JP2005145362A - 乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置及び感度調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
錘の種類を増大させることなく、段取り工程数を減少させて、短時間で感度調整を行うことが出来、車種及びシート種類の増大に対応できる乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置及び感度調整方法を提供する。
【解決手段】
予め設定された重量の錘10を、乗員着座状態を模してシート1に乗せて、乗員検知センサの出力値に基づいて閾値を変更することにより、感度を調整する圧力検知センサ3を用いたシートの感度調整装置11である。
一意の重量の錘10を、乗員着座状態を模してシート1に乗せて得られる圧力検知センサ3の出力値に、一意の錘10の重量に対する適正重量の錘の重量の比を用いて補正して、適正重量の錘をシート1に乗せて得られる圧力検知センサ3の出力値として閾値を設定する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車両のシートに乗員の判別を行う乗員検知センサを設けた乗員検知システムに用いられ、乗員検知センサの感度を調整する乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置及び感度調整方法に関する。
従来、例えば、図4に示すような自動車等の車両に搭載される乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
まず、構成から説明すると、従来の着座した乗員を判別する機能を有するシート1が、主に、シートクッション部1b及びシートバック部1cとから構成されている。
このうち、前記シートクッション部1bには、ウレタン等の可塑性樹脂によって構成された容器となるブラダー2が設けられている。
このブラダー2の容器の内部には、シリコンオイル等の流体が封入されていて、この流体にかかる圧力を電気信号に変換する圧力検知センサ3が、このブラダー2にホース4を介す等で接続されている。
このブラダー2は、前記シートクッション部1bの下面側を構成するシートパン5と、クッション部材6との間に介在されるように組み付けられている。また、このクッション部材6は、シート表皮7によって覆われている。
このように構成された従来のシート1では、シート表皮7の上から乗員が着座すると、この乗員の体重が、前記シート表皮7、クッション部材6を介して前記ブラダー2に加わる。
前記ブラダー2では、内部に封入された流体に圧力がかかり、前記ホース4等を介して、前記圧力検知センサ3で電気信号に変換される。この電気信号は、シート1下部に設けられたコントローラ8に取り込まれて、演算により、着座した乗員が、体重の重い乗員であるか体重の軽い乗員であるか等の判別が行われる。
そして、この判別に基づいて、この座席に着座した乗員の保護を図る図示省略のエアバッグ装置等の動作を制御するものである。
例えば、6歳児相当のダミーと、人口に占める体重分布のうち、軽い体重から5%の範囲内に存在する体格の小柄な女性相当のダミーとを区別しなければならない。
しかしながら、前記シート1では、クッション部材6の形状、硬度のバラツキ、シート表皮7の寸法のバラツキ等によって、乗員が着座したときのセンサ出力値に大きなバラツキが生じる。
このため、組み付けられた後の各シート1毎に、前記圧力検知センサ3の感度調整(キャリブレーション)を行う必要がある。
感度調整を行う方法としては、図中に示すような乗員の臀部の形状を模した尻型部材9に、錘10を乗せて、前記シート1の座面1a上に載置した状態での前記圧力検知センサ3の電気出力値と、錘10を乗せない状態での前記圧力検知センサ3の電気出力値とを計測し、これらの計測の結果から得られる調整値を前記コントローラ8等に記憶させるようにしている。
又、前記シート1の座面1aの車両のフロアパネルからの高さや、座面1aの傾斜角度は、シート仕様毎に異なる。
このため、感度調整に用いる前記錘10の重量をシート仕様毎に異ならせなければならない。
例えば、6歳児相当のダミーと、人口の5%の小柄な女性とを判別しなければならない場合、ダミーに代えて、前記尻型部材9及び錘10を用いるとすると、6歳児相当のダミーを乗せたときの出力値と、人口の5%相当の小柄な女性のダミーを乗せたときの出力値との丁度中央の出力が得られる部分を乗員の判断の閾値として設定すると仮定すると、この出力値が得られるような重量の錘10を前記尻型部材9に加えて、前記調整値を求めることになる。
なお、感度調整に要する時間を短縮して生産性の向上を図るものの他の構成例として、応答特性から最終出力値を推定するものも知られている(例えば、特許文献1参照。)
特開2002−67765号公報(図1乃至図7、段落0016乃至段落0031)
しかしながら、このような従来の乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置及び感度調整方法では、前記錘10の重さが、シート仕様毎に異なるため、そのシート仕様に適した錘の重量を決定する為の評価が必要とされていた。
例えば、シート仕様毎に着座位置や臀部の形状の相違によって、全て60lbsの体重の人が着座すると仮定すると、50〜70lbsの錘が車種毎に必要となっていた。
また、車両毎に使用する尻型部材9及び錘10の作成が必要となり、感度調整を行う感度調整装置の作成が煩雑となり、この感度調整装置を含む設備を準備するために、一定の製造時間が必要とされてしまうといった問題があった。
そして、一旦決定された前記尻型部材9及び錘10であっても、錘のこすれ等による重量変化や疲労による取付角度変化等、徐々に適正状態からズレてしまう虞があった。このため、錘10の重量等を定期的に検定する保守管理と錘の補修部品が必要であった。
更に、感度調整工程を同一製造ライン内に設けた場合、複数のシートの種類に対応させて、シート毎に前記錘10の段取り替え等が必要となり、作業性が良好であるとは言い難かった。
しかしながら、製造ライン毎等、シートの種類別に分けて感度調整工程を設けようとすすると、感度調整装置を複数台、用意する必要が生じてしまう。
このため、この点においても設備費の上昇を抑制しづらく、感度調整装置を設置して作業を行うために必要とされる作業面積が増大してしまうといった問題があった。
そこで、本発明の目的は、錘の種類を増大させることなく、段取り工程数を減少させて、短時間で感度調整を行うことが出来、車種及びシート種類の増大に対応できる乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置及び感度調整方法を提供することにある。
本発明は、かかる問題点に着目してなされたもので、請求項1に係る発明では、車両のシートに着座する乗員の判別を行うため重量に応じた出力値を出力する乗員検知センサを有すると共に、該出力値を予め設定された閾値と比較して、着座した乗員の判別を行う演算部とを有する乗員検知システムに用いられ、予め設定された重量の錘を、前記シートに乗せて、前記乗員検知センサの出力値に基づいて前記閾値を記憶させることにより、感度を調整する乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置であって、一意の重量の錘を、前記シートに乗せて得られる前記乗員検知センサの出力値に、該一意の錘の重量に対する適正重量の錘の重量の比を用いて補正して、適正重量の錘を前記シートに乗せて得られる前記乗員検知センサの出力値とする乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置を特徴としている。
また、請求項2に記載されたものでは、車両のシートに着座する乗員の判別を行うため、重量に応じた出力値を乗員検知センサから出力して、該出力値を予め設定された閾値と比較して、着座した乗員の判別を行う乗員検知システムに用いられ、予め設定された重量の錘を、前記シートに乗せて、前記乗員検知センサの出力値に基づいて前記閾値を記憶させることにより、感度を調整する乗員検知センサを用いたシートの感度調整方法であって、一意の重量の錘を、前記シートに乗せて得られる前記乗員検知センサの出力値に、該一意の錘の重量に対する適正重量の錘の重量の比を用いて補正して、適正重量の錘を前記シートに乗せて得られる前記乗員検知センサの出力値とする乗員検知センサを用いたシートの感度調整方法を特徴としている。
このように構成された本願発明では、一意の重量の錘を、乗員着座状態を模して前記シートに乗せて前記乗員検知センサの出力値を得ると、該一意の重量に対する適正重量の錘の重量の比が用いられて補正されて、適正重量の錘が乗員着座状態を模して前記シートに乗せて得られる前記乗員検知センサの出力値として推定される。
このため、一意の重量の錘を1つ用いるだけで、全てのシートの適正重量の錘を乗せた際の出力値を得られる。
従って、錘を作り替えたり、感度調整工程で付け替える段取りを行う必要がなくなり、錘の種類を増大させることなく、段取り工程数を減少させて、短時間で感度調整を行うことが出来、車種及びシート種類の増大に対応できる。
図1乃至図4は、この発明を実施するための最良の実施の形態の乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置及び感度調整方法を示すものである。
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
まず、シート1の構成から説明すると、この実施の形態の乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置11が、主に較正用コントローラ30及びシート1が装着されるスライド台20を支持するベースフレーム部12等によって主に構成されている。
また、従来と同様に、着座した乗員を判別する機能を有するシート1が、主に、シートクッション部1b及びシートバック部1cとから構成されている。
このうち、前記シートクッション部1bには、ウレタン等の可塑性樹脂によって構成された容器となるブラダー2が設けられている。
このブラダー2の内部には、シリコンオイル等の流体が封入されていて、この流体にかかる圧力を電気信号に変換する乗員検知センサとしての圧力検知センサ3が、このブラダー2に対してホース4を介す等にて接続されている。
このブラダー2は、前記シートクッション部1bの下面側を構成するシートパン5と、クッション部材6との間に介在されるように組み付けられている。また、このクッション部材6は、シート表皮7によって覆われている。
このように構成されたシート1では、シート表皮7の上から乗員が着座すると、この乗員の体重が、前記シート表皮7、クッション部材6を介して前記ブラダー2に加わると、前記ブラダー2では、内部に封入された流体に圧力がかかり、前記ホース4等を介して、前記圧力検知センサ3で電気信号に変換される。この電気信号は、シート1下部に設けられたコントローラ8に取り込まれて、演算により、着座した乗員が、体重の重い乗員であるか体重の軽い乗員であるか等の判別が行われるように構成されるものである。
このコントローラ8は、予め閾値が設定されていて、この閾値と、前記電気信号により与えられる着座した乗員の体重に相当する出力値とを比較して、着座した乗員の判別が行われる。
そして、この判別に基づいて、この座席に着座した乗員の保護を図る図示省略のエアバッグ装置等の展開動作を制御するように構成されるものである。
また、このコントローラ8には、感度調整の際に用いられるコネクタ部8aが設けられている。
次に、このシートの感度調整を行う感度調整装置11の構成について説明する。
この実施の形態の感度調整装置11では、設備ラインに設置されて、複数の金属フレーム部材を組み合わせて形成されるベースフレーム部12の上に、装置本体13が載置されて固定されている。
このうち、前記シート1は、スライド台20の上に各々載置されて、前記ベースフレーム部12と共に設けられてなるスライドレール台部12aの上で、図1中紙面左から右方向に沿って、このスライド台20と共に、スライド移動可能となるように載置される。
また、前記装置本体13には、複数の金属フレーム部材を接合することによって形成される支持枠体13aの上部に対して、水平方向に延設される前,後フレーム部材13b,13bが、接合されている。
この前,後フレーム部材13b,13bには、左,右一対設けられる左,右支持フレーム部材13c,13cが、前,後両端縁を、この前,後フレーム部材13b,13bの内側面部に接合することにより固着されている。
この左,右フレーム部材13c,13cの上面部には、スライドレール部材14,14が貼設されている。また、この左,右フレーム部材13c,13cの間には、落下試験装置15が、前記スライドレール台部12aの上方に位置するように設けられている。
この落下試験装置15は、スライドレール部材14,14には、前記尻型部材9及び錘10を、真下に位置するシート1のシートクッション部1bの上に、落下可能に構成されていて、上部の落下位置シフトローラ部材16,16を、前記スライドレール部材14,14に前後方向に沿って一定距離スライドシフトするように転動可能に係止させていると共に、アクチュエータ17によって、スライドシフト量を制御可能としている。
また、この落下試験装置15には、上下方向に沿って延設される上下方向レール部材18と、この上下方向レール部材18に沿って、上下方向にスライド自在となると共に、下端部に前記尻型部材9及び錘10を保持するロッド部材19aの側面を挟持する把持部19bを一体に設けたスライダ部材19とが設けられて主に構成されている。
更に、前記ロッド部材19aは、ガイド枠体19cによって、水平面内での前,後左,右位置が規制される。
また、前記上下方向レール部材18には、一定距離、上下方向に沿って、前記スライダ部材19の初期位置を調整することにより、前記尻型部材9の落下開始位置を一定の寸法で変更可能とする落下開始位置調整部18aが設けられている。
そして、この落下試験装置15には、アクチュエータ22が設けられていて、落下状態での前記尻型部材9及び錘10を前記ロッド部材19aと共に、前記落下開始位置まで上昇させるように構成されている。
更に、この落下試験装置15には、前記尻型部材9と前記ロッド部材19a下端との間の角度を調整する角度調整部24に、落下姿勢確認用の傾斜センサ24aが設けられていて、落下状態での、前記尻型部材9の傾斜角度を計測可能に構成されている。
また、前記錘10は、前記ロッド部材19aを中央に形成された挿通孔に挿通することにより、このロッド部材19aに沿って上下方向にスライド自在に形成されている。これらの錘10は、ガイド枠体19cの下端部近傍に設けられた錘保持部25のチャック部25a,25bに対して係合離反されることにより、各々非装着状態及び装着状態となるように設けられている。
前記錘保持部25のチャック部25aの係合を解除した装着状態では、前記ロッド部材19aの上下方向のスライド移動に伴って、前記尻型部材9の落下と共に追従して、重量として加算されるように構成されている。
そして、前記錘保持部25のチャック部25aを用いて、前記ガイド枠体19c側に係合させた非装着状態では、前記ロッド部材19aに対して、上下方向にスライドして、前記尻型部材9の落下に追従することなく、残存し、重量として加算されることが無いように構成されている。
この実施の形態の錘保持部25では、上,下に、2つのチャック部25a,25bが設けられているので、下側のチャック部25bによる係合を解除すると共に、上方側のチャック部25aによって、前記錘10を係合させることにより、1つの錘10のみを、前記尻型部材9の重量に加算させて落下させることができる。
更に、この落下試験装置15には、前記1つ又は2つの錘部材10の重量に、前記ロッド部材19a及び、前記尻型部材9の重量から主になる基礎重量が加算されて、落下されて感度調整に用いられる総重量が決定されるが、この総重量を検知可能な重量センサ(ロードセル)27が、前記スライダ部材19の把持部19bに設けられている。
また、前記較正用コントローラ30の較正用コントローラ演算部31では、一意の重量の錘としての尻型部材9及び錘10を、乗員着座状態を模して前記シート1に乗せて得られる前記圧力検知センサ3の出力値に、この一意の重量に対する適正重量の錘の重量の比を用いて補正して、適正重量の錘を乗員着座状態を模して前記シート1に乗せて得られる前記乗員検知センサ3の出力値とするように構成されている。
すなわち、この較正用コントローラ演算部31では、次の式1に示す演算が行われる。
N=(M×A/B)…式1
ここで、A:適正重量の錘の重量
B:一意の錘の重量
N:適正重量の錘を落下させた際の前記圧力検知センサ3の出力値
M:一意の錘を落下させた際の前記圧力検知センサ3の出力値
である。
一意の錘10の重量は、前記尻型部材9と共に、前記シート1の座面1aに乗せる前又は後に、毎回、又は規定回数毎に測定することで推定する基のデータとなる。
次に、この発明の実施の形態の実施例1の作用を、主に図1乃至図3を用いて説明する。
この実施例1の乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置及び感度調整方法では、まず、図1に示すように、前記シート1が、スライド台20の上に載置されて、前記スライドレール台部12aの上を、図1中紙面左から右方向に沿って、このスライド台20と共に、スライド移動させることにより、前記落下試験装置15の真下に位置させる。
次に、図3(a)に示すような待機状態で、オペレータが、前記コントローラ8のコネクタ部8aを介して、前記較正用コントローラ30の前記校正用コントローラ演算部31を接続する。
そして、前記バーコードリーダー装置32によって、このシート1又はスライド台20に貼設されたバーコードのデータが読み込まれる。前記校正用コントローラ演算部31では、このバーコードのデータの読み込みにより、閾値の較正を行うシート1の種別が認識される。
次に、図3(b)では、前記錘保持部25に上,下に2つ設けられたチャック部25a,25aのうち、下側のチャック部25aによる係合が解除されると共に、上方側のチャック部25aによって、前記錘部材10が係合されて、1つの錘部材10のみを、前記尻型部材9と共に落下させるようにウエイトセットが行われる。
この状態で、重量センサ27が、前記1つの錘部材10の重量に、前記ロッド部材19a及び、前記尻型部材9の重量から主になる基礎重量が加算されてなる感度調整に用いる総重量が計測される。
この計測データは、前記較正用コントローラ30の校正用コントローラ演算部31に送られて、前記一意の錘の重量Bとして記憶されると共に、前記式1に、予め入力された適正重量の錘の重量Aと共に代入される。
そして、図3(c)に示すように、前記把持部19bの前記ロッド部材19aに対する把持が開放されて、前記尻型部材9は、錘部材10と共に、前記シートクッション部1bの座面1a上に落下させられる。
この際、前記錘保持部25に上,下に2つ設けられたチャック部25a,25bのうち、下側のチャック部25bによる係合のみが解除されて、上方側のチャック部25aによって、前記錘部材10が係合されたままであるので、1つの錘部材10のみを、前記尻型部材9と共に落下させて、総重量に加算させることができる。
次に、前記圧力検知センサ3を用いた重量の検出が行われる。
すなわち、シート1の座面1aの上の錘10等の総重量は、前記シート表皮7、クッション部材6を介して前記ブラダー2に加わり、前記ブラダー2では、内部に封入された流体に圧力がかかり、前記ホース4等を介して、前記圧力検知センサ3で電気信号に変換される。
この電気信号は、シート1下部に設けられたコントローラ8に取り込まれると共に、前記コネクタ部8aを介して、前記較正用コントローラ30の校正用コントローラ演算部31へ送られる。
この一意の錘10を落下させた際の前記圧力検知センサ3の出力値Mは、前記式1に代入されて、前記校正用コントローラ演算部31によって、適正重量の錘を落下させた際の前記圧力検知センサ3の出力値Nが演算される。
そして、この出力値Nが、前記シート1のコントローラ8に戻されて、閾値として、設定記憶される。
このように、一意の重量の錘10を、乗員着座状態を模して前記シート1に乗せて前記圧力検知センサ3の出力値を得ると、この一意の錘10の重量に対する適正重量の錘の重量の比(A/B)が用いられて、前記式1で補正が行われて、適正重量の錘が乗員着座状態を模して前記シート1に乗せて得られる前記圧力検知センサの出力値として推定されることにより、閾値の設定が行われる。
このため、一意の重量の錘10を1つ用いるだけで、全ての種類のシート1の適正重量の錘を乗せた際の出力値を得られる。
従って、錘10を作り替えたり、感度調整工程で付け替える段取りを行う必要がなくなり、錘10の種類を増大させることなく、段取り工程数を減少させて、短時間で感度調整を行うことが出来、車種及びシート種類の増大に対応させることができる。
また、この実施例1では、シートの感度の調整を行った前記落下試験装置15の同じ錘10を用いて、そのまま前記低展開信号及び普通展開信号が出力されることを確認できるので、錘10やシート1を他の確認装置に取り付け直す必要がない。このため、更に、感度調整及び動作確認の作業を一連のものとして、作業効率を向上させることができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施例1の乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置及び感度調整方法を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例1に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施例1では、乗員検知センサとして圧力検知センサ3を用いたものを示して説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、荷重センサ等、他の乗員検知センサであってもよい。
本発明の最良の実施の形態の乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置及び感度調整方法を示し、感度調整装置の正面図である。 実施の形態の乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置及び感度調整方法を示し、感度調整装置の一部断面側面図である。 実施の形態の乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置及び感度調整方法で、閾値較正の各工程状態の遷移を示し、(a)は、待機状態を示す側面図、(b)は、閾値較正用にウエイトセットを行う様子を示す側面図、(c)は、錘をシートの座部上に落下させた様子を示す側面図、(d)は、錘を上昇させた様子を示す側面図である。 乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置及び感度調整方法で、感度調整装置の一部断面斜視図である。
符号の説明
1 シート
1a 座面
1b シートクッション部
1c シートバック部
2 ブラダー
3 圧力検知センサ(乗員検知センサ)
8 コントローラ
11 感度調整装置
15 落下試験装置
30 校正用コントローラ
31 校正用コントローラ演算部


Claims (2)

  1. 車両のシートに着座する乗員の判別を行うため、重量に応じた出力値を出力する乗員検知センサを有すると共に、該出力値を予め設定された閾値と比較して、着座した乗員の判別を行う演算部とを有する乗員検知システムに用いられ、予め設定された重量の錘を、前記シートに乗せて、前記乗員検知センサの出力値に基づいて前記閾値を記憶させることにより、感度を調整する乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置であって、
    一意の重量の錘を、前記シートに乗せて得られる前記乗員検知センサの出力値に、該一意の錘の重量に対する適正重量の錘の重量の比を用いて補正して、適正重量の錘を前記シートに乗せて得られる前記乗員検知センサの出力値とすることを特徴とする乗員検知センサを用いたシートの感度調整装置。
  2. 車両のシートに着座する乗員の判別を行うため、重量に応じた出力値を乗員検知センサから出力して、該出力値を予め設定された閾値と比較して、着座した乗員の判別を行う乗員検知システムに用いられ、予め設定された重量の錘を、前記シートに乗せて、前記乗員検知センサの出力値に基づいて前記閾値を記憶させることにより、感度を調整する乗員検知センサを用いたシートの感度調整方法であって、
    一意の重量の錘を、前記シートに乗せて得られる前記乗員検知センサの出力値に、該一意の錘の重量に対する適正重量の錘の重量の比を用いて補正して、適正重量の錘を前記シートに乗せて得られる前記乗員検知センサの出力値とすることを特徴とする乗員検知センサを用いたシートの感度調整方法。
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