JP5148253B2 - 内視鏡洗滌消毒装置及びこの内視鏡洗滌消毒装置の接続検知方法 - Google Patents

内視鏡洗滌消毒装置及びこの内視鏡洗滌消毒装置の接続検知方法 Download PDF

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本発明は、内視鏡を自動的に洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置及びこの内視鏡洗滌消毒装置の接続検知方法に関する。
体腔内の検査や治療の目的に使用される内視鏡は、体腔内に挿入する挿入部の外表面だけでなく、送気送水管路、吸引管路、前方送水管路、処置具挿通用管路等の各内視鏡管路内にも汚物が付着する。そのため、使用済みの内視鏡は、外表面に限らず、必ず各管路内までも洗滌、消毒する必要がある。
一般に、洗滌消毒装置を用いて内視鏡の洗滌処理、及び消毒処理を行う場合、先ず、装置本体の洗滌消毒槽内に内視鏡が収容、セットされる。次いで、内視鏡管路内も洗滌消毒するため、洗滌消毒槽に設けられた、内視鏡管路内へ液体、気体等の流体を供給するための各種供給ノズルと、内視鏡の外表面に開口する各管路の口金とがチューブ等を介して接続される。
さらに、内視鏡の内部に、外部に連通する孔等が形成されていないかを確認する、即ち漏水箇所が形成されていないかの漏水チェックを行うため、内視鏡の内部に連通する漏水検知用の口金と、供給ノズルの内、気体を送気する漏水検知ノズルとがチューブ等を介して接続される。
次いで、洗滌消毒槽に、蓋体が閉成された後、処理開始スイッチがONされる。すると、先ず、漏水検知用の口金を介して、内視鏡の内部に漏水検知ノズルから気体が所定量送気された後、洗滌消毒装置のセンサが圧力等を測定する等により、漏水チェックが行われる。
その後、漏水チェックがOKであれば、洗滌工程が開始され、次いで消毒工程が開始される。洗滌工程では、先ず、洗滌消毒槽内に洗滌液が供給される。そして、この洗滌液が所定水位に達した後、洗滌が開始される。洗滌液は循環しており、その水流にて内視鏡の外表面が洗滌される。
また、この際、各供給ノズルから吐出された、循環ポンプで吸引した洗滌消毒槽内の洗滌液が、各内視鏡管路内に、チューブ及び管路接続口を介して導入される。このことにより、各内視鏡管路内は、導入された洗滌液の水圧により洗滌される。尚、内視鏡管路内に導入される洗滌液は、循環ポンプで吸引される洗滌液に限らない。
そして、洗滌工程が終了すると、消毒工程へと移行するが、その前に、所定に濾過された水道水で内視鏡外表面及び管路内の洗滌液を所定に洗い流す。消毒工程へ移行すると、上述した洗滌工程において供給した洗滌液に代えて、所定の濃度に調整された消毒液を洗滌消毒槽に供給する。
また、この際、各供給ノズルから吐出された、循環ポンプで吸引した洗滌消毒槽内の消毒液が、各内視鏡管路内に、循環ポンプの水圧によりチューブ及び各口金を介して導入される。尚、内視鏡管路内に導入される消毒液も、循環ポンプで吸引した消毒液に限らない。 内視鏡外表面及び管路内に消毒液が供給された後は、内視鏡を消毒液にしばらくの間浸漬して消毒する。消毒工程が所定に終了した後、所定に濾過された水道水で消毒液を洗い流す。その後、内視鏡外表面、及び内視鏡管路内に空気またはアルコールを供給することにより、内視鏡外表面、及び内視鏡管路内の乾燥を促進させて、一連の工程が終了する。 ところで、このような内視鏡洗滌消毒装置は、内視鏡の外表面に限らず、内視鏡管路内までも洗滌消毒するために、内視鏡洗滌槽に各種供給ノズルを設けている。
そのため、内視鏡洗滌消毒装置を使用して、内視鏡を洗滌消毒槽する場合、上述したように、内視鏡内の全ての管路の口金に対して、各々の管路に対応する各供給ノズルからチューブを接続する必要がある。
ところが、内視鏡が内部に有する管路数が多い場合、即ち口金の数が多い場合、チューブの接続に手間がかかってしまう他、チューブの接続作業は人手によるものであるため、接続するチューブ数が増加すれば、その分、正確に接続されているか否かの確認作業時間が増加してしまい、その結果、内視鏡の洗滌消毒に要する時間が増加してしまうといった問題がある。
そこで、このような要求に鑑み、例えば特許文献1に記載されているように、洗滌消毒工程において、自動的に供給ノズルを内視鏡の各種管路の口金に接続することができる視鏡洗滌消毒装置が提案されている。
特開2006−6568号公報
ところで、このような特許文献1を含む従来技術では、前記供給ノズルと前記内視鏡の各種管路の口金との接続検知の方法として、前記供給ノズルを含む自動着脱ユニットと前記内視鏡の口金とが接続された場合にこれらが電気的に導通するように構成するとともに、前記自動着脱ユニットに電圧を印加して流れる電流の有無を検出することで、電気的導通の有無、すなわち、前記内視鏡の口金と前記供給ノズルとの接続状態を検知する接続検知方法が用いられていた。
しかしながら、このような接続検知方法では、前記内視鏡の口金又は前記供給ノズルから漏れ電流が生じてしまう虞れがあり、そのため、印加する電圧によっては、操作者がふれると感電する虞れがあるといった不都合があった。また、このような漏れ電流の発生を防ぐためには、絶縁部材等を設けるなど煩雑な構成になってしまい、結果として内視鏡洗滌消毒装置全体のコストも高価になってしまう。
また、前記内視鏡の口金及び前記供給ノズルとを電気的に導通するための部材として、導電性ゴムを用いて前記口金及び前記供給ノズルを構成した場合には、この導電性ゴムの劣化や量産に伴う導電率のばらつき等も考えられ、この場合も同様に、内視鏡の口金と供給ノズルとの接続状態を正確に検知することができないといった不都合があった。
そこで、本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、自動的に供給ノズルを内視鏡の各種管路の口金に接続した際に、この供給ノズルと各種口金との接続状態を検知することができる内視鏡洗滌消毒装置及びこの内視鏡洗滌消毒装置の接続検知方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様による内視鏡洗滌消毒装置は、内視鏡を自動的に洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置において、前記内視鏡を収容する洗滌消毒槽と、前記洗滌消毒槽に収容された前記内視鏡の装着部に装脱自在であり、前記装着部に装着された後、前記装着部に配設された前記内視鏡の内部管路に連通する管路口金に挿入され、前記内部管路に流体を送流する供給口金を有する流体供給ユニットと、前記流体供給ユニットを、前記装着部に対し装着位置と脱却位置とに移動させる移動機構と、前記流体供給ユニットの前記供給口金に、前記流体を供給する流体供給部と、前記流体供給手段により送流される前記流体の流量を検出する流量検出部と、予め設定された、前記内視鏡の前記内部管路の正常時の流量範囲データを記憶する記憶部と、前記移動機構及び前記流体供給部を制御するものであって、前記流量検出部により検出した前記流体の流量と、前記記憶に記憶された前記流量範囲データとを比較し、この比較結果に基づき前記内視鏡の前記装着部と前記流体供給ユニットとの接続状態を判断するもので、この接続状態が非接続状態である場合には警告を促すための信号を生成し出力する制御部と、を具備し、前記制御部は、前記流体供給ユニットから所定液量の流体を噴出開始させると同時に前記流体供給ユニットを前記装着部に対し前記装着位置に移動開始させ、装着動作を完了した時にその完了時以降であって時間−流量の関係における流量波形の立ち下がり中の所定時刻に至るまでの期間での流量値の傾きを求め、求めた流量値の傾きが予め前記記憶部に記憶しておいた正常範囲傾きデータの範囲内にあるか否かによって、接続有無の判定を行う
本発明の一態様による内視鏡洗滌消毒装置の接続検知方法は、内視鏡を自動的に洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置の接続検知方法であって、洗滌消毒槽に収容された前記内視鏡の装着部に装脱自在な流体供給ユニットを有し、前記装着部に前記流体供給ユニットが装着された後、移動機構によって、前記装着部に配設された前記内視鏡の内部管路に連通する管路口金に、前記流体供給ユニットに配設された前記内部管路に流体を送流する供給口金を挿入する自動挿入手順と、前記流体供給ユニットの前記供給口金に、前記流体を供給する流体供給手順と、前記流体供給手順により送流される前記流体の流量を検出する流量検出手順と、前記流量検出手順により検出した前記流体の流量と、予め設定された、前記内視鏡の前記内部管路の正常時の流量範囲データを記憶した記憶部の前記流量範囲データとを比較し、この比較結果に基づき前記内視鏡の前記装着部と前記流体供給ユニットとの接続状態を判断するもので、この接続状態が非接続状態である場合には警告を促すための信号を生成し出力する制御手順と、を具備し、前記制御手順は、前記流体供給ユニットから所定液量の流体を噴出開始させると同時に前記流体供給ユニットを前記装着部に対し前記装着位置に移動開始させ、装着動作を完了した時にその完了時以降であって時間−流量の関係における流量波形の立ち下がり中の所定時刻に至るまでの期間での流量値の傾きを求め、求めた流量値の傾きが予め前記記憶部に記憶しておいた正常範囲傾きデータの範囲内にあるか否かによって、接続有無の判定を行う
本発明によれば、自動的に供給ノズルを内視鏡の各種管路の口金に接続した際に、この供給ノズルと各種口金との接続状態を検知することができる内視鏡洗滌消毒装置及びこの内視鏡洗滌消毒装置の接続検知方法を提供することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(一実施の形態)
図1は本発明の一実施の形態を示し、トップカバーが開成された状態の内視鏡洗滌消毒装置の全体構成を示す斜視図、図2は図1の内視鏡保持トレーに内視鏡が収容され且つトップカバーが開成された状態の内視鏡洗滌消毒装置の斜視図、図3は図1の内視鏡洗滌消毒装置の構成の一部をトレー及び内視鏡の操作部とともに示す平面図、図4は図1の第1の流体供給ユニットとこの第1の流体供給ユニットの移動機構及び内視鏡操作部の管路用の装着部とを示す斜視図、図5は図3の第1の流体供給ユニット及び管路用装着部のみをXVの方向から見た側面図、図6は図3の第1の流体供給ユニットの先端部の形状をXVI の方向から見た正面図、図7は図6中のXVII−XVII線に沿う断面図、図8は図3の第1の流体供給ユニットを管路用装着部に装着した初期の状態を示し、第1の流体供給ユニット、支持ユニット及び管路装着部を示す平面図、図9は図8の第1の流体供給ユニット、支持ユニット及び管路装着部の断面図、図10は本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置の電気的な回路構成を示すブロック図、図11は本発明の内視鏡洗滌消毒装置の接続検知方法を説明するもので、図10の制御部による制御例を示すフローチャート、図12は図11の制御部よる制御方法を説明するための時間−流量との関係を示すグラフ、図13は他の検出方法を説明するための時間−流量との関係を示すグラフ、図14から図16は第1の流体供給ユニットと管路用装着部との接続状態を説明するための説明図である。
まず、本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置の全体的な構成、及びこの内視鏡洗滌消毒装置が有する、自動的に供給ノズルを内視鏡の各種管路の口金に接続するための自動接続機構の構成について、図1から図9を参照しながら説明する。
図1に示すように、内視鏡洗滌消毒装置2は、内視鏡20や処置具等を洗滌、消毒するための装置であり、洗滌消毒装置本体(以下、単に装置本体と称す)3と、その上部に、例えば蝶番4aを介して開閉自在に接続されたトップカバー4とにより主要部が構成されている。
また、図1及び図3に示すように、装置本体3の上部に、上方に開口する内視鏡収容口をトップカバー4によって開閉される所定の深さを有する洗滌消毒槽5が形成されている。尚、洗滌消毒槽5には、内視鏡20及び後述する内視鏡保持トレー10(以下、単にトレーと称す)が収容自在である。
さらに、装置本体3の上部の洗滌消毒槽5を囲む位置に、装置本体3に対しトップカバー4が閉成された際、装置本体3とトップカバー4との間を水密に保つパッキン5aが配設されている。
また、装置本体3の、例えば操作者が近接する側の前面に、装置本体3の洗滌、消毒動作スタートスイッチ、洗滌、消毒モード選択スイッチ等の各種入力操作スイッチ、及び洗滌消毒時間、動作異常警告等の表示が行われる操作パネル8が配設されている。
トップカバー4は、硬質で光透過性を有する樹脂部材、例えば透明樹脂部材または半透明樹脂部材を用いて形成されている。従って、洗滌消毒槽5の内視鏡収容口がトップカバー4により閉成された状態においても、このトップカバー4を通して洗滌消毒槽5内が目視観察されるようになっている。
装置本体3の洗滌消毒槽5の所定位置、例えば操作パネル8が配設された操作者近接側の位置に、トレー10が装脱自在な保持部6aを有するトレー保持部材6が配設されている。
トレー保持部材6は、トレー10を装脱する斜め上方に指向した装脱位置と、トレー10を洗滌消毒槽5内に収容する洗滌消毒槽5の底面5tに平行な収容位置とに、例えば回動ピンにより回動移動自在な構成を有している。
洗滌消毒槽5の底面5tの所定位置、例えば蝶番4aが配設された操作者離間側の位置に、第1開閉突起7aが設けられており、また、第1開閉突起7aの近傍に、給水口16cが設けられている。さらに、底面5tの略中央に、第2開閉突起7bが設けられており、また、第2開閉突起7bの近傍に、排水口17cが設けられている。
第1開閉突起7aは、洗滌消毒槽5内にトレー10が収容された際、トレー10の後述する蓋部材16aを押圧して開成させるものであり、第2開閉突起7bは、トレー10の後述する蓋部材17aを押圧して開成させるものである。
給水口16cは、洗滌消毒槽5内に、洗滌液、消毒液、濯ぎ水等を供給するものであり、排水口17cは、洗滌消毒槽5内の洗滌液、消毒液、濯ぎ水等を、洗滌消毒槽5から排出するものである。
洗滌消毒槽5の、例えば操作者離間側の外周に、流体管路用流体供給ユニット(以下、第1の流体供給ユニットと称す)50と、処置具挿通管路用流体供給ユニット(以下、第2の流体供給ユニットと称す)60とが配設されている。尚、第1の流体供給ユニットは前記流体供給ユニットを構成している。
第1の流体供給ユニット50が、後述する移動機構98(図3参照)により、洗滌消毒槽5の側面5sからこの側面5sに対し直交する方向に、離間(突出)して移動する、又は近接して移動するように配設されている。尚、第1の流体供給ユニット50の詳しい構成については後述する。
また、第2の流体供給ユニット60の先端に配設された処置具挿通管路供給用ノズル61が、洗滌消毒槽5の側面5sから洗滌消毒槽5内に突出するように配設されている。
図2に示すように、装置本体3の洗滌消毒槽5に配設されたトレー保持部材6の保持部6aに、使用後の内視鏡20等が収容されるトレー10が装脱自在となっている。
トレー10に収容、抜去自在な内視鏡20は、操作部21と、この操作部21に連設された可撓性を有する挿入部22とを有して主要部が構成されている。
また、操作部21及び挿入部22の内部に、挿入部22の先端の開口から前方に水等を送水するための流体管路である前方送水管路71s(図7参照)と、挿入部22の先端面に配設された対物レンズの表面に、対物レンズに対向する開口から水等を送水するための流体管路である送水管路72s(図7参照)とが配設されている。
さらに、操作部21及び挿入部22の内部に、挿入部22の先端面に配設された対物レンズの表面に、対物レンズに対向する開口からエア等を送気するための流体管路である送気管路73s(図7参照)と、挿入部22の先端の開口から処置具を突出させるための処置具挿通管路(図示せず)とが配設されている。
操作部21に、管路用装着部23及び処置具用装着部24が、操作部21の長手方向の挿入部22と反対の基端側に向かって斜めに操作部21から突出してそれぞれ配設されている。尚、管路用装着部23と処置具用装着部24とは、それぞれ離間して配設されている。
図5に示すように、管路用装着部23の先端面23sに、操作部21及び挿入部22内に配された前方送水管路の操作部21側の開口を有する流体管路口金である前方送水管路用口金71と、送水管路の操作部21側の開口を有する流体管路口金である送水管路用口金72と、送気管路の操作部21側の開口を有する流体管路口金である送気管路用口金73とが、先端面23sから突出して配設されている。
また、先端面23sに、内視鏡20の内部に連通する、開口を有する漏水検知管路用口金74が、先端面23sから突出して配設されている。尚、漏水検知管路用口金74は、各口金71〜73よりも先端面23s側に位置している。
漏水検知管路用口金74は、有底に形成されて、内部にコイルバネ74dが嵌入されており、図7及び図14に示すように、コイルバネ74d内に、フランジ74fを有する弁体74bが挿通されている。尚、フランジ74fは、コイルバネ74d内に嵌入されている。また、漏水検知管路用口金74の外周に、内視鏡20の内部と連通する連通孔74rが形成されている。
弁体74bは、通常、フランジ74fが、連通孔74rよりも先端面23s側に位置していることにより閉成されており、漏水検知管路用口金74に後述する漏水検知用ノズル54が挿入され、弁体74bのフランジ74fが、連通孔74rよりも、漏水検知管路用口金74の底部側に押圧されたときのみ、開成するようになっている。
また、前方送水管路用口金71と送水管路用口金72と送気管路用口金73と漏水検知管路用口金74とは、先端面23s上にそれぞれ平行となるよう配設されている。
前方送水管路用口金71は、管路用装着部23に第1の流体供給ユニット50が装着された際、第1の流体供給ユニット50の後述する前方送水用ノズル51(図5参照)内に挿入されるものであり、また、送水管路用口金72は、第1の流体供給ユニット50の後述する送水用ノズル52(図5参照)内に挿入されるものである。
また、送気管路用口金73は、管路用装着部23に第1の流体供給ユニット50が装着された際、第1の流体供給ユニット50の後述する送気用ノズル53(図5参照)内に挿入されるものであり、さらに、漏水検知管路用口金74は、管路用装着部23に第1の流体供給ユニット50が装着された際、第1の流体供給ユニット50の後述する漏水検知用ノズル54(図5参照)が挿入されるものである。尚、各ノズル51〜53は、供給ノズルとして構成されている。
処置具用装着部24の先端面に、操作部21及び挿入部22内に配された処置具挿通管路の操作部21側の開口を有する処置具挿通管路口金24a(図3参照)が配設されている。処置具挿通管路口金24aは、処置具挿通管路を洗滌消毒する際、第2の流体供給ユニット60の先端に配設された処置具挿通管路供給用ノズル61(図1参照)と、例えばチューブ等で接続される。尚、処置具送通管路口金24aに、処置具挿通管路供給用ノズル61が自動的に挿入される構成であっても構わない。
図1に示すように、トレー10の上面に、このような内視鏡20を所定の位置に収容配置させる収容凹部11が設けられている。収容凹部11は、収容される内視鏡20の操作部21及び挿入部22の外形形状、及び長さ寸法等を考慮して所定形状に形成されたものであり、操作部21が配設される操作部収容部12と、挿入部22が配設される挿入部収容部13とにより構成されている。
従って、操作部21及び挿入部22の外形形状、及び長さ寸法の異なる、複数種類の内視鏡20を使用する場合は、各種類の内視鏡20に対応する複数のトレー10が用意される。
操作部収容部12に、収容凹部11に内視鏡20が収容された際、内視鏡20の管路用装着部23及び処置具用装着部24が収容される管路用受け部14、処置具用受け部15が設けられている。
管路用受け部14に、管路用装着部23の突出方向先端側が挿通される開口14aが形成されており、処置具用受け部15に、処置具用装着部24の突出方向先端側が挿通される開口15aが形成されている。
操作部収容部12の底面の所定位置に、洗滌水や消毒水等を給排水するための第1給排水口16が形成されている。尚、第1給排水口16は、収容凹部11に内視鏡20が収容された際、内視鏡20の操作部21の基端側近傍に位置されるとともに、トレー10が洗滌消毒槽5に収容された際、給水口16cの近傍に位置されるよう形成されている。
また、挿入部収容部13の底面の所定位置に、洗滌水や消毒水等を給排水するための第2給排水口17が形成されている。尚、第2給排水口17は、収容凹部11に内視鏡20が収容された際、内視鏡20の挿入部22の先端面側近傍に位置されるとともに、トレー10が洗滌消毒槽5に収容された際、排水口17cの近傍に位置されるよう形成されてい
る。
さらに、それぞれの給排水口16、17に、開閉自在な蓋部材16a、17aが設けられている。蓋部材16a、17aは、自重または該自重に加えて図示しない付勢部材の付勢力によって、給排水口16、17が常時、閉成状態に保持される構成となっている。
したがって、使用済みの内視鏡20が収容凹部11に収容された際、内視鏡20に付着している汚物や体液等が、給排水口16、17から漏出されることが防止される。このため、内視鏡20がトレー10の収容凹部11内に収容された状態において、内視鏡20の運搬が衛生的に行える。
トレー10の、図1中長手方向に直交する方向の一側に、取り付け部18が形成されている。取り付け部18は、トレー10が装置本体3の洗滌消毒槽5に収容される際、洗滌消毒槽5に配設されたトレー保持部材6の保持部6aに嵌入されるものであり、保持部6aの内部形状に合わせて、例えばU字状に形成されている。
トレー10の、図1中長手方向の両側部に、搬送用把持部19が形成されている。搬送用把持部19は、内視鏡20が収容されたトレー10が運搬されるに際し把持されるものであり、トレー10の下面側に突出するよう形成されている。このため、トレー10が洗滌消毒槽5に収容された後、搬送用把持部19トップカバー4と干渉することがない。
また、トレー10の上面に、無線タグ10aが形成されている。無線タグ10aに、トレー10の収容凹部11に収容配置される内視鏡20の種類等を示す識別情報が登録されている。
このように構成されたトレー10の収容凹部11に、内視鏡20を収容配置させる際は、挿入部22が、挿入部収容部13に収容されて配置され、操作部21の管路用装着部23の先端側が、管路用受け部14の開口14aに挿入され、処置具用装着部24の先端側が、処置具用受け部15の開口15aに挿入された結果、管路用装着部23及び処置具用装着部24が、操作部収容部12の所定の位置に位置決めされて配置される。
具体的には、トレー10が、洗滌消毒槽5に収容された際、トレー10は、管路用装着部23の位置が、第1の流体供給ユニット50に対向されるよう規定され、処置具用装着部24の位置が、第2の流体供給ユニット60に対向されるよう規定される。
内視鏡20が収容凹部11に収容された後、トレー10は、図1の二点鎖線に示すように装脱位置に位置するトレー保持部材6に係止される。この際、トレー10の取り付け部18が、トレー保持部材6の保持部6aに嵌入され、その後、トレー保持部材6が、装脱位置から手動又は自動で、洗滌消毒槽5への収容位置に回動されることにより、トレー保持部材6の回動に伴って、前記トレー保持部材6に配置されたトレー10が、図1に示すように、洗滌消毒槽5内の所定位置に収容される。
その後、洗滌消毒槽5の底面5tに突設されている第1開閉突起7aにより、蓋部材16aが押し上げられて、第1給排水口16が開成されるとともに、第2開閉突起7bにより、蓋部材17aが押し上げられて、第2給排水口17が開成される。
また、図3に示すように、管路用装着部23の位置が、第1の流体供給ユニット50に対向するよう位置され、処置具用装着部24の位置が、第2の流体供給ユニット60に対向するよう位置される。
その後、トップカバー4が手動または自動で閉成方向に移動されて、図2に示すように洗滌消毒槽5の内視鏡収容口が閉成される。尚、この際、装置本体3の上面に設けられたパッキン5aにより、トップカバー4と装置本体3とが水密に保たれる。よって、洗滌消毒中において、洗滌消毒槽5内の液体が、装置本体3の外部に飛散されることがない。
次に、前記第1の流体供給ユニット50の具体的な構成について、図3から図9を用いて説明する。
図3〜図5に示すように、第1の流体供給ユニット50は、側面5sに対し直交するよう貫通し、洗滌消毒槽5内に突出する4本の管状部材61〜64と、各管状部材61〜64の先端が挿通され固定された先端部58と、この先端部58に先端が接続されるとともに、各管状部材61〜64の側面5sから突出した外周を被覆する、例えばゴム部材から構成された断面が四角形状を有する筒状の蛇腹状部材56とから主要部が構成されている。
尚、4本の管状部材61〜64は、1列に、互いに同一平面上において平行となるよう突出されている。また、図7に示すように、管状部材64の所定位置に、リリーフ用の連通孔64rが形成されている。
さらに、管状部材64に、後述する漏水検知用ノズル54を移動部材91が挿入位置まで移動させるため、移動部材91の一部が嵌入される移動孔64h(図参照)が形成されている。
また、図3に示すように、第1の流体供給ユニット50は、洗滌消毒槽5の側面5sから、この側面5sに対し直交する方向であって洗滌消毒槽5内に突出するよう側面5sに固定されている。詳しくは、側面5sの裏面側に、第1の流体供給ユニット50を支持、固定する、移動機構98を構成する支持ユニット90が配設されている。尚、移動機構98は、前記移動機構を構成している。
支持ユニット90は、図4及び図5に示すように、固定部材92と、移動部材91と、固定部材92に配設された爪部94と、移動部材91に配設された位置センサ84と、ラックギア93とにより主要部が構成されている。
固定部材92の基端側に、各管状部材61〜64の基端を、それぞれコイルバネ31〜34を介して支持する底面が形成されているとともに、先端側に、各管状部材61〜64が挿通される4つの挿通孔が形成されている。
移動部材91は、各管状部材61〜64が挿通される4つの連動孔が形成されている。移動部材91は、ラックギア93により、管路用装着部23に近接する装着位置と、管路用装着部23から離間する脱却位置とに、各管状部材61〜64とともに移動自在な部材であり、爪部94は、移動部材91を初期装着位置に固定するものである。
また、移動部材91に、爪部94が固定部材92に係止された後、管状部材64の移動孔64hに嵌入し、管状部材64内の漏水検知用ノズル54のみを管路用装着部23側に移動させる移動ピン91p(図8参照)が形成されている。
また、位置センサ84は、移動部材91の位置、即ち第1の流体供給ユニット50の位置を検出し、この検出結果を制御部102(図10参照)に送信する。
ラックギア93は、移動部材91の側面に回動自在に当接されたギアであり、後述する駆動ユニット80により回動され、移動部材91を、装着位置、初期装着位置、脱却位置に移動させる。
また、側面5sの裏面側に、支持ユニット90を駆動する、移動機構98を構成する駆動ユニット80が配設されている。駆動ユニット80は、モータ81と、複数のピニオンギアが噛合されることにより構成された減速ギア列82とにより構成されており、モータ81の回動に伴い、減速ギア列82が回動されることにより、この減速ギア列82に噛合するラックギア93を減速して回動させるものである。
このことから、モータ81が、一方向に回転されることにより、回転力は、減速ギア列82とラックギア93との噛合により、ラックギア93が一方向に減速して回転され、この回転が、移動部材91の側面に伝達されることにより、移動部材91は、脱却位置から装着位置へと低速度で移動する。
また、モータ81が、一方向と反対の他方向に回転されることにより、回転力は、減速ギア列82とラックギア93との噛合により、ラックギア93が一方向と反対の他方向に減速されて回転され、この回転が、移動部材91の側面に伝達されることにより、移動部材は、装着位置から脱却位置へと低速度で移動する。
図5〜図7に示すように、管状部材61の先端部58側の先端に、流体供給ノズルである前方送水用ノズル51が配設され、管状部材62の先端部58側の先端に、流体供給ノズルである送水用ノズル52が配設され、管状部材63の先端部58側の先端に、流体供給ノズルである送気用ノズル53が配設され、管状部材64の先端部58側の先端に、漏水検知用ノズル54が配設されている。
また、前方送水用ノズル51は、前方送水管路用口金71と同軸上に配設され、送水用ノズル52は、送水管路用口金72と同軸上に配設され、送気用ノズル53は、送気管路用口金73と同軸上に配設され、漏水検知用ノズル54は、漏水検知管路用口金74と同軸上に配設された結果、図6に示すように、同一平面上に平行に、1列に配設されている。
前方送水用ノズル51は、図示はしないが攪拌槽に一端が接続された共通管路から分岐した、管状部材61内に配された管路51kの先端面58sから突出した他端の外周に、図7に示すように接続されたものであり、先端に管路51kが開口されている。
送水用ノズル52は、図示はしないが攪拌槽に一端が接続された共通管路から分岐した、管状部材62内に配された管路52kの先端面58sから突出した他端の外周に、図7に示すように接続されたものであり、先端に管路52kが開口されている。
送気用ノズル53は、図示はしないが攪拌槽に一端が接続された共通管路から分岐した、管状部材61内に配された管路53kの先端面58sから突出した他端の外周に、図7に示すように接続されたものであり、先端に管路53kが開口されている。
漏水検知用ノズル54は、漏水検知用ポンプ(図示せず)に一端が接続された管路54kの先端面58sから突出した他端の外周に、図7に示すように接続されたものであり、先端及び側面の三方に管路54kが開口されている。
また、漏水検知用ノズル54の所定位置に、図7に示すように、リリーフ用の連通孔54rが形成されている。連通孔54rは、漏水検知用ノズル54が、後述するリリーフ位置に移動された際、管状部材64に形成された連通孔64rと一致されることにより、管路54k内のエアを外方に排気する。さらに、漏水検知用ノズル54の基端部に、移動部材91の移動ピン91pが嵌入するピン溝54pが形成されている。
また、漏水検知用ノズル54の先端部58の先端面58sから突出した外周に、漏水検知用ノズル54と同軸上に設けられ、漏水検知用ノズル54の外周を覆う筒状部材55が配設されている。
また、筒状部材55は、管路用装着部23に第1の流体供給ユニット50が装着された際、漏水検知管路用口金74の先端面に当接して漏水検知管路用口金74の外周を覆い、漏水検知管路用口金74と筒状部材55の内部との間を水密的に密閉する。
このような構成により、内視鏡洗滌消毒装置2は、第1及び第2の流体供給ユニット50、60が内視鏡20の管路用装着部23及び処置具用装着部24に自動的に着脱可能となる。
次に、このような内視鏡洗滌消毒装置2の電気的な回路構成について、図10を用いて説明する。
図10に示すように、本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置2は、流量検出部100と、送流部101と、前記内視鏡洗滌消毒装置2全体を制御する制御部102と、データ記録部103と、結果表示部104と、前記第1及び第2の流体供給ユニット50、60を内視鏡20の管路用装着部23及び処置具用装着部24に自動的に着脱可能な自動着脱部105とにより主要部が構成されている。
送流部101は、前記流体供給部を構成するもので、例えば内視鏡洗滌消毒装置2内に設けられた、消毒液又は洗浄液を第1の流体供給ユニット50の前方送水用ノズル51、送水用ノズル52及び送気用ノズル53に供給する洗滌消毒ポンプや、第1の流体供給ユニット50の漏水検知用ノズル54にエア等の気体を供給する漏水検知用ポンプで構成されている。
流量検出部100は、例えば流量センサを用いて構成されており、前記送流部101により第1の流体供給ユニット50の各ノズル51〜54に供給される流体の流量を検出し、検出結果を制御部102に出力する。尚、流量検出部100は、前記流量検出部を構成している。
制御部102には、前記データ記録部を構成するデータ記録部103が電気的に接続されている。このデータ記録部103は、例えばメモリで構成されたもので、予め設定された、内視鏡2の内部管路、すなわち、前方送水管路71s、送水管路72s及び送気管路72s等(図7参照)の内部管路の正常時の流量範囲データを記憶している。
尚、データ記録部103に記憶している流量範囲データは、操作パネル8の入力操作設定により、自在に変更可能である。
結果表示部104は、例えば操作パネル8(図1参照)内に設けられたもので、第1及び第2の流体供給ユニット50、60と管路用装着部23及び処置具用装着部24との接続状態の判断結果を表示する表示部や、この判断結果を音声の再生によって告知する音声発生部等によって構成されている。
また、自動着脱部105は、内視鏡20の管路用装着部23及び処置具用装着部24と内視鏡洗滌消毒装置2の第1及び第2の流体供給ユニット50、60とを自動的に着脱可能にするための駆動ユニット80、支持ユニット90や移動機構98等(図3参照)で構成されている。
制御部102は、内視鏡洗滌消毒装置2全体、具体的には送流部101、自動着脱部105及び結果表示部104を制御するものであって、流量検出部100により検出した流体の流量と、データ記録部103に記憶された流量範囲データとを比較し、この比較結果に基づき内視鏡20の管路用装着部23と第1の流体供給ユニット50との接続状態を判断するもので、この接続状態が非接続状態である場合には警告を促すための信号を生成し結果表示部104に出力する。
尚、本実施の形態では、流量検出部100は、流量センサを用いて構成したが、これに限定されるものではなく、圧力センサを用いて構成しても構わない。この場合、この圧力センサに対応するように、データ記録部103には、流量範囲データに替えて、予め設定された、内視鏡2の内部管路(前方送水管路71s、送水管路72s及び送気管路72s等(図7参照))の正常時の圧力範囲データが記憶される。
次に、このような構成された内視鏡洗滌消毒装置2の作用について、図3〜図10、図11及び図12、図14〜16を用いて説明する。
図14は図3の第1の流体供給ユニットを管路用装着部に正常に装着した状態を示す説明図、図15は第1の流体供給ユニットが管路用装着部に正常に装着出来なかった状態を示す説明図、図16は第1の流体供給ユニットを管路用装着部に装着できたが内部管路の一部に詰まりが発生した状態を示す説明図である。
尚、図14〜16は漏水検知用ノズル54が漏水検知管路用口金74内の弁体74bを押圧してない初期状態を示しており、実際に実施される管路用装着部23と第1の流体供給ユニット50との接続状態の判定については、この漏水検知用ノズル54が弁体74bを押圧して漏水検知管路用口金74の連通孔74rを介して内視鏡20内部に気体が送気されることで内視鏡20の内部に漏水箇所が形成されてないかをチェックする漏水検知工程後に行うものとして説明する。
先ず、内視鏡20が、上述したように、トレー10に収容され、また、トレー10が、上述したように、装置本体3の洗滌消毒槽5に収容され、管路用装着部23が、第1の流体供給ユニット50に対向されるよう配置される。
その後、トップカバー4が手動または自動で閉成方向に移動されて、図3に示すように洗滌消毒槽5の内視鏡収容口が閉成される。
そして、操作者により操作パネル8を介して自動接続モードが実行されると、制御部102は、図11に示すプログラムを図示しないメモリから読み出し起動する。
すなわち、制御部102は、ステップS1の処理により、第1の流体供給ユニット50を管路用装着部23に装着する場合には、送流部101の漏水検知用ポンプ(図示せず)をオンする。このことにより、管路54kに、漏水検知用ポンプ97からエアが送気され、管路54kの先端に接続された漏水検知用ノズル54から、エアが噴出される。
同時に制御部102は、送流部101の洗滌消毒ポンプ(図示せず)をオンする。このことにより、第1の流体供給ユニット50の前方送水用ノズル51、送水用ノズル52及び送気用ノズル53から、消毒液又は洗浄液が噴出される。
尚、これらのノズル51〜53からの消毒液又は洗浄液の噴出量は少ない量となっている。また、各ノズル51〜53による消毒液又は洗浄液の噴出処理は、漏水検知工程後に実行しても良い。
次いで、制御部102は、ステップS2の処理により、内視鏡20と自動着脱部105を接続する。すなわち、制御部102は、駆動ユニット80や移動機構98等(図3参照)を動作制御して、内視鏡20の管路用装着部23に第1の供給ユニット50を接続される。
この場合、制御部102は、モータ81をオンさせる。このことにより、減速ギア列82が回転され、この減速ギア列82に噛合されたラックギア93が一方向に減速して回転されることにより、移動部材91が、管路用装着部23の方向へ低速度で移動される。
このことに伴い、第1の流体供給ユニット50が、側面5sに対し直交する方向において、管路用装着部23の方向へ移動される。尚、この際、第1の流体供給ユニット50の移動位置は、位置センサ84(図5参照)により検出され、この検出結果が制御部102に送信され、モータ81の回転が、この制御部102により制御される。
また、第1の流体供給ユニット50は、漏水検知用ノズル54から、エアが噴出された状態のまま、管路用装着部23の方向へ移動される。また、第1の流体供給ユニット50は、各ノズル51〜53から、消毒液又は洗浄液が噴出された状態のまま、管路用装着部23方向へと移動される。
この移動中のエアの噴出により、漏水検知用ノズル54とこの漏水検知用ノズル54の外周を覆う筒状部材55との間の液体が除去されるとともに、漏水検知用ノズル54に対向して位置する管路用装着部23の漏水検知管路用口金74の近傍に付着された液体が除去される。
尚、この際のエアの噴出量は可変可能であり、漏水チェックのために内視鏡20の内部に送気するエアの量より多くすれば、より効果的に液滴を除去することができる。
次いで、第1の流体供給ユニット50が、管路用装着部23の方向へ、初期装着位置まで移動されることにより、図8、図9に示すように、筒状部材55の先端が、漏水検知管路用口金74の先端面に当接される。このことにより、漏水検知管路用口金74と筒状部材55の内部との間が水密的に密閉される。
また、この際、第1の流体供給ユニット50の前方送水用ノズル51の管路51kに、管路用装着部23の前方送水管路用口金71の前方送水管路71sの先端が挿入され、送水用ノズル52の管路52kに、送水管路用口金72の送水管路72sの先端が挿入され、送気用ノズル53の管路53kに、送気管路用口金73の送気管路73sの先端が挿入される。さらに、図8に示すように、爪部94が、固定部材92の基端側に係止される。
次いで、移動部材91の移動ピン91pが管状部材64の移動孔64hを介して漏水検知用ノズル54のピン溝54pに嵌入された状態で、第1の流体供給ユニット50が、管路用装着部23の方向へ、装着位置までさらに移動されることにより、第1の流体供給ユニット50が、管路用装着部23に装着される。
尚、第1の流体供給ユニット50が装着位置に移動したか否かは、位置センサ84により検出される。即ち、位置センサ84により、第1の流体供給ユニット50が装着位置に移動されたと検出された際は、制御部102は、モータ81の回転を停止させる。
具体的には、漏水検知用ノズル54が漏水検知管路用口金74と同軸となっていることから、漏水検知用ノズル54のみが、移動部材91の移動ピン91pとピン溝54pとのスライド嵌合により、漏水検知管路用口金74内に挿入される。
その後、弁体74bが漏水検知用ノズル54により押圧されることにより、フランジ74fが、連通孔74rよりも漏水検知管路用口金74の底部側に押圧され、弁体74bが開成される。このことにより、管路54kの側面の開口を介して、管路54kと内視鏡20の内部とが連通される。
次いで、制御部102は、漏水検知用ポンプ(図示せず)から内視鏡20の内部にエアが所定量送気され、内視鏡20の内部の漏水チェックを行う。
その後、制御部102は、漏水検知用ノズル54のみが、漏水検知用ノズル54に形成された連通孔54rと、管状部材64に形成された連通孔64rとが一致するまで、移動部材91の後退に伴い後退させる。
このことにより、内視鏡20の内部のエアが、管路54kを介して、連通孔54r、164rからリリーフされる、即ち、内視鏡20の内部が大気解放される。
そして、制御部102は、モータ81をオンするように制御する。このことにより、減速ギア列82に噛合するラックギア93が、移動前の一方向と反対の多方向に減速回転されることにより、移動部材91が側面5sに対し直交方向において、側面5sに近接する方向に低速度で移動される。その結果、第1の流体供給ユニット50の漏水検知用ノズル54が、図8、図9に示すように、管路用装着部23から装着初期の位置まで脱却される。
尚、各ノズル51〜53は、管路用装着部23の口金と密着した状態のままである。
こうして、漏水検知工程が完了すると、制御部102は、接続検知方法実行のためのステップS3以降の処理を実行する。
すなわち、流量検出部100によって第1の流体供給ユニット50の各ノズル51〜53に供給している流体の流量を検出し、検出結果は制御部102に出力される。
その後、制御部102は、ステップS4の処理にて、流量検出部100により検出した流体の流量と、データ記録部103に記憶された流量範囲データとを比較する。
この場合、制御部102は、続くステップSの判断処理にて、検出した流体の流量が正常の流量範囲データよりも大きいと判定した場合には、続くステップS6により、第1の供給ユニット50の各ノズル51〜53と管路用装着部23との接続が非接続状態、すなわち、密着状態が不完全であるものと判断して、警告を促すための信号を生成し結果表示部104に出力する。
このことにより、結果表示部104による表示又は音声の再生によって、操作者に警告させる。そして、制御部102は、続くステップS8の処理にて、この接続検知プログラム及び洗滌、消毒工程を停止させる。
具体的には、制御部102は、送流部101の洗滌消毒ポンプ(図示せず)をオフする。このことにより、第1の流体供給ユニット50の前方送水用ノズル51、送水用ノズル52及び送気用ノズル53から噴出されている消毒液又は洗浄液が停止される。また、制御部102は、自動着脱部105を制御して、内視鏡20の管路用装着部23から第1の流体供給ユニット50を抜去させることで、洗滌、消毒工程を停止させる。
尚、第1の供給ユニット50の各ノズル51〜53と管路用装着部23との接続が非接続状態、すなわち、密着状態が不完全である状態の一例が、図15に示されている。
この図15に示す一例では、前方送水用ノズル51と送水用ノズル52とがそれぞれ対応する口金71、72には挿入されずに曲がってしまったため、密着状態が不完全となっている。
一方、ステップS5の判断処理で、検出した流体の流量が正常の流量範囲データよりも大きくはないと判定した場合には、続くステップS7の判断処理により、再度、検出した流体の流量が正常の流量範囲データよりも小さいか否かを判定し、小さいものと判定した場合には、ステップS9に移行し、小さいものでないものと判定した場合には、ステップS10に移行する。
ステップS9では、制御部102は、内視鏡20の内部管路、すなわち、前方送水管路71s、送水管路72s、送気管路73sのいずれかの内部管路の状態が、詰まっている閉鎖状態であるものと判断して、警告を促すための信号を生成し結果表示部104に出力する。
このことにより、結果表示部1による表示又は音声の再生によって操作者に警告させる。そして、制御部102は、続くステップS8の処理にて、前記同様、この接続検知プログラム及び洗滌、消毒工程を停止させる。
尚、内視鏡20の前方送水管路71s、送水管路72s、送気管路73sのいずれかの内部管路の状態が、詰まっている閉鎖状態である一例が、図16に示されている。
この図16に示す一例では、前方送水管路71s内に異物150が介在してしまい閉塞状態となっている。
一方、ステップS10の処理では、検出した流体の流量が正常の流量範囲データよりも小さくはないと判断した場合なので、制御部102は、検出した流体の流量が正常の範囲内にあると判定し、洗滌、消毒工程を継続して行い、その後、続くステップS11の処理にて、この洗滌、消毒工程を終了させる。
図12に、このような制御部102により接続検知方法が実際に実施された場合の時間−流量との関係が示されている。
図12に示すように、例えばステップS1の処理による送流部101の洗滌消毒ポンプ(図示せず)の動作開始時と、ステップS2による自動着脱部の動作開始時とを時刻t0とすると、この時刻t0より、第1の流体供給ユニット50の前方送水用ノズル51、送水用ノズル52及び送気用ノズル53から、所定の流量の消毒液又は洗浄液が噴出される。
そして、ステップS2による自動着脱部の動作完了時刻t1においては、第1の流体供給ユニットの各ノズル51〜53と、内視鏡20の管路用装着部23の各口金71〜73とが、図14に示すようにそれぞれ挿入されて接続される。
そして、ステップS3の処理による流量検出部100の流体の流量検出は、例えば、時刻t1から所定期間後の時刻t2にて行われる。つまり、所定期間後に流体の流量の検出を行うことにより、第1の流量供給ユニット50と管路用装着部23とが正常に接続された場合には、安定した流量の検出が可能である。
ここで、制御部102は、時刻t2以降に、上述したようにステップS4以降の判断処理を行う。
この場合、データ記録部103に記憶される正常の流量範囲データとしては、図12に示すように、下限値LL と上限値LH との正常範囲106内の流量範囲データである。
例えば、第1の流体供給ユニット50が内視鏡20の管路用装着部23と接続して密着する前の解放状態、又は密着状態が不完全である漏れ状態では、流量検出部100の流量センサの検出結果は、比較的高い流量値となる。
従って、ステップS5の判断処理で、正常範囲106内の流量範囲データよりも大きい場合は、図12に示す密着不完全範囲107内に検出した流量の流量値があり、図15に示すような漏れが生じているものとして、ステップS6の処理を実行している。
また、第1の流体供給ユニット50が内視鏡20の管路用装着部23と密着している状態では、内視鏡20の各内部管路71s、72s、73sの管路抵抗が高いため、上述した第1の流体供給ユニット50が内視鏡20の管路用装着部23と接続して密着する前の解放状態、又は密着状態が不完全である漏れ状態よりも、流量検出部100の流量センサの検出結果は、低い流量値となる。
すなわち、ステップS7の判断処理にて、正常範囲107内の流量範囲データよりも小さくない場合は、図12に示す正常の流量範囲データの正常範囲107内に検出した流量の流量値があり、密着状態が正常であるものとして、ステップS10の処理を実行している。
また、第1の流体供給ユニット50が内視鏡20の管路用装着部23と密着し、且つ内視鏡20の各内部管路71s、72s、73sの一部に異物150等が混入している場合には、この内部管路が詰まりが生じて閉塞状態であるので、上述した密着する前の解放状態、又は密着状態が不完全である漏れ状態と、密着状態との二つの状態の場合よりも、流量検出部100の流量センサの検出結果は、低い流量値となる。
従って、ステップS7の判断処理で、正常範囲107内の流量範囲データよりも小さい場合は、図12に示す詰まり範囲108内に検出した流量の流量値があり、図16に示すような内部管路71s、72s、73sの一部に異物150等が混入して詰まりが生じ閉塞状態であるものとして、ステップS9の処理を実行している。
尚、正常範囲106内の流量範囲データ、密着不完全範囲107内の流量範囲データ、及び詰まり範囲108内の流範囲データのそれぞれの流量値は、接続する内視鏡20の種類によって異なることが予想される。
そこで、本実施の形態では、識別手段としての無線タグ10aによって、接続される内視鏡20の識別情報を取り込み、制御部102の制御によって、この識別した内視鏡20に応じた正常範囲106内の流量範囲データ、密着不完全範囲107内の流量範囲データ、及び詰まり範囲108内の流範囲データのそれぞれの流量値を設定することも可能である。
また、予めデータ記録部103に内視鏡20の種類に応じた正常の流量範囲データ等の各種流量値をそれぞれ格納しておき、そして、制御部102は、無線タグ10aによって識別した内視鏡20に対応する正常の流量範囲データ等の各種流量値を読み出して設定するようにしても構わない。
従って、以上説明したように本実施の形態によれば、電気的導通の有無を検出することで、内視鏡の口金と供給ノズルとの接続状態を検知する接続検知方法を用いることなく、自動的にノズル51〜53を内視鏡20の各種管路の口金71〜73に接続した際に、この供給ノズル51〜53と各種口金71〜73との接続状態を検知することができる。
また、導電性ゴムなどの部材を用いる必要はなく、漏れ電流が発生することもないので、漏れ電流の発生を防ぐための絶縁部材等を設けずに接続検知を行えることができるとともに、従来の内視鏡洗滌消毒装置に用いられていた流量センサを流量検出部100として用いることができるため、結果として内視鏡洗滌消毒装置2全体のコストを低減することが可能となる。
尚、本実施の形態では、第1の流量供給ユニット50と管路用装着部23との接続状態の検知を、流量検出部100により検出した流量の流量値を用いて行った場合について説明したが、この流量検出部100により安定した流量検知を行うには、例えば図12に示す時刻t2までの時間が必要であり、そのため、接続検知判定を行うまで時間を短縮することが好ましい。
そこで、本実施の形態では、後述する図13の変形例に示すように、接続検知判定までの時間を短縮することも可能である。図13は接続検知方法の変形例を示し、図12中のA領域における時間−流量値の傾きを説明するグラフである。
この変形例では、図13中のA領域内の時間−流量値の傾きに着目して、接続検知を行う。すなわち、図13に示すように、時刻t1以降の流量波形の立ち下がり中の所定時刻をt3と設定しておき、制御部102は、この制御部102に設けられた演算部102aを用いて、この時刻t1から時刻t3間での流量値の傾きを求める。
また、データ記録部103には、予め、正常に密着した状態であるときの、流量の傾きaH とaI との範囲内の正常範囲傾きデータを格納しておき、そして、制御部102は、上述の演算部102aによって求めた流量値の傾きが、データ記録部103に格納している正常範囲傾きデータの範囲内にあるか否かによって、前記実施の形態と同様に接続有無の検知を行う。
尚、正常範囲の傾きデータは、正常に密着した状態である場合に、制御部102の演算部102aによって、算出し、データ記録部103に格納させても構わない。この場合、演算部102aは、aH =L3H−L1 /t3−t1、aI =L3I−L1 /t3−t1といった式で正常範囲傾きデータを求めることができる。
従って、この変形例により、上述した実施の形態と同様の効果が得られる他に、簡単な構成で、接続検知まで時間を短縮化することが可能になる。
ところで、本発明は、内視鏡洗滌消毒装置2のコスト低減を目的として、後述する技術も用いられている。このような技術を図17及び図18を用いて説明する。
図17は従来の2つの流量計を用いた内視鏡洗滌消毒装置内の構成図、図18は本発明の内視鏡洗滌消毒装置内の構成図である。
従来の内視鏡洗滌消毒装置2Aは、図17に示すように、洗滌槽5に内視鏡20を接続し、洗滌槽5内の液体をポンプ116で循環し、電磁弁110を切り換えることで、1つの管路に送液することが可能である。
また、この循環経路には第2の流量計113が配置されており、電磁弁110を切り換える開閉することで管路一つ当たりの流量を計測可能である。この流量の検出によって、内視鏡20の内部管路内の詰まりの有無を検知していた。
また、アルコールによる内視鏡管路内の乾燥を促進する場合には、アルコールボトル115からポンプ114にて吸い上げ、第1の流量計112にて、アルコールの供給量を検出しながら第1の流体供給ユニット50内に設けられたチャンネルブロック111に送り込み、コンプレッサなどの送気手段を用いて内視鏡20の内部管路内に送液していた。
そこで、本発明の内視鏡洗滌消毒装置2Bでは、流量計の数を減らすことで、コストの低減化を図ることが可能である。
具体的には、図18に示すように、内視鏡洗滌消毒装置2Bは、各管路が選択的に1つの管路に連通可能なミックスブロック部119を設け、そのミックスブロック部119と第1の流体供給ユニット50内のチャンネルブロック117との間に流量計118を配設して構成する。
このような構成により、従来技術のような各種液体の供給量を測定するための第1及び第2の流量計112、113が必要はなく、1つの流量計118のみで第1の流体供給ユニット50に供給する流量を測定することができる。
すなわち、内視鏡20の内部管路への洗滌ボトル121からの液体の送液や、アルコールボトル115から第1の流体供給ユニット50のチャンネルブロック117に送り込まれるアルコールの供給量を1つの流量計118で流量を測定することができるので、流量計を減らすことができるので、内視鏡洗滌消毒装置のコスト低減化を図れる。
尚、本発明は、以上述べた実施の形態及び変形例のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
本発明の一実施の形態を示し、トップカバーが開成された状態の内視鏡洗滌消毒装置の全体構成を示す斜視図。 図1の内視鏡保持トレーに内視鏡が収容され且つトップカバーが開成された状態の内視鏡洗滌消毒装置の斜視図。 図1の内視鏡洗滌消毒装置の構成の一部をトレー及び内視鏡の操作部とともに示す平面図。 図1の第1の流体供給ユニットとこの第1の流体供給ユニットの移動機構及び内視鏡操作部の管路用の装着部とを示す斜視図。 図5は図3の第1の流体供給ユニット及び管路用装着部のみをXVの方向から見た側面図。 図3の第1の流体供給ユニットの先端部の形状をXVI の方向から見た正面図。 図6中のXVII−XVII線に沿う断面図。 図3の第1の流体供給ユニットを管路用装着部に装着した初期の状態を示し、第1の流体供給ユニット、支持ユニット及び管路装着部を示す平面図。 図8の第1の流体供給ユニット、支持ユニット及び管路装着部の断面図。 本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置の電気的な回路構成を示すブロック図。 本発明の内視鏡洗滌消毒装置の接続検知方法を説明するもので、図10の制御部による制御例を示すフローチャート。 図11の制御部よる制御方法を説明するための時間−流量との関係を示すグラフ。 他の検出方法の変形例を説明するための時間−流量との関係を示すグラフ。 図3の第1の流体供給ユニットを管路用装着部に正常に装着した状態を示す説明図。 第1の流体供給ユニットが管路用装着部に正常に装着出来なかった状態を示す説明図。 第1の流体供給ユニットを管路用装着部に装着できたが内部管路の一部に詰まりが発生した状態を示す説明図。 従来の2つの流量計を用いた内視鏡洗滌消毒装置内の構成図。 本発明の内視鏡洗滌消毒装置内の構成図。
符号の説明
2…内視鏡洗滌消毒装置、
3…装置本体、
4…トップカバー、
5…洗滌消毒槽、
8…操作パネル、
10…トレー、
10a…無線タグ。
20…内視鏡、
21…操作部、
22…挿入部、
23…管路用装着部、
24…処置具用装着部、
50…第1の流体供給ユニット、
51…前方送水用ノズル、
52…送水用ノズル、
53…送気用ノズル、
54…漏水検知用ノズル、
55…筒状部材、
58s…先端面、
71…前方送水管路用口金、
71s…前方送水管路、
72…送水管路用口金、
72s…送水管路、
73…送気管路用口金、
73s…送気管路、
74…漏水検知管路用口金、
80…駆動ユニット、
90…支持ユニット、
98…移動機構
100…流量検出部(流量センサ)、
101…送流部、
102…制御部、
102a…演算部、
103…データ記録部、
104…結果表示部、
105…自動着脱部。

Claims (10)

  1. 内視鏡を自動的に洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置において、
    前記内視鏡を収容する洗滌消毒槽と、
    前記洗滌消毒槽に収容された前記内視鏡の装着部に装脱自在であり、前記装着部に装着された後、前記装着部に配設された前記内視鏡の内部管路に連通する管路口金に挿入され、前記内部管路に流体を送流する供給口金を有する流体供給ユニットと、
    前記流体供給ユニットを、前記装着部に対し装着位置と脱却位置とに移動させる移動機構と、
    前記流体供給ユニットの前記供給口金に、前記流体を供給する流体供給部と、
    前記流体供給部により送流される前記流体の流量を検出する流量検出部と、
    予め設定された、前記内視鏡の前記内部管路の正常時の流量範囲データを記憶する記憶部と、
    前記移動機構及び前記流体供給部を制御するものであって、前記流量検出部により検出した前記流体の流量と、前記記憶に記憶された前記流量範囲データとを比較し、この比較結果に基づき前記内視鏡の前記装着部と前記流体供給ユニットとの接続状態を判断するもので、この接続状態が非接続状態である場合には警告を促すための信号を生成し出力する制御部と、を具備し
    前記制御部は、前記流体供給ユニットから所定液量の流体を噴出開始させると同時に前記流体供給ユニットを前記装着部に対し前記装着位置に移動開始させ、装着動作を完了した時にその完了時以降であって時間−流量の関係における流量波形の立ち下がり中の所定時刻に至るまでの期間での流量値の傾きを求め、求めた流量値の傾きが予め前記記憶部に記憶しておいた正常範囲傾きデータの範囲内にあるか否かによって、接続有無の判定を行うことを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置。
  2. さらに、前記制御部は、前記比較結果に基づき、前記内視鏡の前記内部管路内の状態を判断するものであって、この内部管路内の状態が閉鎖状態である場合には警告を促すための信号を生成し出力することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  3. 前記制御部は、前記流量検出部により検出した前記流体の流量が前記流量範囲データよりも大きい場合には、前記接続状態が非接続状態であると判断し、前記流体の流量が前記流量範囲データよりも小さい場合には、前記内視鏡の前記内部管路内の状態が閉塞状態であると判断することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  4. 前記制御部からの信号を入力して警告を促す表示又は音声を再生する表示部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  5. 前記流量検出部は、前記流体の流量を測定する流センサ又は前記内部管路の圧力を測定する圧力センサであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  6. 前記記憶部には、前記流体供給ユニットに接続可能な複数の種類の内視鏡に応じた前記流量範囲データ或いは時間短縮用の前記流量範囲傾きデータが予め記憶されたもので、さらに、前記流体供給ユニットが接続される内視鏡の種類の識別を行う識別手段を設け、前記制御部は、この識別結果に対応する前記流量範囲データ或いは時間短縮用の前記流量範囲傾きデータを前記記憶部から読み出して、前記流量検出部からの前記流体の流量との比較を行うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  7. 内視鏡を自動的に洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置の接続検知方法であって、
    洗滌消毒槽に収容された前記内視鏡の装着部に装脱自在な流体供給ユニットを有し、前記装着部に前記流体供給ユニットが装着された後、移動機構によって、前記装着部に配設された前記内視鏡の内部管路に連通する管路口金に、前記流体供給ユニットに配設された 前記内部管路に流体を送流する供給口金を挿入する自動挿入手順と、
    前記流体供給ユニットの前記供給口金に、前記流体を供給する流体供給手順と、
    前記流体供給手順により送流される前記流体の流量を検出する流量検出手順と、
    前記流量検出手順により検出した前記流体の流量と、予め設定された、前記内視鏡の前記内部管路の正常時の流量範囲データを記憶した記憶部の前記流量範囲データとを比較し、この比較結果に基づき前記内視鏡の前記装着部と前記流体供給ユニットとの接続状態を判断するもので、この接続状態が非接続状態である場合には警告を促すための信号を生成し出力する制御手順と、を含み、
    前記制御手順は、前記流体供給ユニットから所定液量の流体を噴出開始させると同時に前記流体供給ユニットを前記装着部に対し前記装着位置に移動開始させ、装着動作を完了した時にその完了時以降であって時間−流量の関係における流量波形の立ち下がり中の所定時刻に至るまでの期間での流量値の傾きを求め、求めた流量値の傾きが予め前記記憶部に記憶しておいた正常範囲傾きデータの範囲内にあるか否かによって、接続有無の判定を行うことを特徴とする内視鏡洗滌消毒方法
  8. さらに、前記制御手順は、前記比較結果に基づき、前記内視鏡の前記内部管路内の状態を判断するものであって、この内部管路内の状態が閉鎖状態である場合には警告を促すための信号を生成し出力することを特徴とする請求項7に記載の内視鏡洗滌消毒装置の接続検知方法。
  9. 前記制御手順は、前記流量検出手順により検出した前記流体の流量が前記流量範囲データよりも大きい場合には、前記接続状態が非接続状態であると判断し、前記流体の流量が前記流量範囲データよりも小さい場合には、前記内視鏡の前記内部管路内の状態が閉塞状態であると判断することを特徴とする請求項8に記載の内視鏡洗滌消毒装置の接続検知方法。
  10. 前記制御手順により得られた信号を入力して警告を促す表示又は音声を再生する表示手順を設けたことを特徴とする請求項7から請求項9の何れか1項に記載の内視鏡洗滌消毒装置の接続検知方法。
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