク時使用率が所定率以上の場合に、電力需要が多い時間帯の単位電力料金を低く、または、電力需要が少ない時間帯の単位電力料金を低く設定するように非ピーク時使用率に応じた追加加減料金を設定し、前記第1の料金設定手段で設定された各時間帯の加減料金と、前記使用率算出手段で算出された非ピーク時使用率と、前記追加加減料金とに基づいて前記対象需要家の各時間帯における単位電力料金を設定する第2の料金設定手段と、
    を備えることを特徴とする電力使用平準化促進システム。
  2. 前記第1の料金設定手段は、1日を1時間ごとの時間帯に分割し、各時間帯における前記加減料金を設定する、ことを特徴とする請求項1に記載の電力使用平準化促進システム。
  3. 前記第1の料金設定手段は、1日を連続した時間からなる時間グループに分割し、さらに各時間グループを複数の時間帯に分割して、各時間帯における前記加減料金を設定する、ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の電力使用平準化促進システム。
  4. 1日を複数の時間帯に分割し、各時間帯における基準単位電力料金に対する加減料金を、予め記憶した発電設備や送電・配電設備などに最も適合した最適使用量に近似する電力需要の時間帯を基準時間とし、前記基準時間の電力需要と前記最適使用量との差および、前記各時間帯の電力需要の変動に基づいて設定する第1のステップと、
    複数の時間帯における対象需要家の全電力使用量に対する、電力需要が少ない時間帯における前記対象需要家の電力使用量の割合を示す非ピーク時使用率を算出する第2のステップと、
    前記非ピーク時使用率が所定率以上の場合に、電力需要が多い時間帯の単位電力料金を低く、または、電力需要が少ない時間帯の単位電力料金を低く設定するように非ピーク時使用率に応じた追加加減料金を設定し、前記第1のステップで設定された各時間帯の加減料金と、前記第2のステップで算出された非ピーク時使用率と、前記追加加減料金とに基づいて前記対象需要家の各時間帯における単位電力料金を設定する第3のステップと、
    を備えることを特徴とする電力使用平準化促進方法。
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