JP5139560B2 - 座標入力装置用プログラム、座標算出プログラム及び情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タッチパネルセンサを備えた座標入力装置のコンピュータにインストールされる座標入力装置用プログラム、座標入力装置に接続された情報処理装置にインストールされた座標算出プログラム及び情報処理装置に関する。
従来、ディスプレイにタッチパネルセンサを積層配置し、タッチパネルセンサの押圧点の座標値を算出して、ディスプレイに表示されたボタン画像のうち押圧点に対応するボタン画像を選択できるようにした座標入力装置がある。このような座標入力装置では、使用者が指やスタイラスでタッチパネルセンサを押圧した場合、実際の押圧点の近傍でバラついてタッチ位置が検出される。そこで、一回の押圧動作で検出された複数のタッチ位置の座標値の平均を算出し信頼性の高い押圧点の座標値を求めることが行われている(例えば、特許文献1)。
座標入力装置のタッチパネルセンサを押圧した場合、押圧点の近傍から大きく離れたエラー点(特許文献1の図4中の符号QXを参照)がタッチ位置として検出されることがある。この原因としては、タッチパネルセンサを押圧しはじめたり離しかけたりする時に生じる電圧が一定せず不安定な状態にあること、タッチパネルセンサの材質や厚み、弾性等の物理的特性によって押圧された箇所以外の部分も撓んでしまうこと、などが考えられる。また、この現象は、タッチパネルセンサが安価な素材で形成されている場合に特に生じやすい。このため、タッチパネルセンサを押圧した際にエラー点がタッチ位置として検出された場合、複数のタッチ位置の座標値の平均をとったとしても、実際の押圧点から離れた箇所を示す座標値が算出されてしまう。
本発明の目的は、実際の押圧点に対するタッチパネルセンサの押圧点の座標値の誤差を小さくすることである。
本発明の座標入力装置用プログラムは、表示面を有するディスプレイと、前記表示面に配置されたタッチパネルセンサと、前記タッチパネルセンサが出力する座標位置信号を二次元座標値に変換する座標値変換手段と、前記表示面外の四隅に設けられ、前記タッチパネルセンサに加えられた押圧力をセンシングする四つの感圧センサと、前記四つの感圧センサが出力する押圧信号を押圧力値に変換して得られる四つの押圧力値の平均を出力する押圧力値変換手段と、データを出力送信する出力部と、を備える座標入力装置のコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、前記押圧力値変換手段が出力する押圧力値が前記タッチパネルセンサの非押圧時の押圧力値より大きいと判定した場合、前記座標値変換手段から二次元座標値を取得するとともに前記押圧力値変換手段から押圧力値を複数取得してデータセットとし、このデータセットの中のすべての前記押圧力値が所定の許容範囲内にある場合に当該二次元座標値を記憶部に記憶する記憶処理、を繰り返す第1機能と、前記記憶部に前記二次元座標値が所定個数以上記憶されていると判定した場合、当該二次元座標値について平均を算出し前記出力部から出力する第2機能と、を実現させる
本発明の座標算出プログラムは、表示面を有するディスプレイと、前記表示面に配置されたタッチパネルセンサと、前記タッチパネルセンサが出力する座標位置信号を二次元座標値に変換する座標値変換手段と、前記表示面外の四隅に設けられ、前記タッチパネルセンサに加えられた押圧力をセンシングする四つの感圧センサと、前記四つの感圧センサが出力する押圧信号を押圧力値に変換して得られる四つの押圧力値の平均を出力する押圧力値変換手段と、データを出力送信する出力部と、前記座標値変換手段が出力する二次元座標値とともに前記押圧力値変換手段が出力する押圧力値を前記出力部に出力させる制御部と、を備える座標入力装置に接続された情報処理装置にインストールされ、当該情報処理装置のプロセッサに、前記座標入力装置が出力する押圧力値が前記タッチパネルセンサの非押圧時の押圧力値より大きいと判定した場合、前記座標入力装置が出力する前記二次元座標値及び複数の前記押圧力値を取得してデータセットとし、このデータセットの中のすべての前記押圧力値が所定の許容範囲内にある場合に当該二次元座標値を記憶部に記憶する記憶処理、を繰り返す第3機能と、前記記憶部に前記二次元座標値が所定個数以上記憶されていると判定した場合、当該二次元座標値について平均を算出して押圧点の二次元座標値とする第4機能と、を実現させる
実施形態の情報処理装置は、表示面を有するディスプレイと、前記表示面に配置されたタッチパネルセンサと、前記タッチパネルセンサが出力する座標位置信号を二次元座標値に変換する座標値変換手段と、前記表示面外の四隅に設けられ、前記タッチパネルセンサに加えられた押圧力をセンシングする四つの感圧センサと、前記四つの感圧センサが出力する押圧信号を押圧力値に変換して得られる四つの押圧力値の平均を出力する押圧力値変換手段と、データを出力送信する出力部と、前記座標値変換手段が出力する二次元座標値とともに前記押圧力値変換手段が出力する押圧力値を前記出力部に出力させる制御部と、前記押圧力値変換手段が出力する押圧力値が前記タッチパネルセンサの非押圧時の押圧力値より大きいと判定した場合、前記座標値変換手段から二次元座標値を取得するとともに前記押圧力値変換手段から押圧力値を複数取得してデータセットとし、このデータセットの中のすべての前記押圧力値が所定の許容範囲内にある場合に当該二次元座標値を記憶部に記憶する記憶処理を繰り返す手段と、前記記憶部に前記二次元座標値が所定個数以上記憶されていると判定した場合、当該二次元座標値について平均を算出して押圧点の二次元座標値とする手段とを備え、前記記憶処理は、前記二次元座標値の各次元の座標値を取得する前後に押圧力値を取得し、取得した押圧力値が前記許容範囲内である場合に当該二次元座標値を前記記憶部に記憶する
本発明によれば、タッチパネルセンサで検出されたタッチ位置のうち所定の押圧力が加えられていない状態で検出されたタッチ位置は除かれた上で押圧点の座標値が算出されるため、実際の押圧点に対するタッチパネルセンサの押圧点の座標値の誤差を小さくすることができる。
第一の実施の形態における、POS端末の全体を示す外観斜視図である。 座標入力装置の分解斜視図である。 座標入力装置の縦断側面図である。 POS端末の電気的構成を示すブロック図である。 座標入力装置で行われる座標算出処理の流れを示すフローチャートである。 座標算出処理の流れの一例を示す説明図である。 第二の実施の形態における、POS端末で行われる座標算出処理の流れを示すフローチャートである。
本発明の実施の一形態(第一の実施の形態)について、図1ないし図6に基づいて説明する。本実施の形態は、表示面に表示される各種の商品ボタンをタッチ指定してその商品の購入を決定することができる、小売店舗に導入されるPOS端末への適用例である。
図1は、POS端末11の全体を示す外観斜視図である。POS端末11は、直方体形状の筐体12を中心に構成されている。筐体12の一方の側面には、ディスプレイ13が配置されている。また、筐体12には、キーボード14とポインティングデバイス15とプリンタ16(いずれも図4参照)とが接続されている。このPOS端末11は、ハードディスク17に格納されているOSやドライバ、各種のアプリケーションプログラム(いずれも図4参照)に従って動く、汎用的なコンピュータである。
ディスプレイ13は、例えば、液晶ディスプレイである。ディスプレイ13の表示面13aには、小売店舗で販売されている各種の商品を購入するための商品ボタンや、画面操作を行うための操作用ボタンなどの各種のボタン画像18が表示される。このディスプレイ13の表示面13aには、座標入力装置100が積層配置されている。座標入力装置100は、タッチパネルセンサ100aを備えて構成されている。この座標入力装置100では、ディスプレイ13の左上を原点(0,0)とし、ディスプレイ13を正面から見て原点から右方向に延びるX軸と、このX軸と直交する下方向に延びるY軸との二軸によって、XY二次元座標系が規定されている。そして、座標入力装置100のタッチパネルセンサ100a上のある点が押圧された場合、座標入力装置100からは押圧された箇所のXY二次元座標値における二次元座標値(X,Y)が出力される。そこで、本実施の形態のPOS端末11では、二次元座標値(X,Y)が入力された場合、ディスプレイ13の表示面13aに表示されているボタン画像18のうち、二次元座標値(X,Y)によって定まる位置に表示されているボタン画像18が選択されたと判定される。
図2は、座標入力装置100の分解斜視図である。図3は、座標入力装置100の縦断側面図である。座標入力装置100は、タッチパネルセンサ100aと感圧センサ114とを備えて構成されている。
タッチパネルセンサ100aは、矩形形状の透明の二枚のパネル(裏側パネル101及び表側パネル102)を主体に構成されている。裏側パネル101及び表側パネル102はいずれも同じ大きさで、ディスプレイ13の表示面13aよりも大きく形成されている。裏側パネル101は、ガラス板103の表面に透明な裏側抵抗膜104が積層されて構成されている。この裏側抵抗膜104のX方向の両端には一対のX電極110(110a,110b)が取り付けられている。また、表側パネル102は、可撓性のあるPET板107の裏面に透明な表側抵抗膜108が積層されて構成されている。この表側抵抗膜108のY方向の両端には一対のY電極111(111a,111b)が取り付けられている。裏側パネル101及び表側パネル102は、それぞれの抵抗膜同士を対向させる向きに対向配置されている。また、裏側抵抗膜104と表側抵抗膜108とは、これらの間に配置されるスペーサ105及びドットスペーサ106によって非接触状態を保っている。
ディスプレイ13において表示面13aを囲んでいるフレーム13bには、感圧センサ114が取り付けられている。感圧センサ114は、突起状の感圧部を有し、その感圧部に垂直方向に加えられる押圧力をセンシングする。この感圧センサ114は、感圧部がフレーム13bからディスプレイ13の表側に突出するように、表示面13aの四隅それぞれの近傍でフレーム13bに埋設されて設置される。感圧センサ114の感圧部は、タッチパネルセンサ100aの裏側パネル101を構成するガラス板103の裏側四隅に取り付けられている。
図4は、POS端末11の電気的構成を示すブロック図である。POS端末11には、演算処理を行うプロセッサとしてのCPU301が備わっている。CPU301には、ROM302と、RAM303とが接続されている。CPU301には、ハードディスク17も接続されている。ハードディスク17には、OS、ドライバ、各種のアプリケーションプログラム、商品情報に関するデータファイル等が記憶されている。CPU301は、POS端末11の起動時にROM302に記憶されている各種プログラムをRAM303に読み込み、各種処理を実行する。
また、CPU301には、外部機器インタフェイス304、LANインタフェイス305及びCD−ROMドライブ308にも接続されている。外部機器インタフェイス304には、プリンタ16が接続されている。CD−ROMドライブ308は、CD−ROM媒体に記憶されているOSやドライバ、各種のアプリケーションプログラム、データファイルをハードディスク17にインストールする際に用いられる。なお、ハードディスク17にインストールされているプログラムやデータファイルは、LANインタフェイス305を介してCPU301が受信した更新用プログラムを実行することで、更新することも可能である。
さらに、CPU301には、入出力回路306を介して、ディスプレイ13、キーボード14、ポインティングデバイス15、座標入力装置100のそれぞれに接続されている。
ここで、座標入力装置100の電気的構成について説明する。座標入力装置100は、CPU151とROM152とRAM153とから構成されるマイクロコンピュータ150を備える。マイクロコンピュータ150のCPU151には、スイッチ112と、電圧検出器113と、A/D変換回路115とが接続されている。スイッチ112は、CPU151からの制御命令に応じてX電極110やY電極111の通電状態を切り替える。電圧検出器113は、X電極110やY電極111で検出されるタッチ位置のX座標及びY座標のそれぞれに対応する座標位置信号の電圧をデジタル値に変換してCPU151に出力する。A/D変換回路115は、感圧センサ114から出力される押圧信号の電圧をデジタル値に変換してCPU151に出力する。
CPU151は、ROM152に記憶されている座標値変換プログラム152aの記述に従って、電圧検出器113から出力されるデジタル値を(X,Y)の二次元座標値に変換する。ここに、電圧検出器113とCPU151とは、タッチパネルセンサ100aが出力する座標位置信号を所定のXY二次元座標系における二次元座標値に変換する座標値変換手段116を構成する。また、CPU151は、ROM152に記憶されている押圧力値変換プログラム152bの記述に従って、A/D変換回路115から出力されるデジタル値を押圧力値に変換する。ここに、A/D変換回路115とCPU151とは、感圧センサ114が出力する押圧信号を押圧力値に変換する押圧力値変換手段117を構成する。ここで、CPU151は、一例として、四つの感圧センサ114のそれぞれについて、出力する押圧信号の電圧値を変換して個々の押圧力値を算出し、それらの平均を取って一の押圧力値とする。なお、押圧力値は、タッチパネルセンサ100aが押圧されていない非押圧時の値に0(単位無し)を割り当てこの値を最低値とし、タッチパネルセンサ100aが最も強く押圧された時の値に700(単位無し)を割り当てこの値を最高値とし、タッチパネルセンサ100aが押圧されて感圧センサ114がセンシングする押圧力に応じて大きくなる。
以上のような構成を備えるPOS端末11では、以下に示す座標算出処理が実行される。本実施の形態では、座標入力装置100に備わるマイクロコンピュータ150が座標算出処理を実行する。
図5は、座標入力装置100で行われる座標算出処理の流れを示すフローチャートである。座標算出処理の処理内容は、通信回路155を介してPOS端末11からインストールされRAM153に記憶されている座標算出プログラム153aに記述されている。そして、座標入力装置100のCPU151は、POS端末11から給電を受けている間、座標算出プログラム153aに従って座標算出処理を実行している。
座標入力装置100のCPU151は、座標算出処理を実行し、タッチパネルセンサ100aに対する押下の有無を待機している(ステップS101)。CPU151は、押圧力値変換手段117による押圧力値が非押圧時の押圧力値よりも大きいか否かによって、タッチパネルセンサ100aが押下されているか否かを判定する。
押圧力値変換手段117による押圧力値が非押圧時の押圧力値より大きいと判定した場合(ステップS101のY)、CPU151は、RAM153に二次元座標値を4つ記憶するまで、記憶処理(ステップS102〜ステップS105)を繰り返す(ステップS106)。
CPU151は、記憶処理において、まず、座標値変換手段116から二次元座標値を取得するとともに、押圧力値変換手段117から押圧力値を取得する(ステップS102)。このステップS102において、CPU151は、[第1押圧力値、X座標値、第2押圧力値、第3押圧力値、Y座標値、第4押圧力値]の順に各値を取得して、これらを一つのデータセットとする。続く処理として、CPU151は、このデータセットの中のいずれかの押圧力値が所定の許容範囲に含まれているか否かを判定する(ステップS103)。この許容範囲は予め適宜設定しておくことが可能であり、一例として、100〜700(単位無し)である。なお、押圧力値の許容範囲の下限としては、座標入力装置100の使用者のうち、タッチパネルセンサ100aを押圧する押圧力が最も小さいと思われる者(例えば、お年寄り)がタッチパネルセンサ100aを押下した際の押圧力値変換手段117の出力値を適用することが望ましい。ステップS103において、データセットの中のいずれかの押圧力値が所定の許容範囲外であると判定した場合(ステップS103のY)、CPU151は、ステップS102で取得したデータセットを破棄して(ステップS104)、処理をステップS102に戻す。これに対し、ステップS103において、データセットの中のいずれの押圧力値も所定の許容範囲に含まれていると判定した場合(ステップS103のN)、CPU151は、このデータセットの中のX座標値及びY座標値からなる二次元座標値をRAM153に記憶する(ステップS105)。
CPU151は、この記憶処理(ステップS102〜ステップS105)を、RAM153に二次元座標値が4つ記憶されるまで繰り返す(ステップS106のN)。RAM153に二次元座標値4つ記憶した場合(ステップS106のY)、CPU151は、これらの4つの二次元座標値のX座標値及びY座標値のそれぞれについて、最大値と最小値とを破棄し(ステップS107)、X座標値及びY座標値のそれぞれ残りの二つの平均を算出し(ステップS108)、算出した値を押圧値の座標値として通信回路155からPOS端末11に向けて出力させ(ステップS109)、一連の処理を終了する。
このような座標入力装置100においてタッチパネルセンサ100aが押圧された場合、押圧力値変換手段117によって0より大きい押圧力値が出力される。CPU151は、この出力された押圧力値が0より大きいことを判定して、座標算出処理を開始し、[第1押圧力値、X座標値、第2押圧力値、第3押圧力値、Y座標値、第4押圧力値]の順に各値を取得して一つのデータセットとする。ここで、RAM153には、データセットに含まれているすべての押圧力値が所定の許容範囲に含まれている場合にのみ、(X座標値,Y座標値)からなる二次元座標値が記憶される。この二次元座標値がRAM153に4つ記憶されると、記憶されている二次元座標値のX座標値及びY座標値のそれぞれについて最大値及び最小値が除かれ、残り2つの値について平均されて、押圧点の座標値が算出される。そして、算出された押圧点の座標値は、座標入力装置100からPOS端末11に入力される。
図6は、座標算出処理の流れの一例を示す説明図である。一例として、使用者がタッチパネルセンサ100aの点P(X=63,Y=115)を押圧した場合を、図6に基づいて説明する。なお、図6中、縦方向は時間軸となっており、図6中の[A]は、使用者がタッチパネルセンサ100aの点Pを押下した時点を示している。また、座標算出処理における押圧力値の許容範囲は100〜700(単位無し)に設定されているものとする。この例において、使用者がタッチパネルセンサ100aの点Pを押圧したことにより、座標入力装置100のCPU151が押圧力値=14を判定した場合、CPU151は座標算出処理を開始し、
第1押圧力値= 16
X座標値 = 59
第2押圧力値= 52
第3押圧力値=273
Y座標値 =112
第4押圧力値=386
の順に各値を取得し、これらを一つのデータセット1とする。データセット1の中で、第1押圧力値(=16)、及び、第2押圧力値(=52)は押圧力値の許容範囲(100〜700)外にある。このため、CPU151は、このデータセット1を破棄し、再び各値を取得してデータセット2とする。このデータセット2に含まれる各押圧力値はいずれも押圧力値の許容範囲に含まれているため、CPU151は、データセット2に含まれているX座標値(=65)及びY座標値(=114)からなる二次元座標値(65,114)をRAM153に記憶する。続けて、CPU151は各値を取得してデータセット3、データセット4、データセット5とし、同様にすべての押圧力値が許容範囲に含まれていることを判定して、RAM153に二次元座標値(64,113)、(62,116)、(63,111)を記憶する。この時点で、RAM153には、4つの二次元座標値
(65,114)
(64,113)
(62,116)
(63,111)
が記憶されている。ここで、CPU151は、RAM153に記憶した各二次元座標値から、最大のX座標値(=65)、最小のX座標値(=62)、最大のY座標値(=116)、最小のY座標値(=111)を破棄し、残るX座標値(63及び64)の平均値として63.5を算出し、残るY座標値(113及び114)の平均値として113.5を算出する。そして、CPU151は、算出した二次元座標値(63.5,113.5)を押圧点の座標値とし、POS端末11に向けて通信回路155に送信させる。POS端末11のCPU301は、押圧点の座標値の受信を判定すると、この座標値に対応する箇所に表示されているボタン画像18が選択されたと判定する。
本実施の形態の座標入力装置100では、タッチパネルセンサ100aで検出されたタッチ位置のうち、押圧力値が所定の許容範囲内に含まれていない場合に検出されたタッチ位置の二次元座標値は、押圧点の座標値を算出する上で除かれる。これは、タッチパネルセンサ100aが所定の押圧力で押圧されていない状態で取得された二次元座標値は、抵抗膜同士が確実に接触しておらずX電極110やY電極111で検出される電圧が不安定な状態にあると考えられ、この電圧に基づいて座標値変換手段116によって取得された二次元座標値は実際の押圧点から遠くはなれたエラー点である可能性が高く、このような二次元座標値を押圧点の座標値の算出に用いないようにするためである。本実施の形態の座標入力装置100では、エラー点である可能性が高い二次元座標値を、押圧点の座標値の算出から排除しているため、実際の押圧点に対するタッチパネルセンサの押圧点の座標値の誤差を小さくすることができる。
また、本実施の形態の座標入力装置100では、X座標値及びY座標値のそれぞれを取得する前後において押圧力値を取得している。これは、各座標値が取得される前後の押圧力値が許容範囲外であれば、タッチパネルセンサ100aが適切に押圧されていない可能性が高く、このような場合に取得されるX座標値及びY座標値はエラー点を示すものである可能性が高いからである。本実施の形態の座標入力装置100では、各座標値を取得する前後の押圧力値が所定の許容範囲に含まれている場合のX座標値及びY座標値のみが押圧点の座標値の算出に用いられるため、押圧力が弱くエラー値が発生しやすい状況下で取得された二次元座標値は破棄され、算出される押圧点の座標値の精度が高くなる。
さらに、本実施の形態の座標入力装置100では、上記のようなエラー点である可能性が高い二次元座標値を破棄する処理が行われ、さらに取得された4つの二次元座標値のうち、実際の押圧点から大きく離れていると考えられるX座標値及びY座標値それぞれの最大値及び最小値が取り除かれた上で押圧点の座標値が算出される。このため、本実施の形態の座標入力装置100では、タッチパネルセンサ100aに対する押圧動作が行われてから僅かの時間で精度の高い押圧点の座標値が算出され、座標入力装置の操作性が良くなる。
次いで、別の実施の一形態(第二の実施の形態)について、図7に基づいて説明する。この場合、第一の実施の形態と同一の部分は同一の符号で示し説明も省略する。本実施の形態では、POS端末11に備わるCPU301が座標算出処理を実行する。この前提として、本実施の形態では、座標入力装置100はPOS端末11にシリアルケーブルによって接続されており、座標入力装置100のマイクロコンピュータ150は制御部としての役割を果たし、POS端末11に向けて所定のタイミングで、二次元座標値(X座標値、Y座標値)及び押圧力値を通信回路155に出力させている。なお、座標入力装置100はPOS端末11にパラレルケーブルによって接続されていても構わない。
本実施の形態のPOS端末11のCPU301は、座標入力装置100から送信されたこれらのデータを受信した場合、これらのデータを一時的にバッファメモリ(図示せず)に記憶している。そして、POS端末11のCPU301は、このバッファメモリから二次元座標値や押圧力値を適宜取り出している。
図7は、POS端末11で行われる座標算出処理の流れを示すフローチャートである。座標算出処理の処理内容は、CD−ROMドライブ308等を介してハードディスク17にインストールされているアプリケーションプログラムの一部として記述されている。なお、この座標算出処理の処理内容は、ドライバの一部としてハードディスク17に記憶されていてもよい。そして、POS端末11のCPU301は、POS端末11が起動している間にプログラムの記述に従って座標算出処理を実行している。
本実施の形態の座標算出処理においては、CPU301は、ステップS101(図5参照)の判定は行わず、ステップS102において、座標入力装置100から入力されてバッファメモリに記憶されている押圧力値及び二次元座標値(X座標値、Y座標値)を用いてデータセットを構成する。そして、ステップS109において、ステップS108までに算出された押圧点の座標値を外部に出力することは無く、この押圧点の座標値をボタン画像18の選択等の各種処理に用いる。
本実施の形態によっても、タッチパネルセンサ100aで検出されたタッチ位置のうち押圧されていないのに検出されたタッチ位置は除かれた上で押圧点の座標値が算出されるため、実際の押圧点に対するタッチパネルセンサ100aの押圧点の座標値の誤差を小さくすることができる。なお、本実施の形態では、座標算出処理をPOS端末11のCPU301が実行するため、座標入力装置100の仕様に大きな変更を加える必要がない。
11…POS端末(情報処理装置)、100…座標入力装置、100a…タッチパネルセンサ、114…感圧センサ、116…座標値変換手段、117…押圧力値変換手段、150…マイクロコンピュータ(コンピュータ、制御部)、153a…座標算出プログラム、301…CPU(プロセッサ)
特開平7−306753号公報

Claims (5)

  1. 表示面を有するディスプレイと、前記表示面に配置されたタッチパネルセンサと、前記タッチパネルセンサが出力する座標位置信号を二次元座標値に変換する座標値変換手段と、前記表示面外の四隅に設けられ、前記タッチパネルセンサに加えられた押圧力をセンシングする四つの感圧センサと、前記四つの感圧センサが出力する押圧信号を押圧力値に変換して得られる四つの押圧力値の平均を出力する押圧力値変換手段と、データを出力送信する出力部と、を備える座標入力装置のコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、
    前記押圧力値変換手段が出力する押圧力値が前記タッチパネルセンサの非押圧時の押圧力値より大きいと判定した場合、前記座標値変換手段から二次元座標値を取得するとともに前記押圧力値変換手段から押圧力値を複数取得してデータセットとし、このデータセットの中のすべての前記押圧力値が所定の許容範囲内にある場合に当該二次元座標値を記憶部に記憶する記憶処理、を繰り返す第1機能と、
    前記記憶部に前記二次元座標値が所定個数以上記憶されていると判定した場合、当該二次元座標値について平均を算出し前記出力部から出力する第2機能と、を実現させる座標入力装置用プログラム。
  2. 前記第1機能で繰り返される記憶処理は、前記二次元座標値の各次元の座標値を取得する前後に押圧力値を取得し、取得した押圧力値すべてが前記許容範囲内である場合に当該二次元座標値を前記記憶部に記憶する、請求項1記載の座標入力装置用プログラム。
  3. 表示面を有するディスプレイと、前記表示面に配置されたタッチパネルセンサと、前記タッチパネルセンサが出力する座標位置信号を二次元座標値に変換する座標値変換手段と、前記表示面外の四隅に設けられ、前記タッチパネルセンサに加えられた押圧力をセンシングする四つの感圧センサと、前記四つの感圧センサが出力する押圧信号を押圧力値に変換して得られる四つの押圧力値の平均を出力する押圧力値変換手段と、データを出力送信する出力部と、前記座標値変換手段が出力する二次元座標値とともに前記押圧力値変換手段が出力する押圧力値を前記出力部に出力させる制御部と、を備える座標入力装置に接続された情報処理装置にインストールされ、当該情報処理装置のプロセッサに、
    前記座標入力装置が出力する押圧力値が前記タッチパネルセンサの非押圧時の押圧力値より大きいと判定した場合、前記座標入力装置が出力する前記二次元座標値及び複数の前記押圧力値を取得してデータセットとし、このデータセットの中のすべての前記押圧力値が所定の許容範囲内にある場合に当該二次元座標値を記憶部に記憶する記憶処理、を繰り返す第3機能と、
    前記記憶部に前記二次元座標値が所定個数以上記憶されていると判定した場合、当該二次元座標値について平均を算出して押圧点の二次元座標値とする第4機能と、を実現させる座標算出プログラム。
  4. 前記第3機能で繰り返される記憶処理は、前記二次元座標値の各次元の座標値を取得する前後に押圧力値を取得し、取得した押圧力値すべてが前記許容範囲内である場合に当該二次元座標値を前記記憶部に記憶する、請求項3記載の座標算出プログラム。
  5. 表示面を有するディスプレイと、
    前記表示面に配置されたタッチパネルセンサと、
    前記タッチパネルセンサが出力する座標位置信号を二次元座標値に変換する座標値変換手段と、
    前記表示面外の四隅に設けられ、前記タッチパネルセンサに加えられた押圧力をセンシングする四つの感圧センサと、
    前記四つの感圧センサが出力する押圧信号を押圧力値に変換して得られる四つの押圧力値の平均を出力する押圧力値変換手段と、
    データを出力送信する出力部と、
    前記座標値変換手段が出力する二次元座標値とともに前記押圧力値変換手段が出力する押圧力値を前記出力部に出力させる制御部と、
    前記押圧力値変換手段が出力する押圧力値が前記タッチパネルセンサの非押圧時の押圧力値より大きいと判定した場合、前記座標値変換手段から二次元座標値を取得するとともに前記押圧力値変換手段から押圧力値を複数取得してデータセットとし、このデータセットの中のすべての前記押圧力値が所定の許容範囲内にある場合に当該二次元座標値を記憶部に記憶する記憶処理を繰り返す手段と、
    前記記憶部に前記二次元座標値が所定個数以上記憶されていると判定した場合、当該二次元座標値について平均を算出して押圧点の二次元座標値とする手段とを備え、
    前記記憶処理は、前記二次元座標値の各次元の座標値を取得する前後に押圧力値を取得し、取得した押圧力値が前記許容範囲内である場合に当該二次元座標値を前記記憶部に記憶する情報処理装置。
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