JP5146378B2 - 産業機器のコントローラ - Google Patents

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Description

本発明は、一対のバス通信線を介して互いに逆位相の信号を伝送して通信を行い産業機器を制御する産業機器のコントローラに関する。
産業機器例えば産業用ロボットとその制御装置であるコントローラとの間には、ロボットに設けられたモータを駆動する電力を供給するための電力供給線、モータとともに設けられるエンコーダなどとの通信を行うためのバス通信線などを1つにまとめた複合ケーブルが接続されている。電力供給線を通じて供給される電力は、モータの起動および停止により、その電圧値や電流値が大きく変化するため、バス通信線を介して伝送される信号に対するノイズ源となり得る。このため、バス通信線の周囲をシールド線により覆い、バス通信線と電力供給線とを電気的に遮蔽する構成が採用されている。
特開平6−98382号公報
上記した複合ケーブルは、産業機器と制御装置の間に屈曲可能に設けられるケーブルベア(登録商標)の中に配設されるとともに、例えばロボットアームなどの可動部分にも配設される。このため、その内部に収容される電力供給線やバス通信線には屈曲などに強い強靭なケーブルが用いられる。これに対し、シールド線は、例えば機器との接続により安定電位に固定される導線を網目状に組み合わせた構成であり、曲げや捻りに対して弱い。このため、特に可動部分などにおけるシールド線の劣化は避けられない。シールド線が劣化すると、バス通信線を介して伝送される信号の耐ノイズ性能が劣化するため通信品質が低下し、最悪の場合には通信不良が生じてしまう。通信不良が発生した場合、その原因究明に係る調査作業などを行う必要があり、多大な時間およびコストがかかる。
そして、このような調査の結果から通信不良の主な原因がケーブル不良によるものであることが判明すると、シールド線の仕様上の耐久性能に基づいてケーブルを定期的に交換することが考えられる。シールド線の耐久性能は、捻り、曲げ半径、曲げスピードなどにより規定されているが、ケーブルが設置される環境や、その使用方法などにより、実際に性能が確保される期間は大きく変動する。このため、仕様上の耐久性能に基づいて推定される時期よりも早くシールド線が劣化する場合も考えられる。従って、シールド線の劣化による通信不良の発生を確実に防止するためには、仕様上の耐久性能から推定される交換時期よりもかなり早い時期毎にケーブルの交換を行う必要がある。
このように早めの交換を行えば、シールド線の劣化による通信不良を回避することは可能となるが、未だ耐ノイズ性能に問題のないケーブルを新しいものに交換してしまうことも多くなってしまう。また、早めの交換を行うということは交換作業が頻繁に生じることになる。このため、ケーブル交換のための部品費用および作業費用が増大してしまう。
また、例えば特許文献1には、機器側にセンサを設け、制御装置がセンサからの信号に基づいて機器と制御装置との間のコードに断線が生じているか否かを確認する技術が開示されている。このような特許文献1記載の技術を用いれば、シールド線が断線しているか否かを検出することはできる。シールド線が完全に断線した場合には、バス通信線の耐ノイズ性能に最も悪い影響が生じるので、これを検出した時点で複合ケーブルの交換を行うことは有効であるといえる。しかし、シールド線は、完全に断線した状態は勿論、その一部に綻びが生じている状態であっても遮蔽効果が低下する。このことから、シールド線の断線を検出した時点で既に通信不良が生じていることも考えられる。つまり、この断線を検出した時点をケーブルの交換時期とした場合、通信不良の発生を確実に回避することはできない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、産業機器との間に接続されるシールド線の劣化状況を推測することができる産業機器のコントローラを提供することにある。
請求項1記載の手段によれば、複合ケーブル内に配設される電力供給線と一対の第1および第2のバス通信線との間はシールド線により電気的に遮蔽されている。このため、シールド線が正常な状態であれば、一対のバス通信線を介して伝送される信号は、電力供給線によるノイズ等の影響を受け難くなる。一方、シールド線が劣化した状態では、上記遮蔽効果が低下し、一対のバス通信線の耐ノイズ性能が悪くなる。従って、一対のバス通信線に重畳されるノイズを検出すれば、これに基づいてシールド線の劣化状況を推測することができる。そこで、本手段では、一対のバス通信線に重畳されるノイズを以下のように検出するようにしている。
すなわち、差動信号受信手段は、第1および第2のバス通信線を介して伝送される互いに逆位相の信号の電圧値を検出し、第1のバス通信線の電圧値が第2のバス通信線の電圧値より所定値以上高い場合には第1のデータを出力し、第1のバス通信線の電圧値が第2のバス通信線の電圧値より所定値以上低い場合には第2のデータを出力する。制御手段は、第1および第2のバス通信線に信号が伝送されている通信期間に差動信号受信手段から出力されるデータに基づいて産業機器の制御を行う。
電圧固定手段は、第1および第2のバス通信線に信号が伝送されていないバス開放期間に、第1のバス通信線の電圧を第1の中間電圧値に固定するとともに、第2のバス通信線の電圧を第2の中間電圧値に固定する。ここで、第2の中間電圧値は、第1の中間電圧値よりも上記した所定値以上低く設定されている。すなわち、第1のバス通信線の電圧値が第2のバス通信線の電圧値より所定値以上高い状態に固定されている。このため、差動信号受信手段は、バス開放期間において第1のデータを出力するようになっている。
一方、シールド線が劣化するなどして一対のバス通信線にノイズが重畳した場合、バス開放期間において差動信号受信手段から出力されるデータが以下のように変化する。すなわち、第1および第2のバス通信線に重畳されるノイズの態様は全く同じではなく、例えば互いにレベルや位相が異なることが多い。このような第1および第2のバス通信線に重畳したノイズの態様の差により、第1のバス通信線の電圧値が第2のバス通信線の電圧値より所定値以上高い状態を維持できず、逆に第1のバス通信線の電圧値が第2のバス通信線の電圧値より所定値以上低い状態になる期間が生じる。この期間に差動信号受信手段から出力されるデータが、第1のデータから第2のデータに転じる。制御手段は、バス開放期間に、差動信号受信手段から第2のデータが出力されると、第1および第2のバス通信線にノイズが重畳していると判断する。このように、第1および第2のバス通信線にノイズが重畳していると判断された場合、シールド線が劣化していると推測できる。そして、このシールド線の劣化の状態に基づいて複合ケーブルの交換を行う最適な交換時期を割り出すことが可能となる。
また、バス開放期間に差動信号受信手段から出力されるデータに基づいて一対のバス通信線に重畳するノイズを検出しているので、通信期間に行われる産業機器の制御のための通信に支障をきたすことがない。さらに、差動信号受信手段は、互いに逆位相の信号により通信を行ういわゆる差動通信方式にあっては必ず必要となる構成である。本手段によれば、このような差動通信方式において、必須の構成をノイズ検出に流用することが可能であるため、新たな構成を設けることなくノイズ検出を行うことができる。
請求項2記載の手段によれば、第1の中間電圧値と第2の中間電圧値とは近似した値に設定されている。つまり、第1の中間電圧値と第2の中間電圧値との差は、所定値以上あるものの比較的小さな差となっている。このため、バス開放期間において、前述したノイズの影響による第1のバス通信線の電圧値と第2のバス通信線の電圧値との差の関係が逆転する期間が生じ易くなる。従って、第1および第2のバス通信線に重畳されるノイズの態様の差が小さい場合でもそのノイズを検出することができる。このように、請求項2記載の手段によれば、ノイズの検出精度を高めることができる。
請求項3記載の手段によれば、制御手段は、バス開放期間において、差動信号受信手段から出力される第2のデータの数に基づいて第1および第2のバス通信線に重畳するノイズのレベルを判断する。すなわち、制御手段は、出力される第2のデータの数が多いほどノイズのレベルが大きいと判断する。このようにすれば、ノイズのレベルひいてはシールド線の劣化の度合いを出力された第2のデータの数として定量化することができる。従って、シールド線の状態について、正常または異常といった2値的な判断ではなく、どの程度まで劣化が進んでいるのかを把握することが可能となる。この把握した劣化の度合いを目安にすれば、より適切な複合ケーブルの交換時期を割り出すことができる。
請求項4記載の手段によれば、第1のバス通信線の電圧を第1のクランプ値にクランプするクランプ手段を備えている。このため、一対のバス通信線に第1のクランプ値を超える電圧値を持つノイズが重畳した場合、第1のバス通信線の電圧のみ第1のクランプ値に固定される。さらに、そのノイズの電圧値が第1のクランプ値よりも前述した所定値だけ高い場合、第1のバス通信線の電圧値は第2のバス通信線の電圧値より所定値以上低くなるので、差動信号受信手段から第2のデータが出力されるようになる。このような構成によれば、仮に一対のバス通信線に重畳されるノイズのレベルおよび位相が全く同じであったとしても、一対のバス通信線にノイズが重畳したことを検出することができる。
請求項5記載の手段によれば、第2のバス通信線の電圧を第1のクランプ値より所定値以上高い第2のクランプ値にクランプするクランプ手段を備えている。このため、一対のバス通信線に第2のクランプ値を超える電圧値を持つノイズが重畳した場合、第1のバス通信線の電圧は第1のクランプ値に固定され、第2のバス通信線の電圧は第2のクランプ値に固定される。これにより、第1のバス通信線の電圧値は第2のバス通信線の電圧値より所定値以上低くなるので、差動信号受信手段から第2のデータが出力されるようになる。このような構成によっても、請求項4記載の手段と同様の作用および効果が得られる。また、一般に、ケーブルを介して通信を行う機器には、そのケーブルの電圧を上限値にクランプしてサージから保護する回路が設けられている。このようなサージ保護用回路の上限値を上記条件を満たすように設定した後、第1および第2のクランプ手段として流用すれば、新たな構成を追加することなく、上記した作用および効果が得られる。
請求項5記載の手段において、サージ保護用回路を第1および第2のクランプ手段として併用する場合、サージ保護回路としても機能する必要があるため、クランプする上限値が高くなってしまう。このため、一対のバス通信線に重畳されるノイズについても電圧値の高いものしか検出できない。このような場合、請求項6記載の手段を採用するとよい。
すなわち、請求項6記載の手段によれば、第1のクランプ手段は、第1の検出用クランプ回路と第1の保護用クランプ回路とを備えており、第2のクランプ手段は、第2の検出用クランプ回路と第2の保護用クランプ回路とを備えている。バス開放期間にあっては、第1の検出用クランプ回路が第1のバス通信線の電圧を第1のクランプ値にクランプするとともに、第2の検出用クランプ回路が第2のバス通信線の電圧を第2のクランプ値にクランプする動作を行う。つまり、バス開放期間にあっては、第1および第2のクランプ手段は、ノイズを検出するための回路として動作する。
通信期間にあっては、第1の保護用クランプ回路が第1のバス通信線の電圧を第1の上限値にクランプするとともに、第2の保護用クランプ回路が第2のバス通信線の電圧を第2の上限値にクランプする動作を行う。つまり、通信期間にあっては、第1および第2のクランプ手段は、通常のサージ保護回路として動作する。このような構成によれば、第1および第2の上限値を任意の保護すべきサージ電圧値に基づいて設定することで、一対のバス通信線におけるサージ保護を実現できる。また、第1および第2のクランプ値を任意の検出すべき最小のノイズレベルに基づいて設定することで、一対のバス通信線に重畳されるノイズについて、任意の最小レベルのものから検出することができる。
本発明の第1の実施形態を示すロボットシステムの通信に係る電気構成図 ロボットシステムの電気構成図 ロボットシステムの構成を示す斜視図 複合ケーブルの断面図 (a)はスイッチングタイミングを示す図であり、(b)は通信タイミングを示す図 差動レシーバの入出力信号を示す波形図 一対の通信線にノイズが重畳しているときの図6相当図 本発明の第2の実施形態を示す図1相当図 図7相当図 本発明の第3の実施形態を示す図1相当図 図7相当図 本発明の第4の実施形態を示す図1相当図
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜図7を参照しながら説明する。
図3は、一般的な産業用ロボットのシステム構成を示している。この図3に示すロボットシステム1は、ロボット本体2(産業機器に相当)と、このロボット本体2を制御するコントローラ3と、このコントローラ3に接続されたティーチングペンダント4とから構成されている。
ロボット本体2は多関節型として構成され、ベース5と、このベース5に水平方向に旋回可能に支持されたショルダ部6と、このショルダ部6に上下方向に旋回可能に支持された下アーム7と、この下アーム7に上下方向に旋回可能に支持された上アーム8と、この上アーム8に上下方向に旋回可能に支持された手首9とから構成されている。手首9は、先端部に回転(捻り動作)可能なフランジ10を備えている。なお、図示しないが、ワークを把持するハンドはフランジ10に取り付けられるようになっている。
ロボット本体2に設けられる各軸(1軸〜8軸)はモータ(図2に符号11a〜11hを付して示す)により駆動される。モータ11a〜11hの近傍には、それぞれの回転位置を検出するための位置検出器(図1および図2に符号12a〜12hを付して示す)が設けられている。ロボット本体2とコントローラ3との間は複合ケーブル13により接続されている。この複合ケーブル13は、屈曲可能なケーブルベア14の内部に配設されている。
図2は、ロボットシステム1の電気構成を概略的に示すブロック図である。この図2において、ロボット本体2には、8つのモータ11a〜11hおよび8つの位置検出器12a〜12hが設けられている(図2ではいずれも5つのみ示す)。モータ11a〜11hはいずれもACサーボモータである。コントローラ3には、交流電源21より供給される交流を整流および平滑して出力する直流電源装置22、モータ11a〜11hを駆動するインバータ装置23、位置検出用I/F24およびこれら各装置の制御などを行う制御回路25が設けられている。
直流電源装置22は、整流回路26と平滑用のコンデンサ27とから構成されている。整流回路26は、ダイオードをブリッジの形態に接続してなる周知構成のものである。例えば3相200Vの交流電源21の各相出力は、整流回路26の交流入力端子に接続されている。整流回路26の直流出力端子は、それぞれ直流電源線28、29に接続されている。これら直流電源線28、29間にはコンデンサ27が接続されている。
インバータ装置23は、直流電源線28、29間に6つのスイッチング素子例えばIGBT(図2には2つのみ示す)を三相フルブリッジ接続して構成されたインバータ主回路と、その駆動回路とを8組備えている(図2には1組のみ示す)。IGBTのコレクタ−エミッタ間には還流ダイオードが接続されている。また、IGBTのゲートには、駆動回路からゲート信号が与えられている。駆動回路は、制御回路25から与えられる指令信号に基づいてパルス幅変調されたゲート信号を出力して各IGBTを駆動する。
制御回路25(制御手段に相当)は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えたマイクロコンピュータを主体として構成されている。位置検出器12a〜12hは、モータ11a〜11hの回転位置を示すデータを出力する。位置検出用I/F24と各位置検出器12a〜12hとは、一対の通信線30、31によりバス接続されている。制御回路25は、位置検出用I/F24を介して各位置検出器12a〜12hと差動通信方式(例えばRS−485)の通信(詳細は後述する)を行うことにより、モータ11a〜11hの回転位置を検出する。制御回路25は、外部から与えられるモータ11a〜11hの回転位置指令値に対する現在の回転位置の偏差を演算し、この偏差をゼロに近づけるように指令信号を出力してインバータ装置23によるモータ11a〜11hの駆動をフィードバック制御する。
位置検出用I/F24と各位置検出器12a〜12hとの間で上記通信が行われる際、通信線30、31を通じて互いに逆位相となる一対の差動信号の伝送が行われる。また、インバータ装置23から各モータ11a〜11hに対しては、24本の電力供給線32(図2には15本のみ示す)を介してそれぞれに三相の電力が供給される。これら通信線30、31および電力供給線32は、複合ケーブル13の一部を構成している。
図4は、複合ケーブル13の断面を概略的に示している。この図4に示すように、複合ケーブル13は、通信線30、31(第1および第2のバス通信線に相当)、位置検出器12a〜12hの電源供給用の電源供給線41、42、モータ11a〜11hの電力供給用の24本の電力供給線32および8本のブレーキ用電源線43を備えている。通信線30、31はツイストペアケーブル44として構成されている。また、電源供給線41、42はツイストペアケーブル45として構成されている。ツイストペアケーブル44、45は、押え巻き部材46によりまとめられている。この押え巻き部材46の外側は、遮蔽部材47により覆われており、さらにその外側が内部シース48により覆われている。
内部シース48の外側には、電力供給線32およびブレーキ用電源線43が配置されている。電力供給線32よびブレーキ用電源線43は、押え巻き部材49によりまとめられている。この押え巻き部材49の外側は、遮蔽部材50により覆われており、さらにその外側がシース51により覆われている。押え巻き部材46、49としては、例えば紙テープが用いられている。遮蔽部材47、50は、複合ケーブル13がロボット本体2とコントローラ3との間で接続されることにより、接地電位に固定されるものである。遮蔽部材47、50としては、例えば導線を網目状に組み合わせたシールド線が用いられている。
上記したように、ツイストペアケーブル44、45と電力供給線32との間に接地電位に固定される遮蔽部材47が介在する構成であるため、電力供給線32から通信線30、31に対するノイズの影響が低減されるようになっている。また、電力供給線32の外側を接地電位に固定される遮蔽部材50で覆うことにより、電力供給線32において生じるノイズの外部への影響を低減させるようになっている。
図1は、ロボットシステム1の通信に係る部分の構成を示している。この図1に示すように、ロボット本体2側に設けられる位置検出器12a〜12hは、いずれも差動ドライバ61、差動レシーバ62、信号処理部63およびエンコーダ64から構成されている。コントローラ3側に設けられる位置検出用I/F24は、抵抗R1〜R3、差動ドライバ65、差動レシーバ66および信号処理部67から構成されている。位置検出用I/F24は、電圧Vcc(例えば+5.0V)の供給を受けて動作するようになっている。この電圧Vccは、前述した電源供給線41、42(図1では図示を省略)を通じてロボット本体2にも与えられており、位置検出器12a〜12hも、この電圧Vccの供給を受けて動作するようになっている。このため、通信線30、31を通じて伝送される信号の電圧値は、0V〜電圧Vcc(+5.0V)の範囲となっている。
一対の通信線30、31は、ロボット本体2側において抵抗R4により終端されている。また、コントローラ3側において、通信線30が抵抗R1を介して電源線68に接続され、通信線31が抵抗R2を介して接地線69に接続されている。これら抵抗R1とR2との間には抵抗R3が接続されている。電源線68と接地線69との間には電圧Vccが印加されている。
エンコーダ64は、例えばロータリエンコーダにより構成されており、モータ11a〜11hの回転位置に応じたパルス信号を信号処理部63に出力する。信号処理部63は、このパルス信号に基づいてモータ11a〜11hの回転位置を検出する。信号処理部63は、後述するリクエスト指令を受信すると、回転位置を示すデジタル信号を差動ドライバ61に出力する。差動ドライバ61は、このデジタル信号を互いに逆位相となる一対の差動信号に変換し、この差動信号が伝送されるように通信線30、31をドライブする。一対の差動信号は、一方が+5.0Vであるときには他方が0Vになるものである。
一方、差動レシーバ62は、通信線30、31に伝送される一対の差動信号をデジタル信号に変換し、このデジタル信号を信号処理部63に出力する。信号処理部63は、受信したデジタル信号に基づいて所定の処理を行う。例えば、信号処理部63は、自身に対するリクエスト指令を示すデジタル信号を受信すると、検出したモータの回転位置を示すデジタル信号を差動ドライバ61および通信線30、31を通じて制御回路25に出力する。
制御回路25は、位置検出器12a〜12hに対してそれぞれが検出した回転位置を示すデータを返送するように要求するリクエスト指令を出力する。信号処理部67は、このリクエスト指令を示すデジタル信号を差動ドライバ65に出力する。差動ドライバ65は、このデジタル信号を互いに逆位相となる一対の差動信号に変換し、この差動信号が伝送されるように通信線30、31をドライブする。
一方、差動レシーバ66(差動信号受信手段に相当)は、通信線30、31に伝送される一対の差動信号をデジタル信号に変換し、このデジタル信号を信号処理部67に出力する。信号処理部67は、受信したデジタル信号からモータ11a〜11hの回転位置を検出し、その回転位置を示すデータを制御回路25に出力する。制御回路25は、回転位置を示すデータに基づいて前述したフィードバック制御を行う。
図5(a)は、インバータ装置23のいずれかのスイッチング素子のスイッチングタイミングを示しており、図5(b)は制御回路25による通信のタイミングを示している。図5(b)に示すように、制御回路25は、通信期間にあっては、位置検出器12a〜12hとの間で以下のような通信を行う。すなわち、制御回路25は、各位置検出器12a〜12hに対し、回転位置を示すデータの出力を要求するリクエスト指令を出力する(リクエスト)。すると、各位置検出器12a〜12hが、自身に割り当てられた応答期間中に回転位置を示すデータを出力する(1軸〜8軸)。
また、制御回路25は、上記通信が行われていないバス開放期間(アイドル期間)にあっては、差動レシーバ66から出力されるデジタル信号に基づいて通信線30、31に重畳されるノイズを検出するノイズ検出制御を実行する。ノイズ検出制御では、制御回路25は、差動レシーバ66から「0」を示すデジタル信号が出力された回数に応じて通信線30、31に重畳するノイズのレベルを判断する(詳細は作用説明にて後述する)。このノイズ検出制御は、図5(b)において○印で示すタイミングで行われる。すなわち、バス開放期間のうち、インバータ装置23のいずれかのスイッチング素子がスイッチングするタイミングに合わせてノイズ検出制御が実行されるようになっている。
続いて、差動ドライバ61、65および差動レシーバ62、66による信号の変換動作について説明する。差動ドライバ61、65は、「1」を示すデジタル信号(第1のデータに相当)が入力されると、通信線30の電圧Vaが通信線31の電圧Vbより所定値Vth以上高くなるように通信線30、31をドライブする。また、差動レシーバ62、66は、電圧Vaが電圧Vbより所定値Vth以上高い値であるとき、「1」を示すデジタル信号を出力する。これらの場合における電圧Vaと電圧Vbとの関係は、下記(1)式で表される。なお、本実施形態では、所定値Vthは0.2Vとなっている。
Va−Vb≧Vth …(1)
差動ドライバ61、65は、「0」を示すデジタル信号(第2のデータに相当)が入力されると、電圧Vaが電圧Vbより所定値Vth以上低くなるように通信線30、31をドライブする。また、差動レシーバ62、66は、電圧Vaが電圧Vbより所定値Vth以上低い値であるとき、「0」を示すデジタル信号を出力する。これらの場合における電圧Vaと電圧Vbとの関係は、下記(2)式で表される。
Va−Vb≦−Vth …(2)
なお、差動レシーバ62、66は、電圧Vaと電圧Vbとが上記(1)式および(2)式のいずれの関係も満たさない電圧値であるとき、つまり、下記(3)式の関係であるとき、出力するデータが「不定」となる。
−Vth<Va−Vb<Vth …(3)
さて、通信線30、31の各電圧値は、上記通信が行われている通信期間にあっては、差動ドライバ61、65のいずれかによりドライブされることで、0Vまたは+5.0Vとなっている。一方、バス開放期間にあっては、差動ドライバ61、65の全てがオフ(トライステート)状態であるため、通信線30、31の各電圧値は、抵抗R1〜R3の抵抗値および電圧Vccの電圧値(+5.0V)により定まる所定の電圧値に固定される。抵抗R1〜R3は、バス開放期間に通信線30の電圧値を第1の中間電圧値に固定するとともに、通信線31の電圧値を第2の中間電圧値に固定するような抵抗値に設定されている。
第1の中間電圧値および第2の中間電圧値は、電源線68の電圧値(+5V)と接地線69の電圧値(0V)との中間値であり、且つバス開放期間における通信線30の電圧値と通信線31の電圧値との関係が、上記(1)式を満たす関係となる値に設定すればよい。ただし、第1の中間電圧値と第2の中間電圧値との差が小さいほど、後述するノイズ検出制御で小さいレベルのノイズまで検出可能になる。このため、本実施形態では、第1の中間電圧値と第2の中間電圧値とを、上記(1)式を満たしつつ近似した値としている。例えば、第1の中間電圧値を+2.8Vとし、第2の中間電圧値を+2.2Vとしている。このように、本実施形態では、抵抗R1〜R3、電源線68および接地線69から電圧固定手段70が構成される。
次に、上記構成の作用について図6および図7も参照して説明する。
まず、複合ケーブル13の遮蔽部材47に劣化がなく、通信線30、31にノイズが重畳していない場合の通信状態およびノイズ検出制御について説明する。図6は、このような場合の差動レシーバ66の入出力信号の波形を示す図である。図6中、(a)は通信線30からの入力信号(電圧Va)、(b)は通信線31からの入力信号(電圧Vb)、(c)は(a)、(b)を合わせて表示したもの、(d)は出力信号(デジタル信号)を示している。
通信期間には、通信線30、31の電圧Va、Vbは、0Vまたは+5.0Vとなる。例えば時刻t1〜t2の間では、電圧Vaが+5.0Vであり、電圧Vbが0Vである。つまり、電圧Vaは電圧Vbよりも5.0Vだけ高いため、差動レシーバ66から出力されるデジタル信号は、「1」を示すHレベルとなる。また、時刻t2〜t3の間では、電圧Vaが0Vであり、電圧Vbが+5.0Vである。つまり、電圧Vaは電圧Vbよりも5.0Vだけ低いため、差動レシーバ66から出力されるデジタル信号は、「0」を示すLレベルとなる。
このように通信期間では、通信線30、31の電圧Va、Vbの変化に応じてデジタル信号も「0」または「1」に変化する。制御回路25は、このような「0」または「1」を示すデジタル信号に基づいてモータ11a〜11hの回転位置を検出し、前述したフィードバック制御を実行する。また、この通信期間では、通信線30の電圧Vaと通信線31の電圧Vbとの間には、常に5.0Vの電位差がある。
これに対し、バス開放期間には、外部から例えばノイズなどの影響を受けない限りは、通信線30の電圧Vaは+2.8V固定であり、通信線31の電圧Vbは+2.2V固定である。つまり、電圧Vaは電圧Vbよりも常に0.6Vだけ高いため、差動レシーバ66から出力されるデジタル信号は、常に「1」を示すHレベルとなっている。制御回路25は、この差動レシーバ66から出力されるデジタル信号が「0」を示すLレベルに転じたとき、通信線30、31にノイズが重畳されていると判断する。この場合、電圧Va、Vbのレベルに変動はなく、差動レシーバ66から出力されるデジタル信号が「1」を示すHレベルのままであるため、制御回路25は、通信線30、31にノイズが重畳していないと判断する。
続いて、複合ケーブル13の遮蔽部材47の劣化などにより、通信線30、31にノイズが重畳している場合の通信状態およびノイズ検出制御について説明する。図7は、このような場合の図6相当図である。なお、通信線30、31に重畳するノイズは、それぞれのレベルや位相など態様が完全に一致することはほとんどない。そこで、ここでは、通信線30、31に位相が若干異なるノイズが重畳していると仮定している。
通信期間において上記したノイズが重畳した場合、電圧Va、Vbは例えば時刻t1〜t2のように変化する。すなわち、重畳したノイズの影響により、電圧Va、Vbのレベルが変化し、これらの間の電位差が小さくなる期間が生じる。しかし、通信期間では電圧Vaと電圧Vbとの間に5.0Vの電位差が設けられているため、電圧Vaが電圧Vbよりも0.2V(所定値Vth)以上高い状態は維持されている。このため、差動レシーバ66から出力されるデジタル信号は、本来出力すべき値である「1」を示すHレベルとなる。このように、本実施形態の差動通信によれば、通信線30、31に重畳するノイズによる通信不良の発生を抑制することができる。
ただし、遮蔽部材47の劣化が進み断線するなどしてノイズのレベルが大きくなると、電圧Vaと電圧Vbとの間に5.0Vの電位差が設けられている通信期間であっても、ノイズの影響により差動レシーバ66が本来出力すべき値とは異なる値を出力してしまう可能性がある。本実施形態では、このような事態を未然に防止するため、バス開放期間において以下のようにノイズ検出制御を実行し、その結果に基づいて複合ケーブル13の交換時期を求めるようにしている。
すなわち、バス開放期間において通信期間と同程度のノイズが重畳している場合、電圧Va、Vbは例えば時刻t3〜t4のように変化する。すなわち、重畳したノイズの影響により、電圧Va、Vbのレベルが変化し、これらの間の電位差が小さくなる期間が生じる。バス開放期間では電圧Vaと電圧Vbとの間に0.6Vの電位差しか設けられていない。このため、時刻ta〜tbの間および時刻tc〜tdの間には、電圧Vaと電圧Vbとの差が0.2V未満となっている。つまり、電圧Vaと電圧Vbの値が上記(3)式の関係を満たしているので、差動レシーバ66から出力されるデジタル信号が「不定」となる。また、時刻tb〜tcの間には、電圧Vaが電圧Vbより0.2V以上低い値となっている。つまり、電圧Vaと電圧Vbの値が上記(2)式の関係を満たしているので、差動レシーバ66から出力されるデジタル信号が「0」を示すLレベルとなる。
制御回路25は、バス開放期間に、差動レシーバ66から「0」を示すデジタル信号が出力されると、通信線30、31にノイズが重畳していると判断し、その回数をカウントする。制御回路25は、そのカウント数に基づいて通信線30、31に重畳するノイズのレベルを判断する。そして、制御回路25は、ノイズのレベルを判断した結果、通信不良が発生する可能性が高まるレベルのノイズ(規定レベル以上のノイズ)が通信線30、31に重畳していると判断した場合には所定の処理を実行する。
上記ノイズレベルの判断方法としては、例えば、所定の単位時間中にカウント数が所定回数を超えた場合に規定レベル以上のノイズ重畳していると判断する方法などが挙げられる。また、上記所定の処理としては、例えば、所定のランプを点灯させる処理や、ブザーを鳴らす処理などが挙げられる。
以上説明したように、本実施形態によれば次のような効果が得られる。
電圧固定手段70により、バス開放期間における通信線30の電圧Vaが第1の中間電圧値(+2.8V)に固定されるとともに通信線31の電圧Vbが第1の中間電圧値よりも所定値Vth(0.2V)以上低い第2の中間電圧値(+2.2V)に固定される。このため、外部から影響を受けない限り、バス開放期間における電圧Vaは電圧Vbよりも常に0.6Vだけ高く、差動レシーバ66から出力されるデジタル信号が「1」を示すHレベルとなる。このような通信線30、31にノイズが重畳した場合、その影響により電圧Va、Vbのレベルが変化し、電圧Vaが電圧Vbより0.2V以上低い値となる期間が生じ、デジタル信号が「0」を示すLレベルとなる。
制御回路25は、バス開放期間に差動レシーバ66から「0」を示すデジタル信号が出力されると、通信線30、31にノイズが重畳していると判断する。通信線30、31にノイズが重畳していると判断された場合、複合ケーブル13の遮蔽部材47が劣化していると推測することができる。そして、この遮蔽部材47の劣化状態に基づいて複合ケーブル13の交換を行う最適な交換時期を割り出すことが可能となる。
また、制御回路25は、バス開放期間に差動レシーバ66から出力されるデジタル信号に基づいて通信線30、31に重畳するノイズを検出するので、通信期間に位置検出器12a〜12hとの間で行う通信に支障をきたすことがない。さらに、差動通信方式の通信を行う場合に必須となる差動レシーバ66などの構成を流用することでノイズ検出を可能としたので、新たな構成を設けることなくノイズ検出を行うことができる。
第1の中間電圧値と第2の中間電圧値とを近似した値に設定した。つまり、第1の中間電圧値と第2の中間電圧値との差は、所定値Vth以上あるものの比較的小さな差としている。このため、バス開放期間において、前述したノイズの影響による通信線30の電圧Vaと通信線31の電圧Vbとの差の関係が逆転する期間が生じ易くなる。従って、通信線30、31に重畳されるノイズの態様の差が小さい場合でもそのノイズを検出することができ、ノイズの検出精度を高めることができる。
制御回路25は、バス開放期間に差動レシーバ66から「0」を示すデジタル信号が出力される回数をカウントし、そのカウント数に基づいて通信線30、31に重畳するノイズのレベルを判断する。すなわち、制御回路25は、カウント数が多いほどノイズのレベルが大きいと判断する。このようにすれば、ノイズのレベルひいては遮蔽部材47の劣化の度合いを出力された「0」を示すデジタル信号の数として定量化することができる。従って、遮蔽部材47の状態について、正常または異常といった2値的な判断ではなく、どの程度まで劣化が進んでいるのかを把握することが可能となる。この把握した劣化の度合いを目安にすれば、より適切な複合ケーブル13の交換時期を割り出すことができる。
ノイズ検出制御をインバータ装置23のいずれかのスイッチング素子がスイッチングするタイミングに合わせて行うようにした。このスイッチングタイミングには、電力供給線32の電圧値や電流値が急激に変化するためノイズが発生し易い。このように、ノイズ検出制御をノイズが発生し易いタイミングに実行することにより、その実行頻度を抑えつつ、検出精度を高めることができる。
(第2の実施形態)
以下、第1の実施形態に対して位置検出用I/Fの構成を変更した本発明の第2の実施形態について図8および図9を参照しながら説明する。図8および図9は、第1の実施形態における図1および図7相当図であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施形態の位置検出用I/F81は、第1の実施形態の位置検出用I/F24に対し、第1のクランプ手段82を備えている点が異なる。
第1のクランプ手段82は、スイッチS1、ダイオードD1およびツェナーダイオードD2から構成されている。スイッチS1の一端子は通信線30に接続されており、他端子はダイオードD1のアノードに接続されている。ダイオードD1およびツェナーダイオードD2は、カソード同士が接続されている。ツェナーダイオードD2のアノードは接地線69に接続されている。スイッチS1は、通信期間には開放され、バス開放期間には閉鎖されるように制御回路25により制御される。
このような構成の第1のクランプ手段82により、バス開放期間において、通信線30の電圧Vaが、下記(4)式に表す第1のクランプ値V1にクランプされるようになっている。ここでは、ダイオードD1の順方向電圧(約0.7V)をVFで示し、ツェナーダイオードD2のツェナー電圧をVz1で示している。
V1=Vz1+VF …(4)
本実施形態では、ツェナーダイオードD2のツェナー電圧Vz1は、第1のクランプ値V1が約5.0Vとなるような値(約4.3V)に設定されている。
次に、上記構成の作用について図9も参照して説明する。
第1の実施形態の構成は、通信線30、31に異なる態様のノイズが重畳している場合に、そのノイズを検出可能としたものであった。これに対し、本実施形態の構成は、通信線30、31に重畳するノイズの態様が完全に一致している場合であっても、そのノイズを検出することができる。
以下、複合ケーブル13の遮蔽部材47の劣化などにより、通信線30、31に互いにレベルや位相などの態様が完全に一致したノイズが重畳している場合の通信状態およびノイズ検出制御について説明する。通信期間において上記したノイズが重畳した場合、その影響により、電圧Va、Vbのレベルは変化するものの、変化の態様が互いに同じであるため電圧Vaが電圧Vbよりも5.0Vだけ高い状態が維持されている。このため、差動レシーバ66から出力されるデジタル信号は、本来出力すべき値である「1」を示すHレベルとなる(時刻t1〜t2)。
一方、バス開放期間において通信期間と同程度のノイズが重畳している場合、電圧Va、Vbは例えば時刻t3〜t4のように変化する。すなわち、バス開放期間にはスイッチS1が閉鎖されるため、電圧Vaは第1のクランプ値V1にクランプされる。従って、電圧Vaは、ノイズの影響により上昇するものの第1のクランプ値V1(+5.0V)を超えて上昇することはない。これに対し、電圧Vbは、ノイズの影響により第1のクランプ値よりも高い電圧値まで上昇している。
これにより、時刻ta〜tbの間および時刻tc〜tdの間には、電圧Vaと電圧Vbとの差が0.2V未満となっている。つまり、電圧Vaと電圧Vbの値が上記(3)式の関係を満たしているので、差動レシーバ66から出力されるデジタル信号が「不定」となる。また、時刻tb〜tcの間には、電圧Vaが電圧Vbより0.2V以上低い値となっている。つまり、電圧Vaと電圧Vbの値が上記(2)式の関係を満たしているので、差動レシーバ66から出力されるデジタル信号が「0」を示すLレベルとなる。そして、制御回路25は、差動レシーバ66から出力される「0」を示すデジタル信号に基づいて、第1の実施形態と同様にノイズの検出を行う。
このような本実施形態の構成によっても、バス開放期間において通信線30、31にノイズが重畳しているときには差動レシーバ66から「0」を示すデジタル信号が出力されるので、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。さらに、本実施形態の構成によれば、バス開放期間に通信線30の電圧Vaを第1のクランプ値V1にクランプする第1のクランプ手段82を備えているので、バス通信線30、31に重畳するノイズの態様が完全に一致する場合であっても、そのノイズを検出することができる。
(第3の実施形態)
以下、第2の実施形態に対して位置検出用I/Fの構成を変更した本発明の第3の実施形態について図10および図11を参照しながら説明する。図10および図11は、第1の実施形態における図1および図7相当図であり、上記各実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施形態の位置検出用I/F91は、第2の実施形態の位置検出用I/F81に対し、第2のクランプ手段92を備えている点が異なる。
第2のクランプ手段92は、スイッチS2、ダイオードD3およびツェナーダイオードD4から構成されている。スイッチS2の一端子は通信線31に接続されており、他端子はダイオードD3のアノードに接続されている。ダイオードD3およびツェナーダイオードD4は、カソード同士が接続されている。ツェナーダイオードD4のアノードは接地線69に接続されている。スイッチS2は、通信期間には開放され、バス開放期間には閉鎖されるように制御回路25により制御される。
このような構成の第2のクランプ手段92により、バス開放期間において、通信線31の電圧Vbが、下記(5)式に表す第2のクランプ値V2にクランプされるようになっている。ここでは、ダイオードD3の順方向電圧(約0.7V)をVFで示し、ツェナーダイオードD4のツェナー電圧をVz2で示している。
V2=Vz2+VF …(5)
本実施形態では、ツェナーダイオードD4のツェナー電圧Vz2は、第2のクランプ値V2が約4.0Vとなるような値(約3.3V)に設定されている。また、本実施形態では、ツェナーダイオードD2のツェナー電圧Vz1は、第1のクランプ値V1が約3.0Vとなるような値(約2.3V)に設定されている。なお、第1のクランプ値V1と第2のクランプ値V2とは、下記(6)式に示す関係を満たす値に設定すればよい。
V2−V1≧Vth …(6)
従って、通信線30の電圧Vaと通信線31の電圧Vbとは、両方がクランプされた状態では、電圧Vaよりも電圧Vbのほうが所定値Vth以上高くなる。
次に、上記構成の作用について図11も参照して説明する。
以下、複合ケーブル13の遮蔽部材47の劣化などにより、通信線30、31に態様が完全に一致したノイズが重畳している場合のノイズ検出制御について説明する。なお、通信期間における作用(動作)については、第2の実施形態と全く同じであるため、ここでは説明を省略する。
バス開放期間において通信期間と同程度のノイズが重畳している場合、電圧Va、Vbは例えば時刻t3〜t4のように変化する。すなわち、バス開放期間にはスイッチS1、S2が閉鎖されるため、電圧Vaは第1のクランプ値V1にクランプされ、電圧Vbは第2のクランプ値V2にクランプされる。従って、電圧Vaは、ノイズの影響により上昇するものの第1のクランプ値V1(+3.0V)を超えて上昇することはない。また、電圧Vbは、第2のクランプ値V2(+4.0V)を超えて上昇することはない。
これにより、時刻ta〜tbの間および時刻tc〜tdの間には、電圧Vaと電圧Vbとの差が0.2V未満となっている。つまり、電圧Vaと電圧Vbの値が上記(3)式の関係を満たしているので、差動レシーバ66から出力されるデジタル信号が「不定」となる。また、時刻tb〜tcの間には、電圧Vaが電圧Vbより0.2V以上低い値となっている。つまり、電圧Vaと電圧Vbの値が上記(2)式の関係を満たしているので、差動レシーバ66から出力されるデジタル信号が「0」を示すLレベルとなる。そして、制御回路25は、差動レシーバ66から出力される「0」を示すデジタル信号に基づいて、第1の実施形態と同様にノイズの検出制御を行う。
このような本実施形態の構成によっても、バス開放期間において通信線30、31にノイズが重畳しているときには差動レシーバ66から「0」を示すデジタル信号が出力されるので、第2の実施形態と同様の作用および効果が得られる。また、一般に、ケーブルを介して通信を行う機器には、そのケーブルの一部である通信線の電圧を上限値にクランプしてサージから保護するサージ保護用回路が設けられている。この上限値をノイズが重畳したときに差動レシーバ66から「0」を示すデジタル信号が出力されるように設定した上で、上記サージ保護用回路を第1のクランプ手段82および第2のクランプ手段92として流用すれば、新たな構成を追加することなく、上記した作用および効果が得られる。
(第4の実施形態)
以下、第3の実施形態に対して位置検出用I/Fの構成を変更した本発明の第4の実施形態について図12を参照しながら説明する。図12は、第1の実施形態における図1相当図であり、上記各実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施形態の位置検出用I/F101は、第3の実施形態の位置検出用I/F91に対し、第1のクランプ手段82に代えて第1のクランプ手段102を備えている点と、第2のクランプ手段92に代えて第2のクランプ手段103を備えている点とが異なる。
第1のクランプ手段102は、第1のクランプ手段82の構成に加えて、ダイオードD5およびツェナーダイオードD6を備えている。ダイオードD5のアノードは通信線30に接続されている。ダイオードD5およびツェナーダイオードD6は、カソード同士が接続されている。ツェナーダイオードD6のアノードは接地線69に接続されている。本実施形態では、スイッチS1、ダイオードD1およびツェナーダイオードD2から第1の検出用クランプ回路104が構成され、ダイオードD5およびツェナーダイオードD6から第1の保護用クランプ回路105が構成される。
このような構成の第1のクランプ手段102により、バス開放期間においては第3の実施形態と同様に通信線30の電圧Vaがクランプされる。また、通信期間において、通信線30の電圧Vaが、下記(7)式に表す第1の上限値V3にクランプされるようになっている。ここでは、ダイオードD5の順方向電圧(約0.7V)をVFで示し、ツェナーダイオードD6のツェナー電圧をVz3で示している。
V3=Vz3+VF …(7)
本実施形態では、ツェナーダイオードD6のツェナー電圧Vz3は、第1の上限値V3が約12.0Vとなるような値(約11.3V)に設定されている。つまり、第1の保護用クランプ回路105は、例えばサージが印加されるなどして通信線30の電圧が上昇した場合に、通信線30に接続された回路を保護するために設けられている。
第2のクランプ手段103は、第2のクランプ手段92の構成に加えてダイオードD7およびツェナーダイオードD8を備えている。ダイオードD7のアノードは通信線30に接続されている。ダイオードD7およびツェナーダイオードD8は、カソード同士が接続されている。ツェナーダイオードD8のアノードは接地線69に接続されている。本実施形態では、スイッチS2、ダイオードD3およびツェナーダイオードD4から第2の検出用クランプ回路106が構成され、ダイオードD7およびツェナーダイオードD8から第2の保護用クランプ回路107が構成される。
このような構成の第2のクランプ手段103により、バス開放期間においては第3の実施形態と同様に通信線31の電圧Vbがクランプされる。また、通信期間において、通信線31の電圧Vbが、下記(8)式に表す第2の上限値V4にクランプされるようになっている。ここでは、ダイオードD7の順方向電圧(約0.7V)をVFで示し、ツェナーダイオードD8のツェナー電圧をVz4で示している。
V4=Vz4+VF …(8)
本実施形態では、ツェナーダイオードD8のツェナー電圧Vz4は、第2の上限値V4が約12.0Vとなるような値(約11.3V)に設定されている。つまり、第2の保護用クランプ回路107は、例えばサージが印加されるなどして通信線31の電圧が上昇した場合に、通信線31に接続された回路を保護するために設けられている。
上記構成によっても、バス開放期間において、第1の検出用クランプ回路104が通信線30の電圧Vaを第1のクランプ値V1にクランプするとともに、第2の検出用クランプ回路106が通信線31の電圧Vbを第2のクランプ値V2にクランプする動作を行うので、第3の実施形態と同様の作用および効果が得られる。
さらに、上記構成によれば、通信期間において、第1の保護用クランプ回路105が通信線30の電圧Vaを第1の上限値V3にクランプするとともに、第2の保護用クランプ回路107が通信線31の電圧Vbを第2の上限値V4にクランプする動作を行う。このような構成によれば、第1の上限値V3および第2の上限値V4を任意の保護すべきサージ電圧値に基づいて設定することで、通信線30、31におけるサージ保護を実現できる。また、第1のクランプ値V1および第2のクランプ値V2を任意の検出すべき最小のノイズレベルに基づいて設定することで、通信線30、31に重畳されるノイズについて、任意の最小レベルのものから検出することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
第4の実施形態では、第1のクランプ手段102は、カソード同士を接続したダイオードD1およびツェナーダイオードD2の直列回路と、カソード同士を接続したダイオードD5およびツェナーダイオードD6の直列回路とを、通信線30と接地線69との間に並列接続した構成であったが、これらを直列接続する構成でもよい。その場合には、スイッチS1は、一方の直列回路、例えばダイオードD1およびツェナーダイオードD2の直列回路と並列に設ければよい。また、ツェナーダイオードD2、D6のツェナー電圧は、スイッチS1が閉鎖された状態のクランプ電圧が第1のクランプ値V1となるように且つスイッチS1が開放された状態におけるクランプ電圧が第1の上限値V3となるように設定すればよい。また、第2のクランプ手段103についても、上記した第1のクランプ手段102の場合と同様に、並列接続に代えて直列接続した構成に変更可能である。
第1のクランプ手段および第2のクランプ手段は、ダイオードとツェナーダイオードを組み合わせた構成に限らずともよい。例えば、バイポーラトランジスタやMOSFETなどを用いた構成でもよい。
ノイズ検出制御は、インバータ装置23のスイッチングタイミングに合わせなくともよく、バス開放期間における任意のタイミングに実行すればよい。
モータ11a〜11hは、誘導電動機、DCモータなど、他の形式のモータであってもよい。モータ11a〜11hにDCモータを用いる場合には、AC/DC変換器を搭載してDCモータに印加する直流電圧を生成すればよい。
本発明は、産業用ロボットを制御するコントローラ3に限らず、その他の多関節ロボット、スカラロボット、各種の工作機械などの産業機器を制御するコントローラ全般に適用可能である。従って、コントローラから電力供給線を介して電力を供給する先はモータに限らずともよい。また、コントローラと一対のバス通信線を介して通信を行う相手は、位置検出器に限らずともよい。
図面中、2はロボット本体(産業機器)、3はコントローラ、25は制御回路(制御手段)、32は電力供給線、30、31は通信線(第1および第2のバス通信線)、47は遮蔽部材(シールド線)、66は差動レシーバ(差動信号受信手段)、70は電圧固定手段、82、102は第1のクランプ手段、92、103は第2のクランプ手段、104は第1の検出用クランプ回路、105は第1の保護用クランプ回路、106は第2の検出用クランプ回路、107は第2の保護用クランプ回路を示す。

Claims (6)

  1. 産業機器に対して電力を供給するための電力供給線と、前記産業機器と通信を行うための互いに逆位相の信号が伝送される一対の第1および第2のバス通信線と、前記電力供給線と前記第1および第2のバス通信線との間を電気的に遮蔽するためのシールド線とが収容された複合ケーブルと、
    前記第1および第2のバス通信線を介して伝送される各信号の電圧値を検出し、前記第1のバス通信線の電圧値が前記第2のバス通信線の電圧値より所定値以上高い場合には第1のデータを出力し、前記第1のバス通信線の電圧値が前記第2のバス通信線の電圧値より所定値以上低い場合には第2のデータを出力する差動信号受信手段と、
    前記第1および第2のバス通信線に信号が伝送されている通信期間に前記差動信号受信手段から出力されるデータに基づいて前記産業機器の制御を行う制御手段と、
    前記第1および第2のバス通信線に信号が伝送されていないバス開放期間に、前記第1のバス通信線の電圧を前記信号の電圧の最大値と最小値の中間値である第1の中間電圧値に固定するとともに、前記第2のバス通信線の電圧を前記最大値と前記最小値の中間値であり且つ前記第1の中間電圧値より前記所定値以上低い第2の中間電圧値に固定する電圧固定手段とを備え、
    前記制御手段は、前記バス開放期間に前記差動信号受信手段から第2のデータが出力されると、前記第1および第2のバス通信線にノイズが重畳していると判断することを特徴とする産業機器のコントローラ。
  2. 前記第1の中間電圧値と前記第2の中間電圧値とは、近似した値に設定されていることを特徴とする請求項1記載の産業機器のコントローラ。
  3. 前記制御手段は、前記バス開放期間において、前記差動信号受信手段から出力される第2のデータの数から前記第1および第2のバス通信線に重畳するノイズのレベルを判断することを特徴とする請求項1または2記載の産業機器のコントローラ。
  4. 前記第1のバス通信線の電圧を第1のクランプ値にクランプする第1のクランプ手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の産業機器のコントローラ。
  5. 前記第2のバス通信線の電圧を前記第1のクランプ値より前記所定値以上高い第2のクランプ値にクランプする第2のクランプ手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の産業機器のコントローラ。
  6. 前記第1のクランプ手段は、前記バス開放期間に前記第1のバス通信線の電圧を前記第1のクランプ値にクランプする第1の検出用クランプ回路と、前記通信期間に前記第1のバス通信線の電圧を前記第1のクランプ値より高い第1の上限値にクランプする第1の保護用クランプ回路とを備え、
    前記第2のクランプ手段は、前記バス開放期間に前記第2のバス通信線の電圧を前記第2のクランプ値にクランプする第2の検出用クランプ回路と、前記通信期間に前記第2のバス通信線の電圧を前記第2のクランプ値より高い第2の上限値にクランプする第2の保護用クランプ回路とを備えていることを特徴とする請求項5記載の産業機器のコントローラ。
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