JP5145743B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属を含有する材料からなるゲート電極をもつMOSデバイスを含む半導体装置を製造するに際し、ゲート電極に於けるゲート長の制御に係わる諸問題を解消する半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置に於ける高集積化の進展と共にデバイスのパターン寸法は縮小され、半導体装置を作製するプロセス装置の能力は限界に近づいている。
デバイスを構成する諸部分のうち、特にゲート電極の形状はデバイス特性に及ぼす影響が大きいので、ゲート電極を高精度に形成することはデバイス特性の安定化に直結する。
一般的な半導体装置の製造プロセスに於いては、露光及び現像によって形成したレジストパターンをマスクとして 例えばプラズマを利用したドライエッチング法を用いることによってゲート電極材料膜を加工することでゲート電極を形成する。
この場合、ゲート長は、レジストからなるマスク及びその下層に在る反射防止膜それぞれのパターン寸法によって決定されるが、半導体デバイスの微細化によって50nm以下のゲート長が要求される現状において、露光及び現像による寸法制御のみで、これを達成することは困難になっている。
そこで、エッチングプロセスに於いて、マスクを横方向にエッチングするトリミングと呼ばれる方法が広く採用されている。
図16乃至図20は従来のトリミングを用いた一般的なゲートエッチングのプロセスを説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図であり、以下、これ等の図を参照しつつ説明する(例えば、非特許文献1を参照。)。
図16参照
(1)
シリコン基板1に通常の技法を用い、STI(shallow trench isolation)部2を形成し、ゲート絶縁膜3を形成し、多結晶シリコン層4を形成し、反射防止膜(bottom anti reflective coating:BARC)5を形成してある。
(2)
フォトリソグラフィに於けるレジストプロセスを用いてゲート電極形成予定部分にフォトレジスト膜6を形成する。
図17参照
(3)
プラズマエッチング法を用い、レジスト膜6をマスクにして反射防止膜5のエッチングを行うのであるが、この際、反射防止膜5をレジスト膜6も含め、縦方向のみでなく横方向にもエッチングを行って反射防止膜5の線幅を縮小する。
図18参照
(4)
プラズマエッチング法を用い、線幅を縮小された反射防止膜5をマスクとし多結晶シリコン層4のエッチングを行って、反射防止膜5の線幅に等しいゲート長をもつゲート電極4Gを形成する。
図19及び図20参照
(5)
この後、CVD法を用いてSiO2 からなる絶縁膜を形成し、この絶縁膜を異方性エッチングしてゲート電極4Gの側面にサイドウォール7を形成する。
上記説明した方法の他、マスクによってゲート電極の異方性エッチングを行ってから、プラズマエッチングを行ってゲート電極を横方向にエッチングするゲート電極のトリミング方法も開発されている(例えば、非特許文献2を参照。)。
前記したようなゲート電極のトリミングの技術とは別に、近年、これまで多用されてきた多結晶シリコンから成るゲート電極を他の材料にすることで、デバイス性能の向上を図ることも行われている。
即ち、金属シリサイドもしくは金属単体をゲート材料として利用するための研究開発が進行中であり、ゲート材料が変わることに依って、エッチングガス種や圧力などの条件が大幅に変わることが予測されている。
堤他、「日立評論」2006年3月号、P71、株式会社日立製作所発行 K.M.Tan et al.J.Vac.Sci.Technol.A22,1500(2004).
図16乃至図20について説明した従来の技術では、ゲート電極に対するマスクを横方向にエッチングするトリミング方法として、一般的にプラズマによるエッチングを利用する為、効果的に横方向のエッチングを促進させる制御性に優れたプロセスパラメータを設定することは難しく、パターンの疎密、反射防止膜の厚さや膜質の不均一性などによっても横方向に対するエッチング速度は変化する。
エッチング装置に関しても、ウェハ処理を繰り返すことに依って、装置内壁へのプラズマ成分の付着、或いは、装置部材がプラズマと接することによる劣化などに起因して装置状態は変化する。
そのような結果、ガス流量などのエッチング条件を同一に設定しても実際のエッチングプラズマの状態は変化し、エッチング速度などに変動をもたらすこととなり、従って、トリミングの再現性も劣化する。
また、パターンの微細化によってレジスト線幅は縮小されるが、エッチング耐性を維持するには一定のレジスト高さが要求されるから、ゲート加工を実施する際のレジスト膜断面は、線幅に対する高さの比が増大する傾向にあり、レジストトリミングでさらに線幅を縮小させることによってレジスト倒れが発生しやすくなる。
レジストではなくゲート電極のトリミングにおいても、プラズマエッチングのもとではレジストに対するエッチングイオンの衝撃は無視することができないので、やはり、レジストの変形は起こり得る。
今後、ゲート材料がこれまでの多結晶シリコンから金属シリサイド或いは金属単体に移行した場合、エッチングプロセスにおいても新規のエッチング条件が使用されることとなり、レジスト、反射防止膜、およびゲート材料に対するエッチング速度や選択比によっては従来のトリミング方法の適用が不可能となる事態も想定される。
これらの課題は、主として、トリミングする手段としてプラズマエッチングを利用することに起因するものである。
さらに、ゲートエッチング後の側壁にサイドウォールを形成する工程では、堆積させた絶縁膜を異方性エッチングによってゲート側壁以外は除去する。このときSTI部は、同様の酸化膜で形成されているため、ゲート側壁以外の絶縁膜を完全に除去する過程でSTI部が過剰にエッチングされることにより、STI部に隣接するMOS電極部とで凹凸が生成されてしまい、トランジスタ間でのリークなどの原因となる。
本発明では、ゲート電極のトリミングを良好に実施できるように、また、レジストトリミングを行ってもレジスト倒れやレジスト変形が発生しないように、更に、従来のトリミングがプラズマエッチングで実施されていることに起因する問題を解消し、更にまた、ゲート電極のトリミングに関連してサイドウォールの形成時にSTI部が過剰に損傷されないようにしようとする。
本発明に依る半導体装置の製造方法に於いては、Co或いはCoシリサイドからなるゲート電極をもつ半導体装置を作製する工程に於いて、ゲート電極のエッチング後にゲート部の表面を酸化させる工程と、ゲート部を有機酸を含むガス状物質に曝露すると共に加熱して金属と有機酸との反応生成物を揮発させてゲート電極のトリミングを行う工程が含まれることを基本とする。
前記手段を採ることに依り、下記に列挙する効果が得られる。
(1) ゲート側面の側壁酸化膜厚によってトリミング量を制御することができるので、 プラズマエッチングに依るトリミングと比較してゲート長に対する制御性が向上す る。
(2) 熱酸化による成膜はCVD法による成膜と比較して一般的に良好な膜質が得られ るので、表面の凹凸がCVD膜の1/5程度に減少した膜を形成でき、従って、ゲ ート線幅の制御性も同程度に良好である。
(3) ゲート電極の線幅狭小化は、マスクであるレジスト膜または反射防止膜のエッチ ング形状を制御するのではなく、直接、ゲート電極を加工するので、レジスト膜及 び反射防止膜の膜特性から独立したプロセスであり、線幅狭小化に起因するレジス ト倒れなどを発生することはない。
(4) 図2について説明したトリミング方法では、マルチチャンバー方式のプロセス装 置を利用することで、エッチングから有機酸ガス処理によるゲート電極側面に対す るシリコン酸化膜形成までを同一の真空装置内で実行することが可能となる為、大 気中からの汚染物質の付着を防ぐことができる。
(5) 有機酸ガスを用いた処理で形成されるゲート電極側面のSi酸化膜を異方性エッ チングすることでサイドウォールにすることができる。通常のプロセスでサイドウ ォールを形成するには、ゲート加工後にCVD法などを用いてSi酸化膜を成膜し なければならないが、本発明に於いて、金属シリサイドゲートを用いた場合には、 Si酸化膜形勢のプロセスを削減することができる。
(6) 本発明に依るゲートトリミングは、エッチング後の処理であるため、従来のトリ ミング技術によるゲート長制御と組み合わせて補完することも可能である。その場 合、有機酸ガスによる処理に先立ってレジストを除去し、この時点におけるゲート 長を測定することで、所望のゲート長との差からゲート電極側面に形成する最適な 側壁酸化膜厚を求めることができる。このように、二段階でトリミングを行うこと でゲート長をより精密に制御することができる。
(7) 本発明に依った場合、サイドウォールとして利用できるゲート側面以外に酸化膜 を形成することは殆どなく、その為、図16乃至図20について説明した従来例の ようなサイドウォール形成のための絶縁膜エッチングの処理時間が短縮され、ST I部を過剰にエッチングすることに依る段差の形成は抑制される。
図1乃至図5は本発明に於ける第1の実施の形態を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図であり、以下、これ等の図を参照しつつ説明する。
図1参照
(1)
シリコン基板11には、通常の技法を用い、STI部12を形成し、ゲート絶縁膜13を形成し、金属含有膜として金属シリサイド層14を形成し、反射防止膜15を形成してある。尚、金属シリサイド層14は金属単体層に代替して良い。
(2)
フォトリソグラフィに於けるレジストプロセスを用いてゲート電極形成予定部分にフォトレジスト膜16を形成する。
図2参照
(3)
プラズマエッチング法を用い、フォトレジスト膜16をマスクにして反射防止膜15のエッチングを行い、次いで、フォトレジスト膜16及び反射防止膜15をマスクにして金属シリサイド層14のエッチングを行ってゲート電極14Gを形成する。尚、エッチングは被エッチング材料に適した条件で実施されることは云うまでもないが、この段階では、ゲート長を厳密に制御しなくても良いので、ここでのエッチングに対するプロセスマージンは増大する。
図3参照
(4)
基板11に酸素或いはオゾンを供給することに依り、露出されているゲート電極14G側面を酸化させて側壁酸化膜17を形成する。そして、このようにして形成した側壁酸化膜17の厚さがゲート電極14Gのトリミング量に相当することとなる。
この場合の酸化は、ゲート電極14Gのトリミング量に応じて実施するものであり、例えば、酸素雰囲気中で3分程度の加熱を行うと100〜200Åの側壁酸化膜を生成することができる。
図4参照
(5)
全面に有機酸からなるガスを供給すると共に加熱することに依って、側壁酸化膜17と有機酸とを反応させる。
側壁酸化膜17の膜厚が薄い場合は有機酸ガスの供給後に基板11の加熱を行っても良く、そして、基板11の加熱はヒーターや赤外線による加熱、若しくは、電子やイオンなどのエネルギービームの照射して加熱することも可能である。
この反応によって形成される金属と有機酸との化合物は揮発性であり、熱エネルギーによって気相中へ放出される。
それに対し、Siは有機酸に対する反応性が小さい為、金属のような揮発性分子を形成することなく、ゲート電極14Gの側面にSi酸化膜として残存する。この結果、ゲート電極14Gの側面から金属が除去されて実質的にSi酸化膜となった側壁酸化膜17が残留して、金属シリサイドから成るゲート電極14Gの実効的な線幅は縮小されることになる。
図5参照
(6)
ゲート電極14Gの側面に残留するSi酸化膜は保護膜として機能することができるので、レジスト膜16及び反射防止膜15の剥離後、Si酸化膜に対する異方性エッチングを行うことでサイドウォール18とすることができる。このサイドウォール18はソース領域及びドレイン領域を形成する際、イオン注入に対するチャネルのマスクとして利用可能であることは云うまでもない。
前記説明した製造工程では、レジスト膜16を除去する前にゲート電極14Gの側面を酸化させて有機酸ガスに依る処理を行っているが、この工程は、レジスト膜16を除去した後でも実施することができる。但し、この場合には、金属シリサイドからなるゲート電極14Gの頂面にも有機酸ガスによる処理でSi酸化膜が形成される。
本発明では、前記説明した工程を応用して作製した試料について測定実験を行っているので、その結果を図6に見られるデータ線図を基にして説明する。
図6は試料表面付近の構成元素を明らかにするために行ったXPS(X−ray photoelectron spectroscopy)分析の結果を表し、図の上段に見られるA乃至Cは処理前の試料に関するデータ、図の下段に見られるD乃至Fは処理後の試料に関するデータをそれぞれ示している。
この実験では、金属シリサイドに相当する試料としてSi上に堆積させたCoを、そして、有機酸として酢酸を用いた。処理前の試料は、Si基板上に20nmのCoをスパッタ法によって堆積させたものであり、処理前と340℃に加熱しながら数十Paの酢酸蒸気に数分間曝露した後の表面状態を比較した。この場合、XPSによる検出深さは4〜5nmであり、分析は試料を大気搬送することで行ったので、その間に大気からの試料表面への吸着による影響も含んでいる。
前記実験で、処理前の試料から検出された主要な元素はCo、O、C及び下地のSiであった。処理前の状態では、Co表面に自然酸化膜が形成されている。Si2s(Cを参照。)のスペクトルにCo/Si界面に存在すると考えられるSiOxの信号強度がわずかに認められることから、スパッタした状態でCoとSiの界面でシリサイド化反応が起こり、XPSに依る検出深さまでSiが侵出したと考えられる。処理前のCo2p(Aを参照。)のスペクトルから、Coの自然酸化膜とともにCo単体の信号強度も認められ、自然酸化膜の厚さは5nm以下と判断できる。よって、処理前の試料はSi基板上にCoシリサイドを介してCo単体、そして、最表面にCo酸化膜が存在する。
処理後の試料、即ち、340℃に加熱しながら酢酸蒸気に曝露した後の試料表面から得たCo2p(Dを参照。)のスペクトルに於いて、Co−O、又は、Co−OHの信号強度が検出限界以下となってCo単体による信号強度のみとなっていることから、表面に存在していたCoの自然酸化膜が消失したことが分かる。
また、O1s(Eを参照。)並びにSi2s(Fを参照。)のスペクトルではSiO2 を示す信号強度が顕著に増大し、数nm程度の膜厚のSiO2 膜が表面付近に形成されたことを示している。
図7は図6について説明したXPSスペクトルから求めた試料表面付近の元素比を表す線図である。
試料を酢酸蒸気に曝露した後はCoがほとんど消失してSiO2 が支配的となった。この場合、以下の反応が起こっていると考えられる。
即ち、
CoO+2CH3 COOH→Co(CH3 COO)2 +H2
ここで、Co(CH3 COO)2 は揮発性分子として気相中に放出される。
Si及SiOx は酢酸と反応しないので試料表面に残存する。また、図7はC汚染の低減にも効果があることを示唆していて、酢酸分子が含有するCの残存もほとんどない。
前記説明した実験結果から、CoとSiの酸化膜に対して酢酸蒸気の曝露と加熱を行うことによってCoは消滅し、SiOx のみ残存することが確認できた。
図8は本発明を実施する半導体製造装置を表す要部説明図であり、(A)及び(B)に見られる装置は基本的に同じであるが、(A)はウェハを加熱できる構成、(B)はウェハにエネルギービームを照射できる構成をそれぞれ示している。
図に於いて、プロセスチャンバー21には、有機酸ガスを導入する配管22、試料を酸化するための酸素またはオゾンなどを導入する配管23、チャンバー21内を真空排気する排気管24が配設され、また、配管22は有機酸容器22Aと結ばれている。チャンバー21内には基台21Aが配設され、その上には試料であるウェハ25が載置される。
液体の有機酸を気化させるには、ヒーターによる加熱を行うのであるが、少量の場合は室温での蒸発によってもまかなうことができる。発生した有機酸蒸気はマスフローコントローラで流量を制御して配管22を介してプロセスチャンバー21に供給される。
図8に例示した装置では、エッチング装置とのマルチチャンバー化を考慮して枚葉扱いの装置としたが、複数のウェハを1回で処理するバッチ式装置にも適用できる。
有機酸蒸気と酸化したゲート材を反応させて揮発性分子を気相中へ放出させる為、ウェハ25を約250℃以上に昇温するヒーター加熱機構もしくは赤外線加熱機構を備えることが必要である。
ヒーター或いは赤外線に依るウェハ25の加熱は、エネルギービームの照射に代替することが可能であり、例えばイオンビームを用いる場合は約100eV以上のエネルギーを適用する。その他のエネルギービームとしては、電子線やレーザービームなどを利用することができる。
エネルギービームを局所的に照射することによって、ウェハ面内における所望の箇所のみを対象としてゲート長の制御を行うことが可能である。
典型的なプロセス条件としては、数十〜数百Paの有機酸ガス雰囲気中でウェハを約150℃に加熱して3 分以内の処理を行うことが可能である。
図9は本発明を用いてゲート長制御を行う場合のシーケンスを表す説明図であり、プロセスフローとしては、既に説明したところから明らかであるが、レジスト線幅の測定→エッチング→シリサイド酸化→有機酸蒸気処理に至る流れである。
測定したレジスト線幅と過去の処理結果、又は、実験から求めたエッチングで発生するレジストのトリミング量から、従来のエッチングで得られるゲート長を予測する。この値とゲート長の狙い値との差がゲートのトリミング量に相当し、従って、除去する側壁酸化膜の厚さとなる。
上記のようにして求めた厚さの側壁酸化膜を得る為、酸化時間に対する酸化膜厚の関係を事前に取得しておき(付記した線図を参照。)、これに基づいて抽出した酸化時間でゲート材の酸化を行う。この場合の酸化膜厚の制御は、酸化時間以外にも処理温度やガス流量の制御に依っても良い。
図10は金属シリサイドを用いたゲート電極について高さ方向でゲート線幅を制御する応用例を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図であり、図1乃至図5に於いて用いた記号と同じ記号で指示した部分は同一或いは同効の部分を表すものとする。
この場合のゲート電極14Gを作製するには、金属シリサイド膜を成膜する際、膜厚方向に構成元素として金属の割合が多い層とSiの割合が多い層とを積層してあり、図では3層の場合を示しているが、構成元素の割合を異にする薄膜を多層に積層すれば、金属からSiに至るまで、構成元素をグレーデッドに変化させることができる。
有機酸ガスによる処理では金属が選択的に除去されてSiが残存し、Siの割合が多い層と比較すると金属の割合が多い層でトリミング量が増大する。従って、金属の割合が多い層の線幅はSiの割合が多い層より狭くなる。図示例では3層であるから、ゲート電極14Gの線幅は段階的に変化しているが、前記したように、薄膜を多層に積層して構成元素をグレーデッドに変化させれば、ゲート電極14Gの横断面構造は逆台形にすることができる。
前記説明した例は、ゲート電極側壁のテーパー形状やゲート下端だけを細くする為、ゲート下端に窪み、即ち、ノッチを作製するのに利用することができ、さらにはゲートの3 次元構造化にも有用な技術として期待できる。
図11乃至図15は本発明に於ける第2の実施の形態を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図であり、以下、これ等の図を参照しつつ説明する。尚、図1乃至図5に於いて用いた記号と同じ記号で指示した部分は同一或いは同効の部分を表すものとする。
図11参照
(1)
シリコン基板11には、通常の技法を用い、ゲート絶縁膜13の形成、金属単体層34の形成、反射防止膜15の形成を行う。
(2)
フォトリソグラフィに於けるレジストプロセスを用いてゲート電極形成予定部分にフォトレジスト膜16を形成する。
図12参照
(3)
プラズマエッチング法を用い、フォトレジスト膜16をマスクにして反射防止膜15のエッチングを行い、次いで、フォトレジスト膜16及び反射防止膜15をマスクにして金属単体層34のエッチングを行ってゲート電極34Gを形成する。
図13参照
(4)
基板11に酸素或いはオゾンを供給することに依り、露出されているゲート電極34G側面を酸化させて金属酸化膜37を形成する。このようにして形成した金属酸化膜37の厚さがゲート電極34Gのトリミング量に相当することとなる。
この場合の酸化は、ゲート電極34Gのトリミング量に応じて実施するものであり、例えば、酸素雰囲気中で3分程度の加熱を行うと100〜200Åの金属酸化膜を生成することができる。
図14参照
(5)
基板11に有機酸からなるガスを供給すると共に加熱することで金属酸化膜37と有機酸とを反応させる。
金属酸化膜37の膜厚が薄い場合は有機酸ガスの供給後に基板11の加熱を行っても良く、そして、基板11の加熱はヒーターや赤外線による加熱、若しくは、電子やイオンなどのエネルギービームの照射して加熱することも可能である。
前記反応によって形成される金属と有機酸との化合物は揮発性であり、熱エネルギーによって気相中へ放出されて金属単体からなるゲート電極34Gの側面が表出され、これに依って、ゲート電極34Gの線幅狭小化が実現される。
この場合、ゲート電極34Gは金属単体であって、金属シリサイドのようなSiは含まれていないので、ゲート電極34Gの側面にSi酸化膜が残存することはない。
図15参照
(6)
レジスト膜16及び反射防止膜15の剥離後、全面にSi酸化膜を形成してから異方性エッチングを行うことでサイドウォール18を形成する。このサイドウォール18はソース領域及びドレイン領域を形成する際、イオン注入に対するチャネルのマスクとして利用可能であることは云うまでもない。
本発明に於ける第1の実施の形態を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。 本発明に於ける第1の実施の形態を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。 本発明に於ける第1の実施の形態を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。 本発明に於ける第1の実施の形態を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。 本発明に於ける第1の実施の形態を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。 試料表面付近の構成元素を明らかにするために行ったXPS分析の結果を表す線図である。 図6について説明したXPSスペクトルから求めた試料表面付近の元素比を表す線図である。 本発明を実施する半導体製造装置を表す要部説明図である。 本発明を用いてゲート長制御を行う場合のシーケンスを表す説明図である。 金属シリサイドを用いたゲート電極について高さ方向でゲート線幅を制御する応用例を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。 本発明に於ける第2の実施の形態を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。 本発明に於ける第2の実施の形態を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。 本発明に於ける第2の実施の形態を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。 本発明に於ける第2の実施の形態を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。 本発明に於ける第2の実施の形態を説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。 従来のトリミングを用いた一般的なゲートエッチングのプロセスを説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。 従来のトリミングを用いた一般的なゲートエッチングのプロセスを説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。 従来のトリミングを用いた一般的なゲートエッチングのプロセスを説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。 従来のトリミングを用いた一般的なゲートエッチングのプロセスを説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。 従来のトリミングを用いた一般的なゲートエッチングのプロセスを説明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断側面図である。
符号の説明
11 シリコン基板
12 STI部
13 ゲート絶縁膜
14 金属シリサイド層
14G ゲート電極
15 反射防止膜
16 フォトレジスト膜
17 側壁酸化膜
18 サイドウォール

Claims (5)

  1. 半導体基板上に絶縁膜を介して、Co膜或いはCoシリサイドからなる金属含有膜を形成する工程と、
    前記金属含有膜をパターニングする工程と、
    前記パターニングされた前記金属含有膜の側壁を酸化させ、側壁酸化膜を形成する工程と、 前記側壁酸化膜を、有機酸ガスに曝露し、前記側壁酸化膜中のCoと前記有機酸ガスとを反応させて揮発性分子として放出するトリミング工程と
    が含まれることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記金属含有膜は、Coシリサイド膜であり、前記トリミング工程において、前記側壁酸化膜中のCoは、前記有機酸ガスとの反応により揮発性分子として気中に放出され、前記側壁酸化膜はSi酸化膜となること
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法
  3. 前記Coシリサイド膜におけるSiとCoの割合が、前記半導体基板からの高さ方向に変化していること
    を特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法
  4. 前記トリミング工程に於いて、前記側壁酸化膜を有機酸ガスに曝露するとともに、エネルギービームの照射によって前記半導体基板を加熱すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法
  5. 前記有機酸ガスは、酢酸又は蟻酸を含むこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法
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