JP5151879B2 - エンジンのアルコール濃度推定装置およびエンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンのアルコール濃度推定装置およびエンジンの制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、ガソリン中にアルコールを混入させたアルコール含有燃料を使用するエンジンにおいて、燃料中のアルコール濃度を推定するエンジンのアルコール濃度推定装置およびエンジンの制御装置に関するものである。
従来からガソリン中にアルコールを混入させたアルコール含有燃料を使用するエンジンにおいて、燃料中のアルコール濃度を推定するアルコール濃度推定装置が提案されている(特許文献1,2参照)。
特許文献1では、燃料通路にアルコールセンサを設け、エンジン運転状態から演算された燃料噴射量を検出されたアルコール濃度に応じて補正することにより各々のアルコール濃度において最適な空燃比で燃料を機関に供給するようにしている。また、検出されたアルコール濃度に基づいて点火時期を設定し点火栓を作動させる。
特許文献2では、アイドル運転時に、アルコール濃度を強制的に変化させ、その変化時のエンジン回転数の変化量からアルコール濃度を推定するよう構成している。
特開平2−102346号公報 特開平5−60003号公報
しかしながら、特許文献1では、アルコール濃度を検出するために、高価なアルコールセンサが必要となり、コストが高くなる。
また、特許文献2では、アルコール濃度を強制的に変化させて強制的にエンジン回転数に変化を生じさせるものであり、エンジン回転数の変化により大幅な回転低下等を生じ、運転性が悪化するため、アルコールセンサの故障時のフェールセーフ用としての使用に限定される。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、運転性を悪化させることなくアルコール濃度の正確な推定に好適なエンジンのアルコール濃度推定装置およびエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、エンジンの冷機始動後に点火時期を圧縮上死点後としてリタード燃焼させるリタード燃焼手段と、アルコール非含有燃料の理論空燃比に基づいて目標空燃比を設定する目標空燃比設定手段と、前記リタード燃焼中におけるエンジン回転数が目標回転数になるよう点火時期を調整する点火時期調整手段と、使用燃料の実空燃比を検出する実空燃比検出手段と、前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動前に吸入空気量に基づいて目標空燃比となるよう燃料噴射量を調整し、前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動後に検出された実空燃比が目標空燃比になるよう燃料噴射量を調整してエンジンに供給する燃料供給手段と、前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動前に、点火時期調整手段によりエンジン回転数が安定して目標回転数となる場合の点火時期を記憶する空燃比フィードバック前点火時期記憶手段と、前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動後に、前記実空燃比が目標空燃比に一致し且つエンジン回転数が安定して目標回転数となる場合の点火時期を記憶する空燃比フィードバック後点火時期記憶手段と、前記空燃比フィードバック前点火時期と空燃比フィードバック後点火時期との点火時期差に基づいて使用燃料のアルコール濃度を算出するアルコール濃度算出手段と、を備えることを特徴とする。
したがって、本発明では、リタード燃焼中において検出された実空燃比が目標空燃比になるよう燃料噴射量を調整してエンジンに供給し、リタード燃焼中におけるエンジン回転数が目標回転数になるよう点火時期を調整し、前記実空燃比が目標空燃比に一致し且つエンジン回転数が安定して目標回転数となる場合の点火時期に基づいて使用燃料のアルコール濃度を算出するため、高価なアルコール濃度センサを必要とせず且つ大幅な回転低下等の運転性の悪化を伴うことなく供給燃料のアルコール濃度を推定可能である。
しかも、点火時期を圧縮上死点後とするリタード燃焼中において、アルコール濃度0%での目標空燃比に基づく燃料噴射量によりエンジン回転が安定する点火時期を求め、次いで、同一空気量を維持しつつ空燃比フィードバックにより目標空燃比となるよう燃料噴射量を調整しつつ所定のエンジン回転数(アイドリング回転数)が得られるまで遅角させた点火時期を求め、両者間の遅角量に基づいて供給燃料のアルコール濃度を正確に推定することができる。
以下、本発明のエンジンのアルコール濃度推定装置およびエンジンの制御装置を各実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明を適用したエンジンのアルコール濃度推定装置およびエンジンの制御装置の第1実施形態を示すシステム構成の概略を模式的に示している。
図1において、エンジン1の各気筒の燃焼室は、シリンダヘッド2、シリンダブロック3に形成されたシリンダ4及びシリンダ4内に配設されたピストン5によって画成されている。また、このエンジン1では、各気筒の燃焼室に、シリンダヘッド2に形成された吸気ポート6を介して吸気マニホールド7が接続されていると共に、シリンダヘッド2に形成された排気ポート8を介して排気マニホールド9が接続されている。尚、図1中の10は吸気弁、11は排気弁である。また、12はシリンダブロック3に配設され、冷却水の温度を検出する水温センサであり、この水温センサ12の検出値は、コントロールユニット13に入力されている。
吸気マニホールド7には、吸気通路14が接続されている。吸気通路14には、吸気通路14内の吸入空気量を検出するエアフロメータ15が配設されている。エアフロメータ15での検出信号は、コントロールユニット13に入力されている。エアフロメータ15の下流側には、コントロールユニット13からの指令により制御されるスロットル弁16が配設されている。尚、17は、スロットル弁16のバルブ位置(開度)を検出するスロットセンサである。
排気マニホールド9には、排気通路18が接続されている。排気マニホールド9及び排気通路18には、空燃比センサ19、第1排気浄化触媒20、第2排気浄化触媒21が配設されている。第1排気浄化触媒20の上流側に位置する空燃比センサ19は、排気通路18内の排気空燃比を検出するものであって、その検出値はコントロールユニット13に入力されている。第1排気浄化触媒20の下流側に位置する第2排気浄化触媒21には、第2排気浄化触媒21の内部温度を検出する温度センサ22が配設されている。温度センサ22の検出信号は、コントロールユニット13に入力されている。
シリンダヘッド2には、各気筒毎に燃焼噴射弁23が配設されている。燃料噴射弁23は、燃料ポンプ24から燃料が供給されており、コントロールユニット13からの指令に基づいて燃焼室内に燃料を噴射する。尚、前記燃料噴射弁23は、ガソリン中にエタノール(アルコール)を混入させたアルコール含有燃料を噴射する。この燃料噴射弁23から燃焼室に直接燃料を噴射することにより形成される混合気は、コントロールユニット13からの指令により制御される点火栓25によって火花点火されて燃焼し、排気弁11、排気ポート8及び排気マニホールド9を介して排気通路18に排出される。
また、吸気通路14には、排気マニホールド9又は排気通路18内の排気を導入するEGR通路26が接続されている。このEGR通路26は、一端が第1排気浄化触媒20よりも上流側、より詳しくは空燃比センサ19よりも上流側の位置で排気マニホールド9又は排気通路18に接続され、他端がスロットル弁16よりも下流側の位置で吸気通路14に接続されている。そして、このEGR通路26に介装されたEGR弁27をコントロールユニット13で開閉制御することによって、吸気通路14内に導入させる排気量が制御されている。
また、コントロールユニット13には、図示せぬ各種センサからの検出信号が入力されている。図示せぬ各種センサとしては、クランク角センサ、アクセル開度センサ、吸気温度センサ、アクセル開度センサ、車速センサ等がある。
ここで、前記コントロールユニット13は、アクセル開度等に基づいてスロットル弁開度を制御する一方、前記クランク角センサの検出信号に基づいてエンジン回転速度Neを算出する。また、エンジン負荷・エンジン回転速度Ne等に基づいて点火時期を演算し、該点火時期に点火が行われるように前記パワートランジスタのON期間を制御する。
更に、前記コントロールユニット13は、以下に示すようにして、燃料噴射弁23による燃料噴射量(燃料噴射パルス幅)Tiを、
Ti=Tp×CO×HOSETHA×α+Ts
と演算する。前記Tpは基本燃料噴射量(基本燃料噴射パルス幅)であり、吸入空気量Qaとエンジン回転速度Neとから、ガソリン100%の燃料を噴射するときに理論空燃比の混合気を形成することができる値として演算される。
前記COは各種補正係数であり、ガソリン100%の燃料を噴射する状態に適合して、冷機時や加速運転時に燃料噴射量Tiを増量補正する。前記αは空燃比フィードバック補正係数であり、所定の空燃比フィードバック制御条件が成立するときに、前記空燃比センサ19で検出される実際の空燃比が目標空燃比である理論空燃比に一致するように例えば比例・積分・微分制御される。前記Tsは燃料噴射弁23の駆動電源であるバッテリの電圧に応じて設定される補正分である。更に、前記HOSETHAは、前記燃料噴射弁23が噴射するアルコール含有燃料中のエタノール濃度(アルコール濃度)の推定結果に応じて設定されるエタノール濃度補正係数であり、エタノール濃度の変化による理論空燃比の変化に対応すべく燃料噴射量を補正する。尚、前記空燃比フィードバック補正係数α及びエタノール濃度補正係数HOSETHAの初期値は、1.0である。
図2は、同一トルク、同一当量比の場合における点火時期に対する空気量特性(A)、及び、燃焼安定度特性(B)の関係を、アルコール濃度差をパラメータとして示したものである。いずれも、図中上方の特性がアルコール濃度0%の燃料に対する特性、下方の特性はアルコール濃度85%の燃料に対する特性である。図示した燃料のアルコール濃度として0%と85%とを代表として記載しているが、0〜84%の中間濃度及び86%以上の濃度である場合には図示した両特性を内分および外分して推定することができる。
図2(A)の空気量特性によれば、アルコール濃度が0%(ガソリン100%)の燃料に比較して、アルコール濃度85%(アルコール85%・ガソリン15%)の燃料は燃焼が早いので、同一の点火時期では、必要空気量が少なくてよい。即ち、空燃比リーン側での燃焼耐力が強いことが理解できる。また、図2(B)の燃焼安定度の特性によれば、燃焼安定度も、図2(A)の空気量とほぼ同一の傾向となる。
したがって、アルコール濃度85%の燃料は、アルコール濃度0%の燃料に対して、同一の空気量となるまで点火時期を遅角させることが可能であり、また、点火時期をそのように、遅角させることにより燃焼安定度も向上する。即ち、アルコール濃度差に応じて燃焼速度差が発生し、アルコール濃度差に応じて点火時期を遅角させることが可能であり且つ燃焼安定性も向上すること、が理解できる。
本実施形態では、この特性に着目し、点火時期を圧縮上死点後とするリタード燃焼させて、アルコール濃度0%での目標空燃比に基づく燃料噴射量によりエンジン回転が安定する(図2中のA点での)点火時期ADV1を求め、次いで、同一空気量を維持しつつ空燃比フィードバックにより目標空燃比となるよう燃料噴射量を調整しつつ所定のエンジン回転数(アイドリング回転数)が得られるまで遅角させた(図2中のB点での)点火時期ADV2を求め、両者間の遅角量に基づいて供給燃料のアルコール濃度を推定するものである。
ところで、図3に示すように、アルコール濃度0%の燃料と同一噴射量でアルコール濃度85%の燃料を噴射した場合には、アルコール濃度0%の燃料では空気過剰率λが[1.1]となるところ、アルコール濃度の違いからアルコール濃度85%の燃料では、図中に矢印で示すように、その空気過剰率λが[1.5]弱まで薄く(空燃比リーン側)なる。しかしながら、前記したように、アルコール濃度85%の燃料は空燃比リーン側での燃焼耐力が強いので、燃焼安定度を確保可能である。したがって、供給燃料のアルコール濃度が判明していない場合において、アルコール濃度0%のつもりでアルコール濃度の高い燃料を噴射してもエンジン1の運転を維持継続させることができる。
また、同一点火時期においてアルコール濃度をパラメータとした空気過剰率λに対するエンジントルク特性を図4に示す。図中上方のトルク特性はアルコール濃度85%の燃料に対するエンジントルク特性、下方のトルク特性はアルコール濃度0%の燃料に対するエンジントルク特性である。図示した燃料のアルコール濃度として0%と85%とを代表として記載しているが、0〜84%の中間濃度及び86%以上の濃度である場合には図示した両特性を内分および外分して推定することができる。
図4によれば、アルコール濃度0%の燃料を噴射した場合には、空気過剰率λが[1.1]と交差するレベルのエンジントルクが発生される。一方、アルコール濃度85%の燃料をアルコール濃度0%の燃料と同一噴射量で噴射した場合には、空気過剰率λが[1.48]まで薄く(空燃比リーン側)なり、その分だけエンジントルクが低下するが、アルコール濃度分だけ燃焼が早くなりその分だけエンジントルクが上昇されることとなって、アルコール濃度0%の燃料と同等のエンジントルクが発生される。即ち、前者と後者の燃料(アルコール濃度)によるエンジントルク差が解消される。この点でも、供給燃料のアルコール濃度が判明していない場合においても、エンジン1の運転を維持継続させることができる。
以上のことから、アルコール濃度0%のつもりで、例えば、アルコール濃度85%の燃料を噴射しても、アルコール濃度85%の燃料は空燃比リーン側での燃焼耐力が強いので、燃焼安定度を確保可能であり、また、超リタード燃焼の場合は、アルコール濃度分だけ燃焼が早くなるので、ある程度はエンジントルクのリカバリが可能である。
本実施形態では、上記特性に基づき、冷機始動後に実行する超リタード燃焼時の空燃比フィードバック制御開始前における点火時期ADV1と空燃比フィードバック制御開始後における点火時期ADV2との点火時期差に基づいて燃料中のアルコール濃度を判定するようにしている。
ここで、コントロールユニット13で実行される使用燃料のアルコール濃度の算出手順を、図5〜7のフローチャートにより説明する。図5は冷機始動時における超リタード燃焼の開始・終了のフローチャート、図6は前記超リタード燃焼中におけるアイドル回転制御のフローチャート、図7はアルコール濃度推定のフローチャートであり、一定時間毎(例えば10ms毎)に実行される。また、図8は超リタード燃焼時のアルコール濃度推定のタイムチャート(アルコール濃度0%の場合)、図9は超リタード燃焼時のアルコール濃度推定タイムチャート(アルコール濃度85%の場合)である。
図5の冷機始動時における超リタード燃焼の開始・終了を設定するフローチャートを先ず説明する。前記超リタード燃焼は、筒内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁23を備えるとともに、点火プラグ25を備えてなる筒内直接噴射式火花点火内燃機関において、排気系の触媒コンバータ20,21の早期昇温が要求される内燃機関の冷間始動時に、点火時期を圧縮上死点後に設定するとともに、この点火時期前でかつ圧縮上死点後に燃料を噴射するようにしたものである。
内燃機関の冷機時における触媒の早期活性化および後燃えによるHC低減のためには、点火時期の遅角が有効であり、より大きな効果を得るためには、圧縮上死点以降の点火(ATDC点火)が望ましい。ATDC点火で安定した燃焼を行わせるためには、燃焼期間を短縮する必要があり、そのために、筒内の乱れを強化して、燃焼速度(火炎伝播速度)を上昇させることが必要である。このような乱れの強化のために、筒内に高圧で噴射される燃料噴霧のエネルギにより筒内に乱れを生成することが考えられる。
圧縮上死点以降では、吸気行程や圧縮行程で生成された乱れは減衰してしまうが、圧縮上死点以降の膨張行程中になされる燃料噴射によって、筒内の乱れを生成・強化することができ、ATDC点火での火炎伝播が促進される。従って、点火時期を圧縮上死点後とした超リタード燃焼が安定的に成立する。点火時期を圧縮上死点後に設定した超リタード燃焼の燃焼安定性を十分に確保することができ、冷間始動の際に、触媒の早期活性化および後燃えによるHC低減を達成することができる。なお、燃料噴射時期は圧縮上死点後が望ましいが、圧縮行程噴射若しくは吸気行程噴射であってもよい。
図5の冷機始動時における超リタード燃焼の開始・終了の制御では、先ず、ステップS1において、エンジンスタートスイッチによりエンジン1が成層始動したか否かが判定され、成層始動された場合にはステップS2へ進む。即ち、低温始動時の圧縮行程噴射による成層始動させることにより、クランキング開始直後の段階における未燃焼燃料(HC)の排出を抑えるようにしている。そして、エンジン回転数Neが完爆回転数より大きくなった場合には、着火燃焼が行われてエンジン1が確実に始動したと判断する。
ステップS2では、エンジン1が超リタード燃焼中であるか否かが判定され、超リタード燃焼中でない場合にはステップS3へ進む。ステップS3では、始動時におけるエンジン冷却水温が暖機運転を必要とする所定温度範囲にあるか否かが判定され、暖機運転を必要とする場合にはステップS4へ進み、供給燃料のアルコール濃度を0%に設定し、ステップS5において、エンジン1の燃焼形態を超リタード燃焼に設定し、今回の処理ルーチンを終了させる。
ステップS2の判定において、超リタード燃焼中である場合にはステップS6へ進み、後述するアルコール濃度判定が終了したか否かが判定され、判定されていない場合には今回の処理ステップを終了し、判定されている場合にはステップS7へ進み、排気系統に配置されている触媒が排気温度の上昇により活性化されているか否かが判定され、活性化されていない場合には今回の処理ステップを終了する。
前記ステップS3の判定において暖機運転を必要としない場合、および、前記ステップS7の判定において触媒が活性化されている場合には、ステップS8へ進み、吸気行程噴射モードによる均質燃焼に切換え、今回の処理ルーチンを終了させる。均質燃焼では、燃焼室4内に噴射された燃料が気化するための時間が確保され、安定した着火燃焼が行われる。
図6の超リタード燃焼中におけるアイドル回転制御では、先ず、ステップS11において、超リタード燃焼中か否かが判定され、超リタード燃焼中でない場合にはステップS16へ進み、通常のアイドルコントロールが実行され、超リタード燃焼中である場合にはステップS12〜ステップS15と進んで、超リタード燃焼中におけるアイドル回転制御が実行される。
ステップS12では、エンジン回転数が目標回転数(アイドル回転数、例えば、650rpm)に対して一定範囲内(例えば、目標回転数±50rpm)か否かが判定され、一定範囲内であれば今回の処理ステップを終了し、一定範囲から外れる場合には、ステップS13へ進む。ステップS13では現在のエンジン回転数が目標回転数より高いか否かが判定され、大きい場合にはステップS14へ進み、点火時期を所定値aだけ遅角させ、高くない(低い)場合にはステップS15へ進み、点火時期を所定値aだけ進角させて、夫々今回の処理を終了する。
図7のアルコール濃度推定制御では、先ず、供給燃料のアルコール濃度判定が終了しているか否かが判定され、濃度判定が終了している場合には実行されずに今回の処理が終了され、濃度判定が終了していない場合にステップS22〜ステップS35の濃度判定制御が実行される。
ステップS22では、エンジン1が成層始動され且つ超リタード燃焼中か否かが判定され、ステップS23で空燃比センサ19が活性化されて排気中の空燃比フィードバックが可能か否かが判定され、いずれも満足された場合にステップS24へ進む。
ステップS24では、空燃比フィードバック中であるか否かが判定され、フィードバック中でない場合にはステップS25へ進み、フィードバック中である場合にはステップS28へ進む。
ステップS25では、エンジン回転数が目標回転数(アイドル回転数、例えば、650rpm)に対して一定範囲内(例えば、目標回転数±50rpm)か否かが判定され、一定範囲外であれば今回の処理ステップを終了し、一定範囲内である場合には、ステップS26へ進み、その時点の点火時期をADV1として記憶し、ステップS27へ進んで、空燃比フィードバック制御を開始設定して今回の処理ステップを終了する。したがって、次回の処理ステップでは、ステップS24からステップS28へ進む。
ステップS28では、空気過剰率λが一定範囲、例えば、λ=1.1±許容値にあるか否かが判定され、一定範囲から離脱している場合には、ステップS29へ進み、現在の空気過剰率λが目標空気過剰率λより大きいか否かが判定され、大きい場合にはステップS30へ進んで空燃比フィードバック補正係数αを所定量ILだけ増加させて燃料噴射量を増量させ、小さい場合にはステップS31へ進んで空燃比フィードバック補正係数αを所定量ILだけ減少させて燃料噴射量を減量させる。
ステップS28での判定が「空気過剰率λが一定範囲内」となる場合には、ステップS32へ進んで、エンジン回転数が目標回転数(アイドル回転数、例えば、650rpm)に対して一定範囲内(例えば、目標回転数±50rpm)か否かが判定され、一定範囲外であれば今回の処理ステップを終了し、一定範囲内である場合には、ステップS33へ進み、その時点の点火時期をADV2として記憶し、ステップS34へ進む。
ステップS34では、前記ステップS26で記憶した点火時期ADV1とステップS33で記憶した点火時期ADV2との差異に応じて、供給燃料中のアルコール濃度を判定し、ステップS35において、判定された供給燃料のアルコール濃度に応じてエタノール濃度補正係数HOSETHAを算出してアルコール濃度判定終了させ、今回の処理を終了する。
前記ステップS34における供給燃料中のアルコール濃度の判定において、ステップS26で記憶した点火時期ADV1は、冷機始動時において、アルコール濃度を0%とみなして始動させ、且つ、始動後に燃料噴射時期を圧縮−膨張行程、且つ、点火時期を圧縮上死点後として、アイドル回転を点火時期でフィードバック制御して目標回転数近傍に落ち着いた時の点火時期である。
また、ステップS33で記憶した点火時期ADV2は、空燃比フィードバック開始後において、スロットル開度を一定にしたままゆっくりと目標空気過剰率になるように燃料噴射量をコントロールし、同様にアイドル回転を点火時期でフィードバック制御し、目標空気過剰率且つ目標回転近辺に落ち着いた時の点火時期である。
したがって、前記点火時期ADV1と点火時期ADV2との点火時期差は、アルコール濃度0%の燃料に対する供給燃料のアルコール濃度に応じて変化されることとなる。即ち、供給燃料のアルコール濃度を前記点火時期ADV1と点火時期ADV2との点火時期差により推定することができる。具体的には、使用燃料のアルコール濃度は、図10を内容とするテーブルを点火時期ADV1と点火時期ADV2とに基づいて検索することにより算出する。図10のテーブルは、ステップS26で記憶した点火時期ADV1を横軸にし且つステップS33で記憶した点火時期ADV2を縦軸にして、燃料中のアルコール濃度をパラメータとしたマップを、予めアルコール濃度を変化させて実験により設定する。
次に、前記図5〜図7のフローチャートでの制御を実行した場合におけるエンジン回転、空気過剰率λ、燃料噴射量、点火時期等の変化を、アルコール濃度0%の燃料を供給した場合(図8)、アルコール濃度85%の燃料を供給した場合(図9)、の夫々のタイムチャートにより説明する。
アルコール濃度0%の燃料を供給した図8においては、時点t1でスタータスイッチによりエンジン1が成層始動され、エンジン回転数が完爆回転数より大きくなって着火燃焼が行われてエンジン1が確実に始動されると、エンジン1は成層燃焼される(ステップS1)。この時の空気過剰率λは目標空気過剰率(λ=1.1)になるようエアフロメータ15で計測した吸入空気量に対して燃焼噴射量が設定されて圧縮行程噴射により燃料が気筒内に噴射される。
時点t2で、ステップS2及びステップS3での判定により、超リタード燃焼中でなくまた始動時水温が所定値範囲内であるため、アルコール濃度0%(ステップS4)、超リタード燃焼(ステップS5)の設定がなされ、超リタード燃焼が開始される(ステップS2)。
時点t3で、点火時期のフィードバック制御によるエンジン回転数(アイドル回転数)の調整が(ステップS12〜ステップS15)開始され、目標エンジン回転数に対する点火時期の調整が実行される。
時点t4において、排気温度の上昇により空燃比センサ19が活性化され、空燃比フィードバック可能と判断され(ステップS23)、エンジン回転数が目標エンジン回転数の近傍に落ち着いていることが確認される(ステップS25)と、時点t5において点火時期ADV1が記憶され(ステップS26)、空燃比フィードバック制御開始が設定される(ステップS27)。空燃比センサ19が測定可能となっているため、現在の空気過剰率λを目標空気過剰率λ=1.1になるよう空燃比フィードバック制御が開始される。
空燃比フィードバック制御が開始されても、アルコール濃度0%の燃料は目標設定されているアルコール濃度であるため、空燃比フィードバック開始以前の点火時期ADV1より殆ど遅角側にも進角側にも動かない(ステップS12〜ステップS15)。同様の理由により、空気過剰率λも設定されている目標空気過剰率λ=1.1であり、空気過剰率λ、燃料噴射量も同様に変化されない(ステップS28〜ステップS31)。
時点t6において、エンジン回転数が目標エンジン回転数の近傍に落ち着いていることが確認される(ステップS32)と、その時点の点火時期ADV2が記憶され(ステップS33)、時点t7において、空燃比フィードバック前の点火時期ADV1と空燃比フィードバック後の点火時期ADV2とによりアルコール濃度が推定される(ステップS35)。
超リタード燃焼が継続され、排気系統に配置された触媒の温度が上昇され活性化が促進されると、時点t8において、触媒活性化が完了される(ステップS7)と、燃焼状態が超リタード燃焼から、前記推定されたアルコール濃度に対応した空気過剰率λ、燃料噴射量、点火時期、スロットル開度、吸入空気量が均質燃焼(ステップS8)に切換えられ、通常のアイドリング運転に切換えられる。
一方、アルコール濃度85%の燃料が供給された図9においては、時点t1でスタータスイッチによりエンジン1が成層始動され、エンジン回転数が完爆回転数より大きくなって着火燃焼が行われてエンジン1が確実に始動されると、エンジン1は成層燃焼される(ステップS1)。この時の空気過剰率λは目標空気過剰率(λ=1.1)になるようエアフロメータ15で計測した吸入空気量に対して燃焼噴射量が設定されて圧縮行程噴射により燃料が気筒内に噴射される。
しかしながら、供給燃料の実際のアルコール濃度が、0%でなく85%であり、アルコール濃度0%の設定噴射量で燃料を噴射するため、空気過剰率λが1.1でなく1.54と、アルコール濃度に応じて空燃比がリーン側に薄くなる。しかしながら、前述したように、アルコール濃度0%のつもりで、例えば、アルコール濃度85%の燃料を噴射しても、アルコール濃度85%の燃料は空燃比リーン側での燃焼耐力が強いので、燃焼安定度を確保可能であり、また、超リタード燃焼の場合は、アルコール濃度分だけ燃焼が早くなるので、ある程度はエンジントルクのリカバリが可能である。
時点t2で、ステップS2及びステップS3での判定により、超リタード燃焼中でなくまた始動時水温が所定値範囲内であるため、アルコール濃度0%(ステップS4)、超リタード燃焼(ステップS5)の設定がなされ、超リタード燃焼が開始される(ステップS2)。
時点t3で、点火時期のフィードバック制御によるエンジン回転数(アイドル回転数)の調整が(ステップS12〜ステップS15)開始され、目標エンジン回転数に対する点火時期の調整が実行される。供給燃料のアルコール濃度が85%とアルコール濃度分だけ空気過剰率λがリーン側に薄くなるが、アルコール濃度が高いため燃焼が早くなり、実際に必要となる空気量差は、例えば10%以内となる。
時点t4において、排気温度の上昇により空燃比センサ19が活性化され、空燃比フィードバック可能と判断され(ステップS23)、エンジン回転数が目標エンジン回転数の近傍に落ち着いていることが確認される(ステップS25)と、時点t5において点火時期ADV1が記憶され(ステップS26)、空燃比フィードバック制御開始が設定される(ステップS27)。空燃比センサ19が測定可能となっているため、現在の空気過剰率λを目標空気過剰率λ=1.1になるよう空燃比フィードバック制御が開始される。
空燃比フィードバック制御が開始されると、現在の空気過剰率λが1.54とリーン側となっているため、設定されている目標空気過剰率λ=1.1になるように、燃料噴射量が徐々に増量される(ステップS28〜ステップS31)。また、アルコール濃度85%の燃料は目標設定されているアルコール濃度0%と乖離しているため、エンジン回転を目標回転数近傍になるように、空燃比フィードバック開始以前の点火時期ADV1より遅角側に徐々に調整される(ステップS12〜ステップS15)。
時点t6において、エンジン回転数が目標エンジン回転数の近傍に落ち着いていることが確認される(ステップS32)と、その時点の点火時期ADV2が記憶され(ステップS33)、時点t7において、空燃比フィードバック前の点火時期ADV1と空燃比フィードバック後の点火時期ADV2とによりアルコール濃度が推定される(ステップS35)。
超リタード燃焼が継続され、排気系統に配置された触媒の温度が上昇され活性化が促進されると、時点t8において、触媒活性化が完了される(ステップS7)と、燃焼状態が超リタード燃焼から、前記推定されたアルコール濃度に対応した空気過剰率λ、燃料噴射量、点火時期、スロットル開度、吸入空気量が均質燃焼(ステップS8)に切換えられ、通常のアイドリング運転に切換えられる。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)アルコール含有燃料を使用燃料とするエンジン1のアルコール濃度推定装置であって、エンジン1の冷機始動後に点火時期を圧縮上死点後としてリタード燃焼させるリタード燃焼手段(ステップS5)と、目標空燃比を設定する目標空燃比設定手段としてのコントロールユニット13と、使用燃料の実空燃比を検出する実空燃比検出手段としての空燃比センサ19と、前記リタード燃焼中において検出された実空燃比が目標空燃比になるよう燃料噴射量を調整してエンジン1に供給する燃料供給手段(ステップS28〜ステップS31)と、前記リタード燃焼中におけるエンジン回転数が目標回転数になるよう点火時期を調整する点火時期調整手段(ステップS12〜ステップS15)と、前記実空燃比が目標空燃比に一致し且つエンジン回転数が安定して目標回転数となる場合の点火時期に基づいて使用燃料のアルコール濃度を算出するアルコール濃度算出手段(ステップS34)と、を備えるため、高価なアルコール濃度センサを必要とせず且つ大幅な回転低下等の運転性の悪化を伴うことなく供給燃料のアルコール濃度を推定可能である。即ち、リタード燃焼は、リーン側の燃焼耐力が強く、仮にアルコール85%の燃料を使用して、アルコール0%の燃料噴射量でも、燃焼安定度が確保可能であり、また空燃比が薄くなる分、トルクは低下するが、アルコール濃度が高い分、燃焼が早くなり、上記のトルク低下分を補うことが可能であり、結果的にアルコール濃度推定時の運転性の確保も可能となる。
(イ)エンジン1の冷機始動後に点火時期を圧縮上死点後としてリタード燃焼させるリタード燃焼手段(ステップS5)と、アルコール非含有燃料の理論空燃比に基づいて目標空燃比を設定する目標空燃比設定手段としてのコントロールユニット13と、前記リタード燃焼中におけるエンジン回転数が目標回転数になるよう点火時期を調整する点火時期調整手段(ステップS12〜ステップS15)と、使用燃料の実空燃比を検出する実空燃比検出手段としての空燃比センサ19と、前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動前に吸入空気量に基づいて目標空燃比となるよう燃料噴射量を調整し、前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動後に検出された実空燃比が目標空燃比になるよう燃料噴射量を調整してエンジン1に供給する燃料供給手段(ステップS28〜ステップS31)と、前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動前に、点火時期調整手段によりエンジン回転数が安定して目標回転数となる場合の点火時期を記憶する空燃比フィードバック前点火時期記憶手段(ステップS26)と、前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動後に、前記実空燃比が目標空燃比に一致し且つエンジン回転数が安定して目標回転数となる場合の点火時期を記憶する空燃比フィードバック後点火時期記憶手段(ステップS33)と、前記空燃比フィードバック前点火時期と空燃比フィードバック後点火時期との点火時期差(遅角量)に基づいて使用燃料のアルコール濃度を算出するアルコール濃度算出手段(ステップS34)と、を備える。このため、点火時期を圧縮上死点後とするリタード燃焼させて、アルコール濃度0%での目標空燃比に基づく燃料噴射量によりエンジン回転が安定する(図2中のA点での)点火時期ADV1を求め、次いで、同一空気量を維持しつつ空燃比フィードバックにより目標空燃比となるよう燃料噴射量を調整しつつ所定のエンジン回転数(アイドリング回転数)が得られるまで遅角させた(図2中のB点での)点火時期ADV2を求め、両者間の遅角量に基づいて供給燃料のアルコール濃度を正確に推定することができる。
本発明の一実施形態を示すエンジンのアルコール濃度推定装置およびエンジンの制御装置の概略構成図。 同一トルク、同一当量比の場合における点火時期に対する空気量(A)、及び、燃焼安定度(B)の関係を、アルコール濃度差をパラメータとして示す特性図。 アルコール濃度0%の燃料と同一噴射量でアルコール濃度85%の燃料を噴射した場合の燃焼安定度特性を示す特性図。 同一点火時期においてアルコール濃度をパラメータとした空気過剰率λに対するエンジントルク特性を示す特性図。 超リタード燃焼の開始、終了制御のフローチャート。 超リタード燃焼中のアイドル制御のフローチャート。 アルコール濃度の推定制御のフローチャート。 超リタード燃焼時のアルコール濃度推定タイムチャート(アルコール濃度0%の場合)。 超リタード燃焼時のアルコール濃度推定タイムチャート(アルコール濃度85%の場合)。 使用燃料のアルコール濃度を算出するテーブルマップ。
符号の説明
1 エンジン
2 シリンダヘッド
3 シリンダブロック
4 シリンダ
5 ピストン
13 コントロールユニット
15 エアフロメータ
16 スロットル弁
19 空燃比センサ
23 燃料噴射弁
25 点火栓

Claims (2)

  1. アルコール含有燃料を使用燃料とするエンジンのアルコール濃度推定装置であって、
    エンジンの冷機始動後に点火時期を圧縮上死点後としてリタード燃焼させるリタード燃焼手段と、
    アルコール非含有燃料の理論空燃比に基づいて目標空燃比を設定する目標空燃比設定手段と、
    前記リタード燃焼中におけるエンジン回転数が目標回転数になるよう点火時期を調整する点火時期調整手段と、
    使用燃料の実空燃比を検出する実空燃比検出手段と、
    前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動前に吸入空気量に基づいて目標空燃比となるよう燃料噴射量を調整し、前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動後に検出された実空燃比が目標空燃比になるよう燃料噴射量を調整してエンジンに供給する燃料供給手段と、
    前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動前に、点火時期調整手段によりエンジン回転数が安定して目標回転数となる場合の点火時期を記憶する空燃比フィードバック前点火時期記憶手段と、
    前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動後に、前記実空燃比が目標空燃比に一致し且つエンジン回転数が安定して目標回転数となる場合の点火時期を記憶する空燃比フィードバック後点火時期記憶手段と、
    前記空燃比フィードバック前点火時期と空燃比フィードバック後点火時期との点火時期差に基づいて使用燃料のアルコール濃度を算出するアルコール濃度算出手段と、を備えることを特徴とするエンジンのアルコール濃度推定装置。
  2. アルコール含有燃料を使用燃料とするエンジンのアルコール濃度推定装置であって、
    エンジンの冷機始動後に点火時期を圧縮上死点後としてリタード燃焼させるリタード燃焼手段と、
    アルコール非含有燃料の理論空燃比に基づいて目標空燃比を設定する目標空燃比設定手段と、
    前記リタード燃焼中におけるエンジン回転数が目標回転数になるよう点火時期を調整する点火時期調整手段と、
    使用燃料の実空燃比を検出する実空燃比検出手段と、
    前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動前に吸入空気量に基づいて目標空燃比となるよう燃料噴射量を調整し、前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動後に検出された実空燃比が目標空燃比になるよう燃料噴射量を調整してエンジンに供給する燃料供給手段と、
    前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動前に、点火時期調整手段によりエンジン回転数が安定して目標回転数となる場合の点火時期を記憶する空燃比フィードバック前点火時期記憶手段と、
    前記実空燃比検出手段によるフィードバック作動後に、前記実空燃比が目標空燃比に一致し且つエンジン回転数が安定して目標回転数となる場合の点火時期を記憶する空燃比フィードバック後点火時期記憶手段と、
    前記空燃比フィードバック前点火時期と空燃比フィードバック後点火時期との点火時期差に基づいて使用燃料のアルコール濃度を算出するアルコール濃度算出手段と、
    この算出されたアルコール濃度に基づいてエンジン制御指令値を補正するエンジン指令値補正手段と、を備えることを特徴とするエンジンの制御装置
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