従来、工場や体育館などの高天井に昇降自在に設置される昇降式照明器具が提供されている。このような昇降式照明器具は、図7に示すように、天井に設置された昇降機構部2と、光源を有し昇降機構部2に吊条3を介して吊り下げられた照明負荷1とで構成され、清掃や電球交換などの保守点検時には昇降機構部2が吊条3を送り出して、照明負荷1を下降させることにより、照明負荷1の保守点検作業を容易に行えるようにしている。
昇降機構部2には固定接点(図示せず)が設けられ、照明負荷1には固定接点と接離自在に接触する可動接点(図示せず)が設けられている。そして、昇降機構部2が吊条3を巻き取った状態では照明負荷1の可動接点が昇降機構部2の固定接点と電気的に接触し、昇降機構部2を介して照明負荷1に電源を供給できるようになっている。また保守点検時には昇降機構部2から吊条3を送り出させて、照明負荷1を下降させることで、照明負荷1の保守点検作業を容易に行うことができる。
ここで、図7に示すシステムでは照明負荷1の点灯/消灯を制御する遠隔制御システムと、昇降機構部2の昇降動作を制御する制御システムを別々に設けてある。
照明負荷用の遠隔制御システムでは、照明負荷1の点灯/消灯操作を行うためのスイッチSW11の操作状態を監視する照明用操作端末器5と、各照明負荷1の点灯/消灯を制御する照明用制御端末器7とを2線式の伝送線9,9に接続すると共に、この伝送線9,9を通して照明用操作端末器5と照明用制御端末器7を伝送制御装置10に接続している。尚、図7中の11は、照明用制御端末器7からの制御信号に応じて各照明負荷1への商用電源の供給をオン/オフさせるリモコンリレーであり、図中の12はリモコンリレー11に駆動電源を供給するリモコントランスである。
各端末器5,7には各別にアドレスが設定されており、伝送制御装置10はアドレスによって各端末器5,7を個別に認識する。照明用操作端末器5では、スイッチSW11の操作により発生した割込信号を伝送制御装置10に伝送する。伝送制御装置10は割込信号を受信すると割り込みを要求している操作端末器5を検索し、さらに検索した操作端末器5とアドレスによって対応関係を予め設定されている制御端末器7に対して制御データを伝送する。制御データを受け取った制御端末器7では、磁気保持型のラッチングリレーからなるリモコンリレー11をスイッチSW11の操作に対応させて駆動し、リモコンリレー11を通じて安定器13への電力供給をオン/オフすることで、照明負荷1を点灯又は消灯させている。
一方、昇降機構部2の制御システムは、上昇操作、停止操作、下降操作を行うためのスイッチSW21〜SW23の操作状態を監視する昇降用操作器14と、昇降用操作器14からの操作入力に応じた動作を昇降機構部2に行わせる制御盤15とで構成される。
ところで、保守点検時に昇降機構部2を下降させる場合に、照明負荷1に給電されている状態で昇降機構部2により照明負荷1を下降させようとすると、照明負荷1の可動接点と昇降機構部2の固定接点との間にアークが発生し、両接点が損傷する可能性があった。また昇降機構部2が下降している状態で、安定器13に電源が供給されている場合に、昇降機構部2を天井位置まで上昇させると、照明負荷1の可動接点と昇降機構部2の固定接点との間にアークが発生し、両接点が損傷する可能性があった。このような接点の損傷を防止するために、図7のシステムではリモコンリレー11への電源供給をオン/オフするリレーRYを設けてあり、制御盤15が、昇降機構部2の昇降動作時にリレーRYをオフさせて、安定器13への電源供給を遮断することによって、接点でのアークの発生を防止しているが、制御盤15に、昇降機構部2の昇降動作時は対応する照明負荷1(安定器13)への電力供給を遮断するようなシーケンス回路を組む必要があり、また制御盤15と対応する照明用制御端末器7との間の配線が必要になるため、システム間の連系がとりにくいという問題があった。
そこで、照明制御用の遠隔制御システムにより昇降機構部2の昇降動作を制御するようにした遠隔制御システムが従来提供されている(例えば特許文献1参照)。図8は従来システムのシステム構成図であり、昇降式照明器具は、光源や点灯回路(図示せず)を具備し、工場や体育館などの高天井から吊条3を介して吊り下げられた照明負荷1a,1b,1cと、吊条3の巻き取り及び送り出しを行うドラム(図示せず)を回転させるモータ4を備え、吊条3を巻き取り又は送り出すことにより各照明負荷1a,1b,1cをそれぞれ上昇又は下降させる昇降機構部2a,2b,2cとで構成される。
そして、各照明負荷1a〜1cの点灯/消灯操作を行うためのスイッチSW11〜SW13の操作状態を監視する照明用操作端末器5と、各昇降機構部2a〜2cの上昇操作用のスイッチSW21、停止操作用のスイッチSW22、下降操作用のスイッチSW23の操作状態を監視する昇降用操作端末器6a〜6cと、各照明負荷1a〜1cの点灯/消灯を制御する照明用制御端末器7a〜7cと、各昇降機構部2a〜2cの昇降動作を制御する昇降用制御端末器8a〜8cとを2線式の伝送線9,9に接続すると共に、この伝送線9,9を通して各操作端末器5,6a〜6cと各制御端末器7a〜7c,8a〜8cを伝送制御装置10に接続している。
ここで、各端末器5,6a〜6c,7a〜7c,8a〜8cには各別にアドレスが設定されており、伝送制御装置10はアドレスによって各端末器5,6a〜6c,7a〜7c,8a〜8cを個別に認識する。操作端末器5,6a〜6cでは、スイッチSW11〜SW13,SW21〜SW23の操作により発生した割込信号を伝送制御装置10に伝送する。伝送制御装置10は割込信号を受信すると、割り込みを要求している操作端末器5,6a〜6cを検索し、さらに検索した操作端末器5,6a〜6cとアドレスによって対応関係が予め設定されている制御端末器7a〜7c,8a〜8cに対して制御データを伝送する。制御データを受け取った制御端末器7a〜7c,8a〜8cでは、内部に設けた磁気保持型のラッチングリレー(図示せず)をスイッチSW11〜SW13,SW21〜SW23の操作に対応させて駆動し、リレーの主開閉接点を通じて電源ACに接続されている照明負荷1a〜1cをオン又はオフさせたり、モータ4を正転、逆転又は停止させるようになっている。
この従来システムでは、照明負荷1a〜1cの点灯又は消灯操作を行う照明用操作端末器5に自己のアドレスとは別に、対応する照明負荷1a〜1cをそれぞれ昇降させる昇降機構部2a〜2cに対応した昇降用操作端末器6a〜6cのアドレスのデータを持たせており、照明用操作端末器5では、昇降用操作端末器6a〜6cに伝送制御装置10から伝送される伝送信号を受信することにより、昇降機構部2a〜2cの動作状態を判断している。そして、照明用操作端末器5では、スイッチSW11〜SW13がオン操作された際に、対応する照明負荷1a〜1cを昇降させる昇降機構部2a〜2cが動作しているか否かを判断し、昇降機構部2a〜2cが停止している場合のみ割込信号を発生させ、伝送制御装置10に対してスイッチSW11〜SW13がオン操作されたという監視データを返送しているので、昇降機構部2a〜2cが停止中のみ照明負荷1a〜1cを点灯させるようにして、照明負荷1a〜1cに電源が供給されている状態で接点が接離してアークが発生するのを防止している。
また上記特許文献1には、伝送制御装置10において、照明負荷1a〜1cが点灯中は、点灯中の照明負荷1a〜1cを昇降させる昇降機構部2a〜2cが昇降動作を行わないようにしたり、昇降機構部2a〜2cが昇降動作中は、昇降機構部2a〜2cが上昇又は下降させている照明負荷1a〜1cを点灯させないようにすることが記載されており、照明負荷1a〜1cに給電されている状態で接点が接離するのを防止していた。
特開2001−338520号公報
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。このシステムは、遠隔制御システムを昇降式照明器具に適用した負荷制御システムであり、図2のシステム構成図に示すように、昇降式照明器具は、光源(図示せず)を具備し工場や体育館などの高天井から吊条3を介して吊り下げられた照明負荷1a,1b,1c,1dと、対応する照明負荷1a,1b,1c,1dに点灯電力を供給する安定器13a〜13dと、吊条3の巻き取り及び送り出しを行うドラム(図示せず)を図示しないモータにより回転させることで各照明負荷1a,1b,1c,1dをそれぞれ上昇又は下降させる昇降機構部2a,2b,2c,2dとを備えている。
そして、各照明負荷1a〜1dのオン/オフ操作を行うための照明操作スイッチ(以下、スイッチと言う。)SW11〜SW14の操作状態を監視する照明用操作端末器5と、各昇降機構部2a〜2dの上昇操作を一括して行うための上昇操作スイッチ(以下、スイッチと略称す。)SW21、停止操作を一括して行うための停止操作スイッチ(以下、スイッチと略称す。)SW22、下降操作を一括して行うための下降操作スイッチ(以下、スイッチと略称す。)SW23の操作状態をそれぞれ監視する昇降用操作端末器6と、各安定器13a〜13dへの電力供給をオン/オフすることにより照明負荷1a〜1dの点灯/消灯を制御する照明用制御端末器7と、各昇降機構部2a〜2dの昇降動作を一括制御する昇降用制御端末器8とを2線式の伝送線9,9に接続すると共に、この伝送線9,9を通して操作端末器5,6と制御端末器7,8を伝送制御装置10に接続している。尚、図2中の11a〜11dは、照明用制御端末器7からの制御信号に応じて対応する安定器13a〜13dへの電力供給をオン/オフさせるリモコンリレーであり、図中の12はリモコンリレー11a〜11dに駆動電源を供給するリモコントランスである。
ここで、各端末器5,6,7,8には各別にアドレスが設定されており、伝送制御装置10はアドレスによって各端末器5,6,7,8を個別に認識する。また操作端末器5,6では、スイッチSW11〜SW14,SW21〜SW23の操作により発生した割込信号を伝送制御装置10に伝送する。
伝送制御装置10は割込信号を受信すると割り込みを要求している操作端末器5,6を検索し、さらに検索した操作端末器5,6とアドレスによって対応関係を予め設定されている制御端末器7,8に対して制御データを伝送する。そして、制御データを受け取った照明用制御端末器7では、磁気保持型のラッチングリレー(図示せず)を備えるリモコンリレー11a〜11dをスイッチSW11〜SW14の操作に対応させて駆動し、リモコンリレー11a〜11dの主開閉接点を通じて安定器13a〜13dへの電源供給をオン/オフすることで、電源ACに接続されている照明負荷1a〜1cをオン又はオフさせている。また、制御データを受け取った昇降用制御端末器8では、内部に設けた磁気保持型のラッチングリレー(図示せず)をスイッチSW21〜SW23の操作に対応させて駆動し、リレーの主開閉接点を通じて、昇降機構部2a〜2dが備えるモータ(図示せず)を正転、逆転又は停止させるようになっている。
伝送制御装置10は伝送線9に対して、図4(a)に示すフォーマットの時分割多重伝送信号(以下伝送信号と言う)Vsを送出する。すなわち、信号の送出開始を示すスタートパルスST、信号のモードを示すモードデータMD、端末器5,6,7,8を各別に呼び出すためのアドレスデータAD、負荷(すなわち照明負荷1a〜1d及び昇降機構部2a〜2d)を制御する制御データCD、伝送誤りを検出するチェックサムデータのようなエラー訂正符号CS、端末器5,6,7,8からの返送期間を設定する信号返送期間WTよりなる双極性(±24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデータが伝送されるようになっている(図4(a)参照)。尚、図2の遠隔監視制御システムでは伝送制御装置10を中心として伝送信号Vsにより、各端末器5,6,7,8の監視制御を行うとともに、複極の伝送信号Vsを各端末器5,6,7において整流することにより各端末器5,6,7内の動作電源を得るようになっている。
そして、各端末器5,6,7,8では、伝送線9を介して受信した伝送信号VsのアドレスデータADに含まれるアドレスが予め設定された自己のアドレスと一致したときに、その伝送信号Vsの制御データCDを取り込むとともに、伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して監視データを電流モード信号(信号線Lsの線間を適当な低インピーダンスを介して短絡して送出される信号)として返送するようになっている。
ここにおいて、伝送制御装置10から所望の端末器5,6,7,8にデータを伝送する場合には、モードデータMDを制御モードとし、所望の端末器5,6,7,8のアドレスをアドレスデータADとする伝送信号Vsを送出し、この伝送信号Vsを伝送線9に送出すれば、アドレスデータADに一致する端末器5,6,7,8が制御データCDを受け取り、制御データCDにパリティビットを付加した信号を信号返送期間WTに返信する。伝送制御装置10では送出した信号と信号返送期間WTにおける受信信号との一致によって制御データCDが所望の端末器5,6,7,8に伝送されたことを確認する。また制御端末器7,8や操作端末器5,6は受け取った制御データCDに従って制御動作を行う。
一方、伝送制御装置10は、常時はモードデータMDをダミーモードとして、或いは、常時ポーリングとしてダミー用のアドレスに、又は、接続されている全端末器のアドレスに伝送信号Vsを一定時間間隔で送出しており、端末器5,6,7,8が伝送制御装置10に対して何らかの情報を伝送しようとするときには、ダミーモード或いはポーリング中の伝送信号VsのスタートパルスSTに同期させて図4(b)のような割込信号Viを発生させる。この時、端末器5,6,7,8は割込フラグを設定して伝送制御装置10との以後の情報授受に備える。伝送制御装置10では割込信号Viを受信すると、モードデータMDを割込ポーリングモードとし、且つアドレスデータADの上位の半数のビット(アドレスデータADを8ビットとすれば上位4ビット)を順次増加させながら伝送信号Vsを送出する。割込信号Viを発生した端末器5,6,7,8では、割込ポーリングモードの伝送信号Vsに含まれるアドレスデータADの上位4ビットが予め設定された自己のアドレスの上位4ビットに一致するときに、信号返送期間WTにアドレスの下位4ビットを伝送制御装置10に返信する。このように、伝送制御装置10は割込信号Viを発生した端末器5,6,7,8を16個ずつまとめて探すので、比較的短い時間で端末器5,6,7,8を発見することができる。伝送制御装置10が割込信号Viを発生した端末器5,6,7,8のアドレスを獲得すると、モードデータMDを監視モードとし、アドレスデータADを獲得したアドレスとした伝送信号Vsを伝送線9に送出し、これに対して端末器5,6,7,8は伝送しようとする情報を信号返送期間WTに返信するのである。最後に、伝送制御装置10は割込信号Viを発生した端末器5,6,7,8に対して割込リセットを指示する信号を送出し、端末器5,6,7,8の割込フラグを解除する。
以上のようにして、端末器5,6,7,8から伝送制御装置10への情報伝送は、伝送制御装置10から端末器5,6,7,8への4回の信号伝送(ダミーモード、割込ポーリングモード、監視モード、割込リセット)によって完了する。なお伝送制御装置10が所望の端末器5,6,7,8の動作状態を知ろうとするときには、モードデータMDを監視モードとした伝送信号を送出するだけでよい。
而して、伝送制御装置10では、操作端末器5,6に設けたスイッチSW11〜SW14,SW21〜SW23が操作されると、操作端末器5,6から返信された監視データに基づいて、スイッチSW11〜SW14,SW21〜SW23との対応関係が予め設定されている制御端末器7,8に伝送する制御データを生成し、その制御データCDを含む伝送信号Vsを伝送線9に送出し、対応する制御端末器7,8に制御データCDを伝送し、制御データCDに含まれるスイッチSW11〜SW14,SW21〜SW23に対応した負荷番号のリレー(リモコンリレー11a〜11d又は内部リレー)を駆動して、その主開閉接点をオン又はオフさせることにより、照明負荷1a〜1dを点灯又は消灯させたり、昇降機構部2a〜2dの昇降動作を制御する。
また、操作端末器5,6に設けた別のスイッチSW11〜SW14,SW21〜SW23が操作されると、前記のスイッチが操作されたときと同様に割込信号Viを送出し、伝送制御装置10の割り込みポーリングに応じてアドレス返信を行い、伝送制御装置10から割込み要求監視のアクセスに対応してスイッチの操作データを監視データとして伝送制御装置10へ返信する。伝送制御装置10は割り込み処理後、スイッチSW11〜SW14,SW21〜SW23に対応した負荷番号の制御データCDを対応する制御端末器7,8をアクセスして伝送する。制御端末器7,8は待機状態において制御データCDを受信すると、制御データの負荷番号に対応するリレー(リモコンリレー11a〜11d又は内部リレー)を上述と同様に駆動する。ここに、各端末器5〜8に割り当てた1つのアドレスに対応して例えば4つの負荷番号を設定できるようにしておけば、4つのスイッチで夫々対応する4つの負荷を制御駆動できる。尚、本実施形態の場合には照明用操作端末器5が備える4個のスイッチSW11〜SW14に負荷番号1〜4を割り当て、操作端末器5のアドレス“0”とスイッチSW11〜SW14の負荷番号1〜4とで負荷識別アドレス(0−1、0−2、0−3、0−4)を構成してあり、4つのスイッチSW11〜SW14で夫々対応する4つのリモコンリレー11a〜11dをオン/オフ駆動し、対応する照明負荷1a〜1dを点灯又は消灯させている。また昇降用操作端末器6が備える3個のスイッチSW21〜SW23には負荷番号1〜3が割り当てられ、操作端末器6のアドレス“1”とスイッチSW21〜SW23の負荷番号1〜3とで負荷識別アドレス(1−1、1−2、1−3)を構成してあり、3つのスイッチSW21〜SW23で対応する制御端末器8の内部リレーをオン/オフ駆動し、昇降機構部2a〜2dを上昇、停止又は下降させている。而して、照明負荷1a〜1dをオン/オフするためのリモコンリレー11a〜11dには負荷識別アドレスとして0−1、0−2、0−3、0−4がそれぞれ割り当てられ、昇降機構部2a〜2dを上昇、停止、下降させる際に駆動する内部リレーには負荷識別アドレスとして1−1、1−2、1−3が割り当てられることになる。
また制御端末器7,8はリレーの動作状態を示す監視データを伝送制御装置10へ返信させるようになっており、伝送制御装置10はこの監視データに基づいて対応する操作端末器5,6に対してリレー(リモコンリレー11a〜11d及び内部リレー)の負荷番号に対応するスイッチSW11〜SW14,SW21〜SW23に付設した動作モニタ用発光ダイオード(図示せず)を点灯/消灯させる制御データCDを伝送し、この制御データCDを受け取った操作端末器5,6では制御データに基づいて対応する負荷番号のスイッチに付設してある動作モニタ用発光ダイオードを点灯又は消灯させることにより、対応するリレーの動作状態、つまり負荷の動作状態を表示する。
次に昇降用制御端末器8の構成について図1及び図3を参照して説明する。昇降用制御端末器8は、商用電源ACが接続される電源端子31,32と、昇降機構部2a〜2dの備える3つの入力端子に接続される負荷接続端子33,34,35と、伝送線9,9が接続される信号線接続端子36,37とを備えるとともに、全体的な制御を行うマイコン21と、伝送線9,9を介して伝送信号を送受信する信号送受信部22と、マイコン21と信号送受信部22との間の信号を伝達するフォトカプラ23と、マイコン21からの制御信号に基づいて、端子34−32間、端子35−32間にそれぞれ接続されたラッチングリレーからなる内部リレーRY1,RY2のオン/オフを切り替えるリレー駆動部24と、図示しないアドレス設定器から光信号により入力されるアドレスデータを受信し、当該アドレスデータを記憶部(図示せず)に記憶させるアドレス設定部25と、昇降機構部2a〜2dの制御動作のモードを監視モード又は制御モードの何れかに切り換えるモード切替部26と、昇降機構部2a〜2dを下降させる際に当該昇降機構部2a〜dを停止させる停止モードを自動停止モード又は手動停止モードの何れかに切り替える停止モード切替部27と、昇降機構部2a〜2dを手動操作するための手動操作部28と、電源端子31,32を介して供給される商用電源ACから内部の動作電源を作成する電源回路29とを備えている。
尚、モード切替部26によって切り替えられる監視モードとは、予め対応関係が設定された照明用制御端末器7による照明負荷1a〜1dの制御状態を監視しておき、昇降機構部2a〜2dを昇降させる制御データを受信した際に消灯中であれば昇降機構部2a〜2dを昇降させ、点灯中は昇降機構部2a〜2dを昇降させないようにするモードである。また制御モードとは、昇降機構部2a〜2dを昇降させる制御データを受信した際に、予め対応関係が設定された照明用制御端末器7により照明負荷1a〜1dを消灯させる監視データを伝送制御装置10に返送して照明負荷1a〜1dを消灯させた状態で、昇降機構部2a〜2dを昇降させるモードである。また停止モード切替部27によって切り替えられる自動停止モードとは、照明負荷1a〜1dの可動接点が昇降機構部2a〜2dの固定接点に接触している時の照明負荷1a〜1dの天井位置から昇降機構部2a〜2dを所定距離だけ下降させると、昇降機構部2a〜2dの下降を自動的に停止させる停止モードである。尚、本実施形態では下降距離を天井位置からの下降時間で判断しており、自動停止モードでは、天井位置から予め設定された自動停止時間Tだけ下降させると、自動的に停止させている。また手動停止モードとは、自動停止モードによる自動停止動作を行わないような停止モードである。
昇降用制御端末器8は、図3に示すように略直方体状の器体30の内部に図1に示した回路ブロックを収納してあり、器体30の左右方向における片側には電源端子31,32と負荷接続端子33〜35とが配設され、左右方向の他側には信号線接続端子36,37が配設されている。また器体30の前面には、モード切替部26を構成するスライドスイッチの操作摘み26aと、停止モード切替部27を構成するスライドスイッチの操作摘み27aと、手動操作部28を構成する押釦スイッチの操作ボタンB1,B2とが配設されている。尚、操作ボタンB1は上昇操作用の操作ボタン、操作ボタンB2は下降操作用の操作ボタンである。
次に本システムによる昇降式照明器具の制御動作を図5のフローチャートに基づいて説明する。尚、昇降用制御端末器8の記憶部には、上昇動作に対応する負荷識別アドレスとして1−1が、停止動作に対応する負荷識別アドレスとして1−2が、下降動作に対応する負荷識別アドレスとして1−3が設定されるとともに、対応する照明器具1a〜1dの監視又は制御アドレスとしてグループアドレス(G1)が設定されているものとして以下説明する(表1参照)。ここで、グループアドレスG1とは、対応する照明器具1a〜1dの負荷識別アドレス0−1、0−2、0−3、0−4を1つのグループとして制御(オン、オフ)又は監視するためのアドレスである。
なお上述の照明監視/制御アドレスにはグループアドレス以外にも、特定の照明器具に対応した個別アドレスや、複数の照明器具をそれぞれ予め設定されたパターンで動作させるパターンアドレスを設定することができ、表2に示す例では、照明監視/制御アドレスとして負荷識別アドレスが0−1、0−2、0−3、0−4のリモコンリレー11a〜11dを全てオフさせるようなパターンアドレスP1が設定されている。
先ず、モード切替部26を構成するスライドスイッチの操作摘み26aが、制御モード側に切り替えられるとともに、停止モード切替部27の操作摘み27aが自動停止モード側に切り替えられている場合(昇降機構部2a〜2dが停止位置設定機能を備えていない場合)について図5(a)のフローチャートを参照して説明する。
照明負荷1a〜1dが下降している状態で、昇降用操作端末器6のスイッチSW21(負荷識別アドレス1−1)が押し操作されると(ステップS1)、上記の伝送処理を経て昇降用操作端末器6から伝送制御装置10へスイッチSW21が押されたことを示す監視データが送られ、伝送制御装置10では、予め対応関係が設定された昇降用制御端末器8に対して、負荷識別アドレスが1−1の内部リレーをオンさせる制御データを伝送する。この時、昇降用制御端末器8のマイコン21では、昇降機構部2a〜2dを昇降させる前に、照明制御/監視アドレスに設定されたグループアドレスG1の負荷をオフさせる監視データを信号送受信部22から伝送制御装置10へ返送させる。伝送制御装置10では、昇降用制御端末器8から返送された監視データをもとに、負荷識別アドレスが0−1、0−2、0−3、0−4のリモコンリレー11a〜11dをオフさせる制御データを作成し、この制御データを対応する照明用制御端末器7に送信することで、照明用制御端末器7によりリモコンリレー11a〜11dをオフさせて、照明器具1a〜1dを消灯させる(ステップS2)。その後、昇降用制御端末器8のマイコン21は、リレー駆動部24により負荷識別アドレスが1−1のリレーRY1をオンさせて、昇降機構部2a〜2dを上昇動作させるとともに(ステップS3)、1分毎に信号送受信部22による割込み処理を行わせて、グループアドレスG1の負荷をオフさせるデータを監視データとして伝送制御装置10へ返送させ(ステップS4)、照明負荷1a〜1dを消灯させており、上昇中に照明負荷1a〜1dの点灯操作が行われて安定器13a〜13dが通電状態となるのを防止する。また、昇降用制御端末器8のマイコン21では、図示しないタイマにより上昇開始時からの経過時間を計時させており(ステップS5)、上昇開始時より自動停止時間T(例えば約15分)が経過すると、照明負荷1a〜1dが天井位置まで上昇したと判断して、リレー駆動部24により負荷識別アドレスが1−1のリレーRY1をオフさせ、昇降機構部2a〜2dを停止させる(ステップS6)。尚、図5(a)のフローチャートでは、上昇操作用のスイッチSW21が押された場合の動作について説明したが、下降操作用のスイッチSW23が押された場合の動作も同様である。
一方、モード切替部26を構成するスライドスイッチの操作摘み26aが、監視モード側に切り替えられるとともに、停止モード切替部27の操作摘み27aが自動停止モード側に切り替えられている場合について図5(b)のフローチャートを参照して説明する。
照明負荷1a〜1dが下降している状態で、昇降用操作端末器6のスイッチSW21(負荷識別アドレス1−1)が押し操作されると(ステップS11)、上記の伝送処理を経て昇降用操作端末器6から伝送制御装置10へスイッチSW21が押されたことを示す監視データが送られ、伝送制御装置10では、予め対応関係が設定された昇降用制御端末器8に対して、負荷識別アドレスが1−1の内部リレーをオンさせる制御データを伝送する。ここで、照明負荷1a〜1dが制御された際に、伝送制御装置10から照明用操作端末器5へ対応するリモコンリレー11a〜11dの動作状態を示す監視データが返送されるのであるが、この監視データを昇降用制御端末器8のマイコン21がモニタすることによって、グループアドレスG1に対応するリモコンリレー11a〜11dの動作状態を把握している。そして、昇降用制御端末器8のマイコン21では、昇降機構部2a〜2dを昇降させる前に、グループアドレスG1に対応するリモコンリレー11a〜11dが全てオフしているか否かを判断しており(ステップS12)、リレー11a〜11dのうち一つでもオンしていれば、昇降機構部2a〜2dを昇降させずに処理を終了する(ステップS16)。一方、ステップS12においてグループアドレスG1に対応するリモコンリレー11a〜11dが全てオフしていれば、昇降用制御端末器8のマイコン21は、リレー駆動部24により負荷識別アドレスが1−1のリレーRY1をオンさせて、昇降機構部2a〜2dを上昇動作させる(ステップS13)。また昇降用制御端末器8のマイコン21では、昇降機構部2a〜2dを昇降させた後もグループアドレスG1に対応するリモコンリレー11a〜11dのオン/オフを監視しており(ステップS14)、リモコンリレー11a〜11dが全てオフであれば、上昇開始時からの経過時間をタイマに計時させ(ステップS15)、上昇開始時より自動停止時間T(例えば約15分)が経過した時点で照明負荷1a〜1dが天井位置まで上昇したと判断して、リレー駆動部24により負荷識別アドレスが1−1のリレーRY1をオフさせ、昇降機構部2aを停止させる(ステップS16)。またステップS14においてリモコンリレー11a〜11dのうち一つでもオンになると、昇降用制御端末器8のマイコン21は、リレー駆動部24により負荷識別アドレスが1−1のリレーRY1をオフさせて、昇降機構部2aを停止させた後処理を終了する(ステップS16)。尚、図5(b)のフローチャートでは、上昇操作用のスイッチSW21が押された場合の動作について説明したが、下降操作用のスイッチSW23が押された場合の動作も同様である。
このように昇降用制御端末器8は、昇降機構部2a〜2dを制御する動作のモードを監視モード又は制御モードの何れかに切り替えるモード切替部26を備えており、例えば店舗などの商業施設で使用される場合に、モード切替部26によって制御動作のモードが監視モードに切り替えられていれば、昇降用操作端末器6の昇降操作スイッチSW21〜SW23が誤って操作されたとしても、照明負荷1a〜1dの点灯中は昇降機構部2a〜2dを昇降させることはないので、照明負荷1a〜1dが誤って消灯されるのを防止することができる。また例えば体育館などで使用される場合に、モード切替部26によって制御動作のモードが制御モードに切り替えられていれば、昇降用操作端末器6の昇降操作スイッチSW21,SW23が操作されると、対応する照明負荷1a〜1dを消灯させた後に昇降機構部2a〜2dを昇降させるから、対応する照明負荷1a〜1dの消灯操作を行わなくてもこの照明負荷1a〜1dを自動的に消灯させた後で昇降機構部2a〜2dを昇降させることによって,アークの発生を防止しつつ、保守点検作業の作業効率を向上させることができる。
また図5(a)(b)のフローチャートでは、停止モードが自動停止モードに設定された場合、すなわち昇降機構部2a〜2dが停止位置設定機能を備えていない場合について説明しており、この場合は上昇開始時又は下降開始時から所定時間が経過すると、天井位置まで上昇した、或いは、天井位置から所定距離下降したと判断して、昇降機構部2a〜2dを停止させている。
ここで、昇降機構部2a〜2dを上昇又は下降させてから自動的に停止させるまでの運転時間を設定する手順について図6を参照して説明する。図6では横軸に時間を、縦軸に天井位置からの距離(昇降時の運転時間)をとって、照明負荷1a〜1dの昇降位置の変化を示している。なお説明を簡単にするため、照明負荷1a〜1dは全て消灯しているものとして説明を行う。
昇降用制御端末器8のマイコン21では、昇降機構部2a〜2dを昇降させる毎にその動作時間をタイマにより計時し、その計時結果を累計することによって、天井位置から前回の停止位置まで照明負荷1a〜1dを下降させるのに必要な下降時間を求め、この下降時間を所定時間Tとして記憶させている。なお昇降用制御端末器8のマイコン21では、天井位置から60秒以内に下降できる位置(図6の区間D)で昇降機構部2a〜2dが停止させられた場合は、その時の時間を累計しないようになっている。
時刻t1において操作端末器6のスイッチSW23が操作されると、上述の伝送処理を経て伝送制御装置10から昇降用制御端末器8に昇降機構部2a〜2dを下降させる制御データが送られ、この制御データに応じて制御端末器8が昇降機構部2a〜2dを下降させる。また時刻t2において操作端末器6のスイッチSW22が操作されると、上述と同様の処理を経て、制御端末器8が昇降機構部2a〜2dを停止させるのであるが、この間の下降時間(t2−t1)は60秒未満のため、マイコン21では昇降時間の累計は行わない。その後、時刻t3で操作端末器6のスイッチSW21が操作されると、上述と同様の処理を経て、昇降用制御端末器8が昇降機構部2a〜2dを上昇させるとともに、天井位置に達した時刻t4で昇降機構部2a〜2dを停止させるのであるが、マイコン21ではこの間の上昇時間(t4−t3)も累計しない。
その後、昇降用制御端末器8が、時刻t5において昇降用操作端末器6のスイッチ操作にしたがって昇降機構部2a〜2dを下降させるとともに、時刻t6において昇降用操作端末器6のスイッチ操作にしたがって昇降機構部2a〜2dを停止させると、昇降用制御端末器8のマイコン21では、この間の動作時間T1(=t6−t5)を自動停止時間Tとして記憶させる(T=T1)。次に時刻t7〜t8にかけて昇降用制御端末器8が、昇降用操作端末器6のスイッチ操作にしたがって昇降機構部2a〜2dをさらに下降させると、昇降用制御端末器8のマイコン21では、この間の動作時間T2(=t8−t7)を自動停止時間Tに加算した時間(T+T2)を新たに自動停止時間Tとして記憶させる。
また昇降用制御端末器8が、時刻t9において昇降用操作端末器6のスイッチ操作にしたがって昇降機構部2a〜2dを上昇させるとともに、時刻t10において昇降用操作端末器6のスイッチ操作にしたがって昇降機構部2a〜2dを停止させると、昇降用制御端末器8のマイコン21では、この間の動作時間T3(=t10−t9)を自動停止時間Tから減算した時間(T−T3)を新たに自動停止時間Tとして記憶させるとともに、時刻t11〜t12にかけて昇降用制御端末器8が、昇降用操作端末器6のスイッチ操作にしたがって昇降機構部2a〜2dをさらに上昇させると、昇降用制御端末器8のマイコン21では、この間の動作時間T4(=t12−t11)を自動停止時間Tから減算した時間(T−T4)を新たに自動停止時間Tとして記憶させる。
また時刻t13〜t14にかけて昇降用制御端末器8が、昇降用操作端末器6のスイッチ操作にしたがって昇降機構部2a〜2dを下降させると、昇降用制御端末器8のマイコン21では、この間の動作時間T4(=t14−t13)を時間Tから減算した時間(T−T4)を上記所定時間T(=T−T4)として記憶させる。また時刻t15〜t16にかけて昇降用制御端末器8が、昇降用操作端末器6のスイッチ操作にしたがって昇降機構部2a〜2dを下降させると、昇降用制御端末器8のマイコン21では、この間の動作時間T5(=t16−t15)を時間Tから減算した時間(T−T5)を上記所定時間T(=T−T5)として記憶させる。
その後、時刻t17〜t18にかけて昇降用制御端末器8は、昇降用操作端末器6のスイッチ操作にしたがって昇降機構部2a〜2dを上昇させるが、照明負荷1a〜1dの停止位置が区間D内のため、この間の昇降時間を自動停止時間Tに累積する処理は行わず、前回の自動停止時間Tのままとする。
そして、時刻t21において昇降用操作端末器6の下降操作用のスイッチSW23が操作されると、昇降用制御端末器8のマイコン21はリレー駆動部24を制御して、昇降機構部2a〜2dを下降させており、その後下降開始時から自動停止時間Tが経過する迄の間に停止操作などが行わなければ、自動停止時間Tが経過した時刻t22においてリレー駆動部24により昇降機構部2a〜2dを停止させる。また、時刻t23において昇降用操作端末器6の上昇操作用のスイッチSW24が操作されると、昇降用制御端末器8のマイコン21はリレー駆動部24を制御して、昇降機構部2a〜2dを上昇させており、上昇開始時から自動停止時間Tが経過する迄の間に停止操作などが行わなければ、自動停止時間Tが経過した時刻t22においてリレー駆動部24により昇降機構部2a〜2dを停止させる。尚、上昇時には制御端末器8において照明負荷1a〜1dが天井位置まで上昇したことを検出すると、昇降機構部2a〜2dを自動停止するようにしても良い。
このように昇降用制御端末器8では、停止モード切替部27によって、昇降機構部2a〜2dを停止させる停止モードを自動停止モード又は手動停止モードの何れかに切り替えているので、昇降機構部2a〜2dとして、停止位置を設定する機能を備えた昇降機構部と、停止位置設定機能を持たない昇降機能部の両方を使用できるから利便性が向上し、また停止位置設定機能を備えた昇降機能部と停止位置設定機能を持たない昇降機構部とで別々の昇降用制御端末器8を用いる場合に比べて、昇降用制御端末器8の商品選定を簡略化できるという効果がある。
尚、昇降機構部2a〜2dが停止位置設定機能を備えている場合には、停止モード切替部27の操作摘み27aを手動停止モード側に切り替えて使用すれば良い。昇降用制御端末器8の停止モードが手動停止モードに切り換えられた場合は、昇降機構部2a〜2dを停止させる際に、昇降用制御端末器8側で昇降機構部2a〜2dを自動的に停止させる処理を行わず、昇降機構部2a〜2d自体が備える停止位置設定機能により所定の位置で自動的に停止させるので、上昇又は下降用のスイッチSW21,SW23を操作して昇降機構部2a〜2dを上昇又は下降させた後、昇降機構部2a〜2dが停止位置設定機能により自動停止すると、停止スイッチSW22を必ず操作して昇降機構部2a〜2dへの出力を停止させる必要がある。
また本実施形態では、昇降用制御端末器8に手動操作部28を設けてあり、上昇用の操作ボタンB1又は下降用の操作ボタンB2をユーザが押し操作すると、マイコン21が操作ボタンB1,B2からの操作入力に基づいてリレー駆動部24に制御信号を出力し、対応するリレーRY1,RY2をオン/オフさせることで、昇降機構部2a〜2dを上昇、停止又は下降させることができる。而して、遠隔制御システムの導入時などに本システムの運用が可能な状態となっていなくても、昇降用制御端末器8の昇降操作スイッチ(手動操作部28)を操作することによって、対応する昇降機構部2a〜2dを昇降させることができるので、昇降用制御端末器単体で昇降機構部2a〜2dの昇降テストを実施することができ、効率よく施工作業を行うことができる。