JP5153418B2 - 可撓性ホースの接続構造および接続方法 - Google Patents

可撓性ホースの接続構造および接続方法 Download PDF

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Description

本発明は可撓性ホースの接続構造および接続の方法に関する。特に電気掃除機などに用いられる可撓性ホースを接続管に一体に接続する接続構造であって、互いに挿入した可撓性ホースと接続管の周辺に合成樹脂を射出成形などにより流し込んで互いに一体化した可撓性ホースの接続構造に関する。
そのような接続構造としては、特許文献1や特許文献2に開示された構造が知られている。特許文献1には、接続管の一端が挿入された可撓性ホースの外周部にABS樹脂を流し込んで接続管とホースを一体成形する接続構造が開示されており、特に可撓性ホース部材の熱収縮性を高くしておくことにより、ホースと接続管の接続の気密性・確実性を向上させられることが開示されている。
特許文献2には、接続管のインナ部材を可撓性ホースに挿入すると共に、ホース外周を接続管のアウタ部材で覆って、ホース、インナ部材、アウタ部材で形成されるキャビティに合成樹脂を射出成形することによって、これら部材を一体に成形する接続構造が開示されている。また、アウタ部材のホース側の端部内周面に、可撓性ホース外周面の螺旋状凹凸と嵌合するような螺旋状の凸条を設けて、ホースの接続強度を高めたり、ホースの螺旋状凹凸に沿った射出樹脂の外部への漏れを防止したりできる構造が開示されている。特許文献2から引用した図を図11として示す。
特開2005−279137号公報 欧州特許EP0932787号公報
しかしながら、特にインナ部材とアウタ部材とからなる接続管に可撓性ホースを一体に接続する場合において、以下のような理由により、その接続構造に品質上の問題が発生するおそれがあることが判明した。
特許文献2に開示された接続構造を例に説明すると、当該構造においては、その内部に導線を収蔵するチューブが可撓性ホースの内周面に接着されたホースを用いた構造となっている。このようなホースを接続管(インナ部材)に挿入する場合には、チューブと共に導線を取り付けるために、インナ部材の端部にスリット状にカットした切り欠き部分を設けておき、その切り欠き部分にチューブが対応・嵌合するようにホースを挿入する必要がある。従って、可撓性ホースと接続管インナ部材とは、ホースの軸線周りに相対回転できない構造となっている。
一方、接続管アウタ部材の内周面には、ホース外周面の螺旋状凹凸と係合する凸条が設けられているが、この凸条を係合させることにより、アウタ部材とホースとは螺旋状にしか相対運動できなくなり、ホースの回転位置と軸方向位置とが螺旋状に連動した状態でしか相対運動できなくなる。その一方で、接続管アウタ部材は、射出成形のゲート配置や、インナ部材との嵌合のために、インナ部材に対して管軸方向、回転方向共に所定の位置に取り付けられる必要がある。従って、インナ部材、アウタ部材、可撓性ホースは、組み付け時に互いに所定の位置関係となるようにしか取り付けられない関係にある。
しかるに、可撓性ホース末端の切断においては、通常、切断位置とホース外周面の螺旋状凹凸との位相関係までは考慮しないため、螺旋状凹凸の軸方向位置がアウタ部材との係合により規制されると、ホースの切断端面の接続部における位置が大きくばらつくことになる。そのようなばらつきが生ずると、ホース端部とインナ部材との間の隙間が大きくなり、その隙間からホース内周面とインナ部材外周面との間に射出樹脂が侵入し、さらにはホースや接続管の内部空間にまで侵入してしまい、成形不良となる虞がある。
このように、従来のホース接続構造においては、ホースの挿入端部をインナ部材の所定位置に確実に位置決めできる構造となっていなかったため、射出樹脂がホース内部に漏れ出すという成形不良を生ずるおそれがあった。こうしたおそれは、インナ部材と可撓性ホースの相対回転が規制されている場合に限って起こるものではなく、相対回転が自由である場合であっても、同様の問題が起こりえるので、可撓性ホースを所定位置までしっかりと差し込めるような接続構造が望まれていた。
したがって、本発明は、射出樹脂がホース内部に漏れ出すことが防止できるよう、インナ部材に対して可撓性ホースの端部を所定位置に確実に位置決めできる様な可撓性ホースの接続構造およびその接続方法を提供することを目的とする。
発明者は、鋭意検討の結果、前記アウタ部材の少なくとも螺旋状凸条が設けられた部分をホースやインナ部材に対して相対回転可能に構成すると、当該部位を回転させることによってホースの軸方向位置を調整できることを知見し、本発明を完成させた。
本発明は、外周面に螺旋状の凹凸条を有する可撓性ホースの端部を、インナ部材とアウタ部材とからなる接続管の一端に、一体に接続する可撓性ホースの接続構造であって、インナ部材の一端が可撓性ホース端部内周に挿入されると共に、可撓性ホースの当該端部の外周にはアウタ部材の一端が配置され、アウタ部材の当該端部の内周面には、前記螺旋状凹凸条に螺合する螺旋状の凸条が設けられるとともに、アウタ部材が、少なくとも前記凸条が設けられた部位について、インナ部材に対して、ホース軸方向には相対移動が規制されるとともに、ホース軸周りには相対回転可能で、アウタ部材の回転により可撓性ホース端部の軸方向位置を調整可能に組み立てられると共に、かかる組立状態で、可撓性ホース外周面及びアウタ部材内周面及びインナ部材外周面により形成された空間に樹脂を充填することによってこれら部材を一体化したことを特徴とする可撓性ホースの接続構造である。上記接続構造において、アウタ部材は互いに相対回転可能な2つの部材に分割され、2つのアウタ部材の相対回転位置がいかなる位置状態にあろうとも、それぞれのアウタ部材に設けられた穴が互いに連通し、アウタ部材の内周面側と外周面側を連絡せしめるようにされている。
上記接続構造においては、さらに、2つのアウタ部材の相対回転位置がいかなる位置状態にあろうとも、それぞれのアウタ部材に設けられた穴が互いに連通し当該連通穴を通じて樹脂が充填されている。
また、本発明は、外周面に螺旋状の凹凸条を有する可撓性ホースの端部を、インナ部材とアウタ部材とからなる接続管の一端に、一体に接続する可撓性ホースの接続方法であって、A:その内周面に螺旋状の凸条が設けられたアウタ部材を、可撓性ホースの端部に螺合するようにねじ込む工程、B:アウタ部材と可撓性ホースを、インナ部材の一端の外周にかぶせるように挿入すると共に、アウタ部材を可撓性ホースに対して相対回転させて、アウタ部材とインナ部材と可撓性ホースの相対位置を調整し、位置決めする工程、C:互いに位置決めされたアウタ部材、インナ部材及び可撓性ホースを、金型内に収蔵し、アウタ部材に設けられた穴から、アウタ部材内周面、インナ部材外周面及び可撓性ホース外周面で構成される空間に樹脂を充填する工程、D:充填した樹脂を固化し、アウタ部材、インナ部材及び可撓性ホースを一体化する工程を備えることを特徴とする可撓性ホースの接続方法である(請求項)。
本発明によれば、アウタ部材が可撓性ホースに螺合する部分が可撓性ホースやインナ部材に対して相対回転可能に構成されているので、その部分を回転させることによって、可撓性ホースのホース軸方向の位置が調整可能となり、インナ部材、アウタ部材及び可撓性ホースの間のホース軸方向の位置決めを正確に行うことができ、充填した樹脂が可撓性ホースの挿入端部とインナ部材の間からホース内側に漏れ出すことを防止できるという効果が得られる。そして、アウタ部材が相対回転可能に2つに分割されているので、可撓性ホースの接続をより容易に行うことができる。
更に、分割したアウタ部材がいかなる回転位置にあろうとも互いに連通するように穴を設けているので、特に射出成形により樹脂を充填するのに適した接続構造となる。
また、本発明の可撓性ホース接続方法(請求項)によれば、簡単な操作で、可撓性ホース、インナ部材及びアウタ部材の相対位置を調整することができ、かかる位置決めをした状態で一体化した接続構造が得られるので、かかる接続部位における樹脂漏れなどの成形不良を防止することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。本実施の形態においては、一例として電気掃除機の可撓性ホース接続部における実施の形態について説明する。図1は電気掃除機の全体の外観を示し、可撓性ホース2は、掃除機本体40に設けられた吸気口に接続管1を介してホース2の一端で接続され、ホース2の他端は手元操作部42に接続され、手元操作部42に連続して延長管43、続いて床用ノズル44が接続されて電気掃除機が構成されている。以下、可撓性ホース2と接続管1の接続部について、本発明実施の形態を説明する。
図2は可撓性ホース2と接続管1の接続構造を示す図である。図の右側が掃除機本体側に相当する。
可撓性ホース2は、図6に示すような、ホース外周面に螺旋状の凹凸条を有する合成樹脂製のホース本体21を有し、その内壁面に、合成樹脂製のチューブ22がホース軸方向に沿って接着一体化されている。チューブ22の内部には、複数の樹脂被覆導線23,23が配置されており、掃除機本体40と手元操作部42との間の電気的接続に使用される。図6および以下の説明においては、図を簡略化し、一本の樹脂被覆導線23のみを図示している。ホース本体21は、図示したように、内周面や外周面に溝や凸条が交互に螺旋状に配置され、螺旋条の凹凸条を有するように、略S字状の断面を有する軟質合成樹脂製の条帯を螺旋状に捲回一体化した可撓性ホースである。
接続管1は、その一端が可撓性ホース2の端部に挿入されるインナ部材11と、可撓性ホース端部の外周側に配置される第1アウタ部材12と、さらにその外側に配置される第2アウタ部材13とにより構成される。接続管1の可撓性ホース2が接続されない側、すなわち掃除機側の端部には、掃除機本体40と接続するための接続機構が設けられるが、その詳細な記載は省略する。
インナ部材11は、可撓性ホース本体21の内側に挿入可能な形状をその一端に有する円筒状の部材であり、その外周の中央部には、リング状の第1突起111及び第2突起112が設けられている。第1突起は第2突起よりも低く、かつ可撓性ホース2を挿入する側に形成されている。また、第2突起よりも掃除機本体側には、樹脂被覆導線23,23を通すための穴113が形成されている。インナ部材11が可撓性ホース2に挿入される部分には、可撓性ホースのチューブ22を避けるようにスリット状の切り欠き部が設けられており、ホースとインナ部材11を組み立てる際には、チューブ22がこの切り欠き部に入るように可撓性ホース2とインナ部材11を互いに挿入する。
組立状態において、チューブ22の端部は、インナ部材11の切り欠き部にはめ込まれるように組み立てられ、チューブ22内に配設された導線23は、チューブ22の端部に取り付けられたパイプ状のグロメット3の中を通されて、インナ部材の穴113からインナ部材の外周側へと導かれ、図示しない接続端子へと配線されている。
第1アウタ部材12は、その内周面側に可撓性ホース2の端部が入り込むように形成された円筒状の部材である。第1アウタ部材12の可撓性ホース2側(図示左側)の端部の内周面には、可撓性ホース本体21の外周面に設けられた螺旋状の凹凸条に嵌合する螺旋状の凸条121が形成されている。この凸条121は、可撓性ホース2のホース軸方向位置を規定し、機械的に噛み合うことによってホースの接続強度を高めると共に、後述する射出樹脂が外部に漏れるのを阻止する働きがあり、好ましくは、螺旋状に1周もしくはそれ以上にわたって形成される。
第1アウタ部材12の掃除機本体側(図示右側)の端部122は、その内面がインナ部材の第2突起112に嵌合可能な径に形成されると共に、さらに、端部122の先端部内周面には、インナ部材の第2突起112と係合する係合突起123が設けられている。端部122には、係合突起123が半径方向に拡径可能なように複数のスリットが設けられている(図7参照)。従って、第1アウタ部材12を可撓性ホース2の側からインナ部材11に挿入していくと、係合突起123がインナ部材の第2突起を乗り越えていき、図2に示した状態に至り、第1アウタ部材12が逆方向に抜けることが防止される。かかる構成により、第1アウタ部材12は、インナ部材に対してホース軸方向の位置が規制されつつ、ホース軸周りには相互に回転自在に取り付けられることになる。
第1アウタ部材12には、組み立てた状態で、インナ部材11の第1突起111と第2突起112との間に対応する位置に、複数の穴124,124が、円周方向にわたって連設されている。
第2アウタ部材13は、第1アウタ部材12の外側にかぶせられるように設けられた円筒状の部材である。第2アウタ部材13には、後述する射出樹脂を充填するための穴131が、第1アウタ部材12に設けられた穴124と対応するホース軸方向位置に、好ましくは複数設けられている。また、第2アウタ部材13の内周面には、第1アウタ部材12の端部と当接して軸方向の位置決めをするための、リング状の突起132が設けられている。
これら部材は、可撓性ホース2は公知のホース成形方法により、インナ部材11、第1アウタ部材12、第2アウタ部材13は、例えば合成樹脂の射出成形方法により製造することができる。
可撓性ホース本体21を構成する軟質合成樹脂は特に限定されるものではないが、ホースの柔軟性が得られるような比較的軟質の熱可塑性樹脂が使用でき、特に、軟質塩化ビニル樹脂(PVC樹脂)、エチレン酢酸ビニル樹脂(EVA樹脂)、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、などが例示できる。接続管1のインナ部材11、第1アウタ部材12、第2アウタ部材13を構成する材料としては、比較的硬質の合成樹脂が使用でき、特に熱可塑性樹脂、例えば、ポリプロピレン樹脂(PP)やポリアミド樹脂(PA)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS樹脂)などが好適に使用できる。可撓性ホース本体21と接続管部材は後述するように合成樹脂を好ましくは射出成形により充填して一体化するので、これら部材の材質は、射出する合成樹脂との接着性や相溶性が良好なものから選択することが好ましい。
本実施の形態においては、可撓性ホース本体21の端面がインナ部材11の第1突起111の側面に当接するように可撓性ホースを位置決めした状態に組み立てられている。ホース21の端面が第1突起側面に当接するように位置決めすることによって、射出された樹脂がホース21の内周面側に回りこむことを確実に防止できる。
本実施形態においては、各部材が図示した状態に組み立てられた状態で、更に、可撓性ホース本体21の外周面、インナ部材11の外周面、第1アウタ部材の内周面で構成される空間(キャビティ)に合成樹脂14が充填され、これら部材が一体化されている。第1アウタ部材の穴124と、第2アウタ部材の穴131は、合成樹脂14を充填するための通路としての機能を果たし、当該樹脂によって充填されている。
合成樹脂14の材質は特に限定されるものではないが、樹脂の充填に射出成形が利用可能な熱可塑性樹脂とすることが好ましい。可撓性ホース本体21を構成する材料や、接続管1を構成する材料と接着性や相溶性に優れた材料を使用することが好ましく、同一材料を使用することもできる。
図3には、図2のX−X断面における第1アウタ部材12と第2アウタ部材13の断面図を示す。図3においては、インナ部材11などの他の部材を省略して示す。第1アウタ部材12には、その周方向に沿って、長穴状の穴124が4つ設けられており、長穴124は周方向の長さがL0で、長穴間の間隔がL1となるように設けられている。一方第2アウタ部材13には、周方向の穴長さがL2であるような長穴131が設けられている。その際、第1アウタ部材12の周方向の穴の間隔L1が、第2アウタ部材13の穴131の周方向長さL2よりも小さくなる、即ち、L1<L2であるように設けられている。従って、第1アウタ部材12と第2アウタ部材13との相対回転位置がどのような位置関係になろうとも、2つのアウタ部材に設けられた穴が互いに連通して、2つのアウタ部材の内部と外部を連絡でき、これらの穴を通じて樹脂を充填することが可能になっている。
以上、本発明の実施形態を接続構造の面から説明した。以下に、図7〜図10により、本発明の実施形態を接続方法の観点から説明する。
まず、所定長さに切断され、導線23、23がチューブ22内に挿通された可撓性ホース2を用意し、その一端に、第1アウタ部材12を、その螺旋状凸条121が可撓性ホース外周の螺旋状凹凸に嵌合するように所定長さねじ込む。(図7)
次に、導線23、23をグロメット3に挿通すると共にグロメット3の一端をチューブ22に押し込む。かかる状態の可撓性ホース2をインナ部材11の挿入端側へと差し込んでいく。その際、導線23、23を穴113を通じてインナ部材の外側へ引っ張り出すと共に接続端子へと配線し、グロメット3の端部を穴113に取り付ける。(図8)
そして、第1アウタ部材12の掃除機本体側端部122の係合突起123がインナ部材11の第2突起112を乗り越えるように押し込むと共に、第1アウタ部材を回転させて可撓性ホース2の軸方向位置を調整し、可撓性ホース本体21の端部をインナ部材11の第1突起111の側面に当接させる。
即ち、可撓性ホース2に螺合された第1アウタ部材12をインナ部材11に押し込んで係合突起123が第2突起112と係合する所定位置に位置させ、しかる後に第1アウタ部材12を回転させて可撓性ホース2の軸方向位置を調整して、ホース端部を第1突起側面に当接させることができる。
インナ部材11と可撓性ホース2と第1アウタ部材12の組付けと位置決めが完了した後に、掃除機本体側(図示右側)から、第2アウタ部材13を第1アウタ部材12の外周に来るように差し込む。(図9)。以上の操作工程により、図10に示したような位置関係に、各部材が組み立てられる
これら部材が組み立てられた状態を維持しながら、射出成形装置の金型内にこれら部材を導入し、金型の型締めを行う。その際、樹脂を射出する金型のゲートが、第2アウタ部材13の穴131に対応する位置に配置される。その後、射出成形装置により溶融した樹脂がゲートから射出されると、射出樹脂は、穴131、穴124を通って、ホース本体21の外周面、第1アウタ部材の内周面及びインナ部材の外周面で構成された空間(キャビティ)に充填される。
射出された樹脂14は、可撓性ホース2の外周面の螺旋状凹凸や、インナ部材11のリング状突起111とリング状突起112の間の空間に入り込んで、機械的接続(アンカー効果)を果たすと共に、周囲の樹脂材料と接着一体化して、可撓性ホース2やインナ部材11、第1アウタ部材12、第2アウタ部材13を一体化する。射出した樹脂を保圧しながら冷却した後に、金型から取り出せば、図2に示したような、射出樹脂によって一体化されたホース接続構造が得られる。
本実施の形態においては、樹脂14が射出される経路となる穴131と穴124が、ホース軸方向の位置において、インナ部材11のリング状突起111とリング状突起112の間に配置されているので、射出された樹脂14が、これらリング状突起の間の空間に一旦充填されてから可撓性ホースの外周面に向かって流れていく。従って、射出した樹脂14が可撓性ホース2の端部に直接入射することが防止でき、より確実にホース内周面への樹脂の漏れ出しを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその性質を大きく変えない範囲で上記実施例から変更して実施することができる。
アウタ部材は必ずしも2部材に分割されたものである必要はなく、インナ部材11や可撓性ホース2に対してホース軸周りに相対回転可能であるならば、1つの部材としても良い。その場合は、金型に設けられたゲート穴と、アウタ部材に設けられる穴が、いかなる相対回転位置においても互いに連通するように、ゲート穴及び、アウタ部材に設けられる穴の数や大きさ、位置関係を調整すればよい。
また、アウタ部材を第1アウタ部材と第2アウタ部材とに分割する場合にも、必ずしも上記実施形態のように分割すべきものではなく、本発明においては、少なくともアウタ部材が可撓性ホース外周面と螺旋状に係合する部分が、インナ部材や可撓性ホースに対して相対回転可能なように構成されていれば良い。
また、上記実施形態では、第1及び第2アウタ部材として略円筒状の部材を例示したが、これに限定されるものではなく、これらアウタ部材をそれぞれ一組の半割れ状の部材として、その成形性や組立性の向上を図っても良い。
また、樹脂を充填するための穴124と穴131を連通する構造として、図4、図5に示した構造としても良い。図4、図5には第1アウタ部材12と第2アウタ部材のみを示し、他の部材は省略する。本変形例においては、第1アウタ部材の外周に、穴131に対応する位置にリング状の溝125が設けられており、穴124、124は、溝125の底に設けられている。このように、一方のアウタ部材にリング状の溝を形成し、その溝に対応するように穴124と穴131を設けるように構成しても、第1及び第2のアウタ部材間の相対回転位置に関わらず、穴124と穴131を連通させることができる。
また、第1アウタ部材12のホース軸方向位置を規制する手段は、上記実施例に記載した係止構造に限定されるものではない。即ち、第1アウタ部材12を第2アウタ部材13と係合し位置決めするように構成しても良いし、拡径可能な係合突起123により係合するのではなく、第1アウタ部材12内周面にリング状突起を設けて、それをインナ部材11と係合させることによって位置決めするようにすることもできる。
また、上記実施例においては、可撓性ホース本体21として鋼線や硬質合成樹脂からなる硬質補強体を有しない可撓性ホースを用いた例を示したが、ホース本体21は略円筒状の軟質ホース壁の外周面に鋼線や硬質合成樹脂からなる硬質補強体を螺旋状に捲回一体化したような可撓性ホースであっても良い。
また、上記実施例においては、ホース端部がインナ部材の第1突起111の側面に当接するように位置決めして樹脂がホースの内側に漏れることを防止したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ホース端部からの樹脂漏れ防止が適切に機能するようにホース端部の位置決めができればよいことは明らかである。
ホース端部とインナ部材11との間の樹脂漏れを防止する他の構造としては、インナ部材11の差込部の外周面が差し込み部の奥に向かうに従って大径となっているようなテーパ面を有するように形成された構造が例示でき、この場合は、形成されたテーパ面にホース端部が乗り上げる位置までホースを挿入することによって、樹脂漏れが防止できる。この場合は、内面が略平坦な円筒状であるような可撓性ホースを可撓性ホース本体21として採用することが好ましい。また、他の構造としては、インナ部材11の第1突起111の外周部からホースを挿入する側に突出するリング状の突出部分を設けて、ホース端部が収蔵される袋状の空間をリング状に形成する構造が例示でき、この場合は、形成された袋状のリング状空間にホース端部が位置するようにホースを挿入することで、樹脂漏れの防止が図れる。
また、第1及び第2のアウタ部材に設ける樹脂注入用の穴の数や配置・寸法は上記実施形態に限定されるものではなく、互いの相対回転位置に関わりなく、必ず第1アウタ部材の穴(124)のいずれかと第2アウタ部材の穴(131)のいずれかが連通するようにその数や大きさ、配置を決定すればよい。好ましくは、いずれか一方のアウタ部材に複数設けられた穴の間隔が、他方のアウタ部材に設けられた穴の周方向長さよりも小さくなるように決定すれば、確実に2つのアウタ部材の穴を連通させることができる。
また、第1アウタ部材12を可撓性ホース2と共にインナ部材11に押し込んで、可撓性ホースの端部を所定位置に調整する工程は、例えば、以下のような形態で行うこともできる。まず可撓性ホース2と第1アウタ部材12とを回転させて所定の位置関係となるようにあらかじめ調整しておき、しかる後にインナ部材11に押し込んで、可撓性ホース2と第1アウタ部材12を同時に組み付け、位置決めするようにしても良い。
また、上記工程を、まず第1アウタ部材12を可撓性ホース2の中央部寄りまで多めにねじ込んでおき、次いで可撓性ホース2をインナ部材11に所定の位置まで押し込んで、しかる後に、第1アウタ部材12をねじ戻し方向に回転させながらインナ部材11の第2突起112と係合する位置まで押し込んで、接続するようにしても良い。
本発明によれば、可撓性ホースの端部をインナ部材に対し望ましい所定位置に確実に位置決めすることができるので、ホース内部に射出した樹脂が漏れ出すといった成形不良の発生を未然に防止することができ、品質の高い可撓性ホース接続構造とすることができる。
本発明が適用される電気掃除機の外観を示す図である。 本発明の可撓性ホース接続構造を示す部分断面図である。 図2のX−X断面を示す図である。 本発明の他の実施の形態を示す部分断面図である。 図4のX−X断面を示す図である。 可撓性ホースの例を示す図である。 本発明の可撓性ホース接続方法の工程を示す図である。 本発明の可撓性ホース接続方法の工程を示す図である。 本発明の可撓性ホース接続方法の工程を示す図である。 本発明の可撓性ホース接続方法の工程を示す図である。 従来のホース接続構造を示す図である(特許文献2より引用)。
符号の説明
1 接続管
11 インナ部材
111 第1突起
112 第2突起
12 第1アウタ部材
121 螺旋状の凸条
122 端部
123 係止突起
124 穴
13 第2アウタ部材
131 穴
14 射出樹脂
2 可撓性ホース
21 ホース本体
22 チューブ
23 導線
3 グロメット

Claims (2)

  1. 外周面に螺旋状の凹凸条を有する可撓性ホースの端部を、インナ部材とアウタ部材とからなる接続管の一端に、一体に接続する可撓性ホースの接続構造であって、
    インナ部材の一端が可撓性ホース端部内周に挿入されると共に、可撓性ホースの当該端部の外周にはアウタ部材の一端が配置され、
    アウタ部材の当該端部の内周面には、前記螺旋状凹凸条に螺合する螺旋状の凸条が設けられるとともに、
    アウタ部材は互いに相対回転可能な2つの部材に分割され、2つのアウタ部材の相対回転位置がいかなる位置状態にあろうとも、それぞれのアウタ部材に設けられた穴が互いに連通し、アウタ部材の内周面側と外周面側を連絡せしめるようにされ、
    アウタ部材が、少なくとも前記凸条が設けられた部位について、インナ部材に対して、ホース軸方向には相対移動が規制されるとともに、ホース軸周りには相対回転可能で、アウタ部材の回転により可撓性ホース端部の軸方向位置を調整可能に組み立てられると共に、
    かかる組立状態で、可撓性ホース外周面及びアウタ部材内周面及びインナ部材外周面により形成された空間に、前記連通穴を通じて樹脂を充填することによってこれら部材を一体化した
    ことを特徴とする可撓性ホースの接続構造。
  2. 外周面に螺旋状の凹凸条を有する可撓性ホースの端部を、インナ部材とアウタ部材とからなる接続管の一端に、一体に接続する可撓性ホースの接続方法であって、
    A:その内周面に螺旋状の凸条が設けられたアウタ部材を、可撓性ホースの端部に螺合するようにねじ込む工程、
    B:アウタ部材と可撓性ホースを、インナ部材の一端の外周にかぶせるように挿入すると共に、アウタ部材を可撓性ホースに対して相対回転させて、アウタ部材とインナ部材と可撓性ホースの相対位置を調整し、位置決めする工程、
    C:互いに位置決めされたアウタ部材、インナ部材及び可撓性ホースを、金型内に収蔵し、アウタ部材に設けられた穴から、アウタ部材内周面、インナ部材外周面及び可撓性ホース外周面で構成される空間に樹脂を充填する工程、
    D:充填した樹脂を固化し、アウタ部材、インナ部材及び可撓性ホースを一体化する工程
    を備えることを特徴とする可撓性ホースの接続方法。
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