JP5155207B2 - 燃料電池用膜−電極接合体、その製造方法、及びこれを含む燃料電池システム - Google Patents
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Description
一方、前記アノード電極の触媒またはカソード電極の触媒は、金属マスクを利用して高分子電解質膜の所定の領域にだけ形成されるようになる。
前記h1/t1が0.5〜2であるのが望ましい。
第1方式は、電極基材に触媒をコーティングして高分子電解質膜とラミネートさせて膜−電極接合体を形成する方式であり、第2方式は、高分子電解質膜の両面に触媒層を形成した後、電極基材をラミネートさせて膜−電極接合体を形成する方式である。
第1方式をCCS(Catalyst Coated Substrate)方式といい、第2方式をCCM(Catalyst Coated Membrane)方式という。
前記ガスケット140a、140bは一側に接着層141a、141bを含むのが望ましい。
図3を参照すると、ゴム磁石板310上に金属マスク320を用いて高分子電解質膜330を固定させ、高分子電解質膜330の収縮を防止するために高分子電解質膜330の周縁をテープ340a、340bにて固定させる。
図4はCCM方式で触媒層を形成する場合について示しているが、本発明がこれに限定されるのではなく、CCS方式でも触媒層を形成できる。
また、前記高分子電解質膜420を真空プレート410に固定させるため、触媒層を形成する時に触媒層形成用組成物の溶媒揮発による高分子電解質膜420の収縮を防止できる。
(実施例1)
厚さが125μmのNAFION 115膜TM(Dupont社製)を90℃の3%過酸化水素、及び0.5M硫酸水溶液で各々2時間処理した後、100℃の脱イオン水で1時間洗浄して準備したH+型NAFION115膜を高分子電解質膜とした。
ポリエステルポリウレタン(polyester polyurethane)重合の2液型樹脂接着剤をバーコータを使って2g/m2〜3g/m2の量でガスケットの一側にコーティングした後に乾燥させて、厚さが10μmの接着層を含むガスケットを製造した。
イソプロフィルアルコール30ml中のPt/C(20重量%、E−tek社製)3.0gに10重量%NAFIONTM(Dupont社製)水系分散液10gを添加した後に機械的に攪拌してカソード触媒層形成用組成物を製造した。
真空プレート上に前記ガスケットが付着された高分子電解質膜をおいて、前記ガスケットをマスクとして前記カソード触媒層形成用組成物をスプレー印刷法で高分子電解質膜の一側にコーティングしてカソード触媒層を形成した。
この時、カソード触媒層形成面積は5x5cm2であり、触媒ローディング量は3mg/cm2であった。
カソード触媒層及びアノード触媒層が両面に各々形成された高分子電解質膜の両面に電極基材をおいてコンプレーションモルダー(compression molder)を利用して、135℃で300psi、3分間加圧して、高分子電解質膜に電極基材を接合して膜−電極接合体を製造した。
厚さが125μmのNAFIONTM115膜(Dupont社製)を90℃で3%過酸化水素、及び0.5M硫酸水溶液で各々2時間処理した後、100℃の脱イオン水で1時間洗浄して準備したH+型NAFION115膜を高分子電解質膜とした。
イソプロフィルアルコール30ml中のPt/C(20重量%、E−tek社製)3.0gに、10重量%NAFIONTM(Dupont社製)水系分散液10gを添加した後機械的に攪拌して、カソード触媒層形成用組成物を製造した。
前記金属マスクが形成された高分子電解質膜の上に前記カソード触媒層形成用組成物をスクリーン印刷法で高分子電解質膜の一側にコーティングしてカソード触媒層を形成した後に前記金属マスクを除去した。
この時のカソード触媒層形成面積は5×5cm2であり、触媒ロディンニャンは3mg/cm2であった。
前記金属マスクが存在した触媒層の外周面にガスケットをおいて、カソード触媒層及びアノード触媒層が両面に各々形成された高分子電解質膜両面に電極基材をおいた後、コンプレションモルダー(compression molder)を利用して、135℃で300psi、3分間加圧して、高 分子電解質膜に電極基材を接合して膜−電極接合体を製造した。
前記実施例1及び比較例1で製造した膜−電極アセンブリーの触媒層が形成された高分子電解質膜の一辺と平行な対称軸に沿って前記高分子電解質膜に垂直に切断された断面を光学顕微鏡で観察して、その結果を各々図7及び図8に示した。
前記実施例1、及び比較例1で製造された燃料電池に対して電流密度による電圧特性を測定して、その結果を図9に示した。
前記図9を参照すると、実施例1の燃料電池が比較例1の燃料電池に比べて性能が優れていることが分かる。これは、実施例1の燃料電池において膜−電極接合体製造時接着性ガスケットを用いることによって、触媒層形成時に生じるシャドー効果を減らして、単位体積当エネルギー密度が増加された結果を示す。
110 アノード電極
111 アノード触媒層
112 アノード電極基材
120 カソード電極
121 カソード触媒層
121’
触媒層
122’
電極基材
122 カソード電極基材
130 高分子電解質膜
140a、140b ガスケット
141a、141b 接着層
310 ゴム磁石板
320 金属マスク
330 高分子電解質膜
340a、340b 周縁をテープ
410 真空プレート
420 高分子電解質膜
430 ガスケット
500 燃料電池システム
510 スタック
511 電気発生部
516 セパレータ
530 改質装置
550 燃料供給部
551 燃料タンク
570 酸化剤供給部
571 酸化剤ポンプ
Claims (16)
- 触媒層及び、
前記触媒層を支持する電極基材を各々含み、前記各々の触媒層が互いに向き合うように位置するアノード電極及びカソード電極と、
前記アノード電極とカソード電極との間に位置する高分子電解質膜と、を含み、
前記触媒層と基材とが接する当接面を等分する対称軸に沿って、前記基材に対して垂直方向に切断された断面において、
前記触媒層の端部における第1基材上の一点をs1といい、
第1基材と第2基材との間の最短距離をh1といい、
前記基材上の任意の一点をsといい、前記sにおける前記触媒層の高さをhといい、
前記hが前記h1と同一になる複数のsの中でs1と最も距離が近い一点をs2といい、前記s1とs2との間の距離をt1というとき、
前記h1/t1が0.5〜2であり、
前記第1基材が前記高分子電解質膜で前記第2基材が前記電極基材であるか、または前記第1基材が前記電極基材で前記第2基材が前記高分子電解質膜であることを特徴とする燃料電池用膜−電極接合体。 - 前記燃料電池用膜−電極接合体は、さらに、前記触媒層の外周面を囲むと共に、前記触媒層を封止するガスケットを含むことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用膜−電極接合体。
- 前記ガスケットは一側に接着層を備え、前記接着層によって前記基材の所定領域に固定されることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池用膜−電極接合体。
- 前記接着層はシリコン系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル−ポリウレタン重合の2液型樹脂、及びこれらの組み合わせで構成された群より選択される樹脂を含むことを特徴とする請求項3に記載の燃料電池用膜−電極接合体。
- 前記接着層の厚さは10μm〜50μmであることを特徴とする請求項3又は4に記載の燃料電池用膜−電極接合体。
- 触媒層及び、
前記触媒層を支持する電極基材を各々含み、前記各々の触媒層が互いに向き合うように位置するアノード電極及びカソード電極と、
前記アノード電極とカソード電極との間に位置する高分子電解質膜と、を含み、
前記触媒層と基材とが接する当接面を等分する対称軸に沿って、前記基材に対して垂直方向に切断された断面において、
前記触媒層の端部における第1基材上の一点をs1といい、
第1基材と第2基材との間の最短距離をh1といい、
前記基材上の任意の一点をsといい、前記sにおける前記触媒層の高さをhといい、
前記hが前記h1と同一になる複数のsの中でs1と最も距離が近い一点をs2といい、前記s1とs2との間の距離をt1というとき、
前記h1/t1が0.5〜2であることを特徴とする燃料電池用膜−電極接合体の製造方法であって、
一側に接着層を備えたガスケットを、前記ガスケットの接着層を前記基材の所定の領域に接着させることにより前記基材上に固定させる段階と、
前記ガスケットをマスクとして前記基材上に前記触媒層を形成する段階と、
を含むことを特徴とする燃料電池用膜−電極接合体の製造方法。 - 前記基材は前記高分子電解質膜であることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池用膜−電極接合体の製造方法。
- 前記基材は前記電極基材であることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池用膜−電極接合体の製造方法。
- 前記ガスケットの厚さは100μm〜300μmであることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の燃料電池用膜−電極接合体の製造方法。
- 前記接着層の厚さは10μm〜50μmであることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の燃料電池用膜−電極接合体の製造方法。
- 前記接着層はシリコン系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル−ポリウレタン重合の2液型樹脂、及びこれらの組み合わせで構成された群より選択される樹脂を含むことを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の燃料電池用膜−電極接合体の製造方法。
- 膜−電極接合体を含む電気発生部と、
燃料を前記電気発生部に供給する燃料供給部と、
酸化剤を前記電気発生部に供給する酸化剤供給部と、を含む燃料電池システムにおいて、
前記膜−電極接合体は、触媒層及び
前記触媒層を支持する電極基材を各々含み、前記各々の触媒層が互いに向き合うように位置するアノード電極及びカソード電極と、
前記アノード電極とカソード電極との間に位置する高分子電解質膜と、を含み、
前記触媒層と基材とが接する当接面を等分する対称軸に沿って、前記基材に対して垂直方向に切断された断面において、
前記触媒層の端部における第1基材上の一点をs1といい、
第1基材と第2基材との間の最短距離をh1といい、
前記基材上の任意の一点をsといい、前記sにおける前記触媒層の高さをhといい、
前記hが前記h1と同一になる複数のsの中でs1と最も距離が近い一点をs2といい、前記s1とs2との間の距離をt1というとき、
前記h1/t1が0.5〜2であり、
前記第1基材が前記高分子電解質膜で前記第2基材が前記電極基材であるか、または前記第1基材が前記電極基材で前記第2基材が前記高分子電解質膜であることを特徴とする燃料電池システム。 - 前記膜−電極接合体は、さらに、前記触媒層の外周面を囲むと共に、前記触媒層を封止するガスケットを含むことを特徴とする請求項12に記載の燃料電池システム。
- 前記ガスケットは、一側に接着層を備え、前記接着層によって前記基材の所定領域に固定されることを特徴とする請求項13に記載の燃料電池システム。
- 前記接着層はシリコン系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル−ポリウレタン重合の2液型樹脂、及びこれらの組み合わせで構成された群より選択される樹脂を含むことを特徴とする請求項14に記載の燃料電池システム。
- 前記接着層の厚さは10μm〜50μmであることを特徴とする請求項15に記載の燃料電池システム。
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