JP5149827B2 - 増圧給水システム - Google Patents

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Description

本発明は、水道用配水管に直結して建物の各層ソーンに給水するようにした増圧給水システムに関する。
近年、水道用配水管に直結して給水を行う増圧直結給水方式が広く普及してきている。加えて、最近、大都市においてこの給水方式を17階建て以上の中高層建物にも適用していく動向が見られ具体的な採用検討が開始されている。
この17階建て以上の中高層建物に増圧直結給水方式を適用する場合、現行の増圧給水部(ポンプ)を直列に接続して用いるか、高揚程ポンプを開発して用いる等が考えられる。
前者は既に対応規格があるが、後者は規格化をする等の準備が必要である。このため、前者の増圧給水部(ポンプ)を直列に接続して用いる方式が脚光を浴びている。
これらの従来例として特許文献1、特許文献2がある。
実開昭59−107072号公報 特開平7−331711号公報
しかしながら、これらのシステムには、例えば低層ゾーン、中層ゾーン、高層ゾーン毎に分けられた給水システム(ポンプ)が独立して作動しているため、一部のゾーンや局所で、短時間に集中した水の使用があった場合、それより低層のゾーンでもポンプを運転させることになるが、上層と下層ゾーンでの圧力変動対策、連系運転や全体システムとしての協調性がなく、一部のゾーンや局所において、給水圧力低下等の問題が生じる恐れがある。そして、低層用、中層用、高層用それぞれのゾーンで、始動・停止のハンチング現象が起こる恐れがある。また、上位層での給水圧力の低下を避けるため、使用水量に対して下位層のポンプが過剰に運転される恐れがある。
全体システムとしての協調性を取るためには、これらの増圧給水部の増圧ポンプの性能を配管設備と各層ゾーンごとに、どのように設定するかを明確にしておらず、これに伴って機種選定に手間がかかるという問題がある。
本発明は、上記従来技術の欠点に鑑み、各増圧給水部の増圧ポンプの性能を低層ゾーン、中層ゾーン及び高層ゾーンの各層ゾーン毎に設備ポンプ性能を設定できる増圧給水システムを提供する。
上記課題を解決するため、本発明は、中高層建物の各層ゾーンに対する給水を、低層ゾーンは水道用配水管に直結した増圧給水部でまかない、中層ゾーンは前段の低層ゾーンの増圧給水部と直結した給水部でまかない、高層ゾーンは前段の中層ゾーンの増圧給水部と直結した高層ゾーンの給水部でまかなうようにした増圧給水システムにおいて、
低層ゾーンの瞬時最大水量をQ1、中層ゾーンの瞬時最大水量をQ2、高層ゾーンの瞬時最大水量をQ3とした時、低層ゾーンの増圧給水部は瞬時最大水量がQ1+Q2+Q3以上のポンプ性能を有し、中層ゾーンの増圧給水部は瞬時最大水量がQ2+Q3以上のポンプ性能を有し、高層ゾーンの増圧給水部は瞬時最大水量がQ3以上のポンプ性能を有したことを特徴とする。
また、本発明は、中高層建物の各層ゾーンに対する給水を、低層ゾーンは水道の配水管に直結した増圧給水部でまかない、中層ゾーンは前段の低層ゾーンの増圧給水部と直結した給水部でまかない、高層ゾーンは前段の中層ゾーンの増圧給水部と直結した高層ゾーンの給水部でまかなうようにした増圧給水システムにおいて、
当該層ゾーンの高位層となるゾーンの増圧給水部の設置位置が当該層ゾーンの最高位水栓より高い場合は、当該層ゾーンの増圧給水部の吐出し側実揚程を前記高位層ゾーンの増圧給水部と当該層ゾーンの増圧給水部との高低差とし、当該層ゾーンの高位層となるゾーンの増圧給水部の設置位置が当該層ゾーンの最高位水栓より低い場合は、当該層ゾーンの増圧給水部の吐出し側実揚程を当該層ゾーンの増圧給水部と上記最高位水栓との高低差とし、当該層ゾーンの増圧給水部は前記高位層ゾーンの増圧給水部の吸込み側圧力ヘッドが10m程度確保できるポンプ性能を有したことを特徴とする。
また、本発明は、上記記載の増圧給水システムにおいて、当該層ゾーンの高位層となるゾーンの増圧給水部の設置位置が当該層ゾーンの最高位水栓より高い場合は、当該層ゾーンの増圧給水部の吐き出し側実揚程を前記高位層ゾーンの増圧給水部と当該層ゾーンの増圧給水部との高低差とし、当該層ゾーンの高位層となるゾーンの増圧給水部の設置位置が当該層ゾーンの最高位水栓より低い場合は、当該層ゾーンの増圧給水部の吐き出し側実揚程を当該層ゾーンの増圧給水部と上記最高位水栓との高低差とし、当該層ゾーンの増圧給水部は前記高位層ゾーンの増圧給水部の吸い込み側圧力ヘッドが10m程度確保できるポンプ性能を有したことを特徴とする。
また、本発明は、中高層建物の各層ゾーンに対する給水を、低層ゾーンは水道用配水管に直結した低層ゾーンの増圧給水部でまかない、中層ゾーンは前段の低層ゾーンの増圧給水部と直結した給水部でまかない、高層ゾーンは前段の中層ゾーンの増圧給水部と直結した高層ゾーンの給水部でまかない、各層ゾーンの増圧給水部の動作を制御する制御装置を備えた増圧給水システムにおいて、
前記制御装置は、上記各層ゾーンの増圧給水部を運転する制御するパラメータと、各層毎のポンプ性能Q1、Q2、Q3が予め記憶されるメモリと、ポンプ性能と必要揚程を入力する設定手段を備え、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q1+Q2+Q3が設定されたとき、低層ゾーンの制御パラメータが読み出されて低層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q2+Q3が設定されたとき、中層ゾーンの制御パラメータが読み出されて中層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q3が設定されたとき、高層ゾーンの制御パラメータが読み出されて高層用ゾーンの増圧給水部として運転することを特徴とする。
また、本発明は、中高層建物の各層ゾーンに対する給水を、低層ゾーンは水道用配水管に直結した低層ゾーンの増圧給水部でまかない、中層ゾーンは前段の低層ゾーンの増圧給水部と直結した給水部でまかない、高層ゾーンは前段の中層ゾーンの増圧給水部と直結した高層ゾーンの給水部でまかない、各層ゾーンの増圧給水部の動作を制御する制御装置を備えた増圧給水システムにおいて、
前記制御装置は、上記各層ゾーンの増圧給水部を運転する制御するパラメータと、各層毎の必要揚程TH1、TH2、TH3が予め記憶されるメモリと、ポンプ性能と必要揚程を入力する設定手段を備え、上記設定手段によりポンプ性能として揚程TH1が設定されたとき、低層ゾーンの制御パラメータが読み出されて低層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段により揚程TH2が設定されたとき、中層ゾーンの制御パラメータが読み出されて中層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段により揚程TH3が設定されたとき、高層ゾーンの制御パラメータが読み出されて高層用ゾーンの増圧給水部として運転することを特徴とする。
また、本発明は、中高層建物の各層ゾーンに対する給水を、低層ゾーンは水道用配水管に直結した低層ゾーンの増圧給水部でまかない、中層ゾーンは前段の低層ゾーンの増圧給水部と直結した給水部でまかない、高層ゾーンは前段の中層ゾーンの増圧給水部と直結した高層ゾーンの給水部でまかない、各層ゾーンの増圧給水部の動作を制御する制御装置を備えた増圧給水システムにおいて、
前記制御装置は、上記各層ゾーンの増圧給水部を運転する制御するパラメータと、各層毎のポンプ性能Q1、Q2、Q3と、必要揚程TH1、TH2、TH3が予め記憶されるメモリと、ポンプ性能と必要揚程を入力する設定手段を備え、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q1+Q2+Q3と揚程TH1が設定されたとき、低層ゾーンの制御パラメータが読み出されて低層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q2+Q3と揚程TH2が設定されたとき、中層ゾーンの制御パラメータが読み出されて中層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q3と揚程TH3が設定されたとき、高層ゾーンの制御パラメータが読み出されて高層用ゾーンの増圧給水部として運転することを特徴とする。
本発明によれば、協調性を取れた全体システムを構築するために、建物の各ゾーンの増圧給水部の増圧ポンプの性能の設定が容易となる。
本発明の増圧給水システムの一実施例を示すシステム系統図。 本発明の一実施例を示す低層ゾーンの増圧給水部の内部構成図。 本発明の一実施例を示す中高層ゾーンの増圧給水部の内部構成図。 本発明の一実施例を示す制御装置の回路図。 本発明の一実施例を示す低層ゾーン増圧給水部の運転特性図。 本発明の一実施例を示す中層ゾーン増圧給水部の運転特性図。 本発明の一実施例を示す高層ゾーン増圧給水部の運転特性図。 本発明の一実施例を示す増圧ポンプの全揚程の説明図。 本発明の一実施例を示す揚程計算時の説明図。 本発明の一実施例を示す増圧ポンプのインライン設置の構成図。
以下、本発明の一実施例を図1〜図9により説明する。
(実施例)
図1は本発明実施例である中高層建物用の増圧給水システムの系統図を示す。
1は水道配水管、4は吸い込み側を水道配水管枝管2と量水計3を介して水道配水管に直結して、送水管5を介して低層ゾーン需要端(例えば水栓5a、5b、5c)へ給水する低層ゾーンの増圧給水部、6は吸い込み側を前記低層ゾーンの増圧給水部送水配管5と直結して、送水管7を介して中層ゾーン需要端(例えば水栓7a、7b、7c)へ給水する中層ゾーンの増圧給水部、8は吸い込み側を前記中層ゾーンの増圧給水部送水配管7と直結して、送水管9を介して高層ゾーン需要端(例えば水栓9a、9b、9c)へ給水する高層ゾーンの増圧給水部である。
低層と中層ゾーンの増圧給水部4、6の間は、低層ゾーン増圧給水部4が運転している状態を示す運転信号S11及びこれのアンサーバック信号S12と、中層増圧給水部6が運転している状態を示す運転状態信号S13及びこれのアンサーバック信号S14の各信号が送受信するように電気的に接続される。
中層と、高層の増圧給水部6、8の間は、中層増圧給水部6が運転している状態を示す運転信号S21及びこれのアンサーバック信号S22と、高層増圧給水部8が運転している状態を示す運転信号S23及びこれのアンサーバック信号24の各信号が送受信するように電気的に接続される。これらの信号を各増圧給水部の間を相互に送受信することで、連系運転部が構築される。尚、これらの信号は通信を用いても良いし、無線でも良い。
ここで、図1に示す各ゾーンでの単独消費に伴う瞬時最大水量は次の通りとする。
Q1:低層ゾーン単独の瞬時最大水量(m3/min)
Q2:中層ゾーン単独の瞬時最大水量(m3/min)
Q3:高層ゾーン単独の瞬時最大水量(m3/min)
これらの瞬時最大水量は東京都水道局の例では次のようにして決められている。
(東京都水道局の例)
居住人数から瞬時最大使用水量Qを求める例。
人数1〜30人の場合 :Q=26P0.36(ここでPは人数)
人数31〜200人の場合 :Q=13P0.56(ここでPは人数)
人数201〜2000人の場合 :Q=6.9P0.67(ここでPは人数)
また、図1に示す各ゾーンでの必要な揚程は次の通りとする。
HT1:低層ゾーンの全揚程(m)
HT2:中層ゾーンの全揚程(m)
HT3:高層ゾーンの全揚程(m)
これらの全揚程は東京都水道局の例では次のようにして決められている(図8参照)。
(東京都水道局の例)
吐出し圧力ヘッド(吐出し全揚程に相当)Poutを求める例
Pout=P4+P5+P6
ここで、
P4:増圧給水部の下流側の給水管や給水栓などの圧力損失
P5:末端最高位水栓を使用するのに必要な圧力ヘッド
P6:下位増圧給水部と末端最高位水栓又は上位増圧給水部との高低差
である。
流入圧力ヘッド(吸い込み全揚程に相当)Pinを求める例
Pin=P0−(P1+P2+P3)
ここで、
P0:水道配水管の水圧ヘッド
P1:水道配水管と増圧給水部の設置位置との高低差
P2:増圧給水部の上流側の吸い込み管や給水器具等の圧力損失
P3:増圧給水部自体の圧力損失
である。
但し、0<=7−H<=P
ここで、
H:水道配水管から増圧給水部設置位置までの鉛直高さ
P:増圧給水部一次側での流入圧低下ポンプ停止設定値
である。
全揚程HTを求めると次の通りとなる。
HT=Pout−Pin
図8は増圧ポンプの全揚程を示す説明図であり、動水勾配線に示すように上記圧力損失により次第に低下し、最高位水栓で給水に必要な圧力ヘッドP5が得られるように給水システムが構築される。
図2は、建物の低層ゾーンに設置される増圧給水部4の内部構成図である。CU1はこの増圧給水部4の制御装置であり、前記各信号S11〜S14を送受信すると共に、これらの信号の受信に基いて当該ゾーンの増圧給水部4を運転/停止する。BP11、BP12はそれぞれ増圧ポンプ1号、2号であり、これらの間は動力ケーブルS34、S35を介して上記制御装置CU1によって交互に運転と停止がなされる。
PS11は水道配水管2側の圧力ヘッドを検出する圧力センサであり、検出圧力ヘッドに応じた電気信号S30出力し、同様にPS12は吐出圧力ヘッド(送水圧力ヘッド)を検出する圧力センサであり、検出圧力ヘッドに応じた電気信号S31を出力し、それぞれ制御装置CU1に送信する。FS11、FS12は、それぞれ増圧ポンプBP11とBP12の吐出側に設置された、水使用の過少水量状態を検出する流量スイッチであり、電気信号S32、S33を制御装置CU1に発信する。T1は内部に空気を保有する圧力タンクであり、圧力変動防止、及び蓄圧を目的に使用する。
11は逆流防止弁であり、増圧給水部4の二次側の逆流を阻止して汚染防止を図る。15は、途中に逆止め弁14を設けたバイパス管であり、増圧ポンプBP11とBP12に並列設置される。これらのポンプの運転時は、吐出側より水道配水管2側に循環するのを逆止め弁14が阻止し、一方、水道配水管側圧力ヘッドが十分に高い場合は、上記ポンプを運転しないでこの水道配水管圧でバイパス管15を経由して給水するものである。10−1〜10−6は仕切弁、12、13は逆止め弁である。上記増圧ポンプBP11とBP12とその関連部品は、配水管にインライン設置されており、詳細については後述する。
図3は建物の中層ゾーンおよび高層ゾーンに設置される増圧給水部6、8の内部構成図である。CU2、CU3はそれぞれ増圧給水部6と8の制御装置である。制御装置CU1とCU2の間では信号S11〜S14が送受信され、制御装置CU2とCU3の間では信号S21〜S24が送受信される。そして上記いずれかの信号の受信に基いて、制御装置CU2、CU3はそれぞれ当該ゾーンの増圧給水部6、と増圧給水部8の運転と停止の制御を行う。
BP21、BP22はそれぞれ増圧ポンプ1号、2号であり、これらの間は図2と同様に動力ケーブルS34、S35で結線されおり交互に運転する構成となっている。PS21は水道配水管側の圧力ヘッドを検出する圧力センサであり、ここの検出圧力ヘッドに応じた電気信号S30を、制御装置CU2(CU3)に発信する。同様に、PS22は吐出圧力ヘッド(送水圧力ヘッド)を検出する圧力センサであり、ここの検出圧力ヘッドに応じた電気信号S31をそれぞれ制御装置CU2(CU3)に発信する。
FS21、FS22は、それぞれ1号及び2号増圧ポンプの吐出側に設置され、水使用の過少水量状態を検出する流量スイッチであり、電気信号S32、S33を制御装置CU2(CU3)に発信する。T2(T3)は内部に空気を保有する圧力タンクであり、圧力変動防止及び蓄圧を目的に使用する。又、10−3〜10−6は仕切弁、12、13は逆止め弁である。上記増圧ポンプBP21とBP22とその関連部品は、配水管にインライン設置されており、詳細については後述する。
図3では、上記低層ゾーンの増圧給水部4(図2)に設置されている、逆流防止弁11(これら前後の仕切り弁10−1、10−2も含む)及びバイパス管15(逆止め弁14を含む)を省いている。これは、中層ゾーン及び高層ゾーンでは、増圧ポンプBP21とBP22の運転により給水され、吸込み側の送水管5(または7)の圧力のみで給水されることがないためである。このように、逆流防止弁11やバイパス管15等を省くことにより、設備費の低減が図れと共に、逆流防止弁11(これら前後の仕切り弁10−1、10−2も含む)の抵抗を考慮する必要がなくなるので、その分だけ増圧ポンプBP21とBP22のポンプ性能(圧力ヘッド)を低く選定することが可能となる。
図4は各制御装置CU1〜CU3の回路図を示す。PWは電源、INV1、INV2はそれぞれ増圧ポンプ1号及び2号を駆動する可変速駆動装置で、例えばインバータである。このインバータは、運転指令信号STX1、STX2により始動停止を行い、周波数指令信号fx1、fx2により周波数制御を行い、前記した増圧ポンプ1号及び2号用のモータIM1、IM2に可変周波数、可変電圧を供給する。
CONS1、CONS2はそれぞれオペレータ部であり、インバータの加速時間や過電流トリップレベル等のインバータ性能パラメータ、層ゾーンパラメータ(例えば高層は0、中層は1、低層は2)、水の使用量の多少を判定する周波数パラメータと、この判定結果に基いて下位層ゾーンの増圧給水部に出す運転指令のパラメータ等を設定して記憶部に記憶し、またインバータに個別に運転・停止等を指令するものである。ELB1、ELB2はこれ以降設置のインバータ、モータIM1、IM2の漏電保護を行う漏電遮断器である。
CUは制御部であり、マイクロプロセッサーCPU、入出力ポートPIO―1〜PIO―5、アナログ入出力ポートD/A、メモリーM、安定化電源回路AVRで構成されている。又、増圧給水部が作動するのに必要なプログラム、制御パラメータ及びタイマー要素が前記メモリーMに格納されている。SSは運転停止スイッチであり、ON状態でAVRを介してCUに電源が供給され、OFF状態で電源断となり運転中であれば停止する。
Zはリレー駆動手段であり、CPUのソフト処理によりPIO−4よりZにON、OFF信号が出力されて、リレーSTX1、STX2、X1、X2を開閉駆動する。リレーSTX1、STX2は、前述したインバータの運転/停止信号であり、リレーX1は他ゾーンの増圧給水部の制御装置に運転信号を出力し、リレーX2はアンサーバック信号を出力する。建物の中層ゾーンの制御装置CU2の場合は、低層ゾーン及び高層ゾーンに発信することになるため、信号は2点必要となる。これ以外は1点でokである。又、他の増圧給水部(低層ゾーン)の制御装置CU1からの運転信号S11及び(又は)アンサバック信号S14は、リレ−X3、X4により受信し、これらの信号をPIO−5より入力する。
SWは、後述の図5〜図7に示す低層、中層、高層のポンプ特性カーブで示される制御パラメータを予め設定するための設定手段(スイッチ)である。これらの制御パラメータはPIO−3より取り込み、メモリーMに格納される。具体的には、低層ゾーンの制御装置CU1のメモリには、図5に示される低層ゾーンの運転の制御パラメータと、ポンプ性能の瞬時最大水量Q1と、低層ゾーンの必要揚程TH1が予め記憶される。中層ゾーンの制御装置CU2のメモリには、図6に示される中層ゾーンの運転の制御パラメータと、ポンプ性能を示す瞬時最大水量Q2と、低層ゾーンの必要揚程TH2が予め記憶される。高層ゾーンの制御装置CU3のメモリには、図7に示される高層ゾーンの運転の制御パラメータと、ポンプ性能の瞬時最大水量Q3と、高層ゾーンの必要揚程TH3が予め記憶される。
更に各層ゾーンの制御装置には、各層ゾーンの運転の制御パラメータと、瞬時最大水量・必要揚程との関係が記憶されている。すなわち、建物に各増圧給水部が設置後に、設定手段SWにより、瞬時最大水量(Q1+Q2+Q3)または、必要揚程TH1が設定されると、設定された制御装置は、低層ゾーンの制御パラメータを読み出して低層用の運転を実行する。同様に、瞬時最大水量(Q2+Q3)または、必要揚程TH2が設定されると、設定された制御装置は、中層ゾーンの制御パラメータを読み出して中層用の運転を実行し、瞬時最大水量(Q3)または、必要揚程TH3が設定されると、設定された制御装置は、高層ゾーンの制御パラメータを読み出して、高層用としての運転を実行する。
ここで、当該層ゾーンの瞬時最大水量として、その高位層ゾーンの瞬時最大水量を含めるのは、複数層ゾーンが直列運転された場合、当該層ゾーンでその高位層ゾーンの水量もまかなう必要があるからである。さらに、前述した水道の配水管側の圧力ヘッドを検出する圧力センサ、及び吐出側圧力ヘッドを検出する圧力センサの信号も、アナログポートA/Dにより取り込まれ、メモリーMに格納処理される(例えば0〜100mに変換)。
なお図4では、リレー駆動手段Z、リレーSTX1、STX2、X1〜X4を、制御装置CUの外に描いているが、制御装置CUの中に含めても良い。
さらに、上記で高位層ゾーンとは、高低を相対的に表現したものであり、例えば、図1のように建物に低層ゾーン、中層ゾーン、高層ゾーンがある場合、中層ゾーンは低層ゾーンに対して高位層ゾーンとなり、高層ゾーンは中層ゾーンに対して高位層ゾーンとなる。
図5は建物の低層ゾーンに設置する増圧給水部BU1の運転を制御するパラメータを示し運転特性図であり、(a)が吸い込み側で(b)が吐き出し側を示す。(a)は水道の配水管の圧力ヘッドを意味し、SLLは同配水管の圧力ヘッドが低下しポンプを停止させるための圧力ヘッドで、SLは復帰圧力ヘッドを示す。通常の設定例でSLLが7m、SLが10mである。SHHは同配水管の圧力ヘッドが十分高く、増圧ポンプを運転せず配水管の圧力のみで給水するためのパラメータで、SHは復帰圧力ヘッドを示す。通常の設定例では、SHHを(b)の所定圧H0かこれより若干高く設定し、SHをSHHより数m低く設定している。
図5(b)は、増圧ポンプの作動を示すためのポンプ性能曲線と、これと関連付けたパラメータを示し、縦軸に全揚程、横軸に吐き出し量Q(Q0は使用最大水量に相当)を表す。
曲線Aはインバータ周波数fmax(100%周波数)でポンプ運転時のポンプQ−H性能曲線である。曲線Fは低層ゾーンの増圧給水部4の運転により、増圧ポンプを可変速運転してこのゾーンに給水した際の、ポンプ自身や送水配管等の抵抗を含んだ負荷ロード曲線である。又、このゾーンへ給水するのに所望な水量が前述した吐き出し量(使用最大水量)Q0であり、所望な圧力ヘッド全揚程H0である。このQ0、H0は設計値であり、これが前述したポンプQ−H性能曲線Aと抵抗曲線Fとの交点Oに来るよう設計するのが望ましいが、抵抗曲線F上の交点Oより小さくなるよう設計しても良い。
ここで、低層ゾーンに対応して、上記Q0は瞬時最大水量としてQ0=Q1+Q2+Q3とし、また、H0は全揚程としてH0=TH1と設定され、制御装置CU1のメモリMに設定される。
曲線B、Cは、それぞれインバータ周波数をf1、fmin(最低周波数)まで変えてポンプを運転した時のポンプQ−H性能曲線である。インバータ周波数は無段階であり、曲線Aと曲線Cとの間にこれに対応した曲線を引くことが可能であるが、説明の便宜上、代表して曲線B、Cで表している。又、インバータ周波数をf1で運転したときは、ポンプのQ−H性能曲線はBで、ポンプ吐き出し量はQ1となり、インバータ周波数fminで運転したときは、ポンプのQ−H性能曲線はCであり、ポンプ吐き出し量は0であることを意味している。
そして、使用水量が0〜Q0に変化した場合、増圧ポンプは抵抗曲線F上に沿って、インバータから出力される周波数fmin〜fmaxにより、圧力ヘッドを推定末端圧一定制御と言われる方式により運転制御している。この制御を行う際に、曲線F上に目標圧力として吐出し量0のときに所望な値をH00(インバータ周波数fminに対応)と、吐出し量Qmaxのときに所望な値をH0(インバータ周波数fmaxに対応)とを設ける。なお、曲線FのH00とH0間を直線近似、関数として処理、あるいはテーブルとして処理される。
図6は建物の中層ゾーンに設置する増圧給水部BU2の運転を制御するパラメータを示す運転特性図であり、(a)がポンプの吸い込み側、(b)がポンプの吐き出し側を示す。(a)では図5(a)に示すSHH、SHを省いており、(b)は図5(b)と同じであるが、設計値のQ0、H0が中層ゾーンに給水するのに必要な値となる。
ここで、中層ゾーンに対応して、上記Q0は瞬時最大水量としてQ0=Q2+Q3とし、また、H0は全揚程としてH0=TH2と設定され、制御装置CU1のメモリMに設定される。
図7は、建物の高層ゾーンに設置する増圧給水部BU3の運転を制御するパラメータを示す運転特性図であり、(a)が吸い込み側、(b)が吐き出し側を示す。(a)は図6(a)と同じであり、(b)は図6(b)から建物の最高位ゾーンでは必要のない吐き出し圧力一定制御時の水平線Gを省いている。すなわち、高層ゾーンではポンプが抵抗曲線Fに沿って運転されるので、水平線Gが不要なためである。なお、設計値のQ0、H0が高層ゾーンに給水するのに必要な値となる。
ここで、高層ゾーンに対応して、上記Q0は瞬時最大水量としてQ0=Q3とし、また、H0は全揚程としてH0=TH3と設定され、制御装置CU1のメモリMに設定される。
なお、図5〜図7でPONは増圧ポンプの始動圧力ヘッド(大体はH00の近くに設定)、POFFは増圧ポンプの停止圧力ヘッド(大体はPONより高く設定)である。Qminは水使用が過少水量の場合に増圧ポンプを停止させるための吐き出し量であり、前述した流量検出手段によって検出する。さらに、この状態を検出して、停止させる直前に圧力タンクへの蓄圧を図るために、インバータ周波数をfoffまで高めて増圧ポンプを運転してから停止させる。このとき、増圧ポンプはポンプQ−H性能曲線Dに沿って運転され、停止圧力ヘッドがPOFFに達すると、停止される。尚、前述の吸い込み側の制御は、圧力センサPS11(PS21)の検出により行い、吐き出し側の制御は圧力センサPS12(PS22)の検出により行なうものである。
図9は、前揚程を計算するときの説明図である。当該(下位または低位)層ゾーンの吐き出し圧力ヘッド(吐き出し全揚程に相当)をPoutとした時、(a)は、前記当該層ゾーンの上位(高位)層ゾーンの増圧給水部の設置位置が、前記当該層ゾーンの最高位水栓より高い場合を示し、このときのPout(吐き出し側実揚程)を、前記上位層ゾーンの増圧給水部BUと当該層ゾーンの増圧給水部との高低差としている。
また、(b)は、前記当該層ゾーンの上位層ゾーンの増圧給水部の設置位置が、前記当該層ゾーンの最高位水栓より低い場合を示し、吐き出し側実揚程を前記当該層ゾーンの増圧給水部と前記最高位水栓との高低差としている。いずれにしても、前記当該層ゾーンの増圧給水部は、前記上位層ゾーンの増圧給水部の吸い込み側圧力ヘッドが10m程度を確保できるような、必要圧力ヘッドを満足するポンプ性能を有する増圧ポンプを備え、中高層建物用増圧給水システムを構築したものである。
図9(a)(b)を言い換えれば、当該層ゾーンの上位層ゾーンの増圧給水部の設置位置と、当該層ゾーンの最高位水栓の設置位置とを比べ、いずれか高い位置(同じ高さの場合を含む。)と当該層ゾーンの増圧給水部との高低差を、吐き出し側実揚程としているものである。
以上のように構成したものについて各実施態様について説明する。
(第1の実施態様)
増圧給水システムは、中高層建物の各層ゾーンに対する給水を、低層ゾーンは水道用配水管に直結した増圧給水部BU1でまかない、中層ゾーンは前段の低層ゾーンの増圧給水部と直結した給水部BU2でまかない、高層ゾーンは前段の中層ゾーンの増圧給水部と直結した高層ゾーンの給水部BU3でまかなうように構成されている。そして、低層ゾーンの瞬時最大水量をQ1、中層ゾーンの瞬時最大水量をQ2、高層ゾーンの瞬時最大水量をQ3とした時、複数層ゾーンの増圧給水部が直列運転された場合に必要な瞬時最大水量として、低層ゾーンの増圧給水部BU1は瞬時最大水量がQ1+Q2+Q3以上であることを満足するポンプ性能を有し、中層ゾーンの増圧給水部BU2は瞬時最大水量がQ2+Q3以上であることを満足するポンプ性能を有し、高層ゾーンの増圧給水部BU3は瞬時最大水量がQ3以上であることを満足するポンプ性能を有するように構成されている。
上記各層ゾーンの前記制御装置は、前記各層ゾーンの単独に必要な瞬時最大水量(Q1、Q2、Q3)に基いて、複数層ゾーンの増圧給水部が直列運転された場合に必要な瞬時最大水量をパラメータとして設定記憶される。このときのパラメータは、当該層ゾーンの瞬時最大水量とその高位層ゾーンの瞬時最大水量の加算した水量以上の水量となる。
(第2の実施態様)
前述したように、各層ゾーンの吐き出し圧力ヘッド(吐き出し全揚程に相当)をPOUTとした時、前記各層ゾーンの上位層ゾーンの増圧給水部設置位置が、最高位水栓より高い場合は吐き出し側実揚程を前記上位層ゾーンの増圧給水部と下位層ゾーンの増圧給水部との高低差とし、前記各層ゾーンの上位層ゾーンの増圧給水部設置位置が、最高位水栓より低い場合は吐き出し側実揚程を前記下位層ゾーンの増圧給水部と最高位水栓との高低差とし、前記上位層ゾーンの増圧給水部の吸い込み側圧力ヘッドを10m程度確保できるよう末端必要圧力ヘッドを満足するポンプ性能を有した増圧ポンプで構成し、中高層建物用増圧給水システムを構築したものである。
(第3の実施態様)、
第1の実施態様と第2の実施態様とを共に満足するポンプ性能を有した増圧ポンプで構成し、中高層建物用増圧給水システムを構築したものである。
(第4の実施態様)
増圧給水システムは、中高層建物の各層ゾーンに対する給水を、低層ゾーンは水道用配水管に直結した低層ゾーンの増圧給水部でまかない、中層ゾーンは前段の低層ゾーンの増圧給水部と直結した給水部でまかない、高層ゾーンは前段の中層ゾーンの増圧給水部と直結した高層ゾーンの給水部でまかない、各層ゾーンの増圧給水部の動作を制御する制御装置を備えている。そして、前記制御装置は、上記各層ゾーンの増圧給水部を運転する制御するパラメータと、各層毎のポンプ性能Q1、Q2、Q3が予め記憶されるメモリと、ポンプ性能と必要揚程を入力する設定手段を備え、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q1+Q2+Q3が設定されたとき、低層ゾーンの運転パラメータが読み出されて低層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q2+Q3が設定されたとき、中層ゾーンの運転パラメータが読み出されて中層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q3が設定されたとき、高層ゾーンの運転パラメータが読み出されて高層用ゾーンの増圧給水部として運転するように構成されている。
(第5の実施態様)
増圧給水システムは、中高層建物の各層ゾーンに対する給水を、低層ゾーンは水道用配水管に直結した低層ゾーンの増圧給水部でまかない、中層ゾーンは前段の低層ゾーンの増圧給水部と直結した給水部でまかない、高層ゾーンは前段の中層ゾーンの増圧給水部と直結した高層ゾーンの給水部でまかない、各層ゾーンの増圧給水部の動作を制御する制御装置を備えている。そして、前記制御装置は、上記各層ゾーンの増圧給水部を運転する制御するパラメータと、各層毎の必要揚程TH1、TH2、TH3が予め記憶されるメモリと、ポンプ性能と必要揚程を入力する設定手段を備え、上記設定手段によりポンプ性能として揚程TH1が設定されたとき、低層ゾーンの運転パラメータが読み出されて低層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段により揚程TH2が設定されたとき、中層ゾーンの運転パラメータが読み出されて中層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段により揚程TH3が設定されたとき、高層ゾーンの運転パラメータが読み出されて高層用ゾーンの増圧給水部として運転するように構成されている。
(第6の実施態様)
増圧給水システムは、中高層建物の各層ゾーンに対する給水を、低層ゾーンは水道用配水管に直結した低層ゾーンの増圧給水部でまかない、中層ゾーンは前段の低層ゾーンの増圧給水部と直結した給水部でまかない、高層ゾーンは前段の中層ゾーンの増圧給水部と直結した高層ゾーンの給水部でまかない、各層ゾーンの増圧給水部の動作を制御する制御装置を備えている。
そして、前記制御装置は、上記各層ゾーンの増圧給水部を運転する制御するパラメータと、各層毎のポンプ性能Q1、Q2、Q3と、必要揚程TH1、TH2、TH3が予め記憶されるメモリと、ポンプ性能と必要揚程を入力する設定手段を備え、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q1+Q2+Q3と揚程TH1が設定されたとき、低層ゾーンの運転パラメータが読み出されて低層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q2+Q3と揚程TH2が設定されたとき、中層ゾーンの運転パラメータが読み出されて中層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q3と揚程TH3が設定されたとき、高層ゾーンの運転パラメータが読み出されて高層用ゾーンの増圧給水部として運転する構成されている。
(第7の実施態様)
図10は、図2及び図3に示す増圧ポンプとその関連部品がインライン設置された構成図で、図2の構成を代表して説明する。図2と同一部分を同一符号で示す。配水管2は建物内に縦向きに設置され、低層ゾーンから高層ゾーンに水を流している。この配水管2の途中には、仕切弁10−1、10−2及び逆流防止弁11が直列接続されている。また、増圧ポンプBP11には、仕切弁10−3、10−5、逆流防止弁12、流量スイッチFS11が直列接続されている。BP12には、仕切弁10−4、10−6、逆流防止弁13、流量スイッチFS12が直列接続されている。
そして、これらの増圧ポンプBP11とBP12の2系統とバイパス管15を並列接続して上下を共通の送水管として、制御装置CU1を除く部品で増圧給水部を構成し、この増圧給水部を図10に示すように、配水管2の途中に直列にインライン設置する。なお、中層、高層ゾーンの増圧給水部では、バイパス管15が省かれている。
従来は、各層ゾーンに増圧給水部に設置するに際し設置スペースが問題となっており、特に中層ゾーン、高層ゾーンでの設置スペースの確保が困難で、設備費増大の原因となっていた(低層ゾーンは地面に設置可)。上記構成のインライン設置による増圧給水部は、低層ゾーン、中層ゾーン、高層ゾーンに設置されても、配管の途中に設置されるので設置スペースが少なくて済み、設備費を低減することができる。
BU1…低層ゾーンの増圧給水部、BU2…中層ゾーンの増圧給水部、BU3…高層ゾーンの増圧給水部、TH1〜TH3…揚程、Q1〜Q3…瞬時最大水量、CU…制御部、CU1〜CU3…制御装置。

Claims (6)

  1. 中高層建物の各層ゾーンに対する給水を、低層ゾーンは水道用配水管に直結した増圧給水部でまかない、中層ゾーンは前段の低層ゾーンの増圧給水部と直結した給水部でまかない、高層ゾーンは前段の中層ゾーンの増圧給水部と直結した高層ゾーンの給水部でまかなうようにした増圧給水システムにおいて、
    低層ゾーンの瞬時最大水量をQ1、中層ゾーンの瞬時最大水量をQ2、高層ゾーンの瞬時最大水量をQ3とした時、低層ゾーンの増圧給水部は瞬時最大水量がQ1+Q2+Q3以上のポンプ性能を有し、中層ゾーンの増圧給水部は瞬時最大水量がQ2+Q3以上のポンプ性能を有し、高層ゾーンの増圧給水部は瞬時最大水量がQ3以上のポンプ性能を有したことを特徴とする増圧給水システム。
  2. 中高層建物の各層ゾーンに対する給水を、低層ゾーンは水道の配水管に直結した増圧給水部でまかない、中層ゾーンは前段の低層ゾーンの増圧給水部と直結した給水部でまかない、高層ゾーンは前段の中層ゾーンの増圧給水部と直結した高層ゾーンの給水部でまかなうようにした増圧給水システムにおいて、
    当該層ゾーンの高位層となるゾーンの増圧給水部の設置位置が当該層ゾーンの最高位水栓より高い場合は、当該層ゾーンの増圧給水部の吐出し側実揚程を前記高位層ゾーンの増圧給水部と当該層ゾーンの増圧給水部との高低差とし、当該層ゾーンの高位層となるゾーンの増圧給水部の設置位置が当該層ゾーンの最高位水栓より低い場合は、当該層ゾーンの増圧給水部の吐出し側実揚程を当該層ゾーンの増圧給水部と上記最高位水栓との高低差とし、当該層ゾーンの増圧給水部は前記高位層ゾーンの増圧給水部の吸込み側圧力ヘッドが10m程度確保できるポンプ性能を有したことを特徴とする増圧給水システム。
  3. 請求項1記載の増圧給水システムにおいて、
    当該層ゾーンの高位層となるゾーンの増圧給水部の設置位置が当該層ゾーンの最高位水栓より高い場合は、当該層ゾーンの増圧給水部の吐き出し側実揚程を前記高位層ゾーンの増圧給水部と当該層ゾーンの増圧給水部との高低差とし、当該層ゾーンの高位層となるゾーンの増圧給水部の設置位置が当該層ゾーンの最高位水栓より低い場合は、当該層ゾーンの増圧給水部の吐き出し側実揚程を当該層ゾーンの増圧給水部と上記最高位水栓との高低差とし、当該層ゾーンの増圧給水部は前記高位層ゾーンの増圧給水部の吸い込み側圧力ヘッドが10m程度確保できるポンプ性能を有したことを特徴とする増圧給水システム。
  4. 中高層建物の各層ゾーンに対する給水を、低層ゾーンは水道用配水管に直結した低層ゾーンの増圧給水部でまかない、中層ゾーンは前段の低層ゾーンの増圧給水部と直結した給水部でまかない、高層ゾーンは前段の中層ゾーンの増圧給水部と直結した高層ゾーンの給水部でまかない、各層ゾーンの増圧給水部の動作を制御する制御装置を備えた増圧給水システムにおいて、
    前記制御装置は、上記各層ゾーンの増圧給水部を運転する制御パラメータと、各層毎のポンプ性能の水量Q1、Q2、Q3が予め記憶されるメモリと、ポンプ性能を入力する設定手段を備え、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q1+Q2+Q3が設定されたとき、低層ゾーンの制御パラメータが読み出されて低層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q2+Q3が設定されたとき、中層ゾーンの制御パラメータが読み出されて中層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q3が設定されたとき、高層ゾーンの制御パラメータが読み出されて高層用ゾーンの増圧給水部として運転することを特徴とする増圧給水システム。
  5. 中高層建物の各層ゾーンに対する給水を、低層ゾーンは水道用配水管に直結した低層ゾーンの増圧給水部でまかない、中層ゾーンは前段の低層ゾーンの増圧給水部と直結した給水部でまかない、高層ゾーンは前段の中層ゾーンの増圧給水部と直結した高層ゾーンの給水部でまかない、各層ゾーンの増圧給水部の動作を制御する制御装置を備えた増圧給水システムにおいて、
    前記制御装置は、上記各層ゾーンの増圧給水部を運転する制御パラメータと、各層毎の必要揚程TH1、TH2、TH3が予め記憶されるメモリと、必要揚程を入力する設定手段を備え、上記設定手段により揚程TH1が設定されたとき、低層ゾーンの制御パラメータが読み出されて低層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段により揚程TH2が設定されたとき、中層ゾーンの制御パラメータが読み出されて中層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段により揚程TH3が設定されたとき、高層ゾーンの制御パラメータが読み出されて高層用ゾーンの増圧給水部として運転することを特徴とする増圧給水システム。
  6. 中高層建物の各層ゾーンに対する給水を、低層ゾーンは水道用配水管に直結した低層ゾーンの増圧給水部でまかない、中層ゾーンは前段の低層ゾーンの増圧給水部と直結した給水部でまかない、高層ゾーンは前段の中層ゾーンの増圧給水部と直結した高層ゾーンの給水部でまかない、各層ゾーンの増圧給水部の動作を制御する制御装置を備えた増圧給水システムにおいて、
    前記制御装置は、上記各層ゾーンの増圧給水部を運転する制御するパラメータと、各層毎のポンプ性能の水量Q1、Q2、Q3と、必要揚程TH1、TH2、TH3が予め記憶されるメモリと、ポンプ性能と必要揚程を入力する設定手段を備え、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q1+Q2+Q3と揚程TH1が設定されたとき、低層ゾーンの制御パラメータが読み出されて低層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q2+Q3と揚程TH2が設定されたとき、中層ゾーンの制御パラメータが読み出されて中層用ゾーンの増圧給水部として運転し、上記設定手段によりポンプ性能として水量Q3と揚程TH3が設定されたとき、高層ゾーンの制御パラメータが読み出されて高層用ゾーンの増圧給水部として運転することを特徴とする増圧給水システム。
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