JP5147955B2 - 仮想計算機システム - Google Patents
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Description
このセキュリティ機能としては一般的に、それぞれの計算機に搭載されるFCポートに割り当てられた固有のID(World Wide Name)を利用し、OSがインストールされたロジカルユニットと計算機が持つFCポートに割り当てられた固有のID(World Wide Name)を関連付け、当該ID(World Wide Name)を持つFCポートからのアクセスのみを許す方法が用いられている。また、OSを含むソフトウェアには、装置固有のID(World Wide Name)が記録されている場合もある。
また、SAN環境下の仮想計算機システムにおいて、あるLPARから他のLPARに交代する場合にも論理ポートに割り当てられた固有のID(World Wide Name)が異なるために、セキュリティ機能の設定変更が必要となるが、上記特許文献にはその点についても言及されていない。
該第1の物理計算機は;該第1物理計算機又はそこに形成された第1論理区画に障害が発生したことを検出する障害検出手段と、該第1の物理計算機のバードウェア構成情報及び該第1論理区画に割り当てられた固有の構成情報を管理する第1管理手段と、を有し、
該管理装置は;該障害検出手段からの障害発生の報告を受けて、該第1管理手段から該ハードウェア情報及び該固有の構成情報を受信する手段と、交代先の第2の物理計算機を決定して、該第2の物理計算機へ該ハードウェア情報及び該固有の構成情報を送信する手段と、を有し、
該第2の物理計算機は;該管理装置から送信された該ハードウェア情報及び該固有の構成情報を受信する手段と、該ハードウェア情報及び該固有の構成情報に基づいて、該第2の物理計算機上に第2論理区画を生成することが可能かを判定する手段と、該判定手段によって該第2論理区間の生成が可能と判定された場合、該固有の構成情報に基づいて第2論理区画を生成する手段と、を有する仮想計算機システムとして構成される。
図1を参照するに、本実施例による計算機システムは、1台のサーバシャーシ105に、複数台のサーバモジュール(以下単にサーバという)111、112を搭載することができるブレードサーバの形態をなしている。サーバシャーシ105には、サービスプロセッサ(SVP)106が搭載される。
サーバ111,112は、NIC(Network Interface Card)122を介してネットワークSW(103)経由で管理サーバ101に接続され、またファイバチャネルスイッチ(FC−SW)135を介してストレージ装置137に接続される。
FC−HBA121,131は、通信を行うためにそのHBAのアドレスとしてFC接続ポート1つに対して1つのWWNを持つ。LPAR113及び114は論理的なHBAを1ポート(115、116)ずつ持ち、それぞれvfcWWN1(115)、vfcWWN2(116)のような、固有のWWN(World Wide Name)が付与される。論理的なHBAも物理的なHBAと同様のWWNを持つ。なお、サーバ112におけるLPAR123も同様に固有のWWNが付与される。
管理サーバ101は、サーバ111,112及びそれに形成されたLPARを管理する。
そのために、サーバの管理情報107(図13参照)をメモリ(図示せず)に記憶して管理する。本実施例ではまた、LPARの移行を管理する機能を有する。
図11に示すように、サーバのハードウェア構成情報(サーバモジュール・ハードウェア構成情報ということもある)1101は、ブート設定情報1102、HBA-BIOS情報1103、addWWN情報1104、物理サーバのOS種類情報1105、Hyper Treadingの無効指定1106、SVPが保存するハイパーバイザーのIPアドレス1107、アーキテクチャ1108などの物理サーバ情報を保持する。このハードウェア構成情報1101はサーバモジュール(パーティション)ごとに存在する。
上記サーバのハードウェア構成情報1101及びハイパーバイザー構成情報1111は、SVP106で設定されて管理されるが、これらの情報は、各サーバ上で動作しているハイパーバイザーでも保持している。
本実施例によれば、サーバ111のLPARに障害が発生したときに、障害報告を受けつけた管理サーバ101は、サーバ112内に交代用のLPAR124を設定し、そのLPAR124に障害が発生したLPAR固有の構成情報を引き継がせるための制御を行う。
そのコマンドを受信したハイパーバイザー117は、自ら保持している、サーバモジュール・ハードウェア構成情報及びLPAR2のハイパーバイザー構成情報を管理サーバ101へ送信する(S209)。
その後、交代先のサーバモジュールを決定する(S301)。例えば交代先のサーバモジュール112上でLPARを生成しようとしているハイパーバイザー127に対して、障害が発生したサーバモジュール111のサーバモジュール・ハードウェア構成情報及びLPAR2のハイパーバイザー構成情報を受信するよう指示する(S302)。
ハイパーバイザー117からLPAR2に障害が発生した旨を伝えるHypervisor-Agtアラートを受けると、管理サーバ101はLPAR障害検出時の処理を始める(S401)。
受信が正常に終了し(S407)、受信完了の表示した(S408)後に、LPAR2の実効CPU性能と、LPAR2を生成するサーバモジュール以外のサーバモジュールの実効CPU性能を計算する。
(a)LPAR2と同じアーキテクチャのサーバモジュールがあるか。(b)LPAR2以上のメモリが空いているサーバモジュールがあるか。(c)LPAR2の実効CPU性能以上の実効CPU性能を持つサーバモジュールがあるか。(d)LPAR2が使用していた以上のNIC,HBAが空いているサーバモジュールがあるか。
が可能となる。(vfcWWNを用いるときは、ストレージ装置から物理デバイスのWWNが認識されないように設定する。)移行先のLPARは、障害発生時のLPARが使用していたvfcWWNと同一のvfcWWNを使用してブートすることにより、移行前と同一のシステムを立ち上げることができる。
LPAR2に障害が発生すると、ハイパーバイザー117は、LPAR障害検出処理を開始する(S601)。障害検出処理において、障害発生要因を解析して、回復可能な要因か否かを判断する(S602)。その判断の結果、LPAR障害が回復不可能な要因である場合、Hypervisor-Agt(118)に対してLPAR障害を伝えるために、Hypervisor-Agtアラート送出を要求し(S603)、LPAR障害時のログ取得などの障害処理を実行して(S604)、処理を終了する(S605)。
管理サーバ101から送信されたコマンド実行要求を受けると、Hypervisor-Agt(118)は受信処理を行う(S701)。要求されるコマンドには複数の種類があるので、まずコマンドの種別を解析する(S702)。この例では、LPARの停止を行うLPAR停止( deactivate)コマンドと、LPAR構成情報読み込みコマンドと、LPAR構成情報書き込みコマンドと、LPARの起動を行うLPAR起動( activate)コマンドと、LPAR生成コマンド、の5つのコマンドの処理を行う。
LPAR構成情報書き込みコマンドである場合、対象LPAR2の構成情報を管理サーバ101からハイパーバイザー127に転送する。その後、データ転送が成功したか否かを判断して(S714)、データ転送が成功したら処理を終了する(S716)。一方、失敗したら、エラー処理して(S714)、終了する(S716)。
一方、起動に成功した場合には、LPARのactivate完了を伝えるためにHypervisor-Agtアラート送信要求を行い(S804)、終了する(S806)。
上記3つの条件の1つでも満たしていなければ、LPAR生成は不可能とみなして、エラー処理して(S812)、終了する(S813)。
その後、LPARの生成が成功したかを判定し(S810)、成功した場合、LPAR生成完了を伝えるためにHypervisor-Agtアラート送信要求を行って(S811)、終了する(S813)。一方。LPARの生成が失敗した場合には、エラー処理を行って(S812)、終了する(S813)。
Hypervisor-Agtアラート送信要求があった場合、Hypervisor-Agt(118)はアラートの種別を解析する(S902)。
その結果、アラートの種別がLPAR起動完了である場合には、LPAR起動完了アラートを送信して(S903)、終了する(S906)。
アラートの種別がLPAR 起動失敗である場合には、LPAR 起動失敗アラートを送信して(S904)、終了する(S906)。
アラートの種別がLPAR障害発生である場合には、LPAR障害発生アラートを送信して(S905)、終了する(S906)。
アラートの種別がLPAR停止失敗である場合には、LPAR 停止失敗アラートを送信して(S1002)、終了する(S906)。
アラートの種別がLPAR生成完了である場合には、LPAR生成完了アラートを送信して(S1003)、終了する(S906)。
アラートの種別がLPAR生成失敗である場合には、LPAR生成失敗アラートを送信して(S1004)、終了する(S906)。
また、サーバ障害時の検出はSVPからも行うことができる。これによりハードウェア障害時にもその上で動作していたLPARを別々の物理マシンに移行させることができる。
105:サーバシャーシ 106:サービスプロセッサ
107:サーバモジュール管理情報 111、112:サーバ
113、114、123、124:LPAR
117、127:ハイパーバイザー
118、128:Hypervisor-Agt
120、130:BMC 121、131:FC−HBA
122、132:NIC 135:ファイバチャネルスイッチ
137:ストレージ装置
1101:サーバモジュール・ハードウェア構成情報
1111:ハイパーバイザー構成情報
Claims (14)
- 第1及び第2の物理計算機を含む複数の物理計算機と、前記複数の物理計算機にネットワークを介して接続される前記物理計算機及び論理区画を管理する管理装置と、前記複数の物理計算機を管理する監視装置とを含み、各物理計算機に論理区画を生成してOSを動作させることができる仮想計算機システムにおいて、
前記第1の物理計算機は:
前記論理区画と通信を行うための第1の物理アダプタと、
前記第1の物理計算機に形成された第1論理区画の構成情報及び前記第1論理区画に設けられた論理アダプタに割り当てられた識別子である仮想識別子を管理する第1管理手段と、を有し、
前記監視装置は:
前記第1の物理計算機又は前記第1論理区画に状態変化が発生したことを検出する状態検出手段と、
前記第1論理区画の構成情報及び仮想識別子を管理する第2管理手段と、を有し、
前記管理装置は:
前記管理装置で管理する前記物理計算機の管理情報と、
前記状態検出手段からの状態変化発生の報告を受けて、前記第2管理手段から前記第1論理区画の構成情報及び仮想識別子を受信する手段と、
前記管理情報を用いて、前記第1論理区画と同様の構成を有する第2論理区画を生成可能な物理計算機を判定する第一の判定により交代先の第2の物理計算機を決定して、前記第2の物理計算機へ前記第1論理区画の構成情報及び仮想識別子を送信する手段と、を有し、
前記第2の物理計算機は:
前記論理区画と通信を行うための第2の物理アダプタと、
前記管理装置から送信された前記第1論理区画の構成情報及び仮想識別子を受信する手段と、
前記第1論理区画の構成情報に基づいて、前記第2の物理計算機上に前記第2論理区画を生成することが可能かを判定する第二の判定手段と、
前記第二の判定手段によって前記第2論理区画の生成が可能と判定された場合、前記第1論理区画の構成情報を引き継いで前記第2論理区画を生成する手段と、を有し、
前記第1論理区画の構成情報は、前記第1の物理アダプタの情報を含み、
前記第2論理区画を生成する手段では、前記生成した第2論理区画に論理アダプタを設け、前記第2論理区画に設けられた論理アダプタに、前記仮想識別子を割り当てることを特徴とする仮想計算機システム。 - 前記物理アダプタは、物理HBAであり、
前記仮想識別子は、vfcWWNであることを特徴とする請求項1記載の仮想計算機システム。 - 前記構成情報は、I/O構成情報であることを特徴とする請求項1記載の仮想計算機システム。
- 前記監視装置は、SVPであることを特徴とする請求項1記載の仮想計算機システム。
- 前記管理装置における交代先の第2の物理計算機の決定では、
前記第一の判定として、
前記第1論理区画の実効CPU性能を、物理CPUの数と前記第1論理区画のサービス率との積から計算し、
前記第1の物理計算機以外の物理計算機における実効CPU性能を、物理CPUの数と(100%−前記第1の物理計算機以外の物理計算機で稼動している全てのLPARのサービス率)との積から計算し、
前記第1の物理計算機以外の物理計算機における実効CPU性能が、前記第1論理区画の実効CPU性能以上であることを調べ、
交代先の第2の物理計算機の決定として、
前記第1の物理計算機以外の物理計算機における実効CPU性能が最も高い物理計算機を、交代先の第2の物理計算機として選択する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の仮想計算機システム。 - 前記管理装置における交代先の第2の物理計算機の決定では、
前記第一の判定として、
前記第1の物理計算機以外の物理計算機におけるアーキテクチャを調べ、
交代先の第2の物理計算機の決定として、
前記第1の物理計算機以外の物理計算機におけるアーキテクチャが、前記第1論理区画と同じアーキテクチャである物理計算機を、交代先の第2の物理計算機として選択する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の仮想計算機システム。 - 前記管理装置における交代先の第2の物理計算機の決定では、
前記第一の判定として、
前記第1の物理計算機以外の物理計算機におけるメモリの容量の空きを調べて、
交代先の第2の物理計算機の決定として、
前記第1の物理計算機以外の物理計算機におけるメモリの容量の空きが、前記第1論理区画のメモリ容量以上である物理計算機を、交代先の第2の物理計算機として選択する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の仮想計算機システム。 - 前記管理装置における交代先の第2の物理計算機の決定では、
前記第一の判定として、
前記第1の物理計算機以外の物理計算機における物理アダプタの数を調べて、
交代先の第2の物理計算機の決定として、
前記第1の物理計算機以外の物理計算機における物理アダプタの数が、前記第1論理区画の構成情報に含まれる第1の物理アダプタの数以上である物理計算機を、交代先の第2の物理計算機として選択する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の仮想計算機システム。 - 前記第1の物理計算機は、前記監視装置が障害の状態変化を検出した時、前記第1論理区画の動作を停止させて、前記動作の停止を前記管理装置へ報告する手段を有し、
前記第2の物理計算機は、前記第2論理区画の生成が完了すると、前記完了の報告を前記管理装置へ送る手段を有し、
前記管理装置は、前記動作の停止を受け取った時、前記第1論理区画の停止状態を表示する手段と、前記完了の報告を受け取った時、前記第2物理計算機へ前記第2論理区画を起動させるコマンドを送出する手段と、を有し、
前記第2の物理計算機は、前記起動させるコマンドを受信した時、前記第2論理区画の起動を行うことを特徴とする請求項1記載の仮想計算機システム。 - 前記第2の物理計算機における前記第二の判定手段は、前記第1論理区画の実効CPU性能を、物理CPUの数と前記第1論理区画のサービス率との積から計算し、前記第2の物理計算機の実効CPU性能を、物理CPUの数と(100%−前記第2の物理計算機上で稼動している全てのLPARのサービス率)との積から計算することを特徴とする請求項1記載の仮想計算機システム。
- 前記第2の物理計算機における前記第二の判定手段は、前記第2の物理計算機の実効CPU性能が、前記第1論理区画の実効CPU性能以上であることを調べて、前記第2論理区画の生成が可能かを判定することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の仮想計算機システム。
- 前記第2の物理計算機における前記第二の判定手段は、前記第2の物理計算機のメモリの容量の空きを調べて、前記第2論理区画の生成が可能かを判定することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の仮想計算機システム。
- 前記第2の物理計算機における前記第二の判定手段は、前記第1論理区画の構成情報に含まれる第1の物理アダプタの数が、前記第2の物理計算機の第2の物理アダプタに確保できるかを調べて、前記第2の物理計算機に前記第2論理区画の生成が可能かを判定することを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の仮想計算機システム。
- 前記状態変化の発生とは、障害の発生であることを特徴とする請求項1記載の仮想計算機システム。
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