JP6246041B2 - デマンドレスポンスシステム、デマンドレスポンス方法及びデマンドレスポンスプログラム - Google Patents

デマンドレスポンスシステム、デマンドレスポンス方法及びデマンドレスポンスプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力の需要ピーク低減を需要家側に要請するデマンドレスポンス技術に関する。
日毎の電力需要には変動があり、ある時間帯に電力需要の高いピークがあると、それに応えるだけの設備投資・運用が電力会社側に必要となる。ピーク時間帯以外の点から見ると、この設備・運用が需要と比べ過剰であるため、設備投資・運用の効率が悪いとみなされる。
このような観点から、電力供給側が電力需要家側に電力使用のピーク低減を要請することを、デマンドレスポンス(以下、適宜、「DR」と略する。)と称する。
DRには、あらかじめ契約において需要逼迫時の需要低減への協力を確約させる確約先行型と、需要低減要請への参加・不参加の最終判断を需要家に委ねる電気料金ベース型と、の2種類ある。
確約先行型の例として、需要家宅内に遠隔から稼動状態を制御可能な装置を配置しておき、電力逼迫時に遠隔制御する方法がある。例えば、蓄電池を配置しておき、逼迫時間帯に先んじて蓄積させ、逼迫時間帯にはその蓄積エネルギーを利用することで、電力会社への負荷を減らす方法である。蓄電池による方法の例が、特許文献1に記述されている。
電気料金ベース型の主な方法には、TOUとPTRとがある。
TOUとは昼の時間帯の料金を夜に比べ割高にするといった、時間帯別に料金を変えることである。
PTRとはオンピーク帯に実行した節電に対し見返りを払う方法である。節電量を計算する際の比較対象となる基準となる使用量をベースラインという。尚、TOU、PTRについては、非特許文献1において説明されている。
特開2007−336796号公報
http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004668/011_03_00.pdf
電気料金ベース型DRの既存方式であるTOUやPTRでは以下の課題がある。TOU方式では、オフピーク帯に暗黙的に誘導されるというメリットはあるものの、オンピーク帯を減らさずオフピーク帯を増やすことに注力する者が出る等、必ずしもピーク量削減につながらない場合がある。
PTR方式では、オンピーク帯のカットはなされても、オフピーク時の利用が暗黙的にすら促されない。
また、両方式の共通の課題として、ピークのみ下げるといった総使用量の無理な抑制がなされ、企業では生産性の低下、個人では無理な空調オフによる健康上の負担増といった弊害を引き起こす可能性がある。
本発明の目的は、両方式の個別の課題を同時に、さらに共通の課題をも解決する方法を提供することである。
より具体的には、オンピーク帯の利用量削減の優遇とオフピーク帯の利用の優遇の両者を、需要量を無理に低下させないようにする形で促進するDR技術を提供することである。
本発明は、自由度の高い、電気料金ベース型のDRの一種である。
本発明の一観点によれば、電力供給者側のサーバ装置が、電力の需要ピーク低減を需要家側の端末装置に要請するデマンドレスポンスシステムであって、前記サーバ装置は、電力逼迫時における節電の協力に応じて、協力の見返りであるインセンティブを付与して電力需要量抑制を要請するためのイベントを、前記端末装置に通知するイベント通知手段と、前記イベントに参加するか否かの応答を前記端末装置から受信するDR応答受信手段と、前記端末装置から電力使用量の計測値を受け取る計測値受信手段と、電気料金を計算するための料金計算手段と、を有し、前記料金計算手段は、節電量を計算する際の比較対象となる電力使用量の予測値であるベースラインを計算するためのベースライン計算手段と、前記ベースラインと電力使用量の実測値との差分と、前記差分によるインセンティブを計算するための差分計算手段と、を有し、前記差分計算手段は、オンピーク帯における電力使用量の削減の有無を判定するオンピーク帯の使用量削減判定部と、オフピーク帯における電力使用量の増分の有無を判定するオフピーク帯の使用量増分判定部と、インセンティブ付与部と、を有し、前記インセンティブ付与部は、前記オンピーク帯の使用量削減判定部による判定の結果、電力需要ピーク帯の使用量削減した場合に、そのまま利用できるインセンティブを与えずに、前記オフピーク帯使用量増分判定部により増分があると判定された場合に、前記差分の計算に基づく前記オフピーク帯での使用量の増分に対してのみ適用可能なインセンティブを与えることを特徴とするデマンドレスポンスシステムが提供される。これにより、ピークカット総和量に応じたインセンティブを付与することができる。
上記デマンドレスポンスシステムであって、前記インセンティブ付与部は、さらに、オンピーク帯の使用量削減のみでオフピーク帯での使用量が減った場合に負のインセンティブを課すことを特徴とするデマンドレスポンスシステムであっても良い。
また、本発明は、電力供給者側のサーバ装置が、電力の需要ピーク低減を需要家側の端末装置に要請するデマンドレスポンスシステムであって、前記サーバ装置は、電力逼迫時における節電の協力に応じて、協力の見返りであるインセンティブを付与して電力需要量抑制を要請するためのイベントを、前記需要家側の端末装置に通知するイベント通知手段と、前記イベントに参加するか否かの応答を前記端末装置から受信するDR応答受信手段と、電気料金を計算するための料金計算手段と、を有し、前記料金計算手段は、節電量を計算する際の比較対象となる電力使用量の予測値であるベースラインを計算するためのベースライン計算手段と、前記ベースラインと電力使用量の実測値との差分と、前記差分によるインセンティブを計算するための差分計算手段と、を有し、前記差分計算手段は、オンピーク帯における電力使用量の削減率の有無を判定するオンピーク帯の使用量削減判定部と、消費電力の総量の増分の有無を判定する総量判定部と、インセンティブ付与部と、を有し、前記インセンティブ付与部は、オンピーク帯の使用量削減判定部によりオンピーク帯の使用量が削減したと判定されただけでは、インセンティブを与えず、さらに、前記総量判定部による使用総量が増加するという条件を満たして初めてインセンティブを与えることを特徴とするデマンドレスポンスシステムである。
上記に記載のデマンドレスポンスシステムであって、さらに、オンピーク帯の使用量削減のみで使用総量が減った場合に負のインセンティブを課すことを特徴とするデマンドレスポンスシステムであっても良い。
前記ベースライン計算手段は、電力使用量の予測値をベースラインとすることを特徴とする。予測には、例えば、曜日依存、季節依存、気温依存などを考慮する。
前記インセンティブの適用を、需要の低いことが予想される別の日に行うようにしても良い。前記オフピークの時間帯を分割し、それぞれの時間帯毎に前記料金計算手段による処理を実行するようにしても良い。
オフピーク帯にピークができることを防ぐため、オフピーク帯をいくつかの時間帯に細分化し、インセンティブを適用可能な時間帯を、需要家ごとにランダムに細分化後の時間帯に振り分けても良い。
オフピークが複数ある場合には、それぞれのピークで前記料金計算手段による処理を実行し、その和を求めるようにしても良い。
時間帯毎に前記料金計算手段による処理を実行することを特徴とする。
本発明の他の観点によれば、電力供給者側のサーバ装置が、電力の需要ピーク低減を需要家側の端末装置に要請するデマンドレスポンス提供方法であって、前記サーバ装置が、電力逼迫時における節電の協力に応じて、協力の見返りであるインセンティブを付与して電力需要量抑制を要請するためのイベントを、前記端末装置に通知するイベント通知ステップと、前記イベントに参加するか否かの応答を前記端末装置から受信するDR応答受信ステップと、前記端末装置から電力使用量を受け取る計測値受信ステップと、電気料金を計算するための料金計算ステップと、を有し、前記料金計算ステップは、節電量を計算する際の比較対象となる予測使用量であるベースラインを計算するためのベースライン計算ステップと、前記ベースラインと電力使用量の実測値との差分と、前記差分によるインセンティブを計算するための差分計算ステップと、を有し、前記差分計算ステップは、オンピーク帯における電力使用量の削減の有無を判定するオンピーク帯の使用量削減判定ステップと、オフピーク帯の使用量増分の有無を判定するオフピーク帯の使用量増分判定ステップと、インセンティブ付与ステップと、を有し、前記インセンティブ付与ステップは、前記オンピーク帯の使用量削減判定ステップによる判定の結果、電力需要ピーク帯の使用量削減した場合に、そのまま利用できるインセンティブを与えずに、前記オフピーク帯使用量増分判定ステップによる増分があると判定された場合に、差分の計算に基づく電力需要オフピーク帯での使用量の増分に対してのみ適用可能なインセンティブを与えることを特徴とするデマンドレスポンス提供方法が提供される。ピークカット総和量に応じたインセンティブを付与する。
また、本発明は、電力供給者側のサーバ装置が、電力の需要ピーク低減を需要家側の端末装置に要請するデマンドレスポンス提供方法であって、電力逼迫時に節電の協力に応じて、協力の見返りであるインセンティブを付与して前記需要家側の端末装置に、電力需要量抑制を要請するためのイベントを通知するイベント通知ステップと、前記イベントに参加するか否かの応答を前記端末装置から受信するDR応答受信ステップと、電気料金を計算するための料金計算ステップと、を有し、前記料金計算ステップは、節電量を計算する際の比較対象となる使用量であるベースラインを計算するためのベースライン計算ステップと、前記ベースラインと電力使用量の実測値との差分と、前記差分によるインセンティブを計算するための差分計算ステップと、を有し、前記差分計算ステップは、オンピーク帯における電力使用量の削減の有無を判定するオンピーク帯の使用量削減判定ステップと、消費電力の総量の増分の有無を判定する総量判定ステップと、インセンティブ付与ステップと、を有し、前記インセンティブ付与ステップは、前記インセンティブとして、オンピーク帯の使用量削減判定ステップによりオンピーク帯の使用量が削減したと判定されただけでは、インセンティブを与えず、さらに、前記総量判定ステップによる使用総量が増加するという条件を満たして初めてインセンティブを与えることを特徴とするデマンドレスポンス提供方法である。
本発明は、コンピュータに、上記に記載のデマンドレスポンス提供方法を実行させるためのプログラムであっても良い。
本発明には、サーバ装置又は端末装置に関する発明も含まれるものである。
本発明によれば、電力会社にとっては、需要の平準化が既存技術より明示的に促されるため、設備投資・運用の効率性の向上が期待できる。
また、需要家にとっては、既存技術のように需要家が本来必要な電力消費行為を無理に無くそうとはしないため、生産性低下や健康上の負担増といった無理な需要抑制に伴う弊害に繋がりにくいというメリットがある。
本発明の第一の実施形態におけるデマンドレスポンスシステムの一構成例を示す機能ブロック図である。 DRイベント通知のシーケンス図である。 DR応答のシーケンス図である。 計測値通知のシーケンス図である。 図2のシーケンスにおいてDRイベント通知で送付されるイベント情報の一例を示す図である。 DR応答で通知される情報の一例を示す図である。 計測値の例であり、図5のイベント番号501に記載されている2014/2/28/0100に送付した計測値の例である。 時間帯別単価テーブル13D3の一例を示す図であり、全時間帯別の単価が同一値の場合の例を示す図である。 時間帯別単価テーブル13D3の他の例である。 ピーク時間帯テーブル13D4の一例を示す図である。 割引量テーブル13D5の一例を示す図である。 ベースラインの時間帯別表示例を示す図である。 電力使用実績値の時間別表示例を示す図である。 ベースラインの電力量別表示例である。 電力使用実績値の電力量別表示例である。 オンピーク帯のベースラインからの差分計算のフローチャート図である。 オフピーク帯の差分計算のフローチャート図である。 図16C(a)は、オンピーク帯の差分計算手段であり、図16C(b)は、オフピーク帯の差分計算手段である。 需要低下時割増係数の表である。 変形例による需要低下時割増係数の表である。 変形例の場合の、割引量テーブルの一例である。 第二の実施形態の割引量テーブルの例である。 第二の実施形態のインセンティブ計算のフローチャート図である。 本実施形態による差分計算手段の一構成例を示す機能ブロック図である。 第二の実施形態の変形例を示す図である、オンピーク帯削減のみで需要量低減の場合の罰則化する場合の割引量テーブルである。 第二の実施形態の変形でのインセンティブ計算のフローチャート図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、デマンドレスポンスにおいて、電力を例にして説明したが、その他ガスなどのエネルギー、水道などのライフラインにも適用することができる。
以下、本発明の各実施形態の詳細を記述する。
(第一の実施形態)
図1は本発明の第一の実施形態におけるデマンドレスポンスシステムの一構成例を示す機能ブロック図である。
電力の需給逼迫時に需要家に需要量抑制を要請するためのサーバ装置1は、インターネット3を介し、需要家構内にある端末装置2と接続されている。
サーバ装置1は、CPU11A、メモリ11Bからなる制御部11と、通信ポート12と、外部記憶装置(処理部)13から構成されている。外部記憶装置13は、電力需要量抑制を需要家に要請するためのイベントを通知するイベント通知手段13A、このイベントへの参加・不参加を応答するためのDR応答受信手段13B、実際の電力使用量を定期的にサーバ装置に送付するための計測値受信手段13C、料金を計算するための料金計算手段13Dとして機能する処理部(プログラム等)を有する。料金計算手段13Dは、ベースラインを計算するためのベースライン計算手段13D1、ベースラインと実測値の差分とこれによるインセンティブを計算するための差分計算手段13D2、時間帯別の電力料金の単価を保持する時間帯別単価テーブル13D3、各時間帯を需給が逼迫するオンピーク帯かそうでないオフピーク帯かを区別するためのピーク時間帯テーブル13D4、インセンティブを記すための割引量テーブル13D5から成る。
なお、時間帯別単価テーブル13D3は、季節ごとに別のテーブルを備えても良い。ピーク時間帯テーブル13D4は、需給状況に応じて変わりうるが、ここではその変更方法については説明しない。
企業や家庭の電力制御等を行う管理装置を含む端末装置2は、CPU21A、メモリ21Bからなる制御部21と、通信ポート22と、外部記憶装置(処理部)23から構成されている。外部記憶装置23は、イベント通知手段13Aと通信するためのイベント受信手段23Aと、DR応答受信手段13Bに対し、イベントへの参加・不参加を送信するためのDR応答送信手段23Bと、計測値(実測値)を送付するための計測値送信手段23Cと、受信したイベント内容を表示するための表示手段23Dとして機能する処理部(プログラム等)を有する。イベントとは、以下に説明するような、オンピーク帯の利用量削減の優遇とオフピーク帯の利用の優遇の両者を、需要量を無理に低下させないようにする形で促進させるようなイベント(キャンペーンなどを含む)である。
図2は、DRイベント通知のシーケンス図である。サーバ装置1のイベント通知手段13Aは、端末装置2のイベント受信手段23Aに対し、イベント通知を行う(ステップ201)。これに対し、端末装置2のイベント受信手段23Aは、イベント通知手段13Aに対して受信成功通知を返却する(ステップ202)。
図3は、DR応答のシーケンス図である。イベントに参加する場合には、端末装置2のDR応答送信手段23Bは、サーバ装置1のDR応答受信手段13Bに対し、DR応答通知を送付する(ステップ301)。これに対し、サーバ装置1のDR応答受信手段13Bは、端末装置2のDR応答送信手段23Bに対して受信成功通知を返却する(ステップ302)。
図4は、計測値通知のシーケンス図である。端末装置2の計測値送信手段23Cは、サーバ装置1の計測値受信手段13Cに対し計測値通知を行う(ステップ401)。
これに対し、サーバ装置1の計測値受信手段13Cは、端末装置2の計測値送信手段23Cに対して受信成功通知を返却する(ステップ402)。定期的に計測値を送るために、一定時間待機する(ステップ403)。次にステップ401に戻り、以降ステップ401から403までの送受信処理を繰り返すことで、更新された計測値を得ることができる。
図5は、図2のシーケンスにおいてDRイベント通知で送付されるイベント情報の一例を示す図である。図5に示すように、イベント情報は、イベントを一意に識別するためのイベント番号(ID)501と、イベントの対象となる対象日付502と、その日付のうち対象ピーク時間帯503と、詳細504と、を有する。この例では、イベント番号501は「001」であり、対象日付502は「2014/2/28」であり、対象ピーク時間帯503は「12:00-15:00」である。詳細欄504には、料金計算方法を、例えば本実施の形態の場合には、オンピーク帯を削減して初めて、「オフピーク帯の料金を全体ではなくベースラインを超えた分に対し割り引く」というような記述を後述の割引量テーブルとともに載せたアドレス(URL)等を記載するようにしている。
図6はDR応答で通知される情報の一例を示す図である。DR応答の通知例では、対象のイベント番号601と、イベントへの参加または不参加を記すための回答602と、からなり、イベント番号として「001」、回答として「参加」という内容の例である。図5のイベント情報を参照することで、DR応答で通知される情報の具体的な内容を知ることができる。
図7は、端末装置2から送られる計測値の例であり、図5のイベント番号501に記載されている2014/2/28/0100に送付した計測値の例である。図12で後述するベースライン時間帯別表示例と合致するように記述している。計測値の一例としては、日付701、時間帯702、電力の使用量703からなり、例えば、それぞれ2014/2/28、0:00-1:00、100WHの値を持つ場合の例である。時間帯毎に電力使用量を知ることができる。
図8は、時間帯別単価テーブル13D3の一例を示す図であり、全時間帯別の単価が同一値の場合の例を示す図である。図8に示すように、時間帯別単価テーブル13D3は、時間帯801と単価802との組からなり、この例では、単価が時間帯に依存せずに同一の20円/kWhである場合の例である。
図9は、時間帯別単価テーブル13D3の他の例である。単価が時間帯に依存し、時間帯ごとに異なる単価の値を持つ例である。前述のTOUでは、単価がオンピーク時を高く、オフピーク時を低く設定されている。
図8と図9とを適宜使い分けることも可能である。
図10は、ピーク時間帯テーブル13D4の一例を示す図である。図10に示すように、時間帯101と内容102とからなり、内容102には、オンピーク帯であるかそれ以外のオフピーク帯であるかを識別するための内容からなり、識別子からなっていても良い。この例では、12時台、13時台、14時台のみがオンピークであり、その他はオフピークの値を持っている。
図11は、割引量テーブルの一例を示す図である。図11に示す割引量テーブルは、ピークカット総和量1101と、インセンティブ量1102とを有し、例えば、ピークカット総和量1101が少なく50Wh未満では0%、50Wh以上100Wh未満では50%、100Wh以上では100%が、インセンティブ量1102の例である。インセンティブ量1102は、後述のとおり、オフピーク帯のベースラインからの増分に対してのみ適用される。ここでは、100Wh以上では100%のインセンティブ量となっているが、実際には、例えば5%、10%程度が妥当な場合が多い。
図12は、ベースラインの時間帯別表示例を示す図である。横軸が時間、縦軸が使用電力量である。図12に示すように、各時間帯毎の予測使用電力量を一目で見ることが出来る。ベースラインは、基本的には対象日の電力消費の予測値であり、例えば、天候(気温)などの周辺環境条件や曜日などのライフスタイルなどを考慮した、企業や家庭における直近の一定期間の使用量の平均等に基づいて算出することができる。
一方、図13は、電力使用実績値の時間別表示例を示す図である。ベースラインとの差分がある時間帯には点線でベースラインを表示している。オンピーク帯では、ベースラインよりも実績の使用量を少なくし、オフピーク帯(21−24時)では、ベースラインよりも実績の使用量を多くした例であり、この場合には、オフピーク帯におけるベースラインからの増分の電気料金は100%オフ(無料)となる例を示したが、実際には、10%程度のオフが一般的である。
図14は、ベースラインの電力量別表示例である。これは後述の料金計算の手順を分かりやすくするために図12の値を表形式で表したものである。
図15は、電力使用実績値の電力量別表示例である。これは後述の料金計算の手順を分かりやすくするために図13の値を表形式で表したものである。図15に示すように、項番1501と、項番名1502と、時間数1503とが示されており、ここでは、100Whが16時間、200Whが3時間、300Whが5時間、400Whが0時間、500Whが0時間である。ここで、実績使用電力の合計が(100×16+200×3+300×5)=3700Whであり、割引対象となる消費電力量は500Wh分であり、割引率が100%であると、1日当たりの割引後は、3.2kWh(3700−500Wh)×20円/kWh=64円である。
次に、実際の処理の流れの例について説明する。
図16Aは、オンピーク帯のベースラインからの差分計算のフローチャート図である。
差分計算手段13D2が行う。図16C(a)に示すように、オンピーク帯の差分計算手段13D2aは、オンピーク帯であるか否かを判別するオンピーク帯判別部13D2a−1と、ピークカット量算出部13D2a−2と、ピークカット量総和算出部13D2a−3と、割引量算出部13D2a−4とを有する。オンピーク帯判別部13D2a−1と、ピークカット量算出部13D2a−2と、ピークカット量総和算出部13D2a−3とにより、オンピーク帯の使用量削減判定部13D2a−0が構成される。
まず、iに0を入れる、ピークカット量の総和を0に設定する(ステップ1601)。
オンピーク帯判別部13D2a−1が、iがオンピーク帯であるか否かを、ピーク時間帯テーブル13D4(図10)を参照しながら判別する(ステップ1602)。ピークカット量は、ピークにおける電力量の削減量である。
ステップ1602がオンピーク帯に該当しない場合、ステップ1605に進む。オンピーク帯に該当する場合、ピークカット量算出部13D2a−2が、ピークカット量の算出を行う(ステップ1603)。
次いで、ピークカット量総和算出部13D2a−3が、ピークカット量の総和に加算する(ステップ1604)。
iにi+1を代入する(ステップ1605)。
iが23(24時間)より小さいか判定を行う(ステップ1606)。
iが23より小さい場合は、ステップ1602に戻る。
iが23以上の場合は、割引量算出部13D2a−4が、ピークカット総和と割引量テーブル13D5から割引量を算出し(ステップ1607)、終了する。この例では500Whのため、割引量は100%である。
以上のように、オンピーク帯の使用量削減判定部13D2a−0により、オンピーク帯の削減の有無を判定する。
図16C(b)に示すように、オフピーク帯の差分計算手段13D2bは、オフピーク帯であるか否かを判別するオフピーク帯判別部13D2b−1と、利用料金算出部13D2b−2と、利用量比較部13D2b−3と、割増補正適用部13D2b−4、割引補正適用部13D2b−5とを有する。オフピーク帯判別部13D2b−1と、利用量比較部13D2b−3とにより、オフピーク帯の使用量増分判定部13D2b−0が構成される。
図16Bは、オフピーク帯の差分計算のフローチャート図である。オフピーク帯の差分計算手段13D2bが行う。
図16C(b)に示すように、ここでは、差分だけでなく、料金を含めて計算している。
iに0を入れる、合計値を0に設定する(ステップ16001)。
オフピーク帯判別部13D2b−1が、iがオフピーク帯であるか判別する(ステップ16002)。ステップ16002がオフピーク帯に該当する場合、利用料金算出部13D2b−2が、i時間の利用量より、i時間のベースライン量(節電量を計算する際の比較対象となる元の使用量)が大きいか判別する(ステップ16003)。
i時間の利用がi時間のベースラインより大きい場合、ベースライン以下は通常の単価、ベースラインを越える量に対し図16Aで割り出した割引を適用するため、利用料金算出部13D2b−2が、i時間のベースライン × 単価 + i時間のベースラインから実測への増分 × 単価 × (1 - 割引/100) を計算(ステップ16004)し、割引補正適用部13D2b−5が、割引料金を計算する。先に示した割引率100%の例では、ベースラインの料金のみとなる。ステップ16003で、i時間の利用量が、i時間のベースライン量以下の場合、割増補正適用部13D2b−4が、i時間の利用量×単価 ×需要低下時割増:αを計算する。ここでα=1で固定であり、ステップ16007と同一の内容を計算(ステップ16005)し、合計値に加算する(ステップ16008)。
尚、ステップ16002がオフピーク帯でない場合、i時間の利用量に単価を乗じてこの時間の利用料を算出する(ステップ16007)。これを合計値に加算する(ステップ16008)。
次にiにi+1を代入する(ステップ16009)。
iが23より小さいか判定を行う(ステップ16010)。
iが23より小さい場合は、ステップ16002に戻る。
iが23以上の場合は、終了する。
以上のように、オフピーク帯の使用量増分判定部13D2b−0により、インセンティブを付与する対象となる使用量増分の有無を判定し、それに応じて、インセンティブを付与する。
図17は、需要低下時割増係数の表である。後述の第一の実施形態の変形例を説明するために導入した係数であり、第一の実施形態では固定値1である。
これに対して、第一の実施形態の変形例として、オンピーク帯削減のみで需要量低減の場合に罰則を施す方法について説明する。
図18は、この変形例による需要低下時割増係数の表である。需要低下時割増係数の値は1より大きく設定し、この例では1.5である。これにより、オンピーク帯削減のみで需要量低減の場合に割り増しとなるという罰則を施すことができる。
図19は、この変形例の場合の、割引量テーブル13D5の一例である。これによりオンピーク帯の削減が一定量以下の場合に罰則を科す。
図11との違いは、インセンティブ量として負の値をもつことを許容するようにし、例えば、50Wh未満で−1000円の負のインセンティブの値を持つようにした点である。
オンピーク帯の差分計算フローチャートである図16Aにおいて、この負の値が得られた場合には、オフピーク帯の差分計算フローチャート図16Bの代わりに、例えば実績総和である全電気代に図18のような負インセンティブ適用した結果(図18では1.5倍にする)を合計値とする変更を行うようにしても良い。これにより、オンピーク帯削減のみで需要量低減にならないようにすることができる。
(第二の実施形態)
次に第二の実施形態について説明する。
以下では、第二の実施形態と第一の実施形態との違いについて詳細に記述する。
第一の実施形態では、オンピーク帯の使用量を削減した場合に、そのまま利用できるインセンティブを与えず、代わりに、オフピーク帯での使用量の増分に対してのみ適用可能なインセンティブを与えていたが、第二の実施形態では、オンピーク帯の使用量を削減しただけでは、インセンティブを与えず、さらに使用総量が増加するという条件を満たして初めてインセンティブを与えることを特徴とする。
図20は、第二の実施形態の割引量テーブル13D5の例である。
図21Bは、本実施形態による差分計算手段13D2cの一構成例を示す機能ブロック図である。図21Bのように、差分計算手段13D2cは、オンピーク帯削減判定部13D2c−1と、総量判定部13D2c−2と、第1割引補正部13D2c−3と、第2割引補正部13D2c−4とを有する。さらに、使用総量の増加判定部13D2c−2aを備える。
図21Aは、第二の実施形態のインセンティブ計算のフローチャート図である。第一の実施形態の図16A、16Bの代わりにこの処理を実施する。
オンピーク帯削減判定部13D2c−1が、オンピーク帯削減か:ベースラインのオンピーク帯総和 > 実測値のオンピーク帯総和であるか否かを判別する(ステップ2101)。
ベースラインのオンピーク帯総和が、実測値のオンピーク帯総和以下の場合は、割引なしとする(ステップ2104)。そして終了する。
ベースラインのオンピーク帯総和が、実測値のオンピーク帯総和より大きい場合は、総量判定部13D2c−2が、総量維持または増加か:ベースライン総和<=実測値総和か否かを判別する(ステップ2102)。
ベースライン総和が、実測値総和以下の場合は、第1割引補正部13D2c−3が、割引量テーブル13D5の項番2から割引の取得する(ステップ2103)。
該当しない場合、第2割引補正部13D2c−4が、割引量テーブル13D5の項番1から割引の取得する(ステップ2105)。尚、この例では、項番2が採用される。
本実施の形態では、オンピーク帯の使用量を削減しただけでは、インセンティブを与えず、さらに使用総量が増加するという条件を満たして初めてインセンティブを与えることができる。図22は、第二の実施形態の変形例を示す図である、オンピーク帯削減のみで需要量低減の場合の罰則化する場合の割引量テーブル13D5である。
図23は、第二の実施形態の変形でのインセンティブ計算のフローチャート図 である。
図21Aとの違いは、ステップ2104で割引なしとしていたところを、負のインセンティブとした点のみである(ステップ2304)。それ以外のステップ2301、ステップ2302、ステップ2303、ステップ2305は、図21Aのステップ2101、ステップ2102、ステップ2103、ステップ2105と同じ処理である。
なお、第一及び第二の実施形態では、オンピーク帯の削減のみではインセンティブをまったくあたえないとしているが、オンピーク帯の削減およびオフピーク帯増加時のインセンティブと比べ少ない量を与えるようにしても良い。
なお、図16Bでは、オフピーク帯の各時間帯ごとにベースラインの増分に対するインセンティブを計算しているが、オフピーク帯の平均値の増分としても良い。
また、インセンティブの適用を同一日にしているが、需要の低いことが予想される別の日としてもよい。インセンティブの適用先を後で決める形としてもよく、お金でなく、電力料金以外に利用可能なポイントとしてもよい。
尚、DRの弊害として、オフピーク帯にピークができることがあるが、これを防ぐため、オフピーク帯をいくつかの時間帯に細分化し、インセンティブを適用可能な時間帯を、需要家ごとにランダムに細分化後の時間帯に振り分けても良い。
ピークが複数有る場合でも適用できる。第一の実施携帯では、図16Aでそれぞれのピークで計算し、その和をもとめるようにする。第二の実施形態ではピークの中で最大のピーク時間帯について適用する。
本発明によれば、電力会社にとっては、需要の平準化が既存技術より明示的に促されるため、設備投資・運用の効率性の向上が可能である。
需要家にとっては、既存技術のように需要家が本来必要な電力消費行為を無理に無くそうとはしないため、生産性低下や健康上の負担増といった無理な需要抑制に伴う弊害に繋がりにくいというメリットがある。
処理および制御は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)によるソフトウェア処理、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)によるハードウェア処理によって実現することができる。
また、上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれるものである。
1・・・サーバ装置
11A、21A・・・CPU
11B、21B・・・メモリ
13、23・・・外部記憶装置
2・・・端末装置
3・・・インターネット
13A・・・イベント通知手段
13B・・・DR応答受信手段
13C・・・計測値受信手段
13D・・・ 料金計算手段
13D1・・・ベースライン計算手段
13D2・・・差分計算手段
13D3・・・時間帯別単価テーブル
13D4・・・ピーク時間帯テーブル
13D5・・・割引量テーブル
23A・・・イベント受信手段
23B・・・DR応答送信手段
23C・・・計測値送信手段
23D・・・表示手段

Claims (12)

  1. 電力供給者側のサーバ装置が、電力の需要ピーク低減を需要家側の端末装置に要請するデマンドレスポンスシステムであって、
    前記サーバ装置は、
    電力逼迫時における節電の協力に応じて、協力の見返りであるインセンティブを付与して電力需要量抑制を要請するためのイベントを、前記端末装置に通知するイベント通知手段と、
    前記イベントに参加するか否かの応答を前記端末装置から受信するDR応答受信手段と、
    前記端末装置から電力使用量の計測値を受け取る計測値受信手段と、
    電気料金を計算するための料金計算手段と、を有し、
    前記料金計算手段は、
    節電量を計算する際の比較対象となる電力使用量の予測値であるベースラインを計算するためのベースライン計算手段と、
    前記ベースラインと電力使用量の実測値との差分と、前記差分によるインセンティブを計算するための差分計算手段と、を有し、
    前記差分計算手段は、
    オンピーク帯における、前記ベースラインを基準にした電力使用量の削減の有無を判定するオンピーク帯の使用量削減判定部と、
    オフピーク帯における、前記ベースラインを基準にした電力使用量の増分の有無を判定するオフピーク帯の使用量増分判定部と、
    インセンティブ付与部と、を有し、
    前記インセンティブ付与部は、
    前記オンピーク帯の使用量削減判定部により前記オンピーク帯の電力使用量が削減したと判定されただけでは、前記インセンティブを与えず、さらに、前記オフピーク帯の使用量増分判定部により増分があると判定された場合に、前記オフピーク帯での電力使用量の増分に対してのみ適用可能な前記インセンティブを与えることを特徴とするデマンドレスポンスシステム。
  2. 電力供給者側のサーバ装置が、電力の需要ピーク低減を需要家側の端末装置に要請するデマンドレスポンスシステムであって、
    前記サーバ装置は、
    電力逼迫時における節電の協力に応じて、協力の見返りであるインセンティブを付与して電力需要量抑制を要請するためのイベントを、前記需要家側の端末装置に通知するイベント通知手段と、
    前記イベントに参加するか否かの応答を前記端末装置から受信するDR応答受信手段と、
    電気料金を計算するための料金計算手段と、を有し、
    前記料金計算手段は、
    節電量を計算する際の比較対象となる電力使用量の予測値であるベースラインを計算するためのベースライン計算手段と、
    前記ベースラインと電力使用量の実測値との差分と、前記差分によるインセンティブを計算するための差分計算手段と、を有し、
    前記差分計算手段は、
    オンピーク帯における、前記ベースラインを基準にした電力使用量の削減の有無を判定するオンピーク帯の使用量削減判定部と、
    オフピーク帯における、前記ベースラインを基準にした電力使用量の増分の有無を判定するオフピーク帯の使用量増分判定部と、
    消費電力の総量の増分の有無を判定する総量判定部と、
    インセンティブ付与部と、を有し、
    前記インセンティブ付与部は、
    前記オンピーク帯の使用量削減判定部により前記オンピーク帯の使用量が削減したと判定されただけでは、前記インセンティブを与えず、さらに、前記総量判定部により前記消費電力の総量の増分があると判定された場合に、前記オフピーク帯での電力使用量の増分に対してのみ適用可能な前記インセンティブを与えることを特徴とするデマンドレスポンスシステム。
  3. 請求項1に記載のデマンドレスポンスシステムであって、
    前記インセンティブ付与部は、さらに、オンピーク帯の使用量削減のみでオフピーク帯での使用量が減った場合に負のインセンティブを課すことを特徴とするデマンドレスポンスシステム。
  4. 請求項2に記載のデマンドレスポンスシステムであって、
    さらに、オンピーク帯の使用量削減のみで使用総量が減った場合に負のインセンティブを課すことを特徴とするデマンドレスポンスシステム。
  5. 前記ベースライン計算手段は、
    電力使用量の予測値をベースラインとすることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のデマンドレスポンスシステム。
  6. 前記インセンティブの適用を、需要の低いことが予想される別の日に行うことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載のデマンドレスポンスシステム。
  7. オフピークの時間帯を分割し、それぞれの時間帯毎に前記料金計算手段による処理を実行することを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載のデマンドレスポンスシステム。
  8. オフピークが複数ある場合には、それぞれのピークで前記料金計算手段による処理を実行し、その和を求めることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載のデマンドレスポンスシステム。
  9. 時間帯毎に前記料金計算手段による処理を実行することを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載のデマンドレスポンスシステム。
  10. 電力供給者側のサーバ装置が、電力の需要ピーク低減を需要家側の端末装置に要請するデマンドレスポンス提供方法であって、
    前記サーバ装置が、
    電力逼迫時における節電の協力に応じて、協力の見返りであるインセンティブを付与して電力需要量抑制を要請するためのイベントを、前記端末装置に通知するイベント通知ステップと、
    前記イベントに参加するか否かの応答を前記端末装置から受信するDR応答受信ステップと、
    前記端末装置から電力使用量を受け取る計測値受信ステップと、
    電気料金を計算するための料金計算ステップと、を有し、
    前記料金計算ステップは、
    節電量を計算する際の比較対象となる予測使用量であるベースラインを計算するためのベースライン計算ステップと、
    前記ベースラインと電力使用量の実測値との差分と、前記差分によるインセンティブを計算するための差分計算ステップと、を有し、
    前記差分計算ステップは、
    オンピーク帯における、前記ベースラインを基準にした電力使用量の削減の有無を判定するオンピーク帯の使用量削減判定ステップと、
    オフピーク帯における、前記ベースラインを基準にした電力使用量増分の有無を判定するオフピーク帯の使用量増分判定ステップと、
    インセンティブ付与ステップと、を有し、
    前記インセンティブ付与ステップは、
    前記オンピーク帯の使用量削減判定ステップにより前記オンピーク帯の電力使用量が削減したと判定されただけでは、インセンティブを与えず、さらに、前記オフピーク帯の使用量増分判定ステップにより増分があると判定された場合に、前記オフピーク帯での電力使用量の増分に対してのみ適用可能なインセンティブを与えることを特徴とするデマンドレスポンス提供方法。
  11. 電力供給者側のサーバ装置が、電力の需要ピーク低減を需要家側の端末装置に要請するデマンドレスポンス提供方法であって、
    電力逼迫時に節電の協力に応じて、協力の見返りであるインセンティブを付与して前記需要家側の端末装置に、電力需要量抑制を要請するためのイベントを通知するイベント通知ステップと、
    前記イベントに参加するか否かの応答を前記端末装置から受信するDR応答受信ステップと、
    電気料金を計算するための料金計算ステップと、を有し、
    前記料金計算ステップは、
    節電量を計算する際の比較対象となる使用量であるベースラインを計算するためのベースライン計算ステップと、
    前記ベースラインと電力使用量の実測値との差分と、前記差分によるインセンティブを計算するための差分計算ステップと、を有し、
    前記差分計算ステップは、
    オンピーク帯における、前記ベースラインを基準にした電力使用量の削減の有無を判定するオンピーク帯の使用量削減判定ステップと、
    オフピーク帯における、前記ベースラインを基準にした電力使用量の増分の有無を判定するオフピーク帯の使用量増分判定ステップと、
    消費電力の総量の増分の有無を判定する総量判定ステップと、
    インセンティブ付与ステップと、を有し、
    前記インセンティブ付与ステップは、
    前記オンピーク帯の使用量削減判定ステップにより前記オンピーク帯の使用量が削減したと判定されただけでは、前記インセンティブを与えず、さらに、前記総量判定ステップにより前記消費電力の総量の増分があると判定された場合に、前記オフピーク帯での電力使用量の増分に対してのみ適用可能な前記インセンティブを与えることを特徴とするデマンドレスポンス提供方法。
  12. コンピュータに、請求項10又は11に記載のデマンドレスポンス提供方法を実行させるためのプログラム。
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