JP5157827B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナー像を形成する複写機、プリンタ、ファクシミリ機又はこれらのうち2以上を組み合わせた複合機等の画像形成装置に関し、特に、画像読取部と画像形成部との間の画像形成装置の筐体内に記録媒体の排出部空間を設けた胴内排出型の画像形成装置に関する。
トナー像を形成する複写機、プリンタ、ファクシミリ機又はこれらのうち2以上を組み合わせた複合機等の画像形成装置では、通常、露光プロセスにて感光体のような像担持体上に静電潜像を形成し、現像プロセスにて静電潜像を現像して可視トナー像を形成し、転写プロセスにて可視トナー像を記録紙等の記録媒体に転写し、或いは一旦中間転写ベルト等の中間転写体に1次転写し中間転写体から記録媒体に2次転写し、定着プロセスにてこのように記録媒体に転写されたトナー像を記録媒体(以下、記録紙と記載する)に定着させることができる。
定着プロセスにおいて、記録紙上に形成された未定着トナー像を定着して永久画像にする必要があり、その定着法として加熱定着法が広く用いられている。加熱定着法においては、一般的に、記録紙上の未定着トナー像が接する側の加熱ローラと、その加熱ローラとの間に記録紙を挟んで搬送する加圧ローラとを備え、加熱ローラを所定の温度に制御することにより、それらのローラの間を通過した記録紙上に定着トナー像が形成される。このようにしてトナー像が形成された記録紙は、画像形成装置の排出トレイ等に排出される。
画像読取部(以下、スキャナと記載する場合がある)を備えた画像形成装置においては、画像形成装置の上部位置にスキャナを配置しているものが多い。このような画像形成装置においては、画像形成装置上部にスキャナがあるため、画像形成された記録紙を排出する排出トレイを画像形成装置の上面に設けることができない。このため、画像形成装置の側面に排出トレイを設けてそこに複写された記録紙又は受信内容を記録した記録紙を排出するか、又は、スキャナと画像形成部とを分離して配置して両者の間に記録紙排出空間を形成することにより、排出トレイを画像形成装置の側面に突出させないようにして占有面積を減少させた胴内排紙型の画像形成装置がある。
近年のディジタル方式で画像を形成する画像形成においては、このような胴内排紙型のものが普及している。この画像読取部と画像形成部との間に排紙空間を設けた胴内排紙型の画像形成装置は、排出トレイを画像形成装置側面に張り出したウィング型に比べて、省スペースの点で優れているが、内部に記録紙が排出されるため、排出された記録紙をユーザが視認しにくく、また排出された記録紙をユーザが取り出しにくいといった問題があった。特に、排出された用紙が小さいときはこのような問題が顕著であった。また、ファクシミリ装置の場合には、ユーザが受信した用紙が排出されていることに気付かないというおそれもあった。
このような問題に対して、特開2006−1141号公報(特許文献1)は、用紙載置部の上方にパネルが配置され、パネルと用紙載置部との間に用紙をスタックし得る画像形成装置において、パネルの操作性、視認性を良好なものとしつつ、その一方で、装置の小型化を効果的に図り得る画像形成装置を開示する。この画像形成装置は、画像を形成する画像形成部と、画像形成装置の高さ方向を上下方向とした場合に、画像形成部の上方に設けられ、用紙排出口から排出される用紙を載置可能な用紙載置部と、用紙載置部の上方において用紙載置部を覆うように設けられ、下面が用紙載置部の載置部上面と対向するように構成される上方カバー部と、用紙排出口からの排出方向の下流側を装置前方側、それとは反対側を後方側とした場合、上方カバー部の前方側において用紙載置部の載置部上面と対向するように設けられ、上部に操作部又は表示部の少なくともいずれかが設けられたパネルとを備え、パネルと用紙載置部とによって構成される開口部を介して用紙を取出可能に構成された画像形成装置であって、パネルのパネル上面及びパネル下面は、後方側よりも前方側が下がるように傾斜した構成をなすことを特徴とする。さらに、パネルは、パネル下面と載置部上面とが離間するように上方に移動可能に構成されていることを特徴とする。
この画像形成装置によると、パネルの下面が、後方側より前方側が下がるように構成されているため、下面が水平或いは前方上がりに構成される場合と比較してパネルの下面をより下方位置に配置できることとなる。したがって、読取部本体の高さを低く抑えた場合であっても、パネルの上面を、手前側が下方となるよう傾斜させやすくなる。よって、装置全体の小型化を図りつつ、パネル上面について適度の傾斜を確保し得る、視認性、操作性に優れた構成となる。さらに、必要に応じてパネルを開放することのできる構成となり、その開放によって、ユーザはパネル下方或いは用紙載置部の後方の奥まった位置にアクセスし易くなる。したがって、小型化に起因する操作困難や排紙に伴う不具合等を防止ないし解消でき、操作性が高く使い勝手のよい構成とすることができる。
特開2006−1141号公報
ところで、このような画像形成装置において、記録紙が通紙路に詰まった場合には、排出トレイの下方の画像形成部に通紙路が配置されているので、排出トレイを含めてパネルを上方にはね上げて、通紙路が目視できるようにして詰まった記録紙を取り出すエラー処理ができるように構成されることがある。このようなエラー処理が1つのジョブの途中で発生すると、排出トレイ上にトナー像が形成された記録紙を載置した状態で排出トレイが斜めになる。排出トレイが斜めになると、排出トレイ上の記録紙が不揃いになる。
このような場合、エラー処理後に画像形成を再開して、1つのジョブの記録紙をまとめて排出トレイから取り出す場合に、記録紙が揃っていないので取り出しにくい場合がある。特に、上述したように、排出された記録紙をユーザが視認しにくく、排出された用紙が小さいときはこのような問題が顕著である。
さらに、このような場合、不揃いになった記録紙が記録紙排出ローラ対の近傍に入り込むと、エラー処理後に画像形成を再開した場合に、記録紙排出ローラ対にこの記録紙が巻き込まれて、さらにエラー処理が必要になる場合も想定できる。
さらに、このような画像形成装置においては、少なくとも電源ユニットを冷却するための冷却風が画像形成装置の下方から上方へ向けて、この排出トレイ近傍を通って画像形成装置外へ排出されることがある。このような場合、不揃いになった記録紙が通風路の近傍に入り込むと、冷却風の流れを阻害して冷却効率が低下する場合も想定できる。
しかしながら、上述した特許文献1に開示された画像形成装置においては、このように排出トレイが斜めになることを考慮したものではなく、排出トレイに積載された記録紙を取り出しやすくするために、排出トレイの位置を変えることなく、排出トレイの上方に覆い被さるように形成されたパネルを上方に回動させるものに過ぎない。従って、上述した問題を解決できない。
そこで本発明は、画像形成部によりトナー像が形成された記録媒体を画像形成装置筐体内に設けられた排出トレイに排出し、画像形成部の上方に設けられた排出トレイを斜め上方に回動することにより画像形成部の上方を開放する胴内排出型の画像形成装置であって、排出トレイの傾きが変更された場合に排出トレイに積載された記録媒体が不揃いになることを安価に抑制できる画像形成装置を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するため本発明は次の画像形成装置を提供する。
画像形成部によりトナー像が形成された記録媒体を画像形成装置筐体内に設けられた排出トレイに排出し、画像形成部の上方に設けられた排出トレイを斜め上方に回動することにより画像形成部の上方を開放する胴内排出型の画像形成装置であって、
排出トレイが回動されることにより作動される、排出トレイに載置された記録媒体の位置を規制する規制部材を備える。
この画像形成装置によると、例えば、画像形成部の通紙路に記録紙が詰まった場合等には、画像形成部の上方に設けられた排出トレイを斜め上方に回動することにより画像形成部の上方が開放されて、詰まった記録紙が排除される。このとき、排出トレイを斜めになるので、排出トレイに載置されている記録紙が不揃いになったり、排出口の方へずれ落ちたりする。規制部材は、電気的なアクチュエータ及びセンサを要しないで、排出トレイが回動されることにより作動されて、排出トレイに載置された記録媒体の位置を規制する。このため、排出トレイが斜めになっても、排出トレイに載置されている記録紙が不揃いになることが抑制できたり、排出口の方へずれ落ちたりすることが抑制できたりする。その結果、記録紙が不揃いになることを抑制でき記録紙を排出トレイから取り出す場合に容易に取り出すことができ、記録紙が排出口側(記録紙排出ローラ対側)にずり落ちることを抑制でき記録紙排出ローラ対に巻き込まれないようにしたり、画像形成装置の内部を流れる冷却風の流れを阻害しないようにしたりできる。電気的なアクチュエータ及びセンサを要しないので、規制部材を安価に実現することができる。
参考例として言えば、規制部材は、
排出トレイに載置された記録媒体を上方から押圧する押圧部材と、
画像形成部側に設けられ、排出トレイが回動されていないときに押圧を阻止する方向に押圧部材に当接し、排出トレイが回動されると押圧部材との当接が開放される進行阻止部材とを含むように構成できる。
押圧部材は、本質的に記録媒体を上方から押圧するが、この押圧部材は、排出トレイが回動されていないときに進行阻止部材に当接して、記録媒体を上方から押圧することができない。排出トレイが回動されると押圧部材と進行阻止部材との当接が開放されて、押圧部材は記録媒体を上方から押圧する。このため、この押圧部材は、排出トレイが回動していないときには排出口から排出トレイに記録媒体が排出されることを妨げないようにでき、排出トレイが回動しているときには排出トレイに載置された記録媒体を上方から押圧して記録媒体が不揃いになることを抑制できる。
ここで、進行阻止部材は、押圧部材に当接すると排出トレイに載置された記録媒体から離隔する位置に押圧部材を保持し、押圧部材との当接が開放されると押圧部材の保持を開放するように構成できる。
この押圧部材は、排出トレイが回動されていないときには、当接する進行阻止部材により、排出トレイに載置された記録媒体から離隔する位置に保持される。このため、記録媒体を上方から押圧することができず、排出口から排出トレイに記録媒体が排出されることを妨げないようにできる。
さらに、押圧部材は、排出トレイに載置された記録媒体を上方から押圧する弾性部材を含むように構成できる。
たとえば、ばね等の弾性部材の弾性力を用いて排出トレイに載置された記録媒体を上方から押圧するので、ばねの圧縮長(たわみ長さ)により押圧力を好適に変化させることができ、排出トレイに載置された記録媒体を適切に押圧して、不揃いになることを抑制できる。
本発明に係る画像形成装置では、規制部材は、
排出トレイが回動されると、記録媒体の排出口側から排出トレイに載置された記録媒体の排出口側の端部に接近するように回転して端部を支持する、回転自在な支持部材と、
排出トレイが回動されるときに回転する回動中心軸の回転力を、支持部材に伝達する動力伝達機構とを含む
排出トレイが回動されると、回動中心軸が回転する。この回転力が動力伝達機構により支持部材に伝達されて、支持部材は記録媒体の排出口側から排出トレイに載置された記録媒体の排出口側の端部に接近するように回転して端部を支持する。このため、排出トレイに載置された記録媒体が排出口側(記録紙排出ローラ対側)にずれ落ちることを抑制できる。
ここで、動力伝達機構は、
回動中心軸にその回転軸が一致するように設けられた駆動側回転体と、
支持部材の回転中心にその回転軸が一致するように設けられた従動側回転体と、
駆動側回転体と従動側回転体との間に設けられた動力伝達部材とを含むように構成できる。
排出トレイが回動されるときに発生する回動中心軸の回転力を、回転体と動力伝達部材とを用いて伝達することができる。
さらに、動力伝達部材は、駆動側回転体であるプーリと従動側回転体であるプーリとに巻き掛けられたベルトであるように構成できる。
排出トレイが回動されるときに発生する回動中心軸の回転力を、プーリとベルトとを用いて伝達することができる。
なお、規制部材は、
排出トレイに載置された記録媒体を上方から押圧する押圧部材と、
画像形成部側に設けられ、排出トレイが回動されていないときに押圧を阻止する方向に押圧部材に当接し、排出トレイが回動されると押圧部材との当接が開放される進行阻止部材と、
排出トレイが回動されると、記録媒体の排出口側から排出トレイに載置された記録媒体の排出口側の端部に接近するように回転して端部を支持する、回転自在な支持部材と、
排出トレイが回動されるときに回転する回動中心軸の回転力を、支持部材に伝達する動力伝達機構とを含むように構成できる。
この画像形成装置によると、排出トレイが回動されると、押圧部材と進行阻止部材との当接が開放されて、押圧部材は記録媒体を上方から押圧するため、排出トレイに載置された記録媒体が不揃いになることを抑制できる。これに加えて、排出トレイが回動されると、回動中心軸の回転力が動力伝達機構により支持部材に伝達されて、支持部材は記録媒体の排出口側から排出トレイに載置された記録媒体の排出口側の端部に接近するように回転して端部を支持するため、排出トレイに載置された記録媒体が排出口側(記録紙排出ローラ対側)にずれ落ちることを抑制できる。
以上説明したように本発明に係る画像形成装置によると、画像形成部によりトナー像が形成された記録媒体を画像形成装置筐体内に設けられた排出トレイに排出し、画像形成部の上方に設けられた排出トレイを斜め上方に回動することにより画像形成部の上方を開放する胴内排出型の画像形成装置であって、排出トレイの傾きが変更された場合に排出トレイに積載された記録媒体が不揃いになることを安価に抑制できる画像形成装置を提供することができる。
参考例
以下、本発明の実施の形態について説明する前に、参考例について添付図面に基づき詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[画像形成装置の全体構成]
以下に、参考例の画像形成装置10について説明する。図1は画像形成装置10の斜視図を、図2は画像形成装置10において画像形成装置10の上部を開いた状態の斜視図を、図3は画像形成装置10の正面図を、それぞれ示している。
この画像形成装置10は、画像読取装置12と画像形成部14とを分離して、画像形成装置10の上部に画像読取装置12を配置して、画像読取装置12と画像形成部14との間の画像形成装置10の筺体内の空間に記録紙を排出する排出トレイTを形成している、いわゆる胴内排紙型の画像形成装置である。この画像形成装置10は、原稿自動搬送装置11と、画像読取装置12と、操作パネルPAと、排出トレイTと、手差しトレイ13(図1は閉じられた状態)と、画像形成部14とを含む。
この画像形成装置10は、図2に示すように、画像形成装置10の上部(原稿自動搬送装置11と画像読取装置12と操作パネルPAと排出トレイTとであって、これらをまとめて排出トレイTと記載する場合がある)が、画像形成装置10の奥側の回動中心軸23を中心にして開く。例えば、記録紙が詰まった場合に、図2に示すように、画像形成装置10の上部を斜めに開いて、詰まった記録紙を取り出したり、トナーを補給したりする(画像形成装置10の上部を斜めに開く理由はこれらに限定されない)。この画像形成装置10は、図1に示すように画像形成装置10の上部が閉じている状態(閉状態)、図2に示すように画像形成装置10の上部が開いている状態(全開状態)のいずれか一方の位置で固定されるように構成されていてもよいし、閉状態と全開状態との間の任意の開状態の位置で保持されるように構成されていてもよい。
この画像形成装置10の最も特徴的な部分は、画像形成装置10の上部(排出トレイTを含む)が閉状態以外の全開状態又は任意の開状態の位置で、すなわち、排出トレイTが斜めに傾斜しても、排出トレイTに載置された記録紙が不揃いになることを抑制する記録紙上面押さえ部材を備える点である。なお、この記録紙上面押さえ部材は、電気的なアクチュエータ及びセンサを必要としないで、画像形成装置10の上部が閉状態から全開状態又は任意の開状態の位置に回動されることにより作動する。この記録紙上面押さえ部材についての詳細は後述する。
原稿自動搬送装置11は開閉可能で、画像読取装置12の原稿載置台であるガラス板上に配置される原稿を覆うカバーを兼ねている。操作パネルPAには、複写画像形成やファクシミリ送信等の指示を行なうスタートキーSW、画像形成枚数等を設定するテンキー等のキー群K等のほか、液晶表示部Dも搭載されている。液晶表示部Dは、ユーザによるキー操作を反映表示したり、ユーザへの指示メニューを表示したり、画像形成を行なう画像形成部14(詳しくは後述する)等からの情報を表示したりする。
画像読取装置12は、原稿台ガラス上に静止配置される原稿の画像を光学的に読み取ることができるほか、原稿自動搬送装置11にてその原稿載置トレイ11Aから搬送され、原稿排出トレイ11Bへ排出され、その途中で画像読取装置12の原稿流し撮り用ガラス板に沿って移動する原稿の画像を光学的に読み取ることもできる。
画像読取装置12で読み取られた画像のデータは画像形成を行なう画像形成部へ送られ、そこでの画像形成に供されるか、或いはファクシミリ送信に供される。図示省略のコンピュータ等から送信されてくる画像データは、画像形成部14へ送られ、そこでの画像形成に供される。
画像形成部は、電子写真方式により記録紙上にトナー像を形成するものである。なお、以下の説明では記録媒体は記録紙として、図1、図2及び図3に示す画像形成装置はフルカラー複写が可能な複合機として説明する。図1、図2及び図3に示す画像形成装置は、記録紙の両面に画像を形成することが可能であっても構わない。これ以外にもタンデム型のフルカラー画像形成装置であっても、モノクロ画像形成装置であっても、図1又は図3に示すように装置の筺体内に排出トレイを備え、図2に示すように排出トレイの傾きが変更されることにより画像形成部から排出トレイを離隔させて画像形成部(通紙部)を開放する画像形成装置であればよく、プリンタであってもよい。本発明に係る画像形成装置についても同様である。
図4は画像形成装置10の内部の構成を示している。図4の画像形成装置10は、所謂4サイクル型のカラー画像形成装置である。この図4を用いて記録紙に画像を形成する機構(画像形成部14)について説明する。
画像形成装置10は、ドラム型感光体1(以下感光体1)を備えており、その周囲に帯電器2、現像装置4、中間転写ベルト6及びクリーニング装置5がこの順序で配置されている。帯電器2と現像装置4の間から感光体1へ画像露光を行なう画像露光装置3が設けられており、その下方に、手差しトレイ13にセットされた記録紙を画像形成部に供給する記録紙供給部9が設けられている。なお、記録紙は、手差しトレイ13にセットされて記録紙供給部9を経て画像形成部14へ供給されるものに限定されず、画像形成装置10に設けられる給紙ユニットから画像形成部14へ供給されるものであっても構わない。
感光体1は感光体駆動モータ(図示省略)により図中時計方向に回転駆動される。帯電器2には出力可変の帯電用電源(図示省略)から所定のタイミングで感光体帯電電圧が印加される。
現像装置4は現像器ラック40にブラック現像器4K、シアン現像器4C、マゼンタ現像器4M及びイエロー現像器4Yを搭載したものである。現像器ラック40はステッピングモータを含む図示省略の駆動部により図中反時計方向まわりに回転駆動可能である。現像器は90度の等中心角度間隔で、ラック回転方向に、イエロー現像器4Y、マゼンタ現像器4M、シアン現像器4C、ブラック現像器4Kの順序で現像器ラック40に搭載されている。
ブラック現像器4KにはブラックトナーカートリッジKCが、シアン現像器4CにはシアントナーカートリッジCCが、マゼンタ現像器4MにはマゼンタトナーカートリッジMCが、イエロー現像器4YにはイエロートナーカートリッジYCがそれぞれ交換可能に搭載されている。各現像器には感光体1上の静電潜像を現像するための現像ローラ(トナー担持体ローラ)41が搭載されている。各現像ローラ41は、例えば表層部が弾性を有するものである。
各現像器は、現像ローラ41のほか、現像ローラ41ヘトナーを供給するトナー供給ローラ、トナー供給ローラから供給されるトナーの現像ローラ41上での層厚を規制するトナー規制ブレード等も含んでいる。各現像器は負帯電性トナーを用いて感光体1上の静電潜像を反転現像できる。
各現像器は現像器ラック40を回動させることで感光体1上の静電潜像を現像ローラ41で現像する現像位置に配置することができる。現像位置に配置された現像ローラ41は感光体1表面に臨み、出力可変の現像バイアス電源(図示省略)から現像バイアス印加が可能となる。また、現像位置に配置された現像ローラ41は現像ローラ駆動モータ(図示省略)により図中反時計方向に回転駆動可能となる。さらに、図示省略の電源から、トナー供給ローラヘトナー供給バイアスを印加できるようになり、トナー規制ブレードに規制バイアスを印加できるようになる。
中間転写ベルト6は駆動ローラ61、これに対向する従動対向ローラ62、感光体1に対向配置された1次転写ローラ63、1次転写ローラ63と共同して中間転写ベルト6を感光体1に当接させるローラ64からなるローラ群に巻き掛けられている。
1次転写ローラ63には図示省略の1次転写電源から1次転写電圧を印加できる。駆動ローラ61を図示省略の転写ベルト駆動モータにより図中反時計方向まわりに回転駆動することで中間転写ベルト6を反時計方向回りに回転させることができる。
中間転写ベルト6の駆動ローラ61に巻き掛けられた部分に対して2次転写ローラ7が配置されている。2次転写ローラ7は所定のタイミングで中間転写ベルト6に対し接離される。2次転写ローラ7には図示省略の2次転写電源から2次転写電圧を印加できる。
中間転写ベルト6の従動対向ローラ62に巻き掛けられた部分に対して2次転写残トナー等を除去清掃するクリーニング装置65が配置されている。このクリーニング装置65には、例えば中間転写ベルト6の2次転写残トナー等を除去するクリーニングブレードが設けられている。
2次転写ローラ7の上方には定着装置8が、さらにその下流側には記録紙排出ローラ対R2及び排出トレイTが順次設けられている。定着装置8は、記録紙S上の未定着トナー像が接する側の加熱ローラ81と、その加熱ローラ81との間に記録紙を挟んで搬送する加圧ローラ82とを備える。2次転写ローラ7の下方には記録紙供給部9から供給された記録紙を所定のタイミングで2次転写ローラ7へ搬送する記録紙供給ローラ対R1が配置されている。
以上説明した画像形成装置10によると、図1〜図4では図示省略の制御部の指示のもとに4K、4C、4M及び4Yの現像器のうち1又は2以上を用いて記録紙S上にトナー像を形成することができる。4つの現像器を用いてフルカラー画像を形成する例を以下に説明する。
先ず、図示省略のラック駆動部により現像器ラック40を回動させてイエロー現像器4Yをその現像ローラ41が感光体1に当接する現像位置に配置するとともに、感光体1を図中時計方向に回転させ、中間転写ベルト6も回転させる。この段階では2次転写ローラ7は中間転写ベルト6から離隔させておく。
回転する感光体1の表面を帯電用電源から帯電用電圧が印加された帯電器2で一様に所定電位に帯電させ、その帯電域に画像露光装置3からイエロー静電潜像を形成し、潜像をイエロー現像器4Yで現像してイエロートナー像を形成する。このイエロートナー像を1次転写電圧が印加された1次転写ローラ63により中間転写ベルト6上に1次転写する。
さらに、イエロートナー像の形成の場合と同様にして、マゼンタ現像器4Mを現像位置に配置して感光体1上にマゼンタトナー像を形成し、これを中間転写ベルト6上に転写し、次いでシアン現像器4Cを現像位置に配置して感光体1上にシアントナー像を形成し、これを中間転写ベルト6上に転写し、次いでブラック現像器4Kを現像位置に配置して感光体1上にブラックトナー像を形成し、これを中間転写ベルト6上に転写する。各色トナー像の感光体1への形成及び中間転写ベルト6への1次転写はこれらトナー像が重ねて中間転写ベルト6上に転写されるタイミングで行なう。
一方、記録紙を記録紙供給部9から記録紙供給ローラ対R1により引き出して供給し、記録紙先端が記録紙供給ローラ対R1の出口側にある図示省略のタイミングセンサに検出されると、記録紙供給ローラ対R1を停止させ、記録紙Sをそこで待機させておく。
そして、中間転写ベルト6上の多重トナー像が中間転写ベルト6の回転により2次転写ローラ7へ到達するに先立って2次転写ローラ7を中間転写ベルト6へ接触させ、多重トナー像が2次転写領域に到達するタイミングで記録紙Sを記録紙供給ローラ対R1で2次転写領域へ送り込む。
かくして記録紙Sに多重トナー像が2次転写される。多重トナー像が転写された記録紙Sは定着装置8でそのトナー像が定着され、記録紙排出ローラ対R2にて排出トレイTに排出される。かくしてフルカラー画像が形成された記録紙Sを得ることができる。
感光体1上の1次転写残トナー等はクリーニング装置5により除去清掃され、中間転写ベルト6上の2次転写残トナー等はクリーニング装置65により除去清掃される。
画像形成装置10は、画像形成装置10の上部が回動中心軸23を中心に回動して排出トレイTが斜めになっても、排出トレイTに載置された記録紙Sが不揃いにならないように作動する記録紙上面押さえ部材100を備える。以下、この記録紙上面押さえ部材100について詳しく説明する。
[記録紙上面押さえ部材の構成]
図5は、画像形成装置10における記録紙上面押さえ部材100の構成を示す図であって排出トレイT(画像形成装置10の上部)が閉状態の側面図であって、図6は、排出トレイTが全開状態又は任意の開状態の側面図である。さらに、図7は、排出トレイTが閉状態の上面図である。なお、図5及び図6には、記録紙上面押さえ部材100の拡大図を併記している。
これらの図5〜図7に示すように、記録紙上面押さえ部材100は、画像形成装置10の上部(排出トレイT側)に設けられた平板状の押板110及び押板110をその弾性力で下方に押圧する圧縮ばね120と、画像形成装置10の下部(画像形成部14側)に設けられた下方進行阻止部材130とから構成される。なお、上述したように、この画像形成装置10は、回動中心軸23を中心として、矢示X(1)方向に画像形成装置10の上部が回動する。
押板110は、その端部が支持軸114に保持されて支持軸114の周りに回動する押板支持部110Aと、記録紙Sに当接する押板当接部110Bとから構成される。押板110は、例えば平板を折り曲げることにより、押板支持部110Aと押板当接部110Bとを形成する。なお、押板当接部110Bの大きさ及び排出トレイTに対する位置は、この画像形成装置10において使用可能な最小の記録紙の大きさに対応している。また、押板当接部110Bは、排出トレイTが閉状態においてユーザが排出トレイTに載置された記録紙Sを取り出すのに障害にならないように設けられている。さらに、押圧力を高めること等を目的として、複数の押板当接部110Bを設けるようにしてもよい。例えば、記録紙Sの通紙方向に沿って複数の押板当接部110Bを並べて(記録紙Sの幅方向に並べて)設けるようにする。
この押板支持部110Aには、排出トレイTが閉状態のときに下方進行阻止部材130に当接する当接部材112が設けられている。下方進行阻止部材130は、例えば図7に示すように、排出トレイTの外側に設けられた2本の支柱であって、画像形成装置10の下部(画像形成部14側)に固設されている。一方、押板110は排出トレイTの幅よりも短い幅を有するため、当接部材112は、例えば排出トレイTに載置される記録紙Sの通紙方向と交わる方向に延設された棒材等で、押板支持部110Aをその下方から支えるように構成されている。
さらに、押板支持部110Aにおいては、当接部材112と支持軸114との間に、圧縮ばね120の先端(自由端)が当接している。この圧縮ばね120は、台座120Aとコイルばね120Bとで構成される。圧縮ばね120は、押板110を下方に押圧する弾性力を発現するものであれば圧縮ばねに特に限定されない。なお、このコイルばね120Bのばね定数は、排出トレイTに載置される記録紙Sを十分な押圧力で押さえて不揃いにならない程度の弾性力を発現できるものである。
排出トレイTが閉状態のときにも全開状態又は任意の開状態のときにも、コイルばね120Bは当接する押板110を下方に押圧する。しかしながら、排出トレイTが閉状態のときには、押板支持部110Aの当接部材112に下方進行阻止部材130が当接するため、コイルばね120Bは当接する押板110を下方に押圧しても、押板110は図6の矢示X(2)方向に回動しない。このため、排出トレイTが閉状態のときには、押板当接部110Bと、排出トレイT及び排出トレイTに載置された最上面の記録紙Sとが離隔しているので、記録紙排出ローラ対R2から排出される記録紙Sが排出トレイTに載置されることを妨げない。
[記録紙上面押さえ部材の動作]
以上のような構造を備えた画像形成装置10に備えられた記録紙上面押さえ部材100の動作について説明する。
≪排出トレイT(画像形成装置10の上部)が閉状態≫
図5及び図7に示すように、記録紙Sが排出されているとき、すなわち排出トレイT(画像形成装置10の上部)が閉状態であるとき、コイルばね120Bは当接する押板110を下方に押圧している。このとき、押板支持部110Aに設けられた当接部材112に、画像形成部14(画像形成装置10の下部)に固設された下方進行阻止部材130が当接している。このため、図5に示すように、押板110は、図6の矢示X(2)方向に回動しない。
このように、排出トレイTが閉状態のときには、押板当接部110Bと、排出トレイT及び排出トレイTに載置された最上面の記録紙Sとが離隔している。このような状態であるので、記録紙排出ローラ対R2から排出される記録紙Sは、押板当接部110Bに当接することなく排出トレイTに載置される。
≪排出トレイT(画像形成装置10の上部)が全開状態又は任意の開状態≫
図6に示すように、記録紙Sが画像形成部14の通紙路で詰まった場合等には、排出トレイT(画像形成装置10の上部)が全開状態又は任意の開状態にされて、回動中心軸23を中心として図5に示す矢示X(1)方向に排出トレイTが回動する。このとき、押板支持部110Aに設けられた当接部材112と、画像形成部14(画像形成装置10の下部)に固設された下方進行阻止部材130との当接が開放され、押板110は図6の矢示X(2)方向へ自由に回動できるようになる。コイルばね120Bは当接する押板110を下方に押圧しているので、押板110は、押板当接部110B(又は押板支持部110Aが)が排出トレイTに載置された記録紙Sに当接して押圧するまで、図6の矢示X(2)方向に回動する。
このように、排出トレイTが全開状態又は任意の開状態のときには、押板当接部110Bと、排出トレイT及び排出トレイTに載置された最上面の記録紙Sとが当接している。このような状態であるので、記録紙排出ローラ対R2から排出されて排出トレイTに載置された記録紙Sが、排出トレイTが斜めに傾いても不揃いになることを抑制できる。
ここで、排出トレイTに載置されている記録紙Sの枚数が多くなると、より大きな押圧力は必要となるが、このときには、記録紙Sの枚数が少ないときよりも、コイルばね120Bがより圧縮されているので、より大きな弾性力を発現でき、多くの記録紙Sを強固に押さえることができる。このように、記録紙上面押さえ部材100のアクチュエータにこのようなコイルばね120Bを用いたので、コイルばね120Bの圧縮長(たわみ長さ)により押圧力を好適に変化させることができる。
画像形成部14の通紙路で詰まった記録紙Sを排除した後には、排出トレイT(画像形成装置10の上部)を全開状態又は任意の開状態から閉状態にされて、回動中心軸23を中心として図5に示す矢示X(1)の反対方向に排出トレイTが回動する。排出トレイTが全開状態又は任意の開状態から閉状態になると、押板支持部110Aに設けられた当接部材112に、画像形成部14(画像形成装置10の下部)に固設された下方進行阻止部材130が当接する。このとき、記録紙排出ローラ対R2から排出される記録紙Sが、押板当接部110Bに当接することなく排出トレイTに載置されるようになる。
以上のようにして、参考例の画像形成装置によると、画像形成装置の上部が回動中心軸を中心に回動して排出トレイが斜めになると、排出トレイに載置された記録紙から離隔していた記録紙上面押さえ部材が、記録紙の上面をばねによる弾性力で押圧して、記録紙が不揃いになることを抑制できる。このため、記録紙を排出トレイから取り出す場合に、記録紙が揃っているので容易に取り出すことができる。また、電気的なアクチュエータ及びセンサを用いていないので、安価に実現することができる。
本発明の実施の形態>
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。なお、以下の説明では、先の参考例と同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。本実施の形態に係る画像形成装置20は、その基本的な構成(画像読取装置、画像形成部)は、図1〜図4に示す画像形成装置10と同じである。そのため、図1〜図4を用いた説明はここでは繰り返さない。
上述した画像形成装置10の記録紙上面押さえ部材100は、記録紙Sを上方から押さえて、画像形成装置10の上部が回動中心軸23を中心に回動して排出トレイTが斜めになっても、排出トレイTに載置された記録紙Sが不揃いにならないように作動したが、本実施の形態に係る画像形成装置20の記録紙後端支持部材200は、記録紙Sの後端(記録紙排出ローラ対R2側の記録紙Sの端部)を支持して記録紙Sが記録紙排出ローラ対R2側にずり落ちないように作動する点が異なる。
このようにすると、排出トレイTに載置された記録紙Sが記録紙排出ローラ対R2の近傍に入り込むことが抑制されて、画像形成を再開した場合に記録紙排出ローラ対R2に記録紙Sが巻き込まれることを抑制できたり、電源ユニット等を冷却するために画像形成装置の内部を流れる冷却風の流れを阻害することを抑制できたりする。以下、この異なる点について詳しく説明する。まず、本実施の形態に係る画像形成装置20の冷却風の流れについて説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置20においては、内蔵した電源ユニットや上述した定着装置8を冷却する構造を備える。例えば、画像形成装置20の下方から画像形成装置20の外部から吸い込んだ空気を、画像形成装置20の上方へ流して、画像形成装置20の外部へ排出する。
図8は、このような空気(冷却風)の流れを説明するための図であって、画像形成装置20の排出トレイTの近傍の側面図である。図8に示すように、トナー像が2次転写された記録紙Sは、定着装置8でそのトナー像が定着され、記録紙排出ローラ対R2にて排出トレイTに排出される。例えば、電源ユニットは定着装置8の下方に設けられ、電源ユニットの側方から空気を吸い込むファンが設けられている。電源ユニットや定着装置8を冷却した空気は、図8に示す矢示Wのように、定着装置8の側方を上昇して、画像形成装置20の外部に排出される。図8の一点鎖線で示す領域に記録紙Sが入り込むと、矢示Wで示される冷却風の流れが阻害されて、画像形成装置20の冷却効率が低下する場合がある。
また、図8の一点鎖線で示す領域に記録紙Sが入り込まないでも、排出トレイTに載置された記録紙Sが記録紙排出ローラ対R2に入り込むと、記録紙排出ローラ対R2が次に作動したときにこの記録紙Sが記録紙排出ローラ対R2に巻き込まれてしまう場合もある。
本実施の形態に係る画像形成装置20は、画像形成装置20の上部が回動中心軸23を中心に回動して排出トレイTが斜めになっても、排出トレイTに載置された記録紙Sを支持して記録紙排出ローラ対R2側にずり落ちないように作動する記録紙後端支持部材200を備える。以下、この記録紙後端支持部材200について詳しく説明する。
[記録紙後端支持部材の構成]
図9は、本実施の形態に係る画像形成装置20における記録紙後端支持部材200の構成を示す図であって排出トレイT(画像形成装置20の上部)が閉状態の側面図であって、図10は、排出トレイTが全開状態又は任意の開状態の側面図である。なお、図9及び図10には、記録紙後端支持部材200の拡大図を併記している。
これらの図9及び図10に示すように、記録紙後端支持部材200は、排出トレイTが全開状態又は任意の開状態のときに排出トレイTにおける後端T(E)の先端と対向する平板状の回転板210と、回転板210を回転自在に支持する従動側回転プーリ220と、回動中心軸23にその回転軸と合致させた駆動側回転プーリ230と、従動側回転プーリ220と駆動側回転プーリ230とに巻き掛けられたベルト240とから構成される。なお、駆動側回転プーリ230は、回動中心軸23と同じように回転する機構であれば、回動中心軸23にその回転軸を合致させたものでなくても構わない。
回転板210及び従動側回転プーリ220は、画像形成装置20の上部(排出トレイT側)に設けられ、駆動側回転プーリ230は、画像形成装置20の下部(画像形成部14側)に設けられている。なお、上述したように、この画像形成装置20は、回動中心軸23を中心として、矢示X(1)方向に画像形成装置20の上部が回動する。この矢示X(1)方向に画像形成装置20の上部が回動するとき、回動中心軸23が回転し、駆動側回転プーリ230が矢示Y(1)方向に回転する。
回転板210は、その端部が従動側回転プーリ220に保持されて従動側回転プーリ220の周りに回転する(図10の矢示Y(5))。この回転板210のローラ回転軸に平行な方向の長さは、この画像形成装置20において使用可能な記録紙の大きさに少なくとも対応している。なお、排出トレイTが閉状態のときに回転板210は略水平状態(図9に示す状態)であって、排出トレイTが全開状態又は任意の開状態のときに回転板210の先端は排出トレイTにおける後端T(E)の先端とわずかな間隙を開けて対向する状態(図10に示す状態)である。このとき、回転板210の先端と排出トレイTにおける後端T(E)の先端とが対向したときの間隙は、その間隙を通って記録紙Sが記録紙排出ローラ対R2側にずり落ちないことが好ましい。回転板210と後端T(E)とが重なりを有していても構わない。この場合、回転板210が記録紙排出ローラ対R2側に配置されることになる。
従動側回転プーリ220は、回転板210を回転自在に支持しているとともに、駆動側回転プーリ230からベルト240を介して与えられる駆動力により回転される。従動側回転プーリ220が回転すると回転板210が回転する。駆動側回転プーリ230は回動中心軸23の回転とともに回転する。
[記録紙後端支持部材の動作]
以上のような構造を備えた本実施の形態に係る画像形成装置20に備えられた記録紙後端支持部材200の動作について説明する。
≪排出トレイT(画像形成装置20の上部)が閉状態≫
図9に示すように、記録紙Sが排出されているとき、すなわち排出トレイT(画像形成装置20の上部)が閉状態であるとき、回転板210は略水平状態に保持されている。すなわち、図9に示すように、回転板210は、図10の矢示Y(5)方向に回転していない。
このように、排出トレイTが閉状態のときには、回転板210と、排出トレイTの後端T(E)とが離隔している。このような状態であるので、記録紙排出ローラ対R2から排出される記録紙Sが、回転板210に当接することなく排出トレイTに載置される。
≪排出トレイT(画像形成装置20の上部)が全開状態又は任意の開状態≫
図10に示すように、記録紙Sが画像形成部14の通紙路で詰まった場合等には、排出トレイT(画像形成装置20の上部)が全開状態又は任意の開状態にされて、回動中心軸23を中心として図9に示す矢示X(1)方向に排出トレイTが回動する。このとき、駆動側回転プーリ230が矢示Y(1)方向に回転する。矢示Y(1)方向に回転する駆動側回転プーリ230の駆動力は、ベルト240が矢示Y(2)方向に及び矢示Y(3)方向に回転することにより、従動側回転プーリ220に与えられる。従動側回転プーリ220が矢示Y(4)方向に回転して、回転板210が矢示Y(5)方向に、回転板210の先端が排出トレイTの後端T(E)に対向するまで回転する。
このように、排出トレイTが全開状態又は任意の開状態のときには、回転板210の先端と、排出トレイTの後端T(E)とが、わずかな間隙を開けて対向している。このような状態であるので、記録紙排出ローラ対R2から排出されて排出トレイTに載置された記録紙Sが、排出トレイTが斜めに傾いても、図10の白抜き矢示で示す方向に記録紙排出ローラ対R2側にずり落ちること、を抑制できる。
なお、回転板210の回転と、記録紙排出ローラ対R2を含むこの画像形成装置20の下部(画像形成部14)とは、干渉しないように設計されている。
画像形成部14の通紙路で詰まった記録紙Sを排除した後には、排出トレイT(画像形成装置20の上部)全開状態又は任意の開状態から閉状態にされて、回動中心軸23を中心として図9に示す矢示X(1)の反対方向に排出トレイTが回動する。排出トレイTが全開状態又は任意の開状態から閉状態にするときに、駆動側回転プーリ230が矢示Y(1)の反対方向に回転する。矢示Y(1)の反対方向に回転する駆動側回転プーリ230の駆動力は、ベルト240が矢示Y(2)の反対方向及び矢示Y(3)の反対方向に回転することにより、従動側回転プーリ220に与えられる。従動側回転プーリ220が矢示Y(4)の反対方向に回転して、回転板210が矢示Y(5)の反対方向に、回転板210の先端が排出トレイTの後端T(E)から離隔して、回転板210が略水平な状態なるまで回転する。このとき、記録紙排出ローラ対R2から排出される記録紙Sが、回転板210に当接することなく排出トレイTに載置されるようになる。
以上のようにして、本実施の形態に係る画像形成装置によると、画像形成装置の上部が回動中心軸を中心に回動して排出トレイが斜めになると、回動中心軸に設けられた駆動側回転プーリが回転して、排出トレイの後端から離隔していた記録紙後端支持部材が、排出トレイの後端と対向する位置まで回転する。排出トレイに載置された記録紙の後端(記録紙排出ローラ対側の記録紙の端部)は、排出トレイの後端及び記録紙後端支持部材で支持されて、記録紙が記録紙排出ローラ対側にずり落ちることを抑制できる。このため、排出トレイに載置された記録紙が記録紙排出ローラ対の近傍に入り込むことが抑制されて記録紙排出ローラ対が巻き込まれることを抑制でき、画像形成装置の内部を流れる冷却風の流れを阻害することを抑制できる。また、電気的なアクチュエータ及びセンサを用いていないので、安価に実現することができる。
なお、上述した実施の形態においては、回転プーリを用いて説明したが、回動中心軸の回転力を記録紙後端支持部材に伝えることができるものであれば、ギヤ列等の動力伝達部材であっても構わない。
<変形例>
なお、上述した参考例における記録紙上面押さえ部材100と、本発明の実施の形態における記録紙後端支持部材200とを併せて備えるようにしても構わない。この場合には、画像形成装置の上部が回動中心軸を中心に回動して排出トレイが斜めになっても、記録紙が不揃いになることを抑制でき記録紙を排出トレイから取り出す場合に容易に取り出すことができ、記録紙が記録紙排出ローラ対側にずり落ちることを抑制でき記録紙排出ローラ対に巻き込まれないようにしたり、画像形成装置の内部を流れる冷却風の流れを阻害しないようにしたりできる。記録紙上面押さえ部材100も記録紙後端支持部材200も、電気的なアクチュエータ及びセンサを用いていないので、安価に実現することができる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上述した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
参考例画像形成装置の構成の概要を示す斜視図である。 参考例画像形成装置において装置上部を開いた状態を示す斜視図である。 参考例画像形成装置の正面図である。 参考例画像形成装置の構成の概要を示す図である。 参考例画像形成装置の排出トレイ近傍に設けられた記録紙上面押さえ部材の構成を示す側面図(その1)である。 参考例画像形成装置の排出トレイ近傍に設けられた記録紙上面押さえ部材の構成を示す側面図(その2)である。 参考例画像形成装置の排出トレイ近傍に設けられた記録紙上面押さえ部材の構成を示す上面図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の排出トレイ近傍の断面図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の排出トレイ近傍に設けられた記録紙後端支持部材の構成を示す側面図(その1)である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の排出トレイ近傍に設けられた記録紙後端支持部材の構成を示す側面図(その2)である。
1 感光体
2 帯電器
3 画像露光装置
4 現像装置
5、65 クリーニング装置
6 中間転写ベルト
7 2次転写ローラ
8 定着装置
10、20 画像形成装置
11 原稿自動搬送装置
12 画像読取装置
13 手差しトレイ
14 画像形成部
23 回動中心軸
40 現像器ラック
100 記録紙上面押さえ部材
110 押板
110A 押板支持部
110B 押板当接部
112 当接部材
114 支持軸
120 圧縮ばね
120A 台座
120B コイルばね
130 下方進行阻止部材
200 記録紙後端支持部材
210 回転板
220 従動側回転プーリ
230 駆動側回転プーリ
240 ベルト

Claims (6)

  1. 画像形成部によりトナー像が形成された記録媒体を画像形成装置筐体内に設けられた排出トレイに排出し、前記画像形成部の上方に設けられた前記排出トレイを斜め上方に回動することにより前記画像形成部の上方を開放する胴内排出型の画像形成装置であって、
    前記排出トレイが回動されることにより作動される、前記排出トレイに載置された記録媒体の位置を規制する規制部材を備えており、
    前記規制部材は、
    前記排出トレイが回動されると、前記記録媒体の排出口側から前記排出トレイに載置された記録媒体の排出口側の端部に接近するように回転して前記端部を支持する、回転自在な支持部材と、
    前記排出トレイが回動されるときに回転する回動中心軸の回転力を、前記支持部材に伝達する動力伝達機構とを含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記動力伝達機構は、
    前記回動中心軸にその回転軸が一致するように設けられた駆動側回転体と、
    前記支持部材の回転中心にその回転軸が一致するように設けられた従動側回転体と、
    前記駆動側回転体と前記従動側回転体との間に設けられた動力伝達部材とを含む請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記動力伝達部材は、前記駆動側回転体であるプーリと前記従動側回転体であるプーリとに巻き掛けられたベルトである請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記規制部材は、さらに前記排出トレイに載置された記録媒体を上方から押圧する押圧部材と、
    前記画像形成部側に設けられ、前記排出トレイが回動されていないときに押圧を阻止する方向に前記押圧部材に当接し、前記排出トレイが回動されると前記押圧部材との当接が開放される進行阻止部材を含んでいる請求項1、2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記進行阻止部材は、前記押圧部材に当接すると前記排出トレイに載置された記録媒体から離隔する位置に前記押圧部材を保持し、前記押圧部材との当接が開放されると前記押圧部材の保持を開放する請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記押圧部材は、前記排出トレイに載置された記録媒体を上方から押圧する弾性部材を含む請求項4又は請求項5に記載の画像形成装置。
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