JP5140419B2 - 高速無線ネットワークで下位互換性を提供してデータを送信する方法及び装置 - Google Patents

高速無線ネットワークで下位互換性を提供してデータを送信する方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線ネットワークに係り、より詳細には、高速無線ネットワークで下位互換性を提供してデータを送信する方法及び装置に関する。
最近、インターネットの普及とマルチメディアデータの急増によって超高速通信網に対する需要が増えている。この中でLAN(ローカルエリアネットワーク)は、1980年代後半から導入されて初期に1−4Mbps程度であった伝送量が現在は100Mbpsの高速イーサネット(登録商標)が一般的に使われている。最近には、ギガビットイーサネット(登録商標)に対する研究が活発に進められている。一方、無線でネットワークに接続して通信しようとする試みは無線LAN(以下、WLANと言う)に対する研究開発を促進させ、その結果として最近にはWLANの普及が次第に拡散されている。WLANは、有線LANに比べてデータ伝送率と安定性で性能が落ちるが、無線でもネットワークを構成することができ、移動性が良いという長所を有している。これにより、WLANの市場は次第に大きくなっている。
データ送信量の増加に対する要求と無線伝送技術の発達につれて、初期1−2MbpsであったIEEE802.11規格を向上させて802.11a、802.11b、802.11g、802.11nなどの規格が確定されたり、標準化会議を通じて決定の最中にある。特に、NIIバンドの5GHz帯域で6−54Mbpsの伝送率を有する802.11aは直交周波数分割多重化(以下、OFDMと言う)を伝送技術として用いており、OFDM伝送と5GHz帯域の使用に対する関心の増加によって他の無線LAN規格に比べて脚光を浴びている。
最近、KT(韓国通信)は、ネスポット(Nespot)というWLANを利用した無線インターネットサービスを商用化してサービス中である。ネスポットは、IEEE802.11bあるいはWi−Fiの標準によるWLANを用いてインターネットを利用するサービスを言う。無線データ通信システムのために現在標準化が完成されたり、研究中であるものとして3G(3generation)通信と呼ばれるWCDMA(Wide Code Division Multiple Access)、IEEE802.11x、ブルートゥース、IEEE802.15.3などがある。この中で、現在安価で無線データ通信ができて最も広く使われる規格は、IEEE802.11xに属するIEEE802.11bである。IEEE802.11bの標準を満足させるWLANは、最大伝送率11Mbpsでデータ伝送が可能で2.4Ghz帯域、すなわち、一定した電界以下で許可を受けなくても使用できるISM(Industrial、Scientific、Medical)帯域を用いている。最近には、5Ghz帯域でOFDM方式を用いて最大54Mbpsのデータ伝送が可能なIEEE802.11aを採用したWLANの普及が増えている。
現在、一般的に使われているイーサネット(登録商標)やWLANは、すべてキャリアセンシングマルチプルアクセス(以下、CSMAと言う)方式を使う。CSMA方式は、チャネルの使用如何を検査してチャネルが使われていなければ(idle)、伝送し、そうではない場合には、所定時間後に再び伝送を試みる方式を言う。現在、CSMA方式を改良したCSMA/CD(Carrier Sensing Multiple Access with Collision Detection)方式は、有線LANで使われており、CSMA/CA(Carrier Sensing Multiple Access with Collision Avoidance)方式は、パケット方式の無線データ通信に使われている。CSMA/CD方式でステーションは、信号を伝送する中間に衝突の発生を感知すれば、信号伝送を中断する方式を使う。CSMA/CA方式が伝送前にチャネルの使用如何(Busy)を監視するとすれば、CSMA/CD方式でステーションは、信号の伝送中にチャネル上で信号の衝突如何を監視する。CSMA/CD方式でステーションは、信号の伝送中に衝突が探知されれば、伝送を中断し、衝突事実を知らせるために他のステーションにジャム信号を伝送する。ジャム信号を伝送した後にステーションは、ランダム時間の間に遅延(ランダムバックオフ)した後にまた信号を伝送する。CSMA/CA方式でステーションは、チャネルが空くようになる場合でも、すぐデータを伝送せず所定時間後にランダムバックオフした後、信号を伝送して信号の衝突を回避する。もし、伝送中である信号の衝突が発生した場合には、ランダムバックオフ時間を2倍に増加させて衝突可能性をさらに低める。
CSMA/CAには、物理的に信号を感知する方式(Physical carrier sensing)とMPDU/PSDU(MAC Protocol Data Unit/PHY Service Data Unit)にネットワークを占有する時間についての情報を設定して、その時間の間にはネットワークを使わないようにする仮想キャリアセンシング(Virtual Carrier Sensing)方式が存在する。ところが、MPDU/PSDUを解析することができない場合、仮想キャリアセンシング方式を適用することができない。
802.11nは、2.4GHzの802.11aと5GHzの802.11b、gとをカバーしており、多様な性能を有するステーションが共存する。ところが、これら多様なステーションがCSMA/CA方式で動作するためには、MPDU/PSDUを解析しなければならないが、高速で送受信されるデータを低速のステーションが処理することができない場合が発生する。この場合、低速のステーションは、仮想キャリアセンシングを実行することができなくなる。
図1は、従来の802.11プロトコルによるPPDU(PLCP Protocol data unit、PLCPプロトコルデータユニット)の構成である。PPDUは、PLCP(Physical Layer Convergence Procedure)ヘッダーとPSDUとを含む。PPDUのPLCPヘッダーのデータ率(rate)フィールド3とデータ長さ(length)フィールド4とを使えば、後続のデータフィールドの長さを計算できる。この値によってデータ送受信に必要な時間が分かるので、仮想キャリアセンシングを実行できる。また、受信されたPPDUで正確にMPDUを抽出できる場合、このMPDUのヘッダーフィールドの一つである“Dur/ID”フィールドを解析して媒体の使用予定時間の間、仮想で媒体が使用中(Busy)であると見なす。受信中であるPPDUフレームのプリアンブルとシグナルフィールドとの解析は行われたが、エラーが生じた場合にはMACでDIFS(DCF InterFrame Space)ではないEIFS(Extended InterFrame Space)の時間分経てバックオフに参与する。これは、DCF(Distributed Coordination Function)で追求するすべてのステーションの媒体アクセスにおける公正性を保障できなくなる。
したがって、伝送能力が向上していないステーション(レガシーステーション、既存のプロトコルを使うステーション)が含まれたネットワークで伝送能力が向上して高速のデータを送受信するHT(High Throughput)ステーションがデータを送受信する場合、HTステーションが送受信するデータ内に存在するDur/IDフィールドを解析できなかった結果で仮想キャリアセンシングを実行できない。
図2は、多様な伝送能力を有するステーションがネットワークに共存する場合、低速の伝送能力を有するステーションが仮想キャリアセンシングを実行できない場合を示す図面である。
HT STA101は、802.11nプロトコルによる高速ステーション(High throughput station)でチャネルボンディングまたはMIMO(Multiple Input Multiple Output)方式で動作するステーションであり、データ処理量が高いステーションを意味する。チャネルボンディングは、二つ以上のチャネルにデータを送信することを意味する。送信ステーションがデータを伝送する時、自身の現在チャネルと隣接しているチャネルとを選択して、二つのチャネルを結束してチャネルを確張する技術を意味する。MIMOは、複数のアンテナを用いて指向性を電気的に制御するアダプティブアレイアンテナ技術の一つであって、指向性をビーム状に狭く減らしていくつかの独立した伝送路を形成し、アンテナ数分伝送速度を倍増させる。ところで、チャネルボンディングまたはMIMO方式でデータを送受信すれば、このような伝送方式に適当な、言い換えれば、伝送能力になるステーションは送受信されるデータを読取りできるが、そうではないステーション(レガシーステーション)はデータを読取りできない。物理的キャリアセンシングは、物理層で特定値以上の受信パワー感知如何を把握してMAC層に媒体(medium)が使用中(busy)であるか、または非使用中(idle)であるかを知らせうるので、送受信されるデータを解析しなくても可能である。
送信側であるHT STA101が高速データ(HT Data)を送信すれば、受信側102がこのデータを受信したということに対する応答を高速データ(HT Ack)に送る。このとき、他のHT STA103は、高速データ(HT Data、HT Ack)を解析できるので、HTデータとHT Ackとが送受信される期間の間をNAV(Network Allocation Vector)に設定して媒体が使用中と見なした後、NAV期間が終了すれば、DIFS期間が経った後にバックオフを介して媒体を占有してデータを送信できる。
一方、レガシーステーション201は、802.11a、802.11b、802.11gなどのプロトコルによるステーションで、HTデータを解析できないので、HT Ackが終了したことを物理的センシングによってチェックした後、EIFS期間を待った後にバックオフに参与する。したがって、他の高速ステーション101、102、103より相対的にさらに長い時間を待って媒体を割り当てられるので、効率が低いことがある。
一方、802.11標準では、ACKまたはCTS(Clear to Send)のような制御応答フレームは直前のフレームと同一のデータ伝送率で伝送するか、同一データ伝送率で送ることができない場合、基本伝送率セット(BSS Basic Rate Set)のうち最も高い伝送率で送らなければならないと規定されており、HTフレームはレガシーと異なってHTプリアンブルとHTシグナルとが追加されている。また、追加HTシグナルフィールドによるPPDUフレームのオーバーヘッドが増加して、ACKのような小サイズのフレームの場合には、レガシーPPDUよりむしろ効率が落ちる短所がある。レガシーPPDUヘッダーの長さは802.11aの場合、20us(802.11a)であるのに比べて新たに定義されるHT PPDUヘッダー長さは40us以上である。
したがって、低速のレガシーステーションが高速のHTステーションが送信するデータを解析できない場合、仮想キャリアセンシングが不可能になる場合を防止して応答フレームのような小データを高速で送る場合、HTプリアンブルなしに送信してネットワークの使用効率を高める方案が必要である。
本発明は、前記問題点を改善するために案出されたものであって、本発明は、相異なる伝送能力を有するステーションが無線ネットワークに共存する場合、伝送能力が低いステーションが仮想キャリアを実行できる方法及び装置を提供するところに目的がある。
本発明の他の目的は、伝送するデータの長さが短い場合、低い伝送方式で送信して効率を高めることである。
本発明は、前述した目的に制限されず、言及されていないさらなる目的は、下記から当業者に明確に理解されるであろう。
本発明は、無線ネットワークに係り、より詳細には、高速無線ネットワークで下位互換性を提供してデータを送信する方法及び装置に関する。
本発明の一実施形態による高速無線ネットワークで下位互換性を提供してデータを送信する方法は、無線ネットワークに接続する段階、前記無線ネットワークに接続した第1ステーションが送信したチャネルボンディング方式による第1データを受信する段階、及び前記チャネルボンディングに使われた各々のチャネルに第2データを送信する段階を含み、前記第2データはCTSフレームである。
本発明の一実施形態による高速無線ネットワークで下位互換性を提供してデータを送信する装置は、無線ネットワークに接続して前記無線ネットワークに接続した第1ステーションが送信したチャネルボンディング方式による第1データを受信する受信部、及び前記チャネルボンディングに使われた各々のチャネルに第2データを送信する送信部を含み、前記第2データはCTSフレームである。
本発明を具現することで相異なる伝送能力を有するステーションが無線ネットワークに共存する場合、低い伝送能力を有するステーションが仮想キャリアを実行できる。
本発明を具現することで伝送するデータの長さが短い場合、効率を高めうる。
その他の実施形態の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
本発明の利点及び特徴、そしてそれらの達成方法は、添付図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば、明確になる。しかし、本発明は、以下に開示される実施形態に限定されず、相異なる多様な形態で具現でき、単に本実施形態は本発明の開示を完全にし、当業者に発明の範ちゅうを完全に知らせるために提供され、本発明は特許請求の範囲によってのみ定義される。明細書全体にわたって同一参照符号は、同一構成要素を指称する。
以下、本発明の実施形態よって高速無線ネットワークで下位互換性を提供してデータを送信する方法及び装置を説明するためのブロック図または処理フローチャートを参考にして、本発明について説明する。このとき、処理フローチャートの各ブロックとフローチャートとの組合わせは、コンピュータプログラムインストラクションによって行われるということを理解できるであろう。これらコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサに搭載されることができるので、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサを介して行われるそのインストラクションがフローチャートブロックで説明された機能を実行する手段を生成する。これらコンピュータプログラムインストラクションは、特定方式で機能を具現するためにコンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備が備えられるコンピュータによって利用可能または読取可能なメモリに保存されることも可能なので、そのコンピュータによって利用可能または読取可能なメモリに保存されたインストラクションは、フローチャートブロックで説明された機能を行うインストラクション手段を含む製造品目を生産することも可能である。コンピュータプログラムインストラクションは、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能なので、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上で一連の動作段階が行われてコンピュータで実行されるプロセスを生成してコンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を行うインストラクションはフローチャートブロックで説明された機能を実行するための段階を提供することも可能である。
また、各ブロックは、特定された論理的機能を実行するための一つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメントまたはコードの一部を表すことができる。また、いくつかの代替実行例では、ブロックで言及された機能が順序から外れて発生することも可能であるということに注目しなければならない。例えば、相次いで示されている二つのブロックは、実質的に同時に行われることも可能であり、またはそのブロックが時々該当する機能によって逆順に行われることも可能である。
802.11nのようにHTデータ、または高速データを送受信できる無線ネットワークを高速無線ネットワークと言う。また、高速無線ネットワークの一実施形態で802.11nのプロトコルにより、以外にもレガシー方式の802.11a、802.11b、802.11gと互換性を形成する無線ネットワークを意味する。
図3は、本発明の一実施形態によって応答フレームをレガシー方式で送信する例示図である。無線ネットワーク内にHTステーション101、102、103とレガシーステーション201とが共存している。S10段階で、送信側HTステーション101が受信側HTステーション102にHTデータを伝送する。HTデータとは、前述したように、チャネルボンディング、MIMOなどの方式を用いて高速で伝送するデータを意味する。HT(High Throughput)ステーションは、802.11nのように高速のデータ伝送を可能にするプロトコルに順応するステーションを含む。受信側HTステーション102とその他のHTステーション103は、HTデータを解析できるので、仮想キャリアセンシングを実行する。このとき、レガシーステーション201は、HTデータを解析できないので仮想キャリアセンシングができない。但し、現在媒体が使用中であることを判断して物理的キャリアセンシングすることはある。この場合、HTデータの送信が終了してS11段階に入ると、EIFS期間の間に待った後、バックオフを実行できる。
送信側HTステーション101がHTデータ送信を完了すれば、S11段階になる。このとき、受信側HTステーションは、SIFS期間が経った後、レガシー応答フレームを送信する。レガシー応答フレームとは、802.11a、802.11b、802.11gなどのプロトコルによって生成された応答フレームを意味する。レガシー応答フレームは、レガシーステーションとHTステーションとをすべて送受信可能なフレームである。レガシー応答フレームを受信したHTステーション101、102、103は、すべてレガシー応答フレームを解析してレガシー応答フレームが終了すれば、S12段階に入ってDIFS期間が経った後、バックオフに参与する。
また、レガシーステーションもレガシー応答フレームを解析できるので、以前のS11段階から始めたEIFSの代りにレガシー応答フレームが終了する時点、すなわち、S12段階に進入しながら再びDIFS期間を経った後、HTステーションと同様にバックオフに参与する。したがって、図2で説明したレガシーステーションがHTデータを解析できないことによってS12段階でEIFSの間に待機した後にバックオフに参与する場合を阻みうる。その結果、レガシーステーションもバックオフに均等に参与することができ、性能の低下を発生させない。
図4は、本発明の一実施形態によるHTステーションが送受信するPPDUの構造を示す例示図である。
HTステーションは、二つの方式でデータを送受信できる。二つの方式すべてがレガシープリアンブルで始めるので、レガシーステーションも理解できるように構成されている。
レガシー方式のPPDU((PLCP Protocol data unit)30は、L−STF(Legacy Short Training Field)、L−LTF(Legacy Loing Training Field)、L−SIG(Legacy Signal Field)とデータペイロードとを含む。L−SIGは、図1で説明したように、データ伝送率、予約ビット、長さ、パリティー、そして、テールビットで構成される。レガシー方式のPPDUは、L−STF、L−LTF、L−SIGの後にデータペイロードが存在する。L−STF、L−LTF、L−SIGは、パワー管理、信号についての情報を含む。レガシープリアンブル後にレガシーデータが付加される。したがって、レガシーフレーム30は、HTステーションとレガシーステーションとをすべて解析可能である。
一方、レガシープリアンブル後にHTプリアンブルを付加すれば、HTステーションは受信するPPDU40がHTデータであることが分かる。HTプリアンブルには、HTデータについての情報を含む。HTプリアンブルは、HT−SIG、HT−STF、HT−LTFで構成される。HT−SIGには、HTデータの長さ、変調とコーディングに対して定義したMCS情報(MCS)、向上したコーディング(advanced coding)如何を知らせるビット、伝送がすべてのアンテナによって行われたか否かを表わすサウンディングパケット、送信するPPDU内のHT−LTFの個数(Number of HT−LTF)、フレームのデータ領域にショートガード間隔の適用如何(Short GI)、スクランブラーの初期値(ScramblerINIT)、PPDUが20MHzまたは40MHz帯域で信号化されるかについての情報(20/40BW)、そして、エラーチェックのためのCRCフィールドで構成される。このような情報を含むHT−SIG、HT−STF、そしてHT−SIGで明示した個数分のHT−LTF以後にHTデータが付加される。
図4から分かるように、短いデータを伝送する時にHT PPDU40に挿入して伝送すれば、実際伝送するデータよりさらに多いHTプリアンブルのためにオーバーヘッドが発生する。したがって、制御フレームのような短い情報のみを含む場合には、レガシーPPDU30を使うことが効率的である。また、レガシーPPDU30は、レガシーステーションが無線ネットワークに存在する時、レガシーステーションの仮想キャリアセンシングを可能にする。
図5は、本発明の一実施形態による送信側がチャネルボンディングを用いてHTデータを送信する場合、受信側がレガシー応答フレームを伝送する例示図である。送信側が現在チャネルと隣接している、直上または直下のチャネルを選択して二つのチャネルを結束して伝送する場合、受信側は両チャネルにレガシー応答フレームを送信する。図5は、各々のアンテナが相異なるチャネルをハンドリングできない場合の例示図である。受信側HTステーションは、単一アンテナ181を介して下位サブチャネルからレガシー応答フレーム30を含むデータを上位サブチャネルに重畳させる重畳モードを使う。
この場合、上、下位サブチャネルを介してレガシー応答フレーム30を送信することができ、HTステーションと上、下位サブチャネルに存在するレガシーステーションは、レガシー応答フレーム30を受信できる。レガシー応答フレームを含むPPDUは、L−STF、L−LTF、L−SIGとデータペイロードとを含む。レガシー応答フレームを含むPPDUについては図4で前述した。
図6は、本発明の他の実施形態による送信側がチャネルボンディングを用いてHTデータを送信する場合、受信側がレガシー応答フレームを伝送する例示図である。図5と異なって、各々のアンテナ181、182が相異なるチャネルでデータを送信する場合である。送信側が現在チャネルと隣接している、直上または直下のチャネルを選択して二つのチャネルを結束して伝送する場合、受信側は両チャネルにレガシー応答フレームを送信する。図5と異なって、各々のアンテナ181、182が相異なるチャネルをハンドリングできる場合の例示図である。受信側は、各々のアンテナ181、182を用いて下位サブチャネルと上位サブチャネルとをアクセスして同一のレガシー応答フレーム30を送信する。レガシーフォーマットによるフレームの構成は、図4で説明したようである。
図5、図6のチャネルボンディングを用いて送ったフレームに対する応答でレガシー方式のデータを制御チャネルと拡張チャネルの両チャネルに同時に送ることによって、拡張チャネルに存在するステーションに対してもデータが受信されるようにする。
図7は、送信側がチャネルボンディングを使わずにHTデータを送信する場合、受信側がレガシー応答フレームを伝送する例示図である。送信側がMIMO技術を用いてHTデータを伝送した場合、受信側では一つのアンテナ181を選択して現在チャネル内でレガシーフォーマットによる応答フレームを送る。送信側は、該当チャネルを介して受信したレガシーフォーマットの応答フレームを受信することができ、他のHTステーションもレガシー応答フレームを解析して仮想キャリアセンシングを実行できる。また、該当チャネルに存在するレガシーステーションもレガシー応答フレームを解析できる。レガシーフォーマットによるフレームの構成は、図4で説明したようである。
図5ないし図7で受信側HTステーションは、送信側HTステーションが送信した方式によって多様にレガシーPPDUを送信することを説明した。受信側HTステーションが送信側HTステーションの送信方式を知るためには、図4で説明したHT PPDUのHT−SIGでMCS値を見れば分かる。(表1)に提示されたMCS値によってデータの伝送に使われたアンテナの数または空間的ストリーム(Spatial Stream)の数、使われた変調方式、コーディング率、ガード間隔、そしてチャネルボンディング如何(40MHzモード)が分かる。(表1)は、MCSテーブルの例示である。
Figure 0005140419
HTステーションは、応答フレーム外にもCTS(Clear−to−Send)フレームのように短い情報を含む制御フレームのPPDUをレガシー方式で伝送できる。レガシー方式で伝送する時、レガシーステーションが仮想キャリアセンシングを実行できる。レガシー方式で伝送する時、HTプリアンブルを付加する必要がないので、少量のデータを送信時にはオーバーヘッドを減らしうる。多量のデータを伝送時にはHT方式のPPDUを送信し、制御フレームのような少量のデータはレガシー方式のPPDUを送信して全体ネットワークの送受信データの量を減らしてレガシーステーションと共存する無線ネットワークを具現できる。

本実施形態で使われる‘〜部’という用語、すなわち、‘〜モジュール’または‘〜テーブル’などはソフトウェア、FPGA(Field Programmable Gate Array)または注文型半導体(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)のようなハードウェア構成要素を意味し、モジュールは或る機能を実行する。しかし、モジュールは、ソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。モジュールは、アドレッシングできる記録媒体にあるように構成することもでき、一つまたはそれ以上のプロセッサを再生させるように構成することもある。したがって、一例としてモジュールは、ソフトウェア構成要素、客体志向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。構成要素とモジュール内で提供される機能は、さらに少ない数の構成要素及びモジュールに結合されるか、追加的な構成要素とモジュールとにさらに分離されうる。それだけでなく、構成要素及びモジュールは、デバイス内の一つまたはそれ以上のCPUを再生させるように具現されることもある。
図8は、本発明の一実施形態によるレガシー方式のデータを送信するHTステーションの構成図である。HTステーション100は、大きく送信部110、受信部120、エンコーディング部130、デコーディング部140、制御部150、レガシー送信制御部160、そしてアンテナ181、182で構成される。アンテナ181、182は、無線信号を送受信する機能を行う。
送信部110は、前記アンテナ181、182で信号を送って、エンコーディング部130は前記送信部110が送る信号を作るためにデータをエンコーディングする作業をする。MIMO方式で二つ以上のアンテナを介して信号を送信するためにはデータを分けてエンコーディングすることが必要である。また、チャネルボンディング方式で信号を送信するために送信部は、現在チャネルと隣接している直上または直下のチャネルを選択して二つのチャネルを結束して信号を伝送する。
受信部120は、前記アンテナ181、182から信号を受信し、デコーディング部140はこの信号をデータにデコーディングする作業をする。MIMO方式で受信されたデータは、これらデータを統合する過程が必要である。チャネルボンディングの方式を用いて受信されたデータは、二つのチャネルのデータを統合する過程が必要である。
レガシー送信制御部160は、応答(ACK)フレーム、CTSフレーム、RTSフレームのように短い長さのデータを送信する場合、レガシー方式で送信するように制御する。制御部150は、前記各構成要素間の情報交換及び制御を担当する。
図9は、本発明の一実施形態によるHTステーションがHTフレームを受信し、これに対する応答でレガシーフレームを送信する過程を示すフローチャートである。
無線ネットワークに接続する(S301)。このとき、必ずしも生成された無線ネットワークに接続することのみを意味するものではなく、無線ネットワークを生成することもこれに含まれる。例えば、AP(Access Point)のようにBSS(Basic Service Set)を生成させる過程もこれに含まれる。そして、このネットワークに存在する第1ステーションが第1プロトコルによって送信した第1データを受信する(S302)。第1プロトコルは、前述したように、802.11nのような高速の方式で送受信されるプロトコルを意味する。また、レガシー方式のプロトコルと下位互換性(downward compatibility)を有するプロトコルを意味する。
下位互換性とは、より良い性能またはより良い機能を提供するプロトコルまたはソフトウェアなどが以前に提示されたプロトコルまたはソフトウェアと互換が可能であることを意味する。例えば、802.11nは、802.11a、802.11b、802.11gで送受信するデータを解析することができ、これに対して高速のデータを送受信できる。プロトコル以外にもソフトウェアがアップグレードされながら、既存バージョンで生成されたデータを解析するか、管理させる機能を下位互換性と言う。
受信した後には、第1データがチャネルボンディング方式によって送信されたかを検討する(S310)。チャネルボンディング方式によって送信された場合、チャネルボンディングに使われた各々のチャネルに第2プロトコルによる第2データを前記第1ステーションに送信する(S320)。前記第2プロトコルは、チャネルボンディング時に各チャネルに存在するレガシーステーションが解析できるフレームを送ることを意味する。したがって、第1プロトコルが802.11nの方式による場合、第2プロトコルは802.11a、802.11b、802.11gのように802.11nが下位互換性を保障するプロトコルを含む。送る方式については図5と図6で説明した。
一方、S310段階で、チャネルボンディング方式によって送信されていない場合、例えば、MIMOのような方式で送信された場合には、第1データが受信されたチャネルに第2プロトコルによる第2データを送信する(S330)。送信する過程については図7で説明した。前述したように、第2プロトコルは、第1プロトコルが下位互換を保障するプロトコルを含む。
図9の無線ネットワークは、APが存在するBSSであり、APが存在していない独立BSS(Independent Basic Service Set)であり得る。また、第2データは、短い長さのデータであって、ACK、CTSのような制御フレームを含む。
第2データは、レガシーステーションをして解析可能にして、レガシーステーションも仮想キャリアセンシングを可能にするデータである。それだけでなく、レガシーステーションが含まれていない無線ネットワークの場合、第2データを用いて送信効率を高めうる。
当業者ならば、本発明がその技術的思想や必須的な特徴を変更せず、他の具体的な形態に実施されるということを理解できるであろう。したがって、前述した実施形態は、あらゆる面で例示的なものであり、限定的ではないということを理解せねばならない。本発明の範囲は、前記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって表われ、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解析されなければならない。
従来の802.11プロトコルによるPPDUの構成である。 多様な伝送能力を有するステーションがネットワークに共存する場合、低速の伝送能力を有するステーションが仮想キャリアセンシングを実行できない場合を示す図面である。 本発明の一実施形態によって応答フレームをレガシー方式で送信する例示図である。 本発明の一実施形態によるHTステーションが送受信するPPDUの構造を示す例示図である。 本発明の一実施形態による送信側がチャネルボンディングを用いてHTデータを送信する場合、受信側がレガシー応答フレームを伝送する例示図である。 本発明の他の実施形態による送信側がチャネルボンディングを用いてHTデータを送信する場合、受信側がレガシー応答フレームを伝送する例示図である。 送信側がチャネルボンディングを使わずにHTデータを送信する場合、受信側がレガシー応答フレームを伝送する例示図である。 本発明の一実施形態によるレガシー方式のデータを送信するHTステーションの構成図である。 本発明の一実施形態によるHTステーションがHTフレームを受信し、これに対する回答でレガシーフレームを送信する過程を示すフローチャートである。

Claims (10)

  1. 高速ステーションで
    チャネルボンディング方式によって形成された第1及び第2隣接チャネルを介してレガシーフォ―マットを有するデータと高速フォ―マットを有するデータを含む第1データを送信する段階、および
    高速ステーションで
    前記第1及び第2隣接チャネルの各々を経由してレガシーフォ―マットを有する第2データを受信する段階を含み、
    前記第1データは、RTSフレームであり、前記第2データは、前記RTSフレームに応答するCTSフレームであることを特徴とする無線ネットワークでのデータ送受信方法。
  2. 前記無線ネットワークは、802.11n標準によることを特徴とする請求項1に記載の無線ネットワークでのデータ送受信方法。
  3. 前記レガシーフォ―マットは、IEEE802.11a標準、IEEE802.11b標準またはIEEE802.11g標準を基盤とすることを特徴とする請求項2に記載の無線ネットワークでのデータ送受信方法。
  4. 前記受信された第2データは、前記第1及び第2隣接チャネルに同時に各々チャネルボンディングを使わず伝送されることを特徴とする請求項1に記載の無線ネットワークでのデータ送受信方法。
  5. 前記第1データ及び前記第2データは、同時に各々伝送されることを特徴とする請求項1に記載の無線ネットワークでのデータ送受信方法。
  6. チャネルボンディング方式によって形成された第1及び第2隣接チャネルを介してレガシーフォ―マットを有するデータと高速フォ―マットを有するデータを含む第1データを送信する送信部と、
    前記第1及び第2隣接チャネルの各々を経由してレガシーフォ―マットを有する第2データを受信する受信部と、を含み、
    前記第1データは、RTSフレームであり、前記第2データは、前記RTSフレームに応答するCTSフレームであることを特徴とする無線高速ネットワーク装置。
  7. 前記無線高速ネットワークは、802.11n標準によることを特徴とする請求項に記載の無線高速ネットワーク装置。
  8. 前記レガシーフォ―マットは、IEEE802.11a標準、IEEE802.11b標準またはIEEE802.11g標準を基盤とすることを特徴とする請求項に記載の無線高速ネットワーク装置。
  9. 前記受信された第2データは、前記第1及び第2隣接チャネルに同時に各々チャネルボンディングを使わず送信されることを特徴とする請求項に記載の無線高速ネットワーク装置。
  10. 前記第1データ及び前記第2データは、同時に各々伝送されることを特徴とする請求項9に記載の無線高速ネットワーク装置。
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