JP5159110B2 - システムの保全方法、保全装置及びプログラム - Google Patents

システムの保全方法、保全装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、基幹業務の処理に使用される各種のシステムの保全運用を図るシステムの保全方法、保全装置及びプログラムに関する。
企業の基幹業務の処理に使用されるシステムとしては、各種の情報処理システムやプラントシステム等が挙げられる。
従来の古典的なシステムの保全方法では、故障率が時間の経過と共に減少する初期故障型の構成機器を備えたシステムの場合、定期的な予防保全を実施し、この段階で劣化した未故障の構成機器が出たとき、新しい構成機器と交換している。しかし、未故障の構成機器を新しい構成機器に交換すると、交換直後の構成機器の故障率が増え、システムの故障がかえって増大してしまう。
そこで、定期予防保全が、システムの信頼性の向上に有効な保全方法であるのか長期の実験・研究を重ねた結果、逆に故障を増加させる要因となっていることが判明された。すなわち、部品を含む構成機器の劣化は、時間の経過に依存せず、古典的な定期予防保全を実施しないことがシステムの故障率を低減させることが判明された。最適な保全方法は、定期予防保全を行うことなく、他の保全方法を行うべきであると提言されている(非特許文献1)。
近年,システムの保全方法としては、以上の提言に基づき、定期予防保全に代って事後保全や予知保全を行う例が多い。事後保全は、構成機器の故障が発生したときに、新しい構成機器に交換する保全処置である。予知保全は、保守員が各構成機器の稼動状態を計測し、この計測結果から故障予兆を発見したときに新しい構成機器に交換する保全処置である。
豊田利夫,「予知保全技術の進展とプラント資産管理システムPAMへの進化(上)」,プラントエンジニア,Vol.33,No.10,p.58−61(2001)。
しかしながら、以上のような保全方法では、事後保全後や予知保全後の際に、故障した構成機器ないし故障予兆を見つけた構成機器を、新しい構成機器に交換するものである。その結果、新しい構成機器に交換した直後、当該構成機器による初期故障型の特性に基づき、前述した定期予防保全と同様にシステムの故障率が増大してしまう。よって、システムの稼働率が低下し、保全コストが高くなり、システムの停止によって多額の損害額が発生する問題がある。
本発明は上記事情にかんがみてなされたもので、システムの保全時にシステムの稼働率を向上させつつ、保全コスト及びシステム停止による損害額の低減化を実現するシステムの保全方法、保全装置及びプログラムを提供することを目的とする。
(1) 上記課題を解決するために、本発明は、機器データ入力部と、予め交換可能な複数の構成機器の機種名、使用時間、故障率及び初期故障型から偶発故障型へ移行する境界時間が記憶された記憶装置と、交換機器選定処理部とを備えたコンピュータによって、システムを構成する少なくとも部品を含む一つの構成機器の状態を判断して保全するシステムの保全方法において、
前記機器データ入力部が、入力指示に基づいてシステム運用開始時の構成機器、又は事後保全や予知保全の際に故障又は故障予兆と判断された構成機器の機種名及び使用時間を入力する機器データ入力ステップと、
前記交換機器選定処理部が、前記機器データ入力ステップで入力された構成機器の機種名に基づき、記憶装置に記憶された複数の構成機器の中から同一機種名となる構成機器の機種名、使用時間、故障率データを抽出する機種抽出ステップと、この機種抽出ステップにより抽出された構成機器の機種名に対応付けられた故障率に基づき、初期故障型から偶発故障型に移行した故障率をもつ構成機器か、又は初期故障型の故障率をもつ構成機器かを判定する故障型判定ステップと、この故障型判定ステップにより偶発故障型に移行した故障率を持つ構成機器であると判定された場合、当該構成機器の使用時間が当該構成機器に対応付けられる前記境界時間よりも長い使用時間を持つ構成機器であると判定したとき、又は初期故障型の故障率を持つ構成機器であると判定された場合、この判定された構成機器の使用時間が故障又は故障予兆の構成機器の使用時間よりも長い使用時間を持つ構成機器であると判定したとき、その判定された構成機器が交換可能な構成機器として選定する使用時間判定ステップとを有するシステムの保全方法である。
なお、前記コンピュータは、データ出力部をさらに備え、前記データ出力部が、前記使用時間判定ステップで選定された交換可能な構成機器に関するデータを出力するデータ出力ステップを付加したシステムの保全方法であってもよい。
(2) また、本発明に係るシステムの保全装置は、少なくとも部品を含む1つの構成機器を備えたシステムの保全装置であって、予め複数の構成機器の機種名、使用時間、故障率及び初期故障型から偶発故障型へ移行する境界時間を記憶する記憶手段と、システム運用開始時の構成機器、又は事後保全や予知保全の際に故障又は故障予兆と判断された構成機器の機種名及び使用時間を入力する入力手段と、この入力された構成機器の機種名に基づき、前記記憶手段に記憶され複数の構成機器の中から同一機種名となる構成機器の機種名、使用時間、故障率データを抽出する機種抽出手段と、この抽出された構成機器の機種名に対応付けられた故障率に基づき、初期故障型から偶発故障型に移行した故障率をもつ構成機器か、又は初期故障型の故障率をもつ構成機器かを判定する故障型判定手段と、この故障型判定手段により偶発故障型に移行した故障率を持つ構成機器であると判定された場合、当該構成機器の使用時間が当該構成機器に対応付けられる前記境界時間よりも長い使用時間を持つ構成機器であると判定したとき、又は初期故障型の故障率を持つ構成機器であると判定された場合、この判定された構成機器の使用時間が故障又は故障予兆の構成機器の使用時間よりも長い使用時間を持つ構成機器であると判定したとき、その判定された構成機器が交換可能な構成機器として選定する使用時間判定手段と、この選定された交換可能な構成機器に関するデータを出力するデータ出力手段とを備えた構成である。
なお、前記機種抽出手段は、同一機種名の複数の構成機器が記憶されている場合、前記入力手段から入力された構成機器の機種名に基づき、前記記憶手段に記憶された複数の構成機器の中から同一機種名となる構成機器が存在しないと判断されたとき、同一機種名の他の構成機器の存在有無を判断する手段を含むものである。
なお、上記一例の処理はプログラムにより実現することも可能である。
本発明によれば、システムの保全時に最適な構成機器を選定し交換することにより、システムの稼働率を向上させ、保全コスト及びシステム停止による損害額の低減化を実現できるシステムの保全方法、保全装置及びプログラムを提供できる。
以下、本発明に係るシステムの保全方法及び保全装置等を説明するに先立ち、これら保全方法、保全装置が適用対象とするシステムの一例について図1を参照して説明する。
図1は企業の基幹業務を処理する情報処理システムの一例を示す構成図である。
この情報処理システムは、インターネット1にセキュリティ機能を持ったルータ2を介して企業内通信ネットワーク3が接続される。企業内通信ネットワーク3には、複数の構成機器(以下、部品を含む)を備えたシステムが接続される。
すなわち、この情報処理システムとしては、異なる処理機能を持つ複数の構成機器である例えばWebサーバ群4,アプリケーションサーバ群5,データベースサーバ群6により構成される。各サーバ群4〜6の各構成機器には、それぞれハードウェア(部品)及び所要の処理を実行するためのソフトウェア(部品)が内蔵されている。
Webサーバ群4は、ユーザに対してコンテンツを提供するための複数のWebサーバ4a,4b,…の集合である。各Webサーバ4a,4b,…のソフトウェア構成要素としては、データ授受等の取り決めを定めるユーザインタフェース、閲覧画面を作成し表示するWebソフトウェア、ユーザアクセスに対するコンテンツの受け渡し制御を行うWebサーバソフトウェア、OSとアプリケーションとの融通性を持たせるミドルウェア、ユーザ操作環境を提供するオペレーティングシステム等を備えている。
アプリケーションサーバ群5は、ユーザからの要求を受け付け、データベースのデータを用いて、所定の基幹業務の処理を実行するアプリケーションサーバ5a,5b,…の集合である。各アプリケーションサーバ5a,5b,…のソフトウェア構成要素としては、サービスインターフェース、アプリケーションソフトウェア、アプリケーショサーバソフトウェア、ミドルウェア、オペレーティングシステム等を備えている。
データベースサーバ群6は、基幹業の処理に必要なデータベースを管理するデータベースサーバ6a,6b,…の集合である。各データベースサーバ6a,6b,…のソフトウェア構成要素としては、データアクセスインターフェース、データベースソフトウェア、ミドルウェア、オペレーティングシステム等を備えている。
よって、本発明に係るシステムの保全方法や保全装置は、例えば図1に示す情報処理システムの保全を行うことにある。
次に、本発明に係るシステムの保全方法の一実施の形態を説明する際し、情報処理システムの構成機器であるデータベースサーバ例えば6aの使用時間と故障率の関係について実験を繰り返した結果例を、図2及び図3を参照して説明する。同図において、横軸にはデータベースサーバ6aの使用時間、縦軸には一万分時間の1の故障率をとっている。
図2は、データベースサーバ6aの故障率が初期時点から時間の経過と共に減少していく初期故障型の特性を有し、その後に故障率が一定となる偶発故障型に移行していく状態を表している。
図3は、データベースサーバ6aの故障率が初期時点から時間の経過と共に減少していく初期故障型の状態を表している。
そこで、従来の事後保全や予知保全による保全方法に関し、データベースサーバ6aの故障率とシステムの影響との関係を詳細に検討すると、次のような結果が得られた。
事後保全や予知保全の際、故障した構成機器(故障予兆を含む)であるデータベースサーバ6aを新しいデータベースサーバに交換したとき、機器交換からそれほど時間が経過していないにも拘らず、故障が度々発生することが見受けられた。その結果、この情報処理システムの稼働率は、4年間当りで約99.88%に留まり、システム停止による損害額が多額となった。ちなみに、保全コストとシステム停止による損害額とを合計すると、4年間当たりで約250億円に上っている。
そこで、システムの保全に関し、試行錯誤的に次のような保全方法を積み重ねてみた。
通常、事後保全や予知保全の際にデータベースサーバに交換するが、このときデータベースサーバを、図2に示す経過時間と故障率との関係を考慮し、故障率が時間の経過と共に減少する初期故障型から、故障率が一定となる偶発故障型に移行する時点の使用時間である約7500時間にわたって使い込んだ正常動作するデータベースサーバに交換したところ、次のような結果が得られた。システムの稼働率が4年間当たりで約99.90%に向上した。そして、保全コストとシステム停止に伴う損害額とを合計したとき、従来の保全方法に比べて約25億円低く抑えることができた。
そこで、本発明においては、図2及び図3に示す時間経過と故障率との関係を踏まえつつ、図4に示すシステムの保全方法を実施するものである。
(1) 予め使用した多数の構成機器の機種名、使用時間(使い込んだ時間)、故障率を登録し、事後保全や予知保全の際に故障予兆を含む故障した構成機器の機種名及び使用時間を入力する(故障機器データ入力ステップS1)。
(2) この取得された構成機器の機種名に基づき、例えばデータベース化された多数の交換可能な構成機器の機種名の中から同一の機種名の構成機器を抽出する(機種抽出ステップS2)。
(3) この抽出された構成機器の機種名に対応付けされた故障率から故障型を判定する。つまり、抽出された構成機器の故障率が時間の経過と共に減少する初期故障型から故障率が一定となる偶発故障型に移り変わる故障率を持つ構成機器であるか(図2参照)、或いは故障率が時間の経過と共に減少する初期故障型の故障率を持つ構成機器であるか(図3参照)を判定する(故障型判定ステップS3)。
(4) 引き続き、故障型判定ステップS3により偶発故障型に移行している構成機器と判定したとき、当該構成機器の使用時間が前述した約700時間に相当する境界時間よりも長い構成機器であれば、その長い構成機器を交換可能な構成機器として選定し、故障した構成機器と交換する。
一方、故障型判定ステップS3により初期故障型の構成機器と判定したとき、当該構成機器が故障した構成機器の使用時間よりも長い使用時間の構成機器であれば、この長い使用時間の構成機器を選定し、故障した構成機器と交換する(交換構成機器選定ステップS4)。
従って、以上のようなシステムの保全方法によれば、事後保全や予知保全の際に故障予兆を含む故障した構成機器を交換する際、既にそれよりも長い時間にわたって使用された同一機種名の構成機器と交換することにより、交換直後であっても故障率を減少させることができ、システムの稼働率を向上させることができ、コストを大幅に低減化することができる。
次に、上記保全方法を実施するための本発明に係るシステムの保全装置について図面を参照して説明する。
図5は本発明に係るシステムの保全装置の一実施の形態を示す構成図である。
システムの保全装置は、事後保全や予知保全の際に故障予兆,故障した構成機器の機種名及び使用時間を入力する故障機器データ入力部11と、プログラムメモリ12と、データベース13と、例えばCPUで構成された交換機器選定処理部14と、データバッフアメモリ15と、データ出力部16とで構成される。
故障機器データ入力部11は、通常、キーボード,マウス等の入力デバイス11aを用い、事後保全や予知保全の際に故障予兆や故障した構成機器の機種名及び使用時間を入力する。なお、保守員が現場等から企業内ネットワークやインターネット等の通信ネットワーク11bを利用して、構成機器の機種名及び使用時間を送信入力し、処理結果を受け取る手段も含むものである。
プログラムメモリ12には、交換機器を選定処理する一連の処理手順を規定する交換処理用プログラムが記憶される。なお、交換機器処理部14は、CPUを用いることなく、論理的回路素子で構成することも可能である。この場合には必ずしもCPUで構成する必要がなく、またプログラムメモリも必要としない。
データベース13には、予め少なくとも既に使い込んだ交換可能な構成機器の機種名、使用時間及び故障率を登録する機器管理テーブル13aと、初期故障型から偶発故障型へ移行する境界時間を設定する境界時間設定部13bとが設けられている。なお、同一機種名の構成機器は、必ずしも1台に限るものでなく、それぞれ使用時間等が異なる複数台の同一機種名の構成機器を登録することも当然含むものである。このとき、同一機種名の構成機器ごとに使用時間や故障率データが対応付けられて記憶される。
交換機器選定処理部14は、交換処理用プログラムを用いて実行する場合、機能的には、機種抽出手段14Aと、故障型判定手段14Bと、使用時間判定手段14Cと、データ出力制御手段14Dとが設けられている。
機種抽出手段14Aは、故障機器データ入力部11から入力される故障した構成機器の機種名及び使用時間に基づき、データベース13の機器管理テーブル13aから同一機種名の構成機器を抽出する機能を持っている。
故障型判定手段14Bは、機種抽出手段14Aで抽出された構成機器の機種名に関する故障型を判定する。
構成機器の故障型には2通り存在する。その1つは、構成機器の故障率が初期時点から時間の経過と共に減少していく初期故障型を経て、その後故障率が一定となる偶発故障型に移り変わる故障率を持つ構成機器であり、図2に属する構成機器である。他の1つは、構成機器の故障率が初期時点から時間の経過と共に減少していく初期故障型の故障率を持つ構成機器であり、図3に属する構成機器である。
故障型判定手段14Bは、データベース13の機器管理テーブル13aから抽出した構成機器の機種名に対応付けられた故障率から偶発故障型に移行した故障率を持つ構成機器か、或いは初期故障型に留まっている故障率を持つ構成機器かを判定する。
使用時間判定手段14Cは、抽出された構成機器が少なくとも事後保全や予知保全の際に故障予兆を含む故障した構成機器の使用時間よりも長い使用時間を持つ構成機器であれば、交換可能な構成機器として使用できると判定する。
データ出力制御手段14Dは、表示部、プリンタ又はネットワークに接続され、故障機器データ入力部1からの指示に従い、表示部、プリンタ、ネットワークのいずれかを選択し、交換可能として選定した構成機器に関するデータを出力する。
データバッフアメモリ15は、故障機器データ入力部1から入力されるデータや処理途中のデータを一時的に記憶する機能を有する。
なお、プログラムメモリ12、データベース13及びデータバッファメモリ15は、それぞれ独立した状態で設けているが、例えばデータベース13を領域分けし、共有使用する構成であってもよい。
次に、以上のようなシステムの保全装置の動作及び交換処理用プログラムの一連の処理例について、図6を参照して説明する。
システムの保全装置は、動作を開始すると、交換機器選定処理部14がプログラムメモリ12から機器交換処理用プログラムを読み出してデータバッフアメモリ15等に一次記憶した後、交換処理用プログラムによる一連の処理を実行する。
先ず、交換機器選定処理部14は機種抽出手段14Aを実行する。この機種抽出手段14Aは、故障機器データ入力部11から事後保全や予知保全の際に故障予兆有りや故障したと判断される構成機器(以下、故障構成機器と呼ぶ)の機種名及び使用時間に関するデータが入力されたか否かを判断する(S11)。ここで、故障構成機器の機種名及び使用時間データが入力されたと判断すると、当該データをデータバッファメモリ15に一次記憶した後、当該故障構成機器の機種名に基づき、データベース13の機器管理テーブル13aを参照し、当該機器管理テーブル13aに登録される構成機器の中に同一の機種名の構成機器が存在するか否かを判断する(S12)。
同一の機種名の構成機器が存在しないと判断されたとき、同一機種名の他の構成機器が存在するか、つまり同一機種名の複数の構成機器が登録されている場合、所定の条件不成立(後記するステップS14〜S17参照)の下に同一機種名の全部の構成機器の存在有無を判断する(S13)。
ステップS12において、同一機種名の構成機器が存在すると判断された場合、機器管理テーブル13aから該当構成機器の機種名、使用時間、故障率データを抽出し、データバッファメモリ5に記憶する。これらステップS11〜S13は機種抽出手順に相当する。
交換機器選定処理部14は、該当構成機器の機種名、使用時間、故障率データを抽出した後、故障型判定手段14Bを実行する。
故障型判定手段14Bは、抽出された同一機種名の構成機器が前述した2通りの故障型の何れに属するか否かを判定する。つまり、故障型判定手段14Bは、抽出された機種名の構成機器の故障率が時間の経過と共に減少する初期故障型から故障率が一定となる偶発故障型に移行した故障率を持つ構成機器であるか否かを判定する(S14)。
このステップS14において、抽出された構成機器が偶発故障型に移行した故障率を持つ構成機器でないと判断されたとき、引き続き、当該構成機器の故障率が時間の経過と共に減少する初期故障型の故障率を持つ構成機器で有るか否かを判定する(S15)。これらステップS14,S15は故障型判定手順に相当する。
交換機器選定処理部14は、ステップS14,S15にて抽出された構成機器が何れの故障型にも属していない場合には、ステップS13に移行し、全部の同一機種名の構成機器の存在有無を判断する。
一方、交換機器選定処理部14は、ステップS14にて偶発故障型に移行した故障率を持つ構成機器であると判定された場合、又はステップS15にて初期故障型の故障率を持つ構成機器であると判定された場合、使用時間判定手段14Cを実行する。
使用時間判定手段14Cは、故障型判定手段14Bにより偶発故障型に移行した故障率を持つ構成機器であると判定された場合、当該構成機器の使用時間が境界時間設定部13bに設定された同一機種名の構成機器に対応付けられる境界時間よりも長い使用時間を持つ構成機器であるか否かを判定する(S16)。一方、初期故障型の故障率を持つ構成機器であると判定された場合、この判定された構成機器の使用時間と故障機器データ入力部1から入力された故障構成機器の使用時間とを比較し、判定された構成機器の使用時間が故障構成機器の使用時間よりも長い使用時間を持つ構成機器であるか否かを判定する(S17)。ステップS16,S17において、何れもNOの場合には、ステップS13に移行し、同一機種名の他の構成機器が存在するか否かを判断する。これらステップS16,S17は使用時間判定手順に相当する。
交換機器選定処理部14は、ステップS16又はステップS17により、交換可能な構成機器の使用時間が長いと判定された場合、データ出力制御手段14Dを実行する。
データ出力制御手段14Dは、故障機器データ入力部11から入力される出力指示に従い、使用時間が長いとされた交換可能な構成機器のデータを表示部又はプリンタを選択して出力するか、或いはネットワーク1bを通して要求元に送信し返答する(S18:データ出力手順)。
よって、保守員は、事後保全後や予知保全の際に故障または故障予兆と判断されたとき、データ出力制御手段14Dにより出力された交換可能な構成機器のデータのもとに、部品配送センタその他の機器保有場所から交換可能な構成機器を入手し、故障構成機器を交換可能な構成機器に交換する。
なお、前記ステップS13にて、機器管理テーブル13aの中に故障構成機器の機種名と同一機種名の構成機器が存在しないとき、交換可能な構成機器無しのデータを出力する(S19)。
従って、以上のような実施の形態によれば、事後保全や予知保全の際に故障予兆又は故障した構成機器を発見したとき、完全に新しい構成機器でなく、既に使い込んでいる構成機器の中から同一機種名の構成機器を抽出し、この抽出された構成機器の使用時間が、故障型に応じた所定の使用時間よりも長い使用時間であると判定されたとき、当該抽出された構成機器を交換可能な構成機器であると選定し、交換する。これにより、事後保全や予知保全の際に故障予兆又は故障した構成機器を、選定された構成機器に交換したとき、交換した構成機器の故障率が少ないことから、システムの稼働率を向上させることができる。その結果、既に使用された構成機器を使用することから、保全コストを抑制でき、システム停止の影響も抑制できる。よって、従来のシステム保全に比べて、トータル的なコストを大幅に低減することができるる。
(その他の実施の形態)
(1) 上記実施の形態では、事後保全や予知保全の際に故障予兆又は故障した構成機器を発見したとき、既に使い込んでいる構成機器の中から最適な構成機器を選定し交換したが、例えば事後保全や予知保全の際ではなく、システム運用開始時の構成機器としても、既に使い込んでいる構成機器の中から最適な構成機器を用いて、システムの運用開始を行うことも可能である。
(2) また、上記実施の形態では、情報処理システムへの適用例として説明したが、適用対象とするシステムについては特に限定するものではない。例えば鉄鋼制御システム、石油精製システム、電力系制御システム等の各種のプラントシステム、航空管制システム等にも同様に適用できる。
なお、上記実施の形態は、一具体例を例示したに過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、要旨を逸脱しない範囲で具体的な適用対象システムに応じて種々変更可能であることは言うまでもない。また、上記実施の形態における作用及び効果は、実施の形態から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したものであって、必ずしも記載内容に限定されるものではない。
本発明に係るシステムの保全方法,保全装置に対する一適用対象例を説明するための情報処理システムの構成図。 システム構成機器の故障率が初期故障型から偶発故障型に移行している状態を表す図。 システム構成機器の故障率が初期故障型の状態にあることを表す図。 本発明に係るシステムの保全方法の一実施の形態を説明する図。 本発明に係るシステムの保全装置の一実施の形態を示す構成図。 本発明に係るシステムの保全装置の動作及び本発明に係るプログラムによる処理の流れを説明する図。
符号の説明
1…インターネット、3…企業内通信ネットワーク、4…Webサーバ群、5…アプリケーションサーバ群、6…データベースサーバ群、11…故障機器データ入力部、12…プログラムメモリ、13…データベース、14…交換機器選定処理部、14A…機種抽出手段、14B…故障型判定手段、14C…使用時間判定手段、14D…データ出力制御手段、16…データ出力部。

Claims (5)

  1. 機器データ入力部と、予め交換可能な複数の構成機器の機種名、使用時間、故障率及び初期故障型から偶発故障型へ移行する境界時間が記憶された記憶装置と、交換機器選定処理部とを備えたコンピュータによって、システムを構成する少なくとも部品を含む一つの構成機器の状態を判断して保全するシステムの保全方法において、
    前記機器データ入力部が、入力指示に基づいてシステム運用開始時の構成機器、又は事後保全や予知保全の際に故障又は故障予兆と判断された構成機器の機種名及び使用時間を入力する機器データ入力ステップと、
    前記交換機器選定処理部が、前記機器データ入力ステップで入力された構成機器の機種名に基づき、前記記憶装置に記憶された複数の構成機器の中から同一機種名となる構成機器の機種名、使用時間、故障率データを抽出する機種抽出ステップと、この機種抽出ステップにより抽出された構成機器の機種名に対応付けられた故障率に基づき、初期故障型から偶発故障型に移行した故障率をもつ構成機器か、又は初期故障型の故障率をもつ構成機器かを判定する故障型判定ステップと、この故障型判定ステップにより偶発故障型に移行した故障率を持つ構成機器であると判定された場合、当該構成機器の使用時間が当該構成機器に対応付けられる前記境界時間よりも長い使用時間を持つ構成機器であると判定したとき、又は初期故障型の故障率を持つ構成機器であると判定された場合、この判定された構成機器の使用時間が故障又は故障予兆の構成機器の使用時間よりも長い使用時間を持つ構成機器であると判定したとき、その判定された構成機器が交換可能な構成機器として選定する使用時間判定ステップとを有することを特徴とするシステムの保全方法。
  2. 請求項1に記載のシステムの保全方法において、
    前記コンピュータは、データ出力部をさらに備え、
    前記データ出力部が、前記使用時間判定ステップで選定された交換可能な構成機器に関するデータを出力するデータ出力ステップを有することを特徴とするシステムの保全方法。
  3. 少なくとも部品を含む1つの構成機器を備えたシステムの保全装置において、
    予め複数の構成機器の機種名、使用時間、故障率及び初期故障型から偶発故障型へ移行する境界時間を記憶する記憶手段と、
    システム運用開始時の構成機器、又は事後保全や予知保全の際に故障又は故障予兆と判断された構成機器の機種名及び使用時間を入力する入力手段と、
    この入力された構成機器の機種名に基づき、前記記憶手段に記憶された複数の構成機器の中から同一機種名となる構成機器の機種名、使用時間、故障率データを抽出する機種抽出手段と、
    この抽出された構成機器の機種名に対応付けられた故障率に基づき、初期故障型から偶発故障型に移行した故障率をもつ構成機器か、又は初期故障型の故障率をもつ構成機器かを判定する故障型判定手段と、
    この故障型判定手段により偶発故障型に移行した故障率を持つ構成機器であると判定された場合、当該構成機器の使用時間が当該構成機器に対応付けられる前記境界時間よりも長い使用時間を持つ構成機器であると判定したとき、又は初期故障型の故障率を持つ構成機器であると判定された場合、この判定された構成機器の使用時間が故障又は故障予兆の構成機器の使用時間よりも長い使用時間を持つ構成機器であると判定したとき、その判定された構成機器が交換可能な構成機器として選定する使用時間判定手段と、
    この選定された交換可能な構成機器に関するデータを出力するデータ出力手段とを備えたことを特徴とするシステムの保全装置。
  4. 請求項3に記載のシステムの保全装置において、
    前記機種抽出手段は、同一機種名の複数の構成機器が記憶されている場合、前記入力手段から入力された構成機器の機種名に基づき、前記記憶手段に記憶された複数の構成機器の中から同一機種名となる構成機器が存在しないと判断されたとき、同一機種名の他の構成機器の存在有無を判断することを特徴とするシステムの保全装置。
  5. 複数の構成機器の機種名、使用時間、故障率及び各構成機器の初期故障型から偶発故障型へ移行する境界時間が記憶され、システム運用開始時、又は事後保全や予知保全の際に交換可能な構成機器を選定するコンピュータに、
    外部から入力されるシステム運用開始時の構成機器、又は事後保全や予知保全の際に故障又は故障予兆と判断された構成機器の機種名及び使用時間に基づき、前記記憶された複数の構成機器の機種名の中から同一機種名となる構成機器、使用時間及び故障率データを抽出する機種抽出手順と、この抽出された構成機器の故障率から偶発故障型に移行した故障率を持つ構成機器か、又は初期故障型の故障率を持つ構成機器であるかを判定する故障型判定手順と、この判定手順により偶発故障型に移行した故障率を持つ構成機器であると判定されたとき、当該故障率を持つ構成機器の使用時間が前記記憶された前記初期故障型と前記偶発故障型との境界時間よりも長いか否かを判定する第1の使用時間判定手順と、前記故障型判定手順により初期故障型の故障率を持つ構成機器であると判定されたとき、当該故障率を持つ構成機器の使用時間が前記外部から入力された構成機器の使用時間よりも長いか否かを判定する第2の使用時間判定手順と、前記第1、第2の使用時間判定手順の何れかによって長いと判定された構成機器を交換可能な構成機器として出力するデータ出力手順とを実行させるための機器交換処理用プログラム。
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