JP5142396B2 - 電子部品の封止装置 - Google Patents

電子部品の封止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5142396B2
JP5142396B2 JP2008300704A JP2008300704A JP5142396B2 JP 5142396 B2 JP5142396 B2 JP 5142396B2 JP 2008300704 A JP2008300704 A JP 2008300704A JP 2008300704 A JP2008300704 A JP 2008300704A JP 5142396 B2 JP5142396 B2 JP 5142396B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
heating plate
container
recess
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008300704A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010129644A (ja
Inventor
勝之 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Avionics Co Ltd
Original Assignee
Nippon Avionics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Avionics Co Ltd filed Critical Nippon Avionics Co Ltd
Priority to JP2008300704A priority Critical patent/JP5142396B2/ja
Publication of JP2010129644A publication Critical patent/JP2010129644A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5142396B2 publication Critical patent/JP5142396B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

本発明は、水晶振動子等の電子部品を容器内に収容し、この容器を封止する封止装置に係り、詳しくは、封止の対象である容器と蓋体とを加熱板に載置し、この加熱板の昇温により容器と蓋体との間に設けた封止材を加熱して封止を実現する封止装置に関するものである。
従来から、水晶振動子やフィルタ等の電子部品を容器に収容して封止することが広く行なわれている。ここで収容された電子部品の電極は、予め容器に設けられた容器の内部電極に接続され、この容器の内部電極は他端が容器の外側に露出し、容器の外部電極となるようになっている。また一般に、この容器の一面には前記電子部品を収容するための開口部が設けてあり、電子部品を収容した後この開口部を蓋体で塞ぐように封止する。
このような構成の電子部品の多くは、微細な塵埃や腐食によりその特性が変化(劣化)するため、単に容器内に収容して密閉するだけではなく、この容器内に不活性ガスを充填したり、容器内を真空状態にすることで、電子部品としての性能の劣化を防ぐ工夫がなされる。そして、近年では携帯型端末に代表されるように、電子部品の小型化への強い要求があり、これを受けて前記容器の外形寸法も小型化しているのが現状である。
容器の開口部に蓋体を載置して、この開口部周縁と蓋体とを接合する方法の一つとしては、金属製の蓋体の周縁に一対のローラ電極を転接させながら通電し、開口部周縁と蓋体とに介在したろう材を溶融させて接合を行なう封止方法があるが、これは容器一つ一つに対してローラ電極を転接させる作業を伴うため作業に時間を要するのに加え、近年の容器の小型化に対応するには一対のローラ電極の間隔を1mm以下に設定する必要が生じ、蓋体の位置決めに必要な吸着ノズルおよびローラ電極の構造的な限界に達しつつある。
他の方法として、加熱板上に蓋体を接合面を上向きにして載置し、この蓋体の上に電子部品収容済みの容器を開口部を下向きにして載置し加熱する方法がある。この場合も容器の開口部周縁と蓋体とにはろう材を介在させ、前記加熱板の温度上昇によりこのろう材を溶融させて封止を行なう。この方法であれば、加熱板上に一度に多数の封止の対象物(以下ワークと記載する)を載置して加熱することができ、ワークの小型化に対応することも比較的容易である。例えば特許文献1及び2の記載にこの方法が開示されている。
これら特許文献1及び2に記載された封止装置はいずれも、内部を真空状態にする機能と内部に不活性ガスを導入する機能とを有するチャンバーを備えており、ワークを載置する複数の凹所を備えた加熱板にワークを載置し、この加熱板を前記チャンバー内に入れて封止作業を行なう装置である。そしていずれの文献も加熱板の凹所の底面にワークを載置する(凹所に落とし込む)ことで、装置に対するワークの位置決めがなされるようになっている。
この位置決めの様子を図9に示し、加熱板とワークとの近年では最も一般的な構成を説明する。図9において、符号51は加熱板、52は加熱板に設けられた凹所、52aは凹所52の底面周囲に設けられた段差、53はワーク、53aはワーク53の一方の構成要素である蓋体、53bはワーク53の他方の構成要素である容器である。また、蓋体53aの上面には斜線のハッチングで示すろう材53cが貼着されている。また、ワーク53は略直方体であり、加熱板51を上方から見た場合(矢印アの方向から見た場合)、凹所52の開口部は長方形であり、凹所52の底面は段差52aにより4辺が前記開口部よりも一回り小さな長方形となっている。
ここで、蓋体53aを下側、容器53bを上側にした状態で載置されているのは、この状態であれば、厚さ0.1mm程度の金属板である蓋体53aの一方の主面全域が加熱板51に密着するので、加熱板51からろう材53cへの熱伝導効率が高いからである。また、上方から見た場合の蓋体53aの外形寸法が容器53bの外形寸法よりも小さくなっているのは、封止のための蓋体53aと容器53bとの接合の結果、多少の位置ずれが生じても蓋体53aが容器53bの外形から突出しないようにするためである。
このような構成で複数のワーク53が加熱板51に載置されると、この加熱板51はチャンバー内に収納され、チャンバーが排気を開始すると内部に真空環境が得られる。このとき容器53bは蓋体53aに載置されているだけであり、チャンバー内が高真空状態になることで、容器53b内部の空気も蓋体53aとの間隙から排出されるので、特許文献1及び2のようにワーク53の一部を上下動させる必要はない。そして図10で示すように、押圧ピン54によって接合部に対して上方から所望の押圧力を付与し、加熱板を発熱させて封止を行なう。
特開昭62−60244号公報(第2頁、図1〜3) 特開2001−284033号公報(第3頁、図2,3)
前述したような封止方法、つまり加熱板に複数のワークを載置して一度に加熱する方法は、一度に加熱するワークの数を多くすることで作業効率上の利点を生かすことができるので、ワークの外形寸法が小さくなった現在では、主面の面積が100mm×200mm程度の加熱板上に、800個程度のワークを搭載することが行なわれている。したがって、このような場合はワークを手作業で加熱板に搭載するのは現実的でなく、吸着ノズルを備えたピックアップツール等で機械的に搭載するのが一般的である。
一方、加熱板に設ける凹所はワークの位置決めの機能を担っているため、その点ではワークの外形に可能な限り近い寸法(クリアランスが極力小さな寸法)で設けられるのが理想である。具体的に図9に基づいて説明すると、蓋体53aと容器53bの位置ずれを許容範囲に納めるにはワーク53の外形寸法よりも20μm程度大きな凹所の寸法でなければならない。したがって、ワーク53が凹所52の中心に配置されると仮定すると、符号イやウで示すクリアランス、換言するとピックアップツールの位置決め精度は10μm程度が要求されることになり、ワークの外形寸法のばらつきを考慮すると、さらにその要求は厳しくなる。
したがって、ピックアップツールによる搭載ミスの発生をある程度許容するか、クリアランスを大きくして封止の位置ずれの発生をある程度許容するかの選択を迫られることになり、いずれにしても封止作業の歩留りを悪化させる要因となっていた。そこで本発明は、ピックアップツールによる搭載が確実に行なえると同時に、封止の際にも蓋体と容器との位置ずれが生じにくい封止装置を提供するものである。
本発明は第1の態様として、容器に電子部品を収容し、この容器の開口部に蓋体を当接させて開口部周縁と蓋体とを接合する封止装置であって、前記蓋体および前記容器を複数載置する加熱板と、この加熱板を昇温させる電源とを備え、前記加熱板は、前記蓋体と容器とを重ねて載置するために設けられた複数の凹所を有し、この凹所の開口部を上方から見たときに、この凹所の側壁により形成される矩形の寸法は、蓋体と容器との相対的な位置合わせのために必要な大きさよりも大きく形成されており、前記容器の側面をこの凹所の4辺を成す側壁のうち隣接する2辺を成す側壁に接する状態にして、封止のための加熱を行なうことを特徴とする電子部品の封止装置を提供する。
また本発明は第2の態様として、前記加熱板を振動させる振動発生源を有し、この振動により、封止のための加熱の前に、前記容器の側面を前記2辺を成す側壁に接する状態にすることを特徴とする第1の態様として記載の電子部品の封止装置を提供する。
また本発明の第3の態様として、前記加熱板を傾斜させて保持する保持機構を有し、この保持機構が、前記振動発生源が前記加熱板を振動させている間に、この加熱板を傾斜させた状態で保持することで、前記容器の側面が前記2辺を成す側壁に接する状態にすることを特徴とする第2の態様として記載の電子部品の封止装置を提供する。
また本発明は第4の態様として、前記蓋体を搬送して前記加熱板の凹所に配置するピックアップツールを有し、このピックアップツールは、内部空間が略直方体の前記凹所の底面であって、前記2辺を成す側壁から所定距離離隔した位置に前記蓋体を配置することを特徴とする第1乃至3のいずれかの態様として記載の電子部品の封止装置を提供する。
さらに本発明は第5の態様として、前記蓋体を搬送して前記加熱板の凹所に配置するピックアップツールを有し、このピックアップツールは、前記凹所の少なくとも前記2辺の側壁と底面とのあいだに設けられた段差の側壁に前記蓋体の端面を接触させて配置することを特徴とする第1乃至3のいずれかの態様として記載の電子部品の封止装置を提供する。
本発明の第1の態様によれば、小型のワークであって、蓋部と容器との相対的な位置合わせの精度が厳しく要求される場合であっても、大き目の凹所にワークを搭載してから位置決めを行なうので、ワークを搬送する搬送機構の位置決め精度において、その限界を超えることがない。したがって、従来からの搬送機構を使用してワークを加熱板に搭載することができ、作業の自動化が容易に可能となる。
本発明の第2の態様によれば、1枚の加熱板に多数のワークを全て搭載してから、一度に位置決めが行なえるので、位置決め作業が短時間のうちに実行できる。また、加熱板を振動させるだけで、他の物体をワークに接触させないので、ワークに傷を付けたり破壊したりする心配がない。
本発明の第3の態様によれば、加熱板を傾斜させて重力加速度を利用するので、振動の発生及び振動の伝達に特別な機構を設ける必要がなく、性能が安定した安価な装置を提供するのに貢献できる。
本発明の第4の態様によれば、加熱板に多数の凹所を形成する際に、1つ1つの凹所の形状が単純であるため、機械加工の難易度が低く、加熱に際して高性能であっても加工性が悪い素材を選択できる可能性が増すとともに、安価な加熱板を得る可能性も増す。
本発明の第5の態様によれば、ワークの蓋体と凹所の底面との位置ずれの可能性が本発明の第4の態様よりも低く、封止作業の歩留りがさらによくなり、より製造品質の安定した封止装置を提供することができる。
次に添付図面を参照して本発明に係る電子部品の封止装置を詳細に説明する。
図1は本発明に係る電子部品の封止装置を示した側面図である。図1において、符号1は真空チャンバーであり、図示しない吸気ポンプで内部の空気を排出することができる。また、2は電気抵抗が比較的高い金属板からなる加熱板であり、加熱板の温度に影響を与えないために先端を小面積とした複数の支持棒3に載置されている。2aは加熱板の端部であり電気絶縁性のブロック4上に載置されている。また5は銅からなるブロック形状の接触子であり、その上面にはロッド6の下端が固定され、真空チャンバー1の上面に設けたエアシリンダ7によりロッド6を上下動させることで、対応する接触子とも解釈できる加熱板の端部2aに対し、当接または離隔の動作を行なう。
そしてこの接触子5は、給電用帯体8により真空チャンバー1の側壁に設けられた中継端子9に接続されている。給電用帯体8は厚さ数十ミクロンの帯状の銅箔を接着することなく数十枚重ねたものであり、可撓性を有しつつ大電流を流す必要がある場合に広く使用されている。また、中継端子9は真空チャンバー1の側壁を貫通し、図示しない電源に給電ケーブルにより接続されている。ここで、図示しない電源はパルスヒート電源であり、それぞれ左右に一対設けられた中継端子9、給電用帯体8、接触子5を介して加熱板2にパルス電流を通電することで、加熱板2に抵抗発熱を発生させる。
さらに符号10は加熱板2の下面ほぼ中央に固定された熱電対であり、そのリード10aは真空チャンバー1の外部に引き出され前記パルスヒート電源に接続されている。つまり熱電対10は、加熱板2の温度をパルスヒート電源にフィードバックしてその出力を制御するための温度センサーとして機能する。また、加熱板2には支柱11が立設されており、この支柱11の上部に押圧板12が嵌合して載置されている。この押圧板12には、加熱板2上にマトリクス状に複数載置されたワーク13の一つ一つと対応するように押圧棒14が固定されている。そして押圧板12の自重により、複数の押圧棒14が所定の押圧力でワーク13を下方に押圧する。ここで、所定の押圧力とするには、図2に示す押圧棒14内に設けた圧縮コイルばね14aの反発力を設定することで行なわれる。ただし、真空チャンバー1内の空気を排出する際には、ワーク13内の空気も排出されるように、図1で示す真空チャンバー1の上面に備えたエアシリンダー21が駆動し、押圧板11を一旦上方に持ち上げて押圧棒14によるワーク13への押圧を解除する。
次に、図2及び図3に基づいて、加熱板2上に載置されたワーク13の状態を説明する。図2及び図3は、図1におけるワーク13の一つに着目して、その周辺を拡大した部分断面図及び平面図である。図2において加熱板2の上面には、上方から見て矩形の凹所15が設けられている。そしてワーク13のうち蓋体13aがこの凹所15の底面に載置されているが、図2を見て左側には側壁との所定の間隙エが設けられている。この間隙エの寸法は、蓋体13aの外形が容器13bの外形の図2を見て左右方向の中心になるように設定されている。ここで、蓋体13aは、容器13bと接合されるべき面が上側になるように載置されているので、本実施形態の蓋体13a場合、厚さ0.1mmのコバール製の基材の上面に金−鈴系のろう材層が形成された状態となっている。また、開口部周縁がメタライズされ、その開口部が下向きの状態で蓋体13a上に載置されたセラミックス製の容器13bの側面は、凹所15の図2を見て左側の側壁に接触した状態になっている。
図2はワーク13と凹所15との位置関係を側面を見て描いたが、図3はこれらを上方から見た平面図で描いてある。ただし図3においては、押圧板12と押圧棒14は省略してある。ここで、凹所15の側壁が形成する矩形(ここでは凹所の開口部の形状と同一)の寸法は、蓋体13aと容器13bとの相対的な位置合わせを行なうため、これらの位置を規制するのに必要な寸法よりも大きく形成されており、この凹所15に蓋体13aと容器13bとを重ねて入れただけでは前記相対的な位置合わせの機能を果たさない。
したがって、後述する方法で図3に示す位置に蓋体13aと容器13bとを配置することで、後の封止作業が正常に行なわれる。図3に示す位置とは、凹所15の4辺を成す側壁のうち隣接する2辺を成す側壁15a、15bに、容器13bの2側面がそれぞれ接触しており、2辺を成す側壁15a、15bから所定の距離エ、オだけ離隔した位置に蓋体13aが位置する状態である。ここで距離エ、オは、容器13bが側壁15a、15bに接触する位置にあるとき、容器13bの中心(平面視での図心)に蓋体13aの中心が位置するように設定された距離である。
次に蓋体13aを前述したような所定の位置に配置する方法を説明する。図4において、16はピックアップツールであり、その先端の真空吸着作用で蓋体13aを蓋体供給部から搬送し、図4のように凹所15の開口部から凹所の内部に蓋体13aが進入する位置まで移動する。このとき凹所15の側壁で形成される矩形の間口は、ピックアップツール16を移動させる搬送系も含めたピックアップツール16の位置精度に対して十分大きく設定してあるので、ピックアップツール16はその位置制度で無理なく、凹所15内に蓋体13aを移動させることができる。
この状態で、ピックアップツール16は水平移動し、蓋体13aが凹所15側壁15a及び15bに当接するまで移動する。このときのピックアップツール16の移動量を若干オーバーランするように設定しておくことで、オーバーラン分はピックアップツール16の吸着面と蓋体13aとのずれで吸収し、確実に蓋体13aの端面が側壁15a及び15bに接触した状態となる。その後ピックアップツール16は前述の所定距離エ及びオだけ側壁15a及び15bから離隔する方向に移動し、その位置で蓋体13aを凹所15の底面に載置する。また、載置すると共にさらに蓋体13aを下方に押圧することで、表面を滑らかに仕上げられた底面と蓋体13aとの接触面から空気の層を排出する。このようにすることで蓋体13aは凹所15の底面に密着し、多少の加速度が蓋体13aに加わった程度では移動することはなくなる。
このように蓋体13aを凹所15の所定の位置に載置したのち、図5で示すように容器13bをピックアップツール16で搬送し、凹所15のほぼ中央に載置する。このとき凹所15の側壁で構成される矩形の開口部はピックアップツール16を移動させ位置決めする搬送系の位置精度を考慮して、その誤差に対して無理のない大きさに設定されているので、確実に容器13bは凹所15内に配置される。ただし、この時点では蓋体13aとの相対的な位置がずれた状態であり、このままの状態で封止作業を開始することはできない。
図4及び図5に基づいて1個の凹所15に対して蓋体13aと容器13bとを配置する説明をしたが、これを繰り返して図6で示すように加熱板2に設けた多数の凹所15にワーク13を配置する。そして、加熱板2の端部近傍に4箇所設けられている位置決め孔を保持機構17に設けた4本の位置決めピン18に嵌入させて載置する。この保持機構17は振動発生部19上に設けられたもので、その4角のうちの1ヵ所17aが回動自在に振動発生部19に連結されており、17aの対角である17bは、図示していないが、昇降機構を介して昇降自在に振動発生部19に連結され、17bが下降したときは保持機構17は水平に、上昇したときは、保持機構17は図を見て左手前が低い状態に傾斜するようになっている。
このように保持機構17を傾斜させた状態で振動発生部19が駆動し、この振動が加熱板2に伝達されると、図5で示した蓋体13aは凹所15の底面に密着したまま移動せず、容器13bのみが凹所の隣接する2辺を成す側壁15a、15bに接触した状態になる。この実施例では加熱板2を載置する保持機構17を傾斜させて重力の作用を利用することで、容器13bを意図する方向に移動させているが、例えばパーツフィーダーで利用されている加振方法等を利用して容器13bを意図する方向に移動させるような振動を付与することで、前記重力の作用を利用せず同様の作用を得ることも可能であることは言うまでもない。
また、上記実施例では、蓋体13aを凹所15の底面に押し付けることで密着させ、後の振動でも移動しない作用を利用していたが、図7で示す凹所20は、隣接する2辺を成す側壁20a、20bと底面とのあいだにそれぞれ段差20c、20dが設けられている。図4に基づいて説明した凹所15に対する蓋体13aを保持したピックアップツール16の動作は、隣接する側壁15a、15bに対するものであったが、この場合は同様の動作を段差20c、20dに対して行なう。ただし一旦蓋体13aの端面が段差20a、20bに接触したら、そのまま下降して凹所20の底面に載置する。
このようにして凹所15を凹所20に置き換えて本発明を実施した場合、図5に基づいて説明したように容器13bを凹所20内に配置してから、図6に基づいて説明したように、加熱板2全体に振動を付与することで、多数のワーク13の蓋体13aと容器13bとの位置合わせが同時に達成できる。またこのとき、蓋体13aが段差20c、20dと接していることで、より確実に蓋体13aの凹所の底面に対する位置ずれを防ぐことができる。
蓋体13aと容器13bとの相対的な位置合わせが完了したら、この状態でワーク13の位置ずれが生じないように、押圧板12を加熱板2に備わった支柱11に搭載する(図8)。押圧板12には押圧棒14がワーク13各々に対して備わっており、これらの押圧力によってワーク13の位置ずれが阻止された状態で、図1に示したように真空チャンバー1内に実装される。ここで、図6においては支柱11、図6及び図8においては熱電対10とそのリード10aの図示が省略されている。また、本実施形態では、パルスヒート電源で発生させた電流を直接加熱板2に流し、その抵抗発熱を利用してワーク13の封止を行なっているが、別途加熱板を熱するヒーターを設ける等、他の加熱方法を採用しても同様の作用を奏することは言うまでもない。
本発明の実施形態を示す側面図 本発明の実施形態を示す要部詳細図 本発明の実施形態を示す要部平面図 本発明の実施形態を示す要部斜視図 本発明の実施形態を示す要部斜視図 本発明の実施形態を示す斜視図 本発明の他の実施形態を示す要部斜視図 本発明の実施形態を示す側面図 従来の技術を説明する要部詳細図 従来の技術を説明する要部詳細図
符号の説明
1 真空チャンバー
2 加熱板
3 支持棒
4 ブロック
5 接触子
6 ロッド
7,21 エアシリンダー
8 給電帯体
9 中継端子
10 熱電対
11 支柱
12 押圧板
13 ワーク
14 押圧棒
15,20 凹所
16 ピックアップツール
17 保持機構
18 位置決めピン
19 振動発生部

Claims (5)

  1. 容器に電子部品を収容し、この容器の開口部に蓋体を当接させて開口部周縁と蓋体とを接合する封止装置であって、前記蓋体および前記容器を複数載置する加熱板と、この加熱板を昇温させる電源とを備え、前記加熱板は、前記蓋体と容器とを重ねて載置するために設けられた複数の凹所を有し、この凹所の開口部を上方から見たときに、この凹所の側壁により形成される矩形の寸法は、蓋体と容器との相対的な位置合わせのために必要な大きさよりも大きく形成されており、前記容器の側面をこの凹所の4辺を成す側壁うち隣接する2辺を成す側壁に接する状態にして、封止のための加熱を行なうことを特徴とする電子部品の封止装置。
  2. 前記加熱板を振動させる振動発生源を有し、この振動により、封止のための加熱の前に、前記容器の側面を前記2辺を成す側壁に接する状態にすることを特徴とする請求項1に記載の電子部品の封止装置。
  3. 前記加熱板を傾斜させて保持する保持機構を有し、この保持機構が、前記振動発生源が前記加熱板を振動させている間に、この加熱板を傾斜させた状態で保持することで、前記容器の側面が前記2辺を成す側壁に接する状態にすることを特徴とする請求項2に記載の電子部品の封止装置。
  4. 前記蓋体を搬送して前記加熱板の凹所に配置するピックアップツールを有し、このピックアップツールは、内部空間が略直方体の前記凹所の底面であって、前記2辺を成す側壁から所定距離離隔した位置に前記蓋体を配置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子部品の封止装置。
  5. 前記蓋体を搬送して前記加熱板の凹所に配置するピックアップツールを有し、このピックアップツールは、前記凹所の少なくとも前記2辺の側壁と底面とのあいだに設けられた段差の側壁に前記蓋体の端面を接触させて配置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子部品の封止装置。
JP2008300704A 2008-11-26 2008-11-26 電子部品の封止装置 Expired - Fee Related JP5142396B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008300704A JP5142396B2 (ja) 2008-11-26 2008-11-26 電子部品の封止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008300704A JP5142396B2 (ja) 2008-11-26 2008-11-26 電子部品の封止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010129644A JP2010129644A (ja) 2010-06-10
JP5142396B2 true JP5142396B2 (ja) 2013-02-13

Family

ID=42329862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008300704A Expired - Fee Related JP5142396B2 (ja) 2008-11-26 2008-11-26 電子部品の封止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5142396B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8433037B1 (en) 2008-10-23 2013-04-30 Lockheed Martin Corp X-ray radar

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10270964A (ja) * 1997-03-22 1998-10-09 Miyota Co Ltd 振動片整列治具
JP2008271262A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Citizen Finetech Miyota Co Ltd 電子部品の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8433037B1 (en) 2008-10-23 2013-04-30 Lockheed Martin Corp X-ray radar

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010129644A (ja) 2010-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007206337A (ja) 光モジュールの製造方法
JP2007206336A (ja) 光モジュールおよびその製造方法
JP2015089037A (ja) 圧電デバイス及び圧電デバイスの製造方法
JP2007059736A (ja) 圧電振動子パッケージ及びその製造方法ならびに物理量センサ
JP5796894B2 (ja) パッケージの封止装置
JP5142396B2 (ja) 電子部品の封止装置
JP6009304B2 (ja) 水晶デバイス
JP5196677B2 (ja) 電子部品の封止装置
JP2007140179A (ja) 光モジュールおよびその製造方法
JP2007142176A (ja) 光モジュールの製造方法
JP2008192895A (ja) 電気部品の接続装置
JP4723540B2 (ja) 電子部品パッケージ製造方法
JP2007235284A (ja) 圧電発振器及びその製造方法。
JP3737090B2 (ja) 真空チャンバ内の位置決め機構
JP5294413B2 (ja) 電子部品の封止装置
JP4942194B2 (ja) 真空シーム接合装置
JP5240912B2 (ja) 圧電デバイスの製造方法及び圧電振動素子搭載装置
JP2002231838A (ja) パッケージの組立方法
JP3466580B2 (ja) 電子部品の自動封止装置
JP2009170782A (ja) 封止用蓋体及びパッケージ
JP2008283598A (ja) 収容容器およびその製造方法と、収容容器を利用した圧電デバイス
JP2008182468A (ja) 圧電振動デバイスの製造方法
TWI836544B (zh) 壓電振動器件及壓電振動器件的製造方法
JP2007035906A (ja) 電子部品収納用パッケージおよび該パッケージを備える電子装置
JP2004153036A (ja) 電子部品用パッケージの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5142396

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees