JP5141928B2 - 日傘 - Google Patents

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Description

この発明は、銀杏型に広がって顔の前にかざすことで顔を紫外線から守ることができ、特に日中の外出時、野球場、お祭り、運動会等人ごみの中においても差すことのできる日傘に関する。
これまでの日傘は、雨傘と同じくほぼ円形に開いた傘布部分は大きく、大勢人の集まる所
で使用することは周りの人への心ずかいがいった。また紫外線対策として傘布がUVカット加工された折りたたみ日傘も生産され販売されているが、その仕舞い方は通常の傘と
変わらず、手間がかかった。
特開2006−247149 実開昭62−153911
この発明は、傘布が銀杏型に広がり、顔の前にかざして顔部分を紫外線から守ることが
できる大きさの日傘であり、人ごみの中においても回りに迷惑をかけることなく使用する
ことができ、日傘の不使用時には傘布を扇子のように重ねて、柄と共にまとめて収納する
ことができる携帯に便利な、日傘を提供するものである。
またこの発明は日傘のコンパクト化のため、扇形の傘布は複数枚がそれぞれ独立して傘骨
に取り付けられ、各傘布の一部が重なり合って銀杏型に広がり、これを顔の前にかざした
状態での傘布全体の開きの最大幅を成人女性の肩幅40から45cmと小型にしたものである。
この発明の銀杏型に広がる日傘は、傘骨として鋼板で作られたプレートにU字型に曲 げた金属線の両端を固定したものであってこれを複数本用意し、扇型傘布の中心線の裏側 には縦方向に傘骨を内蔵する当て布が縫い付けられていることが特徴であり、各傘骨の 板で作られたプレート部分の中央には孔があけられていて、すべての孔を重ねた部分に柄を貫通させ要とし、骨の下側は下受け座で、上側は上受け座でそれぞれ支持し、水平方向へ移動可能に取り付けられている。そして骨を水平方向に動かし銀杏型に広げた際、各扇型傘布はその一部が重なり合って、全体として銀杏型の傘布を形成するものである。さらに下受け座の下側の柄部分にはあらゆる方向に折り曲げが可能な自在継ぎ手(ユニバーサルジョイント)を設けるとともにこの継ぎ手の外側にはまって継ぎ手が柄と一直線を形成するよう固定保持する上下動可能な筒体を備え、柄先端に取り付けた石突で上受け座を柄に固定したものである。
又傘本体の不使用時には、傘骨を動かして扇子のように全ての傘骨を重ね合わせだけの
単純な操作で素早く、仕舞い込むことができ、傘骨の軽量化と相まって傘本体を軽量化で
きて携帯にきわめて便利なものにできる。
日傘の本来的な目的である日除けの点から、傘部分に当たるそれぞれ独立した複数の扇型傘布は、傘骨を動かし銀杏型に広げて顔の前にかざした状態での開きの最大幅は成人女性の肩幅寸法の40から45cmとし、扇型傘布部分の先端から要までおよそ32cmとし、差しても周りの邪魔にならないサイズとした。扇型傘布部分の先端から5cm〜7cm内側に入った布部分は傘骨がないことから垂れ下がるため、日除けとファツション性に富む。傘部分の先端から内側に5cm〜7cm入った傘布部分の垂れ布のところから扇型傘布の内側に縦方向に傘骨として巾約4cm、長さ約26cmのU字型に曲げられた金属線の両端を、金属製板材で作られた巾4cm、長さ2cmの長方形のプレートの両端にそれぞれ固定し、それらを内蔵するための当て布を円筒状に26cm設け、扇型傘布の中心線部分の裏側に縫い付ける。又それぞれの傘布はその先端から7cm入ったところに 布が個々に分離して必要以上に開かないようにそれぞれ隣り合う傘布の一部分を1cm縫いとめる。扇型傘布に内蔵された金属製板材で作られたプレートのそれぞれの中央に直径8mmの孔をあけ、これらの孔を重ねて柄先端の軸部通し、上受け座と下受け座で支持して取り付ける。柄の直径は約1cm、長さは最長25cm〜40cmと短くして不使用時、柄は1段、2段と入れ込んで短縮させ、自在継ぎ手部分で折り曲げて柄に沿って仕舞い込むことができるようにした。
以上のようにこの発明の日傘は、銀杏型に広げた傘幅が人の顔を覆う程度にせまいため、人ごみの中においても周りに気兼ねなく差して紫外線をカットでき、女性にとって行き先きにより髪の乱れが気になって帽子等の使用ができない場合にも便利である。さらに柄に設けた自在継ぎ手部分で重ねた骨および傘布を360°の範囲でいずれかの方向動かして方向転換ができ、継ぎ手部分で折り曲げもできるので傘布を柄にほぼ平行に沿わせ、仕舞い寸法をコンパクトにして携帯に便利な日傘を提供することができる。
この発明の日傘を広げて差した状態の斜視図である。 同日傘の広げ始めの状態を示す斜視図である。 同日傘を収納するため傘骨を全て重ねて畳んだ図である。 同日傘をコンパクトに収納するため、傘骨を全て重ねて畳み、これを継ぎ手部分で折り曲げて柄にほぼ平行に沿わせ図である。
この発明の日傘の扇型傘布部分の素材は、ポリエステル、木綿、シルクおよび紫外線カット加工したポリエステルカーテン地であり、好ましくは少し厚手で張り(剛さ)のある素地を用いるとよい。柄はアルミニウムまたはプラスチックで短い中空パイプを構成し易いものがよく、柄の先端近くに取り付ける自在継ぎ手、上下の受け座の材質は金属、プラスチック、樹脂が成形性および軽量化の点で好ましい。
さらに傘骨は、金属線好ましくはステンレス鋼線やバネ線材がよく、傘骨を重ねて柄を通
す部分のプレートには金属系の素材、例えば鋼板製が好ましい。以下その実施例を図面と
共にさらに詳しく説明する。
図1は、この発明の日傘を広げた状態の斜視図であり、図2の広げ始めの状態から傘骨を水平方向に動かして複数枚の扇型傘布が一部重なるように広げる。図中1はそれぞれ独立した複数枚の扇型傘布を示し、2は傘骨であり、これは巾4cm、長さ26cmのU 字型に曲げられた金属線の両端を、金属製板材で作られた巾4cm、長さ2cmの長方形のプレート重ねて固定したものである。3は傘骨を内蔵する円筒状の当て布袋で、扇型傘布の裏側に傘布の中心線に沿って縫いつけられている。4は傘骨の要部分であり、要に当たる長方形のプレートの中心部分にあけた孔を相互に重ねてここに柄先端の軸部5を貫通させている。要4の直下には骨を支持する円盤状の下受け座6とその下側に柄を折り曲げることができる自在継ぎ手7が設けられている。8は要の上側に設けた円盤状の上受け座であり、9は上受け座が柄の先端から外れないよう柄に固定する石突である。この日傘の傘部分は、傘骨2傘布1とともにすべて重ねて上下の受け座8、7間で水平方向に動かして複数枚の扇型傘布が一部重なる状態に広げると、図に示すように銀杏型を作る。扇型傘布は複数枚用いるが、例えば4枚の扇型傘布を取り付けた場合には、1枚の扇型傘布のサイズは長さ約32cm、円弧状周縁部の長さ約17cm、要部分の幅4cmとして布の重なり部を含めて開き角度約90°の銀杏型とした。扇型傘布の中心線に沿った裏側には、巾約4cm、長さ約26cmの傘骨2を入れるための円筒状の当て布袋3を、傘布周縁近傍から要の4cm上まで縫い付けている。
各傘骨のU字型に曲げられた金属線の両端に取りつけた要部分に当たるプレート部の中央には直径約8mmの孔があけられており、全ての孔を重ねてここに柄先端の軸部5の細くした部分を通し、重なった各傘骨の上下両方を上受け座8と下受け座6で支持して傘骨を取り付ける。傘骨を通す部分を除いて柄5の直径は1cm、長さは25〜40cmとした。下受け座6の下側の柄5部分には、図3で示す自在継ぎ手7が組み込まれていて、その継ぎ手部分は折り曲げと360°の回転が可能になっている。この継ぎ手の外側には上下動可能な体(図示せず)が常に上向きに弾力が働くように取り付けられ、通常はこの筒体が継ぎ手の外側にはまって継ぎ手が柄と一直線を形成するよう固定保持していて、継ぎ手を真っ直ぐでかつ回らない状態に保っている。柄先端に取り付けた石突9は上受け座を柄に固定したものであり、この石突9で傘骨部分は柄5の先端部分に外れることなく取り付けられる。
日傘の不使用時、柄5は1段、2段と短く組み込み短縮させ、図3に示すように全ての傘骨を重ね合わせ、閉じた扇状にして小さく仕舞い込むことができるようにした。
図5はこの発明の別な実施例を示すものであり、4枚の傘布の各先端部近くの1箇所を相互に糸で縫い合わせて、傘布全体が張りをもって銀杏型に開くようにしたものである。
この発明の日傘は、銀杏型に広げて顔の前にかざしても銀杏型の開きの最大
幅は成人女性の肩幅40〜45cmに見合う程度に狭くしたので、人ごみの中においても気兼ねなく差して紫外線をカットできる。さらに鋼板で作られたプレートにU字型に曲げ た金属線の両端を固定した傘骨により、傘布の銀杏型への展開、重ねたたみが容易に行え るとともに、柄に設けた自在継ぎ手部分で柄の折り曲げ、傘布の方向転換ができ、傘不使用時は仕舞い寸法を小型にでき、しかも骨部分も軽量であることから携帯するのに便利な日傘を提供する。
1 扇型傘布
2 傘骨
3 円筒状の当て布袋
4 要
5 柄
6 下受け座
7 自在継ぎ手
8 上受け座
9 石突

Claims (1)


  1. 銀杏型に広がる日傘であって、この日傘は棒状の柄と、柄の先端部に水平方向への移動が可能に設けられた複数本の傘骨と、各傘骨に取り付けられた扇型傘布とを備えていて、複数本の傘骨はそれぞれU字型に曲げられた金属線の両端を金属製板材で作られたプレ ートに固定し、扇型傘布の中心線部分の裏側には傘骨のU字型に曲げられた金属線とプレ ートを内蔵する布が縫い付けられていて、金属製板材からなるプレートのほぼ中央部にあ けられた孔どうしを重ねてこれらに柄を貫通させるとともに骨の下側は下受け座で、上側は上受け座でそれぞれ支持され、傘骨を水平方向へ移動させて銀杏型に広げた際複数枚の 傘布が個々に分離して必要以上に開かないように隣りあう傘布の一部分どうしが縫い止め されていて、各扇型傘布はその一部が重なり合って銀杏型の傘布を形成し、下受け座の下側の柄部分はあらゆる方向に折り曲げが可能な自在継ぎ手と、この継ぎ手の外側にはまって継ぎ手が柄と一直線を形成するよう固定保持する上下動可能な筒体を備え、柄先端に取り付けた石突で上受け座は柄に固定されていて、複数本の傘骨は傘使用時に傘布水平方 向に移動させて銀杏型に広げ、傘不使用時には傘骨の全てを重ね合わせ、自在継ぎ手部分で折り曲げて柄に沿って仕舞い込むことができる日傘。

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