JP5146129B2 - ピンタイプ保持器 - Google Patents

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Description

本発明は、ピンタイプ保持器に関し、特に、風力発電機や鉄鋼圧延機に使用されるころ軸受に使用されれば好適なピンタイプ保持器に関する。
従来、ピンタイプ保持器としては、特開2003−343574号公報に記載されているものがある。
このピンタイプ保持器は、第1リング、第2リング、および、第1リングと第2リングとを連結する複数のピンを備え、上記複数のピンは、第1リングの周方向に互いに間隔をおいて配置されている。
上記第1リングは、周方向に等間隔に配置された複数の貫通穴を有する一方、第2リングは、周方向に等間隔に配置された複数のねじ穴を有している。
上記ピンの一端部は、第1リングの貫通穴に圧入された後、その一端部の軸方向の外方の部分が、溶接により上記第1リングに接合されている。一方、上記ピンの他端部の外周面は、雄ねじを有している。上記ピンの他端部の雄ねじを、第2リングのねじ穴に螺合して、上記ピンの他端部を、第2リングに固定している。
上記従来のピンタイプ保持器によると、上記溶接の溶け込みが不足するなどの原因で溶接部に十分な強度が得られずリングとピンとの係合強度が低下することがあった。
特開2003−343574号公報(第1図)
そこで、本発明の課題は、リングとピンとが確実に係合された、信頼性が高いピンタイプ保持器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のピンタイプ保持器は、
周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有する第1リングと、
上記第1リングに対して上記第1リングの軸方向に間隔をおいて位置すると共に、周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有する第2リングと、
ころの貫通穴に挿通され、かつ、一端部が、その一端部の外周面に周方向に延在する環状凹部を有する一方、他端部が、上記第2リングの上記貫通穴内に収容された状態で上記第2リングに固定されているピンと
を備え、
上記ピンの上記環状凹部は、上記第1リングの上記貫通穴内に配置され、
上記第1リングの上記貫通穴の内周面は、上記ピンの上記環状凹部に上記ピンの径方向に対向する箇所に環状凹部を有し、
ジャバラ状に上記径方向に広がって、上記ピンの上記環状凹部および上記第1リングの上記環状凹部の両方に係合することにより、上記ピンの上記環状凹部を上記第1リングの上記環状凹部に対して上記径方向に係止する環状の係止部を有する環状のブッシュを備えることを特徴としている。
尚、第1リングとピンの一端部のみが、環状のブッシュによって固定されるピンタイプ保持器が、本発明に含まれるのは勿論のこと、第1リングとピンの一端部および第2リングとピンの他端部の両方が、環状のブッシュによって固定されるピンタイプ保持器も、本発明に含まれる。
本発明によれば、上記ブッシュの係止部によって、ピンの上記環状凹部を第1リングの上記環状凹部に対して径方向に係止でき、上記環状のブッシュによって、上記ピンを第1リングの貫通穴に固定できるから、第1リングと、上記ピンとの固定に、必ずしも溶接を使用する必要がない。したがって、第2リングと、ピンとを、螺合や、環状のブッシュを用いる固定(第1リングと、上記ピンとの固定と同様の固定方法)等、溶接を使用しない固定方法で固定することによって、ピンタイプ保持器に、リングとピンとの係合強度の低下の原因となる溶接部が一切存在しないようにすることができる。したがって、保持器のリングとピンとが確実に係合されて、保持器の信頼性を格段に向上させることができて、保持器の寿命を長くすることができる。
本発明のピンタイプ保持器によれば、第1リングと、ピンとを、溶接を使用せずに、ブッシュによって固定できる。したがって、第2リングと、ピンとを、螺合や、ブッシュを用いる固定等、溶接を使用しない固定方法で固定することによって、ピンタイプ保持器に、リングとピンとの係合強度の低下の原因となる溶接部が一切存在しないようにすることができて、保持器のリングとピンとが確実に係合されて、保持器の信頼性を格段に向上させることができて、保持器の寿命を長くすることができる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のピンタイプ保持器の全体像を示す斜視図である。
図1に示すように、このピンタイプ保持器(以下、単に保持器という)は、第1リング1、第2リング2、複数のピン3および複数の環状のブッシュ(図1において図示せず)を備える。上記第1リング1の外周面の外径は、第2リング2の外周面の外径と略同じになっている。
上記第1リング1は、複数の貫通穴を有している。上記複数の貫通穴は、第1リング1の周方向に互いに間隔をおいて配置されている。一方、上記第2リング2は、複数のねじ穴を有する。上記複数のねじ穴は、第2リング2の周方向に互いに間隔をおいて配置されている。
上記各ピン3の一端部は、第1リング1の貫通穴に収容されている一方、各ピン3の他端部の外周面には、雄ねじが切られている。上記各ピン3の他端部は、第2リング2のねじ穴に螺合によって固定されている。
上記各ブッシュは、各ピン3の一端部の外周面と、第2リング2の貫通穴の内周面とを係合している(詳細は以下に説明)。
尚、詳述しないが、この保持器は、軸中心に沿った貫通穴を有する円筒ころ(図示せず)を保持するようになっている。この保持器は、ピン3を、上記円筒ころの貫通穴に挿通することによって、ピン3で、上記円筒ころの周方向および径方向の移動を制限する一方、第1リング1および第2リング2で、上記円筒ころを軸方向に挟み付けることによって、第1リング1および第2リング2で、上記円筒ころの軸方向の移動を制限するようになっている。
図2は、上記第1実施形態の保持器において、第1リング1にピン3を固定する途中の状態における図であり、第1リング1の貫通穴12の中心軸と、ピン3の軸中心とが略一致している状態におけるピン3の軸中心を含む模式拡大断面図である。
図2に示すように、上記第1リング1の貫通穴12の内周面は、環状凹部13を有する。また、上記ピン3の外周面の軸方向の一端部は、第1円筒部40と、第2円筒部41とを有し、第1円筒部40は、段部42を介して第2円筒部41に連なっている。上記第1円筒部40は、第2円筒部41よりも軸方向の外方に位置している。上記第1円筒部40の外径は、第2円筒部41の外径よりも小さくなっている。上記第1円筒部40は、環状凹部31を有している。
図2に示すように、上記ピン3の環状凹部31は、第1リング1の貫通穴12内に配置されている。上記ピン3の軸方向の外方の端面の軸方向の位置が、第1リング1の軸方向の外方の端面の軸方向の位置に一致している状態で、上記第1リング1の貫通穴12の環状凹部13は、ピン3の環状凹部31にピン3の径方向に対向している。
図3は、第1リング1とピン3とが、環状のブッシュ5によって固定されている状態での図2の模式断面図の一部に対応する拡大断面図である。
上記ブッシュ5は、変形可能な金属材料からなっている。詳しくは、上記ブッシュ5は、金属において硬度が低い方の材料であって、かつ、変形し易い材質であるアルミニウム、銅、ニッケル等からなっている。上記ブッシュ5は、係止部71を有し、この係止部71は、ピン3の環状凹部31と第1リング1の環状凹部13とで形成される環状空間50内に位置している。図3に示すように、上記係止部71は、ジャバラ状に径方向に広がって、ピン3の環状凹部31および第1リング1の環状凹部13の両方に係合している。
上記ブッシュ5は、上記環状空間50に配置する前に、筒状の形状を有している。上記ブッシュ5は、次のようにして、第1リング1およびピン3を係合する。先ず、図2に矢印Aに示す方向に、筒状の形状を有する変形前のブッシュ5を、ピン3の軸方向の外方から軸方向の内方に、ブッシュ5の軸方向の一端が、ピン3の上記段部42に当接するまで挿入する。
その後、ブッシュ5の軸方向の他端が、第1リング1の貫通穴12内に位置するまで、ブッシュ5を更に上記段部42の方に押圧して、図3に示すように、ブッシュ5において環状空間50内に位置する部分を、ピン3の径方向にジャバラ状に変形させる。このようにして、上記係止部71を、ピン3の環状凹部31および第1リング1の環状凹部13の両方に係合させ、ブッシュ5を用いて、ピン3を第1リング1に係合する。
図4は、変形前のブッシュ5の係止部71の形状を詳細に示すブッシュ5の軸方向の一部の断面図である。このブッシュ5は、第1リング1に対して図4に矢印Cに示す方向に、相対移動させられ、第1リング1に組み込まれるようになっている。
図4に示すように、変形前の係止部71は、略筒状の形状を有し、その外周面に複数の環状の切欠き81を有する一方、その内周面に複数の環状の切欠き91を有する。
上記複数の環状の切欠き81は、ブッシュ5の軸方向に長さAの間隔で等間隔に配置されている。上記各環状の切欠き81は、ブッシュ5の周方向に延在している。
また、図4に示すように、各環状の切欠き81は、ブッシュ5の軸方向の断面において、断面略直角三角形状の形状を有している。その直角三角形は、図4の断面において、軸方向に延在する辺と、径方向に延在する辺と、矢印Cに行くにしたがって中心軸との距離が小さくなる斜辺とからなっている。
一方、上記複数の環状の切欠き91は、ブッシュ5の軸方向に間隔Aの距離で等間隔に配置されている。上記各環状の切欠き91は、ブッシュ5の周方向に延在している。上記複数の環状の切欠き91のうちの幾つかは、軸方向において、軸方向に隣接する環状の切欠き81の中点付近に位置している。
また、図4に示すように、各環状の切欠き91は、ブッシュ5の軸方向の断面において、断面略直角三角形状の形状を有している。その直角三角形は、図4の断面において、軸方向に延在する辺と、径方向に延在する辺と、矢印Cに行くにしたがって中心軸との距離が大きくなる斜辺とからなっている。
上記ブッシュ5の軸方向の一端が、ピン3の上記段部42に当接した状態で、更に、ブッシュ5を押圧して、係止部71が変形するとき、ブッシュ5の外周面に位置する環状の切欠き81が、径方向の内方に移動する一方、ブッシュ5の内周面に位置する環状の切欠き91が、径方向の外方に移動するようになっている。このように、上記ブッシュ5の係止部71を、ジャバラ状に径方向に拡張させて、係止部71を、ピン3の環状凹部31および第1リング1の環状凹部13の両方に係合することによって、ピン3を、第1リング1に係止して固定するようになっている。
軸方向に隣接する切欠き81の間の長さAは、ピン3と第1リング1の隙間の幅方向に応じて適切に調整されている。このようにして、変形したブッシュ5が、ピン3および第1リング1の両方に相対移動することがないようにし、ピン3を第1リング1に対して安定的に係合している。
尚、変形前のブッシュ5の径方向の肉厚は、第1リング1の貫通穴12の最大内径から、ピン3において第1リング1の貫通穴12に配置されている部分の最大外径を引いた値の1/2よりも小さくなっている。このようにして、変形前のブッシュ5を、第1リング1とピン3との間に容易に挿入できるようにしている。
上記第1実施形態の保持器によれば、上記ブッシュ5の係止部71によって、ピン3の環状凹部31を第1リング1の環状凹部13に対して径方向に係止し、かつ、第2リング2と、ピン3とが、螺合によって固定されているから、保持器に、リングとピンとの係合強度の低下の原因となる溶接部が存在しない。したがって、保持器のリングとピンとが確実に係合されて、保持器の信頼性を格段に向上させることができて、保持器の寿命を長くすることができる。
尚、上記第1実施形態の保持器では、第1リング1とピン3の一端部とをブッシュ5を用いて係合して固定する一方、第1リング1とピン3の他端部とを螺合を用いて固定したが、この発明では、第1リングとピンの一端部とをブッシュを用いて係合して固定する一方、第1リングとピンの他端部とを、圧入や、ナットを用いたねじ止め等で、固定しても良い。
また、この発明では、第1リングとピンの一端部とをブッシュを用いて固定すると共に、第2リングとピンの他端部とをブッシュを用いて固定しても良い。
また、上記第1実施形態の保持器は、上記第1リング1の外周面の外径が第2リング2の外周面の外径と略同じであるが、この発明では、第1リングの外周面の外径が第2リングの外周面の外径よりも小さくて、第1リングと第2リングが大径リングと小径リングとからなっていて、小径リングを円錐ころ軸受の内輪の円錐軌道面の小径側に配置するものであっても良い。
また、上記第1実施形態の保持器では、変形前のブッシュ5の径方向の肉厚が、第1リング1の貫通穴12の最大内径から、ピン3において第1リング1の貫通穴12に配置されている部分の最大外径を引いた値の1/2よりも小さくなっていたが、この発明では、ブッシュの軸方向の挿入側とは反対側の端部の径方向の肉厚が、第1リングの貫通穴の最大内径から、ピンにおいて第1リングの貫通穴に配置されている部分の最大外径を引いた値の1/2よりも大きくても良い。言い換えれば、ブッシュの軸方向の挿入側とは反対側の端部が、第1リングの貫通穴とピンの外周面との間の間隔に対して締め代を有するようにしても良い。そして、このようにすると、ブッシュの軸方向の外方の端部を、第1リングの貫通穴とピンの外周面との間に圧入によって固定でき、ブッシュの軸方向の抜け止めを行うことができる。
また、この発明では、変形前のブッシュの径方向の肉厚が、第1リングの貫通穴の最大内径から、ピンにおいて第1リングの貫通穴に配置されている部分の最大外径を引いた値の1/2よりも小さくなっていて、かつ、ブッシュの軸方向の挿入側とは反対側の端部を、ピンおよび第1リングにかしめによって固定しても良い。
また、この発明では、変形前のブッシュの径方向の肉厚が、第1リングの貫通穴の最大内径から、ピンにおいて第1リングの貫通穴に配置されている部分の最大外径を引いた値の1/2よりも小さくなっていて、ブッシュの軸方向の挿入側とは反対側の端部が、ピンおよび第1リングに溶接によって固定されていても良い。このようにすると、保持器の信頼性を向上させることができる。尚、この場合、溶接部の強度が十分でなくても、ブッシュでピンを第1リングに係止できるから、溶接部の強度不足が保持器の寿命の低下に直結することがないことは言うまでもない。
また、上記第1実施形態の保持器では、変形前の係止部71が、略筒状の形状を有し、その外周面が複数の断面直角三角形状の環状の切欠き81を有する一方、その内周面が複数の断面直角三角形状の環状の切欠き91を有していたが、この発明では、変形前のブッシュの形状は、以下の図5および図6に示すような形状であっても良い。
尚、上記第1実施形態の保持器は、軸中心に沿った貫通穴を有する円筒ころを保持するようになっていた。しかしながら、この発明の保持器は、軸中心に沿った貫通穴を有する円錐ころ、または、軸中心に沿った貫通穴を有する樽形ころ(凸面ころ)等、軸中心に沿った貫通穴を有するころを保持できることは言うまでもない。
図5は、第2実施形態の保持器のブッシュ105の係止部171の図4に対応する変形前の模式図である。
図5に示すように、この発明では、変形前の略筒状のブッシュ105の係止部171は、その外周面に複数の断面略半円状の環状の切欠き191を有すると共に、その内周面に複数の断面略半円状の環状の切欠き181を有していても良い。
また、図6は、第3実施形態の保持器のブッシュ205の係止部271の図4に対応する変形前の模式図である。
図6に示すように、この発明では、変形前の略筒状のブッシュ205の係止部271は、その外周面に複数の断面略二等辺三角形状の環状の切欠き291を有すると共に、その内周面に複数の断面略二等辺三角形状の環状の切欠き281を有していても良い。
図7は、第4実施形態の保持器のブッシュ305の係止部331の図4に対応する図である。
第4実施形態の保持器のブッシュ305は、第1筒状部材360と第2筒状部材370とからなる。また、ブッシュ305の係合部331は、第1筒状部材360の係止部361と、第2筒状部材370の係止部371とからなる。
上記第1筒状部材360の係止部361は、円筒外周面362と、内周面363とを有する。上記内周面363は、円筒内周面364と、複数の断面略二等辺三角形状の環状の切欠き381とを有する。
上記複数の切欠き381は、第1筒状部材360の軸方向に互いに間隔をおいて位置している。軸方向に隣接する二つの切欠き381の距離は、全て略同一になっている。
上記第2筒状部材370の係止部371は、円筒内周面372と、外周面373とを有する。上記外周面373は、円筒外周面374と、複数の断面略二等辺三角形状の環状の切欠き391とを有する。
上記複数の切欠き391は、第2筒状部材370の軸方向に互いに間隔をおいて位置している。軸方向に隣接する二つの切欠き391の距離は、全て略同一になっている。
図7に示すように、第1筒状部材360における円筒外周面362と円筒内周面364との距離は、第2筒状部材370における円筒内周面372と円筒外周面374との距離と略等しくなっている。上記第1筒状部材360の係止部361の切欠き381の形状および大きさは、第2筒状部材370の係止部371の切欠き391の形状および大きさと略同一になっている。また、上記第1筒状部材360の係止部361の切欠き381の数は、第2筒状部材370の係止部371の切欠き391の数と同一になっている。
上記第1筒状部材360の切欠き381と第2筒状部材370の切欠き391とが径方向に略対向する位置において、第1筒状部材360の円筒外周面362は、第2筒状部材370の円筒内周面372に締まり嵌めされて、固定されている。
第4実施形態のブッシュ305は、軸方向の一端が、ピンの段部(第1実施形態の説明参照)に当接した状態で、更に、ブッシュ305を押圧して、係止部331が変形するとき、第1筒状部材360において軸方向に隣接する切欠き381の間に位置する部分が、図7に矢印d,e,fに示すように、径方向の内方に屈曲する一方、第2筒状部材370において軸方向に隣接する切欠き391の間に位置する部分が、図7に矢印a,b,cに示すように、径方向の外方に屈曲して、第2筒部材370の屈曲した部分が、ピンの環状凹部および第1リングの貫通穴の環状凹部に係合するようになっている。
図8は、第5実施形態の保持器における図2に対応する図である。
第5実施形態の保持器のピン403は、第1円筒外周面481および第2円筒外周面482を有する。上記第1円筒外周面481の外径は、第2円筒外周面482の外径よりも大きくなっている。上記第1円筒外周面481は、第2円筒外周面482に径方向に延在する段部483を介して連なっている。
また、保持器の第1リング401の貫通穴431の内周面は、第1円筒内周面471および第2円筒内周面472を有する。上記第1円筒内周面471の内径は、第2円筒内周面472の内径よりも小さくなっている。上記第1円筒内周面471は、第2円筒内周面472に径方向に延在する段部473を介して連なっている。
上記ピン403の第1円筒外周面481は、第1リング401の第1円筒外周面471に締まり嵌めにより内嵌されて固定されている。
図8に示すように、上記ピン3の軸方向の外方の端面420の軸方向の位置が、第1リング401の軸方向の外方の端面450の軸方向の位置に一致している状態で、ピン403の段部483の軸方向の位置は、第1リング401の段部473の軸方向の位置と同一になっている。
上記第5実施形態の保持器によれば、第1リング401の貫通穴431の内周面の一部である第1円筒内周面471にピン403の外周面の一部である第1円筒外周面481が締まり嵌めにより内嵌されて固定されているから、第1リング401に対してピン403を安定的に固定することができて、ピン403が第1リング401に対してがたつくことを防止できる。
本発明の第1実施形態のピンタイプ保持器の全体像を示す斜視図である。 第1実施形態の保持器において、第1リングにピンを固定する途中の状態において、第1リングの貫通穴の中心軸と、ピンの軸中心とが略一致している状態におけるピンの軸中心を含む模式拡大断面図である。 第1リングとピンとが、環状のブッシュによって固定されている状態での図2の模式断面図の一部に対応する拡大断面図である。 変形前のブッシュの係止部の形状を詳細に示すブッシュの軸方向の一部の断面図である。 第2実施形態の保持器のブッシュの係止部の図4に対応する変形前の模式図である。 第3実施形態の保持器のブッシュの係止部の図4に対応する変形前の模式図である。 第4実施形態の保持器のブッシュの係止部の図4に対応する変形前の模式図である。 第5実施形態の保持器における図2に対応する図である。
1,401 第1リング
2 第2リング
3,403 ピン
5,105,205,305 係止部
12 第1リングの貫通穴
13 第1リングの環状凹部
31 ピンの環状凹部
71,171,271,331 係止部

Claims (1)

  1. 周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有する第1リングと、
    上記第1リングに対して上記第1リングの軸方向に間隔をおいて位置すると共に、周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有する第2リングと、
    ころの貫通穴に挿通され、かつ、一端部が、その一端部の外周面に周方向に延在する環状凹部を有する一方、他端部が、上記第2リングの上記貫通穴内に収容された状態で上記第2リングに固定されているピンと
    を備え、
    上記ピンの上記環状凹部は、上記第1リングの上記貫通穴内に配置され、
    上記第1リングの上記貫通穴の内周面は、上記ピンの上記環状凹部に上記ピンの径方向に対向する箇所に環状凹部を有し、
    ジャバラ状に上記径方向に広がって、上記ピンの上記環状凹部および上記第1リングの上記環状凹部の両方に係合することにより、上記ピンの上記環状凹部を上記第1リングの上記環状凹部に対して上記径方向に係止する環状の係止部を有する環状のブッシュを備えることを特徴とするピンタイプ保持器。
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