JP5140476B2 - 異常検出方法および異常検出装置 - Google Patents

異常検出方法および異常検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、異常検出対象の時系列データである対象時系列データが異常を表すか否かを検出する異常検出方法、その異常検出方法を用いる異常検出装置に関する。
生産プロセス管理の現場では、生産設備の安定的な稼働を確保するために、生産設備の異常を早期に発見する必要があり、異常を早期に発見するための様々な手法が提案されている。
そのような提案の中には、生産設備において計測されている温度や圧力などの計測値を同じタイムスタンプでサンプリングして得られた時系列データに基づいて、正常状態を代表する標準時系列データを作成し、生産設備の異常の発見に利用するものがある(特許文献1参照)。
しかしながら、上記提案では、時系列データのタイムスタンプにずれが在る場合や、サンプル数が相違する場合には、これらをマッチングさせる前処理を施した上でなければ標準時系列データの作成が困難になるなど実用性に乏しいという問題がある。
そこで、本出願人は、先願の特願2007−337318号でDTW(Dynamic Time Warping)表記を使って時間のずれなどを補正して正常状態を代表する標準時系列データを算出する方法を提案している。この特願2007−337318号で提案しているように、DTW表記を使って正常状態を代表する標準時系列データを算出する構成にすると、複数の時系列データのサンプル数が異なったり、また各サンプルのタイムスタンプがずれていたとしても、標準時系列データに基づいてプロセスの異常状態を早期に検出するようなことができる。
また上記DTW表記を用いると、従来のマッチング方法に比べて遥かに短い時間で対象時系列データを標準時系列データにマッチングさせることができるので管理用のコンピュータ内のCPUタイムを軽減してその管理用のコンピュータの負荷を軽減することができるというメリットを引き出すことができる。
特開昭60−160489号公報
ところで、プロセスを管理する側の人は、プロセスに異常が発生したときにはその異常を速やかに取り除いてプロセスを早期に復旧させなければならない。先願の特願2007−337318号で提案している異常検出方法は、異常検出対象となるプロセスから得られた時系列データと標準時系列データの各サンプルの距離の総和が所定の閾値を超えている場合にプロセスに異常があると判定するものである。
しかしながら、異常検出対象となるプロセスから得られた時系列データ自体に信号ノイズなどの影響による局所的な異常データ点が含まれている場合や、特定の時点で局所的に プロセスの異常が発生している場合などは、プロセス全体で判断するだけでは不十分で、上記のような局所的な異常発生時点を特定できなければならない。
本発明は、上記事情に鑑み、局所的な異常発生時点を特定することにより、実用性を向上させることを可能にする異常検出方法、およびその異常検出方法を実施する異常検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の異常検出方法は、複数の時系列データを取得するデータ取得ステップと、
上記データ取得ステップで取得した複数の時系列データのうちの第1の時系列データを一軸に配置し該複数の時系列データのうちの第2の時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸の時系列データのサンプリングタイム毎に区画された各マスにおける該各マスに対応する一軸上のデータと他軸上のデータとの間のこれら双方のデータの距離を計算し該距離に基づいてマスを選択することによりワーピングパスを求めるワーピングパス算出ステップと、
上記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上のデータと他軸上のデータとの平均値を求めることにより該ワーピングパス上の各マスごとの平均値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出する標準時系列データ算出ステップと、
異常検出対象の時系列データである対象時系列データを取得する異常検出対象データ取得ステップと、
上記標準時系列データ算出ステップで算出された標準時系列データを一軸に配置し上記異常検出対象データ取得ステップで取得された対象時系列データを他軸に配置したDTW表記において該標準時系列データと該対象時系列データとの間の距離を算出する距離算出ステップと、
上記距離算出ステップで算出された距離が該時系列データ中で予め規定された基準よりも大きいものを異常として検出する異常データ点検出ステップとを有することを特徴とする。
上記本発明の異常検出方法によれば、上記異常検出対象データ取得ステップで取得された異常検出対象の時系列データ中に予め規定された基準よりも大きいものがあることが検出された場合にそのものが異常データ点として検出される。つまり、時系列データを構成する各サンプルのうちのどのサンプルに異常があるかが検出される。その結果、時系列データの異常の発生時点を明確に示すことができるようになる。
また上記標準時系列データと上記対象時系列データとの間の総距離を算出する総距離算出ステップと、
上記距離算出ステップで算出された距離を上記総距離算出ステップで算出された総距離で除して影響度を求める影響度算出ステップとをさらに有し、
上記異常データ点検出ステップが、上記対象時系列データ中で上記影響度が予め規定された基準値よりも大きい点を異常として検出するステップであることが好ましい。
そうすると、各時系列データの時間のずれやサンプル数の違いによる影響が上記ワーピングパス算出ステップによって取り除かれ、さらに上記影響度算出ステップで時系列データを構成する各サンプルの異常がどの程度になるかが時系列データごとに上記総距離を基準として算出される。
ここで上記対象時系列データから検出された上記異常データ点をその対象時系列データから除外する除外ステップとを有することが好ましい。
また、上記目的を達成する本発明の異常検出装置は、
複数の時系列データを取得するデータ取得部と、
上記データ取得部で取得した複数の時系列データのうちの第1の時系列データを一軸に配置し該複数の時系列データのうちの第2の時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸の時系列データのサンプリングタイム毎に区画された各マスにおける該各マスに対応する一軸上のデータと他軸上のデータとの間のこれら双方のデータの距離を計算し該距離に基づいてマスを選択することによりワーピングパスを求めるワーピングパス算出部と、
上記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上のデータと他軸上のデータとの平均値を求めることにより該ワーピングパス上の各マスごとの平均値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出する標準時系列データ算出部と、
異常検出対象の時系列データである対象時系列データを取得する異常検出対象データ取得部と、
上記標準時系列データ算出部で算出された標準時系列データを一軸に配置し上記異常検出対象データ取得部で取得された対象時系列データを他軸に配置したDTW表記において該標準時系列データと該対象時系列データとの間の距離を算出する距離算出部と、
上記距離算出部で算出された距離が該時系列データ中で予め規定された基準値よりも大きい点を異常として検出する異常データ点検出部とを有することを特徴とする。
上記目的を達成する異常検出装置によれば、上記異常データ点検出部でプロセスを構成する各サンプルの異常を検出してその異常を警告として例えばプロセスを管理する側の人に通知することが可能となる。このため、プロセスを管理する側の人は、その異常の通知を見てどのような異常であるかを解析して、早期にしかるべき処置を施すことが可能となる。
ここで、上記標準時系列データと上記対象時系列データとの間の総距離を算出する総距離算出部と、
上記距離算出部で算出された距離を前記総距離算出部で算出された総距離で除して影響度を求める影響度算出部とをさらに備え、
上記異常データ点検出部が、上記対象時系列データ中で上記影響度が予め規定された基準よりも大きいものを異常として検出するものであることが好ましい。
さらに、上記対象時系列データから検出された上記異常データ点をその対象時系列データから除外する除外部を備えた態様であることが好ましい。
本発明によれば、局所的な異常発生時点を特定することができるので、実用性の高い異常検出方法、その異常検出方法を実施する異常検出装置を提供することができる。
また、局所的な異常として特定された異常データ点が計測ノイズである場合には、異常データ点を対象時系列データから除外するので、計測ノイズの影響による誤判断の発生を軽減できる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明にいう異常検出装置に拡張することが可能な標準時系列データ算出装置の概略構成図である。
本実施形態の標準時系列データ算出装置1は、AD変換器10、コンピュータ20、および、記憶装置30を備えている。
AD変換器10は、外部の信号源100における圧力を表すアナログ信号を受信してデジタル信号に変換する。コンピュータ20は、詳しくは後述するが、AD変換器10でデジタルデータ化された時系列データを受信し、受信した時系列データに基づいて、その信号源100が正常状態にあるのか否かを判定するための基準となる標準時系列データを作成する。また、記憶装置30は、時系列データの一時記録や標準時系列データを記憶するために使用される。
図2は、図1に示すコンピュータの内部ブロック図である。
図2に示すコンピュータ20は、データ取得部21、ワーピングパス算出部22、標準時系列データ算出部23、および動作制御部24を備えている。
データ取得部21では、AD変換器10で変換された時系列データを取得する。
ワーピングパス算出部22では、データ取得部21で取得した複数の時系列データのうち選択した1つの時系列データを一軸に配置し、選択したもう1つの時系列データを他軸に配置する所謂DTWと呼ばれる手法により、詳しくは後述するワーピングパスが検出される。
標準時系列データ算出部23では、詳細は後述するが、検出されたワーピングパスに関わるデータに基づいて標準時系列データが算出される。
動作制御部24は、ワーピングパス算出部22に、標準時系列データ算出部23で算出された標準時系列データを新たな時系列データとして一軸に配置させると共に、データ取得部で取得された複数の時系列データのうちから新たに選択した時系列データを他軸に配置させてワーピングパスの検出を行わせ、さらに標準時系列データ算出部23に新たな標準時系列データの算出を行わせるサイクルを、これらワーピングパス算出部22および標準時系列データ算出部23に繰り返し行わせる。
図3は、この標準時系列データ算出装置における標準時系列データの算出の流れを示すフローチャートである。尚、以下に説明するフローチャートでは、異常診断の対象である信号源100が正常動作しているときに計測された圧力に基づく3つの正常時系列データがデータ取得部21に取得された後、記憶装置30に記憶されているものとして話を進める。
図3に示すステップS1では、記憶装置30に記憶されている3つの正常時系列データのうち2つを選択する。このステップS1が、本発明にいうデータ取得ステップの一例に相当する。尚、以下では、この図3を中心に説明し、図4以降の図についての説明は、適宜、説明を織り交ぜて行く。
図4は、記憶装置に記憶されている3つの正常時系列データを示す図である。
図4には、3つの正常時系列データが示されているが、以下では、これら3つの正常時系列データのうちの、図4(a)に示す時系列データ(以下、図4(a)に示す時系列データを列データAと称す。)と、図4(b)に示す時系列データ(以下、図4(b)に示す時系列データを列データBと称す。)とが選択されたものとして説明を続ける。尚、以下では、各列データを構成する、例えば、列データAを構成する、例えば、‘time’が‘0.000’と‘value’が‘0.000’とのデータをデータA1と称す。
図3に示すステップS2では、公知の技術であるDTW(Dynamic Time Warping)表記により、ステップS1で選択した2つの時系列データについてワーピングパスを検出する。このステップS2が、本発明にいうワーピングパス算出ステップの一例に相当する。
図5は、DTW表記を示す図である。
図5には、縦軸として、図4(a)に示す列データAが配置され、横軸として、図4(b)に示す列データBが配置されている様子が示されている。
また、図5に示される、縦軸および横軸の時系列データのサンプリングタイム毎に区画された各マスには、各マスに対応する縦軸上の‘value’と横軸上の‘value’との絶対差が記されている。この絶対差が、本発明にいう距離の一例に相当する。尚、以下では、図5に示すような各マスについては、左下隅のマスをマス(1−1)、左上隅のマスをマス(11−1)、右下隅のマスをマス(1−12)、右上隅のマスをマス(11−12)と称し、これら4隅以外のマスについての称呼もこれらに倣ったものとする。したがって、例えばマス(2−4)には、データA2のvalue(0.383)とデータB4のvalue(0.924)の絶対差である‘0.541’が記されている。
上述したワーキングパスとは、各マスに書き込まれた絶対差の合計が最も小さくなるように、右上隅から左下隅にかけてマスを辿った際のその軌跡をいい、図5では、このワーキングパスを形成するマスが太い黒枠で囲まれている。
図3に示すステップS3では、今回のワーピングパスの検出に利用した列データのペアのうちの1つが、仮の標準時系列データであるか否かを判定する。この段階では仮の標準時系列データがまだ算出されておらず、ペアに含まれていないことから、ステップS5に進み、ステップS2で検出したワーピングパスを形成する各マスに関わる列データAおよび列データBの‘time’と‘value’とのそれぞれについて単純平均を算出する。このステップS5が、本発明にいう標準時系列データ算出ステップの一例に相当する。
図6は、ワーピングパスを形成するマスのうちの1つのマスに関わるデータを示す図である。
図6には、ワーキングパスを形成する、マス(1−1)、マス(2−2)、マス(3−3)、マス(4−4)、マス(5−5)、マス(6−6)、マス(7−7)、マス(8−8)、マス(9−9)、マス(9−10)、マス(10−11)、およびマス(11−12)のうちのマス(6−6)に、データA6とデータB6とが関わっている様子が示されている。
図7は、ワーピングパスを形成する各マスに関わるデータについての平均値を示す図である。
図7(a)には、図4(a)にも示す列データAが示され、図7(b)には、図4(b)にも示す列データBが示されている。また、図7(c)には、ワーピングパスを形成する各マスに関わるデータAおよびデータBについての‘time’と‘value’のそれぞれの平均値が示されており、この列データABが、仮の標準時系列データとして記憶装置30に記憶される。この列データABの、これら‘time’と‘value’とには、算出元の列データの記号と番号とを組み合わせたデータ名を付している。つまり、列データABのデータA2、B2とは、列データAのデータA2と列データBのデータB2の‘time’と‘value’とのそれぞれの平均値であることを表しており、同様に列データABのデータA11、B12は、列データAのデータA11と列データBのデータB12の‘time’と‘value’とのそれぞれの平均値であることを表している。
図3に示すステップS6では、記憶装置30に未使用の正常時系列データが記憶されているか否かが判定される。
図3に示すステップS6において、記憶装置30には、まだ未使用の正常時系列データが記憶されていると判定すると、ステップS7に進み、ここでは、図4(c)に示される列データCと、仮の標準時系列データである列データABとがペアにされる。その後、図3に示すステップS2にもどり、これらを縦軸および横軸に配置しての上述したワーピングパス検出が行われる。
図8は、列データABとデータCとの間でのワーピングパス検出の様子を示す図である。
図8には、縦軸に列データAB、横軸に列データCが配置されてワーピングパスが検出された様子が示されている。
図9は、図8に示されるワーピングパスを構成するマスのうちの1つのマスに関わるデータを示す図である。
図9には、ワーキングパスを構成する、マス(1−1)、マス(2−2)、マス(3−3)、マス(4−4)、マス(5−5)、マス(6−6)、マス(7−7)、マス(8−8)、マス(9−9)、マス(9−10)、マス(10−11)、マス(11−12)、およびマス(12−13)のうちのマス(6−6)に、データA6、B6とデータC6とが関わっている様子が示されている。
図3に示すステップS3において、ペアのうちの1つが仮の標準時系列データであるか否かが判定され、ここでは、ペアの1つが仮の標準時系列データになっていることから、ステップS4に進む。ステップS4では、ステップS2で検出したワーピングパスを形成する各マスに関わるデータABおよびデータCの‘time’と‘value’とのそれぞれについて加重平均値を算出する。このステップS4も、本発明にいう標準時系列データ算出ステップの一例に相当する。
図10は、ワーピングパスを形成する各マスに関わるデータについての加重平均値を示す図である。
図10(a)には、図7(c)にも示す列データABが示され、図10(b)には、図4(c)にも示す列データCが示されている。また、図10(c)には、ワーピングパスを形成する各マスに関わる列データABおよび列データCについての‘time’と‘value’のそれぞれの加重平均値が示されており、この列データABCが、最終的な標準時系列データとして記憶装置30に記憶される。尚、この列データABCの、これら‘time’と‘value’とにも、算出元の列データの記号と番号とを組み合わせたデータ名を付している。
この加重平均値の算出は、使用したペアの一方である仮の標準時系列がいくつの正常時系列データに基づいて算出されているかに応じて重み付けをして行われており、使用した仮の標準時系列データである列データABは、列データAと列データBとの2つの正常時系列データに基づいていることから、以下の様に加重平均が行われる。例えば、図10(c)に示す標準時系列データである列データABCのデータA6B6C6(4.000,0.924)のうちの‘4.000’については、列データA6B6(4.500,0.924)の‘4.500’に、この列データABが2つの正常時系列データA、Bに基づいていることによる‘2’を乗すると共にデータC6(3.000、0.924)の‘3.000’を加算したものを、これらに関わった正常時系列データA、B、Cの合計数である‘3’で除算して算出される。また、列データABCの列データA6B6C6(4.000,0.924)のうちの‘0.924’についても、列データA6B6(4.500,0.924)の‘0.924’に‘2’を乗すると共にデータC6(3.000、0.924)の‘0.924’を加算したものを、これらに関わった正常時系列データA、B、Cの合計数である‘3’で除算して算出される。したがって、ペアのうちの一方である仮の標準時系列データが、例えば3つの正常時系列データに基づいて得られたものである場合には、上述の乗する値を‘2’ではなく‘3’にすると共に、除算に用いる値を‘3’ではなく‘4’にする。最終的な標準時系列データの算出に加重平均を用いているのは、単純な平均では、算出に利用される順番が遅い列データほど最終的な標準時系列データの算出に対する影響が大きくなってしまうのに対し、加重平均では、その順番による影響を取り除くことができるからである。
その後、図3に示すステップS6において、他の正常時系列データが存在するか否かを判定するが、記憶装置30にはもう正常時系列データは記憶されていないため、標準時系列データの算出を終了する。以上が、この標準時系列データ算出装置1における、標準時系列データの算出までの流れである。
図11は、正常時系列データ、仮の標準時系列データ、および最終的な標準時系列データを示す図である。
図11には、列データA、列データB、列データC、列データAB、および列データABCそれぞれのデータがプロットされて線で結ばれて示されている。図11からは、列データA、列データB、および列データCで表される正常時系列データは、タイムスタンプが少しずつ異なっているものの、全体の長さが同一である、マッチングが難しいデータであることが読みとれる。
また、図11からは、列データAと列データBとによる仮の標準時系列データABが、列データAと列データBとの中間値からなるデータ、すなわち標準的なモデルとするに相応しいデータになっていることが読みとれ、また、この仮の標準時系列データである列データABと列データCとによる最終的な標準時系列データである列データABCが、列データA、B、Cの中では中間値である列データBに重なった標準的なモデルとするに相応しいデータになっていることが読みとれる。
以上説明したように、この標準時系列データ装置1によれば、ワーピングパスの検出に使用する正常時系列データの時間軸の伸縮の有無に拘わらない、周知技術であるDTW表記により検出したワーピングパスに基づいて、高精度に標準時系列データを算出することができる。
図12は、図4に示す正常時系列データとは異なる、3つの正常時系列データをプロットした図である。
図12には、正弦波で示される部分が互いに時間方向にずれているものの、データの長さは同一の正常時系列データが示されている。
図13は、図12に示す正常時系列データから算出した標準時系列データを示す図である。
図13(a)には、この標準時系列データ算出装置1により、これら3つの正常時系列データに基づいて、これら3つの正常時系列データのうちの中間値となる、黒丸で示される正常時系列データと重なる、標準モデルとするに相応しい標準時系列データが作成された様子が示されている。
一方、図13(b)には、これら3つの正常時系列データについての時間毎の平均からなる標準時系列データが点線で示されている。しかしながら、図13(b)に点線で示される標準時系列データは、図13(a)に点線で示す標準時系列データとはかけ離れた、標準モデルとするには相応しくない標準時系列データとなっている様子が示されている。
尚、以上に説明した実施形態では、DTWによるワーピングパスの検出の際、2軸のうちの1軸に仮の標準時系列データを配置する場合には、加重平均をして重み付けをおこなう例を挙げて説明したが、これが単純平均をとるものであってもよい。
また、以上に説明した実施形態では、2次元のDTW表記を用いる例を挙げて説明したが、N(Nは3以上の自然数)個の正常時系列データを、仮想的なN次元の各軸に配置して、それら時系列データについて総合的にワーピングパスを求めて適宜平均計算を行ってもよい。
また、以上に説明した実施形態では、正常時系列データの数が多く、標準時系列データの算出のための計算量が増加する場合には、標準時系列データを算出するサンプルとなる正常時系列データの数を制限したり、あるいは、制限を超える場合には、それら正常時系列データ間での平滑化や補間手法を用いてサンプル数を圧縮してもよい。
また、以上に説明した実施形態では、タイムスタンプである‘time’と‘value’とからなる時系列データを用いた場合を例に挙げて説明したが、サンプリング周期が略一定であれば、タイムスタンプである‘time’を有しないものであってもよい。
次に、上述した標準時系列データ算出装置1を備えた異常検出装置2について説明する。
この異常検出装置2は、内蔵する標準時系列データ算出装置1によって、正常状態にある所定の信号源において計測された圧力に基づいて標準時系列データを作成しておき、その所定の信号源において計測される圧力からその所定の信号源の異常の有無を検出するものである。尚、この異常検出装置2の概略構成図は、図1に示す、標準時系列データ算出装置1の概略構成図と同じであるので図示および説明は省略する。
図14は、異常検出装置2に内蔵されているコンピュータの内部ブロック図である。
図14に示すコンピュータ200は、図2に示す標準時系列データ算出装置1のコンピュータ20に備えられている各機能部に加え、さらに、距離算出部201と異常検出部202と表示部203とが備えられている。尚、図14では、標準時系列データ算出装置1のコンピュータ20に備えられている機能部と同じ機能を有する機能部には、図2において付されている符号と同じ符号を付しており、図2と同じ符号が付されている機能部である、データ取得部21、ワーピングパス算出部22、標準時系列データ算出部23、および動作制御部24についての説明は省略し、以下、距離算出部201、異常検出部202、および表示部203についてのみ説明する。
距離算出部201は、標準時系列データ算出部23で算出された標準時系列データを一軸に配置し、データ取得部21で取得された、異常診断の対象となる対象時系列データを他軸に配置したDTW表記において標準時系列データと対象時系列データとの間の距離を算出する。
異常検出部202は、距離算出部201で算出された距離が時系列データ中で予め規定された基準よりも大きいものを異常として検出し、対象時系列データと標準時系列データに開きがあるとして異常が発生したことを表す警告表示を表示部203に行わせる。
図15は、記憶装置30に記憶されている3つの時系列データX,Y,Zを示す図である。図16は、図15の3つの時系列データX,Y,Zを同一時間軸上にプロットした図である。この図16には、正弦波で示される部分が互いに時間方向にずれているものの、データの長さは同一の正常時系列データが示されている。
また、図17は、図14の異常検出装置2における異常検出の処理の流れを示すフローチャートである。
この図17に示すフローにおいては、図14の異常検出装置が内蔵する標準時系列データ算出装置が前述の図3のフローの手順にしたがって図15(a)に示す時系列データ(以下、図15(a)に示す時系列データを列データXと称す。)を標準時系列データとして算出した後、図14の異常検出装置2が備えるデータ取得部21が図17のステップS1701の処理で図15(b)に示す異常検出用の対象時系列データY(以下、図15(b)に示す時系列データを列データYと称す。)を取得するとして以降説明する。この例では図3のフローの処理とステップS1701の処理が、本発明にいうデータ取得ステップおよび本発明にいう異常検出対象データ取得ステップの一例を構成することになる。
尚、前述したように、以下においても各列データを構成する、例えば、‘time’が‘0.000’と‘value’が‘0.000’とのデータをデータX1と称す。
次のステップS1702では、ステップS1701で選択された列データYと、図3のフローの手順にしたがって予め算出されている列データXとを使って、公知の技術であるDTW(Dynamic Time Warping)表記によるワーピングパスを算出する。この例ではこのステップS1702が、本発明にいうワーピングパス算出ステップの一例を構成する。
次のステップS1703で、ワーピングパスによって標準時系列データに紐付けられた列データYと列データXとの間の距離を算出する。この例ではこのステップが本発明にいう距離算出ステップの一例を構成する。
次のステップS1704で、ステップS1703で求められた距離に基づいてサンプルごとの影響度を求める。この例では、このステップS1704が、本発明にいう異常データ点検出ステップの一例を構成する。
そして次のステップS1705でまだ選び出されていない未処理の時系列データがあると判定したときにはYes側へ進んでステップS1706に進み、未処理の時系列データがないと判定したときにはNo側へ進んでこのフローの処理を終了する。
ここで、本願の異常検出方法をより分かり易く説明するために、ステップS1701で列データYが選択されてステップS1702でワーピングパスが算出され、さらにステップS1704で影響度が求められるまでの処理内容を図18〜図20を参照しながら説明する。
図18は、図17のステップS1702の処理の内容を説明する図である。図18には、列データXと列データYとの間でのワーピングパス検出の様子が示されている。
この図18の縦軸には列データX、横軸には列データYがそれぞれ配置されてワーピングパスが検出された様子が示されている。この図18では、ワーキングパスを形成するマスが太い黒枠で囲まれている。
また図19は、図18のワーピングパスを構成する各マスごとに求めた距離(distance)を示す図である。この図19には、図17のステップS1703の処理で算出された距離がそれぞれ示されている。
図19からも分かるように、図17のフローの処理が実行されると、図18に示すワーキングパスを構成する、マス(1−1)、マス(2−2)、マス(3−3)、マス(4−4)、マス(5−4)、マス(6−4)、マス(6−5)、マス(6−6)、マス(7−7)、マス(8−8)、マス(9−9)、マス(9−10)、マス(9−11)、マス(9−12)、マス(10−12)、マス(11−12)の各マスごとに距離が算出される。なお、図19には、距離を算出するにあたって、紐付られている要素が複数ある場合には、例えばマス(4−4)、マス(5−4)、マス(6−4)のように列データX4,X5,X6に対応する距離(0.013,0.063,0.013)の算術平均をとって距離とする例が示されている。
この図19に示す各サンプルの距離を使って、本発明にいう異常データ点検出ステップであるステップS1704の処理で列データYを構成する各サンプルの異常への影響度が算出される。
図20は、列データYのサンプルごとに求めた距離を使ってステップS1704で求めた各サンプルごとの影響度を示す図である。
ここで本実施形態には、距離算出ステップであるステップS1703が、距離を算出する他、さらに標準時系列データと対象時系列データとの間の総距離を算出する総距離算出ステップを有し、異常データ点検出ステップであるステップS1704が、ステップS1702の距離算出ステップで算出された距離を上記総距離算出ステップで算出された総距離で除して影響度を求める影響度算出ステップを有する場合の例が示されている。
つまり、図20には、
影響度=サンプルごとの距離/距離の総和×100% 式1
で算出された影響度が示されていることになる。この式1を使って影響度を算出すると、複数の列データのうちのどの列データにおいても距離の総和に占めるサンプルごとの距離の割合が影響度として算出されることになるため、各時系列データそれぞれの各サンプルの異常の影響度が正規化されることとなる。
ここまでで列データYの処理が終了する。次にもう一つの異常検出用の列データZが選択されたときの処理を説明する。
図21〜図24は、列データYの処理が終わった後、異常検出用の対象時系列データとして列データZが新たに選択されたときの処理を説明する図である。
図21には、図17の処理が進行して列データYの処理が終了し、ステップS1705で未処理のデータがあると判定されYes側へ進んで、異常検出用の対象時系列データとして列データZが新たに選択されるということが示されている。図22には、その列データZについて図18に示す列データYのときと同様の図が示され、また図23には、図19に示す列データYのときと同様の図が示され、さらに図24には、図20に示す列データYのときと同様の図が示されている。
つまり、データ列Yの処理が実行されてステップS1705で未処理のデータ列がまだあると判定された場合にはステップS1706でデータ列Zが新たに選択されてデータ列Yと同様にステップS1702〜S1705までの同じ処理が繰り返されて列データZについて各サンプルごとの影響度が列データYと同様に算出される。このステップS1706が、上記ステップS1701とともに本発明にいう異常対象時系列データ取得ステップの一例を構成する。
このように時系列データY,Zを構成する各サンプルごとの距離を距離の総和(つまり総距離)で除して影響度を算出する構成にすると、上述した様に時間のずれやサンプル数が異なる時系列データであっても、各時系列データY,Zを構成する各サンプルの異常の大きさが各サンプルの総距離を基準にして正規化されるようになる。したがって各々の対象時系列データ中で影響度が予め規定された基準よりも大きいものを一律異常として検出することが可能となる。
図25は、標準時系列データXを基準にして算出した、2つの列データY,Zのそれぞれの各サンプルの影響度を示す図である。また、図26は、図25の列データYの値(VALUE)を時間軸を横軸にしてプロットしたグラフと図25の列データYの各サンプルの影響度を時間軸を横軸にしてプロットしたグラフであり、図27は、図25の列データZの値(VALUE)を時間軸を横軸にしてプロットしたグラフと図25の列データZの各サンプルの影響度を時間軸を横軸にしてプロットしたグラフである。
図26(a)、図27(a)に示す様に列データY、Zの値を縦軸にプロットしたときにはさほど見えなかった影響度が、図26(b)、図27(b)に示す様に影響度を縦軸にしてプロットすることで一目で分かるようになることが分かる。本実施形態においては、図14中の異常検出部202が、図26(b)、図27(b)に示すグラフを表示画面上に警告表示する例が示されており、図26、図27においては影響度が15%を超えたときに異常であるとする旨の判定を行なって表示部203に異常の警告表示を行なわせた例が示されている。このように図26、図27のグラフを警告表示に使って異常の状態を可視化すると、その警告表示を見たプロセスを管理する側の人に、プロセス内の異常の発生時期を明確に提示することができる。
こうしてプロセスの異常の発生時期が明確に提示されるようになると、プロセスを管理する側の人は、異常原因の特定を早期に行なって異常に対する措置を早期に実施することができるようになる。すなわち、より実用に即した異常検出方法が提供される。
以上説明したように、本発明によれば、より実用的な異常検出方法、その異常検出方法を実施する異常検出装置が実現する。
なお、上記実施形態では、影響度を各サンプルの距離を総距離で除して求めたが、例えば、全サンプルではなく、「着目した時間帯に属するサンプル」のみを計算の対象とすることにより、特定の時間帯に着目した、異常への影響度を算出しても良い。
その場合には、式1の代わりに下式2で計算することになる。
影響度=<開始後5秒以内に属するサンプルごとの距離>/
<開始後5秒以内に属するサンプルの距離の和>×100% 式2
また、サンプルを時間帯などでグルーピングすることで、グループによる異常への影響度を算出しても良い。
その場合には、式1、式2の代わりに下式3で計算することになる。
開始後a〜b秒に属するサンプルの影響度=
<開始a〜b秒以内に属するサンプルの距離の和>/<距離の総和>×100% 式3
なお、局所的な異常として特定された異常データ点が計測ノイズである場合には、異常データ点を対象時系列データから除外するように構成するのが好ましい。このようにすれば、計測ノイズの影響による誤判断の発生を軽減できる。
標準時系列データ算出装置の概略構成図である。 図1に示すコンピュータの内部ブロック図である。 この標準時系列データ算出装置における標準時系列データの算出の流れを示すフローチャートである。 記憶装置に記憶されている3つの正常時系列データを示す図である。 DTW表記を示す図である。 ワーピングパスを形成するマスのうちの1つのマスに関わるデータを示す図である。 ワーピングパスを形成する各マスに関わるデータについての平均値を示す図である。 列データABとデータCとの間でのワーピングパス検出の様子を示す図である。 図8に示されるワーピングパスを構成するマスのうちの1つのマスに関わるデータを示す図である。 ワーピングパスを形成する各マスに関わるデータについての加重平均値を示す図である。 正常時系列データ、仮の標準時系列データ、および最終的な標準時系列データを示す図である。 図4に示す正常時系列データとは異なる、3つの正常時系列データをプロットした図である。 図12に示す正常時系列データから算出した標準時系列データを示す図である。 異常検出装置2に内蔵されているコンピュータの内部ブロック図である。 記憶装置30に記憶されている3つの時系列データX,Y,Zを示す図である。 図15の3つの時系列データX,Y,Zを同一時間軸上にプロットした図である。 図14の異常検出装置2における異常検出の処理の流れを示すフローチャートである。 図17のステップS1702の処理の内容を説明する図である。 図18のワーピングパスを構成する各マスごとに求めた距離(distance)を説明する図である。 異常検出対象時系列データYのサンプルごとに求めた距離を使ってステップS1704で求めた各サンプルごとの影響度を説明する図である。 時系列データYの処理が終わった後、異常検出用の対象時系列データとして時系列データZが新たに選択されたときの処理を説明する図である。 時系列データYの処理が終わった後、異常検出用の対象時系列データとして時系列データZが新たに選択されたときの処理内容を説明する図である。 時系列データYの処理が終わった後、異常検出用の対象時系列データとして時系列データZが新たに選択されたときの処理内容を説明する図である。 時系列データYの処理が終わった後、異常検出用の対象時系列データとして時系列データZが新たに選択されたときの処理内容を説明する図である。 標準時系列データXを基準にして算出した、2つの時系列データY,Zのそれぞれの各サンプルの影響度を示す図である。 図25の時系列データYの値(VALUE)を時間軸を横軸にしてプロットしたグラフと図25の影響度を時間軸を横軸にしてプロットしたグラフである。 図25の時系列データZの値(VALUE)を時間軸を横軸にしてプロットしたグラフと図25の影響度を時間軸を横軸にしてプロットしたグラフである。
符号の説明
1 標準時系列データ算出装置
2 異常検出装置
10 AD変換器
20、200 コンピュータ
21 データ取得部
22 ワーピングパス算出部
23 標準時系列データ算出部
24 動作制御部
201 距離算出部
202 異常検出部
203 表示部
30 記憶装置

Claims (4)

  1. 複数の時系列データを取得するデータ取得ステップと、
    前記データ取得ステップで取得した複数の時系列データのうちの第1の時系列データを一軸に配置し該複数の時系列データのうちの第2の時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸の時系列データのサンプリングタイム毎に区画された各マスにおける該各マスに対応する一軸上のデータと他軸上のデータとの間のこれら双方のデータの距離を計算し該距離に基づいてマスを選択することによりワーピングパスを求めるワーピングパス算出ステップと、
    前記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上のデータと他軸上のデータとの平均値を求めることにより該ワーピングパス上の各マスごとの平均値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出する標準時系列データ算出ステップと、
    異常検出対象の時系列データである対象時系列データを取得する異常検出対象データ取得ステップと、
    前記標準時系列データ算出ステップで算出された標準時系列データを一軸に配置し前記異常検出対象データ取得ステップで取得された対象時系列データを他軸に配置したDTW表記において該標準時系列データと該対象時系列データとの間の距離を算出する距離算出ステップと、
    前記距離算出ステップで算出された距離が該時系列データ中で予め規定された基準よりも大きいものを異常として検出する異常データ点検出ステップと
    前記標準時系列データと前記対象時系列データとの間の総距離を算出する総距離算出ステップと、
    前記距離算出ステップで算出された距離を前記総距離算出ステップで算出された総距離で除して影響度を求める影響度算出ステップとを有し、
    前記異常データ点検出ステップが、前記対象時系列データ中で前記影響度が予め規定された基準よりも大きいものを異常として検出するステップであることを特徴とする異常検出方法。
  2. さらに、前記対象時系列データから検出された前記異常データ点を該対象時系列データから除外する除外ステップを有することを特徴とする請求項1記載の異常検出方法。
  3. 複数の時系列データを取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部で取得した複数の時系列データのうちの第1の時系列データを一軸に配置し該複数の時系列データのうちの第2の時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸の時系列データのサンプリングタイム毎に区画された各マスにおける該各マスに対応する一軸上のデータと他軸上のデータとの間のこれら双方のデータの距離を計算し該距離に基づいてマスを選択することによりワーピングパスを求めるワーピングパス算出部と、
    前記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上のデータと他軸上のデータとの平均値を求めることにより該ワーピングパス上の各マスごとの平均値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出する標準時系列データ算出部と、
    異常検出対象の時系列データである対象時系列データを取得する異常検出対象データ取得部と、
    前記標準時系列データ算出部で算出された標準時系列データを一軸に配置し前記異常検出対象データ取得部で取得された対象時系列データを他軸に配置したDTW表記において該標準時系列データと該対象時系列データとの間の距離を算出する距離算出部と、
    前記距離算出部で算出された距離が該時系列データ中で予め規定された基準よりも大きいものを異常として検出する異常データ点検出部と、
    前記標準時系列データと前記対象時系列データとの間の総距離を算出する総距離算出部と、
    前記距離算出部で算出された距離を前記総距離算出部で算出された総距離で除して影響度を求める影響度算出部とを備え、
    前記異常データ点検出部が、前記対象時系列データ中で前記影響度が予め規定された基準よりも大きいものを異常として検出するものであることを特徴とする異常検出装置
  4. さらに、前記対象時系列データから検出された前記異常データ点を該対象時系列データから除外する除外部を備えたことを特徴とする請求項3記載の異常検出装置。
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