JP5145987B2 - 金属製部品の加工方法及び金属製部品の加工装置 - Google Patents

金属製部品の加工方法及び金属製部品の加工装置 Download PDF

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Description

本発明は、金属製部品の加工方法及び金属製部品の加工装置に関する。
金属製部品の加工方法として、金属製部品の貫通孔内に半割型の一対の拡張具(マンドレル)を嵌合して、その拡張具間に楔を打ち込むことにより、該金属製部品を、貫通孔部分において第1分割部品と第2分割部品とに破断するものが知られている。近時においては、この種の加工方法は、改良が加えられ、特許文献1に示すように、上記楔の移動速度を制御することにより金属製部品の破断の進行を制御して、第1,第2分割部品が形成する貫通孔の真円度を所定の真円度とするものも提案されている。
特開2005−144560号公報
しかし、上記金属製部品の加工方法にあっては、楔の移動速度と金属製部品の破断状態との関係に一定の関係がなく、第1,第2分割部品が形成する貫通孔の真円度が所定の真円度にならない場合がある。そのような場合には、第1,第2分割部品をボルト締付けにより一体化する際、そのボルトの軸力(締付力)が、分割面圧着力だけでなく、ボルトホールの真直度悪化を矯正する力にも利用されることになり、第1,第2分割部品の分離荷重は低下せざるを得ない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、その第1の技術的課題は、第1,第2分割部品を一体化するためのボルト締付軸力を高く安定した所定値に管理できる金属製部品の加工方法を提供することにある。
第2の技術的課題は、上記金属製部品の加工方法を使用する金属製部品の加工装置を提供することにある。
前記第1の技術的課題を達成するために本発明(請求項1に係る発明)においては、
金属製部品の貫通孔内に半割型の一対の拡張具を嵌合して、その一対の拡張具を離間させることにより該金属製部品を第1分割部品と第2分割部品とに破断する金属製部品の加工方法において、
前記金属製部品を前記第1分割部品と前記第2分割部品とに破断した後に、該第1分割部品と該第2分割部品とを再び組み合わせた上で、該第1分割部品と該第2分割部品との合わせ部を、該第1分割部品と該第2分割部品とが形成する貫通孔内から径方向外方に向けて拡開して、該第1分割部品と該第2分割部品とが形成する貫通孔の真円度を矯正する構成としてある。この請求項1の好ましい態様としては、請求項2〜4の記載の通りとなる。
前記第2の技術的課題を達成するために本発明(請求項5に係る発明)においては、
破断装置と矯正装置とが備えられ、
破断装置が、金属製部品の貫通孔内に半割型の一対の拡張具を嵌合して、その一対の拡張具を離間させることにより該金属製部品を第1分割部品と第2分割部品とに破断するように設定され、
前記矯正装置が、前記第1分割部品と前記第2分割部品とを再び組み合わせた上で、該第1分割部品と該第2分割部品との合わせ部を、該第1分割部品と該第2分割部品とが形成する貫通孔内から径方向外方に向けて拡開して、該第1分割部品と該第2分割部品とが形成する貫通孔の真円度を矯正するように設定されている、
ことを特徴とする金属製部品の加工装置とした構成としてある。この請求項5の好ましい態様としては、請求項6の記載の通りとなる。
請求項1に係る発明によれば、金属製部品の破断後に、第1分割部品と第2分割部品とが形成する貫通孔の真円度を矯正することから、これに伴い、ボルトホールの真直度も是正されることになり、第1,第2分割部品をボルト締付けにより一体化する際、そのボルトの締付軸力のほとんどを第1,第2分割部品の分割面圧着力に利用できることになる。このため、第1,第2分割部品を一体化するためのボルト締付軸力を高く安定した所定値に管理できる。
請求項2に係る発明によれば、金属製部品を第1分割部品と第2分割部品とに破断した後に、該第1分割部品と該第2分割部品とが形成する貫通孔の真円度を計測し、貫通孔の真円度が悪化傾向にあるほど合わせ部に対する矯正加工量を多くすることから、金属製部品の破断条件等の変化により第1,第2分割部品が形成する貫通孔の真円度が変化しても、その状況を的確に把握した上でその貫通孔の真円度を矯正できる。このため、金属製部品の破断条件等の変化により第1,第2分割部品が形成する貫通孔の真円度が悪化することを防止できる。
請求項3に係る発明によれば、金属製部品を第1分割部品と第2分割部品とに破断した後に、該第1分割部品と該第2分割部品との破断面にブラシ加工を施すことから、その両破断面を位置合わせする際、抵抗となる部分(破断時に破断面の先端面に形成)が存在することをなくし、ボルトの締付軸力がその抵抗となる部分に消費されることを防止できる。このため、この観点からも、第1,第2分割部品を一体化するためのボルト締付軸力を高く安定した所定値に管理できる。
請求項4に係る発明によれば、金属製部品が一体成形された鋼製コンロッドであり、第1分割部品がコンロッドのロッドであり、第2分割部品がコンロッドのキャップであるから、ロッドとキャップとからなるコンロッドを作製する場合においても、上記各作用効果を得ることができる。特に、金属製部品が鋼製コンロッドとされて、焼結材を用いたコンロッドの場合よりも延性があることから、破断時に、ロッドとキャップとが形成する貫通孔の真円度が悪化傾向(変形が大きい状態)にあるけれども、真円度の矯正により的確に対応して、第1,第2分割部品を一体化するためのボルト締付軸力が低下すること(消費されること)を抑制できる。
請求項5に係る発明によれば、当該装置を用いることにより、請求項1に係る金属製部品の加工方法を使用する金属製部品の加工装置を提供できる。
請求項6に係る発明によれば、当該装置を用いることにより、請求項2に係る金属製部品の加工方法を使用する金属製部品の加工装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、エンジンのコンロッドの加工を例にとって、図面に基づいて説明する。
先ず、実施形態に係る金属製部品の加工方法の説明に先立ち、その加工方法を使用する加工装置について説明する。本発明に係る加工装置1は、破断装置10と、計測装置20と、矯正装置30と、制御手段としての制御ユニットUと、を備えている。
前記破断装置10は、図1に示すように、鋼材料を用いて一体的に作製(一体成形)されたコンロッドWをロッドW1とキャップW2(図7参照)の二部品に破断するべく、半割型の一対の拡張具としての一対のマンドレル12a,12bと、そのマンドレル12aと12bとの間に打ち込まれる楔14と、楔14を移動させる駆動手段としての油圧アクチュエータ16とを備えている。
前記一対のマンドレル12a,12bは、コンロッドWが有しているピストンピン支持用小径孔H1及びクランクピン支持用大径孔(貫通孔)H2のうち、大径孔H2部分を破断すべく、間隔Lをあけて大径孔H2内に嵌合されるように構成されている。その一対のマンドレル12a,12bには、コンロッドWの大径孔H2の内周面Pに当接して押圧するための押圧面22a,22b、楔14と当接するテーパ面24a,24bが備えられている。また、図示は略されているが、一対のマンドレル12a,12bは、コンロッドWの小径孔H1及び大径孔H2の並設方向Bにのみ移動するように規制されている(例えばマンドレル12a,12bは、小径孔H1及び大径孔H2の並設方向Bに延びるレール上を移動するように構成されている。)
前記楔14は、一対のマンドレル12a,12b間において、コンロッドWの大径孔H2の軸心延び方向に移動するように構成されている。この楔14の先端側周面は、その移動に伴って、マンドレル12a,12bのテーパ面24a,24bに当接することになっており、これにより、楔14は、小径孔H1及び大径孔H2の並設方向Bにおいて、マンドレル12a,12bをその両者12a,12b間の間隔Lが拡がるように移動させる機能を果たす。
前記油圧アクチュエータ16は、楔14に駆動力を付与するものであり、この油圧アクチュエータ16の駆動力により、楔14は一対のマンドレル12a,12b間に打ち込まれる。
前記計測装置20は、前記破断装置10によりコンロッドWがロッドW1とキャップW2の二部品に破断された後、そのロッドW1とキャップW2とが形成する大径孔H2の真円度を計測するものである。具体的には、図2に示すように、支持台21上に、ロッドW1とキャップW2とが再び組み合わせられた状態(大径孔H2を形成するよう合わせられた状態)に位置決めされ(位置決め手段は図示を略す)、その状態のロッドW1とキャップW2とが形成する大径孔H2に関し、少なくとも、小径孔H1及び大径孔H2の並設方向Bの長さL1、ロッドW1とキャップW2の両合わせ部W12間の長さL2が計測され(図3,図4参照)、それらに基づき真円度L1−L2が演算される。勿論、真円度L1−L2に関しては、後述の制御ユニットUに演算させ、計測装置20は、L1,L2のみを計測してもよい。この計測装置20としては、既存の定寸装置等が用いられる。
図3,図4は、真円度L1−L2の具体的態様を示すものである。図3は、真円度L1−L2の悪化傾向が高いもの(値大)を示しており、図4は、真円度L1−L2=0、すなわち真円の状態を示している。
前記矯正装置30は、破断装置10に基づき悪化した大径孔H2の真円度を矯正するものである。このため、矯正装置30は、図5に示すように、支持具31と、拡開具32とを備えている。支持具31は、図示を略す支持台上に位置固定されており、支持具31は、同じく支持台に設けられる位置決めピン33にロッドW1とキャップW2とを合わせた状態でセットすることにより、そのロッドW1とキャップW2とが形成する大径孔H2内に、その半分程度の一方の領域において挿入された状態となる。この支持具31は、その外周面が円弧状に形成されており、その円弧状の外周面は、ロッドW1とキャップW2が形成する大径孔H2の内周面に沿いつつ、一方の合わせ部(分離部)W12に臨んでいる。拡開具32は、ロッドW1とキャップW2とが形成する大径孔H2内に、他方の領域において挿入されており、その拡開具32は、他方の合わせ部(分離部)W12に臨んでいる。この拡開具32には、駆動シリンダ34が連結されており、その駆動シリンダ34の伸縮動に基づき、拡開具32は支持具31に対して接近、離間動できることになっている。このため、大径孔H2の矯正に際しては、一方の合わせ部W12が支持具31外周面に当接される一方、他方の合わせ部W12には拡開具32により押圧力が付与され、これにより、両合わせ部W12間が拡開されることになっている。尚、図5中、符号35は、ロッドW1とキャップW2とを一体化するために用いられるボルトホールである。
制御ユニットUは、前記計測装置20から計測信号(真円度信号)を受け入れて、その真円度に応じた制御信号を前記駆動シリンダ34に出力することになっている。具体的には、真円度が悪化傾向にあるほど(L1−L2が大ほど)、両合わせ部W12に対する矯正加工量(拡開量)が多くなる制御信号を駆動シリンダ34に出力するように設定されている。
次に、実施形態に係る金属製部品の加工方法について、前記加工装置1の作用と共に説明する。
先ず、図6に示すように、破断工程が実行される。破断工程においては、破断すべき対象として、図7,図8に示すように、鋼材料を用いて一体的に作製(一体成形)されたコンロッドWが用意される。破断すべき対象を、一体的に作製(一体成形)されたコンロッドWとしているのは、コンロッドWをロッドW1とキャップW2の二部品に破断して、その両者W1,W2の破断面を合わせ面として利用することにより、その両者W1,W2の合わせ面に沿う方向の位置ずれを防止するためである。これにより、これまで位置ずれ防止のために用いられてきた規制部品(ピン等)を省くことができることになり、軽量化等を図ることができることになる。破断すべき対象を鋼材料品(スチール材料品)としているは、焼結材料品に比べて延性があるために、破断(後述の破断工程)時に、大径孔H2部分の変形が大きくなり、その変形によりボルトホール35の真直度が、図5に示すように、悪化する問題点が発生するものの、その問題点については当該加工方法の実施により解消することになったからである。これにより、矯正にボルトの締付軸力が利用されることがなくなり、ボルト締付軸力を高く安定した所定値に管理できることになる。
尚、コンロッドWを鋼材料を用いて一体的に作製しているのは、焼結材を用いて作製された場合に比して、強度を高めて軽量化を図るようにするためである。
また、このコンロッドWは、前述した如く、小径孔H1と、大径孔H2とを備えており、その小径孔H1及び大径孔H2は、研磨加工等の加工により所定の真円度になっている。そのうち、大径孔H2の内周面Pには、図7,図8に示すように、V字形状の破断溝(ノッチ)N1,N2が形成されている。この両破断溝N1,N2は、所定の破断線(大径孔H2の中心を通過し、大径孔H2及び小径孔H1の並設方向Bと直交する線)BL上で破断するようにするべく、その破断線BLと交差する大径孔H2の内周面P上を大径孔H2の軸心延び方向に延びている。尚、上記破断溝N1,N2は、V字形状に限らず、例えばレーザ加工で多数の細孔を形成して破断促進部としたものであってもよい。
破断工程においては、破断装置10が用いられる。破断装置10においては、図1に示すように、上記コンロッドWの大径孔H2内に半割型の一対のマンドレル12a,12bが嵌合され、その半割型のマンドレル12a,12b間に楔14が打ち込まれる。これにより、コンロッドWの大径孔H2部分は、マンドレル12a,12bの拡張力、破断溝N1,N2の作用を受けることになり、コンロッドWは、ロッドW1とキャップW2の二部品に破断される。このようにコンロッドWをロッドW1とキャップW2の二部品に破断するのは、ロッドW1とキャップW2とがその合わせ面に沿う方向に位置ずれすることを防止するべく、互いに噛み合う破断面をロッドW1及びキャップW2に形成するためである。
次に、図6に示すように、計測工程に移行される。計測工程においては、図2に示すように、計測装置20が用いられ、位置決めされたロッドW1とキャップW2とが形成する大径孔H2において、小径孔H1及び大径孔H2の並設方向Bの長さL1、両合わせ部W12間の長さL2が計測される。そして、計測装置20は、真円度L1−L2を計算し、その真円度L1−L2を制御ユニットUに出力する。ロッドW1とキャップW2とが形成する大径孔H2の真円度の状況を的確に把握し、この後の矯正工程を的確に実行するためである。
次に、図6に示すように、矯正工程に移行される。矯正工程においては、ロッドW1とキャップW2とが、図5に示すように、矯正装置30における支持具31及び拡開具32にセットされ、ロッドW1とキャップW2との両合わせ部(一体成形されたコンロッドWの破断部分)W12に対して、図9に示すように、その両者W1,W2が形成する大径孔H2内から径方向外側に向けて拡開力が作用される。これにより、両合わせ部W12は互いに離れる方向に押し広げられ、ロッドW1とキャップW2とが形成する大径孔H2の真円度の悪化状態は低くなり、これに伴い、ボルトホール35の真直度も是正される。この場合、矯正装置30による矯正は、制御ユニットUによる制御信号に基づき、真円度が悪化傾向にあるほど、矯正加工量(拡開量)が大きくされる。
図10,図11は、ロッドW1とキャップW2とが形成する大径孔H2の真円度(L1−L2)が80μmであったものを真円度10μmに矯正したものを示している。すなわち、図5に示すように、矯正装置30に前記ロッドW1及び前記キャップW2をセットした上で、駆動シリンダ34により拡開具32を引張ると、その引張り荷重と、そのときの変位(ロッドW1とキャップW2とが形成する両合わせ部W12間の拡開変位又は駆動シリンダ34の駆動変位)とは、図10に示すように比例特性を示し、駆動シリンダ34による引張り荷重が4Tonのときには変位は2mmとなる。また、駆動シリンダ34による引張り荷重と真円度補正量との関係に関しては、同じく図10に示すように、引張り荷重が3Ton当たりから真円度補正量が急激に立上がり、駆動シリンダ34による引張り荷重が4Tonのときには真円度補正量は70μmとなる。したがって、ロッドW1とキャップW2とが形成する両合わせ部W12間の間隔を、駆動シリンダ34による4Tonの引張り荷重で約2mmだけ変位させたときには、真円度の悪化量が約70μmだけ矯正(改善)されることになり、当初、真円度が80μmであったものは、矯正後においては、図11に示すように、真円度が10μmに修正される。これに伴い、ボルトホール35の真直度も改善されることになり、分離荷重効果(ボルトの締付軸力効果)は、図12に示すように、矯正加工なしでブラッシング処理したものに比較して17%向上した。
次に、本実施形態においては、図6に示すように、ブラッシング工程に移行される。ブラッシング工程においては、ロッドW1の破断面及びキャップW2の破断面がブラシによりブラッシングされ、各破断面は、延性破面(ディンプル模様の出現)に修正(例えばブラッシングにより約4.2%減)される。これは、ロッドW1における破断面とキャップW2における破断面とは、基本的には、その両者W1,W2の破断面の凹凸が互いに噛み合って、その両者W1,W2の合わせ面の沿う方向に位置ずれしないことになるものの、破断面の先端付近に噛み合いを阻害するものが存在する場合があり、そのようなものが存在したままの状態で互いの破断面を合わせると、それが抵抗部となり、ボルトの締付軸力の一部が破断面同士の噛み合わせに利用される。このため、上記の通り、ロッドW1の破断面及びキャップW2の破断面をブラシによりブラッシングし、ボルトの締付軸力が利用されることになる抵抗部を除去しようとしているのである。
図12には、矯正工程だけでなくブラッシング工程も行ったものの分離荷重効果(ボルトの締付軸力効果)が示されている。これによれば、29%向上し、ブラッシング工程だけを経たものよりも高い分離荷重効果を示した。
以上の工程を経たロッドW1、キャップW2は、ボルトを用いて、製品として使用される。
一体成形されたコンロッドを破断する破断装置を示す説明図。 ロッドとキャップとが形成する大径孔の径(真円度)を計測する計測装置を説明する説明図。 真円度が悪化傾向にあることを説明する説明図。 真円度が真円の状態にあることを説明する説明図。 実施形態に係る矯正装置を平面的に説明する説明図。 実施形態に係る工程の順序を示す工程図。 一体成形されたコンロッドを示す図。 図7のX8−X8線断面図。 真円度が悪化傾向にあるもの(破断工程直後のもの)を矯正した状態を示す説明図。 駆動シリンダによる引張り荷重と変位、駆動シリンダによる引張り荷重と真円度補正量との関係を示す特性図。 矯正工程による真円度の改善を説明する説明図。 ブラッシング及び矯正工程の両方を行った場合、矯正工程を行った場合の分離荷重効果を説明する説明図。
符号の説明
1 加工装置
10 破断装置
12a マンドレル(拡張具)
12b マンドレル(拡張具)
20 計測装置
30 矯正装置
32 拡開具
H2 大径孔(貫通孔)
W 一体成形されたコンロッド(金属製部品)
W1 ロッド(第1分割部品又は第2分割部品)
W2 キャップ(第2分割部品又は第1分割部品)
W12 合わせ部
U 制御ユニット(制御手段)

Claims (6)

  1. 金属製部品の貫通孔内に半割型の一対の拡張具を嵌合して、その一対の拡張具を離間させることにより該金属製部品を第1分割部品と第2分割部品とに破断する金属製部品の加工方法において、
    前記金属製部品を前記第1分割部品と前記第2分割部品とに破断した後に、該第1分割部品と該第2分割部品とを再び組み合わせた上で、該第1分割部品と該第2分割部品との合わせ部を、該第1分割部品と該第2分割部品とが形成する貫通孔内から径方向外方に向けて拡開して、該第1分割部品と該第2分割部品とが形成する貫通孔の真円度を矯正する、
    ことを特徴とする金属製部品の加工方法。
  2. 請求項1において、
    前記金属製部品を前記第1分割部品と前記第2分割部品とに破断した後に、該第1分割部品と該第2分割部品とが形成する貫通孔の真円度を計測し、
    前記貫通孔の真円度が悪化傾向にあるほど前記合わせ部に対する矯正加工量を多くする、
    ことを特徴とする金属製部品の加工方法。
  3. 請求項1又は2において、
    前記金属製部品を前記第1分割部品と前記第2分割部品とに破断した後に、該第1分割部品と該第2分割部品との破断面にブラシ加工を施す、
    ことを特徴とする金属製部品の加工方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記金属製部品が一体成形された鋼製コンロッドであり、
    前記第1分割部品が前記コンロッドのロッドであり、
    前記第2分割部品が前記コンロッドのキャップである、
    ことを特徴とする金属製部品の加工方法。
  5. 破断装置と矯正装置とが備えられ、
    前記破断装置が、金属製部品の貫通孔内に半割型の一対の拡張具を嵌合して、その一対の拡張具を離間させることにより該金属製部品を第1分割部品と第2分割部品とに破断するように設定され、
    前記矯正装置が、前記第1分割部品と前記第2分割部品とを再び組み合わせた上で、該第1分割部品と該第2分割部品との合わせ部を、該第1分割部品と該第2分割部品とが形成する貫通孔内から径方向外方に向けて拡開して、該第1分割部品と該第2分割部品とが形成する貫通孔の真円度を矯正するように設定されている、
    ことを特徴とする金属製部品の加工装置。
  6. 請求項5において、
    前記金属製部品を前記第1分割部品と前記第2分割部品とに破断した後に、該第1分割部品と該第2分割部品とが形成する貫通孔の真円度を計測する計測装置と、
    前記計測装置の計測値に基づき前記矯正装置を制御して、前記貫通孔が悪化傾向にあるほど前記合わせ部に対する矯正加工量を多くする制御手段と、
    を備えている、
    ことを特徴とする金属製部品の加工装置。

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