JP5154365B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画素が形成される画素領域と受光素子が形成されるセンサ領域とを有する基板(表示部)を備える表示装置に関する。特定的に本発明は、基板(表示部)に接触または近接する被検出物で反射した光を複数の受光素子で受光する光の利用効率の向上技術に関する。
携帯電話、携帯情報端末(PDA)、デジタルスチールカメラ、PCモニタ、テレビなどに使用されるディスプレイ装置として、液晶表示装置、有機EL表示装置、電子泳動法を用いた表示装置などが知られている。
ディスプレイ装置の薄型化に伴って、映像や文字情報などの表示という本来の機能に加えて、ユーザの指示などを入力する入力装置などの機能を併せ持つ多機能化が要求されるようになってきている。この要求に応えるものとして、ユーザの指やスタイラスペン(いわゆるタッチペンなど)が表示画面に接触または接近したことを検出するディスプレイ装置が知られている。
接触検出は、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式のタッチパネルで行うことができる。タッチパネルを液晶パネルなどの表示パネルの表示面側に付加した表示装置が知られている。
しかしながら、タッチパネルの付加が表示パネルの薄型化に不利であり、コスト増の要因になる。特に抵抗膜方式のタッチパネルは、ある程度の強さで画面を押さないと抵抗値変化が検出できず、そのために表示面を歪ませることになる。また抵抗膜方式のタッチパネルは1点検出が原則であり、用途が限られる。
近年においては、液晶表示装置において、液晶を駆動する電圧を制御するトランジスタアレイ基板上に、同時に光センサを形成することにより、タッチパネル機能をもたせようという動きがある。
上記のトランジスタアレイ基板上に光センサを有する表示装置では、例えば、指やスタイラスペンを認識するのに外光の影を見る方法、あるいは、バックライトからの光を指やスタイラスなどに反射させて、その反射光を検知する方法が知られている。
しかし、指やスタイラスペンを認識するのに外光の影を見る方法では、暗闇では機能を果たさないという問題がある。また、バックライトからの光を指やスタイラスなどに反射させて、その反射光を検知する方法では、完全黒表示の場合に検知できなくなるという問題が存在する。
このような背景に対して、特許文献1では、バックライトから赤外線を射出し、その反射光を検出する液晶表示装置が提案されている。
また、特許文献2では、PIN型ダイオードを構成するポリシリコンからなる半導体層の下に反射板を設けて半導体層に光を反射させ光吸収長を増加させる液晶表示装置が提案されている。
特開2005−275644号公報 特開2007−241303号公報
しかしながら、特許文献1に記載の液晶表示装置では、薄膜多結晶シリコン薄膜で赤外センサを実現するには、図1に示すように可視領域と比較して赤外領域で吸収率が落ちるという材料起因の問題があったために検出は難しかった。さらにバックライト光源には可視光光源が用いられているため光感度の大きな可視光がフォトダイオードに入射されると、検出したい赤外信号がノイズに埋もれてしまうという問題がある。
また、特許文献2に記載の液晶表示装置では、光出力は増加するものの検出先の容量を工夫しないと感度が増加しないという問題がある。
また、上記のセンサの感度の向上に関する問題だけでなく、センサの飽和特性の改善も求められている。
また、これらの課題は、特許文献1及び特許文献2に示されている液晶表示装置に限らず、有機EL表示装置、電子遊動を用いた表示装置など、他の表示装置にも共通する。
解決しようとする課題は、センサの検出感度の向上とセンサの飽和特性の改善が困難であることである。
本発明の表示装置は、画素が形成された画素領域と光センサ部が形成されたセンサ領域とを有する基板と、前記基板の一方面側から前記基板を照明する照明部と、前記センサ領域に配置され、少なくともP型半導体領域とN型半導体領域を有し、前記基板の他方面側から入射する光を受光する薄膜フォトダイオードと、前記基板の前記一方面側に絶縁膜を介して前記薄膜フォトダイオードと対向して形成され、前記照明部から発せられた光が前記一方面側から前記薄膜フォトダイオードに直接入射するのを抑制し、所定の電位に固定される金属膜とを有し、前記薄膜フォトダイオードにおいて、前記N型半導体領域に接続する方向に垂直な方向における前記P型半導体領域の幅と、前記P型半導体領域に接続する方向に垂直な方向における前記N型半導体領域の幅が異なるように形成されている。
上記の本発明の表示装置は、基板、照明部、薄膜フォトダイオード及び金属膜を有する。
基板は、画素が形成された画素領域と含む光センサ部が形成されたセンサ領域とを有する。
照明部は、基板の一方面側から基板を照明する。
薄膜フォトダイオードは、センサ領域に配置されたものであり、少なくともP型半導体領域とN型半導体領域を有し、基板の他方面側から入射する光を受光する。
金属膜は、基板の一方面側に絶縁膜を介して薄膜フォトダイオードと対向して形成され、照明部から発せられた光が一方面側から薄膜フォトダイオードに直接入射するのを抑制し、所定の電位に固定される。
ここで、薄膜フォトダイオードにおいて、N型半導体領域に接続する方向に垂直な方向におけるP型半導体領域の幅と、P型半導体領域に接続する方向に垂直な方向におけるN型半導体領域の幅が異なるレイアウトで形成されている。
本発明の表示装置は、画素が形成された画素領域と光センサ部が形成されたセンサ領域とを有する基板と、前記基板の一方面側から前記基板を照明する照明部と、前記センサ領域に配置され、少なくともP型半導体領域とN型半導体領域を有し、前記基板の他方面側から入射する光を受光する薄膜フォトダイオードと、前記基板の前記一方面側に絶縁膜を介して前記薄膜フォトダイオードと対向して形成され、前記照明部から発せられた光が前記一方面側から前記薄膜フォトダイオードに直接入射するのを抑制し、所定の電位に固定される金属膜とを有し、前記薄膜フォトダイオード及び前記金属膜において、前記絶縁膜を介して対向する前記P型半導体領域と前記金属膜により構成される寄生容量の容量値が、前記絶縁膜を介して対向する前記N型半導体領域と前記金属膜により構成される寄生容量の容量値と異なる。
上記の本発明の表示装置は、基板、照明部、薄膜フォトダイオード及び金属膜を有する。
基板は、画素が形成された画素領域と光センサ部が形成されたセンサ領域とを有する。
照明部は、基板の一方面側から基板を照明する。
薄膜フォトダイオードは、センサ領域に配置され、少なくともP型半導体領域とN型半導体領域を有し、基板の他方面側から入射する光を受光する。
金属膜は、基板の一方面側に絶縁膜を介して薄膜フォトダイオードと対向して形成され、照明部から発せられた光が一方面側から薄膜フォトダイオードに直接入射するのを抑制し、所定の電位に固定される。
ここで、薄膜フォトダイオード及び金属膜において、絶縁膜を介して対向するP型半導体領域と金属膜により構成される寄生容量の容量値が、絶縁膜を介して対向するN型半導体領域と金属膜により構成される寄生容量の容量値と異なる。
本発明の表示装置は、画素が形成された画素領域と光センサ部が形成されたセンサ領域とを有する基板と、前記基板の一方面側から前記基板を照明する照明部と、前記センサ領域に配置され、少なくともP型半導体領域とN型半導体領域を有し、前記基板の他方面側から入射する光を受光する薄膜フォトダイオードと、前記基板の前記一方面側に絶縁膜を介して前記薄膜フォトダイオードと対向して形成され、前記照明部から発せられた光が前記一方面側から前記薄膜フォトダイオードに直接入射するのを抑制し、所定の電位に固定される金属膜とを有し、前記薄膜フォトダイオードにおいて、一方面側あるいは他方面側から見たときの前記P型半導体領域と前記金属膜が重なる領域の面積が、前記N型半導体領域と前記金属膜の重なり領域の面積と異なる。
上記の本発明の表示装置は、基板、照明部、薄膜フォトダイオード及び金属膜を有する。
基板は、画素が形成された画素領域と光センサ部が形成されたセンサ領域とを有する。
照明部は、基板の一方面側から基板を照明する。
薄膜フォトダイオードは、センサ領域に配置され、少なくともP型半導体領域とN型半導体領域を有し、基板の他方面側から入射する光を受光する。
金属膜は、基板の一方面側に絶縁膜を介して薄膜フォトダイオードと対向して形成され、照明部から発せられた光が一方面側から薄膜フォトダイオードに直接入射するのを抑制し、所定の電位に固定される。
ここで、薄膜フォトダイオードにおいて、一方面側あるいは他方面側から見たときのP型半導体領域と金属膜が重なる領域の面積が、N型半導体領域と金属膜の重なり領域の面積と異なる。
本発明の表示装置によれば、基板のセンサ領域に形成される薄膜フォトダイオードにおいて、P型半導体領域の幅とN型半導体領域の幅が異なっている。これにより、薄膜フォトダイオードと金属膜間の寄生容量を縮小してセンサの検出感度を向上させ、また、センサの飽和特性を改善することができる。
また、本発明の表示装置によれば、絶縁膜を介して対向するP型半導体領域と金属膜により構成される寄生容量の容量値が、絶縁膜を介して対向するN型半導体領域と金属膜により構成される寄生容量の容量値と異なっている。これにより、薄膜フォトダイオードと金属膜間の寄生容量を縮小してセンサの検出感度を向上させ、また、センサの飽和特性を改善することができる。
また、本発明の表示装置によれば、一方面側あるいは他方面側から見たときのP型半導体領域と金属膜が重なる領域の面積が、N型半導体領域と金属膜の重なり領域の面積と異なる。これにより、絶縁膜を介して対向するP型半導体領域と金属膜により構成される寄生容量の容量値が、絶縁膜を介して対向するN型半導体領域と金属膜により構成される寄生容量の容量値と異なる構成となり、薄膜フォトダイオードと金属膜間の寄生容量を縮小してセンサの検出感度を向上させ、また、センサの飽和特性を改善することができる。
以下、本発明の実施形態に係る表示装置及について図面を参照して説明する。
尚、説明は以下の順序で行う。
1.第1実施形態(カソード領域に接続する方向に垂直な方向におけるアノード領域の幅とアノード領域に接続する方向に垂直な方向におけるカソード領域の幅が異なる構成)
2.変形例
3.第2実施形態(コントロールゲートとの重なり領域の外部においてカソード領域に接続する方向に垂直な方向に延伸する延伸部が設けられている構成)
4.第3実施形態(I領域のアノード領域端部にアノード領域の幅と同等の幅を有するI領域部分を有する構成)
5.第4実施形態(P領域とコントロールゲートの重なりの幅が、N領域とコントロールゲートの重なりの幅より狭く設けられている構成)
6.第5実施形態(表示装置の適用製品例)
<第1実施形態>
以下、第1実施形態に係る表示装置として、液晶表示装置を主な例として、図面を参照して説明する。
本実施形態の表示装置は、光が表示部である基板の背面側(画像表示を行う前面と反対側の面)から照射される、いわゆる「透過型」の液晶表示装置に好適に実施できる。このため、以下の説明では、液晶表示装置が透過型であることを前提とする。
[全体構成]
図1に、透過型液晶表示装置の概略的な全体構成図を示す。
図1に図解する液晶表示装置100は、例えば、「基板」としての表示部である液晶パネル200と、「照明部」としてのバックライト300と、データ処理部400とを有する。
例えば、図1に示すように、液晶パネル200は、TFTアレイ基板201と、いわゆる「対向基板」としてのカラーフィルタ基板202と、液晶層203とを有する。以下、液晶層203を中心として、液晶パネル200の厚さ方向におけるバックライト300の側を「一方面側」または「背面側」と称し、一方面側と反対の側を、「他方面側」または「前面側」と称する。
例えば、TFTアレイ基板201とカラーフィルタ基板202とは、間隔を隔てるように対面しており、TFTアレイ基板201とカラーフィルタ基板202との間に挟まれるように、液晶層203が形成されている。また、特に図示していないが、液晶層203を挟むようにして、液晶層203の液晶分子の配列方向を揃えるための配向膜が対で形成される。カラーフィルタ基板202の液晶層203側の面に、カラーフィルタ204が形成されている。
例えば、第1の偏光板206と第2の偏光板207とのそれぞれが、液晶パネル200の両面の側において対面するように設置されている。また、第1の偏光板206がTFTアレイ基板201の背面側に配置され、第2の偏光板207がカラーフィルタ基板202の前面側に配置されている。
例えば、液晶層203に対面するTFTアレイ基板201の他方面側に、図1に示すように光センサ部1が設けられている。光センサ部1は、詳細は後述するが、受光素子である薄膜フォトダイオードと、その読み出し回路を含む。
光センサ部1は、いわゆるタッチパネルの機能を液晶パネル200内にもたせるために形成されたものである。例えば、液晶パネル200を表示面(前面)側から見ると、有効表示領域PA内に規則的に配置される。
図1に、有効表示領域PAに光センサ部1がマトリクス状に配置されている液晶パネル200の一断面を示している。例えば、図1において、複数個(図面上は4個)の光センサ部1が等間隔に配置されている。図1は図示の便宜上4個の光センサ部1を示しているが、これに限るものではない。
位置検出の機能を有効表示領域PAの一部に限定する場合は、例えば、その限定された表示領域に光センサ部1が規則的に配置される。
表示平面(前面)の有効表示領域PAにおいて、図1に示すように、光センサ部1が形成されている液晶パネル200の領域を「センサ領域(PA2)」、その他の液晶パネル200の領域を「画素領域(PA1)」と定義する。画素領域(PA1)は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)などの複数色が画素ごとに割り当てられた画素の配置領域である。色の割り当ては、画素が対向するカラーフィルタの透過波長特性によって決められる。
例えば、図1では図示を省略しているが、画素の配置領域(画素領域(PA1))に、画素電極と共通電極(対向電極ともいう)が形成されている。画素電極と共通電極は透明電極材料で形成される。TFTアレイ基板201の他方面側(液晶層側)で画素電極の反液晶層側に、画素電極と対向して全画素共通の共通電極が形成される場合がある。または、画素電極がTFTアレイ基板201の他方面側に形成され、共通電極が液晶層203を挟んでカラーフィルタ基板202側の位置に、全画素共通で形成される場合がある。
画素の配置領域には、図1で図示していないが、画素構成に応じて、画素電極と対向電極間の液晶容量を補助する補助容量、画素電極への印加電位を、入力される映像信号の電位に応じて制御するスイッチング素子なども形成される。
例えば、複数色が1色ずつ対応した複数画素からなる単位を「画素ユニット」とすると、画素ユニットに対する光センサ部1の割合は1:1の場合に、光センサ部1の配置密度が最大となる。本実施形態において光センサ部1の配置密度は、上記最大の場合でもよいし、これより小さくてよい。
例えば、TFTアレイ基板201の背面側に、バックライト300が配置されている。バックライト300は、液晶パネル200の背面に対面しており、液晶パネル200の有効表示領域PAに照明光を出射する。
図1に例示するバックライト300は、光源301と、光源301から照射された光を拡散することによって面状の光に変換する導光板302とを有している。バックライト300は、導光板302に対する光源301の配置位置に応じて、サイドライト型、直下型などがあるが、ここではサイドライト型を例示する。
例えば、光源301は、液晶パネル200の背後、且つ、液晶パネル200の背面に沿う方向の一方側または両方側に配置される。言い換えると、光源301は、表示面200A(前面)から見た液晶パネル200の1辺、または、対向する2辺に沿って配置される。ただし、光源301を液晶パネル200の3以上の辺に沿って配置しても構わない。
光源301は、例えば、ガラス管内の低圧水銀蒸気中のアーク放電により発生する紫外線を蛍光体で可視光線に変換して放射する冷陰極管ランプ、あるいは、LEDまたはEL素子などから構成されている。図1では、光源301として、白色LEDなどの可視光源301aと、IR光源301bとが対向する2辺に配置されている場合を示している。
導光板302は、例えば、透光性のアクリル板により構成され、光源301からの光を全反射させながら面に沿って(液晶パネル200の背面に沿う方向の一方側から他方側へ)導光する。導光板302の背面には、例えば、導光板302と一体的に形成された、若しくは、導光板302とは別部材により形成された不図示のドットパターン(複数の突部)が設けられている。導光された光はドットパターンにより散乱されて液晶パネル200に照射される。なお、導光板302の背面側には、光を反射する反射シートが設けられてもよいし、導光板302の前面側には、拡散シートやプリズムシートが設けられてもよい。
例えば、バックライト300は、以上の構成を有し、液晶パネル200の有効表示領域PAの全面にほぼ均一な平面光を照射する構成となっている。
また、例えば、データ処理部400は、図1に示すように、制御部401と、位置検出部402とを有する。データ処理部400は、コンピュータを含み、プログラムによってコンピュータが各部を制御することで動作する。このため、制御部401と位置検出部402の機能は、不図示のメモリに予め格納され、あるいは、外部から入力されるプログラムのタスクやデータを用いて実現される。
データ処理部400は、その機能を液晶パネル200内外で分けて実装されてもよい。図1ではデータ処理部400が液晶パネル200の外部に、例えば単数または複数のICとして配置される場合を例示する。
例えば、制御部401は、画像表示の制御、位置検出のためのIRセンサの制御(受光によるデータ収集)、及び、バックライト制御を行う。
画像表示に関し、制御部401が、例えば液晶パネル200内のディスプレイ駆動回路を統括して指示を与えることにより、液晶パネル200の画像表示を制御する。IRセンサの制御に関し、制御部401が、例えば液晶パネル200内のセンサ駆動回路を統括して指示を与えることにより、被検出物の位置(及び大きさ)の検出を制御する。ディスプレイ駆動回路やセンサ駆動回路の例は後述する。
バックライト制御に関し、制御部401が、バックライト300の電源部(不図示)に制御信号を供給することによって、バックライト300から出力される照明光の明るさなどを制御する。
例えば、位置検出部402は、制御部401の指示を受けると、液晶パネル200内のセンサ駆動回路を介して送られてくる受光データに基づいて、ユーザの指やスタイラスペンなどの被検知体が接触または近接した位置を検出する。この検出は、液晶パネル200の有効表示領域PAに対して行われる。
[液晶パネルの概略構成]
図2は、液晶パネル内の駆動回路の構成例を示すブロック図である。
例えば、図2に示すように、液晶パネル200は、画素(PIX)がマトリクス状に配置された表示部10を有する。
図1にも示すが、有効表示領域PAの周囲に周辺領域CAが存在する。周辺領域CAは、TFTアレイ基板201の有効表示領域PA以外の領域をいう。周辺領域CAには、図2に示すように、有効表示領域PA内のTFTと一括して形成されるTFTを含んで構成された幾つかの機能ブロックにより示される駆動回路が形成されている。
例えば、液晶パネル200は駆動回路として垂直ドライバ(V.DRV.)11、ディスプレイドライバ(D−DRV.)12、センサドライバ(S−DRV.)13、選択スイッチアレイ(SEL.SW.)14、及びDC/DCコンバータ(DC/DC.CNV.)15を有する。
例えば、垂直ドライバ11は、画素ラインを選択のために、水平方向に配線された各種制御線を垂直方向に走査するシフトレジスタなどの機能を有する回路である。
ディスプレイドライバ12は、映像信号のデータ電位をサンプリングしてデータ信号振幅を発生し、列方向の画素で共通な信号線にデータ信号振幅を排出するなどの機能を有する回路である。
センサドライバ13は、所定の密度で画素の配置領域内に分散配置された光センサ部1に対し、垂直ドライバ11と同様な制御線の走査と、制御線の走査に同期してセンサ出力(検出データ)の収集を行う回路である。
スイッチアレイ14は、複数のTFTスイッチから構成され、ディスプレイドライバ12によるデータ信号振幅の排出制御と、表示部10からのセンサ出力の制御を行う回路である。
DC/DCコンバータ15は、入力される電源電圧から、液晶パネル200の駆動に必要な電位の各種直流電圧を発生する回路である。
例えば、ディスプレイドライバ12やセンサドライバ13の入出力信号、その他の信号の液晶パネル200内と外のやり取りは、液晶パネル200に設けられたフレキシブル基板16を介して行われる。
例えば、図2に示すほかに、クロック信号の発生または外部入力のための構成なども駆動回路に含まれる。
[画素と光センサ部との組み合わせ例]
既に述べたように、例えば、画素と光センサ部とは有効表示領域PA内で規則的に配置される。その配置の規則は任意であるが、複数の画素と1つの光センサ部を組として、この組を有効表示領域PA内にマトリクス状に配置するとよく、例えば、R,G,Bの3画素と1つの光センサ部1を1組とする。
例えば、図1に示すカラーフィルタ204は、画素(PIX)の平面視の大きさにほぼ対応し、R,G,Bの各波長領域をそれぞれ選択的に透過するフィルタと、混色防止のためにフィルタの周囲(すべての境界部)を一定幅で遮蔽するブラックマトリクスを有する。
[画素部及び光センサ部のパターン及び断面構造]
図3(a)に光センサ部1の平面図の一例を、図3(b)に、図3(a)のパターンに対応する光センサ部1の等価回路の一例を示す。
例えば、図3(b)に図解するように、光センサ部1は、Nチャネル型の薄膜トランジスタ(TFT)からなる3つのトランジスタと、受光素子である薄膜フォトダイオードPDとを有する。
3つのトランジスタは、リセットトランジスタTS、アンプトランジスタTA、読み出しトランジスタTRである。
例えば、薄膜フォトダイオードPDは、赤外光あるいは紫外光などの非可視光に感度をもつ受光素子として形成されている。本実施形態においては、上記のバックライト300を構成するIR光源301bの発する赤外光に対して感度を有する受光素子となっている。バックライトが紫外光を発光する場合には、薄膜フォトダイオードPDは、その紫外光に対して感度を有する設計とする。
例えば、薄膜フォトダイオードPDは、アノードがストレージノードSNに接続され、カソードが電源電圧VDDの供給線(以下、VDD線)31に接続されている。
薄膜フォトダイオードPDは、後述するようにPIN構造またはPDN構造を有し、I(intrinsic)領域(PIN構造の真性半導体領域)またはD(doped)領域(PDN構造のN領域)に対し絶縁膜を介して電界を及ぼすコントロールゲートCGを備える。薄膜フォトダイオードPDは、逆バイアスされて使用され、そのときの空乏化の程度をコントロールゲートCGで制御することにより、感度を最適化(通常、最大化)できる構造を有する。
例えば、リセットトランジスタTSはドレインがストレージノードSNに接続され、ソースが配線37を介して基準電圧VSSの供給線(以下、VSS線)32に接続され、ゲートがリセット信号(RESET)の供給線(以下、リセット線)33に接続されている。リセットトランジスタTSは、ストレージノードSNをフローティング状態からVSS線32への接続状態に切り替え、ストレージノードSNを放電して、その蓄積電荷量をリセットする。
例えば、アンプトランジスタTAはドレインがVDD線31に接続され、ソースが読み出しトランジスタTRを介して検出電位Vdet(または検出電流Idet)の出力線(以下、検出線)35に接続され、ゲートがストレージノードSNに接続されている。
例えば、読み出しトランジスタTRは、ドレインがアンプトランジスタTAのソースに接続され、ソースが検出線35に接続され、ゲートがリード制御信号(READ)の供給線(以下、リード制御線)34に接続されている。
例えば、アンプトランジスタTAはリセット後に再びフローティング状態となったストレージノードSNに薄膜フォトダイオードPDで発生した正電荷が蓄積されると、その蓄積された電荷量(受光電位)を増幅する作用がある。読み出しトランジスタTRは、アンプトランジスタTAで増幅された受光電位を、検出線35に排出するタイミングを制御するトランジスタである。一定時間の蓄積時間が経過すると、リード制御信号(READ)が活性化して読み出しトランジスタTRがオンするため、アンプトランジスタTAは、ソースとドレインに電圧が印加されて、そのときのゲート電位に応じた電流を流す。これにより受光電位に応じ、振幅が増大した電位変化が検出線35に出現し、この電位変化が、検出電位Vdetとして検出線35から光センサ部1の外部に出力される。あるいは、受光電位に応じて値が変化する検出電流Idetが、検出線35から光センサ部1の外部に出力される。
図3(a)は、図1のようにカラーフィルタ基板202と貼り合わされて液晶が封入される前のTFTアレイ基板201の上面視を示す。
図3(a)に示すパターン図において図3(b)に示す素子やノードには同一符号を付しているため、素子間の電気的接続は明らかである。
例えば、VDD線31、VSS線32及び検出線35は、アルミニウム(AL)の配線層から形成され、リセット線33とリード制御線34はゲートメタル(GM)、例えばモリブデン(Mo)から形成されている。ゲートメタル(GM)はアルミニウム(AL)の配線層より下層に形成される。ゲートメタル(GM)より上層で、アルミニウム(AL)より下層の階層に、ポリシリコン(PS)層などの半導体層が4つ孤立して配置されている。リセットトランジスタTS、読み出しトランジスタTR、アンプトランジスタTA及び薄膜フォトダイオードPDは、それぞれPS層などの半導体層を有している。
例えば、トランジスタにおいては、ゲートメタル(GM)と交差するPS層などからなる薄膜の半導体層の箇所の一方と他方に、N型不純物が導入されてソースとドレインが形成されるトランジスタ構造となっている。
これに対し、薄膜フォトダイオードPDでは、PS層などからなる薄膜の半導体層36の一方と他方にP型とN型の逆導電型の不純物が導入されているためダイオード構造となっている。P型の不純物領域(P領域)が、薄膜フォトダイオードPDのアノード(A)領域となり、これが例えばストレージノードSNを構成する。一方、N型の不純物領域(N領域)が、薄膜フォトダイオードPDのカソード(K)領域を構成し、これが例えばコンタクトを介して上層のVDD線31と接続されている。
薄膜フォトダイオードPDの構成の詳細については後述する。
図4は、光センサ部1と、FFS方式の液晶の画素(PIX)の一部とを概略的に示す断面図である。図4は、図3(a)のS1−S1線に沿った光センサ部1の一部を示す断面と、不図示の画素(PIX)の一部の断面とを表す。
例えば、本実施形態の液晶の画素は、FFS(Field Fringe Switching)方式である。FFS方式の液晶は、別名を「In Plane Switching(IPS)−Pro」方式の液晶」とも言う。
図4に示すように、スイッチング素子SWとなるトランジスタがTFTアレイ基板201上の多層の絶縁膜中に埋め込んで形成されている。図4に示す絶縁膜は、下層から順に、2層のゲート絶縁膜50、2層の第1層間絶縁膜51、第2層間絶縁膜(平坦化膜)52、第3層間絶縁膜53を含む。
例えば、ゲート絶縁膜50の直下にモリブデン(Mo)などからなり、垂直走査線44となるゲートメタルGMが形成され、ゲート絶縁膜50上にポリシリコン(PS)層などからなる薄膜の半導体層43が形成されている。
半導体層43は、ゲートメタルGMの上方にチャネル形成領域となるP領域が位置し、その両側に、ソースドレインとなるN領域が形成されて、薄膜トランジスタが構成されている。
例えば、半導体層43に形成されたソースとドレインの一方に、内部配線42及びコンタクト41を介して画素毎に区分された透明電極層からなる画素電極40が形成されている。
また、画素電極40の下方において第2層間絶縁膜52と第3層間絶縁膜53の界面に、共通電極55が画素電極40と対面して形成される。共通電極55は、全画素共通な透明電極層で形成される。
また、半導体層43のソースとドレインの他方に、アルミニウムなどからなる信号線45Aが接続されている。
また、例えば、TFTアレイ基板201の上方にカラーフィルタ基板202が重ねられ、両基板間に液晶層203、配向膜56、カラーフィルタ204が下層から順に位置する。
ここで液晶層203は、ネマチック液晶で構成される。
共通電極55は共通電位で電位固定され、画素電極40との間に印加される電圧によって、液晶に印加する電界を変化させるための電極である。
図1に示すように、TFTアレイ基板201及びカラーフィルタ基板202の外側面に接着剤を介して密着状態で設けられている第1の偏光板206と第2の偏光板207は、クロスニコル状態で設けられる。
また、信号線45A及び垂直走査線44(ゲートメタル(GM))の材料としては、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、タングステン(W)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、これらの複合層(例えば、Ti/Al)、または、これらの合金層を用いることが可能である。
次に、光センサ部1の断面構造について説明する。
図4に示すように、薄膜フォトダイオードPDが、TFTアレイ基板201上の2層のゲート絶縁膜50、2層の第1層間絶縁膜51、第2層間絶縁膜(平坦化膜)52、第3層間絶縁膜53を含む多層の絶縁膜中に埋め込んで形成されている。
例えば、ゲート絶縁膜50の直下に「金属膜」であるコントロールゲートCGが形成され、ゲート絶縁膜50上にポリシリコンなどからなる薄膜の半導体層36が形成されている。
半導体層36は、コントロールゲートCGの上方にI領域(真性半導体領域)36Iが位置し、その両側に、P領域(P型半導体領域)からなるアノード領域36Aと、N領域(N型半導体領域)からなるカソード領域36Kとが位置する。さらに、本実施形態においては、I領域36Iとカソード領域36Kの間に低濃度のN型不純物を含有する低濃度半導体領域(N領域)36Nを有する構成となっている。上記のようにして、低濃度半導体領域を有するPIN構造の薄膜フォトダイオードが構成されている。
なお、PDN構造の場合、I領域に代えてD領域(N領域)が形成された構成となる。
例えば、カソード領域36Kは第1層間絶縁膜51内に形成されるコンタクトプラグ54によって、第1層間絶縁膜51上に形成されるVDD線31と接続されている。アノード領域36Aは不図示の箇所で配線39に接続されており、アンプトランジスタTAのゲート電極と接続される。
また、第1層間絶縁膜51上には、VDD線31から離れた位置に、検出線35とVSS線32が並んで配置されている。
例えば、VDD線31、VSS線32、検出線35は全てアルミニウムなどから形成され段差が大きいため、段差を平坦化する第2層間絶縁膜(平坦化膜)52が形成されている。
第2層間絶縁膜52の上に、共通電位で電位固定される共通電極55が形成されている。光センサ部1には画素電極がないため液晶への印加電界は制御できないが、共通電極55により液晶を固定する役割がある。共通電極55は透明電極層により形成されるため光を透過できる。
図4において、カラーフィルタ204は、光センサ部1と画素(PIX)との境界部にブラックマトリクス21Kが形成され、2つのブラックマトリクス21Kの間にセンサ開口部SAが設けられている。一方、画素(PIX)においては、R,G,Bの何れかのフィルタが示されている。
[薄膜フォトダイオードPDの構造と受光特性]
図5(a)はPIN構造の薄膜フォトダイオードPDの平面図であり、図5(b)は図5(a)中のX−X’における断面図である。図5(b)においては、VDD線31などの配線及び第2層間絶縁膜52より上層の構成は省略している。
例えば、TFTアレイ基板201上に「金属膜」からなるコントロールゲート38が形成され、その上層に2層のゲート絶縁膜50が形成され、その上層に半導体層36が形成されている。
半導体層26は、図5(a)に示すパターン形状を有する。即ち、P領域(P型半導体領域)からなるアノード領域36A、I領域(真性半導体領域)36I、低濃度半導体領域である低濃度半導体領域(N領域)36N、N領域(N型半導体領域)からなるカソード領域36Kがそれぞれレイアウトされている。このように、低濃度半導体領域を有するPIN構造の薄膜フォトダイオードが構成されている。
なお、PDN構造の場合、I領域に代えてD領域(N領域)が形成された構成となる。
また、上記の各領域に対するコントロールゲート38のレイアウトは図5(a)に示すとおりである。
上記のフォトダイオードを被覆して第1層間絶縁膜51が形成されており、アノード領域36Aとカソード領域36Kに達するコンタクトホールCTを介してコンタクトプラグ54に接続されている。
上記のフォトダイオードにおいて、逆バイアスを印加すると、I領域(またはD領域)の内部に空乏層が拡がる。この空乏化を促進するためにバックゲート制御(コントロールゲートCGによる電界制御)を行う。ただし、PIN構造ではP領域から10μm程度の空乏化であるが、PDN構造ではD領域のほぼ全域が空乏化され、それだけ受光感度を有する面積が広いという利点がある。本実施形態では、PIN構造、PDN構造のいずれも採用可能である。
かかる構造の位置センサとしての薄膜フォトダイオードPDは、非可視光に感度、望ましくは感度ピークを持つように設計されている。
非可視光は、例えば、赤外光または紫外光を含む。なお、国際照明委員会(CIE:Commission International de 1' Eclairage)では、紫外光(これも非可視光の一例である。)と可視光との波長の境界は360nm〜400nm、可視光と赤外光との波長の境界は760nm〜830nmとしている。ただし、実用的には、350nm以下の波長を紫外光、700nm以上の波長を赤外光としてもよい。ここでは非可視光の波長範囲を350nm以下、700nm以上とする。ただし、本実施形態において、非可視光の波長の境界は、上記360nm〜400nm、760nm〜830nmの範囲内で任意に規定してよい。
非可視光として赤外光(IR光)を用いる場合、IR光に感度ピークをもつ薄膜フォトダイオードPDを構成する薄膜の半導体層36は、可視光の受光素子のエネルギーバンドギャップ(例えば1.6eV)より小さい値をもつことが好ましい。例えば、価電子帯と伝導帯間のエネルギーバンドギャップが1.1eVと可視光の受光素子のエネルギーバンドギャップ(例えば1.6eV)より小さい値をもつ多結晶シリコン、もしくは、結晶シリコンから形成することができる。
エネルギーバンドギャップEgは、Eg=hν(hはプランク定数、ν=1/λ(λは光の波長))より最適な値が算出される。
一方、アモルファスシリコン、または、微結晶シリコンから薄膜の半導体層36を形成すると、それらの半導体材料はエネルギーバンドギャップ準位に分布を持つため、赤外線、紫外線に対しても、その受光能力(感度)をもつ。したがって、これらの半導体材料から形成した薄膜フォトダイオードPDは、可視光のみならず、赤外線、紫外線の非可視光においても受光能力を有し、これにより、可視光と非可視光の受光素子として利用可能となる。
以上から、本実施形態に好適に利用できる薄膜フォトダイオードPDは、その半導体層36が、多結晶シリコン、微結晶シリコン、アモルファスシリコン、または、結晶シリコンから形成されることが好ましい。
いずれにしても、本実施形態における薄膜フォトダイオードPDは、可視光の受光のために設計されたフォトダイオードより赤外光または紫外光などの非可視光の吸収係数が大きくなるように半導体材料が選択され、設計されている。
ここで、図3を参照して、上記の薄膜フォトダイオードを備えた光センサ部の光検出動作を検討する。
薄膜フォトダイオードへの光照射により発生した電流を画素内の蓄積容量に蓄積し電圧変換後、アンプトランジスタTAで信号を増幅することで読み出す方法を採用すると、センサ信号感度(電圧)は、光電流×露光時間/電流蓄積容量で表現できる。
そのため、センサ信号感度を増加させるには、(1)光電流を増加させる、(2)露光時間を長くする、(3)電流蓄積容量を低減する、という方法が考えられる。
特に電流蓄積容量として素子の寄生容量を利用する場合には、デバイス構造により寄生容量を低減することにより、センサ信号感度電圧を改善することができる。
[薄膜フォトダイオードのレイアウト例]
カソード領域(N領域)36Kに接続する方向に垂直な方向におけるアノード領域(P領域)36Aの幅Wpとアノード領域(P領域)36Aに接続する方向に垂直な方向におけるカソード領域(N領域)36Kの幅Wnが異なるレイアウトとなっている。
上記の構成は、一方面側あるいは他方面側から見たときのアノード領域(P領域)36Aとコントロールゲート38の重なり領域の面積が、カソード領域(N領域)36Kとコントロールゲート38の重なり領域の面積と異なる構成とすることができる。
即ち、幅を狭めてコントロールゲート38との重なり領域の面積が縮小されたアノード領域(P領域)36Aまたはカソード領域(N領域)36Kと、コントロールゲート38間の寄生容量を低減することが可能となる。
ここで、上記の重なり領域を考慮する場合、低濃度半導体領域(N領域)36Nをカソード領域36Kの一部としてよい。低濃度半導体領域(N領域)36Nの占有面積が非常に小さい場合及びN型不純物濃度が非常に低い場合などは、これを除いて考慮してもよい。以下においても同様である。
本実施形態においては、例えば、コントロールゲート38がカソード領域(N領域)36Kに接続された構成となっている。ここで、カソード領域(N領域)36Kに接続する方向に垂直な方向におけるアノード領域(P領域)36Aの幅Wpが、アノード領域(P領域)36Aに接続する方向に垂直な方向におけるカソード領域(N領域)36Kの幅Wnより狭い構成とする。
上記の構成により、一方面側あるいは他方面側から見たときのアノード領域(P領域)36Aとコントロールゲート38の重なり領域の面積が、カソード領域(N領域)36Kとコントロールゲート38の重なり領域の面積より小さい構成とすることができる。これにより、コントロールゲート38とアノード領域(P領域)36A間の寄生容量Cgpを縮小することができる。
特に、薄膜フォトダイオードPDにおいて、アノード領域(P領域)36Aの幅Wp/カソード領域(N領域)36Kの幅Wnの比R1が0.3≦R1<1の範囲であることが好ましい。
上記の範囲とすることが好ましい理由については、後述に実施例において説明する。
あるいは、図示のフォトダイオードとは異なり、コントロールゲート38がアノード領域(P領域)36Aに接続された構成である場合には、以下のような構成とする。即ち、カソード領域(N領域)36Kに接続する方向に垂直な方向におけるアノード領域(P領域)36Aの幅Wpが、アノード領域(P領域)36Aに接続する方向に垂直な方向におけるカソード領域(N領域)36Kの幅Wnより広い構成とする。
上記の構成により、一方面側あるいは他方面側から見たときのアノード領域(P領域)36Aとコントロールゲート38の重なり領域の面積が、カソード領域(N領域)36Kとコントロールゲート38の重なり領域の面積より大きい構成とする。これにより、上記のようにコントロールゲート38とカソード領域(N領域)36K間の寄生容量Cgnを縮小することができる。
特に、薄膜フォトダイオードPDにおいて、カソード領域(N領域)36Kの幅Wn/アノード領域(P領域)36Aの幅Wpの比R2が0.3≦R2<1の範囲であることが好ましい。
上記の範囲とすることが好ましい理由については、後述に実施例において説明する。
[カソード領域とゲート電極の接続]
図6(a)は、上記の薄膜フォトダイオードとコントロールゲートに存在する寄生容量を示す回路図である。
薄膜フォトダイオードとコントロールゲートには、以下の寄生容量が存在する。
(1)コントロールゲート38とアノード領域(P領域)36A間の寄生容量Cgp
(2)コントロールゲート38とカソード領域(N領域)36K間の寄生容量Cgn
(3)アノード領域(P領域)36Aとカソード領域(N領域)36K間の接合の寄生容量Cjnc
上記のように、コントロールゲート38がカソード領域(N領域)36Kに接続している場合、図6(a)の回路図は、図6(b)に示す構成となる。
即ち、コントロールゲート38とカソード領域(N領域)36K間の寄生容量Cgnが見かけ上存在しなくなる。即ち、上記の電流蓄積容量は、コントロールゲート38とアノード領域(P領域)36A間の寄生容量Cgpと、アノード領域(P領域)36Aとカソード領域(N領域)36K間の接合の寄生容量Cjncの和で表される。
反対に、コントロールゲート38がアノード領域(P領域)36Aに接続している場合、コントロールゲート38とアノード領域(P領域)36A間の寄生容量Cgpが見かけ上存在しなくなる。即ち、上記の電流蓄積容量は、コントロールゲート38とカソード領域(N領域)36K間の寄生容量Cgnと、アノード領域(P領域)36Aとカソード領域(N領域)36K間の接合の寄生容量Cjncの和で表される。
上記のように、コントロールゲート38がカソード領域(N領域)36Kまたはアノード領域(P領域)36Aに接続している構成とすることで、寄生容量Cgnまたは寄生容量Cgpが見かけ上存在しなくなる。これにより寄生容量を低減することにより、センサ信号感度電圧を改善することができる。
ここで、上記のように、アノード領域(P領域)36Aとカソード領域(N領域)36Kのうち、コントロールゲート38との間に構成される寄生容量、即ち、上記の寄生容量CgpとCgnの容量値が大きいほうに、コントロールゲート38が接続されていることが好ましい。寄生容量CgpとCgnのうちより大きい容量を見かけ上存在しない状態として、寄生容量低減の効果を高めることができる。
上記の薄膜フォトダイオードPDは、絶縁膜(ゲート絶縁膜50)を介して対向するP型半導体領域(アノード領域(P領域)36A)と金属膜(コントロールゲート38)により構成される寄生容量Cgpを有する。また、絶縁膜(ゲート絶縁膜50)を介して対向するN型半導体領域(カソード領域(N領域)36K)と金属膜(コントロールゲート38)により構成される寄生容量Cgnを有する。
本実施形態においては、一方面側あるいは他方面側から見たときのアノード領域(P領域)36Aとコントロールゲート38の重なり領域の面積が、カソード領域(N領域)36Kとコントロールゲート38の重なり領域の面積と異なる構成である。これにより、寄生容量Cgpの容量値が寄生容量Cgnの容量値と異なる構成となっている。
これにより、従来の構成の薄膜フォトダイオードに対して寄生容量を低減した構成、即ち、電流蓄積容量を低減した構成となっている。
さらに、アノード領域(P領域)36Aとカソード領域(N領域)36Kのうち、ゲート絶縁膜50を介して対向するコントロールゲート38との間に構成される寄生容量、即ち、上記の寄生容量CgpとCgnの容量値が大きいほうに、コントロールゲート38が接続されている。
寄生容量CgpとCgnのうちのより容量の大きい寄生容量を見かけ上存在しない状態とすることができ、寄生容量をさらに低減することができ、即ち、電流蓄積容量をさらに低減することができる。
本実施形態に係る薄膜フォトダイオードを有する光センサ部を備えた液晶表示装置によれば、上記のように寄生容量である電流蓄積容量を低減することにより、センサ信号感度を増加させることができる。
上記の構成において、アノード領域(P領域)36Aの幅Wpが変動すると感度への影響が生じることがあるので、十分に検討して設計することが重要である。
[センサの感度の改善と飽和特性の改善]
ところで、上記のように薄膜フォトダイオードの寄生容量を低減して光センサ部の感度増加させた場合、センサの飽和特性に影響が出てくる。
本実施形態においては、以下のように、薄膜フォトダイオードPDに入射する光の成分を精査し、薄膜フォトダイオードの動作から、検出したい光を可能な限り薄膜フォトダイオードに入射させることでセンサの感度の改善と飽和特性の改善の両立を図る。
上記の非可視光に感度をもつ薄膜フォトダイオードPDは、被検出物には到達することなく液晶パネル200内で繰り返す反射によって薄膜フォトダイオードPD側に回り込む“迷光”によりS/N比が低下しやすくなっている。
例えば、薄膜フォトダイオードに入射される光は次にように区別される。
(1)偏向板空気界面で反射して薄膜フォトダイオードに入る光ノイズ、(2)バックライトが金属配線に薄膜フォトダイオードに入る光ノイズ、(3)バックライトが直接薄膜フォトダイオードに入る光ノイズ、(4)バックライト光が指から反射した光信号。
上記のように、バックライトからの非可視光が、VDD線31、VSS線32、検出線35などの配線(但し、透明電極を除く)やコントロールゲート38などの電極に当たって反射すると、非可視光のパネル前面側に到達する光量が減少する。さらにこれだけでなく、パネル前面側に到達する前に薄膜フォトダイオードPD側に迷光として戻されて、ノイズ成分として受光されてしまう。
ここで、薄膜フォトダイオードの動作を考えると、コントロールゲート38をカソード領域(N領域)36Kに接続する場合、アノード領域(P領域)36AとI領域36Iの境界付近で空乏層が形成されるため、その領域での光感度が高くなる。
そこで、バックライトからの迷光がI領域36I領域へ入らないようにすることが、薄膜フォトダイオードPDの光感度が高い部分への迷光の入射を抑制し、S/N比を改善してダイナミックレンジを拡大することにつながる。
本実施形態の薄膜フォトダイオードに備えられたコントロールゲート38は金属膜であり、バックライト側からの迷光の入射を妨げることが可能となっている。
即ち、薄膜フォトダイオードPDの光感度が高い部分の下方にコントロールゲート38をレイアウトすることで、迷光の入射を抑制することができる。
特に、アノード領域(P領域)36Aのカソード領域(N領域)36K側の端部とコントロールゲート38のアノード領域(P領域)36A側の端部の距離Dが、1.5μm以上3.0μm以下の範囲であることが好ましい。
また、カソード領域(N領域)36Kのアノード領域(P領域)36A側の端部とコントロールゲート38のカソード領域(N領域)36K側の端部の距離が、1.5μm以上3.0μm以下の範囲であることが好ましい。
上記の範囲とすることが好ましい理由については、後述に実施例において説明する。
[動作]
次に、液晶表示装置100の概略的な動作の一例を説明する。
画素領域において、液晶パネル200の背面側にバックライト300が設置されている。バックライト300からの照明光は、第1の偏光板206、TFTアレイ基板201、液晶層203、カラーフィルタ204、カラーフィルタ基板202、及び、第2の偏光板207を透過して、画面表示のために前面から出射する。
この透過の過程で、第1の偏光板206の透過時に透過光が第1の方向に偏光される。液晶層203内を光が透過する間に、液晶分子の光学異方性の効果により透過光の偏光方向が液晶の分子配列方向にそって所定角度変化する。第2の偏光板207の透過時に、透過光が上記第1の方向と所定の角度ずれた第2の方向に偏光される。
この3度の偏光作用のうち、液晶層203を透過中の偏光角度は、入力される映像信号の電位に応じて液晶層203に印加する電界強度を制御することによって、画素ごとに独立に変化する。このため各画素を通過する光は、映像信号の電位に応じた明るさに変化する変調を受けて液晶パネル200から出射され、所定の画像表示に供せられる。
一方、センサ領域において光センサ部を通過する光は、画素を透過する光のような、電気信号による変調を受けることなく、そのまま液晶パネル200から出射される。
画像表示の途中で、例えばアプリケーションに応じて表示コンテンツに、ユーザ指示を促す場合があり、このような場合、ユーザが指またはスタイラスペンなどで表示画面を軽くタッチする。
指またはスタイラスペンなどの被検出物が表示画面に接触または近接すると、液晶パネル200から出射される光が、被検出物で反射され液晶パネル200内に戻される。この戻された光(反射光)は、液晶パネル200内の層界面や配線などの反射物で屈折や反射を繰り返すため、一般に、反射光は液晶パネル200で広がって進む。よって、被検出物の大きさにもよるが、反射光は、複数の光センサ部1の少なくとも1つに到達する。
光センサ部1に到達した反射光のうち、所定の逆バイアスが印加された薄膜フォトダイオードPDに反射光の一部が入射すると、薄膜フォトダイオードPDが光電変換を行って光電荷が発生する。光電荷はアノード領域(P領域)36Aなどが構成する電流蓄積容量であるストレージノードSNに蓄積され、これに接続されたアンプトランジスタTAを介して出力する。このときの電荷量は受光量に比例した受光データを表す。受光データ(電荷量)は、図3(b)に示す読み出し回路の検出線35から検出電位Vdetまたは検出電流Idetとなって出力される。
検出電位Vdetまたは検出電流Idetは、図2に示すスイッチアレイ(SEL.SW.)14によってセンサドライバ13側に送られ、ここで受光データとして収集され、さらに図1に示すデータ処理部400内の位置検出部402に入力される。位置検出部402または制御部401は、検出電位Vdetまたは検出電流Idetごとの行と列のアドレスの組を液晶パネル200側から順次、リアルタイムに入力している。このためデータ処理部400内で、不図示のメモリに、被検出物のパネル内位置情報(検出電位Vdetまたは検出電流Idet)が行と列方向のアドレス情報と関連付けられて当該メモリに蓄えられる。
液晶表示装置100は、メモリ内の情報に基づいて、被検出物の位置情報と表示情報と重ね合わせることにより、「ユーザが表示情報に基づいた指示を指またはスタイラスペンなどを用いて行った」ことが判別できる。あるいは、「ユーザがスタイラスペンなどを表示画面上で移動させることにより所定の情報を入力した」ことが判別できる。つまり、液晶表示装置100は、タッチパネルを液晶パネル200に付加した場合と同様な機能を、タッチパネルを付加していない薄型の表示パネルにより実現することができている。このような表示パネルを、「インセルタッチパネル」と称する。
[薄膜フォトダイオードの形成方法]
次に、本実施形態に係る液晶表示装置の光センサ部に備えられる薄膜フォトダイオードの形成方法について説明する。
図7(a)は薄膜フォトダイオードの形成方法の形成工程を示す平面図であり、図7(b)は図7(a)中のX−X’における断面図である。
例えば、TFTアレイ基板201上に、スパッタリング法などによりモリブデンなどの金属膜を形成し、コントロースゲートのパターンにパターン加工して、コントロールゲート38を形成する。
次に、例えば、CVD(chemical vapor deposition)法などにより、窒化シリコン及び酸化シリコンを積層させ、ゲート絶縁膜50を形成する。
次に、例えば、CVD法などによりポリシリコンなどの半導体を堆積させ、薄膜フォトダイオードのパターンにパターン加工して、半導体層36を形成する。半導体層36は、導電性不純物をイオン注入されなければそのままPINダイオードの真性半導体領域となる半導体からなる。
図8(a)は図7(a)及び(b)に示す工程の続きの工程を示す平面図であり、図8(b)は図8(a)中のX−X’における断面図である。
次に、例えば、塗布などにより半導体層36の上層に全面にフォトレジスト膜を形成する。次に、TFTアレイ基板201の一方面(背面)側から全面に光を照射し、コントロールゲート38をマスクとしてフォトレジスト膜を露光し、真性半導体領域とする部分を保護するパターンのレジストマスクM1をパターン形成する。
コントロールゲート38をマスクとする露光により、レジストマスクM1はコントロールゲート38に対して自己整合的にパターン形成することができる。
図9(a)は図8(a)及び(b)に示す工程の続きの工程を示す平面図であり、図9(b)は図9(a)中のX−X’における断面図である。
次に、例えば、レジストマスクM1をマスクとしてN型の導電性不純物を低濃度にイオン注入し、N型導電性不純物を低濃度に含有する低濃度半導体領域36Nを形成する。
このとき、レジストマスクM1で保護された部分はI領域(真性半導体領域)36Iとなる。
図10(a)は図9(a)及び(b)に示す工程の続きの工程を示す平面図であり、図10(b)は図10(a)中のX−X’における断面図である。
次に、例えば、上記のレジストマスクM1を残したままで、フォトリソグラフィー工程により、アノード領域(P領域)36Aとなる領域を開口するパターンのレジストマスクM2をパターン形成する。ここで、レジストマスクM2はレジストマスクM1と一部が重なるパターンとして、レジストマスクM1とレジストマスクM2を合わせて、アノード領域(P領域)36A以外に部分を保護するパターンとする。
次に、例えば、レジストマスクM1及びレジストマスクM2をマスクとして、露出している部分の低濃度半導体領域36NにP型の導電性不純物を高濃度にイオン注入し、P型導電性不純物を高濃度に含有するアノード領域(P領域)36Aを形成する。
アノード領域(P領域)36Aの端部の位置は、レジストマスクM1により決められ、従って、アノード領域(P領域)36Aはコントロールゲート38に対して自己整合的に形成される。
図11(a)は図10(a)及び(b)に示す工程の続きの工程を示す平面図であり、図11(b)は図11(a)中のX−X’における断面図である。
次に、例えば、レジストマスクM1及びレジストマスクM2を剥離し、フォトリソグラフィー工程により、カソード領域(N領域)36Kとなる領域を開口するパターンのレジストマスクM3をパターン形成する。ここでは、カソード領域(N領域)36KとI領域36Iの間に低濃度半導体領域36Nが残るように、低濃度半導体領域36Nを所定の幅で保護するようにして形成する。
次に、例えば、レジストマスクM3をマスクとして、露出している部分の低濃度半導体領域36NにN型の導電性不純物を高濃度にイオン注入し、N型導電性不純物を高濃度に含有するカソード領域(N領域)36Kを形成する。
以降の工程としては、例えばレジストマスクM3を剥離する。次に、アノード領域(P領域)36A、I領域(真性半導体領域)36I、低濃度半導体領域36N及びカソード領域(N領域)36Kを含む半導体層36の上層に全面に、例えばCVD法などにより第1層間絶縁膜51を形成する。次に、アノード領域(P領域)36A及びカソード領域(N領域)36Kにそれぞれ達するコンタクトホールを開口し、コンタクトホール内に導電層を埋め込んでコンタクトプラグ54を形成する。
以上のようにして、図5(a)及び(b)に示すような本実施形態に係る液晶表示装置の光センサ部に備えられる薄膜フォトダイオードを形成することができる。
<変形例>
図12(a)はPIN構造の薄膜フォトダイオードPDの平面図であり、図12(b)は図12(a)中のX−X’における断面図である。
実質的に図5(a)及び(b)に示す構成と同等のフォトダイオードである。カソード領域(N領域)36Kに接続する方向に垂直な方向におけるアノード領域(P領域)36Aの幅Wpが、アノード領域(P領域)36Aに接続する方向に垂直な方向におけるカソード領域(N領域)36Kの幅Wnより狭くなっている。アノード領域(P領域)36Aのカソード領域(N領域)36K側の端部近傍において、カソード領域(N領域)36Kの幅Wn(あるいはI領域(真性半導体領域)36Iの幅)と同等の幅を有するアノード領域(P領域)部分36AWが設けられている。
アノード領域(P領域)36Aの幅Wpを狭くしたことに起因するアノード領域(P領域)36Aとカソード領域(N領域)36K間に流れる光電流が小さくなるのを抑制できる。また、アノード領域(P領域)36Aの幅Wpを狭くしたことによる感度増加の効果が目減りするのを抑制することができる。
また、製造工程における界面位置の合わせずれの影響が図5(a)及び(b)の構成より小さいという利点がある。
<実施例1>
図5(a)及び(b)に示す薄膜フォトダイオードとして、アノード領域(P領域)36Aの幅Wpとカソード領域(N領域)36Kの幅Wnを同じ100μmとした従来例に係る薄膜フォトダイオードを作成した。
ここで、アノード領域(P領域)36Aの幅Wpアノード領域(P領域)36Aとカソード領域(N領域)36Kを短絡させて、ゲート端子から見えるゲート容量Cgのコントロールゲートの印加電圧Vg依存性を調べた。ここでは、アノード領域(P領域)36Aとカソード領域(N領域)36K間に挟まれるように配置されたI領域36Iの幅を、4.5μm(a)、5.5μm(b)、6.5μm(c)、7.5μm(d)、8.5μm(e)、9.5μm(f)と変化させた。これらのコントロールゲート−カソード領域(N領域)36Kの重なりと、コントロールゲート−アノード領域(P領域)36Aの重なりは変化させていない。
上記の結果を図13に示す。
コントロールゲートに電圧を有る程度印加した場合には、I領域36Iの幅が大きいほどゲート容量Cgが大きくなったが、コントロールゲートの電圧を0Vとしたとき、I領域36Iの幅によらず、ゲート容量Cgは一定(約150fF)となった。
図14は、上記の結果から、(a)ゲート電圧10V印加時のゲート容量Cgと、(b)ゲート電圧0V時のゲート容量Cgの値を、それぞれI領域36Iの幅Lに対してプロットした図である。
ゲート電圧10V印加時は、I領域36Iの幅が大きいほどゲート容量Cgが大きくなる。
ゲート電圧0V時は、I領域36Iの幅によらず、ゲート容量Cgは一定(約150fF)となる。
上記の結果において、I領域36Iの幅が大きいほど増加するゲート容量はチャネル容量に相当する。I領域36Iの幅によらず一定となるゲート容量Cgは、コントロールゲート−カソード領域(N領域)36Kの重なりと、コントロールゲート−アノード領域(P領域)36Aの重なりによって決まる寄生容量によるためであると考えられる。
<実施例2>
図5(a)及び(b)に示す薄膜フォトダイオードにおいて、カソード領域(N領域)36Kの幅Wnを100μmとし、アノード領域(P領域)36Aの幅Wpを種々に変化させた薄膜フォトダイオードを作成し、寄生容量Cpの変化を測定した。
結果を図15に示す。図中、aはコントロールゲート38から見た寄生容量であり、bはアノード領域(P領域)36Aから見た寄生容量である。
コントロールゲート38から見た寄生容量成分、コントロールゲート38とカソード領域(N領域)36Kを接続した場合のアノード領域(P領域)36Aから見た寄生容量成分は、アノード領域(P領域)36Aの幅の減少とともに低減する。即ち、寄生容量低減のためには、コントロールゲート38−アノード領域(P領域)36A間、コントロールゲート38−カソード領域(N領域)36K間の重なり量の低減が有効な手法となることが示された。
この場合、センサ信号感度(電圧)は上記のように光電流×露光時間/電流蓄積容量で示されることから、光電流が一定で、容量の低減を実現できたらセンサ感度の向上が可能となる。
<実施例3>
実施例2と同じように、図5(a)及び(b)に示す薄膜フォトダイオードにおいて、カソード領域(N領域)36Kの幅Wnを100μmとし、アノード領域(P領域)36Aの幅Wpを種々に変化させた薄膜フォトダイオードを作成した。得られた薄膜フォトダイオードの光電流Inpの変化を測定した。
結果を図16に示す。光電流Inpがアノード領域(P領域)36Aの幅Wpに比例する場合、データは図中の原点を通る点線上にプロットされるはずであるが、実際には、アノード領域(P領域)36Aの幅Wpを狭くしても、比例する場合より大きな光電流が流れることがわかった。
即ち、カソード領域(N領域)36Kの幅Wnとアノード領域(P領域)36Aの幅Wp一方を狭くした場合、光電流は一定を取るとはいかなくても極端な低下を示さない。カソード領域(N領域)36Kの幅Wnまたはアノード領域(P領域)36Aの幅Wpを狭くすることが感度の向上に寄与することが可能であることが示された。
<実施例4>
上記のように、センサ信号感度(電圧)は、光電流×露光時間/電流蓄積容量で表現できる。そこで、カソード領域(N領域)36Kの幅Wnを100μmとし、アノード領域(P領域)36Aの幅Wpを種々に変化させた薄膜フォトダイオードにおいて、露光時間一定として薄膜フォトダイオードの相対感度RS(相対値)を見積もった。
結果を図17に示す。アノード領域(P領域)36Aの幅Wpが狭くなると相対感度が大幅に増加することがわかる。
しかしながら、アノード領域(P領域)36Aの幅Wpが小さくなりすぎると、実際に形成されたアノード領域(P領域)36Aの幅Wpに応じて感度が大きく変化してしまうことになる。
上記を考慮すると、センサ感度が増加し、かつ、感度のバラツキが大きくならない領域として、カソード領域(N領域)36Kの幅Wn(100μm)に対して、アノード領域(P領域)36Aの幅Wpを30μm以上100μm未満とすることが好ましい。
上記は換言すると、薄膜フォトダイオードPDにおいて、アノード領域(P領域)36Aの幅Wp/カソード領域(N領域)36Kの幅Wnの比R1が0.3≦R1<1の範囲であることが好ましいことになる。
<実施例5>
アノード領域(P領域)36Aのカソード領域(N領域)36K側の端部とコントロールゲート38のアノード領域(P領域)36A側の端部の距離Dを種々に変化させた薄膜フォトダイオードについてのシミュレーションを行った。ここでは、バックライトからの光が配線などに反射して薄膜フォトダイオードに入射する、ノイズ成分に相当する相対光量RL(相対値)をシミュレーションにより求めた。
結果を図18に示す。距離Dを大きくするにつれて、相対光量RLは小さくなっていくことがわかった。
ここで、図中に実際の光信号レベルSIGを示す。距離Dが0.5μm以上とすることで、光信号レベルはノイズ成分以上の大きさとなることがわかった。
<実施例6>
図5(a)及び(b)に示す薄膜フォトダイオードにおいて、カソード領域(N領域)36Kの幅Wnを100μmとし、アノード領域(P領域)36Aの幅Wp30μmとし、以下の見積もりを行った。
ここで、アノード領域(P領域)36Aのカソード領域(N領域)36K側の端部とコントロールゲート38のアノード領域(P領域)36A側の端部の距離Dを種々に変化させた。上記の薄膜フォトダイオードにおいて、露光時間一定として薄膜フォトダイオードの相対感度RS(相対値)を見積もった。
結果を図19に示す。距離Dを大きくするにつれて、相対感度RSは小さくなっていくことがわかった。
アノード領域(P領域)36Aのカソード領域(N領域)36K側の端部とコントロールゲート38のアノード領域(P領域)36A側の端部の距離Dを1.5μm以上3.0μm以下の範囲RGとすることが好ましい。これにより、センサ感度とバラツキの安定性を実現することができる。
<実施例7>
図5(a)及び(b)に示す薄膜フォトダイオードにおいて、カソード領域(N領域)36Kの幅Wnを100μmとし、アノード領域(P領域)36Aの幅Wp30μmとし、以下の見積もりを行った。
ここで、アノード領域(P領域)36Aのカソード領域(N領域)36K側の端部とコントロールゲート38のアノード領域(P領域)36A側の端部の距離Dを種々に変化させた。上記の薄膜フォトダイオードにおいて、光センサ部の信号が飽和する光量LSAT(相対値)を見積もった。
結果を図20に示す。アノード領域(P領域)36Aのカソード領域(N領域)36K側の端部とコントロールゲート38のアノード領域(P領域)36A側の端部の距離Dを1.5μm以上3.0μm以下の範囲に設定することが好ましい。これにより、D=−0.2μmの場合と比較して飽和特性が2.5倍に改善していることがわかった。
これにより、センサの感度特性とともに、ダイナミックレンジがともに改善されていることがわかった。
本実施形態及びその変形例によれば、表示部(基板)のセンサ領域に形成される薄膜フォトダイオードにおいて、P型半導体領域の幅とN型半導体領域の幅が異なっている。これにより、薄膜フォトダイオードと金属膜間の寄生容量を縮小してセンサの検出感度を向上させ、また、センサの飽和特性を改善することができる。
<第2実施形態>
図21(a)は本実施形態におけるPIN構造の薄膜フォトダイオードPDの平面図であり、図21(b)は図21(a)中のX−X’における断面図である。図21(b)においては、VDD線31などの配線及び第2層間絶縁膜52より上層の構成は省略している。薄膜フォトダイオードPDの構成を除いて、本実施形態の表示装置は第1実施形態と同様の構成である。
例えば、TFTアレイ基板201上に「金属膜」からなるコントロールゲート38が形成され、その上層に2層のゲート絶縁膜50が形成され、その上層に半導体層36が形成されている。
半導体層26は、図21(a)に示すパターン形状を有する。即ち、P領域(P型半導体領域)からなるアノード領域36A、I領域(真性半導体領域)36I、低濃度半導体領域である低濃度半導体領域(N領域)36N、N領域(N型半導体領域)からなるカソード領域36Kがそれぞれレイアウトされている。このように、低濃度半導体領域を有するPIN構造の薄膜フォトダイオードが構成されている。
カソード領域(N領域)36Kに接続する方向に垂直な方向におけるアノード領域(P領域)36Aの幅Wpとアノード領域(P領域)36Aに接続する方向に垂直な方向におけるカソード領域(N領域)36Kの幅Wnが異なるレイアウトとなっている。
また、上記の各領域に対するコントロールゲート38のレイアウトは図21(a)に示すとおりである。
ここで、アノード領域(P領域)36Aは、コントロールゲート38との重なり領域の外部において、カソード領域(N領域)36Kに接続する方向に垂直な方向に延伸する延伸部36ALが設けられている。
また、上記のフォトダイオードを被覆して第1層間絶縁膜51が形成されており、アノード領域(P領域)36Aとカソード領域(N領域)36Kに達するコンタクトホールCTを介してコンタクトプラグ54に接続されている。アノード領域(P領域)36Aに対するコンタクトホールは、上記の延伸部36ALにおいて設けられている。
本実施形態においては、一方面側あるいは他方面側から見たときのアノード領域(P領域)36Aとコントロールゲート38の重なり領域の面積が、カソード領域(N領域)36Kとコントロールゲート38の重なり領域の面積と異なる構成である。これにより、寄生容量Cgpの容量値が寄生容量Cgnの容量値と異なる構成となっている。
これにより、従来の構成の薄膜フォトダイオードに対して寄生容量を低減した構成、即ち、電流蓄積容量を低減した構成となっている。
さらに、アノード領域(P領域)36Aとカソード領域(N領域)36Kのうち、ゲート絶縁膜50を介して対向するコントロールゲート38との間に構成される寄生容量、即ち、上記の寄生容量CgpとCgnの容量値が大きいほうに、コントロールゲート38が接続されていることが好ましい。本実施形態においては、カソード領域(N領域)36Kにコントロールゲート38が接続されている。
寄生容量CgpとCgnのうちのより容量の大きい寄生容量を見かけ上存在しない状態とすることができ、寄生容量をさらに低減することができ、即ち、電流蓄積容量をさらに低減することができる。
本実施形態に係る薄膜フォトダイオードを有する光センサ部を備えた液晶表示装置によれば、上記のように寄生容量である電流蓄積容量を低減することにより、センサ信号感度を増加させることができる。
本実施形態の薄膜フォトダイオードにおいて、コントロールゲート38との重なり領域の外部におけるアノード領域(P領域)36Aの構造は基本的に任意である。
一方、後述の理由により、上記の延伸部36ALは設けないか、できるだけ短くするほうが好ましいが、コンタクトホールの開口領域になんらかの制限がある場合などに適用できる。
<実施例8>
第1実施形態に係る表示装置の薄膜フォトダイオードと、第2実施形態に係る表示装置の薄膜フォトダイオードを作成した。ここで、カソード領域(N領域)36Kの幅Wnを100μmとし、アノード領域(P領域)36Aの幅Wpを種々に変化させた。これらの寄生容量の変化を測定した。
結果を図22に示す。図中、aは第1実施形態の構成の薄膜フォトダイオードにおけるアノード領域(P領域)36Aから見た寄生容量であり、bは第2実施形態の構成の薄膜フォトダイオードにおけるアノード領域(P領域)36Aから見た寄生容量である。
アノード領域(P領域)36Aの幅Wpを狭めたときの寄生容量の低減可能な大きさが、第1実施形態の構成の薄膜フォトダイオードのほうが大きく、電流蓄積容量の低減によるセンサ信号感度増加のためには第1実施形態の構成のほうが好ましい。
<第3実施形態>
図23(a)は本実施形態におけるPIN構造の薄膜フォトダイオードPDの平面図であり、図23(b)は図23(a)中のX−X’における断面図である。図23(b)においては、VDD線31などの配線及び第2層間絶縁膜52より上層の構成は省略している。薄膜フォトダイオードPDの構成を除いて、本実施形態の表示装置は第1実施形態と同様の構成である。
例えば、TFTアレイ基板201上に「金属膜」からなるコントロールゲート38が形成され、その上層に2層のゲート絶縁膜50が形成され、その上層に半導体層36が形成されている。
半導体層26は、図23(a)に示すパターン形状を有する。即ち、P領域(P型半導体領域)からなるアノード領域36A、I領域(真性半導体領域)36I、低濃度半導体領域である低濃度半導体領域(N領域)36N、N領域(N型半導体領域)からなるカソード領域36Kがそれぞれレイアウトされている。このように、低濃度半導体領域を有するPIN構造の薄膜フォトダイオードが構成されている。
カソード領域(N領域)36Kに接続する方向に垂直な方向におけるアノード領域(P領域)36Aの幅Wpとアノード領域(P領域)36Aに接続する方向に垂直な方向におけるカソード領域(N領域)36Kの幅Wnが異なるレイアウトとなっている。
また、上記の各領域に対するコントロールゲート38のレイアウトは図21(a)に示すとおりである。
また、上記のフォトダイオードを被覆して第1層間絶縁膜51が形成されており、アノード領域(P領域)36Aとカソード領域(N領域)36Kに達するコンタクトホールCTを介してコンタクトプラグ54に接続されている。
ここで、I領域36Iのアノード領域(P領域)36A側の端部近傍において、アノード領域(P領域)36Aの幅Wpと同等の幅を有するI領域部分36IWが設けられている。
本実施形態においては第1実施形態と同様に、一方面側あるいは他方面側から見たときのアノード領域(P領域)36Aとコントロールゲート38の重なり領域の面積が、カソード領域(N領域)36Kとコントロールゲート38の重なり領域の面積と異なる。これにより、寄生容量Cgpの容量値が寄生容量Cgnの容量値と異なる構成となっている。
これにより、従来の構成の薄膜フォトダイオードに対して寄生容量を低減した構成、即ち、電流蓄積容量を低減した構成となっている。
さらに、アノード領域(P領域)36Aとカソード領域(N領域)36Kのうち、ゲート絶縁膜50を介して対向するコントロールゲート38との間に構成される寄生容量の容量値が大きいほうに、コントロールゲート38が接続されていることが好ましい。即ち、上記の寄生容量CgpとCgnの容量値が大きいほうに、コントロールゲート38が接続されていることが好ましい。本実施形態においては、カソード領域(N領域)36Kにコントロールゲート38が接続されている。
寄生容量CgpとCgnのうちのより容量の大きい寄生容量を見かけ上存在しない状態とすることができ、寄生容量をさらに低減することができ、即ち、電流蓄積容量をさらに低減することができる。
本実施形態に係る薄膜フォトダイオードを有する光センサ部を備えた液晶表示装置によれば、上記のように寄生容量である電流蓄積容量を低減することにより、センサ信号感度を増加させることができる。
特に、本実施形態に係る薄膜フォトダイオードは、アノード領域(P領域)36Aとコントロールゲート38の重なり領域の面積が第1実施形態の薄膜フォトダイオードよりも狭められているので、寄生容量Cgpが第1実施形態より低減されている。
また、I領域36Iとアノード領域(P領域)36Aの界面が幅Wpの部分に設けられているので、製造工程における界面位置の合わせずれの影響が第1実施形態より小さいという利点がある。
上記の構成において、アノード領域(P領域)36Aの幅Wpが変動すると感度への影響が生じることがあるので、十分に検討して設計することが重要である。
また、I領域36Iに幅Wpの領域が設けられたことで、第1実施形態よりも再結合によるロスが大きくなる可能性がある。ロスが大きい場合には、I領域部分36IWの面積を小さくして、影響が小さい範囲で検討することが重要になる。
<第4実施形態>
図24(a)は本実施形態におけるPIN構造の薄膜フォトダイオードPDの平面図であり、図24(b)は図24(a)中のX−X’における断面図である。図24(b)においては、VDD線31などの配線及び第2層間絶縁膜52より上層の構成は省略している。薄膜フォトダイオードPDの構成を除いて、本実施形態の表示装置は第1実施形態と同様の構成である。
例えば、TFTアレイ基板201上に「金属膜」からなるコントロールゲート38が形成され、その上層に2層のゲート絶縁膜50が形成され、その上層に半導体層36が形成されている。
半導体層26は、図24(a)に示すパターン形状を有する。即ち、P領域(P型半導体領域)からなるアノード領域36A、I領域(真性半導体領域)36I、低濃度半導体領域である低濃度半導体領域(N領域)36N、N領域(N型半導体領域)からなるカソード領域36Kがそれぞれレイアウトされている。このように、低濃度半導体領域を有するPIN構造の薄膜フォトダイオードが構成されている。
また、上記のフォトダイオードを被覆して第1層間絶縁膜51が形成されており、アノード領域(P領域)36Aとカソード領域(N領域)36Kに達するコンタクトホールCTを介してコンタクトプラグ54に接続されている。
ここで、一方面側あるいは他方面側から見たときのアノード領域(P領域)36Aとコントロールゲート38の重なりの幅Lpが、カソード領域(N領域)36Kとコントロールゲート38の重なりの幅Lnより狭く設けられている。
これにより第1実施形態と同様に、一方面側あるいは他方面側から見たときのアノード領域(P領域)36Aとコントロールゲート38の重なり領域の面積が、カソード領域(N領域)36Kとコントロールゲート38の重なり領域の面積と異なる構成である。これにより、寄生容量Cgpの容量値が寄生容量Cgnの容量値と異なる構成となっている。
これにより、従来の構成の薄膜フォトダイオードに対して寄生容量を低減した構成、即ち、電流蓄積容量を低減した構成となっている。
さらに、アノード領域(P領域)36Aとカソード領域(N領域)36Kのうち、ゲート絶縁膜50を介して対向するコントロールゲート38との間に構成される寄生容量にコントロールゲート38が接続されていることが好ましい。即ち、上記の寄生容量CgpとCgnの容量値が大きいほうに、コントロールゲート38が接続されていることが好ましい。本実施形態においては、カソード領域(N領域)36Kにコントロールゲート38が接続されている。
寄生容量CgpとCgnのうちのより容量の大きい寄生容量を見かけ上存在しない状態とすることができ、寄生容量をさらに低減することができ、即ち、電流蓄積容量をさらに低減することができる。
本実施形態に係る薄膜フォトダイオードを有する光センサ部を備えた液晶表示装置によれば、上記のように寄生容量である電流蓄積容量を低減することにより、センサ信号感度を増加させることができる。
特に、本実施形態に係る薄膜フォトダイオードは、第1実施形態よりも再結合によるロスが小さくなるという利点がある。
アノード領域(P領域)36Aの幅Wpが変動したときの感度への影響も第1実施形態より小さくなる。
また、I領域36Iとアノード領域(P領域)36Aの界面が幅Wpの部分に設けられているので、製造工程における界面位置の合わせずれの影響が第1実施形態より小さいという利点がある。
<実施例9>
カソード領域(N領域)36Kの幅Wnとアノード領域(P領域)36Aの幅Wpが同一である、第4実施形態に係る表示装置の薄膜フォトダイオードにおいて、この幅(W長)を種々に変化させた薄膜フォトダイオードを作成した。ここで、アノード領域(P領域)36Aとコントロールゲート38の重なりの幅Lp、カソード領域(N領域)36Kとコントロールゲート38の重なりの幅Lnとしては、それぞれ、0.5μm、1.5μmとした。
上記の薄膜フォトダイオードにおいて、W長を変えたときのコントロールゲート38とアノード領域(P領域)36A間の寄生容量Cgp、コントロールゲート38とカソード領域(N領域)36K間の寄生容量Cgnの変化を測定した。
結果を図25に示す。
Cgp,Cgnとも、W長が大きくなると大きくなるが、Cgnの方がW長に対する傾きが大きく、W長が大きいほどCgnがCgpより大きくなる。
ここで、第4実施形態に示すように、コントロールゲート38とカソード領域(N領域)36K間を接続することで、より小さい寄生容量であるCgpのみが存在する状態となる。これにより、寄生容量をさらに低減し、電流蓄積容量の低減によるセンサ信号感度増加を実現できる。
<第5実施形態>
[表示装置の適用製品例]
実施形態及びその変形例は、以下の各種製品の文字や画像の表示部品と適用できる。
例えば、テレビジョン受像装置、パーソナルコンピュータなどのモニタ装置、携帯電話、ゲーム機、PDAなどの映像再生機能を持つモバイル機器、スチルカメラやビデオカメラなどの撮影装置、カーナビゲーション装置などの車載機器などに適用可能である。
また、非可視光として赤外線を使用する場合、人間の体温の分布を赤外線として検知することが可能となる。このため、人の指の静脈認証における赤外線の有効利用に本発明が適用できる。
この場合、液晶パネル200に変えてバックライトからの光を透過する静脈認証パネルを備え、静脈認証パネルの表面に人の指が接触した状態で赤外線をバックライトから照射し、反射した赤外線に基づいて静脈認証を行う手段を備える。
<第1適用例>
図26は第1適用例となるテレビを示す斜視図である。本適用例に係るテレビは、フロントパネル102やフィルターガラス103等から構成される映像表示画面部101を含み、その映像表示画面部101に上記の表示装置を適用可能である。
<第2適用例>
図27(a)及び(b)は第2適用例となるデジタルカメラを示す図であり、図27(a)は表側から見た斜視図、図27(b)は裏側から見た斜視図である。本適用例に係るデジタルカメラは、フラッシュ用の発光部111、表示部112、メニュースイッチ113、シャッターボタン114等を含み、その表示部112に上記の表示装置を適用可能である。
<第3適用例>
図28は第3適用例となるノート型パーソナルコンピュータを示す斜視図である。本適用例に係るノート型パーソナルコンピュータは、本体121に、文字等を入力するとき操作されるキーボード122、画像を表示する表示部123等を含み、その表示部123に上記の表示装置を適用可能である。
<第4適用例>
図29は第4適用例となるビデオカメラを示す斜視図である。本適用例に係るビデオカメラは、本体部131、前方を向いた側面に被写体撮影用のレンズ132、撮影時のスタート/ストップスイッチ133、表示部134等を含み、その表示部134に上記の表示装置を適用可能である。
<第5適用例>
図30(a)〜(e)は第5適用例となる携帯端末装置、例えば携帯電話機を示す図である。図30(a)は開いた状態での正面図、図30(b)はその側面図、図30(c)は閉じた状態での正面図、図30(d)は左側面図、図30(e)は右側面図、図30(F)は上面図、図30(g)は下面図である。本適用例に係る携帯電話機は、上側筐体141、下側筐体142、連結部(ここではヒンジ部)143、ディスプレイ144、サブディスプレイ145、ピクチャーライト146、カメラ147等を含む。上記のディスプレイ144やサブディスプレイ145に上記の表示装置を適用可能である。
本実施形態に関わる表示装置は、以上の説明に限定されない。
例えば、上記の実施形態において、コントロールゲートをカソード領域(N領域)36K側に接続し、アノード領域(P領域)36Aの幅をカソード領域(N領域)36Kより狭くしているが、これに限定されない。例えば、コントロールゲートをアノード領域(P領域)36A側に接続し、カソード領域(N領域)36Kの幅をアノード領域(P領域)36Aより狭くする実施形態も可能である。
この場合、上記と同様の理由により、薄膜フォトダイオードPDにおいて、カソード領域(N領域)36Kの幅Wn/アノード領域(P領域)36Aの幅Wpの比R2が0.3≦R2<1の範囲であることが好ましい。
また、上記と同様の理由により、カソード領域(N領域)36Kのアノード領域(P領域)36A側の端部とコントロールゲート38のカソード領域(N領域)36K側の端部の距離が、1.5μm以上3.0μm以下の範囲であることが好ましい。
また、上記の実施形態においては液晶表示装置について説明しているが、これに限らず、有機EL表示装置や、E−Paperなどの表示装置に適用することも可能である。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
図1は本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置の概略的な全体構成図である。 図2は本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置内の駆動回路の構成例を示すブロック図である。 図3(a)は本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置に備えられる光センサ部の平面図であり、図3(b)は図3(a)のパターンに対応する光センサ部の等価回路図である。 図4は本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置に備えられる光センサ部とFFS方式の液晶の画素(PIX)の一部とを概略的に示す断面図である。 図5(a)は本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置に備えられるPIN構造のフォトダイオードの平面図であり、図5(b)は図5(a)中のX−X’における断面図である。 図6(a)及び(b)は本発明の第1実施形態に係る薄膜フォトダイオードとコントロールゲートに存在する寄生容量を示す回路図である。 図7(a)は本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置に備えられる薄膜フォトダイオードの形成方法の形成工程を示す平面図であり、図6(b)は図6(a)中のX−X’における断面図である。 図8(a)は図7(a)及び(b)に示す工程の続きの工程を示す平面図であり、図8(b)は図8(a)中のX−X’における断面図である。 図9(a)は図8(a)及び(b)に示す工程の続きの工程を示す平面図であり、図9(b)は図9(a)中のX−X’における断面図である。 図10(a)は図9(a)及び(b)に示す工程の続きの工程を示す平面図であり、図10(b)は図10(a)中のX−X’における断面図である。 図11(a)は図10(a)及び(b)に示す工程の続きの工程を示す平面図であり、図11(b)は図11(a)中のX−X’における断面図である。 図12(a)は本発明の実施形態の変形例に係る液晶表示装置に備えられるPIN構造のフォトダイオードの平面図であり、図12(b)は図12(a)中のX−X’における断面図である。 図13は実施例1に係るゲート端子から見えるゲート容量のコントロールゲートの印加電圧依存性を示す図である。 図14は図13の結果をプロットした説明図である。 図15は実施例2に係る寄生容量のアノード領域幅依存性を示す図である。 図16は実施例3に係る光電流のアノード領域幅依存性を示す図である。 図17は実施例4に係る相対感度のアノード領域幅依存性を示す図である。 図18は実施例5に係るノイズ成分に相当する相対光量のアノード領域端部とコントロールゲート端部の距離依存性を示す図である。 図19は実施例6に係る相対感度のアノード領域端部とコントロールゲート端部の距離依存性を示す図である。 図20は実施例7に係る光センサ部の信号が飽和する光量のアノード領域端部とコントロールゲート端部の距離依存性を示す図である。 図21(a)は本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置に備えられるPIN構造のフォトダイオードの平面図であり、図21(b)は図21(a)中のX−X’における断面図である。 図22は実施例8に係るアノード領域(P領域)から見た寄生容量のアノード領域(P領域)の幅Wp依存性を示す。 図23(a)は本発明の第3実施形態に係る液晶表示装置に備えられるPIN構造のフォトダイオードの平面図であり、図23(b)は図23(a)中のX−X’における断面図である。 図24(a)は本発明の第4実施形態に係る液晶表示装置に備えられるPIN構造のフォトダイオードの平面図であり、図24(b)は図24(a)中のX−X’における断面図である。 図25は実施例9に係る寄生容量Cgp,CgnのW長依存性を示すグラフである。 図26は本発明の第5実施形態に係る第1適用例となるテレビを示す斜視図である。 図27は本発明の第5実施形態に係る第2適用例となるデジタルカメラを示す図であり、図27(a)は表側から見た斜視図、図27(b)は裏側から見た斜視図である。 図28は本発明の第5実施形態に係る第3適用例となるノート型パーソナルコンピュータを示す斜視図である。 図29は本発明の第5実施形態に係る第4適用例となるビデオカメラを示す斜視図である。 図30(a)〜(e)は本発明の第5実施形態に係る第5適用例となる携帯電話機を示す図である。図30(a)は開いた状態での正面図、図30(b)はその側面図、図30(c)は閉じた状態での正面図、図30(d)は左側面図、図30(e)は右側面図、図30(f)は上面図、図30(g)は下面図である。
符号の説明
1…光センサ部、10…表示部、11…垂直ドライバ、12…ディスプレイドライバ、13…センサドライバ、14…選択スイッチアレイ、15…DC/DCコンバータ、12…選択スイッチ、13…垂直ドライバ、14…ディスプレイドライバ、15…センサドライバ、21K…ブラックマトリクス、31…VDD線、32…VSS線、33…リセット線、34…リード制御線、35…検出線、36…半導体層、36A…アノード領域、36AL…延伸部、36AW…アノード領域部分、36I…I領域(真性半導体領域)、36IW…I領域部分、36N…低濃度半導体領域、36K…カソード領域、37…配線、38…コントロールゲート、39…配線、100…液晶表示装置、101…映像表示画面部、102…フロントパネル、103…フィルターガラス、111…発光部、112…表示部、113…メニュースイッチ、114…シャッターボタン、121…本体、122…キーボード、123…表示部、131…本体部、132…レンズ、133…スタート/ストップスイッチ、134…表示部、141…上部筐体、142…下部筐体、143…連結部、144…ディスプレイ、145…サブディスプレイ、146…ピクチャーライト、147…カメラ、200…液晶パネル、201…TFTアレイ基板、202…カラーフィルタ基板、203…液晶層、204…カラーフィルタ、300…バックライト、400…データ処理部、401…制御部、402…位置検出部、PA…有効表示領域、PA1…画素領域、PA2…センサ領域、CA…周辺領域、PIX…画素、PD…フォトダイオード

Claims (10)

  1. 画素が形成された画素領域と光センサ部が形成されたセンサ領域とを有する基板と、
    前記基板の一方面側から前記基板を照明する照明部と、
    前記センサ領域に配置され、少なくともP型半導体領域とN型半導体領域を有し、前記基板の他方面側から入射する光を受光する薄膜フォトダイオードと、
    前記基板の前記一方面側に絶縁膜を介して前記薄膜フォトダイオードと対向して形成され、前記照明部から発せられた光が前記一方面側から前記薄膜フォトダイオードに直接入射するのを抑制し、所定の電位に固定される金属膜と
    を有し、
    前記薄膜フォトダイオードにおいて、前記N型半導体領域に接続する方向に垂直な方向における前記P型半導体領域の幅と、前記P型半導体領域に接続する方向に垂直な方向における前記N型半導体領域の幅が異なるように形成されている
    表示装置。
  2. 前記薄膜フォトダイオードにおいて、前記一方面側あるいは前記他方面側から見たときの前記P型半導体領域と前記金属膜の重なり領域の面積が、前記N型半導体領域と前記金属膜の重なり領域の面積と異なる
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記金属膜が前記N型半導体領域に接続されており、
    前記薄膜フォトダイオードにおいて、前記N型半導体領域に接続する方向に垂直な方向における前記P型半導体領域の幅が、前記P型半導体領域に接続する方向に垂直な方向における前記N型半導体領域の幅より狭い
    請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記薄膜フォトダイオードにおいて、前記一方面側あるいは前記他方面側から見たときの前記P型半導体領域と前記金属膜の重なり領域の面積が、前記N型半導体領域と前記金属膜の重なり領域の面積より小さい
    請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記薄膜フォトダイオードにおいて、前記P型半導体領域の幅/前記N型半導体領域の幅の比R1が0.3≦R1<1の範囲である
    請求項3に記載の表示装置。
  6. 前記金属膜が前記P型半導体領域に接続されており、
    前記薄膜フォトダイオードにおいて、前記N型半導体領域に接続する方向に垂直な方向における前記P型半導体領域の幅が、前記P型半導体領域に接続する方向に垂直な方向における前記N型半導体領域の幅より広い
    請求項1に記載の表示装置。
  7. 前記薄膜フォトダイオードにおいて、前記一方面側あるいは前記他方面側から見たときの前記P型半導体領域と前記金属膜の重なり領域の面積が、前記N型半導体領域と前記金属膜の重なり領域の面積より大きい
    請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記薄膜フォトダイオードにおいて、前記N型半導体領域の幅/前記P型半導体領域の幅の比R2が0.3≦R2<1の範囲である
    請求項6に記載の表示装置。
  9. 前記薄膜フォトダイオードが、前記N型半導体領域と前記P型半導体領域の間に真性半導体領域及び/または前記N型半導体領域と前記P型半導体領域より導電性不純物濃度が低い低濃度半導体領域を有する
    請求項1に記載の表示装置。
  10. 前記薄膜フォトダイオードを構成する前記P型半導体領域及び前記N型半導体領域を含む半導体領域が、多結晶シリコン、微結晶シリコン、アモルファスシリコンまたは結晶シリコンから形成されている
    請求項1に記載の表示装置。
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