JP5148824B2 - マグネタイト粉末、マグネタイト粉末の製造方法 - Google Patents

マグネタイト粉末、マグネタイト粉末の製造方法

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本発明は電波吸収体や土壌改良剤用多孔質鉄粉の原料となるマグネタイト粉末及びその製造方法に関するものである。
特開2000−80401号公報 特開昭63−201019号公報
近年、鉄粉が土壌改良剤や電波吸収体に広く使用されるようになり、多孔質鉄粉開発の要望が増えてきている。
土壌改良剤として鉄粉が用いられるのは次の理由による。鉄粉を湿潤状態の土壌中におくと、Feイオンが溶け出し、このFeイオンが、土壌中のテトラクロロエチレンなどの有機ハロゲン化合物と反応して、エチレンなどの有機物とハロゲンに分解し、無害化する。
特許文献1にはP、S、Bの1種以上を含有し、比表面積が0.01〜1.0m/g、粒子径が1〜1000μmの鉄粉が開示されている。
また、鉄粉の表面積を増やすことによりFeイオンの溶出の増大を図る試みがなされているが、表面積の増大とともに発火しやすくなるという問題が生じている。
電波吸収体としての鉄粉は、現在、数10MHz〜1GHz帯域の電波吸収に有用であることが知られている。鉄粉をより高い周波数の領域の電波を吸収するように、アスペクト比の工夫、特殊元素の添加など様々な試みがなされている。
このような土壌改良剤や電波吸収体には主としてアトマイズ鉄粉がそのままあるいは還元処理されて用いられている。アトマイズ鉄粉を用いる限り、比表面積の大きい多孔質鉄粉を得ることは難しい。そこで、多孔質鉄粉を得るための方法を種々検討した結果、マグネタイト粉末から製造する方法を見出した。
従来のマグネタイト粉末の製造方法として、例えば、水酸化第二鉄又はゲータイトを含むアルカリ性懸濁液をオートクレープを用いて水熱処理することにより水溶液からヘマタイト粒子を生成させ、このヘマタイト粒子を還元性ガス中で加熱還元する方法及び水酸化第一鉄を含むアルカリ性懸濁液を強酸化剤で急激に酸化することにより、又は特定の添加剤の存在下で第二鉄塩とアルカリとを水性媒体中で反応させて水酸化第二鉄を生成させ、該水酸化第二鉄を水熱処理することにより水溶液中からゲータイト粒子を生成させ、該ゲータイト粒子を加熱脱水後、還元性ガス中で加熱還元する方法が知られている。この方法は水溶液から生成した粒子を還元性ガス中で加熱還元することが必要であり、生成した粒子は平均粒径が1μm以下になる。
特開昭63−201019号公報には第一鉄塩溶液と炭酸アルカリ溶液を反応させて得られたFeCOを含む水溶液に酸素含有ガスを通気して平均粒径0.03〜0.5μm、比表面積が7〜30m/gのマグネタイト粉末の製造方法が開示されている。
以上のような第一鉄塩水溶液あるいは第二鉄塩水溶液とアルカリ水溶液との反応に酸素含有ガスを通気することによりマグネタイトを製造する方法は、平均粒子径が1μm以下のマグネタイトを製造するには好適な方法であるが、平均粒子径が2μm以上のマグネタイトを製造するには適していない。
平均粒子径が1μm以下のマグネタイトを還元した鉄粉は、活性度が高すぎて発火してしまうという問題があった。
本発明では多孔質鉄粉を得るために、還元処理前のマグネタイト粉末の表面積が大きいことが有効であり、また、還元処理後の発火防止には特殊元素の含有が有効であることを新たに見出した。
本発明のマグネタイト粉末は比表面積が4m/g以上であって、平均粒子径が2〜90μmであるという特徴をもつ。比表面積が4m/gより小さいと、マグネタイト粉末を還元処理した鉄粉は、電波吸収体として使用した場合、渦電流が大きくなるため好ましくない。比表面積は6m/g以上が好ましく、より好ましくは8m/g以上である。本発明において、比表面積は窒素ガスを用いたBET法で測定した値を用い、平均粒子径はレーザー回折法で測定したD50の値を用いた。マグネタイト粉末の平均粒子径が2μmより小さいとマグネタイト粉末を還元処理した鉄粉は発火しやすくなる。一方、マグネタイト粉末の平均粒子径が90μmより大きいとマグネタイト粉末を還元処理した鉄粉は樹脂と混練して電波吸収体にした場合、鉄粉の充填率が低下し、電波吸収性能が低下する。好ましくは平均粒子径は5〜15μmである。
上述の通り本発明のマグネタイト粉末の特徴は、比表面積、平均粒子径に代表される形状の特異性である。よって、マグネタイト粉末の各々の用途における種々の特性を向上する目的でFe以外の成分を含有することができる。また、マグネタイト粉末の各々の用途における使用を妨げない範囲で鉄以外の成分を含有することができる。例えば原料として後述する希土類−鉄−ホウ素系、希土類−鉄−窒素系の永久磁石用合を原料として用いた場合、原料に由来するFe以外の成分(例えばYを含む希土類元素、B、C、Co、Al、Cu、Ga、Ti、Zr、Nb、V、Cr、Mo、Mn、Ni、Si、Mg、Ca等)を含有することができる。鉄以外の成分の含有量は15原子%以下が好ましい。
本発明のマグネタイト粉末は酸素を除く金属元素の合計を100原子%とした場合、Yを含む希土類元素、Al、Ti、Si、Mn、Co、Niの中から選ばれた1種以上の元素を0.01〜15原子%含有することが好ましい。Yを含む希土類元素、Al、Ti、Si、Mnの酸素との親和力はFeよりも大きく、鉄粒子の表面に酸化物層を形成しやすい。このような元素を含むマグネタイト粉末を還元処理した鉄粉は表面層に酸化物が存在することにより発火を回避でき、その上、鉄粉の粒子同士の接触による導通に起因する渦電流発生を防止できる。特に希土類元素を1〜5原子%含有することが好ましい。希土類元素としては、Nd、Pr、Tb、Dyを含有することが好ましい。純鉄は透磁率が大きく、電波吸収用磁性体として優れているが、Co、Al、Si、Niなどの元素を含有すると透磁率をさらに大きくすることが可能な点で好ましい。これらの元素の添加量は、0.01原子%以下では効果が十分でなく、15原子%より多いとマグネタイト粉末を還元処理した鉄粉は電波吸収特性が低下し、また、これら元素はマグネタイトの主成分であるFeに比べて高価であるため、経済性を損なう。
本発明のマグネタイト粉末は比表面積が大きいため、これを還元処理した鉄粉は比表面積が大きく、湿潤状態において有機ハロゲン化合物を分解する性能が優れ、汚染土壌、排水の浄化剤として好適なものとなる。
上述したマグネタイト粉末は、金属、原料合金を原料として本発明の方法より製造できる。本発明のマグネタイト粉末の製造方法は、下記の工程1、工程2A、工程3Aを含むか、あるいは工程1、工程2B、工程3Bを含む。
(工程1)M元素を含有する鉄を主成分とする合金(Fe−M合金)を準備する工程
(工程2A)該Fe−M合金を酸溶液に浸漬し、M元素を溶出させ、鉄の水酸化物を主成分とする固形物(Fe固形物)を得る工程
(工程3A)該Fe固形物をアルカリ溶液に浸漬し、マグネタイト粉末を得る工程
あるいは、
(工程1)M元素を含有する鉄を主成分とする合金(Fe−M合金)を準備する工程
(工程2B)該Fe−M合金をアルカリ溶液に浸漬し、マグネタイトを主成分とする固形物(中間マグネタイト固形物)を得る工程
(工程3B)該中間マグネタイト固形物を酸溶液に浸漬し、M元素を溶出させ、マグネタイト粉末を得る工程
工程1において、M元素を含有する鉄を主成分とする合金(Fe−M合金)を準備する。M元素としては、Yを含む希土類元素、アルカリ土類金属、P、C、S、Al、Ti、Si、Mn、Co、B、Cu、Ga等を用いることができる。M元素は工程2A、工程3Bにおいて酸溶液に溶出されるが、工程2A、工程3Bにおける種々の条件により、溶出したり、溶出しなかったりするため、上述の元素が常にM元素であるというわけではない。
マグネタイト粉末を還元処理した鉄粉の種々の特性を向上させる目的、または特性を阻害しない範囲で、M元素及びFe以外の元素を含有させてもよい。所定の組成となるように原料として準備したM元素、Fe、その他の元素の単金属、原料合金を溶解した後、凝固させることによりM元素を含有する鉄を主成分とする合金(Fe−M合金)を得ることができる。
原料の単金属、原料合金は高周波溶解法、アーク溶解法などいずれの方法で溶解してもよく、凝固方法はモールド法、アトマイズ法、ストリップキャスト法いずれの方法を採用してもよい。また、次工程以降で行うアルカリ溶液及び酸溶液への浸漬処理の作業効率を上げること、およびマグネタイト粉末の粒子径を調整することを目的に、あらかじめ、数mm以下に粉砕しておくことが有効である。工程2A、工程3A、工程2B及び工程3Bの反応を促進するためには粉砕粉の大きさは小さいほうがよい。好ましくは0.1mm以下がよい。
また、粉砕工程の前に、マグネタイト及びマグネタイトから製造する鉄粉の特性を考慮して熱処理工程を入れてもよい。好ましい熱処理条件は加熱温度500℃〜1200℃、加熱時間1分〜24時間であるが、必要に応じてこの範囲以外の熱処理を行うことができる。
Fe−M合金としては、工業的に広く用いられている希土類−鉄−ホウ素系、希土類−鉄−窒素系の永久磁石用合金、希土類−鉄−ケイ素系の磁気冷凍材料用合金等を用いることができる。これらを使用した場合、主に希土類元素がM元素に相当する。これらは本発明のマグネタイト粉末用に製造されたものに限らず、磁石、磁気冷凍材料に加工する際、不要部の切除、研削、研磨で発生した合金屑等を用いることができる。
工程2Aにおいて、工程1で製造したFe−M合金を酸溶液に浸漬し、固形物中のM元素を選択的に溶出し、鉄の水酸化物を主成分とする固形物(Fe固形物)にする。鉄の水酸化物を主成分とするとは、X線回折スペクトルを測定した際、鉄の水酸化物に由来する回折ピークが主要なピークとして観察されることを意味する。Fe固形物を得るための条件は、Fe−M合金の組成、Fe−M合金の形状等により異なるが、適宜、使用する酸溶液の種類、酸の濃度、酸溶液の使用量、反応温度、反応時間等を制御して容易に行うことができる。経済性を損なわない条件で行うことが好ましい。使用する酸溶液としては、塩酸、硝酸、硫酸、フッ酸あるいはそれらの混酸を用いることができる。使用する酸溶液の濃度は、例えば0.1〜10mol/l、好ましくは1〜5mol/lである。使用する酸溶液の使用量は、例えばFe−M合金中のM元素のモル数の0.1〜10倍量である。反応温度は、例えば30℃以上、好ましくは40℃以上、より好ましくは60℃以上である。反応時間は1〜100時間、好ましくは10〜24時間である。酸素を含有するガスを酸溶液中に吹き込むと効果的に反応が促進される。M元素を選択的に溶出することにより、比表面積の大きいFe固形物を得ることができる。M元素の1部は残存させてもよい。また、Fe元素の1部を溶出させてもよく、pHを調整し、溶出したFe元素を水酸化物として析出させてもよい。反応終了後、Fe固形物は反応溶液から濾別され、必要に応じて洗浄を行うことができる。
工程3Aにおいて、工程2Aで製造したFe固形物をアルカリ溶液に浸漬し、Feを主成分とするマグネタイト粉末にする。マグネタイト粉末を得るための条件は、Fe固形物の組成、Fe固形物の形状等により異なるが、適宜、使用するアルカリ溶液の種類、アルカリ溶液の濃度、アルカリ溶液の使用量、反応温度、反応時間等を制御して容易に行うことができる。経済性を損なわない条件で行うことが好ましい。使用するアルカリ溶液としては、例えばアルカリ金属塩の水溶液、アンモニア水溶液またはアンモニウム塩水溶液等が挙げられる。前記アルカリ金属塩としては、例えばナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属の水酸化物、炭酸塩等が挙げられ、特に反応性の点から水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の水酸化物が望ましい。前記アンモニウム塩としては、例えば炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。使用するアルカリ溶液の濃度は、例えば0.1〜10mol/l、好ましくは1〜5mol/lである。使用するアルカリ溶液の使用量は、例えばFe−M合金におけるFe元素のモル数の0.1〜10倍量である。反応温度は、例えば30℃以上、好ましくは40℃以上、より好ましくは60℃以上である。反応時間は1〜100時間、好ましくは10〜24時間である。大気圧以上に加圧できる反応容器を用いることで効果的に反応が促進される。また、酸素を含有するガスをアルカリ溶液中に吹き込むと効果的に反応が促進される。反応終了後、マグネタイト粉末は反応溶液から濾別され、必要に応じて洗浄を行うことができる。マグネタイト粉末は主にFe酸化物、及び1部残存したM元素やその他の元素の酸化物、水酸化物、及び1部残存したM元素やその他の元素と用いた酸の陰イオンとの化合物、並びに水和水、付着水等の水分を含有する。
工程2Bにおいて、工程1で製造したFe−M合金をアルカリ溶液に浸漬し、マグネタイトを主成分とする固形物(中間マグネタイト固形物)にする。マグネタイトを主成分とするとは、X線回折スペクトルを測定した際、マグネタイトに由来する回折ピークが主要なピークとして観察されることを意味する。中間マグネタイト固形物を得るための条件は、Fe−M合金の組成、Fe−M合金の形状等により異なるが、適宜、使用するアルカリ溶液の種類、アルカリ溶液の濃度、アルカリ溶液の使用量、反応温度、反応時間等を制御して容易に行うことができる。経済性を損なわない条件で行うことが好ましい。使用するアルカリ溶液としては、例えばアルカリ金属塩の水溶液、アンモニア水溶液またはアンモニウム塩水溶液等が挙げられる。前記アルカリ金属塩としては、例えばナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属の水酸化物、炭酸塩等が挙げられ、特に反応性の点から水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の水酸化物が望ましい。前記アンモニウム塩としては、例えば炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。使用するアルカリ溶液の濃度は、例えば0.1〜10mol/l、好ましくは1〜5mol/lである。使用するアルカリ溶液の使用量は、例えばFe−M合金中のFe元素のモル数の0.1〜10倍量である。反応温度は、例えば30℃以上、好ましくは40℃以上、より好ましくは60℃以上である。反応時間は1〜100時間、好ましくは10〜24時間である。大気圧以上に加圧できる反応容器を用いることで効果的に反応が促進される。また、酸素を含有するガスをアルカリ溶液中に吹き込むと効果的に反応が促進される。反応終了後、中間マグネタイト固形物は反応溶液から濾別され、必要に応じて洗浄を行うことができる。工程2Bの条件によりM元素の1部およびFe以外の含有元素が溶出する場合がある。
工程3Bにおいて、工程2Bで製造した中間マグネタイト固形物を酸溶液に浸漬し、該固形物中のM元素を選択的に溶出し、Feを主成分とするマグネタイト粉末にする。マグネタイト粉末を得るための条件は、中間マグネタイト固形物の組成、中間マグネタイト固形物の形状等により異なるが、適宜、使用する酸溶液の種類、酸の濃度、酸溶液の使用量、反応温度、反応時間等を制御して容易に行うことができる。経済性を損なわない条件で行うことが好ましい。使用する酸溶液としては、塩酸、硝酸、硫酸、フッ酸あるいはそれらの混酸を用いることができる。使用する酸溶液の濃度は、例えば0.1〜10mol/l、好ましくは1〜5mol/lである。使用する酸溶液の使用量は、例えばFe−M合金におけるM元素のモル数の0.1〜10倍量である。反応温度は、例えば30℃以上、好ましくは40℃以上、より好ましくは60℃以上である。反応時間は1〜100時間、好ましくは10〜24時間である。酸素を含有するガスを酸溶液中に吹き込むと効果的に反応が促進される。M元素を選択的に溶出するには、M元素たけが溶出するpH域に制御して行うことができる。M元素を選択的に溶出することにより、比表面積の大きいFeを主成分とするマグネタイト粉末を得ることができる。適宜、条件を制御することにより、M元素の1部を残存させ、あるいは、Fe元素の1部を溶出させてもよい。反応終了後、マグネタイト粉末は反応溶液から濾別され、必要に応じて洗浄を行うことができる。マグネタイト粉末は主にFe酸化物、及び1部残存したM元素やその他の元素の酸化物、水酸化物、及び1部残存したM元素やその他の元素と用いた酸の陰イオンとの化合物、並びに水和水、付着水等の水分を含有する。
例えばFe−M合金として希土類−鉄−ホウ素系の永久磁石用合金を用いた場合、最終的に得られるマグネタイト粉末に希土類元素を含有させることができる。このようなマグネタイト粉末を原料として製造した鉄粉は表層部に希土類元素の酸化物が存在するため、空気に触れても発火しにくいという特性を付与することができる。
上述の工程1、工程2A、工程3A、あるいは工程1、工程2B、工程3Bを行って得られたマグネタイト粉末は、必要に応じて、工程4を行うことができる。工程4では、マグネタイト粉末を400℃以下の温度に加熱する。加熱雰囲気は酸素を含む雰囲気でも不活性ガス雰囲気でもよい。乾燥温度が400℃を越えるとマグネタイトの一部がヘマタイトになる。ヘマタイトを含有してもよいがヘマタイトは鉄粉を得るために還元雰囲気で処理したときに水蒸気が多く発生し、その処理に余計なコストがかかる。そのため、ヘマタイトは少ない方がよい。したがって、加熱温度は400℃未満がよい。このマグネタイト粉末を水素を含有するガスを用いて還元することにより多孔質鉄粉を得ることができる。
工程2A及び工程3Bで溶出させたM元素を公知の沈澱分別法や溶媒抽出法等で回収・再利用することにより、資源の有効利用が可能である。
本発明の平均粒径が2〜90μm、比表面積が4m/g以上のマグネタイト粉末はM元素を含有するため、還元処理されても、発火性の低い多孔質鉄粉にすることができる。
次に実施例により本発明を詳述する。
(実施例1)
組成が12.9Nd−0.5Co−6.0B−80.6Feとなるように配合した原料をアルゴン雰囲気中で、高周波溶解炉で溶解し、ストリップキャスティング法により厚さ約0.6mmの合金薄帯を得た。この合金薄帯を粉砕して平均粒子径が約15μmの合金粉末を得た。この粉末500gを1000mlの純水に混ぜ合金スラリーとした。このスラリーを攪拌し、毎分300mlの空気を吹き込みながら5mol/lの硝酸水溶液を添加し、空気の吹き込み量と硝酸水溶液の投入速度を制御して60℃を超えないように反応させ、pH5.5となった時点で硝酸水溶液の投入を終了し、以後2時間空気を吹き込みながら攪拌を行った。硝酸水溶液の総投入量は1600mlであった。得られた溶液をヌッチェ式濾過機で濾過して、沈殿物と溶液を分離した。沈殿物のX線回折スペクトルを測定した結果、水酸化第二鉄を主とするものであった。次に、この沈殿物を1000mlの純水に混ぜスラリー状にした。反応容器としてオートクレーブを用い、攪拌しながら5mol/lの水酸化ナトリウム水溶液1600mlを添加し、150℃で10時間攪拌反応させた。スラリー中に残存する固形物をヌッチェ式ろ過機でろ過し、マグネタイト粉末を得た。得られたマグネタイト粉末をデカンテーション法により洗浄した。このマグネタイト粉末をICP分析したところ、その組成は1.62Nd−0.70Co−0.84B−96.84Feであった。このマグネタイトを300℃で大気中5時間加熱した。加熱後のマグネタイト粉末についてBET法により比表面積、レーザー回折法により平均粒子径(D50)を測定した。その結果、BET値は20.5m/g、平均粒子径は17.5μmであった。
(実施例2)
組成が10.9Nd−3.10Dy−0.50Co−6.10B−79.4Feとなるように配合した原料をアルゴン雰囲気中で、高周波溶解炉で溶解し、ストリップキャスティング法により厚さ約0.4mmの合金薄帯を得た。この合金薄帯を粉砕して平均粒子径が約10μmの合金粉末を得た。この粉末500gを1000mlの純水に混ぜ合金スラリーとした。このスラリーを攪拌し、毎分300mlの空気を吹き込みながら2mol/lの水酸化ナトリウム水溶液2500mlを添加し、60℃に昇温したのち、24時間攪拌反応させた。得られた溶液をヌッチェ式濾過機で濾過して、沈殿物と溶液を分離した。次に、この沈殿物を1000mlの純水に混ぜスラリー状にした。このスラリーに5mol/lの塩酸水溶液1500mlを添加した。スラリーの温度は60℃を保った。十分に反応を進行させた後、スラリー中に残存する固形物をヌッチェ式ろ過機でろ過し、マグネタイト粉末を得た。得られたマグネタイト粉末をデカンテーション法により洗浄した。このマグネタイト粉末をICP分析したところ、その組成は1.41Nd−0.45Dy−0.72Co−0.70B−96.7Feであった。次いで、このマグネタイト粉末を7等分し、それぞれ100、200、300、400、500、600、700℃で大気中5時間加熱した。加熱後のマグネタイト粉末についてBET法により比表面積、レーザー回折法により平均粒子径(D50)を測定した。また図1、図2にそれぞれ300℃、400℃で加熱して得られたマグネタイト粉末のX線回折スペクトルを示す。400℃未満の加熱では酸化物はマグネタイトのみであるが、400℃以上の加熱ではヘマタイトが析出している。また、図3に示す比表面積と加熱温度の関係から、300℃以上の加熱で比表面積が著しく小さくなり、600℃では4m/g以下となる。したがって、比表面積が4m/g以上の値を得るには600℃以下の加熱が必要であることがわかる。図3に示す平均粒子径と加熱温度の関係から、平均粒子径は加熱温度が上がるにつれ若干小さくなる傾向がある。
(実施例3)
合金組成をミッシュメタル10.8原子%、残部Fe、粉砕後の粒径を24.2μmとした以外は実施例1と同様にしてマグネタイトを製造した。ICPにより分析した結果、得られたマグネタイト粉末の組成はミッシュメタルの総量が1.3原子%、残部はFeであった。実施例1と同様に比表面積、平均粒子径(D50)を測定したところ、比表面積は25.5m/g、平均粒子径15.8μmであった。またX線回折によりヘマタイトのピークは確認できなかった。
(実施例4)
合金組成をミッシュメタル8.5原子%、残部Fe、粉砕後の粒径を23.8μmとした以外は実施例3と同様にしてマグネタイトを製造した。ICPにより分析した結果、得られたマグネタイト粉末の組成はミッシュメタルの総量が1.1原子%、残部はFeであった。実施例1と同様に比表面積、平均粒子径(D50)を測定したところ、比表面積は24.5m/g、平均粒子径16.8μmであった。またX線回折によりヘマタイトのピークは確認できなかった。
(実施例5)
5mol/lの水酸化ナトリウム水溶液1600mlを3mol/lの炭酸水素アンモニウム水溶液4000mlに変えた以外は実施例1と同様にしてマグネタイトを製造した。ICPにより分析した結果、得られたマグネタイト粉末の組成は1.54Nd−0.65Co−1.45B−96.36Feであった。実施例1と同様に比表面積、平均粒子径(D50)を測定したところ、比表面積は19.3m/g、平均粒子径18.3μmであった。またX線回折によりヘマタイトのピークは確認できなかった。
(実施例6)
5mol/lの水酸化ナトリウム水溶液1600mlを3mol/lの水酸化カリウム水溶液4000mlに変えた以外は実施例1と同様にしてマグネタイトを製造した。ICPにより分析した結果、得られたマグネタイト粉末の組成は1.38Nd−0.70Co−0.43B−97.49Feであった。実施例1と同様に比表面積、平均粒子径(D50)を測定したところ、比表面積は15.3m/g、平均粒子径14.1μmであった。またX線回折によりヘマタイトのピークは確認できなかった。
(実施例7)
2mol/lの水酸化ナトリウム水溶液2500mlを3mol/lの炭酸水素アンモニウム水溶液4000mlに変えた以外は実施例2と同様にしてマグネタイトを製造した。得られたマグネタイト粉末を300℃で5時間加熱した。ICPにより分析した結果、得られたマグネタイト粉末の組成は1.22Nd−0.31Dy−0.99Co−2.8B−94.68Feであった。実施例1と同様に比表面積、平均粒子径(D50)を測定したところ、比表面積は18.3m/g、平均粒子径20.1μmであった。またX線回折によりヘマタイトのピークは確認できなかった。
(実施例8)
2mol/lの水酸化ナトリウム水溶液2500mlを3mol/lの水酸化カリウム水溶液4000mlに変えた以外は実施例2と同様にしてマグネタイトを製造した。得られたマグネタイト粉末を300℃で5時間加熱した。ICPにより分析した結果、得られたマグネタイト粉末の組成は1.33Nd−0.50Dy−0.67Co−0.50B−97.00Feであった。実施例1と同様に比表面積、平均粒子径(D50)を測定したところ、比表面積は24.6m/g、平均粒子径16.5μmであった。またX線回折によりヘマタイトのピークは確認できなかった。
(実施例9)
5mol/lの塩酸水溶液1500mlを2mol/lの硝酸水溶液3000mlに変えた以外は実施例2と同様にしてマグネタイトを製造した。得られたマグネタイト粉末を300℃で5時間加熱した。ICPにより分析した結果、得られたマグネタイト粉末の組成は1.53Nd−0.50Dy−0.88Co−0.70B−96.6Feであった。実施例1と同様に比表面積、平均粒子径(D50)を測定したところ、比表面積は22.6m/g、平均粒子径17.2μmであった。またX線回折によりヘマタイトのピークは確認できなかった。
(実施例10)
2mol/lの水酸化ナトリウム水溶液2500mlを3mol/lの水酸化カリウム水溶液4000ml、5mol/lの塩酸水溶液1500mlを1mol/lの硝酸水溶液2000mlに変えた以外は実施例2と同様にしてマグネタイトを製造した。得られたマグネタイト粉末を300℃で5時間加熱した。ICPにより分析した結果、得られたマグネタイト粉末の組成は1.56Nd−0.53Dy−0.69Co−0.47B−96.75Feであった。実施例1と同様に比表面積、平均粒子径(D50)を測定したところ、比表面積は24.6m/g、平均粒子径15.4μmであった。またX線回折によりヘマタイトのピークは確認できなかった。
(比較例1)
平均粒子径0.30μm、比表面積8.5m/gの市販のトナー用マグネタイト粉末を水素100%の雰囲気中、600℃の温度で4時間加熱した。還元処理した鉄粉を大気中に取り出すと発火した。
実施例2において300℃に加熱して得られたマグネタイト粉末のX線回折スペクトルである。 実施例2において400℃に加熱して得られたマグネタイト粉末のX線回折スペクトルである。 実施例2の比表面積と加熱温度の関係及び結晶粒子径と加熱温度の関係を表すグラフである。

Claims (8)

  1. 酸素を除く金属元素の合計を100原子% とした場合、Yを含む希土類元素、Al、Ti、Si、Mn、Co、Niから選ばれた1 種以上の元素を0.01〜15原子% 含有し、残部Feからなる組成を有し、比表面積が4m2/g以上であって、平均粒子径が2 〜90μmであることを特徴とするマグネタイト粉末。
  2. 希土類元素がNd、Pr、Tb、Dyから選ばれた1種以上の元素であることを特徴とする請求項2記載のマグネタイト粉末。
  3. 下記の工程1、2A、3Aを含むことを特徴とするマグネタイト粉末の製造方法。
    (工程1)Yを含む希土類元素、アルカリ土類金属、P、C、S、Al、Ti、Si、M n、Co、B、Cu、Ga及びこれらの混合物からなる群より選択されるM元素を含有する鉄を主成分とする合金(Fe−M合金)を準備する工程
    (工程2A)該Fe−M 合金を酸溶液に浸漬し、M元素を溶出させ、鉄の水酸化物を主成分とする固形物(Fe固形物)を得る工程
    (工程3A)該Fe固形物をアルカリ溶液に浸漬し、マグネタイト粉末を得る工程
  4. 下記の工程1、2B、3Bを含むことを特徴とするマグネタイト粉末の製造方法。
    (工程1)Yを含む希土類元素、アルカリ土類金属、P、C、S、Al、Ti、Si、M n、Co、B、Cu、Ga及びこれらの混合物からなる群より選択されるM 元素を含有する鉄を主成分とする合金(Fe−M合金)を準備する工程
    (工程2B)該Fe−M合金をアルカリ溶液に浸漬し、マグネタイトを主成分とする固形物(中間マグネタイト固形物)を得る工程
    (工程3B) 該中間マグネタイト固形物を酸溶液に浸漬し、M 元素を溶出させ、マグネタイト粉末を得る工程
  5. 工程2Aの酸溶液、工程3Aのアルカリ溶液のいずれか一方あるいは両方に酸素を含むガスを吹き込むことを特徴とする請求項記載のマグネタイト粉末の製造方法。
  6. 工程2Bのアルカリ溶液、工程3Bの酸溶液のいずれか一方あるいは両方に酸素を含むガスを吹き込むことを特徴とする請求項記載のマグネタイト粉末の製造方法。
  7. 工程3Aあるいは工程3Bの後に、下記の工程4を行うことを特徴とする請求項3〜 6のいずれかに記載のマグネタイト粉末の製造方法。
    (工程4)該マグネタイト粉末を加熱する工程
  8. 工程4として、酸化雰囲気中、400℃ 以下の温度で、1分から100時間の熱処理を行うことを特徴とする請求項記載のマグネタイト粉末の製造方法。
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