JP5150517B2 - データ生成・記録・検出・編集装置、データ生成・検出・編集方法、制御プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
そしてこのような要約再生も、周知の「早送り」や、「コマ送り」と同様に、特殊再生を行うその都度、所望の条件に適合したデータをコンテンツから選択、抽出するのが一般的であった。
第7の技術手段は、第1〜第6のいずれか1の技術手段であって、無効データは、TSデータのNULLパケットに格納されるデータであることを特徴としたものである。
また、このとき、事前に抽出したデータをコンテンツデータに別枠として付加しているため、付加するデータが増加した場合にも、保存に際したファイル数の増加を防ぐことができる。そしてこれにより、データを保存する際の暗号化を行う必要がある場合にも、暗号化鍵の数を節約することが可能となる。
以下、本発明の実施形態によるデータ生成技術について図面を参照しながら説明を行う。尚、本実施の形態では、記録再生装置を利用するデータ生成技術について説明を行うが、本発明はこれに限定されず、PC(Personal Cpomputer)等、記録再生装置の形態を問わない。
まず、放送波から取得されるMPEG−2 TS(Transport Stream、以下TSと呼ぶ)1の録画処理を行う。このとき、通常のTSの録画処理を行うと同時に、TSから字幕データを抽出し、得られた字幕データを用いて特殊再生用データ生成部2において話題区間情報データを生成する。
図2は、本実施の形態における記録再生装置の一構成例を示す機能ブロック図である。本装置は、放送番組の録画・解析を行い、特殊再生することのできる装置である。
図2に示すように、記録再生装置は、全体制御部100、ユーザ操作部110、データ受信部120、字幕データ抽出部130、字幕バッファ140、解析部150、付加データ生成部160、データ切替え部170、データ記録部180、データ保持部190、データ読出し部200、付加データ取得部210、解析データ処理部220、字幕描画部230、同期部240、AV再生部250、合成部260を備えている。
データ受信部120は、全体制御部100から録画開始の通知を受けると、放送波で送られてくる放送番組のTSを受信し、録画を行うため、受信したTSをデータ切替え部170に送る。また、データ受信部120は、同時に付加データ生成を行うために、TSから取得した字幕PES(Packet Elementary Stream)データを字幕データ抽出部130に送る。データ受信部120において、放送波からのTSの受信と、データ切替え部170および字幕データ抽出部130へのデータの送信は、全体制御部100から録画終了の通知を受け取るまで繰り返す。データ受信部120が録画終了の通知を受け取ると、TSの受信を終了し、受信済みのデータをデータ切替え部170および字幕データ抽出部130に送信する。すべてのデータの送信を完了した後、全体制御部100に受信完了通知を送る。
データ保持部190は、データ記録部180から送られてきたデータを記録媒体に保持する。また、データの読み出し要求を受信すると、指定されたデータを送信する。
AV再生部250は、全体制御部100から再生要求を受信すると、データ読出し部210にAVデータの読み出し要求を送り、取得したデータを用いて録画映像の再生を行う。また、全体制御部100から再生時刻の変更要求を受信すると、指定された時刻に再生位置を修正した後、再生を再開する。
合成部260は、字幕描画部230およびAV再生部250から送られてきたデータを合成して表示端末に出力するデータし、表示部へ送信する。
図3は、本実施の形態におけるデータ生成装置により生成されるデータの構成図である。 図2の字幕抽出部130〜データ切換部170によって構成されるデータ生成装置により生成されるデータは、通常録画されたAVデータを含むTSファイルの末尾に、TSの無効データであるNULLパケットに格納された付加データが付与されている。付加データと録画されたデータとを合わせて1つのデータとすることで、特殊再生用の字幕データや解析データなどの保存を行う際に発生するファイル数の増加を抑制することができる。また、付加データは無効データとして録画されたデータの末尾に付加されているため、録画されたデータの通常再生には影響を与えない。
図4は、付加データ内の字幕データ、話題区間情報データ、管理データ、Signatureデータの構成図である。
図4(A)に示す字幕データは、放送番組から取得した字幕情報のデータのテーブルであり、DataName、TotalLines、DataLength、0個以上の字幕文データ、CRC32のフィールドを含む。DataNameは、データの開始位置を示す固定文字列(本実施の例では“CAPTIONDATA”)であり、TotalLinesは、字幕文データの数であり、DataLengthは、字幕データ全体のバイト数である。また、字幕文データは、字幕1行分の情報のテーブルであり、各字幕文に一意につけられる字幕番号、再生時刻を示すPbOffset、CaptionDataのbyte数を示すCaptionDataLength、字幕本文のデータであるCaptionDataが含まれる。最後のCRC32は、データの整合性を検証するためのデータである。
図5を参照しながら、録画動作時の全体制御部100の動作例を説明する。
まず、全体制御部100は、ユーザ制御部110から録画指示を受け(S100)、データ受信部120に録画開始通知を送る(S110)。次に、全体制御部100は、ユーザ操作部110から録画終了の指示を受けると(S120−Yes)、データ受信部120に録画終了通知を送る(S130)。そしてデータ受信部120から受信完了通知を受けると、解析部150およびデータ切替え部170に録画終了通知を送る(S140)。その後、全体制御部100は、解析部150から解析終了通知を受信すると、付加データ生成部160に付加データ生成要求を通知する(S150)。そして全体制御部120は、付加データ生成部160から付加データ生成終了の通知を受信すると、データ切替え部170にデータ終了の通知を送る(S160)。
図6を参照しながら、付加データ生成部160において付加データ生成を行う際の動作を説明する。
付加データ生成部160では、まず、字幕バッファ140に字幕データ要求の通知を送り、字幕データを取得する。そして取得した字幕データからCRC符号を算出し、字幕データの最後尾に付加することで、保存用の字幕データを生成する。このとき生成した字幕データのサイズを話題区間情報データの開始位置(付加データの開始位置からのNULLパケットを考慮しない相対アドレス)として保持する(S151)。
図7を参照しながら、図6のS156における管理データの生成方法について説明する。
付加データ生成部160は、まず、データ切替え部170から録画済みのデータの最後尾アドレスを取得する(S156a)。このアドレスは、ファイルの先頭からのアドレスであり、本データ生成装置によって生成されるデータ内の付加データの開始アドレスを示す。次に、付加データ内の各データ(字幕データ、話題区間情報データ)の開始アドレスを取得する(S156b)。このアドレスは、付加データ中のNULLパケットヘッダを考慮しないアドレスであり、付加データの先頭位置(NULLパケットを考慮しない)からの相対アドレスとする(字幕データのアドレスは0となり、話題区間情報データのアドレスはS151において取得済みのアドレスとなる)。
図8を参照しながら、図6のS158におけるSignatureデータの生成方法について説明する。
付加データ生成部160は、まず、管理データを含むNULLパケットの開始位置を取得する(S158a)。このアドレスは、NULLパケット分を考慮したアドレスとし、録画済みデータを含む全データの先頭からのアドレスとする。そしてこの管理データの開始位置および管理データサイズを図4に示すSignatureデータのDataTABLEOffset、DataLengthとすることで、管理データのエントリポイントを作成する(S158b)。最後に、図4のSignatureデータに示すConstantString(本実施の例では文字列“BDXEXTENTION”)とCRC32(図4のSignatureデータに示すConstantStringからDataTABLEOffsetまでを用いて算出した検証用データ)を組み合わせて図4のSignatureデータに示すデータ構造を作成する(S158c)。
図9を参照しながら再生動作時の全体制御部100の動作を説明する。全体制御部200は、ユーザ制御部から再生要求の通知を受信する(S200)と、まず、付加データ取得部210に付加データの取得要求の通知を行う(S210)。そして付加データ取得部210から付加データ取得完了通知もしくは付加データ取得不可通知を受信後、通常の録画データの読み込みを行う(S220)。そして全体制御部200は、付加データ取得部210から送られてきた通知に基づいて、その後の再生処理を決定する(S230)。ここで通知が付加データ取得完了だった場合には、解析データ処理部220、字幕描画部230、AV再生部250に再生通知を送り(S240)、通知が付加データ取得不可だった場合には、AV再生部250のみに再生を行う通知を送る(S250)。
図10を参照しながら図9のS210における付加データの取得動作の詳細について説明する。付加データ取得部210では、全体制御部100から付加データの取得要求を受信すると、まず、データ読出し部200に通知を送り、再生するファイルの最後尾のパケットを取得する(S211)。そして取得したパケットのペイロードの先頭に図4のSignatureデータのConstantString(本実施例では文字列“BDXEXTENTION”)が含まれていることを確認し、さらに、CRC32を用いてデータが破損していないことを確認する。ここで、ConstantStringが存在しない、もしくは、データの破損が発生していた場合には、付加データ取得不可の通知を全体制御部100に送り、処理を終了する(S212)。
図11を参照しながら、図9のS240におけるAVデータの特殊再生の方法について説明する。
AV再生部250では、全体制御部100から再生開始要求を受信すると、データ読出し部200に録画されたAVデータの読み出し要求を送り、データの取得を開始する(S241)。再生開始後、AV再生部250および字幕描画部230は、全体制御部100からのイベント待ち状態となる。イベントを受信するまでの間、AV再生部250ではAVデータの通常再生を行い、データ合成部260にデータを送り、字幕描画部230では、同期部240を介してAV再生部が再生しているAVデータの時刻情報に合わせた字幕の描画を行い、データ合成部260にデータを送る。
その他、本発明では以下のようなバリエーションも考えられる。
本実施形態では、録画時に字幕データを解析し、付加データを生成しているが、本発明は、通常録画されたTSに対して、付加データの生成を行うことも可能である。具体的には、通常録画されたTSを読み出し、読みだしたTSから字幕PESを抽出し、データ生成装置に入力することで、付加データを生成する。生成した付加データを通常録画されたTSの末尾に付加し、保存し直すことで、録画済みのTSデータを編集し、付加データを追加することが可能となる。
また、本実施の形態では、データ生成装置から再生装置までを含めて一つのシステムとして説明したが、データ生成装置、データ記憶装置、データ検証装置、およびデータ再生装置は、それぞれ単体でも実現可能である。
最後に、本実施例で説明した装置の各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、以下のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。すなわち、ビデオディスクプレーヤは、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携記録再生装置の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、記録再生装置に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
Claims (22)
- 第1のデータを取得する第1のデータ取得部と、
該第1のデータ取得部が取得した第1のデータに基づいて第2のデータを取得する第2のデータ取得部と、
前記第2のデータを、無効データを定義できるコンテナに格納するデータ生成部とを備えるデータ生成装置であって、
前記データ生成部は、前記第2のデータを、前記無効データとして定義するデータ領域に格納し、かつ前記第1のデータと前記第2のデータとを関連付けて格納し、
前記第1のデータはAVデータであり、前記第2のデータは、字幕データ、話題区間情報データ、及び管理データのうち、いずれか一つもしくは複数であり、前記話題区間情報データは、前記字幕データを用いて話題解析することより生成した話題区間情報データであり、前記管理データは、前記字幕データ及び前記話題区間情報データのいずれか又は両方の管理データであることを特徴とするデータ生成装置。 - 請求項1に記載のデータ生成装置であって、前記データ生成部は、前記第2のデータを前記第1のデータの末尾に付加することを特徴とするデータ生成装置。
- 請求項2に記載のデータ生成装置であって、前記データ生成部は、格納された前記第2のデータにアクセスするためのエントリポイントを、前記無効データとして定義するデータ領域において前記第2のデータの末尾に付加して格納することを特徴とするデータ生成装置。
- 請求項1〜3のいずれか1に記載のデータ生成装置であって、前記第2のデータは、該データ生成装置で生成されたデータであることを検証するための検証データを含むことを特徴とするデータ生成装置。
- 請求項4に記載のデータ生成装置であって、前記検証データは、前記無効データとして定義するデータ領域に前記第2のデータが含まれていることを判定することができる固定符号であることを特徴とするデータ生成装置。
- 請求項1〜5のいずれか1に記載のデータ生成装置であって、前記コンテナはMPEG2−TSであることを特徴とするデータ生成装置。
- 請求項1〜6のいずれか1に記載のデータ生成装置であって、
前記無効データは、TSデータのNULLパケットに格納されるデータであることを特徴とするデータ生成装置。 - 請求項1〜7のいずれか1に記載のデータ生成装置により生成されたデータを記憶するデータ記録部を備えたことを特徴とするデータ記録装置。
- 請求項8に記載のデータ記録装置であって、前記コンテナに格納した前記第1のデータと前記第2のデータとが1個のファイルになるよう、ファイルシステム管理情報を付加することを特徴とするデータ記録装置。
- 請求項1〜7のいずれか1に記載のデータ生成装置により生成されたデータから、前記第2のデータを取得することを特徴とするデータ再生装置。
- 請求項5〜7のいずれか1に記載のデータ生成装置により生成されたデータから前記第2のデータを取得する手段を備え、該第2のデータを取得する際に、前記第2のデータが前記データ生成装置で生成されたデータであることを検証するために前記第2のデータに含まれる検証データに基づいて、前記第2のデータの不整合を検出できることを特徴とするデータ検出装置。
- 記録装置に記録されている第1のデータに基づいて第2のデータを取得し、該取得した前記第2のデータを前記第1のデータの無効データとして付加し、1つのファイルとする編集装置であって、前記第1のデータはAVデータであり、前記第2のデータは、字幕データ、話題区間情報データ、及び管理データのうち、いずれか一つもしくは複数であり、前記話題区間情報データは、前記字幕データを用いて話題解析することより生成した話題区間情報データであり、前記管理データは、前記字幕データ及び前記話題区間情報データのいずれか又は両方の管理データであることを特徴とする編集装置。
- 請求項12に記載の編集装置であって、前記無効データは、TSデータのNULLパケットに格納されるデータであることを特徴とする編集装置。
- 請求項8または9に記載のデータ記録装置によりデータを記録するステップを有することを特徴とするデータ記録方法。
- 請求項10に記載のデータ再生装置によりデータを再生するステップを有することを特徴とするデータ再生方法。
- 請求項11に記載のデータ検出装置によりデータの不整合を検出するステップを有することを特徴とするデータ検出方法。
- 請求項12に記載のデータ編集装置によりデータの編集を行うステップを有することを特徴とするデータ編集方法。
- 請求項14に記載のデータ記録方法をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
- 請求項15に記載のデータ再生方法をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
- 請求項16に記載のデータ検出方法をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
- 請求項17に記載のデータ編集方法をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
- 請求項18〜21のいずれか1に記載の制御プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする記録媒体。
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