JP5150885B2 - 油圧ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、閉回路を介して油圧ポンプと油圧モータを流体接続して成る、油圧式無段変速装置のような油圧作動装置の油圧ポンプに関するものであり、特に、前記閉回路から漏洩して不足した作動油を補給するためのチャージ構造に関する。
従来より、油圧式無段変速装置のような油圧作動装置においては、可変容積型の油圧ポンプと油圧モータを一対のメイン油路より成る閉回路によって流体接続した上で、このうちの油圧ポンプをエンジン等によって駆動させることにより、前記閉回路を介して作動油を給排して油圧モータを駆動するようにしているが、その際、この閉回路においては、作動油の不可避的な漏洩により、作動油が不足して必要な油量が確保できなくなったり、圧力が低下して作動油中に気泡が発生したりする。そこで、これを防止すべく、不足した作動油を前記閉回路への作動油補給油路に供給するためのチャージポンプを別途設け、該チャージポンプを、前記油圧ポンプへの入力軸であるポンプ軸に取り付けて駆動したり、別途設けた電動モータ等によって駆動することにより、作動油を、油溜まりから汲み上げて前記作動油補給油路に供給する技術が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−203972号公報
しかしながら、前記技術においては、作動油補給のためにチャージポンプを別途設ける必要から、部品点数が増加し、部品コストの増加やメンテナンス性の低下が避けられない、という問題があった。更に、チャージポンプを油圧ポンプの外部に設けた場合は、該チャージポンプから閉回路までに長い油圧配管が必要となり、部品点数の増加はもとより、配管スペースの分だけ、油圧ポンプを搭載した作業車両の機体が大型化したり、油圧配管との干渉を避ける必要から、他の装置の配置自由度が制限される、という問題があった。また、チャージポンプを油圧ポンプに一体的に設ける場合であっても、チャージポンプのための設置スペースは少なくとも確保する必要があり、油圧ポンプを含む装置全体の大型化が避けられない、という問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、油圧モータに閉回路を介して流体接続される油圧ポンプにおいて、該油圧ポンプから吐出される圧油の一部を前記閉回路の作動油補給油路に供給するチャージ構造を設け、前記油圧ポンプは、アキシャルピストン式であって、該油圧ポンプを駆動するポンプ軸と、該ポンプ軸の周方向に複数のシリンダを有し、該ポンプ軸と一体回転するシリンダブロックと、前記シリンダに摺動自在に挿嵌する複数のピストンと、該ピストンの頂部に斜めに摺接し前記シリンダブロックの回転によってピストンをシリンダ内で往復摺動させる可動斜板を備えると共に、前記閉回路を内設したセンタセクション側には、前記シリンダブロックの基部側端が摺動しながら回転する摺動面を設け、該摺動面においては、前記シリンダ内に連通するシリンダポートの回転軌跡を示す基準円上に、前記閉回路からの作動油がシリンダポートを通じてシリンダ内に吸入される低圧側領域と、該シリンダ内の作動油がシリンダポートを通じて前記閉回路に吐出される高圧側領域を設け、該低圧側領域と高圧側領域の各々には、前記閉回路のメイン油路と連通するメインポートと、前記閉回路への作動油補給油路と連通するチャージポートを開口するものである。
請求項2においては、前記低圧側領域と高圧側領域の各々に、前記基準円において、単一のメインポートと、該メインポートの両端から等間隔に離間配置する一対のチャージポートを開口すると共に、該チャージポートと前記メインポートは、前記可動斜板の傾転軸線を中心として軸対称に形成するものである。
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
請求項1においては、油圧モータに閉回路を介して流体接続される油圧ポンプにおいて、該油圧ポンプから吐出される圧油の一部を前記閉回路の作動油補給油路に供給するチャージ構造を設けたので、前記閉回路への作動油補給のためのチャージポンプを別途に設ける必要がなく、部品点数を減少させて部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
更に、チャージポンプを油圧ポンプの外部に設けた場合のような、長い油圧配管が不要となり、配管スペースによる機体の大型化や、油圧配管との干渉による他の装置配置の自由度の制限を防ぐことができる。
また、チャージポンプを油圧ポンプに一体的に設ける場合のような、チャージポンプのための設置スペースが不要となり、油圧ポンプを含む装置全体の大型化も避けることができる。
また、前記油圧ポンプは、アキシャルピストン式であって、該油圧ポンプを駆動するポンプ軸と、該ポンプ軸の周方向に複数のシリンダを有し該ポンプ軸と一体回転するシリンダブロックと、前記シリンダに摺動自在に挿嵌する複数のピストンと、該ピストンの頂部に斜めに摺接し前記シリンダブロックの回転によってピストンをシリンダ内で往復摺動させる可動斜板を備えると共に、前記閉回路を内設したセンタセクション側には、前記シリンダブロックの基部側端が摺動しながら回転する摺動面を設け、該摺動面においては、前記シリンダ内に連通するシリンダポートの回転軌跡を示す基準円上に、前記閉回路からの作動油がシリンダポートを通じてシリンダ内に吸入される低圧側領域と、該シリンダ内の作動油がシリンダポートを通じて前記閉回路に吐出される高圧側領域を設け、該低圧側領域と高圧側領域の各々には、前記閉回路のメイン油路と連通するメインポートと、前記閉回路への作動油補給油路と連通するチャージポートを開口するので、前記基準円上におけるメインポートとチャージポートの面積と位置を変更するだけで、メイン油路と作動油補給油路に供給する作動油の油量と油圧等を自在に変更することができ、種々の油圧ポンプや該油圧ポンプを備えた油圧作動装置に適した作動油の給排を行うことができ、油圧ポンプや油圧作動装置の動力効率の著しい向上を図ることができる。
請求項2においては、前記低圧側領域と高圧側領域の各々に、前記基準円において、単一のメインポートと、該メインポートの両端から等間隔に離間配置する一対のチャージポートを開口すると共に、該チャージポートと前記メインポートは、前記可動斜板の傾転軸線を中心として軸対称に形成するので、ポンプ作用時に前記可動斜板に対する傾転モーメントの発生をなくすことができ、可動斜板の操作力を軽減して、油圧ポンプの変速操作性を大きく向上させることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係わる油圧ポンプを備えた油圧式無段変速装置の側面一部断面図、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は油圧式無段変速装置からセンタセクションを除いた後のハウジングの背面図、図4は油圧式無段変速装置からハウジングを除いた後のセンタセクションの正面図、図5は図1のB−B矢視断面図、図6は図4のC−C矢視断面図、図7は油圧回路図、図8はバルブプレートの別形態を示すバルブプレートの正面図であって、図8(a)はチャージポートを上部境界近傍に開口した場合のバルブプレートの正面図であり、図8(b)はチャージポートをポンプ軸を挟んで反対側に開口した場合のバルブプレートの正面図である。
まず、本発明に係わる油圧作動装置である油圧式無段変速装置1の全体構成について、図1乃至図5により説明する。なお、本実施例では、図1に示す矢印14の方向を前方、矢印15に示す方向を上方として説明する。該油圧式無段変速装置1は、アキシャルピストン式の油圧ポンプ2と油圧モータ3により構成され、該油圧ポンプ2と油圧モータ3はハウジング4内で上下に並設されており、これら油圧ポンプ2、油圧モータ3、及びハウジング4の後端に、前記閉回路を内設するセンタセクション5が覆設されている。
このうちの油圧ポンプ2は、ポンプ軸21、該ポンプ軸21が挿嵌されてポンプ軸21と共に回動するシリンダブロック22、該シリンダブロック22に摺動自在に挿嵌される複数のピストンであるプランジャ23、及び該プランジャ23の頂部に摺接する可動斜板24から成り、可変容積型の油圧ポンプとして構成されている。そして、前記可動斜板24は、その傾転角を変更することにより、プランジャ23の摺動量を規制して油圧ポンプ2からの作動油の吐出量と吐出方向を調節するようにしている。また、前記センタセクション5には、一対のメイン油路5a・5bが左右に平行に穿設され、該メイン油路5a・5bから成る閉回路を介して、前記油圧ポンプ2と油圧モータ3が圧油によって流体接続されている。
一方、前記油圧モータ3は、油圧ポンプ2と同様に、一端がセンタセクション5に挿嵌されると共に他端がハウジング4によって回動自在に支持されるモータ軸31、該モータ軸31が挿嵌されてモータ軸31と共に回動するシリンダブロック32、該シリンダブロック32に摺動自在に挿嵌される複数のプランジャ33、及び該プランジャ33の頂部に摺接する固定斜板34から成り、固定容積型の油圧モータとして構成されている。そして、該固定斜板34は、前記ハウジング4の内壁に傾転した状態で固設されている。
このような油圧ポンプ2・油圧モータ3におけるシリンダブロック22・32の基部端面22a・32aと、前記センタセクション5の前側面5cとの間には、それぞれ、ピン6等によってセンタセクション5側に固設されたバルブプレート7・8が介装され、該バルブプレート7・8上には、前記シリンダブロック22・32の基部端面22a・32aが摺動しながら回転する摺動面7a・8aが形成されている。
これにより、エンジン等からの駆動力がポンプ軸21に入力されて油圧ポンプ2が駆動されると、該油圧ポンプ2の駆動によって吐出される作動油は、センタセクション5内のメイン油路5a・5b等を介して前記油圧モータ3に供給され、この作動油の給排によって油圧モータ3が駆動されて、その駆動力が、変速動力として前記モータ軸31より出力される構成となっている。
なお、図1に示すように、前記油圧モータ3においては、センタセクション5の前側面5cとシリンダブロック32の基部端面32aとの間の油圧モータ軸31上には、外周突起部31aが形成され、該外周突起部31aは、前記シリンダブロック32の軸孔32dよりも大径に構成されており、油圧式無段変速装置1の組立時に、シリンダブロック32が油圧モータ軸31から抜脱しようとしても、前記外周突起部31aによってシリンダブロック32を係止させることができ、組立性を向上させるようにしている。
また、前記ハウジング4内における油圧ポンプ2の収納空間には、操作レバー9が配設され、該操作レバー9の前端部は、ピン軸10によって前記可動斜板24に回動自在に連結されている。一方、操作レバー9の後端部には、ハウジング4に回動自在に支持されるトラニオン軸11が固設され、該トラニオン軸11は、ハウジング4の外部へ突出されており、その突出端には、トラニオンアーム12がボルト13等によって固設されている。
これにより、油圧ポンプ2の外部からトラニオンアーム12を操作してトラニオン軸11を回動させ、該トラニオン軸11の軸線(以下、「傾転軸線」とする。)11aを中心にして前記操作レバー9を上下回動させることにより、前記ピン軸10を昇降させて可動斜板24の傾転角を変更できるようにしている。
次に、このような油圧式無段変速装置1の油圧回路構成について、図1乃至図7により説明する。図1乃至図3に示すように、油圧ポンプ2において、前記シリンダブロック22には、周方向に複数の円筒状のシリンダ22bが穿設され、該複数のシリンダ22bは、前記ポンプ軸21を中心とした円周上に、所定の中心角αをもって等間隔に配置されている。
更に、該シリンダ22bは、ポンプ軸21の軸方向に延設され、該シリンダ22bの前端側は、前記シリンダブロック22の前側端面に開口されており、該開口から、前記プランジャ23が、シリンダ22b内に前後摺動自在に挿嵌されている。
一方、シリンダ22bの後端側には、シリンダポート22cが開口され、該シリンダポート22cは、前記シリンダブロック22の基部端面22aに、背面視で短い円弧状に形成されると共に、該シリンダポート22cの中心は、全て、ポンプ軸21の軸心を中心とする円(以下、「基準円」とする。)16上を回転するようにしている。そして、該基準円16は、前記シリンダ22bを配置した円周と一致している。
油圧モータ3についても同様に、前記シリンダブロック32には、周方向に複数の円筒状のシリンダ32bが穿設され、該複数のシリンダ32bは、前記モータ軸31を中心とした円周上に、所定の中心角αをもって等間隔に配置されている。
更に、該シリンダ32bも、モータ軸31の軸方向に延設され、該シリンダ32bの前端側は、前記シリンダブロック32の前側端面に開口されており、該開口から、前記プランジャ33が、シリンダ32b内に前後摺動自在に挿嵌されている。
一方、シリンダ32bの後端側には、シリンダポート32cが開口され、該シリンダポート32cも、前記シリンダブロック32の基部端面32aに背面視で短い円弧状に形成されると共に、該シリンダポート32cの中心は、全て、モータ軸31の軸心を中心とする基準円17上を回転するようにしている。そして、該基準円17は、前記シリンダ32bを配置した円周と一致している。
そして、図3、図4に示すように、このようなシリンダポート22c・32cを開口した基部端面22a・32aは、前述のバルブプレート7・8にそれぞれ摺接されており、該バルブプレート7・8に開口された後述の各ポートを介して、前記シリンダ22b・32bは、それぞれシリンダポート22c・32cからセンタセクション5内の各油路に連通されている。
また、図1、図5乃至図7に示すように、このセンタセクション5内には、前述の如く、左右に平行にメイン油路5a・5bが穿設され、該メイン油路5a・5bには、自吸式チェック弁18・18が配設され、該自吸式チェック弁18・18を介して、前記メイン油路5a・5bが吸引油路19に接続されており、該吸引油路19は、フィルター20を介して、前記ハウジング4内に形成された油溜まり25に連通されている。なお、該自吸式チェック弁18・18への作動油は、前記油溜まり25ではなく、図示せぬ外部リザーブタンクに連通して吸い込むようにしてもよく、この場合は、前記フィルター20を省略することができる。
これにより、メイン油路5a・5b内が低圧になると、作動油が前記油溜まり25からフィルター20を介して自然吸引されるようにすることができ、中立状態でエンジンを停止して坂道に作業車両を停車させた場合に、前記一対のメイン油路5a・5bが低圧となることを防止し、これにより、作業車両が坂道を転がり落ちる、いわゆるフリーホイール現象を防止することができる。
すなわち、中立状態でエンジンを停止して坂道に作業車両を停車させると、該作業車両の駆動輪に作動連結されたモータ軸31には、駆動輪が車重を受けて転がり落ちようとする回転力が加わり、該モータ軸31に支持された油圧モータ3がポンプ作用を行おうとする。この際、油圧ポンプ2及び油圧モータ3を流体接続する前記一対のメイン油路5a・5bに作動油が充満されていると、該作動油によって前記油圧モータ3には制動力が作用するが、その一方で、油圧モータ3のポンプ作用によって、前記一対のメイン油路5a・5bの一方が高圧となり、シリンダブロック22・32とプランジャ23・33との間や、シリンダブロック22・32とバルブプレート7・8との間など、各部の摺動個所から作動油が漏洩しやすくなる。
このような漏洩が生じると、低圧側メイン油路から高圧側メイン油路への作動油の循環が起こり、高圧側メイン油路からの作動油漏洩が助長され、最終的に、一対のメイン油路5a・5b内の作動油がなくなり、駆動輪が自由に回転し始めて作業車両が坂道を転げ落ちる。このようなフリーホイール現象に対し、前記自吸式チェック弁18・18を備えることにより、前記一対のメイン油路5a・5bのうち低圧となった側へ作動油が自動的に補給され、前記フリーホイール現象を有効に防止することができるのである。
更に、メイン油路5a・5bには、チェック弁26・26が配設され、該チェック弁26・26を介して、前記メイン油路5a・5bは、作動油補給油路43・46にそれぞれ接続されており、該チェック弁26・26のうちで低圧側のチェック弁を通じて、作動油補給油路43・46からの作動油を、メイン油路5a・5bのうちの該当する方に補給できるようにしている。そして、該作動油補給油路43・46間には、両方向リリーフ弁27が介設されており、作動油補給油路43・46内に一定以上の圧力がかかると、作動油をリリーフ油路47を介して油溜まり25に逃がし、作動油補給油路43・46内を規定の補給油圧に調圧できるようにしている。
この作動油補給油路43・46は、それぞれメイン油路5a・5bの上部に互いに平行に穿設されると共に、該作動油補給油路43・46の下端は、それぞれ前記チェック弁26・26を介してメイン油路5a・5bの上端に接続されている。一方、作動油補給油路43・46の上下途中部は、異なる高さにおいて平面視で交差するように形成した上下の横油路42・45の前端に、それぞれ接続され、該横油路42・45の後端は、前記センタセクション5の後半部に左右に平行に穿設した縦油路44・41の上端にそれぞれ接続されている。
このような縦油路44・41や前記メイン油路5a・5bが、前記バルブプレート7・8に開口された各ポートに接続されており、油圧ポンプ2・油圧モータ3のシリンダ22b・32b内の作動油が、シリンダポート22c・32c、バルブプレート7・8の各ポートを介して、センタセクション5内の前記縦油路44・41やメイン油路5a・5bに給排されるようにしている。
次に、前記バルブプレート7・8の各ポートと、該各ポートから前記作動油補給油路43・46へのチャージ構造について、図1、図3乃至図7により説明する。前記バルブプレート7においては、シリンダポート22cの回転軌跡である前記基準円16上に、左右一対のメインポート7b・7c、上下二対のチャージポート7d・7e、チャージポート7f・7gが開口されている。このうち、メインポート7b・7cは、いずれも前記シリンダポート22cと略同じ形状と大きさに形成されると共に、それぞれ油路5d・5eを介して前記メイン油路5a・5bに連通されており、これにより、作動油は、メインポート7b・7cから、それぞれ油路5d・5eを介してメイン油路5a・5bに給排される。
一方、前記チャージポート7d・7eは、それぞれ油路5f・5gを介して単一の前記縦油路41に連通されており、作動油は、チャージポート7d・7eから、それぞれ油路5f・5g、縦油路41、横油路45を介して作動油供給油路46に供給される。チャージポート7f・7gについても、それぞれ油路5h・5iを介して単一の前記縦油路44に連通されており、作動油は、チャージポート7f・7gから、それぞれ油路5h・5i、縦油路44、横油路42を介して前記作動油供給油路43に供給される。
ここで、例えば、図1に示すように、可動斜板24が、前記トラニオンアーム12によって上部が前方に傾くように傾転された状態で、ポンプ軸21が、矢印48の方向、つまり背面視で時計回りに回動されると、シリンダブロック22も時計回りに回動し、該シリンダブロック22のシリンダ22b内を往復摺動する前記各プランジャ23は、ポンプ軸21の直上位置で上死点位置Uとなり、ポンプ軸21の直下位置で下死点位置Dとなる。
そして、このシリンダブロック22が時計回りに一回転する間、各プランジャ23は、図3、図4に示す領域49では、前記下死点位置Dから上死点位置Uにかけてシリンダ22b内を前方に突出するように摺動変位して低圧となり、作動油をシリンダ22b内に吸引する吸入プロセスを行い、図3、図4に示す領域50では、上死点位置Uから下死点位置Dにかけてシリンダ22b内を前方から後方に引き込むように摺動変位して高圧となり、作動油をシリンダ22b内から吐出する吐出プロセスを行う。
このうちの吸入プロセスでは、シリンダブロック22側の各シリンダポート22cが、バルブプレート7側のメインポート7cとチャージポート7f・7gに連通し、メイン油路5b内の作動油は、油路5eからメインポート7cを通ってシリンダ22b内に吸い込まれる。なお、作動油補給油路43内の作動油については、該作動油補給油路43がメイン油路5a・5bに対してチェック弁26・両方向リリーフ弁27によって遮断されているため、チャージポート7f・7gを通ってシリンダ22b内に吸い込まれることはない。
一方、前記吐出プロセスでは、シリンダブロック22側の各シリンダポート22cが、バルブプレート7側のメインポート7bとチャージポート7d・7eに連通し、各シリンダ22b内の作動油が、メインポート7bからは、油路5dを通ってメイン油路5aに向けて吐出され、チャージポート7d・7eからは、それぞれ油路5f・5gより、縦油路41、横油路45を通って作動油補給油路46に向けて吐出される。
逆に、可動斜板24の傾転方向を上記と反対にすると、モータ軸31の回転方向も反対となる。つまり、前記領域49では、高圧となりシリンダ22b内から作動油が吐出して吐出プロセスが行われ、前記領域50では、低圧となりシリンダ22b内に作動油が吸引されて吸入プロセスが行われるようになる。
この場合は、吸入プロセスでは、シリンダブロック22側の各シリンダポート22cが、バルブプレート7側のメインポート7bとチャージポート7d・7eに連通し、メイン油路5a内の作動油は、油路5dからメインポート7bを通ってシリンダ22b内に吸い込まれる。なお、作動油補給油路46内の作動油についても、該作動油補給油路46がメイン油路5a・5bに対してチェック弁26・両方向リリーフ弁27によって遮断されているため、チャージポート7d・7eを通ってシリンダ22b内に吸い込まれることはない。
一方、吐出プロセスでは、シリンダブロック22側の各シリンダポート22cが、バルブプレート7側のメインポート7cとチャージポート7f・7gに連通し、各シリンダ22b内の作動油が、メインポート7cからは、油路5eを通ってメイン油路5bに向けて吐出され、チャージポート7f・7gからは、それぞれ油路5h・5iより、縦油路44、横油路42を通って作動油補給油路43に向けて吐出される。
このように、作動油補給油路43に、チャージポート7f・7gを、油路5h・5i、縦油路44、横油路42を介して連通すると共に、作動油補給油路46にも、チャージポート7d・7eを、油路5f・5g、縦油路41、横油路45を介して連通することにより、油圧ポンプ2のシリンダ22bから吐出される作動油を、チャージポート7d乃至7gから作動油補給油路43・46に対して供給できるようにして、閉回路に作動油を補給可能な本発明に係わるチャージ構造28が形成されている。
すなわち、油圧モータ3に閉回路を介して流体接続される油圧ポンプ2において、該油圧ポンプ2から吐出される圧油の一部を前記閉回路の作動油補給油路43・46に供給するチャージ構造28を設けたので、前記閉回路への作動油補給のためのチャージポンプを別途に設ける必要がなく、部品点数を減少させて部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。更に、チャージポンプを油圧ポンプ2の外部に設けた場合のような、長い油圧配管が不要となり、配管スペースによる機体の大型化や、油圧配管との干渉による他の装置配置の自由度の制限を防ぐことができる。また、チャージポンプを油圧ポンプ2に一体的に設ける場合のような、チャージポンプのための設置スペースが不要となり、油圧ポンプ2を含む装置全体の大型化も避けることができる。
また、バルブプレート8においては、前記シリンダポート32cの回転軌跡である前記基準円17上に、通常のキドニー状の左右一対のメインポート8b・8cのみが開口されている。該メインポート8b・8cは、それぞれ油路5j・5kを介して前記メイン油路5a・5bに連通されている。
これにより、例えば、油圧ポンプ2のメインポート7bからメイン油路5a内に作動油が吐出されると、該作動油は、油路5j、メインポート8b、シリンダポート32cを通ってシリンダ32b内に流入し、該シリンダ32b内が高圧となってプランジャ33が前方に突出し、該プランジャ33の頂部が前記固定斜板34に押圧されて、その反力により、プランジャ33が挿嵌されたシリンダブロック32ごとモータ軸31が回動される。前記油圧ポンプ2のメインポート7cからメイン油路5b内に作動油が吐出されると、モータ軸31は反対方向に回動されることとなる。
次に、前記メインポート7b・7cとチャージポート7d乃至7gについて、図3、図4により説明する。前記メインポート7b・7cは、前述のように、シリンダポート22cと略同じ形状と大きさに形成される一方、チャージポート7d乃至7gは、シリンダポート22cを円周方向に大きく圧縮したような、小面積の矩形状に形成されており、作動油補給油路43・46に供給する作動油(以下、「補給用作動油」とする。)の油量を、メイン油路5a・5bに直接供給する作動油(以下、「駆動用作動油」とする。)よりも著しく少なくして、作動油を補給用作動油に多量に振り分けることに起因した動力伝達ロスを低減するようにしている。
そして、領域49と領域50との間にあって前記上死点位置Uに相当する上部境界51の近傍と、同じく領域49と領域50との間にあって前記下死点位置Dに相当する下部境界52の近傍とは、作動油の流れが吸入から吐出に、または逆に吐出から吸入に徐々に移行する遷移域にあるため、油量や油圧の変化が小さい。これにより、上部境界51近傍に開口された前記チャージポート7d・7fや、下部境界52近傍に開口された前記チャージポート7e・7gによって、油量や油圧の変化が少ない補給用作動油を供給することができる。
更に、前記領域49と領域50のいずれにおいても、可動斜板24は、前記傾転軸線11aを中心として回転する作用力をプランジャ23から受けており、このため、メインポート7b・7cとチャージポート7d乃至7gを傾転軸線11aを中心に上下対称に配置することにより、油圧ポンプ2の駆動時には、可動斜板24に対しては傾転モーメントが発生しない。
すなわち、前記油圧ポンプ2は、アキシャルピストン式であって、該油圧ポンプ2を駆動するポンプ軸21と、該ポンプ軸21の周方向に複数のシリンダ22bを有し該ポンプ軸21と一体回転するシリンダブロック22と、前記シリンダ22bに摺動自在に挿嵌する複数のピストンであるプランジャ23と、該プランジャ23の頂部に斜めに摺接し前記シリンダブロック22の回転によってプランジャ23をシリンダ22b内で往復摺動させる可動斜板24を備えると共に、前記閉回路を内設したセンタセクション5側には、前記シリンダブロック22の基部端面22aが摺動しながら回転する摺動面7aを設け、該摺動面7aにおいては、前記シリンダ22b内に連通するシリンダポート22cの回転軌跡を示す基準円16上に、例えば前述の如く、前記閉回路からの作動油がシリンダポート22cを通じてシリンダ22b内に吸入される低圧側領域である領域49と、該シリンダ22b内の作動油がシリンダポート22cを通じて前記閉回路に吐出される高圧側領域である領域50を設け、該低圧側領域49と高圧側領域50の各々には、前記閉回路のメイン油路5a・5bと連通するメインポート7b・7cと、前記閉回路への作動油補給油路43・46と連通するチャージポート7d乃至7gを開口するので、前記基準円16上におけるメインポート7b・7cとチャージポート7d乃至7gの面積と位置を変更するだけで、メイン油路5a・5bと作動油補給油路43・46に供給する作動油の油量と油圧等を自在に変更することができ、種々の油圧ポンプや該油圧ポンプを備えた油圧作動装置に適した作動油の給排を行うことができ、油圧ポンプや油圧作動装置の動力効率の著しい向上を図ることができる。
更に、前記低圧側領域である領域49と高圧側領域である領域50の各々に、前記基準円16において、単一のメインポート7b・7cと、該メインポート7b・7cの両端から等間隔に離間配置する一対のチャージポート7d・7e、チャージポート7f・7gを開口すると共に、該チャージポート7d・7e、チャージポート7f・7gと前記メインポート7b・7cは、前記可動斜板24の傾転軸線11aを中心として軸対称に形成するので、ポンプ作用時に前記可動斜板24に対する傾転モーメントの発生をなくすことができ、可動斜板24の操作力を軽減して、油圧ポンプ2の変速操作性を大きく向上させることができる。
なお、油圧ポンプ2のメインポート7b・7cと、油圧モータ3のメインポート8b・8cのいずれの円周方向端部にも、基準円16・17上を外側に向けて伸びる三角形状の溝から成るノッチ53が形成されている。該ノッチ53は、前記吸入プロセスから吐出プロセスに移行する時に、シリンダ22bを吐出側のメインポートに徐々に連通させるものである。
例えば、図3に示すように、矢印48の方向に回転するシリンダポート22cが、図4に示す摺動面7aによって遮断されてメインポート7bのノッチ53の先端部に連通した後から、吐出側のメインポート7bに連通するまでの間、シリンダ22b内の油圧は徐々に昇圧される。これにより、シリンダ22b内にメインポート7bから高圧の作動油が急激に流入するのを抑制し、騒音の原因となる圧力脈動を抑えることができる。
次に、メインポートとチャージポートの別形態について、図8により説明する。図8(a)に示すバルブプレート54の場合、前記基準円16上に、小面積の円形状のチャージポート54d・54eが前記上部境界51を挟んで左右対称位置に開口されている。同じく基準円16上には、前記メインポート7b・7cよりも円周方向に長くて大面積の円弧状のメインポート54b・54cが前記下部境界52を挟んで左右対称位置に開口されると共に、該メインポート54b・54cの円周方向両端部には、前記ノッチ53が形成されている。
このように、チャージポート54d・54eが、前記バルブプレート7とは異なり、一対しかなく、しかも上下一方にのみ横並びに配設されていると、前記バルブプレート7のような長い縦油路41・44や横油路42・45が不要となり、チェック弁26や両方向リリーフ弁27の配置の自由度も高くなる。
すなわち、前記チャージポート54d・54eは、前記基準円16において、例えば、低圧側領域である領域49と高圧側領域である領域50間に形成される二つの境界51・52の一方である上部境界51を挟んで対称に開口するので、チャージポート54d・54eから作動油補給油路46・43までの油路である縦油路41・44や横油路42・45の加工や、該作動油補給油路46・43に接続するチェック弁26やリリーフ弁である両方向リリーフ弁27等の弁配置も容易となり、製造コストの低減や組立性の向上を図ることができる。
そして、このようにして摺動面54aに開口されるポート54b乃至54eは、前記基準円16上に等間隔に形成されると共に、その間隔を埋めるようにして、シリンダブロック56には、円周方向の長さが同一で円弧状に形成されたシリンダポート56a乃至56dが形成されている。
この図8(a)の場合は、シリンダポート56aの両端は、それぞれチャージポート54d・54eの外周部に僅かに重なっており、該シリンダポート56aは、低圧側と高圧側の異なる圧力の領域49・50に跨るようにして同時に連通される。シリンダポート56bの一端は、メインポート54bのノッチ53先端に僅かに重なると共に、シリンダポート56bの他端は、チャージポート54dの外周部に僅かに重なっており、該シリンダポート56bは、同じ領域50内でメインポート54bとチャージポート54dに跨るようにして同時に連通される。
更に、シリンダポート56cの両端は、それぞれメインポート54b・54cの各ノッチ53先端に僅かに重なっており、該シリンダポート56cは、低圧側と高圧側の異なる圧力の領域49・50に跨るようにして同時に連通される。シリンダポート56dの一端は、チャージポート54eの外周部に僅かに重なると共に、シリンダポート56dの他端は、メインポート54cのノッチ53先端に僅かに重なっており、該シリンダポート56dは、同じ領域49内でチャージポート54eとメインポート54cに跨るようにして同時に連通される。これにより、基準円16上を回転中は、プランジャ23の内部空間は、外部から完全には遮断されることがなく、閉回路に対して常に開放状態に設定することができる。
すなわち、シリンダポート56a乃至56dが、回転する間に、それぞれ異なる圧力側の領域にある一対のチャージポート54d・54eまたは一対のメインポート54b・54cに同時に連通したり、同じ圧力側の領域内でチャージポート54dとメインポート54bまたはチャージポート54eとメインポート54cに同時に連通可能な構成とするので、シリンダポート56a乃至56dに連通するピストンであるプランジャ23内を閉回路に開放して、該プランジャ23内への圧の閉じ込みを抑制することができ、高圧による部品の破損や騒音の発生を防止することができるのである。
また、図8(b)に示すバルブプレート55の場合、基準円16上に、小面積の円形状のチャージポート55d・55eが、前記チャージポート54d・54eと異なり、ポンプ軸21を挟んで反対側の対称位置に開口されている。同じく基準円16上には、前記メインポート54b・54cと略同じ形状と大きさのメインポート55b・55cが、前記メインポート54b・54cと異なり、ポンプ軸21を挟んで反対側の対称位置に開口されると共に、該メインポート55b・55cにも、円周方向両端部に前記ノッチ53が形成されている。
このように、チャージポート55d・55eが、前記バルブプレート7とは異なり、一対しかなく、しかも中心角で180度離れた位置に配設されていると、チャージポート55d・55eの一方の低圧側の圧力と他方の高圧側の圧力の大きさは略同等となるため、作動油補給油路43・46への作動油の油圧変動を減少させることができる。
すなわち、前記チャージポート55d・55eは、前記基準円16において、前記ポンプ軸21を挟んで対称に開口するので、作動油補給油路43・46への作動油の油圧変動を減少させることができ、部品寿命の向上や騒音の発生を抑制することができる。
そして、このようにして摺動面55aに開口されるポート55b乃至55eも、前記基準円16上に等間隔に形成されると共に、その間隔を埋めるようにして、シリンダブロック56には、円周方向の長さが同一で円弧状に形成されたシリンダポート57a乃至57dが形成されている。
この図8(b)の場合も、図8(a)と同様に、シリンダポート57a乃至57dは、チャージポート55d・55eの外周部や、メインポート55b・55cのノッチ53先端と僅かに重なっており、基準円16上を回転中に、プランジャ23の内部空間は、外部から完全には遮断されることがなく、閉回路に対して常に開放状態にすることができ、これにより、該プランジャ23内への圧の閉じ込みを抑制することができ、高圧による部品の破損や騒音の発生を防止することができる。
本発明は、離間された油圧モータに閉回路を介して流体接続される、全ての油圧ポンプ、または該油圧ポンプを油圧モータと一体化して収納する油圧式無段変速装置等の油圧作動装置に適用することができる。
本発明に係わる油圧ポンプを備えた油圧式無段変速装置の側面一部断面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 油圧式無段変速装置からセンタセクションを除いた後のハウジングの背面図である。 油圧式無段変速装置からハウジングを除いた後のセンタセクションの正面図である。 図1のB−B矢視断面図である。 図4のC−C矢視断面図である。 油圧回路図である。 バルブプレートの別形態を示すバルブプレートの正面図であって、図8(a)はチャージポートを上部境界近傍に開口した場合のバルブプレートの正面図であり、図8(b)はチャージポートをポンプ軸を挟んで反対側に開口した場合のバルブプレートの正面図である。
2 油圧ポンプ
3 油圧モータ
5 センタセクション
5a・5b メイン油路
7a 摺動面
7b・7c メインポート
7d乃至7g チャージポート
11a 傾転軸線
16 基準円
21 ポンプ軸
22 シリンダブロック
22a 基部側端
22b シリンダ
22c シリンダポート
23 ピストン
24 可動斜板
28 チャージ構造
43・46 作動油補給油路
49 低圧側領域
50 高圧側領域

Claims (2)

  1. 油圧モータに閉回路を介して流体接続される油圧ポンプにおいて、該油圧ポンプから吐出される圧油の一部を前記閉回路の作動油補給油路に供給するチャージ構造を設け、前記油圧ポンプは、アキシャルピストン式であって、該油圧ポンプを駆動するポンプ軸と、該ポンプ軸の周方向に複数のシリンダを有し、該ポンプ軸と一体回転するシリンダブロックと、前記シリンダに摺動自在に挿嵌する複数のピストンと、該ピストンの頂部に斜めに摺接し前記シリンダブロックの回転によってピストンをシリンダ内で往復摺動させる可動斜板を備えると共に、前記閉回路を内設したセンタセクション側には、前記シリンダブロックの基部側端が摺動しながら回転する摺動面を設け、該摺動面においては、前記シリンダ内に連通するシリンダポートの回転軌跡を示す基準円上に、前記閉回路からの作動油がシリンダポートを通じてシリンダ内に吸入される低圧側領域と、該シリンダ内の作動油がシリンダポートを通じて前記閉回路に吐出される高圧側領域を設け、該低圧側領域と高圧側領域の各々には、前記閉回路のメイン油路と連通するメインポートと、前記閉回路への作動油補給油路と連通するチャージポートを開口することを特徴とする油圧ポンプ。
  2. 前記低圧側領域と高圧側領域の各々に、前記基準円において、単一のメインポートと、該メインポートの両端から等間隔に離間配置する一対のチャージポートを開口すると共に、該チャージポートと前記メインポートは、前記可動斜板の傾転軸線を中心として軸対称に形成することを特徴とする請求項1に記載の油圧ポンプ。
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