JP5152296B2 - 乗員検知センサの検査装置および検査方法 - Google Patents

乗員検知センサの検査装置および検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5152296B2
JP5152296B2 JP2010239934A JP2010239934A JP5152296B2 JP 5152296 B2 JP5152296 B2 JP 5152296B2 JP 2010239934 A JP2010239934 A JP 2010239934A JP 2010239934 A JP2010239934 A JP 2010239934A JP 5152296 B2 JP5152296 B2 JP 5152296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection sensor
inspection
occupant detection
capacitors
capacitance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010239934A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012093187A (ja
Inventor
早川  秀幸
卓 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2010239934A priority Critical patent/JP5152296B2/ja
Priority to US13/279,624 priority patent/US8659303B2/en
Publication of JP2012093187A publication Critical patent/JP2012093187A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5152296B2 publication Critical patent/JP5152296B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/002Seats provided with an occupancy detection means mounted therein or thereon

Description

本発明は、静電容量の変化に基づいて乗員を判別する乗員検知センサが正常に作動するか否かを検査する乗員検知センサの検査装置および検査方法に関する。
従来では、車両のシートに着座する乗員の判別を行うため、重量に応じた出力値を出力する乗員検知センサに関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。特許文献1の技術を適用すると、重量に応じた出力値が出力されるか否かに基づいて、乗員検知センサが正常に作動するか否かを検査することもできる。
特開2005−145362号公報
しかし、乗員検知センサには、特許文献1の技術のように重量の変化に基づいて乗員を判別する重量型センサのほかに、静電容量の変化に基づいて乗員を判別する静電容量型センサがある。この静電容量型センサに対して重量のみでは、乗員の静電容量を模擬できない。よって特許文献1の技術を適用しても、静電容量型センサが正常に作動するか否かを検査することができないという問題点があった。
また、シートには人間(人体)が直接的に着座する場合はエアバッグを展開する必要があるのに対して、シートに装着したチャイルドシートに幼児を着座させる場合はエアバッグを展開しない必要がある。人間とチャイルドシート上の幼児(例えば1才児)とでは異なる静電容量を有する。そこで、実際に人間が着座したり、チャイルドシートを装着して検査する方法が考えられるが、検査が煩雑になる。したがって、簡単に検査できることが要請されている。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、静電容量型センサである乗員検知センサについて簡単に検査が行え、かつ、正常に作動するか否かを検査することができる乗員検知センサの検査装置および検査方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、シート上の乗員の静電容量の大きさにより乗員を判別する乗員検知センサが正常に作動するか否かを検査する乗員検知センサの検査装置において、前記シートを構成する導電性の構造部材であるグラウンドと、移動可能に設けられ、検査時には前記シートに載せる導電性の電極板と、前記電極板と前記グラウンドとの間に電気的に接続され、静電容量が異なる複数のコンデンサと、前記複数のコンデンサのうちで一のコンデンサを選択して切り換える切換機構と、前記切換機構によってコンデンサを切り換えながら、前記乗員検知センサから出力される信号が切り換えたコンデンサに対応する判別結果であるか否かを判別する検査判別手段と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、切換機構によってコンデンサを切り換えることで、乗員(人間)の着座やチャイルドシートの装着を模擬できる。そのため、簡単に検査することができる。各コンデンサについて、検査判別手段はコンデンサに対応する判別結果であるか否かを判別するだけで、乗員検知センサが正常に作動するか否かを判別することができる。
なお、「シート」は、体型モデルを問わず乗員が着座可能な任意のシートを含む。「グラウンド(GND;Ground)」は共通する電位(同電位グラウンド)を意味し、接地された場合は0[V]である。「コンデンサ」にはキャパシタ等の蓄放電手段を含む。「複数のコンデンサ」の各静電容量は、模擬する体型モデルに応じて適切に設定する。一例として、幼児であれば当該幼児の体型モデルと「CRS(Child Restraint System)」に対応する静電容量を設定したり、非幼児(成人)であれば「AF05(米国成人女性の体重の正規分布において最軽量側から5%)」に対応する静電容量を設定したりする。「電極板」の形状は任意であり、例えば平板形状や臀部の疑似形状等が該当する。
請求項2に記載の発明は、前記電極板と検査装置本体と間に介在させる絶縁体を有することを特徴とする。この構成によれば、電極板と検査装置本体とが導通するのを防止し、模擬環境において乗員検知センサが検知する静電容量(すなわち電極板と乗員検知センサとの間に生じる静電容量)の精度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、検査時に前記乗員検知センサに対して所定の荷重をかける荷重印加手段を有することを特徴とする。この構成によれば、乗員検知センサに荷重がかかるので、実際に着座したと同様の状態を模擬して検査することができる。したがって、実態に近い形態で検査するので、検査精度を向上させることができる。なお「所定の荷重」は、体型モデルにかかわらず一定の重量であってもよく、体型モデルごとに合わせた重量であってもよい。
請求項4に記載の発明は、前記複数のコンデンサは、前記検査装置本体と前記電極板との間に結合静電容量が生じる場合には、前記結合静電容量で補正した静電容量とすることを特徴とする。電極板と検査装置本体と間には絶縁体を介在させているので、結合静電容量は生じにくい。ただし、絶縁体の種類(厚さ等を含む)や結合方法などによっては、結合静電容量が生じる場合もある。この構成によれば、コンデンサの静電容量を結合静電容量で補正する。絶縁体の実態に合わせて検査するので、検査精度を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、前記複数のコンデンサは、補正前のコンデンサの静電容量をC2とし、前記結合静電容量をCmとし、補正後の静電容量をCrとするとき、式(1)に従って補正した静電容量とすることを特徴とする。この構成によれば、簡単な計算を行えばよいので、必要なコンデンサの静電容量が分かる。
Figure 0005152296
請求項6に記載の発明は、前記絶縁体は、前記結合静電容量が前記複数のコンデンサのうちで最小の静電容量よりも小さくなるように、形態が調整されることを特徴とする。この構成によれば、検査結果に与える影響が最小限に抑えられる。よって、検査精度を向上させることができる。なお、絶縁体の「形態」には、例えば形状,材質(素材),板状の場合は重畳枚数などが該当する。
請求項7に記載の発明は、前記複数のコンデンサは前記シートを覆う表皮の種類に応じて静電容量が異なるコンデンサを含むことを特徴とする。表皮の種類が変わると検査静電容量も変わる。この構成によれば、表皮の種類に合わせて各コンデンサの静電容量を設定する。シートの実態に合わせて検査するので、検査精度を向上させることができる。
請求項8に記載の発明は、前記複数のコンデンサは筐体が前記グラウンドと電気的に接続されるヒーターの有無に応じて静電容量が異なるコンデンサを含むことを特徴とする。ヒーターはグラウンドと同電位になるので、ヒーターの有無に応じて検査静電容量も変わってくる。この構成によれば、ヒーターの有無に応じて複数のコンデンサの静電容量を異ならせる。シートの実態に合わせて検査するので、検査精度を向上させることができる。
請求項9に記載の発明は、前記電極板は、少なくとも前記乗員検知センサ側の面に所定厚さの絶縁板を備えることを特徴とする。例えばCRSなどのようにシート面から離れた位置に人間(すなわち幼児等)が着座する場合には検査静電容量も変わる。この構成によれば、所定厚さの絶縁板が電極板と乗員検知センサとの間に介在することになる。したがって、シートの使用実態に合わせて検査するので、検査精度を向上させることができる。また、絶縁体を用いるので検査静電容量に与える影響を抑えることができる。
請求項10に記載の発明は、前記絶縁板は、前記電極板の前記乗員検知センサ側の面とともに、前記電極板の側面を覆うように形成することを特徴とする。この構成によれば、電極板の側面も絶縁板で覆うので、荷重によりシートが沈み込んでも、電極板が直接シート(表皮)に触れることによる検査静電容量の変化を抑制することができる。したがって、実態に近い形態で検査するので、検査精度を向上させることができる。
請求項11に記載の発明は、前記絶縁板は、前記乗員検知センサ側の周縁部を丸めて形成することを特徴とする。この構成によれば、絶縁板の周縁部が丸められているので、人間の臀部に近似させてシート(表皮)に触れ、電極板がシートに触れるのを抑制する。したがって、実態に近い形態で検査するので、検査精度を向上させることができる。また、角張っていないので、シート表皮を傷付ける事もない。
請求項12に記載の発明は、前記シートには車両搭載用シートを適用し、前記グラウンドにはシートフレーム等の導電性の構造部材を適用することを特徴とする。この構成によれば、車両搭載用シートの実態に合わせて検査するので、検査精度を向上させることができる。
請求項13に記載の発明は、シート上の乗員の静電容量の大きさにより乗員を判別する乗員検知センサが正常に作動するか否かを検査する乗員検知センサの検査方法において、前記シートを構成する導電性の構造部材であるグラウンドと、移動可能に設けられ、検査時には前記シートに載せる導電性の電極板と、前記電極板と前記グラウンドとの間に電気的に接続され、静電容量が異なる複数のコンデンサと、を有する検査装置を用い、前記複数のコンデンサのうちで一のコンデンサを選択して切り換える切換工程と、前記切換工程によってコンデンサを切り換えながら、前記乗員検知センサから出力される信号が切り換えたコンデンサに対応する判別結果であるか否かを判別する検査判別工程と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、切換工程によってコンデンサを切り換えることで、乗員(人間)の着座やチャイルドシートの装着を模擬できる。そのため、電気的な切替だけで、簡単に検査することができる。各コンデンサについて、検査判別手段はコンデンサに対応する判別結果であるか否かを判別するだけで、乗員検知センサが正常に作動するか否かを判別することができる。
請求項14に記載の発明は、前記検査装置には、前記電極板と検査装置本体と間に介在させる絶縁体を有することを特徴とする。この構成によれば、電極板と検査装置本体とが導通するのを防止し、模擬環境において乗員検知センサが検知する静電容量(すなわち電極板と乗員検知センサとの間に生じる静電容量)の精度を向上させることができる。
請求項15に記載の発明は、検査時に前記乗員検知センサに対して所定の荷重をかける荷重印加工程を有することを特徴とする。この構成によれば、乗員検知センサに荷重がかかるので、実際に着座したと同様の状態を模擬して検査することができる。したがって、実態に近い形態で検査するので、検査精度を向上させることができる。
請求項16に記載の発明は、前記複数のコンデンサは、前記検査装置本体と前記電極板との間に結合静電容量が生じる場合には、前記結合静電容量で補正した静電容量とすることを特徴とする。この構成によれば、コンデンサの静電容量を結合静電容量で補正する。絶縁体の実態に合わせて検査するので、検査精度を向上させることができる。
請求項17に記載の発明は、前記複数のコンデンサには、前記シートを覆う表皮の種類、および、筐体が前記グラウンドと電気的に接続されるヒーターを前記シートの内部に備えるか否かのうちで一方または双方に応じて静電容量が異なるコンデンサをさらに含み、前記切換工程は、検査目的に応じて前記複数のコンデンサのうちで一のコンデンサを選択して切り換えることを特徴とする。この構成によれば、表皮の種類やヒーターの有無に合わせて複数のコンデンサにかかる各静電容量を設定する。よって、実際のシートに近い状況で検査するので、検査精度を向上させることができる。
乗員検知センサの検査装置の構成例を模式的に示す正面図である。 乗員検知センサの検査装置の構成例を模式的に示す側面図である。 乗員模擬部の第1構成例を模式的に示す図である。 検査制御部の第1構成例を模式的に示す図である。 各部に生じる静電容量を説明する図である。 センサ検査処理の手続き例を示すフローチャートである。 検査制御部の第2構成例を模式的に示す図である。 表皮の硬軟による静電容量の相違を説明する図である。 センサ検査処理の手続き例を示すフローチャートである。 ヒーターを備えるシートの構成例と静電容量を説明する図である。 検査制御部の第3構成例を模式的に示す図である。 センサ検査処理の手続き例を部分的に示すフローチャートである。 乗員模擬部の第2構成例から第4構成例を模式的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的な接続を意味する。説明の便宜上、図中に示すコンデンサについては、コンデンサを示す符号と静電容量を示す符号とを同一にする。例えば「コンデンサCx」の静電容量は「Cx」として用いる。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示してはいない。上下左右等の方向を示す場合には、図面の記載を基準とする。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は、乗員検知センサの検査装置(以下では単に「センサ検査装置」と呼ぶ。)について、車両搭載用シートに備える乗員検知センサを検査する一例を図1〜図6を参照しながら説明する。図1と図2にはセンサ検査装置の構成例を模式的に示す。具体的には、正面図を図1に示し、荷重状態の側面図を図2(A)に示し、非荷重状態(「除荷状態」とも呼ぶ。)の側面図を図2(B)に示す。図3には、乗員模擬部の第1構成例を示す。具体的には、側面図を図3(A)に示し、底面図を図3(B)に示す。図4には検査制御部の第1構成例を模式的に示す。図5には各部に生じる静電容量を模式的に示す。図6にはセンサ検査処理の手続き例をフローチャートで示す。
図1に示すセンサ検査装置10は、シート40に備えられる乗員検知センサ70(図2を参照)を検査する装置である。シート40は車両搭載用シートの一般的なものであり、ヘッドレスト42,背面部44,座面部46,GND48,シートフレーム49などを有する。各部の詳細は図示を省略するが、クッションパッドや、クッションパッドを覆う表皮などを有する。座面部46は、上面が着座面46aとなり(図2を参照)、内部に乗員検知センサ70が備えられる。GND48は「グラウンド」に相当し、シート40内に備えられて共通電位を示す導電性の構造部材(例えばシートフレームや、スプリング、ネット、導線等)である。GND48が接地された場合は0[V]になる。シートフレーム49は椅子の脚に相当し、GND48と導通しており、少なくとも検査中は検査用台座90に締結部材(例えばボルトやネジ等)を用いて固定される。検査用台座90は床面等との間で絶縁されていればよく、材質(例えば導電体や絶縁体等)を問わない。
乗員検知センサ70は、乗員検知センサマット71や乗員検知ECU72などを有する。乗員検知センサマット71は、センサマット状に形成された静電容量式の電極板である。乗員検知ECU72は、乗員検知センサマット71を用いて乗員を判別(例えば成人/幼児の判別や、乗員の有無の判別など)して判別信号を出力する。
センサ検査装置10は、検査制御部20,荷重機構30,絶縁体50,乗員模擬部60などを有する。検査制御部20の構成例については後述する(図4を参照)。荷重機構30は「検査装置本体」に相当し、着座面46a(図2を参照)に対して荷重を印加/除荷する機能を担う。この荷重機構30は、アクチュエータ32,錘34,枠36などを有する。アクチュエータ32にはモータやシリンダ等が適用される。アクチュエータ32は、枠36を所定方向(図1に示す矢印D1方向)に移動させる。
枠36は、クロスアーム35や台座37などを有する。クロスアーム35には、絶縁体50とともに乗員模擬部60が懸垂されている。台座37の上面側には、所定重量(例えば30[Kg]等)の錘34が載せられている。錘34と絶縁体50との間は、ロッド等の部材によって機械的に接続されている。図1や図3等に示すように、絶縁体50と乗員模擬部60(特に電極板62の上面)との間はボールジョイントで機械的に接続されているので、乗員模擬部60は絶縁体50に対して傾斜自在(ただし回転不能)に動き得る。なお、荷重機構30はGND48から絶縁されている(図4を参照)。
上述した荷重機構30の構成によれば、アクチュエータ32によって枠36が下方に移動すると、やがて乗員模擬部60(特に絶縁板64の下面)がシート40(すなわち着座面46a)に接触する。この接触の際、乗員模擬部60は着座面46aの傾斜に倣って動く。乗員模擬部60はクロスアーム35に懸垂されているので、乗員模擬部60の自重がシート40に加わった後は、錘34の重さが接続部材を通じて乗員模擬部60に加わる。こうして錘34の重さがシート40に印加され、しかも着座面46aとの接触面でほぼ均等に荷重される。
アクチュエータ32は、検査制御部20から伝達される信号に基づいて作動するように構成されている。例えば、荷重を印加する信号が伝達されると、図2(A)に示すように乗員模擬部60が着座面46aを押圧して荷重状態になる。一方、図2(A)の状態で荷重を除荷する信号が伝達されると、図2(B)に示すように乗員模擬部60が着座面46aから離れて非荷重状態になる。
絶縁体50は、検査装置本体(荷重機構30等)と乗員模擬部60とを絶縁する部材であり、素材吸水による誘電率の変化を抑える為、吸水性が小さい材料(例えば、PEEK材)が好ましい。この絶縁体50は必須ではなく、検査装置本体とGND48との間が絶縁できる場合等では不要としてもよい。なお、絶縁体50を介在させる場合には、検査装置本体とGND48との間を導通(接続)してもよい。
乗員模擬部60は、乗員がシート40に着座する状態を模擬する部位である。図3に示すように、乗員模擬部60は電極板62や絶縁板64などを有する。電極板62は導電性の部材で形成され、素材(材質)を問わない。この電極板62は、絶縁板64とともにアクチュエータ32によって移動可能になっている。
絶縁板64は、所定厚さ(例えば10[mm]等)があり、電極板62の着座面46a側(下側)を覆うように備えられ、絶縁体50と同様の絶縁機能を担う。絶縁板64は、所定の曲率(例えばR50等)で丸められた周縁部64aと、平面状の平板部64bとからなる。なお絶縁板64は、締結部材66(例えばボルトやネジ等)によって、電極板62に対して着脱可能に構成される。
次に、検査制御部20の構成例について図4を参照しながら説明する。図4に示す検査制御部20は、荷重印加手段21、判定良否検査手段22,コンデンサ切換手段23などを有する。本形態の検査制御部20は切換手段24および複数のコンデンサC2c,C2aを含まないが、二点鎖線で示すようにこれらを含む構成としてもよい。検査制御部20を一の処理装置として実現してもよく、上述した要素のうちで一部または全部を例えばECUなどのような処理装置で実現してもよい。いずれにせよ、以下に説明する機能を備えていればよい。
荷重印加手段21は、荷重機構30(具体的にはアクチュエータ32)に荷重/非荷重に対応する信号を出力する機能を担う。検査時にはシート40(特に座面部46)に荷重を印加する信号を出力し、図2(A)に示す荷重状態にする。非検査時にはシート40に対して荷重を印加しない信号を出力し、図2(B)に示す非荷重状態にする。
複数のコンデンサC2c,C2aは静電容量が異なり、それぞれ電極板62とGND48との間に接続可能に配置される。コンデンサC2cは体型モデルを1才児としCRSを用いる「CRS+1才児」に相当する静電容量であり、コンデンサC2aは体型モデルを米国成人女性とする「AF05」に相当する静電容量である。検査精度を向上させるため、電極板62とコンデンサC2c,C2aとの間を接続する接続線の長さを出来るだけ短くするのが望ましい。そこで本形態では、コンデンサC2c,C2aを検査制御部20とは別個に構成し、シート40の近傍に配置する。
コンデンサ切換手段23および切換手段24は「切換機構」に相当する。コンデンサ切換手段23は、複数のコンデンサC2c,C2aの中から一のコンデンサを選択して接続するため、切換信号を切換手段24に出力(伝達)する。切換手段24は、コンデンサの接続を切り換え可能な任意の回路素子が該当する。例えば、接点スイッチ、リレー(具体的には電磁リレーや半導体リレー等)、トランジスタ(具体的にはバイポーラトランジスタや電界効果トランジスタ等)、フォトカプラなどが該当する。各図では切り換え状態を分かり易くするために、接点スイッチの図記号を用いる。
図4の例では、端子aを電極板62に接続し、端子bをコンデンサC2cに接続し、端子cをコンデンサC2aに接続している。コンデンサC2c,C2aの他端側はGND48に接続する。切換子が端子aと端子bを接続するときはコンデンサC2cを選択して接続し、切換子が端子aと端子cを接続するときはコンデンサC2aを選択して接続することになる。以下では、切換機構(コンデンサ切換手段23および切換手段24)により選択して接続されたコンデンサの静電容量を「C2」として説明する。すなわち、選択(切り換え)に応じてC2=C2cまたはC2=C2aとなる。上述したように複数のコンデンサC2c,C2aをシート40の近傍に配置することに伴い、切換手段24もまたシート40の近傍に配置する。
乗員検知ECU72は、複数のコンデンサC2c,C2aの中から一のコンデンサが選択して接続された状態で、乗員検知センサマット71に交流電圧を印加する。電圧の印加に伴って乗員検知センサマット71に流れる電流の電流値を検出し、検出した電流値に基づいて検査静電容量Ctを測定する。そして、測定された検査静電容量Ctが閾値を上回っているか下回っているかで、乗員を判別(例えばAF05とCRS+1才児との判別や、乗員の有無の判別など)して判別信号を出力する。
判定良否検査手段22は「検査判別手段」に相当し、乗員検知ECU72から出力される信号がコンデンサ切換手段23によって切り換えられたコンデンサに対応する判別結果であるか否かを判別する。判定良否検査手段22による判別は、複数のコンデンサC2c,C2aの全てについて行うのが望ましいが、一部のコンデンサ(例えばコンデンサC2aのみ)について行ってもよい。そして、判定良否検査手段22は、乗員検知センサ70が正常に作動するか否かを判別した結果を、結果信号として表示装置等に出力する。
ここで、上述した構成によって要素間に生じる静電容量について、図5を参照しながら説明する。上述したように、電極板62とGND48との間にはコンデンサC2c,C2aが選択可能に接続される(図4を参照)。電極板62と乗員検知センサマット71との間には絶縁板64が介在しているものの、静電容量C1が等価的に生じる。乗員検知センサマット71は静電容量C1を検出して電圧または電流で出力する。乗員検知センサマット71とGND48との間には、静電容量C0が等価的に生じる。よって、シート40全体に生じる検査静電容量Ctは、次の式(2)で表すことができる。
Figure 0005152296
複数のコンデンサC2c,C2aと並列に結合静電容量Cmが生じる。結合静電容量Cmは、詳細にみると、電極板62と検査装置本体(例えば荷重機構30等)との間に生じる静電容量Cm1と、検査装置本体とGND48との間に生じる静電容量Cm2とがあり、Cm=Cm1+Cm2の関係がある。結合静電容量Cmは、切換手段24で切り換えて選択されたコンデンサと並列接続された等価回路になるため、できるだけ小さいほうが検査結果への影響を抑えられる。よって絶縁体50は、結合静電容量CmがコンデンサC2c,C2aのうちで最小の静電容量よりも小さくなる形態(例えば形状,材質(素材),板状の場合は厚さなど)に調整する。結合静電容量Cmが生じる場合には、コンデンサC2c,C2aの静電容量C2を結合静電容量Cmで補正する必要がある。補正した静電容量を「補正静電容量」と呼ぶことにし、「Cr」を用いて次の式(3)で求めることができる。なお、コンデンサC2cの補正静電容量を求める場合には「C2」に「C2c」を適用し、コンデンサC2aの補正静電容量を求める場合には「C2」に「C2a」を適用する。このときの検査静電容量Ctは、式(2)に示す静電容量C2を補正静電容量Crに置き換える必要があるので、式(4)で求めることができる。
Figure 0005152296
以上のように構成されたセンサ検査装置10(特に検査制御部20)において実行されるセンサ検査処理の手続き例について、図6を参照しながら説明する。センサ検査処理は、乗員検知センサ70の検査が可能な段階になってから実行される。図6に示すステップS10,S26は荷重印加手段21および荷重印加工程に相当し、ステップS12a,S18aはコンデンサ切換手段23および切換工程に相当し、ステップS16,S22,S24,S28は判定良否検査手段22および検査判別工程に相当する。なお体型モデルの適用にあたっては、非幼児(成人)として「AF05(米国成人女性の体重の正規分布において最軽量側から5%)」を適用し、幼児として「1YO+CRS(1才児を載せたCRSを着座させる形態)」を適用すると仮定する。
図6に示すセンサ検査処理では、荷重印加手段21からアクチュエータ32に信号を伝達し、シート40(特に座面部46)に対して荷重を印加するとともに〔ステップS10〕、切換手段24に切換信号を伝達して成人に対応するコンデンサC2a側に切り換える〔ステップS12a〕。荷重が印加されると、乗員模擬部60がシート40の着座面46aに載る状態になる(図2(A)を参照)。この状態において、乗員検知ECU72から出力される信号を受信する〔ステップS14〕。
ステップS14で受信した信号の内容(以下では単に「第1受信内容」と呼ぶ。)がコンデンサC2aの静電容量に対応する判別結果であるか否かを判別する〔ステップS16〕。もし、第1受信内容が成人を示す「AF05」でなければ(NO)、検査結果として「異常」を示す結果信号をECUや表示装置等に出力し〔ステップS28〕、荷重印加手段21からアクチュエータ32に信号を伝達し、乗員検知センサ70に対して印加している荷重を解除したうえで〔ステップS26〕、リターンする。印加している荷重を解除されると、乗員模擬部60が着座面46aから離れる状態になる(図2(B)を参照)。
一方、第1受信内容が「AF05」であれば(ステップS16でYES)、幼児に対する判別を行うためステップS18a〜ステップS22を実行する。すなわち、切換手段24に切換信号を伝達してCRS+1才児に対応するコンデンサC2c側に切り換え〔ステップS18a〕、この状態で乗員検知ECU72から出力される信号を受信する〔ステップS20〕。
ステップS20で受信した信号の内容(以下では単に「第2受信内容」と呼ぶ。)がコンデンサC2aの静電容量に対応する判別結果であるか否かを判別する〔ステップS16〕。もし、第2受信内容が幼児を示す「CRS」でなければ(NO)、検査結果として「異常」を示す結果信号をECUや表示装置等に出力し〔ステップS28〕、荷重印加手段21からアクチュエータ32に信号を伝達し、シート40に対して印加している荷重を解除したうえで〔ステップS26〕、リターンする。
これに対して、第2受信内容が「CRS」であれば(ステップS20でYES)、乗員検知ECU72は成人と幼児の双方で適正な信号を出力していることになる。そのため、検査結果として「正常」を示す結果信号をECUや表示装置等に出力し〔ステップS24〕、荷重印加手段21からアクチュエータ32に信号を伝達し、乗員検知センサ70に対して印加している荷重を解除したうえで〔ステップS26〕、リターンする。
上述した実施の形態1によれば、以下に示す各効果を得ることができる。まず請求項1,13に対応し、シート40を構成する導電性の構造部材であるGND48(グラウンド)と、少なくとも検査時にはシート40の着座面46aに載せる電極板62と、電極板62とGND48との間に電気的に接続されて静電容量が異なる複数のコンデンサC2c,C2aと、複数のコンデンサC2c,C2aのうちで一のコンデンサを選択して切り換えるコンデンサ切換手段23および切換手段24(切換機構,切換工程)と、コンデンサC2c,C2aを切り換えながら乗員検知ECU72(乗員検知センサ70)から出力される信号が切り換えたコンデンサC2c,C2aの静電容量に対応する判別結果であるか否かを判別する判定良否検査手段22(検査判別手段,検査判別工程)とを有する構成とした(図1,図4,図6を参照)。この構成によれば、切換手段24によってコンデンサを切り換えることで、乗員(人間)の着座やチャイルドシートの装着を模擬できる。そのため、簡単に検査することができる。判定良否検査手段22はコンデンサC2c,C2aに対応する判別結果(「AF05」または「CRS+1才児」)であるか否かを判別するだけで(図6に示すサイクル1,2を参照)、乗員検知センサ70が正常に作動するか否かを判別することができる。
請求項2,14に対応し、電極板62と荷重機構30(検査装置本体)と間に介在させる絶縁体50を有する構成とした(図1,図4,図6を参照)。この構成によれば、電極板62と荷重機構30とが導通するのを防止でき、模擬環境において乗員検知センサ70が検知する静電容量(すなわち電極板62と乗員検知センサマット71との間に生じる静電容量C1)の精度を向上させることができる。
請求項3,15に対応し、検査時に電極板62に対して所定の荷重をかける荷重印加手段21(荷重印加工程)を有する構成とした(図2,図4を参照)。この構成によれば、シート40に備えられた乗員検知センサマット71(乗員検知センサ70)に荷重がかかるので、実際に着座したと同様の状態を模擬して検査することができる。よって実態に近い形態で検査するので、検査精度を向上させることができる。
請求項4,5,16に対応し、複数のコンデンサC2c,C2aは、結合静電容量Cmが生じる場合には、補正前の静電容量C2を結合静電容量Cmで補正した補正静電容量Crとする構成とした(式(1),式(3)を参照)。この構成によれば、絶縁体50の実態に合わせて検査するので、検査精度を向上させることができる。
請求項6に対応し、絶縁体50は、結合静電容量Cmが複数のコンデンサC2c,C2aのうちで最小の静電容量(本形態ではC2c)よりも小さくなるように形態を調整した。この構成によれば、結合静電容量Cmの大きさを限りなく小さくするので、検査結果に与える影響が最小限に抑えられる。よって、検査精度を向上させることができる。
請求項9に対応し、電極板62は、少なくとも乗員検知センサ70側の面に所定厚さの絶縁板64を備える構成とした(図1〜図4を参照)。この構成によれば、シート40の使用実態に合わせて検査するので、検査精度を向上させることができる。また、絶縁体50を用いるので検査静電容量Ctに与える影響を抑えることができる。
請求項11に対応し、絶縁板64は乗員検知センサマット71(乗員検知センサ70)側の周縁部64aを丸めて形成する構成とした(図1〜図4を参照)。この構成によれば、周縁部64aが丸められているので、人間の臀部に近似させてシート40(表皮)に触れ、電極板62がシート40に触れるのを抑制する。したがって、実態に近い形態で検査するので、検査精度を向上させることができる。
請求項12に対応し、シート40には車両搭載用シートを適用し、グラウンドにはGND48またはシートフレーム49(いずれもシート40を構成する導電性の構造部材)を適用する構成とした(図1〜図4を参照)。この構成によれば、車両搭載用シートであるシート40に備えられる乗員検知センサ70を実態に合わせて検査するので、検査精度を向上させることができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は、実施の形態1と同様に乗員検知センサを検査する場合において、シートの表皮を考慮して検査する検査装置の一例であって、図7〜図9を参照しながら説明する。図7には検査制御部の第2構成例を模式的に示す。図8には表皮の硬軟による静電容量の相違を模式図で示す。図9にはセンサ検査処理の手続き例をフローチャートで示す。なお、図示および説明を簡単にするために、実施の形態2では実施の形態1と異なる点について説明する。よって実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
まず図7に示す第2構成例は、図4に示す第1構成例に代わる模式図であり、次の二点で相違する。第1に、コンデンサC2c,C2aを表皮の種類ごとに備えた点である。具体的には、軟質表皮Esに対応するコンデンサC2c1,C2a1と、硬質表皮Ehに対応するコンデンサC2c2,C2a2とを備える。軟質表皮Esと硬質表皮Ehとは、例えば伸縮率に従って種類を分類する。すなわち、伸縮率が大きい場合は軟質表皮Esとし、伸縮率が小さい場合は硬質表皮Ehとする。第2に、切換手段24はコンデンサ切換手段23から伝達される切換信号に基づいて、コンデンサC2c1,C2a1,C2c2,C2a2の中から一のコンデンサを選択して切り換える点である。すなわち、端子b,c,d,eの中から一の端子を選択して目的のコンデンサを接続する。
軟質表皮Esと硬質表皮Ehとで分類する点について図8を参照しながら説明する。図8(A)には、横軸をコンデンサの静電容量C2とし、縦軸を検査静電容量Ctとするときの関係をグラフ図で示す。図8(B)にはヒーターが無い場合における静電容量差を示し、図8(C)にはヒーターが有る場合における静電容量差を示す。
図8(A)では、軟質表皮Esを実線で示し、硬質表皮Ehを一点鎖線で示す。さらに、電極板62のみを用いた場合と、電極板62に絶縁板64を備えた場合とを併せて示す。いずれの場合でも、コンデンサの静電容量C2が増加するにつれて、軟質表皮Esおよび硬質表皮Ehにかかる検査静電容量Ctはいずれも増加する。ただし、軟質表皮Esのほうが硬質表皮Ehよりも少し増加率が高い。また、電極板62に絶縁板64を備える場合よりも、電極板62のみの場合の増加率が高い。
図8(A)に示すように、例えば幼児(すなわちCRS+1才児)については、電極板62のみを用いた場合は静電容量C21に設定し、電極板62に絶縁板64を備えた場合は静電容量C23に設定する。同様に成人については、電極板62のみを用いた場合は静電容量C22に設定し、電極板62に絶縁板64を備えた場合は静電容量C24に設定する。この設定下における静電容量C2は破線で示すような値になり、閾値静電容量Cthを判別基準とする。乗員検知センサ70が正常な場合における検査静電容量Ctは、静電容量C21,C23を設定した場合には幼児静電容量Cth_CRSになる。同様にして、静電容量C22,C24を設定した場合には成人静電容量Cth_AF05になる。
図8(B)と図8(C)とを対比してみると、ヒーターの有無に応じて所定の静電容量差(図示の例では5[pF])を超えるか否かが顕著に現れる。すなわち電極板62のみを用いた場合は、特にAF05の場合は表皮による静電容量の差が大きく、一方、電極板62に絶縁板64を備えた場合はヒーターの有無にかかわらず静電容量の差が小さい。この結果から、電極板62には絶縁板64を備えるのが望ましい。電極板62のみの場合は、静電容量差に伴う補正を行う必要がある(図12で後述する)。
以上のように構成されたセンサ検査装置10(特に検査制御部20)において実行されるセンサ検査処理の手続き例について、図9を参照しながら説明する。なお、図9に示すステップS12b,S18bはコンデンサ切換手段23および切換工程に相当する。
図9に示すセンサ検査処理は、図6に示すセンサ検査処理に代わる手続き例であり、コンデンサ切換手段23によるコンデンサの切り換え(ステップS12b,S18b)が相違する。すなわちステップS12aに代わるステップS12bでは、表皮が軟質表皮Esまたは硬質表皮Ehのいずれかに対応して、成人に対応するコンデンサC2a1,C2a2のいずれかに切り換える。ステップS18aに代わるステップS18bでは、表皮が軟質表皮Esまたは硬質表皮Ehのいずれかに対応して、CRS+1才児に対応するコンデンサC2c1,C2c2のいずれかに切り換える。他の手続きは図6と同様である。
上述した実施の形態2によれば、以下に示す各効果を得ることができる。なお、請求項1〜6,9,11,12〜16については実施の形態1と同様であるので、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
請求項7に対応し、複数のコンデンサにはシート40を覆う表皮の種類(すなわち軟質表皮Esまたは硬質表皮Eh)に応じて静電容量が異なるコンデンサC2c1,C2a1,C2c2,C2a2を含む構成とした(図7を参照)。この構成によれば、表皮の種類に合わせて複数のコンデンサC2c1,C2a1,C2c2,C2a2にかかる静電容量を設定する。よって実際のシート40に近い状況で検査するので、検査精度を向上させることができる。
請求項17に対応し、複数のコンデンサには、シート40を覆う表皮の種類(すなわち軟質表皮Esまたは硬質表皮Eh)に応じて静電容量が異なるコンデンサC2c1,C2a1,C2c2,C2a2を含む構成とした(図7を参照)。コンデンサ切換手段23(切換工程)は軟質表皮Esまたは硬質表皮Ehに応じて複数のコンデンサC2c1,C2a1,C2c2,C2a2のうちで一のコンデンサを選択して切り換える構成とした(図9のステップS12a,S18aを参照)。この構成によれば、表皮の種類に合わせて複数のコンデンサC2c1,C2a1,C2c2,C2a2にかかる静電容量を設定するので、実際のシート40に近い状況で検査でき、検査精度を向上させることができる。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は、実施の形態1と同様に乗員検知センサを検査する場合において、ヒーターの有無を考慮して検査する検査装置の一例であって、図10〜図12を参照しながら説明する。図10にはヒーターを備えるシートの構成例と静電容量の関係を模式図で示す。図11には検査制御部の第3構成例を模式的に示す。図12にはセンサ検査処理の手続き例を部分的にフローチャートで示す。なお、図示および説明を簡単にするために、実施の形態3では実施の形態1,2と異なる点について説明する。よって実施の形態1,2で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図10には、ヒーターを備えるシート40の構成例を側面図で図10(A)に示し、ヒーターを備えたことに伴って要素間に生じる静電容量を模式図で図10(B)に示す。図10(A)に示すシート40は、乗員検知センサマット71よりも着座面46aの反対側(図面下側)にヒーター80を備える。ヒーター80は、図10(B)に示すように筐体がGND48に接続されている。この構成では、ヒーター80と乗員模擬部60(具体的には電極板62)との間に静電容量C2hが等価的に生じる。静電容量C2hは、乗員模擬部60とグラウンドとの間に切換手段24によって切り換えて接続されるコンデンサの静電容量とは並列接続の関係になる。言い換えれば、シート40にヒーター80を備えることによって、静電容量C2hが余分に生じる。
ここで、余分に生じる静電容量C2hの対処法にかかる概要を示す。この対処法は、ヒーター80の有無に応じて、複数のコンデンサC2c,C2aにかかる静電容量を異ならせる(図11を参照)。
静電容量C2hの対処法について、図11と図12を参照しながら説明する。図11に示す検査制御部20は、図4および図7に示す検査制御部20に代わる構成例である。具体的には、図4に示すコンデンサC2c,C2aに加えて、コンデンサC2ch,C2ahを備える。コンデンサC2c,C2aはヒーター80が無い場合に選択され、コンデンサC2ch,C2ahはヒーター80が有る場合に選択される。図10の説明で示したように、ヒーター80を備えると静電容量C2hが余分に生じることから、コンデンサC2ch,C2ahはコンデンサC2c,C2aよりも静電容量C2hだけ小さい静電容量のものを用いる。すなわち静電容量について、C2ch=C2c−C2hおよびC2ah=C2a−C2hが成り立つような静電容量とする。
図11に示す構成では、コンデンサ切換手段23がヒーター80の有無に応じてコンデンサC2c,C2a,C2ch,C2ahを切り換えればよい。図12に示すセンサ検査処理において、ステップS12cではヒーター80の有無に応じてコンデンサC2a,C2ahを切り換え、ステップS18cではヒーター80の有無に応じてコンデンサC2c,C2chを切り換える。他のステップについては、実施の形態2と同様である。
上述した実施の形態3によれば、以下に示す各効果を得ることができる。なお、請求項1〜6,9,11,12〜16については実施の形態1と同様であるので、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
請求項8,17に対応し、複数のコンデンサはヒーター80の有無に応じて静電容量が異なるコンデンサC2c,C2a,C2ch,C2ahを含み(図11を参照)、コンデンサ切換手段23(切換工程)は検査目的に応じてコンデンサC2c,C2a,C2ch,C2ahのうちで一のコンデンサを選択して切り換える構成とした(図12を参照)この構成によれば、ヒーター80の有無に応じて複数のコンデンサC2c,C2a,C2ch,C2ahを切り換え、乗員検知センサ70が正常に作動するか否かを判別する。シート40の実態に合わせて検査するので、検査精度を向上させることができる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1〜3に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1〜3では、乗員模擬部60は電極板62と絶縁板64とを備え、このうち絶縁板64は所定の曲率で丸められた周縁部64aを有する構成とした(図3(A)を参照)。この形態に代えて、乗員模擬部60を他の構成としてもよい。例えば、乗員模擬部60の第2構成例を図13(A)に示し、乗員模擬部60の第3構成例を図13(B)に示し、乗員模擬部60の第4構成例を図13(C)に示す。図13(A)の第2構成例では、実施の形態1〜3に示すような角部の丸みに加えて、電極板62の側面も覆うように周縁部64aを形成する。図13(B)の第3構成例では、絶縁板64を平板部64bのみで形成する。図13(C)の第4構成例では、乗員模擬部60を電極板62のみで構成する。いずれの構成にせよ、複数のコンデンサのうちで一のコンデンサに切り換えて乗員検知センサ70を検査できるので、実施の形態1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜3では、シート40として車両搭載用シートを適用した(図1や図2等を参照)。この形態に代えて、他のシートにも適用することができる。他のシートとしては、例えば船舶搭載用シート,航空機搭載用シート,鉄道車両搭載用シートなどが該当する。すなわち、輸送機器に搭載可能な全てのシートに適用できる。他のシートに適用した場合でも、乗員検知センサ70を備える対象が異なるに過ぎないので、実施の形態1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜3では、静電容量型センサとして乗員検知センサ70を適用した(図2,図4等を参照)。この形態に代えて、着座を検出可能な他の静電容量型センサを適用してもよい。単に静電容量型センサの違いに過ぎないので、実施の形態1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜3では、複数のコンデンサの静電容量は、1才児の体型モデルとCRSを合わせた「1YO+CRS」に相当する静電容量と、米国成人女性の体型モデルである「AF05」に相当する静電容量とした。この形態に代えて、他の体型モデルを適用してもよい。他の体型モデルとしては、例えば幼児として「3YO+CRS(1才児を載せたCRSを着座させる形態)」や、成人として「JF05(日本人成人女性の体重の正規分布において最軽量側から5%)」や「JM50(日本人成人男性の体重の正規分布において最軽量側から50%)」などが該当する。いずれの体型モデルにせよ、当該体型モデルに見合う静電容量にかかる複数のコンデンサを備えればよいので、実施の形態1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜3では、絶縁板64は締結部材66(例えばボルトやネジ等)を用いて電極板62に固定する構成とした(図3を参照)。この形態に代えて、接着や圧着等によって絶縁板64を電極板62に固定する構成としてもよく、電極板62と絶縁板64を一体化製造する構成としてもよい。いずれにせよ、電極板62に絶縁板64を備えるので、実施の形態1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態2では、表皮の種類に応じて複数のコンデンサC2c1,C2a1,C2c2,C2a2のうちで一のコンデンサに切り換える構成とした(図9のステップS12b,S18b)。実施の形態3では、ヒーター80の有無に応じてコンデンサC2c,C2a,C2ch,C2ahを切り換える構成とした(図12のステップS15,S21)。これらの形態に代えて(あるいは加えて)、シート40の環境における湿度に応じて複数のコンデンサのうちで一のコンデンサに切り換える構成としてもよい。例えば、梅雨では湿度が高くなり、冬季は湿度が低くなる。湿度が変わると、シート40とGND48との間の静電容量も変わる。この構成によれば、湿度に応じた適切な判別が行える。
〔他の発明の態様〕
以上では発明の実施の形態について説明したが、当該実施の形態には特許請求の範囲に記載した発明の態様のみならず他の発明の態様を含む。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行う。
〔態様1〕
前記複数のコンデンサは、湿度に応じて静電容量が異なるコンデンサを含むことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の乗員検知センサの検査装置。
〔態様1の関連説明〕
態様1の構成によれば、湿度に応じた乗員検知センサ70の検査を行うので、検査精度を向上させることができる。
10 センサ検査装置(乗員検知センサの検査装置)
20 検査制御部
21 荷重印加手段
22 判定良否検査手段(検査判別手段)
23 コンデンサ切換手段(切換機構)
24 切換手段(切換機構)
30 荷重機構
40 シート
48 GND(グラウンド)
49 シートフレーム(グラウンド)
50 絶縁体
62 電極板
64 絶縁板
70 乗員検知センサ
71 乗員検知センサマット(静電容量型センサ)
72 乗員検知ECU
80 ヒーター
C2c,C2a,C2h(C2c1,C2a1,C2c2,C2a2,C2ch,C2ah) 複数のコンデンサ

Claims (17)

  1. シート上の乗員の静電容量の大きさにより乗員を判別する乗員検知センサが正常に作動するか否かを検査する乗員検知センサの検査装置において、
    前記シートを構成する導電性の構造部材であるグラウンドと、
    移動可能に設けられ、検査時には前記シートに載せる導電性の電極板と、
    前記電極板と前記グラウンドとの間に電気的に接続され、静電容量が異なる複数のコンデンサと、
    前記複数のコンデンサのうちで一のコンデンサを選択して切り換える切換機構と、
    前記切換機構によってコンデンサを切り換えながら、前記乗員検知センサから出力される信号が切り換えたコンデンサに対応する判別結果であるか否かを判別する検査判別手段と、
    を有することを特徴とする乗員検知センサの検査装置。
  2. 前記電極板と検査装置本体と間に介在させる絶縁体を有することを特徴とする請求項1に記載の乗員検知センサの検査装置。
  3. 検査時に前記乗員検知センサに対して所定の荷重をかける荷重印加手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の乗員検知センサの検査装置。
  4. 前記複数のコンデンサは、前記検査装置本体と前記電極板との間に結合静電容量が生じる場合には、前記結合静電容量で補正した静電容量とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の乗員検知センサの検査装置。
  5. 前記複数のコンデンサは、補正前のコンデンサの静電容量をC2とし、前記結合静電容量をCmとし、補正後の静電容量をCrとするとき、式(1)に従って補正した静電容量とすることを特徴とする請求項4に記載の乗員検知センサの検査装置。
    Figure 0005152296
  6. 前記絶縁体は、前記結合静電容量が前記複数のコンデンサのうちで最小の静電容量よりも小さくなるように、形態が調整されることを特徴とする請求項4または5に記載の乗員検知センサの検査装置。
  7. 前記複数のコンデンサは前記シートを覆う表皮の種類に応じて静電容量が異なるコンデンサを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の乗員検知センサの検査装置。
  8. 前記複数のコンデンサは筐体が前記グラウンドと電気的に接続されるヒーターの有無に応じて静電容量が異なるコンデンサを含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の乗員検知センサの検査装置。
  9. 前記電極板は、少なくとも前記乗員検知センサ側の面に所定厚さの絶縁板を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の乗員検知センサの検査装置。
  10. 前記絶縁板は、前記電極板の前記乗員検知センサ側の面とともに、前記電極板の側面を覆うように形成することを特徴とする請求項9に記載の乗員検知センサの検査装置。
  11. 前記絶縁板は、前記乗員検知センサ側の周縁部を丸めて形成することを特徴とする請求項9または10に記載の乗員検知センサの検査装置。
  12. 前記シートには車両搭載用シートを適用し、前記グラウンドにはシートフレーム等の導電性の構造部材を適用することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の乗員検知センサの検査装置。
  13. シート上の乗員の静電容量の大きさにより乗員を判別する乗員検知センサが正常に作動するか否かを検査する乗員検知センサの検査方法において、
    前記シートを構成する導電性の構造部材であるグラウンドと、
    移動可能に設けられ、検査時には前記シートに載せる導電性の電極板と、
    前記電極板と前記グラウンドとの間に電気的に接続され、静電容量が異なる複数のコンデンサと、を有する検査装置を用い、
    前記複数のコンデンサのうちで一のコンデンサを選択して切り換える切換工程と、
    前記切換工程によってコンデンサを切り換えながら、前記乗員検知センサから出力される信号が切り換えたコンデンサに対応する判別結果であるか否かを判別する検査判別工程と、
    を有することを特徴とする乗員検知センサの検査方法。
  14. 前記検査装置には、前記電極板と検査装置本体と間に介在させる絶縁体を有することを特徴とする請求項13に記載の乗員検知センサの検査方法。
  15. 検査時に前記乗員検知センサに対して所定の荷重をかける荷重印加工程を有することを特徴とする請求項13または14に記載の乗員検知センサの検査方法。
  16. 前記複数のコンデンサは、前記検査装置本体と前記電極板との間に結合静電容量が生じる場合には、前記結合静電容量で補正した静電容量とすることを特徴とする請求項13から15のいずれか一項に記載の乗員検知センサの検査方法。
  17. 前記複数のコンデンサには、前記シートを覆う表皮の種類、および、筐体が前記グラウンドと電気的に接続されるヒーターを前記シートの内部に備えるか否かのうちで一方または双方に応じて静電容量が異なるコンデンサを含み、
    前記切換工程は、検査目的に応じて前記複数のコンデンサのうちで一のコンデンサを選択して切り換えることを特徴とする請求項13から16のいずれか一項に記載の乗員検知センサの検査方法。
JP2010239934A 2010-10-26 2010-10-26 乗員検知センサの検査装置および検査方法 Expired - Fee Related JP5152296B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010239934A JP5152296B2 (ja) 2010-10-26 2010-10-26 乗員検知センサの検査装置および検査方法
US13/279,624 US8659303B2 (en) 2010-10-26 2011-10-24 Occupant detection sensor testing apparatus and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010239934A JP5152296B2 (ja) 2010-10-26 2010-10-26 乗員検知センサの検査装置および検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012093187A JP2012093187A (ja) 2012-05-17
JP5152296B2 true JP5152296B2 (ja) 2013-02-27

Family

ID=45972489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010239934A Expired - Fee Related JP5152296B2 (ja) 2010-10-26 2010-10-26 乗員検知センサの検査装置および検査方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8659303B2 (ja)
JP (1) JP5152296B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014184743A1 (en) 2013-05-15 2014-11-20 Gentherm Canada Ltd. Conductive heater having sensing capabilities
KR102089519B1 (ko) 2013-10-11 2020-03-16 젠썸 캐나다 유엘씨 히팅장치에 의한 탑승자 감지
EP3062170A1 (en) * 2015-02-27 2016-08-31 Samsung Electronics Co., Ltd. Electronic device
CN105224153A (zh) * 2015-08-31 2016-01-06 京东方科技集团股份有限公司 触控电极的电学性能检测装置和检测方法
JP6700591B2 (ja) * 2016-04-26 2020-05-27 アイシン精機株式会社 乗員検知装置
KR102141801B1 (ko) * 2019-07-30 2020-08-06 주식회사 대유홀딩스 승객감지 센서 검사 장치
US11644377B2 (en) * 2021-05-03 2023-05-09 Rivian Ip Holdings, Llc Devices, systems, and methods for testing occupant detection sensors

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2885115B2 (ja) * 1995-02-06 1999-04-19 株式会社イナックス 便座及び温水洗浄装置の検査装置
US6520535B1 (en) * 1998-12-30 2003-02-18 Automotive Systems Laboratory, Inc. Occupant detection system
JP4716458B2 (ja) 1999-02-08 2011-07-06 タカタ株式会社 シート荷重計測装置の状態報知方法
US6546817B1 (en) 1999-02-08 2003-04-15 Takata Corporation Diagnostic method for a seat load measuring apparatus
JP2005145362A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Calsonic Kansei Corp 乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置及び感度調整方法
JP2005274541A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Nhk Spring Co Ltd 乗員検知システムの検査装置および検査方法
JP4702471B2 (ja) * 2008-09-19 2011-06-15 株式会社デンソー 静電式乗員検知装置の調整方法及び静電式乗員検知装置
JP2010086026A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Nissha Printing Co Ltd 静電容量センサモジュールの検査方法及びその検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20120098548A1 (en) 2012-04-26
US8659303B2 (en) 2014-02-25
JP2012093187A (ja) 2012-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5152296B2 (ja) 乗員検知センサの検査装置および検査方法
JP5152318B2 (ja) 乗員検知装置、乗員検知方法および車両
CN102484474B (zh) 电容式传感器组件
JP4529086B2 (ja) 乗員検知システム
JP4702471B2 (ja) 静電式乗員検知装置の調整方法及び静電式乗員検知装置
US8237455B2 (en) Occupant detection system with environmental compensation
JP5609907B2 (ja) 乗員検知センサ
US20150367751A1 (en) Capacitive sensor
KR101210691B1 (ko) 자동차
US20060164254A1 (en) Capacitance-based sensor and occupant sensing system
JP2001116614A (ja) シート上の物体の判定方法及びエアバッグ展開モードの判定方法
JP2013516347A5 (ja)
JP2009524552A (ja) 乗員分類システム
US20120161953A1 (en) Occupant detection system
JP4324877B2 (ja) 静電容量式乗員検知センサ
JP2013516603A (ja) 発熱要素を有する静電容量検出アセンブリー
CA2572693A1 (en) Vehicle occupant detection using relative impedance measurements
JP2007240515A (ja) 乗員検知システム
US10086726B2 (en) Seat heater control device using electrostatic sensor
US8358208B2 (en) Method and device for sensing a body
US20130234736A1 (en) Occupant detection device
CN112229641A (zh) 具有补偿系统的车辆座椅
US6442464B2 (en) Process for the capacitive object detection in the case of vehicles
JP2014182111A (ja) 静電容量式乗員検知センサ
US20080208414A1 (en) Control Apparatus For an Occupant Protection Means in a Motor Vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5152296

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees